JPH0533065A - 鋼帯表面への塗油方法およびその装置 - Google Patents
鋼帯表面への塗油方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH0533065A JPH0533065A JP21006991A JP21006991A JPH0533065A JP H0533065 A JPH0533065 A JP H0533065A JP 21006991 A JP21006991 A JP 21006991A JP 21006991 A JP21006991 A JP 21006991A JP H0533065 A JPH0533065 A JP H0533065A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel strip
- oil
- wiping sheet
- reel
- roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステンレス鋼帯等の冷間圧延後の焼鈍工程
における鋼帯表面の模様発生を防止し、製品品質の向上
を図る。 【構成】 ワイピングシート5の払い出しリール3
と、この払い出しリール3の出側に設けられ、払い出さ
れたワイピングシート5の両面に圧延油を塗布するロー
ルコーター式塗油装置6と、焼鈍工程へ搬送される鋼帯
1と圧下ロール2との間に挾み込んだワイピングシート
5の巻き取りリール4とから鋼帯表面への塗油装置を構
成する。
における鋼帯表面の模様発生を防止し、製品品質の向上
を図る。 【構成】 ワイピングシート5の払い出しリール3
と、この払い出しリール3の出側に設けられ、払い出さ
れたワイピングシート5の両面に圧延油を塗布するロー
ルコーター式塗油装置6と、焼鈍工程へ搬送される鋼帯
1と圧下ロール2との間に挾み込んだワイピングシート
5の巻き取りリール4とから鋼帯表面への塗油装置を構
成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼帯等の冷
間圧延後の焼鈍工程における鋼帯表面の模様の発生を防
止するようにした鋼帯表面への塗油方法およびその装置
に関するものである。
間圧延後の焼鈍工程における鋼帯表面の模様の発生を防
止するようにした鋼帯表面への塗油方法およびその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷間圧延後のステンレス鋼帯等
の焼鈍工程において、鋼帯表面の幅方向に圧延油の油膜
が不均一な付着状態のまま鋼帯を焼鈍すると、生成され
るスケールも不均一となり、酸洗後に模様となり、製品
の品質を損なう。
の焼鈍工程において、鋼帯表面の幅方向に圧延油の油膜
が不均一な付着状態のまま鋼帯を焼鈍すると、生成され
るスケールも不均一となり、酸洗後に模様となり、製品
の品質を損なう。
【0003】またコイル状に巻かれた圧延後の鋼帯に
は、疵防止のために間紙(クラフト紙)が挿入されてい
るが、この間紙に高温(160℃)、高圧が作用して、
間紙の繊維が鋼帯表面に焼き付き、それが焼鈍、酸洗後
も模様となって残り、製品の品質を損なう。
は、疵防止のために間紙(クラフト紙)が挿入されてい
るが、この間紙に高温(160℃)、高圧が作用して、
間紙の繊維が鋼帯表面に焼き付き、それが焼鈍、酸洗後
も模様となって残り、製品の品質を損なう。
【0004】そこで、前記品質上の問題解決のために、
本出願人は、焼鈍工程へ搬送される鋼帯表面に圧延油を
再度塗布し、鋼帯と圧下ロールとの間に不織布を挾送し
て、鋼帯表面を払拭する方法をすでに提案した(特開平
2−122024号公報参照)。
本出願人は、焼鈍工程へ搬送される鋼帯表面に圧延油を
再度塗布し、鋼帯と圧下ロールとの間に不織布を挾送し
て、鋼帯表面を払拭する方法をすでに提案した(特開平
2−122024号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
払拭方法にあっては、払拭後の油膜厚さは、圧下ロール
の圧下量のみで制御するが、圧下量を上げると圧接部に
おいて鋼片等の異物が捕捉され、鋼帯表面にすり疵等が
発生したり、不織布の破れが発生する。また圧下量を下
げると油膜が厚くなり、焼鈍、酸洗後の製品の光沢が低
下する等の問題がある。
払拭方法にあっては、払拭後の油膜厚さは、圧下ロール
の圧下量のみで制御するが、圧下量を上げると圧接部に
おいて鋼片等の異物が捕捉され、鋼帯表面にすり疵等が
発生したり、不織布の破れが発生する。また圧下量を下
げると油膜が厚くなり、焼鈍、酸洗後の製品の光沢が低
下する等の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来方法
の問題を解決すべくなしたものであって、その要旨とす
るところは、焼鈍工程へ搬送される鋼帯と圧下ロールと
の間に、予め適正量の圧延油を含浸させたワイピングシ
ートを鋼帯の搬送方向とは逆方向に挾送することにあ
る。
の問題を解決すべくなしたものであって、その要旨とす
るところは、焼鈍工程へ搬送される鋼帯と圧下ロールと
の間に、予め適正量の圧延油を含浸させたワイピングシ
ートを鋼帯の搬送方向とは逆方向に挾送することにあ
る。
【0007】
【作用】前記本発明によれば、ワイピング後の鋼帯表面
の油膜厚さの制御を、ワイピングシートに対する圧延油
の含浸量(塗布量)によって適正に行うことができるの
で、圧下ロールによる油膜厚さの制御を行う必要がな
く、常に必要最小限の圧下量にて運転することができ、
従って異物捕捉によるすり疵発生およびワイピングシー
トの破れ発生あるいは焼鈍、酸洗後における製品光沢の
低下等の恐れが全くなく、製品品質の向上に寄与でき
る。
の油膜厚さの制御を、ワイピングシートに対する圧延油
の含浸量(塗布量)によって適正に行うことができるの
で、圧下ロールによる油膜厚さの制御を行う必要がな
く、常に必要最小限の圧下量にて運転することができ、
従って異物捕捉によるすり疵発生およびワイピングシー
トの破れ発生あるいは焼鈍、酸洗後における製品光沢の
低下等の恐れが全くなく、製品品質の向上に寄与でき
る。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1に基づき説明すると、
1は、焼鈍工程へ例えば13.5〜27m/min にて搬送される
鋼帯、2は圧下ロール、3はワイピングシート払い出し
リール、4はワイピングシート巻き取りリール、5はワ
イピングシート( 例えば不織布) であって、このワイピ
ングシート5は、払い出しリール3から例えば14mm/m
inにて払い出され、鋼帯1と圧下ロール2との間に一定
の圧下量にて鋼帯の搬送方向とは逆方向に挾み込まれ、
かつ巻き取りリール4に巻き取られる。
1は、焼鈍工程へ例えば13.5〜27m/min にて搬送される
鋼帯、2は圧下ロール、3はワイピングシート払い出し
リール、4はワイピングシート巻き取りリール、5はワ
イピングシート( 例えば不織布) であって、このワイピ
ングシート5は、払い出しリール3から例えば14mm/m
inにて払い出され、鋼帯1と圧下ロール2との間に一定
の圧下量にて鋼帯の搬送方向とは逆方向に挾み込まれ、
かつ巻き取りリール4に巻き取られる。
【0009】6は、前記払い出しリール3の出側に設け
られ、払い出されたワイピングシート5の両面に圧延油
を塗布するロールコーター式の塗油装置であって、油タ
ンク6aと塗布ロール6bとからなり、塗布ロール6b
の表面には不織布あるいはスポンジ等が巻かれており、
油タンク6a内の圧延油に浸漬することによって圧延油
が含浸される。
られ、払い出されたワイピングシート5の両面に圧延油
を塗布するロールコーター式の塗油装置であって、油タ
ンク6aと塗布ロール6bとからなり、塗布ロール6b
の表面には不織布あるいはスポンジ等が巻かれており、
油タンク6a内の圧延油に浸漬することによって圧延油
が含浸される。
【0010】前記ワイピングシート5に対する圧延油の
塗布量は、塗布ロール6bの表面の材質と、塗布ロール
6bのワイピングシート5への押圧力により適正に制御
される。
塗布量は、塗布ロール6bの表面の材質と、塗布ロール
6bのワイピングシート5への押圧力により適正に制御
される。
【0011】なお、前記ロールコーター式の塗油装置6
は、ワイピングシート5の両面に対して必ずしも必要で
はなく、鋼帯1に接触する面のみに設けてもよい。
は、ワイピングシート5の両面に対して必ずしも必要で
はなく、鋼帯1に接触する面のみに設けてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、ワイピング後の鋼帯表
面の油膜厚さの制御を、ワイピングシートに対する圧延
油の含浸量(塗布量)によって適正に行うことができる
ので、圧下ロールによる油膜厚さの制御を行う必要がな
く、常に必要最小限の圧下量にて運転することができ、
従って異物捕捉によるすり疵発生およびワイピングシー
トの破れ発生あるいは焼鈍、酸洗後における製品光沢の
低下等の恐れが全くなく、製品品質の向上に寄与でき
る。
面の油膜厚さの制御を、ワイピングシートに対する圧延
油の含浸量(塗布量)によって適正に行うことができる
ので、圧下ロールによる油膜厚さの制御を行う必要がな
く、常に必要最小限の圧下量にて運転することができ、
従って異物捕捉によるすり疵発生およびワイピングシー
トの破れ発生あるいは焼鈍、酸洗後における製品光沢の
低下等の恐れが全くなく、製品品質の向上に寄与でき
る。
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
1 鋼帯
2 圧下ロール
3 払い出しリール
4 巻き取りリール
5 ワイピングシート
6 ロールコーター式塗油装置
6a 油タンク
6b 塗布ロール
Claims (2)
- 【請求項1】 焼鈍工程へ搬送される鋼帯と圧下ロール
との間に、予め適正量の圧延油を含浸させたワイピング
シートを鋼帯の搬送方向とは逆方向に挾送することを特
徴とする鋼帯表面への塗油方法。 - 【請求項2】 ワイピングシートの払い出しリールと、
この払い出しリールの出側に設けられ、払い出されたワ
イピングシートの両面に圧延油を塗布するロールコータ
ー式塗油装置と、焼鈍工程へ搬送される鋼帯と圧下ロー
ルとの間に挾み込んだワイピングシートの巻き取りリー
ルとから成る鋼帯表面への塗油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21006991A JPH0533065A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 鋼帯表面への塗油方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21006991A JPH0533065A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 鋼帯表面への塗油方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0533065A true JPH0533065A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16583309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21006991A Pending JPH0533065A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 鋼帯表面への塗油方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533065A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103658203A (zh) * | 2012-08-30 | 2014-03-26 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 冷轧不锈钢管刮油方法 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP21006991A patent/JPH0533065A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103658203A (zh) * | 2012-08-30 | 2014-03-26 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 冷轧不锈钢管刮油方法 |
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