JPH034211Y2

JPH034211Y2 -

Info

Publication number: JPH034211Y2
Application number: JP1989073479U
Authority: JP
Priority date: 1980-07-03
Filing date: 1989-06-22
Publication date: 1991-02-04
Also published as: JPS5717984A; US4322781A; JPH0212377U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、照明された表示装置を有するミシ
ンに関する。

表示装置パネルを照明するのに、二つの一般的
方法がある。もつとも通常な方法は、許容できる
水準の光が、表示装置のすべての目視領域に投光
できるように、設けられた単独光源を、使用する
ことである。この方法は、表示装置の目視領域上
に、一様でない光の強さを生ずることになるが、
これは、ある特定の点の光の強さは、その点と光
源の間の距離の二乗に反比例するからである。表
示装置がかなり小型で、目視領域のすべての点
で、光源からの距離がほぼ等しい場合には、一様
でない照明は重大な欠点ではない。しかしなが
ら、表示装置が不規則な形状か、またはむしろ長
くて、長方形の形状である場合、および目視領域
が実質的に光源から種々異なつた距離に存在する
場合は、光の強さの変動は望ましくない。この欠
点を軽減するために、表示装置パネルを照明する
第二の方法が用いられたが、それは、単独光源装
置によつて作られる光の強さの幅広い変動を減少
させる仕組みで、多数個の光源をパネルのまわり
の撰択した位置に離隔して配置する方法である。
しかしながら、ここで再度、目視領域のなかで、
かなりの一様でない光の強さが生ずるかもしれな
い。この方法に固有な複雑性の増加と、結果とし
ての価格増加は、この方法の望ましさを減少させ
る。この問題を解決するその他の試みとして、
〓すりガラス〓製光拡散装置などのような装置の
使用がある。これらの試みは完全な成功を得てい
ない。この問題を解決するさらに一つの試みは、
1972年10月25日付バビンズ（Bubbins）の英国特
許第1337055号において明らかにされており、そ
れによれば、単独光源が抛物線の形をした反射器
の焦点に置かれていて、一様な強さの光の平面の
場を作り出すものである。しかしながら、この方
法は体積が大きくなる欠点があり、これをミシン
の表示装置の設計に取入れることは困難である。

本考案は、上述の従来の問題を解消し簡単な仕
かけの照明された表示装置を有するミシンを提供
することを目的とする。

本考案の更なる目的は、複数個の視覚的な表示
装置を有するミシンにおいて、１つの光源と複数
個の表示装置に対応する反射面とを有していて、
光源からこれら反射面までの距離に関係なく各表
示装置の照度が等しくなるようにすることであ
る。

かかる目的は、本考案によれば、操作する人の
影響を受ける複数個の機能を有し、また、照明さ
れた表示装置を有するミシンにおいて、前記表示
装置が、１つの光源と、操作する人が目視できる
ように位置を定めてあつて、操作する人の影響を
受ける前記複数の機能を表示するようになつてい
る複数個の視覚的な表示装置と、前記光源からの
距離がそれぞれ異なるところに保持されていて
別々に配置された複数の反射面と、を有し、それ
ぞれの反射面は、前記機能を表示する視覚的な表
示装置のそれぞれと組合わされており、各反射面
は白色点の配列を含み、前記反射面の全面積に対
する前記白色点によつておおわれる面積の百分率
は、前記光源からそれぞれの反射面までの光路距
離の二乗に比例するように、前記光源からの距離
が増大するに従つて増大していることを特徴とす
る照明された表示装置を有するミシンによつて達
成される。

この考案をさらに完全に理解し得るように、添
付図面を参照して、実施例について説明する。

第１図から第３図までを参照すると、水平アー
ム４を有するミシン２が示されており、水平アー
ムのなかには、操作する人が容易に目視できるよ
うに、位置を定めてある表示装置パネル６が取り
付けられている。表示装置パネル６は光線に対し
て透明であり、かつ、それには、操作する人によ
つて撰択されてミシンにより縫われる、いくつか
の縫目模様の複製８がはりつけてある。

透明な熱可塑性樹脂で作られた光パイプ２０
は、ボデイ２４を有していて、そのボデイは、表
示装置パネル６に対し直接隣接するように位置
し、かつ光源すなわちランプ３０の方に向つて、
下向きにまた近接して突き出ている、端末部２２
をそなえている。一連の反射面４０，４２，４
４，４６，４８および５０が、光パイプ２０の裏
面２６に接触を保つて配置されている。好ましい
実施例において、これらの反射面は、裏面２６に
直接塗りつけた塗料の白色点のマトリツクス型か
ら出来ている。反射面４８は反射面５０よりも少
い面積あたり白色点をもつている。反射面４６は
反射面４８より少い白色点を有する、等々となつ
ており、反射面４０は最少の面積あたり白色点を
有するようになつている。反射面４０は最少の面
積あたり白色点を有し、かつ、反射面４２から反
射面５０までの、次々と続くそれぞれの反射面
は、順次により多くの面積あたり白色点を有して
いるので、反射面４０は最低の反射度をもつこと
になり、一方、反射面４２から反射面５０までの
次々と続くそれぞれの反射面は、順次により高い
反射度をもつこととなる。好ましい実施例では、
反射度を変化させるために、単位面積あたりの白
色点の数量を変化させているが、単位面積あたり
の白色点の数量と間隔とを確定しておいて、白色
点の形状と大きさを変化させる方法があり得る。
両方の方法とも等しく良好に作用するであろう。

反射面４０から反射面５０までの各反射面に対
する単位面積あたりの白色点の百分率は、各反射
面の結果としての反射度が、反射面から光源３０
までの光路距離の二乗に比例するように、撰択さ
れており、また、光源３０からの光線が、実質的
に一様な強さで、反射面４０から反射面５０まで
の各反射面から反射して行くように、撰択されて
いる。

操作に際しては、光源３０からの光線は、光パ
イプ２０の端末部２２に入り、光パイプの内部全
域に広がる。端末部２２から光パイプ２０の他の
端末部に向つて、光が移動するにつれて、光の強
さは減少する。反射面４０から反射面５０までの
各反射面は、第３図に示される矢印Ａの方向に、
この光を外部方向に反射する。この光は、各反射
面の反射度と受けとつた光の量とに、直接比例す
る強さをもつている。光路距離の増加につれて、
各反射面の反射度の変化は正確に対応して増加
し、受けとる光の量の変化は反対に減少するの
で、そのために、各反射面から矢印Ａの方向に外
に向つて反射する結果としての光線は、一様な強
さのものとなるであろう。このように反射された
光線は表示装置パネル６の縫目模様８を照明し、
操作する人に見えるようにする。希望する縫目模
様を撰択するために、操作する人は、そのとき
に、図示されていない指示器等を調整することに
なる。

本考案においては、反射面の全面積に対して白
色点によつておおわれる面積の百分率を、光源か
らそれぞれの反射面までの光路距離の二乗に比例
するように、光源からの距離が増大するに従つて
増大することによつて、反射面による反射光の強
さをそれぞれ実質上等しくすることができるの
で、極めて簡単な構成によつて、しかも正確にそ
れぞれの反射面に所望の反射度を持たせるように
製作し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、部分的な切断面を有する、ミシンの
透視図で、この考案を取入れてある構造を示して
いる。第２図は、本考案に従つた表示装置の前面
図である。第３図は、第２図の側面図である。２……ミシン、４……水平アーム、６……表示
装置パネル、８……縫目模様の複製、２０……光
パイプ、２２……端末部、２４……ボデイ、２６
……光パイプ裏面、３０……ランプ、４０……反
射面、４２……反射面、４４……反射面、４６…
…反射面、４８……反射面、５０……反射面、Ａ
……外部方向への反射方向。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 操作する人の影響を受ける複数個の機能を有
し、また、照明された表示装置を有するミシン
において、前記表示装置が、 (a) １つの光源、 (b) 操作する人が目視できるように位置を定め
てあつて、操作する人の影響を受ける前記複
数の機能を表示するようになつている複数個
の視覚的な表示装置、及び (c) 前記光源からの距離がそれぞれ異なるとこ
ろに保持されていて別々に配置された複数の
反射面、を有し、それぞれの反射面は、前記機能を表示す
る視覚的な表示装置のそれぞれと組合わされてお
り、各反射面は白色点の配列を含み、前記反射面
の全面積に対する前記白色点によつておおわれる
面積の百分率は、前記光源からそれぞれの反射面
までの光路距離の二乗に比例するように、前記光
源からの距離が増大するに従つて増大しているこ
とを特徴とする照明された表示装置を有するミシ
ン。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項記載のミシン
において、前記白色点によつておおわれる面積
の前記百分率は、前記白色点の相互的な位置の
確定によつて、定められているミシン。 (3) 実用新案登録請求の範囲第１項記載のミシン
において、前記白色点は塗料であるミシン。 (4) 実用新案登録請求の範囲第１項記載のミシン
において、前記白色点によつておおわれる面積
の前記百分率は、前記白色点の物理的な大きさ
と形状によつて、定められているミシン。 (5) 実用新案登録請求の範囲第４項記載のミシン
において、前記白色点の物理的な前記形状は、
実質的に円形になつているミシン。 (6) 実用新案登録請求の範囲第１項または第５項
記載のミシンにおいて、前記反射面は、透明な
熱可塑性樹脂製の光パイプの表面に設けられて
いるミシン。 (7) 実用新案登録請求の範囲第１項または第５項
記載のミシンにおいて、前記反射面は表示装置
パネルの表面に設けられているミシン。