JPH053285U - 吊り上げ用金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】吊り上げる途中で建築材としてのトラス等から
外れる虞がなくて、確実安全に吊り上げることができる
吊り上げ用金具を提供する。 【構成】垂直部２とこの垂直部２に一体に連設された水
平部３とからなる金具本体４と、この金具本体４の垂直
部２の背部に設けられた吊り孔５付きの吊り板部６と、
金具本体４の水平部３の上面に植設され、トラスＴ等の
端部に設けられた穴部Ｋに下方から差し入れられる吊り
ピン７と、金具本体４の水平部３の下部に設けられた補
強板部８とが備えられているものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建築材としてのトラス等を吊り上げるための吊り上げ用金具に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の吊り上げ用金具としては、図３に示すものがある。

【０００３】 この従来の吊り金具ａは、垂直基部ｂの下部に釣針形状（略Ｊ字形状）の吊り 部ｃが設けられたものである。

【０００４】 そして、図４に示すように、建築材としてのトラスｄの端部の横桟ｅに設けら れた穴部ｆに吊り金具ａの吊り部ｃを通して、ワイヤーｇを介してクレーン等で 吊り上げていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、吊り金具ａの吊り部ｃが曲線形状である釣針形状（略Ｊ字形状）で あるために、この吊り金具ａがトラスｄから外れてしまうことがあった。

【０００６】 したがって、使い方が難しく、注意を要していた。

【０００７】 更に、荷重に耐えることができなかった。

【０００８】 この考案の課題は、上記従来の問題を解決することにある。

【０００９】 すなわち、吊り上げる途中で建築材としてのトラス等から外れる虞がなくて、 確実安全に吊り上げることができる吊り上げ用金具を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記課題を解決するために、建築材としてのトラス等を吊り上げ るための金具であって、垂直部とこの垂直部に一体に連設された水平部とからな る金具本体と、この金具本体の垂直部の背部に設けられた吊り孔付きの吊り板部 と、金具本体の水平部の上面に植設され、前記トラス等の端部に設けられた穴部 に下方から差し入れられる吊りピンと、金具本体の水平部の下部に設けられた補 強板部とが備えられているものとした。

【００１１】

【作用】

建築材としてのトラス等を吊り上げるときは、このトラス等の端部に設けられ た穴部に吊りピンを下方から差し込んで、吊り板部の吊り孔に端部を取付けられ たワイヤーを介してクレーン等で吊り上げる。

【００１２】 このとき、吊りピンはトラス等の端部に設けられた穴部に下から垂直に差し入 れられるので、トラス等から外れる虞がない。

【００１３】 したがって、確実安全な吊り上げを行うことが可能である。

【００１４】

【実施例】

以下、この考案に係る吊り上げ用金具の実施例について、図面に基づいて説明 する。

【００１５】 図１はこの考案に係る吊り上げ用金具の一実施例を示す正面図、図２はこの考 案に係る吊り上げ用金具を使って建築材としてのトラスを吊り上げる状態を示す 正面図である。

【００１６】 この考案に係る吊り上げ用金具１は、建築材としてのトラスＴ等を吊り上げる ためのものである。

【００１７】 そして、この吊り上げ用金具１は、図１に示すように、垂直部２とこの垂直部 ２に一体に連設された水平部３とからなる金具本体４と、この金具本体４の垂直 部２の背部に設けられた吊り孔５付きの吊り板部６と、金具本体４の水平部３の 上面に植設され、前記したトラスＴ等の端部に設けられた穴部Ｋに下から差し入 れられる吊りピン７と、金具本体４の水平部３の下部に設けられた補強板部８と が備えられているものである。

【００１８】 尚、符号９は吊り板部６の吊り孔５に端部を取付けられたワイヤーであって、 このワイヤー９はクレーン（図示せず）で吊り上げられる。

【００１９】 建築材としてのトラスＴを吊り上げるときは、図２に示すように、このトラス Ｔの端部に設けられた穴部Ｋに吊りピン７を下方から差し込んで、吊り板部６の 吊り孔５に端部を取付けられたワイヤー９を介してクレーンで吊り上げる。

【００２０】 このとき、吊りピン７はトラスＴの端部に設けられた穴部Ｋに下から垂直に差 し入れられるので、トラスＴから外れる虞がない。

【００２１】 したがって、確実安全な吊り上げを行うことができる。

【００２２】 また、金具本体４が垂直部２と水平部３とからなるので、金具本体４が曲がる 虞がなくて頑丈な構造である。

【００２３】 しかも、水平部３が補強板部８で補強されているので、この水平部３が吊り上 げられたときに、下方側へ曲がることがない。

【００２４】 これらのことによっても、より確実安全な吊り上げを行うことができる。

【００２５】 加えて、吊りピン７をトラスＴの端部に設けられた穴部Ｋに下から差し入れる だけなので、吊り上げ作業を容易に行うことができる。

【００２６】 尚、この考案に係る吊り上げ用金具は、建築材としてのトラスＴに限らず、他 の資材を吊り上げるときにも使用することが可能である。

【００２７】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、吊り上げる途中で建築材としてのト ラス等から外れる虞がなくて、確実安全に吊り上げることができる吊り上げ用金 具を提供することができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る吊り上げ用金具の一実施例を示
す正面図である。

【図２】この考案に係る吊り上げ用金具を使って建築材
としてのトラスを吊り上げる状態を示す正面図である。

【図３】従来の吊り上げ用金具の正面図である。

【図４】従来の吊り上げ用金具を使って建築材としての
トラスを吊り上げる状態を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 吊り上げ用金具 ２ 垂直部 ３ 水平部 ４ 金具本体 ５ 吊り孔 ６ 吊り板部 ７ 吊りピン ８ 補強板部 Ｔ トラス Ｋ 穴部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 建築材としてのトラス等を吊り上げるた
   めの金具であって、垂直部とこの垂直部に一体に連設さ
   れた水平部とからなる金具本体と、この金具本体の垂直
   部の背部に設けられた吊り孔付きの吊り板部と、金具本
   体の水平部の上面に植設され、前記トラス等の端部に設
   けられた穴部に下方から差し入れられる吊りピンと、金
   具本体の水平部の下部に設けられた補強板部とが備えら
   れていることを特徴とする吊り上げ用金具。