JPH0532867Y2

JPH0532867Y2 -

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Publication number: JPH0532867Y2
Application number: JP1987087909U
Authority: JP
Priority date: 1987-06-04
Filing date: 1987-06-04
Publication date: 1993-08-23
Anticipated expiration: 2002-06-04
Also published as: JPS63199287U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は自動車のヒーターコントロールパネル
等に用いられる照明表示装置に関するものであ
る。

（従来の技術）この種の照明表示装置は、パネル又はその背面
に設けた表示板に所定の表示部を設けるととも
に、該表示部の後方に単一の光源を配設して、該
光源からの光を透過させて前記表示部を照明する
ようにしたものである。ところが、パネルは一般
的に平面で形成されているため、また、空間制限
により光源は表示部の近くに設けられるため、光
源からの距離の遠近により明るさが異なることに
なる。

このため、従来、明るさを軽減すべき表示部の
裏面に半透明の白打ち印刷等を行うことにより、
光の透過量を調整して各表示部の明るさのバラン
スを保つようにしていた。

また、実公昭57−5661号公報、実公昭57−5662
号公報あるいは実開昭57−199381号公報には、光
源と表示板の間に透光部材を配設して、単一光源
からの光を当該光源に近い表示部や光源から遠い
表示部に導光するとともに、透光部材の表面の一
部に細かい凹凸を形成することにより、各表示部
の明るさを均一に保つようにしたものが提案され
ている。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、前者のように表示板に所定の表
示以外にさらに白打ち印刷等を行うことは表示板
の製作工数が増加し、高価なものとなつていた。
また、白打ち印刷では、その膜厚が一定しないた
め、各表示部の明るさのバランスをとることは困
難である等の問題があつた。

一方、後者のように透光部材に細かい凹凸を形
成することは、透光部材の形状や構造さらには成
形型が複雑になるという問題があつた。

本考案は斯かる問題点の鑑みてなされたもの
で、簡単な構造で、各表示部間の明るさを容易
に、かつ、バランスよく調整することができる照
明表示装置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）前記問題点を解決するため、本考案は、第１図
に示すように、光源１からの光を透過させて表示
板２の所定の表示を照明するようにした照明表示
装置において、光源１と表示板２の間に透光部材
３を配設し、該透光部材３に、表示部２に対して
斜めに形成され、光源１からの光を表示部２に対
して平行に反射する内部反射面４ｂと、表示部２
に対向しない面に表示部２に対して斜めに形成さ
れ、前記内部反射面４ｂにより反射された光を透
光部材３から外部の表示部２に向かつて投射する
第１投射面４ｃと、表示部２に対向する面に表示部２に対して斜め
に形成され、光源１から表示部２に向かつて進む
光を表示部２に対して平行に反射して透光部材３
から外部に投射する第２投射面５ａと、表示部２に対向する面をレ形に切り欠いて設け
た凹部の壁面に表示部２に対して斜めに形成さ
れ、前記第２投射面５ａより前記凹部内に投射さ
れた光を表示部２に向つて反射する外部反射面５
ｂとを形成し、光源１から遠い表示部２に対しては前記内部反
射面４ｂにより前記透光部材３内を透過させた光
を前記第１投射面４ｃにより外部に投射した光で
照明する一方、光源１に近い表示部２に対しては前記第２投射
面５ａにより透光部材３内から外部に投射した光
を前記外部反射面５ｂにより反射させた光で照明
するようにしたものである。

（作用）従つて、光源１から遠い表示部を照明する光ａ
は透光部材３内を内部反射面４ａ，４ｂにより全
反射で導光され、第１投射面４ｃにより外部に投
射されて表示部を透過する。

また、光源１に近い表示部を照明する光ｂは第
２投射面５ａで反射して透光部材３内から一旦外
部に投射された後、外部反射面５ｂにより反射さ
れ、表示部を透過する。ここで、外部の大気中に
出た光は拡散されて減光し、更に、外部反射面５
ｂに入射した際に一部が屈折して当該透光部材３
内に進入するため、減光される。

（実施例）次に、本考案の一実施例を添付図面に従つて説
明する。

第２図は、本考案に係る照明表示装置を備えた
自動車のヒーターコントロール装置の操作パネル
１１を示し、１２，１３，１４は図示しない操作
レバーが嵌入するスリツト、１５ａ，１５ｂ，１
５ｃ，１５ｄ，１５ｅ，１６ａ，１６ｂ，１６ｃ
及び１７は各操作レバーに対応する所定の表示部
である。各表示部は半透明に形成して所定の表示
を記載したものである。１８は図示しないスイツ
チが取り付けられるスイツチ取り付け穴である。
また、１９はランプである。

第３図は、前記操作パネル１１の背面に装着さ
れる透明の透光部材２０を示し、図中左寄り上方
の裏面にランプ１９が嵌入する球面で形成したラ
ンプ収容凹部２１が形成されている。そして、ラ
ンプ１９の光をランプ収容凹部２１から前記操作
パネル１１の表示部１５ａ〜１５ｅに導く第１導
光部２２と、表示部１６ａに導く第２導光部２３
と、表示部１６ｂ，１６ｃに導く第３導光部２４
と、表示部１７に導く第４導光部２５とが形成さ
れている。

第１導光部２２は、第４図に示すように、操作
パネル１１に対向する面に当該操作パネル１１に
対して斜めに形成され、ランプ収容凹部２１から
進入したランプ１９の光を最初に反射させて操作
パネル１１と平行に導光する内部反射曲面２２ａ
と、操作パネル１１に対向しない面に形成された
内部反射面２２ｂ及び操作パネル１１に対向する
面に形成された内部反射面２２ｃを有している。
内部反射面２２ｂのうち、各表示部１５ａ〜１５
ｅに対向する部分には、第５図に示すように、操
作パネル１１に対して斜めに形成され、内部反射
曲面２２ａからの反射光を操作パネル１１に直角
な方向に投射させる多数の投射面２２ｄが階段状
に形成されている。この投射面２２ｄの長さ、幅
または数を適宜変えることにより、各表示部１５
ａ〜１５ｅへの投射光量を調整できるようになつ
ている。

第２導光部２３は、第６図に示すように、操作
パネル１１に対向する面に当該操作パネル１１に
対して斜めに形成され、ランプ収容凹部２１から
進入したランプ１９の光を最初に反射させて操作
パネル１１と平行に導光する投射面２３ａと、操
作パネル１１に対向する面をレ形に切り欠いて設
けた凹部２３ｂの一方の壁面を形成する操作パネ
ル１１に垂直な透過面２３ｃと、前記凹部２３ｂ
の他方の壁面を形成する操作パネル１１と略45°
の角度をなす外部反射面２３ｄと、を有してい
る。

第３導光部２４は、ランプ収容凹部２１から進
入したランプ１９の光を具体的に図示しないが順
次内部反射面を反射させて導光するようになつて
いる。

第４導光部２５は、第１導光部２２と同様の構
成であるため、その説明及び図示を省略する。

以上の構成からなる照明表示装置の第１導光部
２２においては、第４図に示すように、ランプ１
９の光はランプ収容凹部２１から入射して内部反
射曲面２２ａで全反射し、操作パネル１１に平行
に進行する。そして、第５図に示すように、投射
面２２ｄで操作パネル１１に直角な方向に全反射
した光は内部反射面２２ｃを透過して外部に投射
され、操作パネル１１の、例えば、表示部１５ｃ
を透過して当該表示部１５ｃを照明する。ここ
で、ランプ１９から遠い表示部１５ｅを照明する
光は、当該表示部１５ｅと対向する投射面２２ｄ
の数、面積等を変えて総反射面積を大きくしてお
けば、遠方でも光量を大きくすることができる。
また、投射面２２ｄではなく内部反射面２２ｂで
全反射した光は、第５図に示すように、内部反射
面２２ｃとの間をジグザグ状に、順次、全反射し
て、ランプ１９より遠い、例えば、表示部１５ｅ
にまで導光される。

また、第２導光部２３は、ランプ１９に比較的
近い表示部１６ａを照明するものであるが、第６
図に示すように、ランプ１９の光はランプ収容凹
部２１から入射して投射面２３ａで操作パネル１
１に平行な方向に全反射し、透過面２３ｃを透過
して透光部材２０の外に投射され、大気中で拡散
されて減光する。この後、外部反射面２３ｄで操
作パネル１１に直角な方向に反射し、表示部１６
ａを透過して当該表示部１６ａを照明することに
なる。この外部反射面２３ｄで反射する際に、外
部反射面２３ｄに入射した光線の一部が透光部材
２０内に屈折して進行するため、この外部反射面
２３ｄで反射した光は減光されて表示部１６ａを
照明する。ここで、外部反射面２３ｄへの入射角
を変更すれば、減光量を調整することができる。

従つて、ランプ１９に近い表示部１６ａは、第
２導光部２３で減光された光により、ランプ１９
に遠い、例えば、表示部１５ｅは、第１導光部２
２の投射面２２ｄで光量調整された光により、そ
れぞれ照明されるため、ランプ１９からの遠近に
かかわらず、均一な明るさで照明することができ
る。

（考案の効果）以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、各表示部を照明する光量のバラツキが少な
く、光源からの遠近にかかわらず、均一に照明す
ることができる。また、表示板には通常の印刷を
すればよく、従来のように光量調整のための白打
ち印刷等をする必要がないため、製作工数が低減
する。さらに、従来の透光部材のように外表面に
細かい凹凸を形成する必要がなく、構造が簡単で
ある。またさらに、光源と表示板の間隔が狭く、
光源と表示部の距離の遠近差が大きいものでも、
各表示部を均一に照明することができる等の効果
を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る照明表示装置の断面図、
第２図は本考案の一実施例である自動車のヒータ
ーコントロールパネルの正面図、第３図は透光部
材の正面図、第４図は第３図のＩ−Ｉ線断面図、
第５図は第４図の反射部の拡大断面図、第６図は
第３図の−線断面図である。１……光源、２……表示板、３……透光部材、
４ａ，４ｂ……内部反射面、４ｃ，５ａ……投射
面、５ｂ……外部反射面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】光源からの光を透過させて表示板の所定の表示
を照明するようにした照明表示装置において、光源と表示板の間に透光部材を配設し、該透光
部材に、表示部に対して斜めに形成され、光源からの光
を表示部に対して平行に反射する内部反射面と、表示部に対向しない面に表示部に対して斜めに
形成され、前記内部反射面により反射された光を
透光部材から外部の表示部に向かつて投射する第
１投射面と、表示部に対向する面に表示部に対して斜めに形
成され、光源から表示部に向かつて進む光を表示
部に対して平行に反射して透光部材から外部に投
射する第２投射面と、表示部に対向する面をレ形に切り欠いて設けた
凹部の壁面に表示部に対して斜めに形成され、前
記第２投射面より前記凹部内に投射された光を表
示部に向つて反射する外部反射面とを形成し、光源から遠い表示部に対しては前記内部反射面
により前記透光部材内を透過させた光を前記第１
投射面により外部に投射した光で照明する一方、光源に近い表示部に対しては前記第２投射面に
より透光部材内から外部に投射した光を前記外部
反射面により反射させた光で照明することを特徴
とする照明表示装置。