JPH05330320A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH05330320A JPH05330320A JP4138554A JP13855492A JPH05330320A JP H05330320 A JPH05330320 A JP H05330320A JP 4138554 A JP4138554 A JP 4138554A JP 13855492 A JP13855492 A JP 13855492A JP H05330320 A JPH05330320 A JP H05330320A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turn
- carcass
- pneumatic tire
- turned
- tire
- Prior art date
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- Pending
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量化を図りつつ操縦安定性及び耐久性を向
上させることができる空気入りタイヤを提供する。 【構成】 カーカス1はビードコア3及びビードフィラ
ー4をタイヤ内側から外側へ巻き込んでターンナップさ
れている。ターンナップ部2はそのターンナップ端末部
2aがさらにタイヤ内側にビードコア側へ折り返されて
いる。ターンナップ部2とターンナップ端末部2aとの
間には繊維補強層5が挿入されている。繊維補強層5は
その配向角度がカーカスコード角度に対して交差してい
る。
上させることができる空気入りタイヤを提供する。 【構成】 カーカス1はビードコア3及びビードフィラ
ー4をタイヤ内側から外側へ巻き込んでターンナップさ
れている。ターンナップ部2はそのターンナップ端末部
2aがさらにタイヤ内側にビードコア側へ折り返されて
いる。ターンナップ部2とターンナップ端末部2aとの
間には繊維補強層5が挿入されている。繊維補強層5は
その配向角度がカーカスコード角度に対して交差してい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカーカスターンナップ構
造の改良により軽量化を図った空気入りタイヤに関す
る。
造の改良により軽量化を図った空気入りタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りタイヤを軽量化する構造
として、カーカスをローターンナップ構造にすることが
提案されている。図6は、その一例を示すもので、カー
カス1は端部がビードコア3及びビードフィラー4をタ
イヤ内側から外側へ巻き込んでターンナップされてい
る。ターンナップ部2の端末はビードフィラー4の外側
面の低い位置に配置され、このようなローターンナップ
構造により空気入りタイヤを軽量化することができる。
として、カーカスをローターンナップ構造にすることが
提案されている。図6は、その一例を示すもので、カー
カス1は端部がビードコア3及びビードフィラー4をタ
イヤ内側から外側へ巻き込んでターンナップされてい
る。ターンナップ部2の端末はビードフィラー4の外側
面の低い位置に配置され、このようなローターンナップ
構造により空気入りタイヤを軽量化することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
ーンナップ構造の空気入りタイヤでは、ビードフィラー
4がターンナップ部2で被覆されていないため、横剛性
が低く、操縦安定性が低いという問題点があった。ま
た、ターンナップ部2の端末は、屈曲の激しいリムフラ
ンジ端部付近に位置するため、その端末に疲労によって
セパレーションが発生しやすいという問題点があった。
本発明の目的は、軽量化を図りつつ操縦安定性及び耐久
性を向上させることができる空気入りタイヤを提供する
ことにある。
ーンナップ構造の空気入りタイヤでは、ビードフィラー
4がターンナップ部2で被覆されていないため、横剛性
が低く、操縦安定性が低いという問題点があった。ま
た、ターンナップ部2の端末は、屈曲の激しいリムフラ
ンジ端部付近に位置するため、その端末に疲労によって
セパレーションが発生しやすいという問題点があった。
本発明の目的は、軽量化を図りつつ操縦安定性及び耐久
性を向上させることができる空気入りタイヤを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気入りタ
イヤは、カーカスの端末部をビードコアの周りにタイヤ
内側から外側へターンナップし、このターンナップ端末
部をさらにタイヤ内側に前記ビードコア側へ折り返し、
この折り返しによる2層間に、配向角度がカーカスコー
ド角度に対して交差する繊維補強層を挿入したことを特
徴とするものである。
イヤは、カーカスの端末部をビードコアの周りにタイヤ
内側から外側へターンナップし、このターンナップ端末
部をさらにタイヤ内側に前記ビードコア側へ折り返し、
この折り返しによる2層間に、配向角度がカーカスコー
ド角度に対して交差する繊維補強層を挿入したことを特
徴とするものである。
【0005】以下、本発明の構成について添付の図面を
参照して説明する。図1において、カーカス1はビード
コア3及びビードフィラー4をタイヤ内側から外側へ巻
き込んでターンナップされている。ターンナップ部2は
そのターンナップ端末部2aがさらにタイヤ内側にビー
ドコア側へ折り返されており、この折り返し部分によっ
て内外2層構造になっている。ターンナップ部2(外
層)とターンナップ端末部2a(内層)との間には、繊
維補強層5が挿入されている。この繊維補強層5は、図
2に示すように、その配向角度がカーカスコード角度に
対して交差している。ターンナップ部2、ターンナップ
端末部2a及び繊維補強層5はビードフィラー4の外側
に配置されている。
参照して説明する。図1において、カーカス1はビード
コア3及びビードフィラー4をタイヤ内側から外側へ巻
き込んでターンナップされている。ターンナップ部2は
そのターンナップ端末部2aがさらにタイヤ内側にビー
ドコア側へ折り返されており、この折り返し部分によっ
て内外2層構造になっている。ターンナップ部2(外
層)とターンナップ端末部2a(内層)との間には、繊
維補強層5が挿入されている。この繊維補強層5は、図
2に示すように、その配向角度がカーカスコード角度に
対して交差している。ターンナップ部2、ターンナップ
端末部2a及び繊維補強層5はビードフィラー4の外側
に配置されている。
【0006】本発明においては、ターンナップ部2、タ
ーンナップ端末部2a及び繊維補強層5からなる3層構
造でビード部を補強し、繊維補強層5の配向角度をカー
カスコード角度に対して交差させている。このため、単
純に3層構造にした補強効果に加えて、ターンナップ部
2と繊維補強層5との間、及びターンナップ端末部2a
と繊維補強層5との間にそれぞれ剪断力が働き、曲げ剛
性が著しく強化される。これにより、空気入りタイヤの
横剛性及び周剛性を高めることができるので、操縦安定
性を向上させることができる。一方、従来のローターン
ナップ構造と同等の剛性を得ようとする場合、繊維補強
層5を追加することにより、ビードフィラー4のゴムボ
リュームをそれ以上に削減することができるので、空気
入りタイヤの軽量化を図ることが可能である。
ーンナップ端末部2a及び繊維補強層5からなる3層構
造でビード部を補強し、繊維補強層5の配向角度をカー
カスコード角度に対して交差させている。このため、単
純に3層構造にした補強効果に加えて、ターンナップ部
2と繊維補強層5との間、及びターンナップ端末部2a
と繊維補強層5との間にそれぞれ剪断力が働き、曲げ剛
性が著しく強化される。これにより、空気入りタイヤの
横剛性及び周剛性を高めることができるので、操縦安定
性を向上させることができる。一方、従来のローターン
ナップ構造と同等の剛性を得ようとする場合、繊維補強
層5を追加することにより、ビードフィラー4のゴムボ
リュームをそれ以上に削減することができるので、空気
入りタイヤの軽量化を図ることが可能である。
【0007】また、本発明においては、ターンナップ端
末部2aをタイヤ内側に折り返して動きが実質的に固定
状態のビードコア3の近傍に位置させるため、ターンナ
ップ端末における応力集中を緩和することができる。こ
のため、疲労によるセパレーションの発生を防止でき、
空気入りタイヤの耐久性を向上させることができる。本
発明において、繊維補強層5は、周方向とラジアル方向
の剛性を共に向上させるために、その配向角度をカーカ
スコード角度に対して35〜45°にすることが好まし
い。例えば、カーカスコード角度がタイヤ周方向に対し
て90°であるとき、繊維補強層5の配向角度はタイヤ
周方向に対して45〜55°にすることが好ましい。ま
た、繊維補強層5の繊維材料は特に限定されるものでは
ないが、ナイロン又はアラミド繊維等のような軽量かつ
高強度のものを使用することが好ましい。
末部2aをタイヤ内側に折り返して動きが実質的に固定
状態のビードコア3の近傍に位置させるため、ターンナ
ップ端末における応力集中を緩和することができる。こ
のため、疲労によるセパレーションの発生を防止でき、
空気入りタイヤの耐久性を向上させることができる。本
発明において、繊維補強層5は、周方向とラジアル方向
の剛性を共に向上させるために、その配向角度をカーカ
スコード角度に対して35〜45°にすることが好まし
い。例えば、カーカスコード角度がタイヤ周方向に対し
て90°であるとき、繊維補強層5の配向角度はタイヤ
周方向に対して45〜55°にすることが好ましい。ま
た、繊維補強層5の繊維材料は特に限定されるものでは
ないが、ナイロン又はアラミド繊維等のような軽量かつ
高強度のものを使用することが好ましい。
【0008】上述した本発明の空気入りタイヤのロータ
ーンナップ構造は、図3乃至図5に示すような成形工程
によって形成することができる。なお、図中では空気入
りタイヤのゴム部分を一部省略し、本発明の特徴のみを
抽出して示す。先ず、図3に示すように、円筒状のドラ
ム6の両側に円筒状のスペーサー7を配置し、このドラ
ム6及びスペーサー7にカーカス1を巻き付ける。さら
に、このカーカス1の外面両端部に、配向角度がカーカ
スコード角度に対して交差するように繊維補強層5を積
層する。繊維補強層5は予めカーカス1に貼り付けてお
いてもよく、またカーカス1に積層配置するだけでもよ
い。次に、図4に示すように、ブラダー8を膨らませて
カーカス1のターンナップ端末部2aを折り返す。次い
で、図5に示すように、スペーサー7を取り外した後、
ビードコア3及びビードフィラー4を打込むと共に、上
記3層構造になったターンナップ端末部2a、繊維補強
層5及びターンナップ部2をターンナップする。以後
は、周知のタイヤ成形法に従ってグリーンタイヤを成形
すればよい。なお、上記成形工程において、タイヤの一
層の軽量化を図るために、ビードフィラー4のゴムボリ
ュームを従来よりも削減し、かつローターンナップ構造
とすることが望ましい。
ーンナップ構造は、図3乃至図5に示すような成形工程
によって形成することができる。なお、図中では空気入
りタイヤのゴム部分を一部省略し、本発明の特徴のみを
抽出して示す。先ず、図3に示すように、円筒状のドラ
ム6の両側に円筒状のスペーサー7を配置し、このドラ
ム6及びスペーサー7にカーカス1を巻き付ける。さら
に、このカーカス1の外面両端部に、配向角度がカーカ
スコード角度に対して交差するように繊維補強層5を積
層する。繊維補強層5は予めカーカス1に貼り付けてお
いてもよく、またカーカス1に積層配置するだけでもよ
い。次に、図4に示すように、ブラダー8を膨らませて
カーカス1のターンナップ端末部2aを折り返す。次い
で、図5に示すように、スペーサー7を取り外した後、
ビードコア3及びビードフィラー4を打込むと共に、上
記3層構造になったターンナップ端末部2a、繊維補強
層5及びターンナップ部2をターンナップする。以後
は、周知のタイヤ成形法に従ってグリーンタイヤを成形
すればよい。なお、上記成形工程において、タイヤの一
層の軽量化を図るために、ビードフィラー4のゴムボリ
ュームを従来よりも削減し、かつローターンナップ構造
とすることが望ましい。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ーカスのターンナップ端末部をタイヤ内側にビードコア
側へ折り返し、この折り返しによる2層間に、配向角度
がカーカスコード角度に対して交差する繊維補強層を挿
入したから、軽量化を図りつつ空気入りタイヤの横剛性
及び周剛性を高くすることができ、操縦安定性を向上さ
せることができる。また、ターンナップ端末における応
力集中を緩和することができるので、空気入りタイヤの
耐久性を向上させることができる。
ーカスのターンナップ端末部をタイヤ内側にビードコア
側へ折り返し、この折り返しによる2層間に、配向角度
がカーカスコード角度に対して交差する繊維補強層を挿
入したから、軽量化を図りつつ空気入りタイヤの横剛性
及び周剛性を高くすることができ、操縦安定性を向上さ
せることができる。また、ターンナップ端末における応
力集中を緩和することができるので、空気入りタイヤの
耐久性を向上させることができる。
【図1】本発明に係る空気入りタイヤの要部を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明に係る空気入りタイヤのターンナップ部
を示す切欠図である。
を示す切欠図である。
【図3】本発明に係る空気入りタイヤのカーカスターン
ナップ第1工程を示す断面図である。
ナップ第1工程を示す断面図である。
【図4】本発明に係る空気入りタイヤのカーカスターン
ナップ第2工程を示す断面図である。
ナップ第2工程を示す断面図である。
【図5】本発明に係る空気入りタイヤのカーカスターン
ナップ第3工程を示す断面図である。
ナップ第3工程を示す断面図である。
【図6】従来のローターンナップ構造の空気入りタイヤ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 カーカス 2 ターンナップ部 2a ターンナップ端末部 3 ビードコア 4 ビードフィラー 5 繊維補強層 6 ドラム 7 スペーサー 8 ブラダー
Claims (1)
- 【請求項1】 カーカスの端末部をビードコアの周りに
タイヤ内側から外側へターンナップし、このターンナッ
プ端末部をさらにタイヤ内側に前記ビードコア側へ折り
返し、この折り返しによる2層間に、配向角度がカーカ
スコード角度に対して交差する繊維補強層を挿入した空
気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138554A JPH05330320A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138554A JPH05330320A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05330320A true JPH05330320A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15224861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4138554A Pending JPH05330320A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05330320A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001080316A (ja) * | 1999-07-12 | 2001-03-27 | Bridgestone Corp | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
JP2007050713A (ja) * | 2005-08-15 | 2007-03-01 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2009262744A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP4138554A patent/JPH05330320A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001080316A (ja) * | 1999-07-12 | 2001-03-27 | Bridgestone Corp | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
JP2007050713A (ja) * | 2005-08-15 | 2007-03-01 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP4710478B2 (ja) * | 2005-08-15 | 2011-06-29 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2009262744A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
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