JPH05329032A - 片持ち式ヘッドレストの位置調節装置 - Google Patents
片持ち式ヘッドレストの位置調節装置Info
- Publication number
- JPH05329032A JPH05329032A JP35616391A JP35616391A JPH05329032A JP H05329032 A JPH05329032 A JP H05329032A JP 35616391 A JP35616391 A JP 35616391A JP 35616391 A JP35616391 A JP 35616391A JP H05329032 A JPH05329032 A JP H05329032A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engagement
- headrest
- end side
- mounting pipe
- disengagement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 簡単な構成でヘッドレスの強度を向上させ、
係脱ピンの係合を確実にする。 【構成】 ヘッドレスト4の左右両側には取付管6の外
周に回動自在に嵌合する所定長さの軸筒17および軸筒
23をそれぞれ固定し、軸筒17および軸筒23の他端
側端面には円周方向に所定間隔を置いて複数の鋸刃状係
合溝19および係合溝25を形成し、取付管6内にはバ
ネ46の弾力により常時一端側に摺動しその操作ノブ3
1は一端側に突出している操作部材30を設け、操作部
材30には、操作部材30が摺動すると係合溝19およ
び係合溝25に対して係合離脱する係脱ピン28、29
をそれぞれ取付けた片持ち式ヘッドレストにおいて、係
脱ピン28と係脱ピン29のうちいずれか一方は操作部
材30に対して固定であるがいずれか他方は操作部材3
0に形成した軸心方向に長い調節用長孔45に対して軸
方向移動自在に挿入し、かつ、バネ41により一端側に
移動するように構成した片持ち式位置調節装置。
係脱ピンの係合を確実にする。 【構成】 ヘッドレスト4の左右両側には取付管6の外
周に回動自在に嵌合する所定長さの軸筒17および軸筒
23をそれぞれ固定し、軸筒17および軸筒23の他端
側端面には円周方向に所定間隔を置いて複数の鋸刃状係
合溝19および係合溝25を形成し、取付管6内にはバ
ネ46の弾力により常時一端側に摺動しその操作ノブ3
1は一端側に突出している操作部材30を設け、操作部
材30には、操作部材30が摺動すると係合溝19およ
び係合溝25に対して係合離脱する係脱ピン28、29
をそれぞれ取付けた片持ち式ヘッドレストにおいて、係
脱ピン28と係脱ピン29のうちいずれか一方は操作部
材30に対して固定であるがいずれか他方は操作部材3
0に形成した軸心方向に長い調節用長孔45に対して軸
方向移動自在に挿入し、かつ、バネ41により一端側に
移動するように構成した片持ち式位置調節装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片持ち式ヘッドレスト
の位置調節装置に係るものである。
の位置調節装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知ではないが、同一出願人の先願と
なる特願平3−223388号明細書および図面には、
背凭シートの上方位置に設けた中空水平取付管Aと、該
取付管Aの一端から他端に向けて該取付管A周りを回転
するように嵌合させたヘッドレストBとからなる片持ち
式ヘッドレストにおいて、前記ヘッドレストBの一端に
は前記取付管Aの外周に回動自在に嵌合する所定長さの
軸筒Cを固定し、該軸筒Cの他端側端面には円周方向に
所定間隔を置いて複数の鋸刃状の係合溝Dを形成し、前
記取付管A内にはバネEの弾力により常時一端側に摺動
して頭部分Fは一端側に突出している操作部材Gを設
け、該操作部材Gには前記係合溝Dに対して係合離脱す
る係脱ピンHを取付けた片持ち式ヘッドレストの位置調
節装置について提案されている。
なる特願平3−223388号明細書および図面には、
背凭シートの上方位置に設けた中空水平取付管Aと、該
取付管Aの一端から他端に向けて該取付管A周りを回転
するように嵌合させたヘッドレストBとからなる片持ち
式ヘッドレストにおいて、前記ヘッドレストBの一端に
は前記取付管Aの外周に回動自在に嵌合する所定長さの
軸筒Cを固定し、該軸筒Cの他端側端面には円周方向に
所定間隔を置いて複数の鋸刃状の係合溝Dを形成し、前
記取付管A内にはバネEの弾力により常時一端側に摺動
して頭部分Fは一端側に突出している操作部材Gを設
け、該操作部材Gには前記係合溝Dに対して係合離脱す
る係脱ピンHを取付けた片持ち式ヘッドレストの位置調
節装置について提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記先行技術は、係合
溝Dと係脱ピンHが、一端側一箇所のみであるので、強
度的に不安が残り、強度を確保するため、取付管Aとか
軸筒C等を必要以上に大径に設計するので、操作性を損
ねるという課題があった。
溝Dと係脱ピンHが、一端側一箇所のみであるので、強
度的に不安が残り、強度を確保するため、取付管Aとか
軸筒C等を必要以上に大径に設計するので、操作性を損
ねるという課題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、操作性を犠牲にすることな
く、簡単な構成でヘッドレストの支持強度を向上させ、
また、左右の係脱ピンが確実に係合するようにしたもの
である。
く、簡単な構成でヘッドレストの支持強度を向上させ、
また、左右の係脱ピンが確実に係合するようにしたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、背凭
シート3の上方位置に設けた中空水平取付管6と、該取
付管6の一端から他端に向けて該取付管6周りを回転す
るように嵌合させたヘッドレスト4とからなり、該ヘッ
ドレスト4の左右両側には前記取付管6の外周に回動自
在に嵌合する所定長さの軸筒17および軸筒23をそれ
ぞれ固定し、該軸筒17および軸筒23の他端側端面に
は円周方向に所定間隔を置いて複数の鋸刃状係合溝19
および係合溝25を形成し、前記取付管6内にはバネ4
6の弾力により常時一端側に摺動しその操作ノブ31は
一端側に突出している操作部材30を設け、該操作部材
30には、該操作部材30が摺動すると前記係合溝19
および係合溝25に対して係合離脱する係脱ピン28、
29をそれぞれ取付けた片持ち式ヘッドレストにおい
て、前記係脱ピン28と係脱ピン29のうちいずれか一
方は前記操作部材30に対して固定であるがいずれか他
方は前記操作部材30に形成した軸心方向に長い調節用
長孔45に対して軸方向移動自在に挿入し、かつ、バネ
41により一端側に移動するように構成した片持ち式ヘ
ッドレストの位置調節装置としたものである。
シート3の上方位置に設けた中空水平取付管6と、該取
付管6の一端から他端に向けて該取付管6周りを回転す
るように嵌合させたヘッドレスト4とからなり、該ヘッ
ドレスト4の左右両側には前記取付管6の外周に回動自
在に嵌合する所定長さの軸筒17および軸筒23をそれ
ぞれ固定し、該軸筒17および軸筒23の他端側端面に
は円周方向に所定間隔を置いて複数の鋸刃状係合溝19
および係合溝25を形成し、前記取付管6内にはバネ4
6の弾力により常時一端側に摺動しその操作ノブ31は
一端側に突出している操作部材30を設け、該操作部材
30には、該操作部材30が摺動すると前記係合溝19
および係合溝25に対して係合離脱する係脱ピン28、
29をそれぞれ取付けた片持ち式ヘッドレストにおい
て、前記係脱ピン28と係脱ピン29のうちいずれか一
方は前記操作部材30に対して固定であるがいずれか他
方は前記操作部材30に形成した軸心方向に長い調節用
長孔45に対して軸方向移動自在に挿入し、かつ、バネ
41により一端側に移動するように構成した片持ち式ヘ
ッドレストの位置調節装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は車両用シートであり、座席シート2の後部に背凭シ
ート3を取付け、該背凭シート3の上部にヘッドレスト
4を取付けている。5は前記ヘッドレスト4のピラーで
あり、左右方向の一端を切離した中空水平取付管6の他
端を略直角に下方に屈曲させて脚部7とし、全体は逆L
形状に一体的に形成する。ヘッドレスト4はピラー5の
中空水平取付管6に貫通させて軸回りを前後方向に回転
自在に取付け、前記脚部7の下部は背凭シート3内の骨
格フレームに固定し、片持ち構造で支持されている。8
は前記ヘッドレスト4のヘッドレストフレームであり、
その外周にクッション材9を設け、該クッション材9の
外周を表皮部材10により包囲して前記ヘッドレスト4
を形成する。しかして、前記ピラー5の中空水平取付管
6と前記ヘッドレストフレーム8との間には、前記ヘッ
ドレスト4の前後位置を調節する位置調節機構11を設
ける。位置調節機構11は、前記中空水平取付管6の一
端側と前記ヘッドレストフレーム8の側板12との間に
設けた第一ロック部13と、前記中空水平取付管6の他
端側と前記ヘッドレストフレーム8の側板14との間に
設けた第二ロック部15とより構成し、前記ヘッドレス
ト4に掛る荷重を中空水平取付管6の左右側で強固に支
持しうるようにしている。
1は車両用シートであり、座席シート2の後部に背凭シ
ート3を取付け、該背凭シート3の上部にヘッドレスト
4を取付けている。5は前記ヘッドレスト4のピラーで
あり、左右方向の一端を切離した中空水平取付管6の他
端を略直角に下方に屈曲させて脚部7とし、全体は逆L
形状に一体的に形成する。ヘッドレスト4はピラー5の
中空水平取付管6に貫通させて軸回りを前後方向に回転
自在に取付け、前記脚部7の下部は背凭シート3内の骨
格フレームに固定し、片持ち構造で支持されている。8
は前記ヘッドレスト4のヘッドレストフレームであり、
その外周にクッション材9を設け、該クッション材9の
外周を表皮部材10により包囲して前記ヘッドレスト4
を形成する。しかして、前記ピラー5の中空水平取付管
6と前記ヘッドレストフレーム8との間には、前記ヘッ
ドレスト4の前後位置を調節する位置調節機構11を設
ける。位置調節機構11は、前記中空水平取付管6の一
端側と前記ヘッドレストフレーム8の側板12との間に
設けた第一ロック部13と、前記中空水平取付管6の他
端側と前記ヘッドレストフレーム8の側板14との間に
設けた第二ロック部15とより構成し、前記ヘッドレス
ト4に掛る荷重を中空水平取付管6の左右側で強固に支
持しうるようにしている。
【0007】前記ヘッドレストフレーム8の一端側の側
板12には挿入孔16を形成し、該挿入孔16には左右
方向の軸筒17を挿入し、該軸筒17の一端側に形成し
た鍔部18を前記側板12に固定する。軸筒17の他端
側の周面には係合溝19を複数形成する。前記係合溝1
9の形状は、ヘッドレスト4の回動方向と直交する面に
形成した係合面20と該係合面20に続いて後側に至る
に従い他端側に突き出る案内面21とを連続させて形成
する。即ち、係合溝19は、係合面20と案内面21と
により形成され、係合面20に続く案内面21の先には
次の係合溝19の係合面20を形成し、このように軸筒
17の周面に連続させて係合溝19を形成する。また、
前記ヘッドレストフレーム8の他端側の側板14には挿
入孔22を形成し、該挿入孔22の側板14には左右方
向の軸筒23の一端側に形成した鍔部24を固定する。
前記軸筒23の他端側の周面には、前記軸筒17の係合
溝19と同様な係合溝25を複数連続形成する。前記係
合溝25の構成は、前記係合溝19と同様であるので、
説明は省略し、図に同一符号を付している。
板12には挿入孔16を形成し、該挿入孔16には左右
方向の軸筒17を挿入し、該軸筒17の一端側に形成し
た鍔部18を前記側板12に固定する。軸筒17の他端
側の周面には係合溝19を複数形成する。前記係合溝1
9の形状は、ヘッドレスト4の回動方向と直交する面に
形成した係合面20と該係合面20に続いて後側に至る
に従い他端側に突き出る案内面21とを連続させて形成
する。即ち、係合溝19は、係合面20と案内面21と
により形成され、係合面20に続く案内面21の先には
次の係合溝19の係合面20を形成し、このように軸筒
17の周面に連続させて係合溝19を形成する。また、
前記ヘッドレストフレーム8の他端側の側板14には挿
入孔22を形成し、該挿入孔22の側板14には左右方
向の軸筒23の一端側に形成した鍔部24を固定する。
前記軸筒23の他端側の周面には、前記軸筒17の係合
溝19と同様な係合溝25を複数連続形成する。前記係
合溝25の構成は、前記係合溝19と同様であるので、
説明は省略し、図に同一符号を付している。
【0008】しかして、前記軸筒17と前記軸筒23に
は、前記中空水平取付管6を貫通させ、前記中空水平取
付管6の一端側の前記係合溝19の臨む位置には、前記
中空水平取付管6の母線方向と平行な長孔26を一対形
成し、前記中空水平取付管6の他端側の前記係合溝25
の臨む位置には、前記中空水平取付管6の母線方向と平
行な長孔27を一対形成する。前記長孔26および前記
長孔27には、前記係合溝23および前記係合溝25に
継脱する係脱ピン28、29を挿入する。係脱ピン2
8、29は、それぞれの両端部を前記中空水平取付管6
の長孔26、27より外側に突出させ、かつ、中空水平
取付管6に対して該取付管6の軸心方向に摺動のみ自在
であって、ヘッドレスト4の回動方向には不動構造とな
るように構成し、前記係合溝23および前記係合溝25
に係合すると、前記軸筒17と前記軸筒23を回転不能
にするように作用する。しかして、前記中空水平取付管
6には、左右方向の操作部材30を挿入し、30には前記
係脱ピン28、29を取付ける。操作部材30はバネ4
6の弾力により常時一端側に移動するように付勢され
て、係脱ピン28、29を係合溝19、25に係合さ
せ、操作部材30をバネ46に抗して他端側に移動させ
ることにより係脱ピン28、29を係合溝19、25よ
り離脱させるが、係脱ピン28と係脱ピン29との間隔
と、前記第一ロック部13の係合溝19と前記第二ロッ
ク部15の係合溝25との間隔とが一致しないと、係脱
ピン28、29は係合溝19、25のそれぞれに係合で
きない。したがって、製造・取付の誤差により第一ロッ
ク部13の係合溝19と前記第二ロック部15の係合溝
25の間隔が相違すると、良好に作動しないことがあ
る。
は、前記中空水平取付管6を貫通させ、前記中空水平取
付管6の一端側の前記係合溝19の臨む位置には、前記
中空水平取付管6の母線方向と平行な長孔26を一対形
成し、前記中空水平取付管6の他端側の前記係合溝25
の臨む位置には、前記中空水平取付管6の母線方向と平
行な長孔27を一対形成する。前記長孔26および前記
長孔27には、前記係合溝23および前記係合溝25に
継脱する係脱ピン28、29を挿入する。係脱ピン2
8、29は、それぞれの両端部を前記中空水平取付管6
の長孔26、27より外側に突出させ、かつ、中空水平
取付管6に対して該取付管6の軸心方向に摺動のみ自在
であって、ヘッドレスト4の回動方向には不動構造とな
るように構成し、前記係合溝23および前記係合溝25
に係合すると、前記軸筒17と前記軸筒23を回転不能
にするように作用する。しかして、前記中空水平取付管
6には、左右方向の操作部材30を挿入し、30には前記
係脱ピン28、29を取付ける。操作部材30はバネ4
6の弾力により常時一端側に移動するように付勢され
て、係脱ピン28、29を係合溝19、25に係合さ
せ、操作部材30をバネ46に抗して他端側に移動させ
ることにより係脱ピン28、29を係合溝19、25よ
り離脱させるが、係脱ピン28と係脱ピン29との間隔
と、前記第一ロック部13の係合溝19と前記第二ロッ
ク部15の係合溝25との間隔とが一致しないと、係脱
ピン28、29は係合溝19、25のそれぞれに係合で
きない。したがって、製造・取付の誤差により第一ロッ
ク部13の係合溝19と前記第二ロック部15の係合溝
25の間隔が相違すると、良好に作動しないことがあ
る。
【0009】本発明は、操作部材30を移動させる一操
作により係脱ピン28、29を係合溝19、25から離
脱させると共に、係脱ピン28と係脱ピン29のうちの
いずれか一方は操作部材30に対してその軸心方向に所
定間隔移動自在とし、係脱ピン28と係脱ピン29との
間の間隔が前記第一ロック部13の係合溝19と前記第
二ロック部15の係合溝25との間隔に一致しうるよう
に構成する。前記操作部材30は、一端側に操作ノブ3
1を形成し、該操作ノブ31の内端側にフランジ32を
形成し、フランジ32の内側には終始同一直径の先側同
径挿入部33を形成する。先側同径挿入部33の内端面
中心位置には該先側同径挿入部33の軸心方向と平行な
挿入横孔34を形成し、該挿入横孔34には左右方向の
中間シャフト部35の一端側を挿入する。中間シャフト
部35の他端側は小径部37を形成し、小径部37の端
部より所定間隔を置いて一端側には大径部36を形成す
る。小径部37には摺動筒38を嵌合させ、小径部37
の端部にはフランジ39をボルト40により固定し、摺
動筒38とフランジ39の間の小径部37の外周には、
摺動筒38を常時一端側に付勢するバネ41を設ける。
作により係脱ピン28、29を係合溝19、25から離
脱させると共に、係脱ピン28と係脱ピン29のうちの
いずれか一方は操作部材30に対してその軸心方向に所
定間隔移動自在とし、係脱ピン28と係脱ピン29との
間の間隔が前記第一ロック部13の係合溝19と前記第
二ロック部15の係合溝25との間隔に一致しうるよう
に構成する。前記操作部材30は、一端側に操作ノブ3
1を形成し、該操作ノブ31の内端側にフランジ32を
形成し、フランジ32の内側には終始同一直径の先側同
径挿入部33を形成する。先側同径挿入部33の内端面
中心位置には該先側同径挿入部33の軸心方向と平行な
挿入横孔34を形成し、該挿入横孔34には左右方向の
中間シャフト部35の一端側を挿入する。中間シャフト
部35の他端側は小径部37を形成し、小径部37の端
部より所定間隔を置いて一端側には大径部36を形成す
る。小径部37には摺動筒38を嵌合させ、小径部37
の端部にはフランジ39をボルト40により固定し、摺
動筒38とフランジ39の間の小径部37の外周には、
摺動筒38を常時一端側に付勢するバネ41を設ける。
【0010】操作部材30の先側同径挿入部33の前記
長孔26の臨む位置には、放射方向に貫通する貫通挿入
孔42を形成し、該貫通挿入孔42に対応する中間シャ
フト部35の一端側には貫通挿入孔43を形成する。ま
た、前記摺動筒38には放射方向に貫通する貫通挿入孔
44を形成する。前記貫通挿入孔42、43、44のい
ずれもは、前記係脱ピン28、29と同径に形成する。
前記貫通挿入孔44に対応する前記中間シャフト部35
の小径部37には、小径部37の長さ方向に長く、か
つ、小径部37を放射方向に貫通する調節用長孔45を
形成する。即ち、先側同径挿入部33の貫通挿入孔42
と中間シャフト部35の一端側の貫通挿入孔43とを合
致させ、この貫通挿入孔42および貫通挿入孔43を前
記中空水平取付管6の長孔26に合致させ、この状態で
前記係脱ピン28を挿入固定するので、係脱ピン28は
操作部材30に対して移動不能となるが、摺動筒38の
貫通挿入孔44に対して固定状態に取付けた係脱ピン2
9は、小径部37の調節用長孔45と前記中空水平取付
管6の長孔27に対して移動自在となる。したがって、
前記第一ロック部13の軸筒17と第二ロック部15の
軸筒23との間隔が設計間隔よりも狭い場合の係脱ピン
29は、バネ41の弾力により調節用長孔45内を一端
側に移動して第二ロック部15の軸筒23の係合溝25
に係合する。反対に、前記第一ロック部13の軸筒17
と第二ロック部15の軸筒23との間隔が設計位置より
も広い場合の係脱ピン29は、バネ41の弾力により前
記調節用長孔45内を一端側に移動することなく、前記
調節用長孔45内の他端側位置にて第二ロック部15の
軸筒23の係合溝25に係合する。
長孔26の臨む位置には、放射方向に貫通する貫通挿入
孔42を形成し、該貫通挿入孔42に対応する中間シャ
フト部35の一端側には貫通挿入孔43を形成する。ま
た、前記摺動筒38には放射方向に貫通する貫通挿入孔
44を形成する。前記貫通挿入孔42、43、44のい
ずれもは、前記係脱ピン28、29と同径に形成する。
前記貫通挿入孔44に対応する前記中間シャフト部35
の小径部37には、小径部37の長さ方向に長く、か
つ、小径部37を放射方向に貫通する調節用長孔45を
形成する。即ち、先側同径挿入部33の貫通挿入孔42
と中間シャフト部35の一端側の貫通挿入孔43とを合
致させ、この貫通挿入孔42および貫通挿入孔43を前
記中空水平取付管6の長孔26に合致させ、この状態で
前記係脱ピン28を挿入固定するので、係脱ピン28は
操作部材30に対して移動不能となるが、摺動筒38の
貫通挿入孔44に対して固定状態に取付けた係脱ピン2
9は、小径部37の調節用長孔45と前記中空水平取付
管6の長孔27に対して移動自在となる。したがって、
前記第一ロック部13の軸筒17と第二ロック部15の
軸筒23との間隔が設計間隔よりも狭い場合の係脱ピン
29は、バネ41の弾力により調節用長孔45内を一端
側に移動して第二ロック部15の軸筒23の係合溝25
に係合する。反対に、前記第一ロック部13の軸筒17
と第二ロック部15の軸筒23との間隔が設計位置より
も広い場合の係脱ピン29は、バネ41の弾力により前
記調節用長孔45内を一端側に移動することなく、前記
調節用長孔45内の他端側位置にて第二ロック部15の
軸筒23の係合溝25に係合する。
【0011】したがって、調節用長孔45は、前記第一
ロック部13の軸筒17と第二ロック部15の軸筒23
との間隔と設計間隔との誤差を吸収しうる長さに形成す
ると共に、少なくとも、長孔27は、長孔26より長さ
を長く形成し、前記調節用長孔45内を移動する係脱ピ
ン29に干渉しないように構成する。また、バネ41の
弾力はバネ46の弾力より弱く構成し、係脱ピン29が
軸筒23の係合溝25に係合するとき、係脱ピン28が
軸筒17の係合溝19より離脱しないように構成する。
また、中間シャフト部35の大径部36の他端側端面と
摺動筒38の一端側端面との間隔は、前記調節用長孔4
5の長さに合致させて構成する。しかして、本実施例で
は、左右のロック部をそれぞれ便宜的に第一ロック部1
3と第二ロック部15として説明しているが、ロックの
強度等に差はない。なお、前記第一ロック部13の軸筒
17の係合溝19と第二ロック部15の軸筒23の係合
溝25の向きと、操作部材30の移動方向とを反対に構
成することも可能である。47はブッシュ、48は中空
水平取付管6の外周面に固定のガイド体であり、ヘッド
レストフレーム8を切起して形成した係合部49を係合
させる。
ロック部13の軸筒17と第二ロック部15の軸筒23
との間隔と設計間隔との誤差を吸収しうる長さに形成す
ると共に、少なくとも、長孔27は、長孔26より長さ
を長く形成し、前記調節用長孔45内を移動する係脱ピ
ン29に干渉しないように構成する。また、バネ41の
弾力はバネ46の弾力より弱く構成し、係脱ピン29が
軸筒23の係合溝25に係合するとき、係脱ピン28が
軸筒17の係合溝19より離脱しないように構成する。
また、中間シャフト部35の大径部36の他端側端面と
摺動筒38の一端側端面との間隔は、前記調節用長孔4
5の長さに合致させて構成する。しかして、本実施例で
は、左右のロック部をそれぞれ便宜的に第一ロック部1
3と第二ロック部15として説明しているが、ロックの
強度等に差はない。なお、前記第一ロック部13の軸筒
17の係合溝19と第二ロック部15の軸筒23の係合
溝25の向きと、操作部材30の移動方向とを反対に構
成することも可能である。47はブッシュ、48は中空
水平取付管6の外周面に固定のガイド体であり、ヘッド
レストフレーム8を切起して形成した係合部49を係合
させる。
【0012】
【作用】次に作用を述べる。本発明は前記の構成であ
り、ヘッドレスト4に後方荷重が掛ると、ヘッドレスト
フレーム8に固定の軸筒17、23は中空水平取付管6
の軸回りを後方回転しようとするが、軸筒17、23の
係合溝19、25の係合面20にはピラー5の中空水平
取付管6の長孔26、27より突出する係脱ピン28、
29がバネ46の弾力により係合し、係脱ピン28、2
9はヘッドレスト4の回動方向には不動構造であるか
ら、左右の係脱ピン28、29と係合面20との係合に
よりヘッドレストフレーム8の後方移動の荷重を支持
し、ヘッドレスト4の後方回動を阻止する。したがっ
て、ヘッドレスト4の位置調節機構11は、前記反脚部
7側の第一ロック部13の他に、該第一ロック部13と
同一構成の第二ロック部15を脚部7側に設けているか
ら、前記ヘッドレスト4に掛る荷重を中空水平取付管6
の左右側で強固に支持しうる。
り、ヘッドレスト4に後方荷重が掛ると、ヘッドレスト
フレーム8に固定の軸筒17、23は中空水平取付管6
の軸回りを後方回転しようとするが、軸筒17、23の
係合溝19、25の係合面20にはピラー5の中空水平
取付管6の長孔26、27より突出する係脱ピン28、
29がバネ46の弾力により係合し、係脱ピン28、2
9はヘッドレスト4の回動方向には不動構造であるか
ら、左右の係脱ピン28、29と係合面20との係合に
よりヘッドレストフレーム8の後方移動の荷重を支持
し、ヘッドレスト4の後方回動を阻止する。したがっ
て、ヘッドレスト4の位置調節機構11は、前記反脚部
7側の第一ロック部13の他に、該第一ロック部13と
同一構成の第二ロック部15を脚部7側に設けているか
ら、前記ヘッドレスト4に掛る荷重を中空水平取付管6
の左右側で強固に支持しうる。
【0013】しかして、係脱ピン28、29が係合して
いる係合溝19、25は、係合面20と該係合面20に
続いて後側に至るに従い内側に突き出る案内面21によ
りそれぞれ構成され、係脱ピン28、29は中空水平取
付管6の長孔26、27内を係合溝19、25に対して
外れる方向に移動自在であるから、ヘッドレスト4を中
空水平取付管6を中心に前方回動させると、軸筒17、
23はヘッドレスト4の回動により同時に前方回転し、
軸筒17、23の係合溝19、23のそれぞれの案内面
21は係脱ピン28、29を外れる方向にバネ46の弾
力に抗して押してそれぞれの係合面20より離脱させ、
更に軸筒17、23が回転すると、次のそれぞれの係合
面20が係脱ピン28、29を通り過ぎたとき、係脱ピ
ン28、29はバネ46の弾力により次の係合溝19に
係合する。したがって、この操作を繰り返えすと、ヘッ
ドレスト4を前側に回転させて所望位置に調節できる。
いる係合溝19、25は、係合面20と該係合面20に
続いて後側に至るに従い内側に突き出る案内面21によ
りそれぞれ構成され、係脱ピン28、29は中空水平取
付管6の長孔26、27内を係合溝19、25に対して
外れる方向に移動自在であるから、ヘッドレスト4を中
空水平取付管6を中心に前方回動させると、軸筒17、
23はヘッドレスト4の回動により同時に前方回転し、
軸筒17、23の係合溝19、23のそれぞれの案内面
21は係脱ピン28、29を外れる方向にバネ46の弾
力に抗して押してそれぞれの係合面20より離脱させ、
更に軸筒17、23が回転すると、次のそれぞれの係合
面20が係脱ピン28、29を通り過ぎたとき、係脱ピ
ン28、29はバネ46の弾力により次の係合溝19に
係合する。したがって、この操作を繰り返えすと、ヘッ
ドレスト4を前側に回転させて所望位置に調節できる。
【0014】しかして、操作部材30の操作ノブ31を
バネ46の弾力に抗して内側に押すと、操作部材30の
先側同径挿入部33は係脱ピン28を長孔26内にて係
合溝19より外れる方向に移動させ、係脱ピン28は係
合溝19より離脱・退避するから、第一ロック部13の
ロックは解除される。また、同時に、中間シャフト部3
5の小径部37が他端側に移動し、小径部37の調節用
長孔45の一端側端面が係脱ピン29に当接すると、中
間シャフト部35の大径部36が摺動筒38に当接し、
更に操作ノブ31を押すと、中間シャフト部35の大径
部36が摺動筒38を押すので、係脱ピン29は、調節
用長孔45の一端側端面と摺動筒38の貫通挿入孔44
により同時に押されて長孔27内にて係合溝25より外
れる方向に移動し、係合溝25より離脱・退避する。こ
の状態でヘッドレスト4を後方回動させて位置を調節
し、所望位置にて操作ノブ31より手を離すと、操作部
材30はバネ46の弾力により元に戻り、操作部材30
の戻りにより係脱ピン28、29は係合溝19、25に
係合し、ヘッドレスト4を所望位置にて固定する。ま
た、ヘッドレスト4がどのような位置にあっても、操作
ノブ31を内側に押して係脱ピン28、29を係合溝1
9、25から離脱させると、ヘッドレスト4を後方回転
させることができるので、位置調節の操作性を向上させ
る。
バネ46の弾力に抗して内側に押すと、操作部材30の
先側同径挿入部33は係脱ピン28を長孔26内にて係
合溝19より外れる方向に移動させ、係脱ピン28は係
合溝19より離脱・退避するから、第一ロック部13の
ロックは解除される。また、同時に、中間シャフト部3
5の小径部37が他端側に移動し、小径部37の調節用
長孔45の一端側端面が係脱ピン29に当接すると、中
間シャフト部35の大径部36が摺動筒38に当接し、
更に操作ノブ31を押すと、中間シャフト部35の大径
部36が摺動筒38を押すので、係脱ピン29は、調節
用長孔45の一端側端面と摺動筒38の貫通挿入孔44
により同時に押されて長孔27内にて係合溝25より外
れる方向に移動し、係合溝25より離脱・退避する。こ
の状態でヘッドレスト4を後方回動させて位置を調節
し、所望位置にて操作ノブ31より手を離すと、操作部
材30はバネ46の弾力により元に戻り、操作部材30
の戻りにより係脱ピン28、29は係合溝19、25に
係合し、ヘッドレスト4を所望位置にて固定する。ま
た、ヘッドレスト4がどのような位置にあっても、操作
ノブ31を内側に押して係脱ピン28、29を係合溝1
9、25から離脱させると、ヘッドレスト4を後方回転
させることができるので、位置調節の操作性を向上させ
る。
【0015】しかして、操作部材30は、バネ46の弾
力により一端側に移動して係脱ピン28、29を係合溝
19、25に係合させるが、係脱ピン28と係脱ピン2
9との間隔と、前記第一ロック部13の係合溝19と前
記第二ロック部15の係合溝25との間隔とがずれる
と、係脱ピン28、29は係合溝19、25に係合しな
い。本発明では、操作部材30を移動させる一操作によ
り係脱ピン28、29を係合溝19、25より離脱させ
るだけでなく、係脱ピン28と係脱ピン29のうちのい
ずれか一方は操作部材30の軸心方向に移動自在として
いるから、第一ロック部13の軸筒17と前記第二ロッ
ク部15の軸筒23の取付位置が製造・取付の誤差によ
りバラツキがあっても、係脱ピン28と係脱ピン29と
の間の間隔と、前記第一ロック部13の係合溝19と前
記第二ロック部15の係合溝25との間隔は常時一致
し、係脱ピン28、29を係合溝19、25に確実に係
合させる。
力により一端側に移動して係脱ピン28、29を係合溝
19、25に係合させるが、係脱ピン28と係脱ピン2
9との間隔と、前記第一ロック部13の係合溝19と前
記第二ロック部15の係合溝25との間隔とがずれる
と、係脱ピン28、29は係合溝19、25に係合しな
い。本発明では、操作部材30を移動させる一操作によ
り係脱ピン28、29を係合溝19、25より離脱させ
るだけでなく、係脱ピン28と係脱ピン29のうちのい
ずれか一方は操作部材30の軸心方向に移動自在として
いるから、第一ロック部13の軸筒17と前記第二ロッ
ク部15の軸筒23の取付位置が製造・取付の誤差によ
りバラツキがあっても、係脱ピン28と係脱ピン29と
の間の間隔と、前記第一ロック部13の係合溝19と前
記第二ロック部15の係合溝25との間隔は常時一致
し、係脱ピン28、29を係合溝19、25に確実に係
合させる。
【0016】即ち、係脱ピン29は、摺動筒38の貫通
挿入孔44には固定であるが、中間シャフト35の小径
部37の調節用長孔45に対して移動自在であるから、
前記第一ロック部13の係合溝19と第二ロック部15
の係合溝25との間隔が設計間隔よりも狭い場合は、係
脱ピン29は、バネ41の弾力により一端側に移動する
摺動筒38により調節用長孔45内を一端側に軸筒23
の係合溝25に係合するまで移動し、係合溝25に確実
に係合する。反対に、前記第一ロック部13の係合溝1
9と第二ロック部15の係合溝25との間隔が設計位置
よりも広い場合は、係脱ピン29は、操作部材30がバ
ネ46の弾力で一端側に移動中に係合溝25に係合し、
この状態で摺動筒38の移動は停止するが、中間シャフ
ト35の小径部37の調節用長孔45が係脱ピン29に
対して一端側に移動し、係脱ピン28を一端側に移動さ
せて第一ロック部13の軸筒17の係合溝19に確実に
係合させる。したがって、係脱ピン28と係脱ピン29
は確実に係合溝19、25に係合する。なお、前記した
ように、ヘッドレスト4を前方回動させるには、ヘッド
レスト4を前側に倒せばよいが、前記操作部材30の操
作ノブ31を押すと、係脱ピン28、29は係合溝1
9、25より離脱状態となるので、前方回動させること
も可能である。
挿入孔44には固定であるが、中間シャフト35の小径
部37の調節用長孔45に対して移動自在であるから、
前記第一ロック部13の係合溝19と第二ロック部15
の係合溝25との間隔が設計間隔よりも狭い場合は、係
脱ピン29は、バネ41の弾力により一端側に移動する
摺動筒38により調節用長孔45内を一端側に軸筒23
の係合溝25に係合するまで移動し、係合溝25に確実
に係合する。反対に、前記第一ロック部13の係合溝1
9と第二ロック部15の係合溝25との間隔が設計位置
よりも広い場合は、係脱ピン29は、操作部材30がバ
ネ46の弾力で一端側に移動中に係合溝25に係合し、
この状態で摺動筒38の移動は停止するが、中間シャフ
ト35の小径部37の調節用長孔45が係脱ピン29に
対して一端側に移動し、係脱ピン28を一端側に移動さ
せて第一ロック部13の軸筒17の係合溝19に確実に
係合させる。したがって、係脱ピン28と係脱ピン29
は確実に係合溝19、25に係合する。なお、前記した
ように、ヘッドレスト4を前方回動させるには、ヘッド
レスト4を前側に倒せばよいが、前記操作部材30の操
作ノブ31を押すと、係脱ピン28、29は係合溝1
9、25より離脱状態となるので、前方回動させること
も可能である。
【0017】しかして、摺動筒38は中間シャフト部3
5の小径部37に対してバネ41により一端側に移動す
るように付勢されているが、中間シャフト部35の大径
部36の他端側端面と摺動筒38の一端側端面との間隔
は、前記調節用長孔45の長さに合致させて構成してい
るから、取付状態では摺動筒38が中間シャフト部35
の大径部36により一端側への摺動が停止され、この状
態で貫通挿入孔44と調節用長孔45は一致するので、
操作部材30を中空水平取付管6に挿入すると、貫通挿
入孔44が長孔27に合致し、操作部材30の取付作業
は容易に行なえる。また、操作部材30の操作ノブ31
を内側に押すと、中間シャフト部35の小径部37が一
端側に移動し、小径部37の調節用長孔45の一端側端
面が係脱ピン29に当接すると、中間シャフト部35の
大径部36が摺動筒38に当接し、更に操作ノブ31を
押すと、中間シャフト部35の大径部36が摺動筒38
を押すので、係脱ピン29は、調節用長孔45の一端側
端面と摺動筒38の貫通挿入孔44により同時に押され
て他端側に移動する。したがって、係脱ピン29の離脱
は円滑に行なわれ、また、部分的に力が掛らないので、
破損も防止する。
5の小径部37に対してバネ41により一端側に移動す
るように付勢されているが、中間シャフト部35の大径
部36の他端側端面と摺動筒38の一端側端面との間隔
は、前記調節用長孔45の長さに合致させて構成してい
るから、取付状態では摺動筒38が中間シャフト部35
の大径部36により一端側への摺動が停止され、この状
態で貫通挿入孔44と調節用長孔45は一致するので、
操作部材30を中空水平取付管6に挿入すると、貫通挿
入孔44が長孔27に合致し、操作部材30の取付作業
は容易に行なえる。また、操作部材30の操作ノブ31
を内側に押すと、中間シャフト部35の小径部37が一
端側に移動し、小径部37の調節用長孔45の一端側端
面が係脱ピン29に当接すると、中間シャフト部35の
大径部36が摺動筒38に当接し、更に操作ノブ31を
押すと、中間シャフト部35の大径部36が摺動筒38
を押すので、係脱ピン29は、調節用長孔45の一端側
端面と摺動筒38の貫通挿入孔44により同時に押され
て他端側に移動する。したがって、係脱ピン29の離脱
は円滑に行なわれ、また、部分的に力が掛らないので、
破損も防止する。
【0018】
【効果】本発明は、背凭シート3の上方位置に設けた中
空水平取付管6と、該取付管6の一端から他端に向けて
該取付管6周りを回転するように嵌合させたヘッドレス
ト4とからなり、該ヘッドレスト4の左右両側には前記
取付管6の外周に回動自在に嵌合する所定長さの軸筒1
7および軸筒23をそれぞれ固定し、該軸筒17および
軸筒23の他端側端面には円周方向に所定間隔を置いて
複数の鋸刃状係合溝19および係合溝25を形成し、前
記取付管6内にはバネ46の弾力により常時一端側に摺
動しその操作ノブ31は一端側に突出している操作部材
30を設け、該操作部材30には、該操作部材30が摺
動すると前記係合溝19および係合溝25に対して係合
離脱する係脱ピン28、29をそれぞれ取付けた片持ち
式ヘッドレストにおいて、前記係脱ピン28と係脱ピン
29のうちいずれか一方は前記操作部材30に対して固
定であるがいずれか他方は前記操作部材30に形成した
軸心方向に長い調節用長孔45に対して軸方向移動自在
に挿入し、かつ、バネ41により一端側に移動するよう
に構成した片持ち式ヘッドレストの位置調節装置とした
ものであるから、 ピラー5の中空水平取付管6に貫通するようにヘッ
ドレスト4を取付けているので、取付部分は強大なモ−
メントを支持できる。 ヘッドレスト4の左右両側に軸筒17および軸筒2
3をそれぞれ固定し、軸筒17および軸筒23の係合溝
19および係合溝25に係脱ピン28、29を継脱自在
に係合させる構成であるので、ヘッドレスト4に掛る荷
重を中空水平取付管6の左右側で強固・確実に支持しう
る。 ヘッドレスト4に掛る荷重を中空水平取付管6の左
右側で支持するので、ヘッドレスト4の捻れ剛性が向上
する。 したがって、ヘッドレスト4のヘッドレストフレー
ム8の強度を低下させることによる軽量化が可能とな
る。 取付管6内にはバネ46の弾力により常時一端側に
摺動して操作ノブ31は一端側に突出している操作部材
30を設け、該操作部材30には前記係合溝19および
係合溝25に対して同時に係合離脱する係脱ピン28、
29をそれぞれ取付けているので、操作部材30の操作
ノブ31を押すという一操作により同時に係脱ピン2
8、29は離脱し、ヘッドレスト4がどのような位置に
あっても後方に回動させて位置調節でき、操作性を犠牲
にしないで、左右両側を支持する構造にできる。 前記係脱ピン28と係脱ピン29のうちいずれか一
方は前記操作部材30に対して固定であるがいずれか他
方は前記操作部材30に形成した軸心方向に長い調節用
長孔45に対して軸方向移動自在に挿入し、かつ、バネ
41により一端側に移動するように構成しているから、
製造・取付の誤差により係合溝19と係合溝25との間
隔が相違しても、この間隔に係脱ピン28と係脱ピン2
9との間隔が一致するので、確実に係合する。 という効果を奏する。
空水平取付管6と、該取付管6の一端から他端に向けて
該取付管6周りを回転するように嵌合させたヘッドレス
ト4とからなり、該ヘッドレスト4の左右両側には前記
取付管6の外周に回動自在に嵌合する所定長さの軸筒1
7および軸筒23をそれぞれ固定し、該軸筒17および
軸筒23の他端側端面には円周方向に所定間隔を置いて
複数の鋸刃状係合溝19および係合溝25を形成し、前
記取付管6内にはバネ46の弾力により常時一端側に摺
動しその操作ノブ31は一端側に突出している操作部材
30を設け、該操作部材30には、該操作部材30が摺
動すると前記係合溝19および係合溝25に対して係合
離脱する係脱ピン28、29をそれぞれ取付けた片持ち
式ヘッドレストにおいて、前記係脱ピン28と係脱ピン
29のうちいずれか一方は前記操作部材30に対して固
定であるがいずれか他方は前記操作部材30に形成した
軸心方向に長い調節用長孔45に対して軸方向移動自在
に挿入し、かつ、バネ41により一端側に移動するよう
に構成した片持ち式ヘッドレストの位置調節装置とした
ものであるから、 ピラー5の中空水平取付管6に貫通するようにヘッ
ドレスト4を取付けているので、取付部分は強大なモ−
メントを支持できる。 ヘッドレスト4の左右両側に軸筒17および軸筒2
3をそれぞれ固定し、軸筒17および軸筒23の係合溝
19および係合溝25に係脱ピン28、29を継脱自在
に係合させる構成であるので、ヘッドレスト4に掛る荷
重を中空水平取付管6の左右側で強固・確実に支持しう
る。 ヘッドレスト4に掛る荷重を中空水平取付管6の左
右側で支持するので、ヘッドレスト4の捻れ剛性が向上
する。 したがって、ヘッドレスト4のヘッドレストフレー
ム8の強度を低下させることによる軽量化が可能とな
る。 取付管6内にはバネ46の弾力により常時一端側に
摺動して操作ノブ31は一端側に突出している操作部材
30を設け、該操作部材30には前記係合溝19および
係合溝25に対して同時に係合離脱する係脱ピン28、
29をそれぞれ取付けているので、操作部材30の操作
ノブ31を押すという一操作により同時に係脱ピン2
8、29は離脱し、ヘッドレスト4がどのような位置に
あっても後方に回動させて位置調節でき、操作性を犠牲
にしないで、左右両側を支持する構造にできる。 前記係脱ピン28と係脱ピン29のうちいずれか一
方は前記操作部材30に対して固定であるがいずれか他
方は前記操作部材30に形成した軸心方向に長い調節用
長孔45に対して軸方向移動自在に挿入し、かつ、バネ
41により一端側に移動するように構成しているから、
製造・取付の誤差により係合溝19と係合溝25との間
隔が相違しても、この間隔に係脱ピン28と係脱ピン2
9との間隔が一致するので、確実に係合する。 という効果を奏する。
【図1】 シートの全体斜視図。
【図2】 ヘッドレストの断面図。
【図3】 調節機構の分解斜視図。
【図4】 一部縦断正面図。
【図5】 一部縦断正面図。
【図6】 作用状態図。
【図7】 操作部材の分解図。
【図8】 通常の係脱ピン29の係合状態図。
【図9】 間隔が狭いときの係脱ピン29の係合状態
図。
図。
【図10】 間隔が広いときの係脱ピン29の係合状態
図。
図。
【図11】 係脱ピン29の作用状態図。
【図12】 係脱ピン29の作用状態図。
【図13】 先行技術例図。
【図14】 先行技術例図。
1…車両用シート、2…座席シート、3…背凭シート、
4…ヘッドレスト、5…ピラー、6…水平部、7…脚
部、8…ヘッドレストフレーム、9…クッション材、1
0…表皮部材、11…位置調節機構、12…側板、13
…第一ロック部、14…側板、15…第二ロック部、1
6…挿入孔、17…軸筒、18…鍔部、19…係合溝、
20…係合面、21…案内面、22…挿入孔、23…軸
筒、24…鍔部、25…係合溝、26…長孔、27…長
孔、28、29…係脱ピン、30…操作部材、46…バ
ネ、31…操作ノブ、32…フランジ、33…先側同径
挿入部、34…挿入横孔、35…中間シャフト部、36
…大径部、37…小径部、38…摺動筒、39…フラン
ジ、40…ボルト、41…バネ、42、43、44…貫
通挿入孔、45…調節用長孔、46…バネ、47…ブッ
シュ、48…ガイド体、49…係合部。
4…ヘッドレスト、5…ピラー、6…水平部、7…脚
部、8…ヘッドレストフレーム、9…クッション材、1
0…表皮部材、11…位置調節機構、12…側板、13
…第一ロック部、14…側板、15…第二ロック部、1
6…挿入孔、17…軸筒、18…鍔部、19…係合溝、
20…係合面、21…案内面、22…挿入孔、23…軸
筒、24…鍔部、25…係合溝、26…長孔、27…長
孔、28、29…係脱ピン、30…操作部材、46…バ
ネ、31…操作ノブ、32…フランジ、33…先側同径
挿入部、34…挿入横孔、35…中間シャフト部、36
…大径部、37…小径部、38…摺動筒、39…フラン
ジ、40…ボルト、41…バネ、42、43、44…貫
通挿入孔、45…調節用長孔、46…バネ、47…ブッ
シュ、48…ガイド体、49…係合部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
Claims (1)
- 【請求項1】 背凭シート3の上方位置に設けた中空水
平取付管6と、該取付管6の一端から他端に向けて該取
付管6周りを回転するように嵌合させたヘッドレスト4
とからなり、該ヘッドレスト4の左右両側には前記取付
管6の外周に回動自在に嵌合する所定長さの軸筒17お
よび軸筒23をそれぞれ固定し、該軸筒17および軸筒
23の他端側端面には円周方向に所定間隔を置いて複数
の鋸刃状係合溝19および係合溝25を形成し、前記取
付管6内にはバネ46の弾力により常時一端側に摺動し
その操作ノブ31は一端側に突出している操作部材30
を設け、該操作部材30には、該操作部材30が摺動す
ると前記係合溝19および係合溝25に対して係合離脱
する係脱ピン28、29をそれぞれ取付けた片持ち式ヘ
ッドレストにおいて、前記係脱ピン28と係脱ピン29
のうちいずれか一方は前記操作部材30に対して固定で
あるがいずれか他方は前記操作部材30に形成した軸心
方向に長い調節用長孔45に対して軸方向移動自在に挿
入し、かつ、バネ41により一端側に移動するように構
成した片持ち式ヘッドレストの位置調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35616391A JPH05329032A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 片持ち式ヘッドレストの位置調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35616391A JPH05329032A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 片持ち式ヘッドレストの位置調節装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05329032A true JPH05329032A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=18447651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35616391A Withdrawn JPH05329032A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 片持ち式ヘッドレストの位置調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05329032A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6702385B2 (en) * | 2002-02-11 | 2004-03-09 | Intier Automotive Inc. | Head restraint pivot latch |
US6899395B2 (en) * | 2003-10-28 | 2005-05-31 | Lear Corporation | Cam-driven four-way head restraint assembly |
US7073863B1 (en) | 2005-04-21 | 2006-07-11 | Lear Corporation | Infinitely adjustable head restraint assembly for a vehicle seat assembly |
US7152928B2 (en) | 2005-04-20 | 2006-12-26 | Lear Corporation | Head restraint assembly for a vehicle seat assembly |
US20170050544A1 (en) * | 2015-08-17 | 2017-02-23 | Lear Corporation | Seat Assembly Having a Headrest and Method of Assembly |
CN108344991A (zh) * | 2018-04-20 | 2018-07-31 | 中蕊(武汉)光电科技有限公司 | 一种雷达侦测系统 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP35616391A patent/JPH05329032A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6702385B2 (en) * | 2002-02-11 | 2004-03-09 | Intier Automotive Inc. | Head restraint pivot latch |
US6899395B2 (en) * | 2003-10-28 | 2005-05-31 | Lear Corporation | Cam-driven four-way head restraint assembly |
US7152928B2 (en) | 2005-04-20 | 2006-12-26 | Lear Corporation | Head restraint assembly for a vehicle seat assembly |
US7073863B1 (en) | 2005-04-21 | 2006-07-11 | Lear Corporation | Infinitely adjustable head restraint assembly for a vehicle seat assembly |
US20170050544A1 (en) * | 2015-08-17 | 2017-02-23 | Lear Corporation | Seat Assembly Having a Headrest and Method of Assembly |
US9731637B2 (en) * | 2015-08-17 | 2017-08-15 | Lear Corporation | Seat assembly having a headrest and method of assembly |
CN108344991A (zh) * | 2018-04-20 | 2018-07-31 | 中蕊(武汉)光电科技有限公司 | 一种雷达侦测系统 |
CN108344991B (zh) * | 2018-04-20 | 2023-10-17 | 中蕊(武汉)光电科技有限公司 | 一种雷达侦测系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4968776B2 (ja) | 車両用シート | |
EP1929900B1 (en) | Rotation lock device | |
EP1535540A1 (en) | Vehicle seat reclining device | |
KR100259551B1 (ko) | 파지력이 증가된 잠금기구를 구비한 공구유니트 클램핑장치 | |
GB2499736A (en) | Child carrier apparatus with a detachable seat | |
JP5332170B2 (ja) | 車両用シートリクライニング装置 | |
JPH05329032A (ja) | 片持ち式ヘッドレストの位置調節装置 | |
KR960704687A (ko) | 펀치 유니트(punch unit) | |
JP2017165138A (ja) | 乳母車のハンドル部材連結構造 | |
JP2006061426A (ja) | アームレストの取付方法および取付構成 | |
JPH05168543A (ja) | 片持ち式ヘッドレストの位置調節装置 | |
JP4936361B2 (ja) | 車両用シート等のロック付き操作装置 | |
CH266696A (fr) | Dispositif de fixation d'un outil dans un mandrin. | |
JPH10295490A (ja) | アームレスト装置 | |
JP7333046B2 (ja) | ラッチ錠のハンドルの台座ユニット | |
JP4084738B2 (ja) | アームレスト装置 | |
JP7376907B2 (ja) | フットレスト部高さ調整機構 | |
JPS634652Y2 (ja) | ||
US5205655A (en) | Shaft supporting structure | |
US20230264610A1 (en) | Reclining device and seat | |
KR100284699B1 (ko) | 자동차의 리어시트 헤드레스트 이송장치 | |
JP5790441B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2512830B2 (ja) | ボ―リングヘッド | |
JP4130594B2 (ja) | 管理機 | |
JPS6219436Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990311 |