JPH05328103A - ページイメージ情報処理装置 - Google Patents

ページイメージ情報処理装置

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JPH05328103A
JPH05328103A JP4158795A JP15879592A JPH05328103A JP H05328103 A JPH05328103 A JP H05328103A JP 4158795 A JP4158795 A JP 4158795A JP 15879592 A JP15879592 A JP 15879592A JP H05328103 A JPH05328103 A JP H05328103A
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隆宏 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば8ページのページイメージ情報を1ペ
ージの新たなページイメージ情報に変換することによ
り、紙資源の有効活用、ハードコピーのコンパクト化、
ページ数の多い文書の内容便覧の迅速作成を可能にす
る。 【構成】 ページアップ処理手段4211は、ページイ
メージ情報を併置する為の第1の情報D1A,D1B
と、ページイメージ情報に回転処理を加える為の第2の
情報D2と、ページイメージ情報に変倍処理を加える為
の第3の情報D3とを複数ページ分のページイメージ情
報に付加し、例えば各2ページ分のページイメージ情報
を1ページ分のページイメージ情報に変換する。再帰処
理手段4212は、ページアップ処理手段で作成された
ページイメージ情報を該ページアップ処理手段に再帰供
給し、複数ページ数分のページイメージ情報を例えば1
ページ分のページイメージ情報に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はページイメージ情報処理
に関し、詳しくは複数ページ分のページイメージ情報を
所定ページ分のページイメージ情報に変換する為のペー
ジイメージ情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ページイメージ情報を変換する為の従来
技術として、例えば特開平3−216370号公報に記
載されたもの或いは特開平3−163675号公報に記
載されたものがある。特開平3−216370号公報の
技術では、ユーザにより設定された用紙サイズと、実際
にプリンタにセットされている用紙のサイズに齟齬があ
る場合、セットされている用紙のサイズに合うように、
当該ページイメージ情報が拡大され或いは縮小される。
特開平3−163675号公報の技術では、用紙1枚分
の領域が各エミュレーションモードに対応する領域に分
割されており、当該領域の大きさに合うように、供給さ
れたページイメージ情報が拡大、縮小或いは変倍され、
1枚の用紙に重ね合わせられる形で印刷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで紙資源の有効
活用、ハードコピーのコンパクト化、ページ数の多い文
書の内容便覧の作成などの点を考慮すると、複数ページ
分のページイメージ情報がその半分のページ数、更には
1枚の用紙に纏めて印刷されるのが好ましい。しかし従
来、例えば特開平3−216370号公報記載の技術で
は、単にページイメージ情報を拡大或いは縮小するとい
う処理が出来るのみで、複数ページ分のページイメージ
情報を例えば1枚の用紙に纏めて印刷出力する、という
ような処理は出来なかった。また、特開平3−1636
75号公報記載の技術では、複数のページイメージ情報
を夫々拡大、縮小、或いは変倍して、設定された領域に
出力するという処理は出来るものの、任意のページ数の
ものを例えば1枚の用紙に重ならないように印刷すると
いうような処理は出来ず、しかも各領域の大きさ、及び
画像作成の基準点をホストコンピュータ側からいちいち
設定しなければならない、という煩わしさがあった。本
発明の目的は、このような課題を解決し、複数ページ分
のページイメージ情報を所定のページ数、例えばその半
分のページ数、更には1枚の用紙上に重ならないように
印刷出力することが出来るページイメージ情報処理装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の発明では、複数ページ分のページイメージ情報
を所定ページ分のページイメージ情報に変換するページ
イメージ情報処理装置において、前記ページイメージ情
報を併置する為の第1の情報と、前記ページイメージ情
報を回転する為の第2の情報と、前記ページイメージ情
報を変倍する為の第3の情報とを、前記複数ページ分の
ページイメージ情報に付加し、前記複数ページ分のペー
ジイメージ情報を前記所定ページ分のページイメージ情
報に変換するページアップ処理手段を設ける。また請求
項2の発明では、複数ページ分のページイメージ情報を
所定ページ分のページイメージ情報に変換するページイ
メージ情報処理装置において、前記ページイメージ情報
を併置する為の第1の情報と、前記ページイメージ情報
を回転する為の第2の情報と、前記ページイメージ情報
を変倍する為の第3の情報とを、前記複数ページ分のペ
ージイメージ情報に付加し、前記複数ページ分のページ
イメージ情報を前記所定ページ分のページイメージ情報
に変換するページアップ処理手段と、該変換されたペー
ジイメージ情報を前記ページアップ処理手段に再帰供給
し、該再帰供給された複数ページ分のページイメージ情
報を所定ページ分のページイメージ情報に更に変換する
再帰処理手段とを設ける。
【0005】
【作用】請求項1の発明のページアップ処理手段は、ペ
ージイメージ情報を併置する為の第1の情報と、ページ
イメージ情報に回転処理を加える為の第2の情報と、ペ
ージイメージ情報に変倍処理を加える為の第3の情報と
を複数ページ分のページイメージ情報に付加し、該複数
のページ分のページイメージ情報を例えばその半分のペ
ージ分のページイメージ情報に変換する。これにより例
えば、元の8ページ分のページイメージ情報が4ページ
分の大きさの用紙に印刷出力等される。請求項2の発明
のページアップ処理手段は、請求項1の発明と同様、複
数ページ分のページイメージ情報を所定ページ分のペー
ジイメージ情報に変換する。請求項2の発明の再帰処理
手段は、ページアップ処理手段で変換されたページイメ
ージ情報を該ページアップ処理手段に再帰供給し、該変
換された複数ページ分のページイメージ情報を更に所定
ページ分、例えばその半分のページ分のページイメージ
情報に変換する。例えば4ページ分のページイメージ情
報があったとした場合、先ずページアップ処理手段によ
り、第1ページと第2ページのページイメージ情報が新
たな第1ページ、第3ページと第4ページのページイメ
ージ情報が新たな第2ページとされる。次に再帰処理手
段により、この新たな第1ページと第2ページのページ
イメージ情報が、新たな複数ページ分のページイメージ
情報としてページアップ処理手段に再帰供給される。こ
れにより例えば元の4ページ分のページイメージ情報が
1ページ分の大きさの用紙に印刷出力等される。
【0006】
【実施例】以下本発明の詳細を図示実施例に基いて説明
する。図2に第1実施例のシステム構成を示す。図に於
て1はローカルエリアネットワークである。2はワーク
ステーションで、前記ローカルエリアネットワーク1に
接続されており、インタプレスマスタがこれで作成され
る。インタプレスマスタは、PDL(ページ記述言語)
の一つである「インタプレス」で記述されたページイメ
ージ情報で、これが請求項にいう「複数ページ分のペー
ジイメージ情報」にあたる。なおワークステーション2
で作成されたインタプレスマスタ、いわば原型のページ
イメージ情報を「オリジナルインタプレスマスタ」と称
し、符号3を付す。なお図では「IPM」と略記する。
(インタプレスの詳細は、例えば 米国Xerox社編
富士ゼロックス(株)訳 「インタプレス」(平2.
3.30)丸善 等参照。)。またワークステーション
2は、通常ローカルエリアネットワーク1に複数台接続
されているが、ここでは1台のみ図示する。4はプリン
トサーバで、前記ワークステーション2その他から送信
されたオリジナルインタプレスマスタをその儘、或いは
本発明に係る処理を加えて、ハードコピー5として出力
する(なお用紙についても同じ符号「5」を用い
る。)。プリントサーバ4は、キューイング装置41、
プリンタ制御装置42、編集情報設定装置43及び印刷
機構部44等を備える(図1、図2)。キューイング装
置41はハードディスクを備え、各ワークステーション
2から送信されたオリジナルインタプレスマスタを一時
的に保持し、これを優先順序に従ってプリンタ制御装置
42に供給する。
【0007】プリンタ制御装置42の詳細を図1に示
す。該装置42は、ページイメージ情報処理装置421
とビットマップデータ作成装置422とマーカ装置42
3とを備える(図1)。ページイメージ情報処理装置4
21は、2ページアップ処理部4211と、再帰処理部
4212とを備える。2ページアップ処理部4211が
請求項1及び2のページアップ処理手段、再帰処理部4
212が請求項2の発明の再帰処理手段にあたる。編集
情報設定装置43は、図2に示すように表示装置431
及びキーボード432を備える。オリジナルインタプレ
スマスタの何ページ分を1ページとするかが、この編集
情報設定装置43で設定される。図1のビットマップデ
ータ生成装置422は、ページイメージ情報処理装置4
21から供給されるインタプレスマスタをビットマップ
データに展開する。作成されたビットマップデータはマ
ーカ装置423に供給される。マーカ装置423は印刷
機構部44のレーザビームの走査タイミングに合わせ、
該ビットマップデータを印刷機構部44に供給する。こ
れにより印刷機構部44の感光ドラム上に静電潜像が形
成され、これが用紙に転写定着されハードコピー5とし
て出力される。
【0008】ページイメージ情報の処理手順を図3に示
す。この処理はページイメージ情報処理装置421の各
部4211〜4212によって実行される。先ずページ
アップ枚数2nの指数nが取り込まれる(ステップS
1)。ページアップ枚数とは、1ページ分に変換される
オリジナルインタプレスマスタのページ数をいう。本実
施例ではこれが2の累乗2nで表わされ、その指数n
が、編集情報設定装置43により設定されるものとす
る。例えば「n=3」と設定された場合、ページアップ
枚数は「8」であり、オリジナルインタプレスマスタの
8ページ分が新たな1ページ分のインタプレスマスタと
される。なお「ステップ」の語は以後省略する。
【0009】取込まれたnについて、その値が「0でな
いか?」が判断される(S2)。答が「NO(いい
え)」なら、「n=0」、即ちページアップ枚数「2n
=1」と設定されている。これはいわば変換無しを意味
する。オリジナルインタプレスマスタがその儘ビットマ
ップデータ作成装置422に供給される(S6)。設定
されたnの値が「0」でない場合、S2の答は「はい
(YES)」となる。キューイング装置41からオリジ
ナルインタプレスマスタ1件分が読み込まれる(S
3)。オリジナルインタプレスマスタに対し、再帰処理
が実行される(S4)。変換済みのインタプレスマス
タ、例えば元の8ページ分が1ページ分とされた新たな
インタプレスマスタが、ビットマップデータ作成装置4
22に供給される(S5)。
【0010】S4の再帰処理の詳細を図4に示す。この
処理では、nで示された回数だけS13の2ページアッ
プ処理が繰返される。この処理は再帰処理部4212に
より実施される。なお説明を簡単にするため、nは負の
値をとらないものとする。S13の2ページアップ処理
は、2ページアップ処理部4211によって実行され
る。この処理によりインタプレスマスタの各2ページ分
が1ページ分に変換される。図4(図3S4)の再帰処
理に於て、このS13がn回繰返される。これによりイ
ンタプレスマスタの2のn乗ページ分が新たな1ページ
分に変換される。一例を図5に示す。この例を引用して
先に概要を説明する。ここではオリジナルインタプレス
マスタのページ数が8ページで、これを1ページ分のイ
ンタプレスマスタにするように、nが「3」と設定され
ているものとする。ページアップ処理(S13)1回目
で、この8ページのオリジナルインタプレスマスタPa
ge0−1〜Page0−8が、4ページのインタプレ
スマスタPage1−1〜Page1−4に変換され
る。「Page」に続く数字は変換された回数、「−」
の後に続く数字はそのインタプレスマスタのページ番号
を示す。例えば「Page0−1」は、変換「0」回で
あるから、オリジナルインタプレスマスタで、「−1」
であるから、その第1ページを指している。(なお図で
はハードコピー5と同じように実線の長方形で表現した
が、「Page」の符号を付した場合は、そのページの
印刷情報(インタプレスマスタ)を意味するものとす
る。)2回目で、4ページのインタプレスマスタPag
e1−1〜Page1−4が2ページのインタプレスマ
スタPage2−1〜Page2−2に変換される。3
回目で1ページのインタプレスマスタPage3に変換
される。
【0011】以上図4のS13の再帰処理について概要
を説明した。図4に従って再帰処理の全体を説明する。
なお変換対象のインタプレスマスタは図5の例に示した
Page0−1〜Page0−8のインタプレスマスタ
であるとする。S11が実行され、キューイング装置4
1からこのオリジナルインタプレスマスタが取込まれ
る。図5の例に合わせ、nは「3」と設定されているも
のとする。従ってS12に於て、答は「NO(いい
え)」で、S13が実行される。ここで1回目の2ペー
ジアップ処理が行なわれる。これにより、8ページのオ
リジナルインタプレスマスタPage0−1〜Page
0−8が、4ページのインタプレスマスタPage1−
1〜Page1−4に変換される。S14が実行され、
この4ページのインタプレスマスタPage1−1〜P
age1−4が新たなインタプレスマスタとされる。S
15が実行され、nがデクリメントされて「2」とな
る。再びS11が実行される。この新たなインタプレス
マスタPage1−1〜Page1−4が取込まれる。
n=2であるから、同じくS12の答は「NO(いい
え)」であり、S13の2回目が実行される。4ページ
のオリジナルインタプレスマスタPage1−1〜Pa
ge1−4が、2ページのインタプレスマスタPage
2−1〜Page2−2に変換される。S14が実行さ
れ、この2ページのインタプレスマスタPage2−1
〜Page2−2が新たなインタプレスマスタとされ
る。S15が実行され、nがデクリメントされて「1」
となる。このS11〜S15の処理がもう一度実行され
る。これで2ページのオリジナルインタプレスマスタP
age2−1〜Page2−2が、1ページのインタプ
レスマスタPage3に変換される。n=0となり、S
12の答が「YES(はい)」となりこの図4の処理
(再帰処理部4212の処理)が終りとされる。
【0012】2ページアップ処理(S13)の詳細を図
6に示す。この処理により複数のページ数のインタプレ
スマスタが、その半分のページ数に、例えば8ページの
イメージ情報が4ページ分のインタプレスマスタに変換
される。理解を容易にするため、オリジナルインタプレ
スマスタ(図7)の内容と、これから生成される新たな
インタプレスマスタ(図8)の内容について先に説明す
る。先ずインタプレスでは、プリアンブル或いは1ペー
ジ分のトークンが「{」トークンと、「}」トークンで
括られている(図7)。なお「Preamble」「Page 1」
「Page 2」等は「プリアンブルのトークン」「第1ペー
ジのトークン」等を省略して表現したもので、それ自体
がインタプレスマスタのトークンではない。またこのオ
リジナルインタプレスマスタの場合、ページ数は「n」
であるが、第5ページ以降nページ迄の各ページのトー
クンは省略形で示されている。2ページアップ処理によ
りこの図7のインタプレスマスタが図8のインタプレス
マスタに変換される。図8の第4行から第18行迄の部
分(トークン)が、新たな1ページ分のトークン、図5
の例に合わせれば、Page1−1に相当する部分で、
オリジナルインタプレスマスタの第1ページPage0
−1と第2ページPage0−2のページ情報(図7
{Page 1},{Page 2})が含まれている。なお図5のオリ
ジナルインタプレスマスタは8ページであるが、この例
を図7のnページのオリジナルインタプレスマスタの図
としても引用することとする。図8に戻り、第19行か
ら第35行の部分が、次の新たな1ページ分のトーク
ン、即ち図5のPage1−2に相当する部分で、オリ
ジナルの第3ページと第4ページのページ情報(図7
{Page 3},{Page 4})が含まれている。図8のトークン
D1A,D1Bが請求項にいう「ページイメージ情報を
併置する為の第1の情報」、トークンD2が「ページイ
メージ情報に回転処理を加える為の第2の情報」、トー
クンD3が「ページイメージ情報に変倍処理を加える為
の第3の情報」にあたる。なおトークンD4A,D4B
は俗にいうバカよけ用で、本発明の構成には含まれない
が、実用上有用なのでこれを加えて説明する。
【0013】図8のトークンは図1のビットマップデー
タ作成手段422により解釈され、実行される。図6の
2ページアップ処理の理解を容易にするため、オリジナ
ルインタプレスマスタ(図7)の内容と、これから生成
される新たなインタプレスマスタ(図8)の内容につい
て先に説明したが、同じくこの図6の2ページアップ処
理の理解を容易にするため、更にこの図8の変換後のイ
ンタプレスマスタがどのように解釈実行されるかを先に
説明する。この説明の為、図11〜図23を引用する。
ここでは、オリジナルインタプレスマスタの第1ページ
分Page0−1と第2ページ分Page0−2が、新
たな1ページ分のインタプレスマスタPage1−1に
変換される過程を例にする。理解しやすいように、各ペ
ージにページ番号を付し、印刷例として矢印を示す。ト
ークンD1Aが実行されると、原点が用紙5右下に移動
される(図13、(A)から(B)に変わる。以下の図
でも同様。)。このときスタックの内容は図11(A)
から(D)へと順に変化する(他の図でも同様にアルフ
ァベットの順で経過を表現する)。図11(C)の状態
でCONCATTオペレータが実行されると、図12の
原点移動行列が現在変換に掛け合わされ、新たな現在変
換として保持される。仮にこの状態で第1ページのイン
タプレスマスタのPage0−1が印刷されると、元の
位置から右へ用紙のX方向の長さ(mediumXsize)だけ
右へ移動した位置にその内容が印刷される。
【0014】トークンD3が実行されると、スケールが
変更される。(図16(A)、(B))。このときスタ
ックの内容は図14(A)から(E)へと変化し、
(D)の状態でCONCATTオペレータが実行される
と、図15のスケール変換行列が現在変換に掛け合わさ
れ、新たな現在変換として保持される。仮にこの状態で
第1ページのインタプレスマスタのPage0−1が印
刷されたとすると、元の位置から右へ用紙のX方向の長
さ(mediumXsize)だけ右へ移動され、大きさがX/Y
だけ縮小された状態のものが印刷される。ここにX/Y
は用紙のX方向の長さ(mediumXsize)を用紙のY方向
の長さ(mediumYsize)で除したものである。トークン
D2が実行されると、座標軸が回転される。(図19
(A)(B))。このときスタックの内容は図17
(A)から(C)へと変化し、(B)の状態でCONC
ATTオペレータが実行されると、図18の回転行列が
現在変換に掛け合わされ、新たな現在変換として保持さ
れる。この状態で仮にインタプレスマスタのPage0
−1が印刷されたとすると、元の位置から用紙の幅(me
diumXsize)だけ右へ移動され、大きさがX/Yだけ縮
小され、原点Pを中心にして反時計周りに90度回転さ
れた状態のものが印刷される。この説明から明らかなよ
うに、上記トークンD1A,D3,D2を、元の1ペー
ジ分のインタプレスマスタPage0−1のトークン{P
age 1}の前に付加した上でこれらを解釈実行すると、新
たな1ページ分のインタプレスマスタPage1−1の
下半分に、元の第1ページのインタプレスマスタPag
e0−1が横向きにその用紙5の幅に合うように縮小さ
れて嵌め込まれる(図19(B)、図5)。
【0015】次に、元のインタプレスマスタの第2ペー
ジ目(Page0−2)は、新たな1ページのインタプ
レスマスタPage1−1の上半分に嵌め込まれれば良
い(図5)。元のインタプレスマスタの第1ページ目
(Page0−1)についてのトークンを解釈実行した
後、現在変換は、図19(B)或いは図5に示されるよ
うに、元の1ページ分のインタプレスマスタ(Page
0−1等)が、新たな1ページ分のインタプレスマスタ
Page1−1の下半分に、横向きに、その用紙5の幅
に合うように縮小されて、嵌め込まれる状態になってい
る。従ってこの現在変換に、用紙5のY方向の長さ(Me
diumYsize)の半分だけ原点Pを上に移動するような現
在変換の変更を加えれば、元の第2ページのインタプレ
スマスタPage0−2は、新たな1ページ分のインタ
プレスマスタPage1−1の上半分に横向きに縮小し
て印刷される(図22(B)、図5)。この場合、先の
トークンD3(図8、第7行〜第8行)の実行により、
このときの現在変換のスケールはX/Yに縮小されてい
る。従って単純にY/2だけ上方向に移動するように現
在変換を変更したのでは、上方向への移動が不十分であ
り、ここでは「Y/2」を「Y/X」倍した値を上方向
への移動量としなければならない。トークンD1Bはこ
の為に置かれるもので、その各トークンが実行されると
スタックの内容は図20(A)〜(J)のように変化
し、(I)の状態でCONCATTオペレータが実行さ
れると、そのときスタックに保持されている原点移動行
列(図21)がそのときの現在変換に掛け合わされ、原
点が「Y/2・Y/X」だけ上方に移動される。この状
態で元の第2ページのインタプレスマスタPage0−
2が印刷されたとすると、新たな1ページPage1−
1の上半分に、元の第2ページのインタプレスマスタP
age0−2が横向きにその用紙5の幅に合うように縮
小されて嵌め込まれる(図22(B)、図5)。
【0016】トークンD4A,D4Bについて説明す
る。これらは前述のとおりバカよけ用であり、本発明の
実施には直接関係しない。しかし実用上有用なので簡単
に説明する。各トークンが実行された場合のスタックの
変化の経緯を図23(A)〜(I)に示す。(B)の
「MARK」はUNMARKオペレータ以外では除去で
きないアイテムで、スタック上で防火壁的役割を果す。
(C)の<any>は「あらゆるタイプの要素(デー
タ)」を意味し、(C)のトークン実行後に、スタック
上に残っている可能性のあるものを表わす。スタック上
に残る要素の数は第1ページのトークン{Page 1}の内
容に依存する。図23(C)には2つの要素が残ってい
る場合が図示されている。(C)のトークン実行によ
り、{Page 1}の内容が描画される。このとき、イメー
ジ作成部変数の一部及び全てのフレームの状態は待避さ
れ保護される。そして図23(C)のトークン実行後、
これらは元の値及び元の状態に戻される。
【0017】(D)のトークンが実行されると、先の
「DOSAVESIMPLEBODY」によっては保護されないイメージ
作成部変数0と1が初期値に戻される。(E)のトーク
ンが実行されると、先の「DOSAVESIMPLEBODY」によって
は保護されないイメージ作成部変数2と3が初期値に戻
される。イメージ作成部変数は描画に必要な情報の保持
する25の変数からなり、インデックスによって参照さ
れる。この変数は、ページ上のペンの現在位置、そのス
トローク幅、インクの色、文字のフォントスタイル(字
体)等の情報を保持する。なお0番はページ上のペンの
現在位置のx座標の値、1番はページ上のペンの現在位
置のy座標の値である。2番,3番はジャスティファイ
されるテキストラインの開始点から終点までの相対移動
距離x,yの値である。またフレームは、インデックス
により参照されるストレージで、フォントなどの情報を
格納するのに使用される。このフレームは少なくとも5
0個は用意されている。
【0018】(F)の「COUNT」は<mark>の
上にある要素の数を数えるオペレータである。(G)の
「MAKEVEC」は引数で示された数(ここでは
「2」)の要素をスタックからポップし、1つのベクト
ルに纏めるオペレータで、このオペレータ実行により、
markより上にあった二つの要素が(G)のように一
つの要素に纏められる。(H)の「POP」はスタック
上の要素を一つ取り除くオペレータで、これによりスタ
ックの最上位にあった[<any><any>]が取り
除かれる。(I)の「UNMARK0」スタックの最上
位にある<mark>を取り除くオペレータである。こ
こ迄の処理により、スタック、フレーム、イメージ作成
部変数の状態は、第1ページ描画前の状態に戻される。
【0019】以上図6のページアップ処理の理解を容易
にするため、それによってり生成される新たなインタプ
レスマスタ(図8)の内容について説明した。図6の処
理は、この新たなインタプレスマスタ(図8)をオリジ
ナルのインタプレスマスタ(図7)から生成することを
目的とする。この為、オリジナルのインタプレスマスタ
のファイルから各ページのトークン{Page 1},{Page
2},…,…{Page n}を順次読み出し、奇数ページの前
にはトークンT1、また偶数ページの前にはトークンT
2を挿入し、新たなインタプレスマスタ(図8)を生成
するという処理を行なう。トークンT1はトークンD1
A,D3,D2,D4で、またトークンT2はトークン
D4B,D1Bで構成される。なお新たなインタプレス
マスタはディストネーションファイル上に生成される。
【0020】図6の処理を順を追って説明する。始めに
S21で初期設定をする。「}」flag(フラグ)が
off(オフ)、1stPage(最初のページ)のフ
ラグがon(オン)、countの値が「1」にされ
る。S22に進み、ディストネーションファイルが作成
される。S23に進み、処理対象のインタプレスマスタ
からトークン単位でデータが読み込まれる。ここでは図
7のPage0−1〜Page0−n(図5のPage
0−1〜Page0−8に相当)のオリジナルインタプ
レスマスタが読み込まれるものとする。図7の1行目、
2行目の各トークンについては、その儘ディストネーシ
ョンファイルに書き込まれる。即ち、S24「ENDか
?」、S25「読み込んだトークンは「}」トークンか
?」、S26「読み込んだトークンは「{」トークンか
?」何れも「NO(いいえ)」である。S33に進
み「}」flagがoffにされる。そしてS35に進
み、読み込んだトークン、例えば1行目の「Heade
r」がディストネーションファイルに書き込まれる。S
23に戻り、この処理が図7の1行目と2行目のトーク
ン全部について繰り返される(図8 1行目〜2行
目)。
【0021】図7の3行目の「{」トークンが読み込ま
れると、S26「読み込んだトークンは「{」トークン
か?」が「YES(はい)」になる。S27に進み、c
ountの値がインクリメントされる。ここ迄はcou
ntの値に変更が加えられていないので、その値は初期
設定の「0」であり、ここでその値は「1」になる。S
28に進み、「}」flagがonで、且つ(AND)
countの値が「1」であるかが検査される。cou
ntの値はここで「1」になっているが、「}」fla
gは先のS33の実行で「off」にされている。従っ
てS33及びS44が実行され、図7の3行目「{pr
eamble」迄のトークンがディストネーションファ
イルに書き込まれる(図8 3行目)。図7の3行目の
最後の「}」トークンが読み込まれると、S25の答が
「はい」になる。S32に進み、countの値がデク
リメントされる。countの値はこのとき「1」であ
ったので、このデクリメントにより「0」になる。S3
4に進み、「}」flagがonにされる。そしてS3
5に進み、このとき読み込まれた「}」トークンがディ
ストネーションファイルに書き込まれる(図8 3行
目)。
【0022】S23に戻り、図7の4行目の先頭
の「{」トークンが読み込まれる。S25→S26→S
27と進んで、countがインクリメントされ「1」
になる。S28に進み、「}」flagがonで、且つ
countの値が「1」であるかが検査される。cou
ntの値は直前のS27で「1」にされており、「}」
flagも先のS34で「on」にされている。従って
S29に進み、1stPageがonになっているかが
検査される。1stPageはS21の初期設定でon
にされた儘である。S36に進み、このときの「{」ト
ークンがディストネーションファイルに書き込まれる
(図8 4行目)。次いでS37が実行され、トークン
T1がディストネーションファイルに書き込まれる(図
8 5行目〜12行目)。そしてS38で1stPag
eフラグがoffにされ、S39で「}」flagがo
ffにされ、S23に戻る。ここで図7の4行目「{」
トークンに続く1ページ目のインタプレスマスタの内
容、即ち「Page 0−1」の最初のトークン(不図
示)が読み出される。前述のように、1ページ分のイン
タプレスマスタは{}トークンで括られており、オリジ
ナルの場合、その中には「{」トークンも、}トークン
も存在しない。従ってこの最初のトークン及びその後に
続く{}内の全てのトークンについて、S24,S2
5,S26何れも答は「NO」になる。S24→S25
→S26→S33→S35のループが繰り返し実行さ
れ、{}に括られた「Page 1」の全てのトークン
が順次オリジナルインタプレスマスタから読み出され、
ディストネーションファイルに書き込まれる(図8 1
2行目 「Page 0−1」)。
【0023】次いでこの「Page 0−1」のデータ
の後に続く「}」トークンが読み出される。S25の答
が「YES」になり、countがデクリメントされて
0になり、「}」flagがonにされる(S32,S
34)。S35に進み、読み込まれたトークン「}」が
ディストネーションファイルに書き込まれる。S23に
戻り、図7の5行目の最初の「{」トークンが読み込ま
れる。S24が「NO」、S25が「NO」、S26が
「YES」となり、S27でcountがインクリメン
トされて「1」になる。前のS34で「}」flagが
onにされているから、次のS28の答は「YES」、
1stPageは前のS38でoffにされているか
ら、次のS29の答は「NO」になり、S30に進む。
トークンT2がディストネーションファイルに書き込ま
れる(S30)。S31に進み、1stPageがon
にされる。そしてS23に戻る。なおこのとき読み込ま
れた「{」トークンは無視される。
【0024】今度は{}で括られているPage0−2
のトークンが読み出される。前のPage0−1のトー
クンのときと同様、{}の中にさらに{}が存在するこ
とはない。従って、S24→S25→S26→S33→
S35のループが繰り返し実行され、{}に括られた
「Page 0−2」の全てのトークンが順次オリジナ
ルインタプレスマスタから読み出され、ディストネーシ
ョンファイルに書き込まれる(図8 17行目 「Pa
ge 0−2」)。そしてS23に戻る。ここでPag
e 0−2の各トークンの後を括る「}」トークンが読
み込まれる。Page 0−1の「}」トークンのとき
と同じように、S25→S32→S35と進み、cou
ntがデクリメントされて0に、また「}」flagが
onにされる。S35に進み、このときの「{」トーク
ンがディストネーションファイルに書き込まれる(図8
18行目)。これでPage0−1とPage0−2
のインタプレスマスタから新たなインタプレスPage
1−1が生成された(図8の4行目〜12行目)。
【0025】Page0−3とPage0−4の組、P
age0−5とPage0−6の組、及びPage0−
7とPage0−8の組についても、このPage0−
1とPage0−2の組と同じ処理、即ちトークンT1
及びトークンT2を挿入しながらディストネーションフ
ァイルへの書き込むという処理が行なわれ、新たなイン
タプレスマスタPage1−2〜Page1−4が生成
される。なお図8にはPage1−1とPage1−2
(Page0−1〜Page0−4)についてのディス
トネーションファイルの内容を示し、Page1−3と
Page1−4(Page0−5〜Page0−8)に
ついては図示を省略した。最後に図7の最後のn行目の
「END」が読み込まれる。S24の答が「YES」に
なり、該「END」がディストネーションファイルに書
き込まれる(図8n行目)。これで図6の処理が終りに
される。以上の手順でPage0−1〜Page0−8
のインタプレスマスタ(図5、図7)が、Page1−
1〜Page1−4のインタプレスマスタ(図5、図
8)に変換される。
【0026】図6の処理は図4の再帰処理のS13に当
たる。図4のS14に進み、このときの変換後のインタ
プレスマスタPage1−1〜Page1−4が新たな
処理対象とされる。S15に進み、nがデクリメントさ
れ「2」となる。S11に戻り、この新たな処理対象の
インタプレスマスタPage1−1〜Page1−4が
読み込まれる。S12に進み、n=0かが検査される。
答は「NO」で、S13に進む。Page0−1〜Pa
ge0−8に対する処理のときと同じように、このとき
の処理対象インタプレスPage1−1〜Page1−
4に対し、図6の2ページアップ処理が実施される。こ
れにより図9に示す新たなインタプレスマスタPage
2−1〜Page2−2が生成される(図5も参照)。
なおこの新たなインタプレスマスタの12行目の「Pa
ge1−1」は図8の4行目〜12行目のトークンを意
味し、17行目の「Page1−1」は図8の19行目
〜35行目のトークンを意味する。図9の26行目の
「Page1−3」及び32行目の「Page1−4」
も同様の意味であるが、図8では図示を省略した。
【0027】図6のS14に進み、このときの変換後の
インタプレスマスタPage2−1〜Page2−2が
新たな処理対象とされる。S15に進み、nがデクリメ
ントされ「1」となる。S11に戻り、この新たな処理
対象のインタプレスマスタPage2−1〜Page2
−2が読み込まれる。S12に進み、n=0かが検査さ
れる。答は「NO」で、S13に進む。Page0−1
〜Page0−8に対する処理のときと同じように、こ
のときの処理対象インタプレスPage2−1〜Pag
e2−2に対し、図6の2ページアップ処理が実施され
る。これにより図10に示す新たなインタプレスマスタ
Page3が生成される(図5も参照)。なお図9の場
合と同様に、12行目の「Page2−1」が図9の4
行目〜12行目のトークンを意味し、17行目の「Pa
ge2−2」が図9の19行目〜35行目のトークンを
意味する。
【0028】上記処理が終了すると、図6のS14に進
み、このときの変換後のインタプレスマスタPage3
が新たな処理対象とされる。S15に進み、nがデクリ
メントされ「0」となる。S11に戻り、この新たな処
理対象のインタプレスマスタPage3が読み込まれ
る。S12に進み、n=0かが検査される。答は「YE
S」であり、この図4の再帰処理が終りにされる。図4
の再帰処理は図3のS4にあたる。図3のS5に進み、
このとき読み込まれた変換後のインタプレスマスタ(図
10)が図1のビットマップデータ作成装置422に供
給される。ビットマップデータ作成装置422は、この
変換後のインタプレスマスタの内容をビットマップデー
タに展開し、マーカ装置423に供給する。マーカ装置
423は印刷機構部44のビームの走査タイミングに合
わせ、このビットマップデータを該印刷機構部44に供
給する。これで図5に示すPage3のようにオリジナ
ルの8ページ分が1ページ分に変換されたものが印刷出
力される。
【0029】次に第2実施例について説明する。この実
施例で変換されたインタプレスマスタを解釈実行する
と、変換後のインタプレスマスタの各ページがほぼ番号
順に並ぶ。第1実施例によって変換されたインタプレス
マスタでは、ページの並びは必ずしも順序通りではなか
った。例えば3回の変換が行なわれたPage3−1で
は、第5ページ〜第8ページのページイメージ情報が第
1ページ〜第4ページのページイメージ情報の左側に位
置していた(図24。図5も参照。但し図5ではPag
e3。以下図5を引用するときは同じ)。変換の回数が
少ないときや、ページの並びがあまり問題にされない内
容のインタプレスマスタのときは、この第1実施例の変
換の仕方で十分である。この方が処理が単純になる。第
2実施例によって変換されたインタプレスマスタでは、
ページイメージ情報がほぼページの順に並ぶ(図24
Page3a−1,図27 Page3b−1)。第1
実施例に比べ、処理のステップが少し増えるが、視認性
は向上する。なお厳密には、第1或いは第2実施例によ
り変換されたインタプレスマスタを解釈実行することに
よって、ページイメージ情報の回転等が行なわれ所期の
ハードコピー5が生成されるのであるが、冗長なので、
以後の説明では、実施例自体によりこれらページイメー
ジ情報の回転が行なわれるという形で説明をする。
【0030】第1実施例と第2実施例の違いは次の通り
である。即ち第1実施例では、元のページイメージ情報
の奇数ページが、常に新たなページの下半分に配置さ
れ、また偶数ページが常に上半分に配置されていた。例
えばPage2−1は、Page3−1の下半分に配置
され、またPage2−2は、Page3−1の上半分
に配置されていた(図24,図25,図27,図5)。
この処理を「変換(1)」(図では丸付数字)」と呼ぶ
ことにする。第2実施例では、この変換(1)の処理の
合間に、これとは逆の位置関係になる処理が挟み込まれ
る(図24,図26,図27)。この処理を「変換
(2)(図では丸付数字)」と呼ぶことにする。変換回
数の何回目でこの変換(2)を実行するかは用紙の向き
により異なる。ポートレート(用紙縦長使用)では、最
初から2回づつ変換(1)と変換(2)を実行する(図
29,図24)。ランドスケープ(用紙横長使用)で
は、1回目のみ変換(1)を実行し、第2回目以後は、
変換(2)と変換(1)を2回づつ実行する(図29,
図27)。
【0031】変換(2)の詳細を説明する。理解を容易
にする為、改めて変換(1)の場合のページイメージの
変化(図11〜図22)を図25に示す。変換(1)で
は、始めにページイメージ情報の原点が用紙5の右下へ
移動された(図25(A)、図13(B))。次いで座
標スケールの縮小が行なわれた(図25(B)、図1
6)。そしてページイメージの90度回転が行なわれ
(図25(C)、図19)、ここで奇数ページ、例えば
Page0−1のページイメージ情報が展開されたされ
た(図25(D))。次に用紙5の縦方向真ん中右端へ
の原点移動が行なわれ(図25(E)、図22
(B))、ここで次の偶数ページ、例えばPage0−
2のページイメージ情報が展開された(図25
(F))。
【0032】変換(2)の手順を、図26に示す。処理
の内容は変換(1)と同じで、処理AとEの順序が入れ
替わっているだけである(但し、この処理を実現するた
めの具体的なトークンの内容は異なっている(後
述))。変換(2)では、用紙5の縦方向真ん中の位置
に原点を移動するEの処理が先に行なわれ、用紙5の右
下へ原点を移動するAの処理が後で行なわれる。このよ
うに原点移動の順序を変えることで、元の奇数ページが
新たなページの上半分に配置されるようになる。変換
(2)を行なう為のトークンの具体例を図28に示す。
このインタプレスマスタは、変換が3回実行された状態
のもの、即ち図24のPage3a−1を第1ページと
するものである。変換(2)の各トークンも基本的には
変換(1)と同じで、原点移動の順序が逆になるよう
に、変換(1)のトークンD1Aの部分がトークンD1
1Aに、また変換(1)のトークンD1Bの部分がトー
クンD11Bに変更されているのみである。トークンD
11AはトークンD1Bに、またトークンD11Bはト
ークンD1Aに相当する。原点移動をする際の現在変換
の内容が変換(1)のときと異なるので、内容は一致し
ないが、これが実行された際の夫々の位置への原点移動
は同じになる。なお変換(1)のトークンD1B実行の
ときと同様に、変換(2)のトークンD11B実行の前
にスケールの縮小が行なわれている。従ってここでも縦
長方向の原点移動量をその分大きくとるようにトークン
の内容が設定されている。
【0033】第2実施例の処理手順は、図4のフロー
(図3のS4)が図30のように変更されるのみで、他
は第1実施例と同じである。図30のフローは図4のフ
ローにS51〜S59の処理を加えたものである。図4
と同じステップには同一の番号を付し、説明を省略す
る。新しく付加されたステップにより、変換回数に応じ
て変換(1)のページアップ処理と変換(2)のページ
アップ処理とが切り替えて実行される。ここに変換
(1)のページアップ処理とは、第1実施例の図6の処
理(図4のS13)を言う。また変換(2)のページア
ップ処理とは、この図6の処理のS30及びS37でデ
ィストネーションファイルに書き込まれるトークンT2
及びT1を、夫々図28のトークンT11及びT12に
置き換えたものである(内容を書き換えたこのフローの
図示は省略する)。この置き換えは既に説明したところ
から明らかなように、第1実施例のときとは逆に、奇数
ページのページイメージ情報が新しいページの上半分に
配置する為のものである。図30のフローを順に説明す
る。先ずオリエンテーション(縦長使用又は横長使用)
が取り込まれる(S51)。このデータは編集情報設定
装置43で設定される。取り込んだオリエンテーション
がポートレートである場合(S52「YES」)、変数
iは0に設定される(S53)。そうでないとき(S5
2「NO」)は、変数iは1に設定される(S54)。
先に図29を引用して説明したように、ポートレートに
ついては変換3回目から、またランドスケープについて
は変換2回目から、変換(2)と変換(1)が2回づつ
実行されるようにしておけば、ページの並びがほぼ順序
通りとなる。この第2実施例では変数iの初期値が上述
のようにオリエンテーションに応じて変更されるので、
何れのオリエンテーションであっても同じフローで処理
し得る。
【0034】次に第1実施例と同じく処理対象インタプ
レスマスタの取り込みが行なわれ(S11)、そのとき
のnの値が検査される(S12)。ここではポートレー
ト(i=0)であったとする。ポートレートでは、3回
目から変換「2」の処理が行なわれる。変換(1)と変
換(2)の双方が行なわれることを説明するため、ここ
ではnは5と設定されており、これから変換の1回目が
行なわれると仮定して説明をする。nは5と仮定された
ので、S12の答は「NO」、S55に進み、iの値が
検査される。変換1回目と仮定したので、iは0で答は
「NO」、S13に進み第1実施例と同じ変換(1)の
ページアップ処理が行なわれる。S59に進み、iがイ
ンクリメントされ「1」となる。第1実施例と同じS1
4,S15の処理が行なわれる。再度S11,S12が
実行される。S15でnはデクリメントされ4になって
いる。従ってS55に進み、iの値が検査される。i=
1なのでまたS13の変換(1)のページアップ処理が
実行される。S59で変数iがインクリメントされ2に
なる。S14実行のあとS15でnがデクリメントされ
る。nは3になる。再びS11,S12からS55に進
む。ここでiが2であるので、答が「YES」になり、
S56に進む。変換(2)のページアップ処理が実行さ
れる。S57に進む。iは2なのでここでの答は「N
O」であり、S59に進んでiがインクリメントされ3
になる。S14からS15に進んで、nがデクリメント
され2になる。S11,S12,S55,S56と進ん
で変換(2)のページアップ処理が再度実行される。i
が3になっているのでS57の答は「YES」となり、
S58に進んでiが0に戻される。これで次の2回の変
換では、変換(1)のページアップ処理が実行され、n
が0になりS12の答が「YES」となったところで、
処理が終りとされる。なおnが更に大きい値の場合は、
このあと変換(2)、変換(1)の順で、2回づつペー
ジアップ処理が繰り返される。これにより例えば図24
のPage3a−1を先頭ページとするインタプレスマ
スタ(図28)が生成される。
【0035】なおオリエンテーションがランドスケープ
の場合は、最初にiが1に設定され、変換1回目のS5
9でインクリメントされて2になる為、変換2回目でS
55の答が「YES」になり、変換(2)のページアッ
プ処理が実行される。そして変換3回目でもう一度変換
(2)のページアップ処理が実行されたあと、S58で
iが0に戻されることにより、そのあとはnが0になる
まで、変換(1)、変換(2)の順で2回づつページア
ップ処理を繰り返す。これにより例えば図27のPag
e3b−1のようなページイメージを先頭ページとする
インタプレスマスタ(不図示)が生成される。
【0036】実施例では2ページ分のページイメージ情
報が1ページ分のページイメージ情報に変換されたが、
例えば3ページ分のページイメージ情報を1ページ分の
ページイメージ情報に変換されるようにしても良い。図
5の例では3回の変換が行なわれたが、例えば8ページ
のものが1回変換され、4ページにされたところで出力
されるようにしても良い。この場合は請求項1記載の発
明が実施されたことになる。実施例ではページ記述言語
としてインタプレスマスタが用いられたが、ポストスク
リプト(Postscript:Adobe社)その他
のものであっても良い。更にページ記述言語にこだわる
ことは無く、例えばファクシミリ等で扱われるイメージ
データについても本発明を適用することが出来る。この
場合、例えばファクシミリに複数のページイメージデー
タを記憶可能なメモリを設置し、受信したページイメー
ジデータを縮小変換して一時的にメモリに格納し、これ
らを纏めて1つのページイメージデータとして出力等す
る。実施例ではページアップ枚数2nが編集情報設定装
置43で設定されるものとしたが、例えばローカルエリ
アネットワークのプロトコルの中にこの情報が含まれる
ようにし、例えばワークステーション側でこの値が設定
され、これが前記プロトコルに従ってプリントサーバ等
の出力装置へ供給されるようにしても良い。ファクシミ
リに適用する場合も同様で、このページ数に関するパラ
メータが通信規約の中に含まれるようにし、ファクシミ
リの発信側でこのページ数を設定できるようにしておく
のも良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、ページイメージ情報を併置する為の第1の情報
と、ページイメージ情報を回転する為の第2の情報と、
ページイメージ情報を変倍する為の第3の情報とを、ペ
ージアップ処理手段により複数ページ分のページイメー
ジ情報に付加し、複数ページ分のページイメージ情報を
所定ページ分のページイメージ情報に変換されるように
した。従って例えば元のページイメージ情報8ページ分
を2ページ分づつ新たな1ページとする4ページの新た
なページイメージ情報に変換して出力する等の処理が出
来、紙資源の有効活用、ハードコピーのコンパクト化、
ページ数の多い文書の内容便覧の作成などを効率良く実
施することが出来る。またこの変換は、元のオリジナル
のページイメージ情報、例えばインタプレスマスタで記
述されたページイメージ情報に上記第1〜第3の情報を
付加するという形で実施できる。従って、ワークステー
ション等のページイメージ情報作成装置側、或いはビッ
トマップデータ作成装置(例えば図1の422)等の印
刷出力側の何れも、何等変更をすること無く、例えばプ
リンタ制御装置等に本発明装置を追加設置するだけで本
発明を実施することが出来る。また請求項2記載の発明
では、請求項1記載の発明と同じ第1〜第3の情報をペ
ージアップ処理手段によりページイメージ情報に付加す
ると共に、該変換されたページイメージ情報を再帰処理
手段により前記ページアップ処理手段に再帰供給し、複
数ページ分のページイメージ情報を所定ページ分のペー
ジイメージ情報に変換されるようにした。従って例えば
元のページイメージ情報8ページ分を1ページの新たな
ページイメージ情報に変換して出力等することが出来、
より一層の、紙資源の有効活用、ハードコピーのコンパ
クト化、ページ数の多い文書の内容便覧の作成の迅速化
等を、図ることが出来る。またこの請求項2の発明も請
求項1の発明と同様、既存の部分については何等変更す
ること無く実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】 本発明の一実施例を含むシステム全体の構成
を示すブロック図。
【図3】 本発明の一実施例のメインルーチンを示すフ
ローチャート。
【図4】 図3のフローチャートのS4の詳細を示すフ
ローチャート。
【図5】 オリジナルの8ページのページイメージ情報
を1ページのページイメージ情報に変換する過程を示す
線図。
【図6】 図4のフローチャートのS13の詳細を示す
フローチャート。
【図7】 オリジナルのページイメージ情報の一例を示
すデータ例示図。
【図8】 図7の各2ページのページイメージ情報を新
たな1ページに変換した状態を示すデータ例示図。
【図9】 図8の各2ページのページイメージ情報を新
たな1ページに変換した状態を示すデータ例示図。
【図10】 図9の各2ページのページイメージ情報を
新たな1ページに変換した状態を示すデータ例示図。
【図11】 図7等のトークンD1Aが解釈実行される
際のスタックの内容の変遷を示す線図。
【図12】 原点移動行列の一例を示す線図。
【図13】 原点移動の状態を示す線図。
【図14】 図7等のトークンD3が解釈実行される際
のスタックの内容の変遷を示す線図。
【図15】 スケール変換行列の一例を示す線図。
【図16】 スケール変換の状態を示す線図。
【図17】 図7等のトークンD2が解釈実行される際
のスタックの内容の変遷を示す線図。
【図18】 回転行列の一例を示す線図。
【図19】 回転の状態を示す線図。
【図20】 図7等のトークンD1Bが解釈実行される
際のスタックの内容の変遷を示す線図。
【図21】 原点移動行列の一例を示す線図。
【図22】 原点移動の状態を示す線図。
【図23】 図7等のトークンD4A,D4Bが解釈実
行される際のスタックの内容の変遷を示す線図。
【図24】 ポートレートについて第1実施例及び第2
実施例により夫々変換されたインタプレスマスタを解釈
実行する際に行なわれる処理を対比して示す線図。
【図25】 変換(1)によるページイメージの処理手
順を示す線図。
【図26】 変換(2)によるページイメージの処理手
順を示す線図。
【図27】 ランドスケープについて第1実施例及び第
2実施例により夫々変換されたインタプレスマスタを解
釈実行する際に行なわれる処理を対比して示す線図。
【図28】 第2実施例によって変換されたインタプレ
スマスタの一例を示す線図。
【図29】 各オリエンテーションについての変換の回
数と変換の内容の関係を示す線図。
【図30】 第2実施例の再帰処理の手順を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
IPM ページイメージ情報 421 ページイメージ情報処理装置 D1A,D1B 第1の情報 D2 第2の情報 D3 第3の情報 4211 ページアップ処理手段 4212 再帰処理手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ページ分のページイメージ情報を所
    定ページ分のページイメージ情報に変換するページイメ
    ージ情報処理装置において、 前記ページイメージ情報を併置する為の第1の情報と、
    前記ページイメージ情報を回転する為の第2の情報と、
    前記ページイメージ情報を変倍する為の第3の情報と
    を、前記複数ページ分のページイメージ情報に付加し、
    前記複数ページ分のページイメージ情報を前記所定ペー
    ジ分のページイメージ情報に変換するページアップ処理
    手段を設けたことを特徴とするページイメージ情報処理
    装置。
  2. 【請求項2】 複数ページ分のページイメージ情報を所
    定ページ分のページイメージ情報に変換するページイメ
    ージ情報処理装置において、 前記ページイメージ情報を併置する為の第1の情報と、
    前記ページイメージ情報を回転する為の第2の情報と、
    前記ページイメージ情報を変倍する為の第3の情報と
    を、前記複数ページ分のページイメージ情報に付加し、
    前記複数ページ分のページイメージ情報を前記所定ペー
    ジ分のページイメージ情報に変換するページアップ処理
    手段と、 該変換されたページイメージ情報を前記ページアップ処
    理手段に再帰供給し、該再帰供給された複数ページ分の
    ページイメージ情報を所定ページ分のページイメージ情
    報に更に変換する再帰処理手段とを設けたことを特徴と
    するページイメージ情報処理装置。
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