JPH05327914A - 割り込み機能を有するテレビ電話端末,通信切断通知機能を有するテレビ電話端末および3以上のテレビ電話端末間通信を制御するための交換機 - Google Patents

割り込み機能を有するテレビ電話端末,通信切断通知機能を有するテレビ電話端末および3以上のテレビ電話端末間通信を制御するための交換機

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JPH05327914A
JPH05327914A JP5028296A JP2829693A JPH05327914A JP H05327914 A JPH05327914 A JP H05327914A JP 5028296 A JP5028296 A JP 5028296A JP 2829693 A JP2829693 A JP 2829693A JP H05327914 A JPH05327914 A JP H05327914A
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JP5028296A
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Toshiyuki Hijikata
俊幸 土方
Osamu Isono
修 磯野
Toshimasa Fukui
敏正 福井
Emi Kawasaki
恵美 川崎
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/14Systems for two-way working
    • H04N7/141Systems for two-way working between two video terminals, e.g. videophone
    • H04N7/147Communication arrangements, e.g. identifying the communication as a video-communication, intermediate storage of the signals

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば広帯域ISDNにおけるテ
レビ電話割り込みサービス方式に使用するテレビ電話端
末および交換機に関し、テレビ電話の通信中に一方の端
末に対し他の端末から着呼が発生した時、現在の通信状
態を阻害することなく通信中の着呼を確認できるように
することを目的とする。 【構成】 通信中の第2のテレビ電話端末からの画像情
報および第3のテレビ電話端末から着呼した旨を示す割
込通知画像情報を受信する手段11aと、現在通信中の
第2のテレビ電話端末からの画像情報と第3のテレビ電
話端末からの割込通知画像情報とを合成する画像合成手
段14と、この画像合成手段14により合成した画像情
報を表示する表示手段13とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図5) 作用(図1〜図5) 実施例 ・第1実施例の説明(図6〜図15) ・第2実施例の説明(図16〜図20) ・第3実施例の説明(図21,図22) ・第4実施例の説明(図23〜図28) ・第5実施例の説明(図29〜図32) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば広帯域ISDN
(B−ISDN)におけるテレビ電話割り込みサービス
方式に使用するテレビ電話端末および交換機に関し、割
り込み機能を有するテレビ電話端末,通信切断通知機能
を有するテレビ電話端末および3以上のテレビ電話端末
間通信を制御するための交換機に関する。
【0003】近年、ISDNの普及によって、音声,デ
ータ,画像等の様々なサービスを誰もが利用できるよう
になった。また、将来的には、ATM(Asynchronous T
ransfer Mode:非同期転送モード)技術を適用した広帯
域ISDNが実用化され普及することにより、音声,デ
ータ,動画像等のあらゆるメディアサービスを利用でき
るようになると考えられている。
【0004】そして、その中でも画像通信に対する一般
ユーザの期待は大きなもので、将来的に画像通信端末や
画像通信サービスの普及は確実視されており、中でもテ
レビ電話の普及は、一般ユーザから特に待望されるとこ
ろである。
【0005】
【従来の技術】従来、一般の電話に関しては、通話中に
他ユーザからの着信があった場合、着信側に着呼の通知
を行なうコール・ウェイティング・サービス(交換機で
ユーザのフッキングにより入回線の切り替えを行なって
実現されるサービス)が普及しているが、しかし、テレ
ビ電話に関しては、コール・ウェイティング・サービス
の使用は未だ実現されていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テレビ電話に、一般の電話システムと同様のコール・ウ
ェイティング・サービスを使用したとしても、会話の重
要度に拘らず着呼の通知が行なわれるため、重要な会話
中に水を差されてしまう場合がある。また、広帯域IS
DNにおいてはテレビ電話により音声と動画像による通
信が行なわれるが、このようなテレビ電話において、通
信を行なっている2つの端末の一方に対して、第三者か
らテレビ電話による着信が発生した場合、従来の一般電
話におけるコール・ウェイティング・サービスと同様に
その第三者を割り込ませると、それまで通信を行なって
いた他方の端末は保留待機状態となり、この保留待機
中、他方の端末のユーザは音声も画像も送信されない状
態に置かれ退屈な時間を過ごさなければならないという
課題もある。
【0007】ところで、従来より、一般の電話サービス
ではコール・ウェイティング・サービスのほかにも多者
間通話(三者会議等)サービスが提供されている。この
多者間通話サービスは、交換機に会議用トランクを設置
し、複数のユーザの音声を会議用トランクに引き込み、
音声の合成を行ない各ユーザに合成音声を提供すること
により行なわれている。
【0008】ATM技術を基盤とした広帯域ISDNが
実用化され、VCI(Virtual Channel Identifier:仮
想チャネル識別子)を回線上に複数設置でき複数の呼を
同時に張ることが可能となるとともに、一般家庭にテレ
ビ電話が普及し映像通信が頻繁に使用されてくると、当
然、テレビ電話においても前述のような多者間通話サー
ビスが行なわれるようになる。
【0009】このようなテレビ電話による多者間通話サ
ービスを行なう場合、通信中に第三者からの着呼があり
これに応答するコール・ウェイティング・サービスのほ
かに、発呼通信中における第三者の参加や第三者との会
話を行なう等のサービスの需要が増加し、このようなサ
ービスは、画像情報+音声情報による多者間通話で実現
される必要があるが、未だ実現されていないのが現状で
ある。
【0010】人間の情報授受は、視覚による部分が8割
を占めているから、従来の音声だけの多者間通話よりも
テレビ電話による多者間通話の方が大きく利便性が増す
ことはいうまでもなく、従って、上述のようなサービス
をテレビ電話で実現できるようにすることが望まれてい
る。本発明は、このような課題に鑑み創案されたもの
で、テレビ電話におけるコール・ウェイティング・サー
ビスにおいて、テレビ電話の通信中に一方の端末に対し
他の端末から着呼が発生した時、現在の通信状態を阻害
することなく通信中の着呼を確認できるようにし、着信
先の端末で相手先を確認した上で割り込みによる通信の
許否を選択可能にするとともに、保留待機させられた相
手に退屈感を与えないようにするほか、通信保留待機中
のテレビ電話から通信切断を行なう際にその旨を通知で
きるようにし、テレビ電話における多者間通話サービス
においては、、通信中に他の端末からの着呼や他の端末
への発呼を可能にしてサービス性の向上をはかった、割
り込み機能を有するテレビ電話端末,通信切断通知機能
を有するテレビ電話端末および3以上のテレビ電話端末
間通信を制御するための交換機を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図であり、この図1において、1A,1B,1
Cはテレビ電話端末で、これらのテレビ電話端末1A〜
1C間には広帯域ISDN4が介装されて、画像通信シ
ステムが構成されている。広帯域ISDN4は、交換機
能により各テレビ電話端末1A〜1C間の通信を可能に
する複数(図中2台)の交換機2と、各交換機2を接続
する網3とから構成されている。交換機2は、多重化分
離装置5,ATM交換モジュール6,主制御装置(C
C)7および主記憶装置(MM)8から構成されてい
る。
【0012】また、テレビ電話端末1Aは、画像・音声
処理部9,割り込み制御部10,信号処理部11,選択
手段12,画像・音声入出力手段13から構成されてい
る。ここで、画像・音声処理部9は画像,音声の信号を
処理するものであり、割り込み制御部10は通信中の割
り込みの着呼を制御するものであり、信号処理部11は
呼制御を行なうものである。また、選択手段12は、割
り込み時の動作モードを指定するモードキーや終了キー
など各種キーを含み制御信号を発生する機能,発・着信
の操作を行なうためのものであり、画像・音声入出力手
段(表示手段)13は、カメラ,モニタ,スピーカ,マ
イク等からなるものである。なお、テレビ電話端末1
B,1Cも、基本的には上述したテレビ電話端末1Aと
同様に構成されている。
【0013】そして、第1の発明では、信号処理部11
に、通信中のテレビ電話端末(第2のテレビ電話端末)
1Bからの画像情報とさらに他のテレビ電話端末(第3
のテレビ電話端末)1Cから着呼した旨を示す割込通知
画像情報とを受信する受信手段11aがそなえられてい
る。また、テレビ電話端末1Aの画像・音声処理部9に
は、受信手段11aにより受信した現在通信中の第2の
テレビ電話端末1Bからの画像情報と第3のテレビ電話
端末1Cからの割込通知画像情報とを合成する画像合成
手段14と、通信保留待機情報や通信拒否情報を画像情
報として予め蓄積しておく画像蓄積手段15とがそなえ
られている。
【0014】さらに、画像・音声入出力手段13によ
り、画像合成手段14により合成した画像情報が表示さ
れるようになっているほか、信号処理部11には、画像
蓄積手段15の通信保留待機情報や通信拒否情報を送信
する送信手段11bと、本テレビ電話端末1Aと第2お
よび第3のテレビ電話端末1B,1Cとの通信状態を切
り替える切替手段11cともそなえられている。
【0015】またさらに、テレビ電話端末1Aの選択手
段12には、画像・音声入出力手段13における合成画
像の表示に対してテレビ電話端末1Cの割り込みの許可
/拒否および割り込みを許可する場合の現在通信中のテ
レビ電話端末1Bとの優先順位を選択・指定しうる選択
手段としての機能も兼ねそなえられている(以上、請求
項1〜5)。
【0016】図2は第2の発明の原理ブロック図であ
り、この図2に示すように、第2の発明においても、画
像通信システムの構成は、図1に示した第1の発明のも
のと基本的には同一であり、図1にて既述の符号と同一
の符号は同一部分を示しているので、その説明は省略す
る。この第2の発明では、テレビ電話端末1A〜1Cと
して、図1にテレビ電話端末1Aとして説明したもので
はなく、従来より用いられるテレビ電話端末が用いられ
る。そして、この発明では、図2に示すように、第1の
発明でテレビ電話端末1Aにそなえられていた画像合成
手段14および画像蓄積手段15に対応する画像合成手
段14Aおよび画像蓄積手段15Aが、広帯域ISDN
4をなす交換機2にトランク16としてそなえられてい
る(請求項6〜9)。つまり、画像合成部14Aおよび
画像蓄積部15Aからなるトランク16を、ATM交換
モジュール6に付設する。
【0017】このトランク16における画像合成部14
Aは、他のテレビ電話端末1Cから交換機2側に現在通
信中のテレビ電話端末1Aに対する割り込み着呼があっ
た旨の画像情報と現在通信中のテレビ電話端末1Bから
の画像情報とを合成するものであり、画像蓄積部15A
は、前述した画像蓄積部15と全く同様に、通信保留待
機情報や通信拒否情報を画像情報として予め蓄積してお
くものである。
【0018】なお、第2の発明では、交換機2をなすA
TM交換モジュール6および多重化分離装置5が、画像
合成手段14Aによる合成画像情報をテレビ電話端末1
Aに送信する手段としての機能と、画像蓄積手段15の
通信保留待機情報や通信拒否情報を送信する手段として
の機能とを有するとともに、ATM交換モジュール6
が、少なくとも3台のテレビ電話端末1A〜1C間の通
信状態を切り替える切替手段として機能している。
【0019】図3は第3発明の原理ブロック図であり、
この図2に示すように、第2の発明においても、画像通
信システムの構成は、図1に示した第1の発明のものと
基本的には同一であり、図1にて既述の符号と同一の符
号は同一部分を示しているので、その説明は省略する。
この第3の発明では、通信状態にある2つのテレビ電話
端末1A,1Bのうちの一方のテレビ電話端末1Aに対
し通信保留待機状態あるテレビ電話端末1Cにおいて、
通信を切断する旨のメッセージを含む通信切断通知情報
を画像情報(例えば最終画像)として作成する最終画像
作成手段13Aと、保留待機中にテレビ電話端末1Aと
の通信を切断する場合に最終画像作成手段13Aにより
作成された通信切断通知情報をテレビ電話端末1A側へ
送信する送信手段11bとがそなえられている(請求項
10)。
【0020】また、テレビ電話端末1Cからの通信切断
通知情報を受けるテレビ電話端末1Aには、その通信切
断通知情報と現在通信中のテレビ電話端末1Bからの画
像情報とを合成する画像合成手段14と、この画像合成
手段14による合成画像を表する画像・音声入出力手段
13とがそなえられている(請求項11)。なお、画像
合成手段14に代えて、図3に二点鎖線で示すように、
テレビ電話端末1Cからの通信切断通知情報を記憶する
最終画像記憶部48をそなえ、テレビ電話端末1Aが現
在通信中のテレビ電話端末1Bとの通信終了した後、最
終画像記憶48に記憶された通信切断通知情報をテレビ
電話端末1Aの画像・音声入出力手段13に表示させる
ように構成してもよい(請求項12)。
【0021】図4は第4および第5の発明の原理ブロッ
ク図であり、この図4に示すように、第4および第5の
発明においても、画像通信システムの構成は、図1〜図
3に示したものと基本的には同一であり、図1〜図3に
て既述の符号と同一の符号は同一部分を示しているの
で、その説明は省略する。この第4および第5の発明に
おけるテレビ電話端末1Aには、図4に示すように、少
なくとも、受信手段11a,送信手段11b,選択手段
12,画像・音声入出力手段(入力手段)13,画像・
音声合成手段17がそなえられている(請求項13,1
5)。
【0022】ここで、受信手段11aは、現在通信中の
1台以上のテレビ電話端末1Bからの画像情報および音
声情報と他のテレビ電話端末1Cからの画像情報および
音声情報とを受信するものである。また、選択手段12
は、通信中に他のテレビ電話端末1Cから着呼があった
場合に他のテレビ電話端末1Cからの着呼・割り込みを
許可する機能と、通信中に他のテレビ電話端末1Cへ発
呼する機能とを有している。
【0023】また、画像・音声入出力手段13は、画像
情報および音声情報を自端末1Aからの情報として入力
する入力手段として機能するほか、画像・音声合成手段
17は、入力手段13から入力された画像情報および音
声情報と各テレビ電話端末1B,1Cからの画像情報お
よび音声情報とをそれぞれ合成するものである。さら
に、送信手段11bは、画像・音声合成手段17による
合成情報を現在通信中の1台以上のテレビ電話端末1B
および他のテレビ電話端末1Cにそれぞれ送信するもの
である。
【0024】なお、画像・音声合成手段17による合成
情報は、画像・音声入出力手段13により表示・出力さ
れるようになっている。また、画像・音声合成手段17
は、自端末1Aを含む通信中のすべてのテレビ電話端末
1A〜1Cからの画像情報および音声情報をそれぞれ合
成するようにしてもよい(請求項14,16)。図5は
第6および第7の発明の原理ブロック図であり、この図
5に示すように、第6および第7の発明においても、画
像通信システムの構成は、図1〜図4に示したものと基
本的には同一であり、図1〜図4にて既述の符号と同一
の符号は同一部分を示しているので、その説明は省略す
る。
【0025】この第6および第7の発明では、テレビ電
話端末1A〜1Cとして、図4にテレビ電話端末1Aと
して説明したものではなく、従来より用いられるテレビ
電話端末が用いられる。そして、この発明では、図2に
示すように、第1の発明でテレビ電話端末1Aにそなえ
られていた画像・音声合成手段17に対応する画像・音
声合成手段17Aが、広帯域ISDN4をなす交換機2
にそなえられている(請求項17,19)。つまり、画
像・音声合成手段17AがATM交換モジュール6に付
設されている。
【0026】この画像・音声合成手段17Aは、少なく
とも2つのテレビ電話端末1A,1B間での通信中に、
他のテレビ電話端末1Cから通信中のテレビ電話端末1
Aに着呼がありこのテレビ電話端末1Aが他のテレビ電
話端末1Cからの着呼・割り込みを許可した場合、もし
くは、テレビ電話端末1Aから他のテレビ電話端末1C
へ発呼し他のテレビ電話端末1Cがテレビ電話端末1A
からの着呼を許可した場合に、各テレビ電話端末1A〜
1Cからの画像情報および音声情報をそれぞれ合成する
ものである。
【0027】なお、第5の発明では、交換機2をなすA
TM交換モジュール6および多重化分離装置5が、画像
・音声合成手段17Aによる合成情報を各テレビ電話端
末1A〜1Cに送信する手段として機能する。また、画
像・音声合成手段17Aは、含む通信中のすべてのテレ
ビ電話端末1A〜1Cからの画像情報および音声情報を
それぞれ合成するようにしてもよい(請求項18,2
0)。
【0028】
【作用】上述した第1の発明の割り込み機能を有するテ
レビ電話端末では、図1に示すように、2つのテレビ電
話端末1A,1Bが、広帯域ISDN4を介して画像情
報および音声情報を用いた通信を行なっている状態で、
テレビ電話端末1Aは、通信相手であるテレビ電話端末
1Bからの画像・音声を、信号処理部11の受信手段1
1aにより受信し、画像・音声処理部9で処理して画像
・音声入出力手段13のモニタおよびスピーカから出力
し、カメラ,マイクの出力を画像・音声処理部9で処理
して相手のテレビ電話端末1Bへ送信している。
【0029】このとき、他のテレビ電話端末1Cから、
通信中のテレビ電話端末1A,1Bのうちの一方1Aに
着呼があった場合、他のテレビ電話端末1Cからテレビ
電話端末1Aに着呼した旨の割込通知画像情報が、信号
処理部11の受信手段11aにより受信され、画像・音
声処理部9の画像合成手段14により現在通信中のテレ
ビ電話端末1Bからの画像情報と合成されて、テレビ電
話端末1Aの画像・音声入出力手段13にその合成画像
が表示される(請求項1)。
【0030】そして、他のテレビ電話端末1Cからテレ
ビ電話端末1Aに着呼した旨の割込通知画像情報と現在
通信中のテレビ電話端末1Bからの画像情報との合成画
像を画像・音声入出力手段13上で見たテレビ電話端末
1Aの利用者は、テレビ電話端末1Aの選択手段12を
操作することにより、他のテレビ電話端末1Cの割り込
みの許否および割り込みを許可する場合の現在通信中の
他方のテレビ電話端末1Bとの優先順位を選択・指定す
る(請求項2)。
【0031】また、画像合成手段14および画像蓄積手
段15を有するテレビ電話端末(割り込み機能を有する
テレビ電話端末)1Aでは、他のテレビ電話端末1Cが
通信中のテレビ電話端末1Aを着信先とする呼を発生
し、広帯域ISDN4を介してテレビ電話端末1Cの着
呼の呼設定が入力すると、テレビ電話端末1Aの信号処
理部11は、通信中の割り込みとして受付の応答を行な
い、これに伴いテレビ電話端末1Cからの画像情報およ
び音声情報を受信手段11aにより受信する。
【0032】テレビ電話端末1Aの割り込み制御部10
は、この割り込みの着呼の画像情報を、現在の通信相手
であるテレビ電話端末1Bからの画像情報と合成するよ
うに画像・音声処理部9の画像合成手段14に指示し、
その合成画像を画像・音声入出力手段13のモニタで表
示させる。そして、テレビ電話端末1Aの利用者がこの
モニタにより着呼した相手を識別した上で選択手段12
を操作することにより、その相手に対応して複数の動作
モードの中から一つを選択することにより、対応する動
作シーケンス(以下に説明する第1〜第3のモード)が
実行される。
【0033】第1のモード:この合成画像を見たテレビ
電話端末1Aの利用者が、選択手段12を操作すること
により、現在通信中のテレビ電話端末1Bの相手より
も、割り込んだ他のテレビ電話端末1Cの相手(重要な
人物,親しい人物等)との通信を優先しテレビ電話端末
1Bに待機を要望するモードを選択した場合、割り込み
制御部10は、現在通信中のテレビ電話端末1Bに対し
て画像蓄積手段15の通信保留待機画像を送出するよう
に画像・音声処理部9に指示する。この通信保留待機画
像は、送信手段11bによりテレビ電話端末1Bへ送信
され、テレビ電話端末1Bで保持されてそのモニタに表
示される。続いて、割り込み制御部10は、切替手段1
1cによりテレビ電話端末1Bとの通信状態からテレビ
電話端末1Cとの通信状態に切り替え、自テレビ電話端
末1Aの画像・音声入出力手段13の画像情報および音
声情報を割り込み元のテレビ電話端末1Cとの間で送受
するように画像・音声処理部9を制御する。その後、テ
レビ電話端末1Cとの通信を行なう(請求項3)。
【0034】第2のモード:テレビ電話端末1Aの利用
者が、割り込んだ相手の画像を見て、選択手段12を操
作することにより、現在通信中の相手の方を優先し割り
込んだ相手に待機を要望するモードを選択した場合、割
り込み制御部10は、テレビ電話端末1Aと1Bとの間
の画像情報および音声情報による通信はそれ以前と同様
に継続するが、着呼した他のテレビ電話端末1Cに対し
て画像蓄積手段15の通信保留待機画像を送出するよう
に画像・音声処理部9に指示する。この通信保留待機画
像は、送信手段11bによりテレビ電話端末1Cへ送信
され、テレビ電話端末1Cで保持されてそのモニタに表
示される(請求項4)。
【0035】第3のモード:テレビ電話端末1Aの利用
者が、割り込んだ相手の画像を見て、選択手段12を操
作することにより、その相手との通信を許否するモード
を選択した場合、割り込み制御部10は、着呼したテレ
ビ電話端末1Cに対して画像蓄積手段15の通信拒否情
報を送信手段11bにより送信し、テレビ電話端末1A
と1Bとの間での画像情報および音声情報の通信を継続
する制御を行なう(請求項5)。
【0036】上述した第2の発明の3以上のテレビ電話
端末間通信を制御するための交換機では、図2に示すよ
うに、交換機2に、画像合成手段14Aおよび画像蓄積
手段15Aからなるトランク16がそなえられている。
2つのテレビ電話端末1A,1Bが、広帯域ISDN4
を介して画像情報および音声情報を用いた通信を行なっ
ている状態で、他のテレビ電話端末1Cから、通信中の
テレビ電話端末1A,1Bのうちの一方1Aに着呼があ
った場合、他のテレビ電話端末1Cからテレビ電話端末
1Aに着呼した旨の画像情報と、現在通信中の他方のテ
レビ電話端末1Bからの画像情報とが、画像合成手段1
4Aにより合成され、その合成画像情報が、ATM交換
モジュール6および多重化分離装置5によりテレビ電話
端末1Aに送信される(請求項6)。
【0037】そして、テレビ電話端末1Aに送信された
合成画像情報は、そのテレビ電話端末1Aのモニタ上に
表示されることになるが、テレビ電話端末1Aの利用者
がこのモニタにより着呼した相手を識別した上で、所定
の選択動作を行なうことにより、交換機2では、その選
択動作に対応する動作シーケンス(前述した第1〜第3
のモードに対応)が実行される。
【0038】即ち、交換機2が、テレビ電話端末1Aか
ら、テレビ電話端末1Cの方を現在通信中のテレビ電話
端末1Bよりも優先させる旨の通知を受けた場合、交換
機2は、ATM交換モジュール6によりテレビ電話端末
1Cとテレビ電話端末1Aとを通信状態に切り替えると
ともに、ATM交換モジュール6および多重化分離装置
5により画像蓄積手段15Aに蓄積された通信保留待機
情報をテレビ電話端末1Bへ送信する(請求項7;前記
第1のモードに対応)。
【0039】また、交換機2が、テレビ電話端末1Aか
ら、現在通信中のテレビ電話端末1Bの方をテレビ電話
端末1Cよりも優先させる旨の通知を受けた場合、交換
機2は、現在の通信状態を継続するとともに、画像蓄積
手段15Aに蓄積された通信保留待機情報をテレビ電話
端末1Cへ送信する(請求項8;前記第2のモードに対
応)。
【0040】さらに、交換機2が、テレビ電話端末1A
から、テレビ電話端末1Cとの通信については拒否した
い旨の通知を受けた場合、交換機2は、現在の通信状態
を継続するとともに、画像蓄積手段15Aに蓄積された
通信拒否情報をテレビ電話端末1Cへ送信する(請求項
9;前記第3のモードに対応)。上述した第3の発明の
通信切断通知機能を有するテレビ電話端末では、図3に
示すように、例えば、テレビ電話端末1Aからのモード
選択・指定に応じて通信保留待機状態となったテレビ電
話端末1Cが、その保留待機中にテレビ電話端末1Aと
の通信を切断する場合、この通信を切断する旨のメッセ
ージを含む通信切断通知情報が画像情報として最終画像
作成手段13Aにより作成され、送信手段11bにより
その通信切断通知情報がテレビ電話端末1A側へ送信さ
れる(請求項10)。
【0041】このとき、テレビ電話端末1A側では、送
信された通信切断通知情報を、画像合成部14により現
在通信中のテレビ電話端末1Bからの画像情報と合成し
その合成画像を表示するか(請求項11)、もしくは、
通信保留待機状態のテレビ電話端末1Cからの最終画像
として最終画像記憶部48に一旦記憶し、現在通信中の
テレビ電話端末1Bとの通信終了後に表示することによ
り(請求項12)、テレビ電話端末1Aの利用者に、通
信保留待機状態としたテレビ電話端末1Cが通信を切断
した旨が通知される。
【0042】さて、第4および第5の発明の割り込み機
能を有するテレビ電話端末では、図4に示すように、少
なくとも2つのテレビ電話端末1A,1Bが、広帯域I
SDN4を介して画像情報および音声情報を用いた通信
を行なっている状態で、他のテレビ電話端末1Cから通
信中のテレビ電話端末1A,1Bのうちの一端末1Aに
着呼がありこのテレビ電話端末1Aがテレビ電話端末1
Cからの着呼・割り込みを選択手段12により許可した
場合、もしくは、テレビ電話端末1Aが他のテレビ電話
端末1Cへ発呼しこのテレビ電話端末1Cがテレビ電話
端末からの発呼に応じた場合、画像・音声入出力手段1
3から入力された自端末からの画像情報および音声情報
と、受信手段11aにより受信された各テレビ電話端末
1B,1Cからの画像情報および音声情報とが、画像・
音声合成手段17によりそれぞれ合成され、その合成情
報が、テレビ電話端末1Aでは画像・音声入出力手段1
3により表示・出力されると同時に、送信手段11bに
より各テレビ電話端末1B,1Cへ送信される(請求項
13〜16)。
【0043】また、第6および第7の発明の3以上のテ
レビ電話端末間通信を制御するための交換機では、図5
に示すように、少なくとも2つのテレビ電話端末1A,
1Bが、広帯域ISDN4を介して画像情報および音声
情報を用いた通信を行なっている状態で、他のテレビ電
話端末1Cから通信中のテレビ電話端末1A,1Bのう
ちの一端末1Aに着呼がありこのテレビ電話端末1Aが
テレビ電話端末1Cからの着呼・割り込みを許可した場
合、もしくは、テレビ電話端末1Aが他のテレビ電話端
末1Cへ発呼しこのテレビ電話端末1Cがテレビ電話端
末からの発呼に応じた場合、各テレビ電話端末1A〜1
Cからの画像情報および音声情報が、画像・音声合成手
段17Aによりそれぞれ合成され、その合成情報が、A
TM交換モジュール6および多重化分離装置5により各
テレビ電話端末1A〜1Cへ送信される(請求項17〜
20)。
【0044】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図6は本発明の第1実施例を示すブロック図で、この図
6において、1はテレビ電話端末、1A,1B,1Cは
それぞれ本実施例において通信状態となる第1,第2,
第3のテレビ電話端末で、これらのテレビ電話端末1,
1A〜1C間には広帯域ISDN4が介装され、テレビ
電話割り込みサービス機能としてのコール・ウェイティ
ング・サービス機能のための画像通信システムが構成さ
れている。広帯域ISDN4は、交換機能により各テレ
ビ電話端末1,1A〜1C間の通信を可能にする複数の
交換機2と、各交換機2を接続する網3とから構成され
ている。
【0045】本実施例の交換機2は、多重化分離装置
5,ATM交換モジュール6,広帯域呼演算処理装置
(BCPR:Broadband Call Processor)18および広
帯域主演算処理装置(BMPR:Broadband Main Proce
ssor)19から構成されている。BCPR18は、図1
〜図5に示した主制御装置(CC)7および主記憶装置
(MM)8を有してなるもので、ATM交換モジュール
6の動作を制御するものである。また、BCPR18に
は、BMPR19を介して運用維持演算処理装置(OM
P:Operation and Maintenance Processor )20が接
続されており、このOMP20により交換機2の運用状
態の監視や維持管理が行なわれるようになっている。
【0046】なお、このOPM20には、データ保存用
のデータベース21や磁気テープ装置22と、マンマシ
ンインターフェイスとしてのデータ端末23とが付設さ
れている。また、各交換機2には、広帯域網終端装置
(B−NT:Broadband Network Termination )24を
介して各テレビ電話端末1,1A〜1Cが接続されてい
る。
【0047】さて、第1実施例において用いられる各テ
レビ電話端末1A〜1Cは、例えば図7(第1実施例に
おけるテレビ電話端末の詳細構成を示すブロック図)に
示すように、画像・音声処理部9,割り込み制御部32
(図1の割り込み制御部10に対応するもの),信号処
理部11,制御ボード36(図1の選択手段12に対応
するもの),画像・音声入出力手段13から構成されて
いる。
【0048】図7において、25は広帯域ISDN4
(交換機2)との間で情報信号,制御信号等の送受信の
インターフェイス機能をもつインターフェイス部、26
はインターフェイス部25からのATMセル(5バイト
のヘッダと48バイトの情報フィールドとからなる)を
分解してデータに応じて各処理部に送出する一方で各端
末内の各処理部からのデータをATMセルに組み立て多
重化してインターフェイス部25へ送出するATMセル
分解・組立部である。
【0049】また、27は画像データのディジタル/ア
ナログ変換を行なう画像処理部、28は音声データのデ
ィジタル/アナログ変換を行なう音声処理部、29は広
帯域ISDN4(交換機2)との間で発呼・着呼等の呼
処理の制御を行なうシグナリング処理部、30は通常は
通信中の相手の画像を発生するが割り込みが発生すると
現在通信中の相手画像と割り込み画像(割込通知画像情
報)とを合成する画像合成部(図1の画像合成手段14
に対応に対応するもの;画像合成手段)、31は通信保
留待機情報および通信許否情報を画像情報として予め作
成して登録された画像・音声蓄積部(図1の画像蓄積手
段15に対応に対応するもの;画像蓄積手段)、32は
割り込みに対して制御ボードから指定された処理を制御
する割り込み制御部、33は画像合成部30からの画像
情報を表示するモニタ(表示手段)、34はこのテレビ
電話端末の利用者を撮像するカメラ、35は相手との通
話のための音声入出力を行なうスピーカ/マイクであ
る。
【0050】なお、本実施例では、画像処理部27,音
声処理部28,画像合成部30および画像・音声蓄積部
31により画像・音声処理部9が構成され、インターフ
ェイス部25,ATMセル分解・組立部26およびシグ
ナリング処理部29により信号処理部11が構成され、
モニタ33,カメラ34およびスピーカ/マイク35に
より画像・音声入出力手段13が構成されている。
【0051】本実施例では、信号処理部11が、通信中
のテレビ電話端末からの画像情報を受信する機能と、他
のテレビ電話端末から着呼した旨を示す割込通知画像情
報を受信する機能と、画像・音声蓄積部31に蓄積され
た通信保留待機情報や通信拒否情報を送信する機能と、
各テレビ電話端末との通信状態を切り替える切替手段と
しての機能とを司っている。
【0052】また、36は制御ボードで、この制御ボー
ド36は、数値キー,モード選択用に設けられた複数の
モード選択キー,現在の相手との通話を終了または切断
する機能キー等各種のキーを含むキー部36aと、シグ
ナリング処理部29からの呼の状態情報等の表示部36
bとをそなえ、キー部36aを操作することによりシグ
ナリング処理部29および割り込み制御部32を制御す
る信号を発生するものである。
【0053】そして、本実施例の制御ボード36が、モ
ニタ33に表示された合成画像情報に対して他のテレビ
電話端末の割り込みの許可/拒否および割り込みを許可
する場合の現在通信中のテレビ電話端末との優先順位を
選択・指定しうる選択手段として機能している。図8は
第1実施例の通信中の割り込みシーケンスを示し、図8
において、端末1A,端末1Bおよび端末1Cは上記図
7の構成をそなえるテレビ電話端末であり、それぞれ図
6におけるテレビ電話端末1A〜1Cに対応し、図8の
交換機2は広帯域ISDN(図6の符号4参照)に対応
する。
【0054】この広帯域ISDNにおけるテレビ電話端
末1A〜1Cの呼制御には、従来のISDN(狭帯域I
SDN)と同様に呼制御手順(レイヤ3)が用いられ、
図8に示すように、最初に端末1Aと端末1Bとが通話
中の状態にある時(図8のa1)、端末1Cが端末1A
を宛先としてSETUP(呼設定メッセージ)信号を送
信すると(図8のa2)、これを受け取った交換機2は
端末1Aに呼設定メッセージを送出するとともに端末1
Cに対しCALL PROC(Call Proceeding:呼設定
のたの処理実行中のメッセージ)信号を通知する(図8
のa3)。
【0055】その後、端末1AからALERT(Alerti
ng: 被呼者呼出中のメッセージ)信号が発生するが、端
末1Aは、そのメッセージ中に“シグナル情報要素”
(図9により後述)を付し、この“シグナル情報要素”
により現在通話中であることを端末1Cに通知する(図
8のa4)。端末1Aが呼出に対し応答すると、CON
N(Connect:被呼者が応答した旨のメッセージ)信号が
発生し(図8のa5)、これを受信した端末1Cでは、
前述したALERT信号のシグナル情報要素により端末
1Aが通話中であることを識別しているが、CONN信
号を受け取ると端末1Aに対し割り込み画像(割込通知
画像情報)を送信する。この画像は端末1Aで受信され
る(図8のa6)。
【0056】なお、端末1Aから端末1Cへ送られる上
記のALERT信号に含まれるシグナル情報要素の詳細
構成を図9に示す。すなわち、情報要素識別値とし通話
中状態であることを通知するための符号を表す1オクテ
ット(Octet )が設定され、シグナル内容長,シグナル
長として図6に示すような構成の各オクテットが設定さ
れる。
【0057】上記図8に示す割り込みシーケンスにより
端末1Aに割り込みの着呼が発生して割り込み画像が受
信されると、端末1Aの利用者により選択するモードに
応じて以下に説明する3つの動作シーケンス(図10,
図12,図14)の何れかが実行される。図10に示す
第1のモードの動作を図7および図11(a)〜(d)
を参照しながら説明する。図11(a)〜(d)は図1
0の各状態における端末1A〜端末1Cの表示画像の変
化を示す図である。
【0058】まず最初に、図11(a)に示すように端
末1Aと端末1Bとはそれぞれ互いに相手の画像を表示
している。この状態で図10に示すように端末1Cから
の割り込み画像を受け取ると(図10のb1)、端末1
Aでは、図7に示す構成において、画像合成部30にお
いて画像処理部27から入力される端末1Bからの画像
と端末1Cからの割り込み画像とを合成し、その合成画
像をモニタ33に表示する。この合成画像では、図11
(b)に示すように、端末1Aのモニタ33の画面上に
端末1Bの画像とともに端末1Cからの画像が画面隅に
縮小して表示される。
【0059】この合成画像を見て端末1Aの利用者が、
割り込んだ端末1Cの利用者を確認して、端末1Cとの
通信を直ぐに行ない、端末1Bとはその後に通信したい
場合、キー部36aの中の第1モード選択キーを選択・
操作すると(図10のb2)、割り込み制御部32が駆
動されて対応する第1のモードの制御を行なう。この場
合、画像・音声蓄積部31に格納された通信保留待機画
像(端末1Aの顔やメッセージのイメージの画像)や音
声が、画像処理部27,音声処理部28へそれぞれ出力
されると、ATMセル分解・組立部26,インターフェ
イス部25を介して端末1Bへ向けて送出されて(図1
0のb3)、端末1Bでは通信保留待機画像が表示され
る(スピーカから音声を出力)。この後、端末1Aには
端末1Cからの画像が表示され、割り込み元の端末1C
には端末1Aの画像が送られて表示されて、端末1Aと
端末1Cとの間が通話中となる(図10のb4)。この
とき、各端末1A〜1Cには図11(c)に示すように
各画像が表示される。
【0060】端末1Aと端末1Cとの通話を終了する
と、端末1Aは制御ボード36のキー部36aの中の通
話終了キーを操作する(図10のb5)。これにより、
端末1Aのシグナリング処理部29からDISC(Disc
onnect: 呼解放要求メッセージ)信号が発生し交換機2
(広帯域ISDN4)を介して端末1Cへ送られる(図
10のb6)。
【0061】これを受けた端末1CがREL(Release:
チャネル切断と呼番号解放メッセージ)信号を送出する
と(図10のb7)、これを端末1Aで受信し、端末1
AがREL COM(Release Complete: チャネル切断
と呼番号解放完了の通知メッセージ)信号を端末1Cへ
送信して端末1Aと端末1Cとの間の通信が解放される
(図10のb8)。この後、端末1Aは、割り込み制御
部32の制御により端末1Bとの通信を再開する(図1
0のb9)。この状態における端末1Aと端末1Bの画
像を図11(d)に示す。
【0062】次に、図12に示す第2のモードの動作を
図13(a)〜(d)を参照しながら説明する。図13
(a)〜(d)は図12の各状態における端末1A〜1
Cの表示画像の変化を示す図である。まず最初に、図1
3(a)に示すように端末1Aと端末1Bとが通話して
いる時、端末1Cからの割り込み画像を受け取ると(図
12のc1)、端末1Aでは、上記図10について説明
したように端末1Bからの画像と端末1Cからの割り込
み画像とを合成し、図13(b)に示すようにモニタ3
3に表示する。この合成画像を見て端末1Aの利用者
が、割り込んだ端末1Cの利用者を確認して、端末1B
との通話を優先し、後で端末1Cと通信したい場合、図
7の制御ボード36内のキー部36aから第2モードキ
ーを選択・操作する(図12のc2)。
【0063】これにより、図7の割り込み制御部32が
駆動されて対応する第2のモードの制御を実行する。す
なわち、図7の画像・音声蓄積部31に格納された通信
保留待機画像(上記図10の場合と異なる画像・音声を
用いてもよい)が端末1Cへ送信され(図12のc
3)、端末1Cのモニタに通信保留待機画像が表示され
る(スピーカから音声を出力)。この後、端末1Aと端
末1Bとは以前と同様に通話が行なわれる。このとき、
各端末1A〜1Cには図13(c)に示すように各画像
が表示される。
【0064】その後、端末1Aと端末1Bとの通話を終
了すると、端末1Aが制御ボード36のキー部36aの
中の通話終了キーを操作する(図12のc4)。これに
より、図10の第1のモードの場合と同様の制御メッセ
ージの送受信が行なわれる。ただし、この場合は、それ
まで通信を行なっていた端末1Bに対し送出される。す
なわち、DISC信号が端末1Aから発生して、交換機
2を介して端末1Bへ送られる(図12のc5)。これ
を受けた端末1BがREL信号を送出すると(図12の
c6)、これを端末1Aで受信し、端末1AがREL
COM信号を端末1Bへ送信して端末1Aと端末1Bと
の通信が解放される(図12のc7)。この後、端末1
Aは、割り込み制御部32の制御により端末1Cとの通
信を開始する(図12のc8)。この状態における端末
1Aと端末1Cの画像を図13(d)に示す。
【0065】次に、図14に示す第3のモードの動作を
図15(a)〜(c)を参照しながら説明する。図15
(a)〜(c)は図14の各状態における端末1A〜1
Cの表示画像の変化を示す図である。まず最初に、上記
図10,図12と同様に図15(a)に示すように端末
1Aと端末1Bが通話しているとき、端末1Cからの割
り込み画像を受け取ると(図14のd1)、端末1Aで
は、端末1Bからの画像と端末1Cからの割り込み画像
とを合成し、図15(b)に示すようにモニタ33へ表
示する。この画像を見て端末1Aの利用者が割り込んだ
端末1Cの利用者を確認して、端末1Bとの通話を継続
し、端末1Cとの通信を拒否する場合、図7の制御ボー
ド36内のキー部36aから第3モード選択キーを選択
・操作する(図14のd2)。
【0066】これにより、図7の割り込み制御部32が
駆動されて対応する第3のモードの制御を実行する。す
なわち、図7の画像・音声蓄積部31に格納された通信
拒否情報(現在受け付けられない旨を表示する画像と音
声)が端末1Cへ送信され(図14のd3)、端末1C
のモニタに通信拒否情報画像が表示される(スピーカか
ら音声を出力)。このときの各端末1A〜1Cにおける
表示画像は図15(c)に示すような内容となる。
【0067】これに続いて端末1Aから端末1Cとの間
で制御メッセージの送受信が行なわれる。すなわち、D
ISC信号が端末1Aから端末1Cへ送られる(図14
のd4)。これを受けた端末1CはREL信号を送出す
ると(図14のd5)、これを端末1Aで受信し、端末
1AがREL COM信号を端末1Cへ送信する。これ
により、端末Aと端末Cの通信が解放される(図14の
d6)。この後、端末1Aは割り込み制御部32の制御
により端末1Bと通話中の状態に復帰する(図14のd
7)。このときの端末1A,端末1Bの画像は図15
(a)と同様である。
【0068】このように、本発明の第1実施例によれ
ば、2つのテレビ電話端末1A,1B間での通信中に、
その一方1Aを宛先として第三者である他のテレビ電話
端末1Cからの着呼(割り込み)が発生すると、この他
のテレビ電話端末1Cからの着呼を宛先の端末1Aに対
して合成画像で通知することにより、現在の通信状態を
阻害することなく着呼者が誰であるか判別することがで
きるので、その割り込みを優先するか現在の相手との通
信を優先するかを即座に判断することができる。
【0069】また、判断結果に基づいて制御ボード(選
択手段)36のキー部36aを操作することにより、割
り込み通信,以前の相手との通信,または割り込み通信
の拒否のモードを選択することが可能となった。また、
モード選択により通信保留待機状態となる相手端末1B
もしくは1Cに対して通信保留待機画像を送信すること
により、待機する相手の退屈感を緩和させることがで
き、割り込み拒否する相手に対しては予め登録しておい
た通信拒否情報を流すことにより重要な会話を中断され
ない。 (b)第2実施例の説明 図16は本発明の第2実施例を示すブロック図、図17
は第2実施例におけるテレビ電話端末の詳細構成を示す
ブロック図であり、これらの図中において、既述の符号
と同一の符号は同一部分を示しているので、その説明は
省略する。
【0070】図16,図17に示すように、第2実施例
の画像通信システムおよびテレビ電話端末1A〜1Cも
第1実施例のものとほぼ同様に構成されているが、本実
施例では、交換機2が、交換機能によりテレビ電話端末
1,1A〜1C間の通信を可能にするとともに、この交
換機2に、テレビ電話割り込みサービス機能としてのコ
ール・ウェイティング・サービス機能がそなえられるも
のである。
【0071】従って、図16に示すように、交換機2に
おいてコール・ウェイティング・サービス機能を司るた
めに、複数のトランク37(図2のトランク16に対応
するもの)として交換機2のATM交換モジュール6に
付設されている。そして、図17に示すように、各テレ
ビ電話端末1A〜1Cにおいては、画像・音声処理部9
内の画像合成部30,画像・音声蓄積部31が省略され
るほか、第1実施例で通話中の割り込みの着呼を制御す
る割り込み制御部32が省略されている。この割り込み
制御部32と同様の割り込み制御機能については、本実
施例では、交換機2のBCPR18が従来の制御機能と
ともに司ることになる。
【0072】また、本実施例において、交換機2のAT
M交換モジュール6に付設される各トランク37には、
第1実施例の画像合成部30および画像・音声蓄積部3
1にそれぞれ対応する画像合成部(画像合成手段)38
および画像・音声蓄積部(画像蓄積手段)39(それぞ
れ図1の画像合成部14Aおよび画像蓄積部15Aに対
応するもの)がそなえられている。
【0073】ここで、画像合成部38は、複数のテレビ
電話端末からの画像情報を合成するもので、例えば、割
り込みを行なったテレビ電話端末からの画像情報を現在
通話中のテレビ電話端末からの画像情報と合成するもの
である。また、画像・音声蓄積部39は、通信保留待機
情報や通信拒否情報を画像情報あるいは音声情報として
予め蓄積しておくものである。
【0074】なお、本実施例では、交換機2に画像合成
部38および画像・音声蓄積部39からなるトランク3
7を複数そなえているが、このように複数そなえること
により、この交換機2を通して行なわれている複数の通
信において、本実施例による割り込みサービスの要求が
複数生じた場合に対応できるようになっている。また、
本実施例では、交換機2におけるATM交換モジュール
6および多重化分離装置5が、画像合成部38による合
成画像情報をテレビ電話端末1A〜1Cに送信する機能
と、画像・音声蓄積部39に蓄積された通信保留待機情
報や通信拒否情報を送信する機能と司っている。さら
に、ATM交換モジュール6は、テレビ電話端末1A〜
1C間の通信状態を切り替える切替手段として機能する
ものである。
【0075】上述の構成により、本発明の第2実施例で
は、図16に示すように、テレビ電話端末1A,1B間
で通話が行なわれる場合、各端末では、以下の要領で通
信処理が行なわれる。即ち、図17に示すように、テレ
ビ電話端末1Aでは、広帯域ISDN(ATM網)4を
介して送られて来たテレビ電話端末1Bからの信号を、
インターフェイス部25によって受信する。インターフ
ェイス部25によって受信された信号は、ATMセル分
解・組立部26へ送られ、ここで、ATMセルが分解さ
れ、データに応じて各処理部に出力される。
【0076】そして、シグナリング処理部29によって
呼処理が行なわれ呼が接続されると、相手端末との通話
を行なう。つまり、画像処理部27,音声処理部28
は、それぞれのATMセル分解・組立部26からの信号
の処理を行ない、これをモニタ33,スピーカ/マイク
35へと出力し、これらによって映像化および音声化を
行なわせる。
【0077】また、テレビ電話端末1Aの加入者からの
画像情報および音声情報は、カメラ34,スピーカ/マ
イク35を介して、画像処理部27,音声処理部28へ
と出力され、ここで、それぞれの処理が行なわれてAT
Mセル分解・組立部26へ出力される。これらの各処理
部27,28からのデータは、ATMセル分解・組立部
26によってATMセルに組み立てられ、さらに、多重
化され、インターフェイス部25を介して広帯域ISD
N(ATM網)4へと送られて、通信先のテレビ電話端
末1Bによって受信される。その通信先のテレビ電話端
末1B側でも同様の要領で、通信処理が行なわれる。
【0078】さらに、これらの2つの端末1A,1B間
にて通話中に他のテレビ電話端末1Cから、これらの通
話中の端末1A,1Bのうちの一方1Aに着呼があった
場合、着呼のあった通話中の加入者は、制御ボード36
によりシグナリング処理部29を操作して、希望の割り
込み処理を行なう。以下、この着呼のあった一方の端末
1Aの希望によって行なわれる、それぞれの場合の割り
込み処理の説明を行なう。
【0079】まず、2つのテレビ電話端末1A,1B間
での通話中に、他のテレビ電話端末1Cから通話中のテ
レビ電話端末のうちのテレビ電話端末1Aに着呼があっ
たときに、テレビ電話端末1Aがテレビ電話端末1Cの
方を、現在通話中のテレビ電話端末1Bよりも優先させ
る場合つまり第1のモードを選択してその旨を交換機2
に通知した場合(第1実施例においては、制御ボード3
6のキー部36aで第1モード選択キーを選択した場
合)の説明を行なう。
【0080】図18は第1のモードの動作を説明すべく
信号シーケンスを示すもので、この図18のe1に示す
ように、交換機2は、テレビ電話端末1Aがテレビ電話
端末1Cから着呼(SETUP信号)を受けたときにテ
レビ電話端末1Bと通話中であると、図18のe2に示
すように、ALERT信号のシグナル情報要素をテレビ
電話端末1Cに通知する。そののち、図18のe3に示
すCONN信号によってテレビ電話端末1Cとも呼を接
続する。なお、このALERT信号のシグナル情報要素
は、第1実施例の図9にも示したように、本実施例にお
いても、情報要素識別値,シグナル内容長,シグナル値
を示す3つのオクテットからなるものである。
【0081】このとき、テレビ電話端末1Aのモニタ3
3には、第1実施例の図11(a)と同様に、テレビ電
話端末1Bの画像が表示されており、テレビ電話端末1
Bの方には、テレビ電話端末1Aの画像が表示されてい
る。そして、図18のe4に示すように、上述したAL
ERT信号とCONN信号とを受けると、テレビ電話端
末1Cは、交換機2側に着呼した旨の画像情報を送り、
交換機2では、この画像情報をトランク37の画像合成
部38で、現在通話中のテレビ電話端末1Bからの画像
情報と合成し、テレビ電話端末1Aへこの合成画像を通
知する。
【0082】その結果、テレビ電話端末1Aは、広帯域
ISDN(ATM網)4によってテレビ電話端末1Bと
テレビ電話端末1Cとの合成された画像を表示し、テレ
ビ電話端末1Aの加入者は、テレビ電話端末1Cからの
着呼を確認する。このとき、第1実施例の図11(b)
と同様に、テレビ電話端末1Aのモニタ33には、テレ
ビ電話端末1Bの画像が表示されるとともに、この画像
の隅に小さくテレビ電話端末1Cの画像が表示される。
また、テレビ電話端末1Bの方には、テレビ電話端末1
Aの画像が表示される。
【0083】テレビ電話端末1Aの加入者は、テレビ電
話端末1B,1Cの合成画像を検討した結果、テレビ電
話端末1Cからの着呼の受付を選択すると、図18のe
5に示すように、テレビ電話端末1Cの方を現在通話中
のテレビ電話端末1Bに優先させる旨の通知を、交換機
2に送出する。この通知を受けた交換機2では、図18
のe6に示すように、テレビ電話端末1Cとテレビ電話
端末1Aとを通話状態に切り替えるとともに、テレビ電
話端末1Bには、図18のe7に示すように、トランク
37の画像・音声蓄積部39に蓄積された通信保留待機
情報を送って、このテレビ電話端末1Bを保留待機させ
る。
【0084】このとき、第1実施例の図11(c)と同
様に、テレビ電話端末1Aのモニタ33には、テレビ電
話端末1Cの画像が表示され、テレビ電話端末1Bの方
には、交換機2付きの画像・音声蓄積部39からの保留
待機画像が表示される。また、テレビ電話端末1Cに
は、テレビ電話端末1Aの画像が表示される。この結
果、図18のe8に示すように、テレビ電話端末1Aと
テレビ電話端末1Cとで通話が交わされる。そして、図
18のe9に示すように、テレビ電話端末1A,1C間
の通話が終了すると、テレビ電話端末1Aとテレビ電話
端末1Bとの通話が再開される。
【0085】このときのテレビ電話端末1Aは、第1実
施例の図11(d)と同様に、テレビ電話端末1Cの着
呼前の状態に戻る。以上が着呼して来たテレビ電話端末
1Cを優先する場合(第1のモード選択の場合)におけ
る処理の説明である。このようにテレビ電話端末間に介
装された交換機2に、画像合成部38と画像・音声蓄積
部39とが設けられて、2つのテレビ電話端末1A,1
B間での通話中に、テレビ電話端末1Cから通話中のテ
レビ電話端末1A,1Bのうちの一方1Aに着呼があっ
た場合に、テレビ電話端末1Cから交換機2側に着呼し
た旨の画像情報を送って、画像合成部38で現在通話中
のテレビ電話端末1Bからの画像情報と合成し、テレビ
電話端末1Aへこの合成画像を通知する一方、テレビ電
話端末1Aからテレビ電話端末1Cの方をテレビ電話端
末1Bに優先させる旨の通知が交換機2にあると、テレ
ビ電話端末1Cとテレビ電話端末1Aとを通話状態に切
り替えるとともに、テレビ電話端末1Bには、画像・音
声蓄積部39に蓄積された通信保留待機情報を送ること
により、通話中における発呼者を画像によって通知する
ことができ、そのため、誰からの着呼なのか、重要な電
話なのかを予め判断できる。その結果、この着呼を拒否
するのか受信するのかを自由に選択できる。
【0086】そして、受け付けを選択した場合には、先
に通話中の相手には保留待機してもらうことになるが、
その時に予め登録しておいた通信保留待機画像や音声を
送信することができ、この通話中の相手に与える退屈な
時間を緩和させることができる。さらに、画像合成部3
8と画像・音声蓄積部39とを網側に装備することが可
能なため、端末に関しては、その負荷を増大することな
く、従来のものと同様の構成の端末でも使用することが
可能となる。その結果、コストおよび規模を増大するこ
となく、テレビ電話の普及にも大きく貢献できる。
【0087】次に、2つのテレビ電話端末1A,1B間
での通話中に、他のテレビ電話端末1Cから通話中のテ
レビ電話端末のうちのテレビ電話端末1Aに着呼があっ
たときに、テレビ電話端末1Aが現在通話中のテレビ電
話端末1Bの方を、テレビ電話端末1Cよりも優先させ
る場合つまり第2のモードを選択してその旨を交換機2
に通知した場合(第1実施例においては、制御ボード3
6のキー部36aで第2モード選択キーを選択した場
合)の説明を行なう。
【0088】図19は第2のモードの動作を説明すべく
信号シーケンスを示すもので、この図19のf1〜f4
における動作(すなわち、テレビ電話端末1Aがテレビ
電話端末1Cから着呼を受けたときから、テレビ電話端
末1B,1Cの合成画像を受信して、その画像をモニタ
するまでの動作)は、先の図18のe1〜e4の場合と
同様の要領で行なわれる。つまり、最初は、テレビ電話
端末1Aのモニタ33には、第1実施例の図13(a)
と同様に、テレビ電話端末1Bの画像が表示され、テレ
ビ電話端末1Bの方には、テレビ電話端末1Aの画像が
表示されており、その後、第1実施例の図13(b)と
同様に、テレビ電話端末1Aのモニタ33には、テレビ
電話端末1Bの画像が表示されるとともに、この画像の
隅に小さくテレビ電話端末1Cの画像が表示される。ま
た、テレビ電話端末1Bには、テレビ電話端末1Aの画
像が表示される。
【0089】ついで、テレビ電話端末1Aの加入者が、
テレビ電話端末1B,1Cの合成画像を検討した結果、
テレビ電話端末1Cを待機させることを選択すると、図
19のf5に示すように、現在通話中のテレビ電話端末
1Bの方をテレビ電話端末1Cに優先させる旨の通知
と、テレビ電話端末1Cを待機させる旨の通知とを交換
機2に送出する。
【0090】この通知を受けた交換機2では、テレビ電
話端末1Aとテレビ電話端末1Bとの通話を続行(つま
り現在の通話状態を継続)するとともに、テレビ電話端
末1Cには、図19のf6に示すように、画像・音声蓄
積部39に蓄積された通信保留待機情報を送って、この
テレビ電話端末1Cを保留待機させる。このとき、第1
実施例の図13(c)と同様に、テレビ電話端末1Aの
モニタ33には、テレビ電話端末1Bの画像が表示さ
れ、テレビ電話端末1Bの方には、テレビ電話端末1A
の画像が表示される。また、テレビ電話端末1Cには、
交換機2付きの画像・音声蓄積部39からの通信保留待
機画像が表示される。
【0091】そして、図19のf7に示すように、テレ
ビ電話端末1A,1B間の通話が終了すると、交換機2
は、テレビ電話端末1Aのテレビ電話端末1Bとの呼を
切断して、続いてテレビ電話端末1Cとの通話を開始す
る。この時のテレビ電話端末1Aには、図13の(d)
に示すように、テレビ電話端末1Cの画像がモニタさ
れ、テレビ電話端末1Cには、テレビ電話端末1Aの画
像がモニタされる。以上が通話中のテレビ電話端末1B
を優先する場合(第2のモード選択の場合)における処
理の説明である。
【0092】このようにテレビ電話端末1Aへ先の合成
画像を通知する一方、テレビ電話端末1Aからテレビ電
話端末1Bをテレビ電話端末1Cに優先させる旨の通知
が交換機2にあると、交換機2では、現在の通信状態を
継続するとともに、テレビ電話端末1Cには、画像・音
声蓄積部39に蓄積された通信保留待機情報を送ること
により、図18により説明したモードでの効果の他、ま
た、現在の通話状態をそのまま続行することができ、会
話状態を中断されずに済むとともに、着呼して来たテレ
ビ電話端末1Cを保留待機中とすることができ、その
間、予め登録しておいた通信保留待機画像や音声を送信
して、このテレビ電話端末1Cに対しても退屈感を緩和
させることができる。
【0093】次に、2つのテレビ電話端末1A,1B間
での通信中に、他のテレビ電話端末1Cから通信中のテ
レビ電話端末1A,1Bのうちの一方1Aに着呼があっ
たときに、テレビ電話端末1Aがテレビ電話端末1Cと
の通信について、拒否したい場合つまり第3のモードを
選択してその旨を交換機2に通知した場合(第1実施例
においては、制御ボード36のキー部36aで第3モー
ド選択キーを選択した場合)の説明を行なう。
【0094】図20は第3のモードの動作を説明すべく
信号シーケンスを示すもので、この図20のg1〜g4
における動作(すなわち、テレビ電話端末1Aがテレビ
電話端末1Cから着呼を受けたときから、テレビ電話端
末1B,1Cの合成画像を受信して、その画像をモニタ
するまでの動作)は、先の図18,図19の場合と同様
の要領で行なわれる。つまり、最初は、テレビ電話端末
1Aのモニタ33には、第1実施例の図15(a)と同
様に、テレビ電話端末1Bの画像が表示され、テレビ電
話端末1Bの方には、テレビ電話端末1Aの画像が表示
されており、その後、第1実施例の図15(b)と同様
に、テレビ電話端末1Aのモニタ33には、テレビ電話
端末1Bの画像が表示されるとともに、この画像の隅に
小さくテレビ電話端末1Cの画像が表示される。また、
テレビ電話端末1Bには、テレビ電話端末1Aの画像が
表示される。
【0095】そののち、テレビ電話端末1Aの加入者
は、テレビ電話端末1B,1Cの合成画像を検討した結
果、テレビ電話端末1Cとの通信を拒否することを選択
すると、図20のg5に示すように、テレビ電話端末1
Aからテレビ電話端末1Cとの通信を拒否したい旨の通
知(DISC信号)を交換機2に送出する。この通知を
受けた交換機2では、図20のg5′に示すように、同
様の通知(DISC信号)をテレビ電話端末1Cへ送信
し、テレビ電話端末1Cには、図20のg6に示すよう
に、画像・音声蓄積部39に蓄積された通信拒否情報を
送って、このテレビ電話端末1Cとの通信の拒絶を行な
う。そののち、図20のg7に示す切断呼処理を行なっ
て、図20のg8に示すように、現在の通話状態を継続
して、テレビ電話端末1Aとテレビ電話端末1Bとの通
話を続行する。
【0096】この時のテレビ電話端末1Aのモニタ33
には、第1実施例の図15(c)と同様に、テレビ電話
端末1Bの画像が表示され、テレビ電話端末1Bには、
テレビ電話端末1Aの画像が表示される。また、テレビ
電話端末1Cには、交換機2からの通信拒否情報による
画像が表示される。以上が通話中の着呼を拒否する場合
(第3のモード選択の場合)における処理の説明であ
る。
【0097】このようにテレビ電話端末1Aへ先の合成
画像を通知する一方、テレビ電話端末1Aからテレビ電
話端末1Cとの通信については拒否したい旨の通知が交
換機2にあると、交換機2では、現在の通信状態を維持
させるとともに、テレビ電話端末1Cには、画像蓄積部
4に蓄積された通信拒否情報を送ることにより、上記の
効果の他、更にまた、拒否を選択した場合には、通話中
の相手に迷惑をかけずに通話を続けられ、重要な会話中
に話を中断されずに済む。また、拒否される発呼者(テ
レビ電話端末1C)に対しては画像や音声によって、拒
否の意思を通知することで、不在だけでなく通話中であ
ることをはっきりとさせることができる。 (c)第3実施例の説明 図21は本発明の第3実施例におけるテレビ電話端末の
詳細構成を示すブロック図で、この図21に示すテレビ
電話端末40は、第1実施例や第2実施例で説明したテ
レビ電話端末1A〜1Cとして用いられるもので、図2
1では第1実施例や第2実施例におけるテレビ電話端末
1A〜1Cの構成(図7,図17参照)とは若干異なる
ものが図示されているが、本実施例のテレビ電話端末4
0の基本的な機能は、第1実施例や第2実施例における
テレビ電話端末1A〜1Cの機能と全く同様である。
【0098】図21に示すように、本実施例のテレビ電
話端末40は、大きく分けて2つの部分つまり操作制御
部41と回線制御部42とから構成されている。操作制
御部41の主な機能は、キー入力の検出,通信状態の管
理と回線制御部42への通信状態通知,カメラ/モニタ
の制御,音声信号および画像信号の処理であり、この操
作制御部41は、マイクロプロセッサ43,RAM/R
OM44,キー制御部45,オーディオ制御部46,カ
メラ/モニタ制御部47,最終画像記憶部48から構成
されている。
【0099】ここで、マイクロプロセッサ43,RAM
/ROM44は、テレビ電話端末40の動作を統括的に
管理するためのものである。キー制御部45は、第1,
第2実施例における制御ボード36と同様に機能するも
ので、ダイヤルキー45aやファンクションキー45b
からのキー入力を検出するものである。オーディオ制御
部46は、ハンドセット46a,マイク46bからの入
力音声信号の処理およびハンドセット46a,スピーカ
46cへの出力音声信号の処理を行ない、これらのハン
ドセット46a,マイク46b,スピーカ46cの動作
を制御するものである。カメラ/モニタ制御部は、カメ
ラ47aからの入力画像信号の処理およびモニタ47b
への出力画像信号の処理を行ない、これらのカメラ47
a,モニタ47bの動作を制御するものである。そし
て、最終画像記憶部48は、本実施例の特徴的な機能を
果たす部分であり、詳細は後述する。
【0100】また、回線制御部42の主な機能は、第
1,第2実施例における信号処理部11と同様のもの
で、宅内バスとのインターフェイス,ATMセルの分解
・組立,加入者信号処理であり、この回線制御部42
は、光/電気(O/E)変換機能および電気/光(E/
O)変換機能を有する変換部49と、宅内バスインター
フェイス部50と、セル同期アクセス制御部51と、セ
ル分解・組立部52と、アナログ/ディジタル(A/
D)変換機能およびディジタル/アナログ(D/A)変
換機能を有する変換部53と、加入者信号処理部54と
から構成されている。なお、上述したテレビ電話端末4
0の構成要素のうち最終画像記憶部48以外の部分は、
従来のテレビ電話端末にもそなえられているものであ
る。
【0101】ところで、本実施例で説明するテレビ電話
端末40の特徴的な機能は、第1,第2実施例において
テレビ電話端末1Aの制御ボード36による選択・指定
に応じて通信保留待機状態となったテレビ電話端末1B
もしくは1Cからの通信切断通知(つまり、図10のb
3,図12のc3,図18のe7もしくは図19のf7
で示す通信保留待機画像を受信して通信保留待機状態と
なったテレビ電話端末1Bもしくは1Cからテレビ電話
端末1Aへの通信切断通知)を行なうことである。な
お、以下において、通信保留待機画像を送出したテレビ
電話端末を保留発信者といい、通信保留待機画像を受信
して通信保留状態となったテレビ電話端末を保留受信者
ということもある。
【0102】通信保留待機画像を受信して通信保留待機
状態となったテレビ電話端末の動作は、その保留の最中
には、自ら通信を切断する以外、全て保留発信者側の意
志に委ねられることになるため、保留受信者は、保留発
信者側により通信保留待機状態が解除されるまで通信保
留待機画像を見ながらじっと待っているか、勝手に通信
を切断してしまうかのいずれの動作しか行なえない。
【0103】そこで、本実施例では、図21に示すよう
に、テレビ電話端末40には、ファンクションキー45
bの一つとして、保留中の状態を変化させることなく保
留受信者側からのアクションを起こすことを可能とする
キー(例えば最終画像送信ボタン)が付加され、このキ
ーを操作することにより、保留待機中に保留受信者が保
留発信者との通信を切断する場合にこの通信を切断する
旨のメッセージを含む通信切断通知情報が、画像情報と
して作成され保留発信者側へ送信されるようになってい
る。
【0104】なお、このような通信切断通知の発信サー
ビスは、CCITT/Q931にて規定されているIN
FOメッセージを用いることにより実現することができ
る。また、通信切断通知情報としては、予めRAM/R
OM44に画像情報として蓄積したものを用いてもよい
し、カメラ47aにて撮像・作成した最終画像情報を用
いてもよい。
【0105】また、前述した通り、本実施例のテレビ電
話端末40の操作制御部41には最終画像記憶部48が
設けられている。この最終画像記憶部48は、保留受信
者からの通信切断要求情報を最終画像として一旦記憶す
るもので、最終画像記憶部48に記憶された最終画像
は、保留発信者が現在通信中のテレビ電話端末との通信
を終了した後に読み出され、カメラ/モニタ制御部47
によりモニタ47bに表示されるようになっている。
【0106】上述のごとく構成されたテレビ電話端末4
0による通信保留待機中の保留受信者側からの通信切断
動作を、図22により説明する。すなわち、図22に示
すように、各テレビ電話端末40では、通信中状態にあ
るとき、自端末が保留発信者か否かを判断し(ステップ
S1)、自端末が保留発信者でない場合つまり保留受信
者である場合、当該端末は通信保留待機情報を受信し保
留される(ステップS2)。
【0107】このような通信保留待機状態にある保留受
信者は、その通信の切断を希望する場合(ステップS
3)、最終画像(通信切断通知情報)を保留発信者へ送
信して残すか否かの判断を行なう。つまり、最終画像を
残さない場合は、そのまま通信切断処理が行なわれる一
方(ステップS7)、最終画像を保留発信者へ送信して
残す場合には、ファンクションキー45bにおける最終
画像送信ボタンを押下し、保留発信者側のテレビ電話端
末40に対して加入者線信号方式のメッセージであるI
NFOメッセージを送信するとともに(ステップS
5)、保留受信者の画像を送信してから(ステップS
6)、通信切断処理が行なわれる(ステップS7)。
【0108】これに対して、ステップS1により自端末
が保留発信者である場合、当該端末は保留受信者に対し
て通信保留待機情報を送信して保留をする(ステップS
8)。そして、保留発信者側のテレビ電話端末40で
は、他のテレビ電話端末との通話中、保留受信者からI
NFOメッセージを受信したか否かを判断する(ステッ
プS9)。保留発信者側のテレビ電話端末40がINF
Oメッセージを受信しない場合、保留受信者の通信切断
処理によって、最終画像を残すことなく切断を受信する
か(ステップS14)、もしくは、切断を受信しない場
合には、保留受信者に対する通信保留待機状態をそのま
ま保持する。
【0109】ステップS9において保留受信者からIN
FOメッセージを受信したと判断した場合、そのINF
Oメッセージの受信により保留受信者の切断希望を認識
するとともに(ステップS10)、保留受信者からの最
終画像を認識し(ステップS11)、この最終画像を最
終画像記憶部48に入力して記憶した後(ステップS1
2)、その最終画像を保持したまま保留受信者の通信切
断処理による切断を受信する(ステップS13)。
【0110】そして、最終画像記憶部48に記憶された
最終画像は、保留発信者が現在通信中のテレビ電話端末
との通信を終了した後に読み出され、カメラ/モニタ制
御部47によりモニタ47bに表示され、保留発信者
は、その表示を見ることにより保留受信者が通信切断処
理を行なったことを認識することができる。このよう
に、本発明の第3実施例によれば、保留受信者がその通
信保留待機中に何らかの理由により通信の切断を希望す
る場合、通信切断通知情報を送信することにより、最終
画像を保留発信者側へ送信して残すことができ、保留発
信者に対して通信切断を行なった旨の意志表示を行なう
ことができる。従って、保留中の時間のロスや画像通信
にかかる料金を節約できる利点がある。
【0111】なお、上述した第3実施例では、保留受信
者からの通信切断通知情報を保留発信者側のテレビ電話
端末40の最終画像記憶部48に一旦記憶する場合につ
いて説明したが、例えば、保留受信者からの通信切断通
知情報(最終画像)を、第1,第2実施例における画像
合成部30,38(それぞれ図7,図16参照)により
現在通信中のテレビ電話端末からの画像情報と合成し、
その合成画像を、カメラ/モニタ制御部47の制御によ
り保留発信者側のテレビ電話端末40におけるモニタ4
7bに表示してもよい。この場合も、上述した第3実施
例と同様の作用効果が得られる。
【0112】また、上述した第3実施例における保留受
信者側から通信切断を行なう際に、保留受信者が通信切
断後に保留発信者との再接続を望む場合には、再接続を
希望する旨のメッセージを通信切断通知情報(最終画
像)に含めて保留発信者側へ送信することもできる。こ
の場合、保留発信者が現在通信中のテレビ電話端末との
通信を終了した後に、最終画像とともに再接続要求メッ
セージがテレビ電話端末40のモニタ33に表示され
る。そして、保留発信者は、その再接続要求メッセージ
を確認して保留受信者に対する発呼を行なう。 (d)第4実施例の説明 図23は本発明の第4実施例を示すブロック図、図24
は第4実施例におけるテレビ電話端末の詳細構成を示す
ブロック図であり、これらの図中において、既述の符号
と同一の符号は同一部分を示しているので、その説明は
省略する。
【0113】図23に示すように、第4実施例の画像通
信システムも、図6に示す第1実施例のものとほぼ同様
に構成されているが、本実施例では、広帯域ISDN
(ATM網)4を介して複数のテレビ電話端末1,1A
〜1C間の通信が同時接続可能に構成されており、AT
MセルによりVCI(仮想チャネル識別子)を回線上に
複数設定することにより、同時に複数の呼を張ることが
でき、多者間通話を行なえるようになっている。
【0114】ここで、ATMセルは、例えば図25に示
すようなフォーマットを有している。図25に示すAT
Mセルには、5オクテットのヘッダ部分と48オクテッ
トの情報フィールド部分とがそなえられ、ヘッダ部分に
は、GFC(Genric Flow Control ),VPI(Virtua
l Path Identifier ),VCI(Virtual Channel Iden
tifier),PT(Payload Type),RES(Reserved f
ield),CLP(CellLoss Priority),HEC(Heade
r Error Control)の各フィールドがそなえられてい
る。
【0115】また、第4実施例では、少なくとも1台の
テレビ電話端末1Aに、画像・音声合成部(画像・音声
合成手段)17がそなえられている。この画像・音声合
成部17は、少なくとも2つのテレビ電話端末(本実施
例では1A〜1C)からの画像情報および音声情報をそ
れぞれ適当な組合せで合成して各テレビ電話端末1A〜
1Cへ出力するもので、詳細な構成は図24により説明
する。なお、各テレビ電話端末1A〜1Cは、ATMセ
ルの制御チャネル(Dチャネル)を用いることにより、
他端末との通信中に、新たな相手に対する発呼や新たな
相手からの着呼受信が可能な構成となっており、通信中
に他のテレビ電話端末から着呼があった場合にそのテレ
ビ電話端末からの着呼・割り込みを許可する機能と、通
信中に他のテレビ電話端末へ発呼する機能とを有するほ
か、各テレビ電話端末からのの画像情報および音声情報
を受信する機能と、画像・音声合成部17による合成情
報を各テレビ電話端末に送信する機能とを有している。
【0116】そして、第4実施例におけるテレビ電話端
末1Aは、図24に示すように構成されている。この図
24において、55は広帯域ISDN4からの下りハイ
ウェイに接続され複数の端末(本実施例ではテレビ電話
端末1B,1C)からのATMセルをヘッダ部分の情報
に基づいて端末ごとに振り分けるセル振り分け部で、こ
のセル振り分け部55の出力側には、テレビ電話端末1
Aが同時に通信する可能性のある端末数に対応する数だ
けの出力ポートが設けられている。
【0117】56B,56C,…はそれぞれセル振り分
け部55により端末ごとに振り分けられたセルを受け各
セルのもつ情報から画像情報と音声情報とを分離する画
像・音声分離部で、特に、本実施例の画像・音声分離部
56B,56Cは、それぞれテレビ電話端末1B,1C
からのセルのもつ情報から画像情報B10,C10と音
声情報B2,C2とを分離するものである。
【0118】57B,57C,…はそれぞれ画像・音声
分離部56B,56C,…からの画像情報B10,C1
0,…に基づいて各テレビ電話端末1B,1C,…から
送信されてきた元のフレーム(画像)B1,C1,…を
組み立てるフレーム組立部、58は各フレーム組立部5
7B,57C,…からの画像B1,C1,…(つまりテ
レビ電話端末1Aで受信したすべての端末からの画像)
を合成し合成画像B1+C1を出力する第1の画面合成
部、59は第1の画面合成部58からの合成画像B1+
C1をアナログ変換するD/A変換部、60はD/A変
換部59を介して得られた合成画像B1+C1を表示す
るモニタ(表示・出力手段)である。
【0119】また、61は音声合成部で、この音声合成
部61は、各画像・音声分離部56B,56C,…から
の音声情報B2,C2,…(つまりテレビ電話端末1A
で受信したすべての端末からの音声)を合成し合成音声
情報B2+C2として出力するものであり、この合成音
声情報B2+C2は、D/A変換部62によるアナログ
変換後にスピーカ(表示・出力手段)63から出力され
るようになっている。さらに、音声合成部61は、マイ
ク(入力手段)64からA/D変換部65を介して受け
たテレビ電話端末1Aからの音声情報A2と、各画像・
音声分離部56B,56C,…からの音声情報B2,C
2,…とから、テレビ電話端末1B,1C,…にそれぞ
れ送信すべき合成音声情報C2+A2,A2+B2を合
成して出力する機能を有している。
【0120】66はテレビ電話端末1Aからの画像情報
を入力するためのカメラ(入力手段)、67はカメラ6
6からの画像情報をディジタル変換し画像A1として出
力するA/D変換部、68は第2の画面合成部で、この
第2の画面合成部68は、カメラ66からA/D変換部
67を介して受けたテレビ電話端末1Aからの画像A1
と、各フレーム組立部57B,57C,…からの画像B
1,C1,…とから、テレビ電話端末1B,1C,…に
それぞれ送信すべき合成画像C1+A1,A1+B1を
合成して出力するものである。
【0121】さらに、69B,69C,…はそれぞれ第
2の画像合成部68からの合成画像C1+A1,A1+
B1,…を受けて各フレームを分解してセル化を行なう
セル化部、70B,70C,…はそれぞれセル化部69
B,69C,…からの画像情報と音声合成部61からの
合成音声情報とを多重化して各端末(本実施例ではテレ
ビ電話端末1B,1C)へ送信すべきセルを得る画像・
音声多重化部、71は各画像・音声多重化部70B,7
0C,…からのセルを多重化して広帯域ISDN4への
上りハイウェイに出力するセル多重化部である。
【0122】なお、72はテレビ電話端末1Aにおける
上述した各処理部の動作,動作タイミングを制御するた
めのマイクロプロセッサである。また、本実施例では、
モニタ60,スピーカ63,マイク64,カメラ66か
ら画像・音声入出力部13が構成されるとともに、セル
振り分け部55,画像・音声分離部56B,56C,フ
レーム組立部57B,57C,画面合成部58,68,
音声合成部61,D/A変換部59,62,A/D変換
部65,67,セル化部69B,69C,画像・音声多
重化部70B,70C,セル多重化部71およびマイク
ロプロセッサ72から画像・音声合成部17が構成され
ている。
【0123】上述のごとく構成された第4実施例の画像
通信システムおよびテレビ電話端末1Aにおいて、テレ
ビ電話端末1Aが、テレビ電話端末1Bとの通信中に他
のテレビ電話端末1Cからの着呼を受け、このテレビ電
話端末1Cからの割り込み・着呼を許可した場合の動作
を、図24および図26を参照しながら説明する。図2
6のh1に示すような2つのテレビ電話端末1A,1B
間の通話中に他のテレビ電話端末1Cからの着呼(SE
TUP信号)を受けると、広帯域ISDN4(交換機
2)は、図26のh2に示すようにテレビ電話端末1A
に対してSETUP信号を送信するとともに、図26の
h3に示すようにテレビ電話端末1Cに対してCALL
PROC信号を送信する。
【0124】そして、SETUP信号を受けたテレビ電
話端末1Aの応答により、三者通話情報要素を有するC
ONN信号が、図26のh4に示すように、広帯域IS
DN4を介してテレビ電話端末1Cへ送信される。この
CONN信号の送信により、テレビ電話端末1Aからの
画像情報および音声情報とテレビ電話端末1Bからの画
像情報および音声情報とをそれぞれ合成したものをテレ
ビ電話端末1Cへ送信するための新たなVCIが設定さ
れることになる。
【0125】この後、図26のh5に示すように、テレ
ビ電話端末1Cからの画像情報および音声情報とテレビ
電話端末1Bからの画像情報および音声情報とがテレビ
電話端末1Aへ送信される。このテレビ電話端末1Aに
おける画像・音声合成部17によりテレビ電話端末1B
からの画像情報および音声情報とテレビ電話端末1Cか
らの画像情報および音声情報とがそれぞれ合成され、そ
の合成情報がテレビ電話端末1Aのモニタ60およびス
ピーカ63から出力されるとともに、テレビ電話端末1
Aにおける画像・音声合成部17により、各テレビ電話
端末1B,1Cについて自端末以外の各テレビ電話端末
1Aと1C,1Aと1Bからの画像情報および音声情報
がそれぞれ合成され、その合成情報(C+A,A+B)
が、図26のh6,h7に示すように、広帯域ISDN
4を介して各テレビ電話端末1B,1Cに送信される。
これにより、3つのテレビ電話端末1A〜1Cによる三
者通話状態になり、各テレビ電話端末1A〜1Cでは、
例えば図28(a)に示すように、自端末以外の画像が
合成されてモニタに表示される。ここで、図28(a)
中のA〜Cはそれぞれテレビ電話端末1A〜1Cからの
画像情報を示すものである。
【0126】一方、テレビ電話端末1Aが、テレビ電話
端末1Bとの通信中に他のテレビ電話端末1Cへ発呼を
行ない、このテレビ電話端末1Cがテレビ電話端末1A
からの着呼を許可した場合の動作を、図24および図2
7を参照しながら説明する。図27のi1に示すような
2つのテレビ電話端末1A,1B間の通話中に、一方の
テレビ電話端末1Aが他のテレビ電話端末1Cに対して
発呼する場合、このテレビ電話端末1Aは、図27のi
2に示すように、三者通話情報要素を有するSETUP
信号を広帯域ISDN4(交換機2)へ送信する。
【0127】SETUP信号を受けると、広帯域ISD
N4(交換機2)は、テレビ電話端末1Cに対して三者
通話情報要素を有するSETUP信号を送信するととも
に、図27のi3に示すようにテレビ電話端末1Aに対
してCALL PROC信号を送信する。そして、SE
TUP信号を受けたテレビ電話端末1Cの応答により、
図27のi4に示すように、CONN信号が広帯域IS
DN4を介してテレビ電話端末1Aへ送信されると、テ
レビ電話端末1Aからの画像情報および音声情報とテレ
ビ電話端末1Bからの画像情報および音声情報とをそれ
ぞれ合成したものをテレビ電話端末1Cへ送信するため
の新たなVCIが設定されることになる。
【0128】この後は図26のh5〜h7の場合と同様
に、図27のi5に示すように、テレビ電話端末1Cか
らの画像情報および音声情報とテレビ電話端末1Bから
の画像情報および音声情報とがテレビ電話端末1Aへ送
信され、テレビ電話端末1Aにおける画像・音声合成部
17により現在通信中のテレビ電話端末1Bからの画像
情報および音声情報とテレビ電話端末1Cからの画像情
報および音声情報とがそれぞれ合成され、その合成情報
がテレビ電話端末1Aのモニタ60およびスピーカ63
から出力されるとともに、テレビ電話端末1Aにおける
画像・音声合成部17により、各テレビ電話端末1B,
1Cについて自端末以外の各テレビ電話端末1Aと1
C,1Aと1Bからの画像情報および音声情報がそれぞ
れ合成され、その合成情報(C+A,A+B)が、図2
7のi6,i7に示すように、広帯域ISDN4を介し
て各テレビ電話端末1B,1Cに送信される。これによ
り、3つのテレビ電話端末1A〜1Cによる三者通話状
態になり、この場合も、各テレビ電話端末1A〜1Cで
は、例えば図28(a)に示すように、自端末以外の画
像が合成されてモニタに表示される。
【0129】ところで、テレビ電話端末1Aにおける各
端末1A〜1Cからの画像情報および音声情報の合成処
理動作について説明すると、図24に示すように、テレ
ビ電話端末1Aにおいては、広帯域ISDN4からの下
りハイウェイを通じて、画像情報および音声情報をもつ
テレビ電話端末1B,1CからのATMセルを受信す
る。これらのATMセルは、セル振り分け部55によ
り、各ATMセルのヘッダ部分の情報に基づいてテレビ
電話端末1B,1Cごとに振り分けられる。
【0130】セル振り分け部55により振り分けられた
セルはそれぞれ画像・音声分離部56B,56Cに送ら
れ、これらの画像・音声分離部56B,56Cによっ
て、各セルのもつ情報から画像情報B10,C10と音
声情報B2,C2とが分離される。画像・音声分離部5
6B,56Cで分離された各テレビ電話端末1B,1C
からの画像情報B10,C10はそれぞれフレーム組立
部57B,57Cに送られ、これらのフレーム組立部5
7B,57Cによって、各画像情報B10,C10に基
づき各テレビ電話端末1B,1Cから送信されてきた元
のフレーム(画像)B1,C1が組み立てられる。
【0131】そして、フレーム組立部57B,57Cで
組み立てられた各テレビ電話端末1B,1Cの画像B
1,C1は、第1の画像合成部58において合成され、
その合成画像B1+C1は、D/A変換部を介してモニ
タ60で例えば図28(a)に示すように表示される。
このとき、各画像・音声分離部56B,56Cで分離さ
れた各テレビ電話端末1B,1Cからの音声情報B2,
C2は、音声合成部61において合成され、その合成音
声情報B2+C2は、D/A変換部62を介してスピー
カ63から出力される。
【0132】一方、テレビ電話端末1Aからの音声情報
A2は、マイク64からA/D変換部65を介して音声
合成部61に入力され、この音声合成部61において、
テレビ電話端末1Aからの音声情報A2と各画像・音声
分離部56B,56Cからの音声情報B2,C2とか
ら、テレビ電話端末1B,1Cにそれぞれ送信すべき合
成音声情報C2+A2,A2+B2が合成される。
【0133】また、テレビ電話端末1Aからの画像A1
は、カメラ66からA/D変換部67を介して第2の音
声合成部68に入力され、この第2の画像合成部68に
おいて、テレビ電話端末1Aからの画像A1と各フレー
ム組立部57B,57Cからの画像B1,C1とから、
テレビ電話端末1B,1Cにそれぞれ送信すべき合成画
像C1+A1,A1+B1が合成される。
【0134】そして、第2の画像合成部68からの合成
画像C1+A1,A1+B1は、それぞれ、セル化部6
9B,69Cによりフレーム分解されてセル化された
後、画像・音声多重化部70B,70Cにより音声合成
部61からの合成音声情報C2+A2,A2+B2と多
重化されてから、セル多重化部71からATMセルとし
て広帯域ISDN4への上りハイウェイに出力され、各
テレビ電話端末1B,1Cへ送信される。
【0135】このように、本発明の第4実施例によれ
ば、2つのテレビ電話端末1A,1B間での通信中に、
他のテレビ電話端末1Cからの着呼あるいは他のテレビ
電話端末1Cへの発呼があり、各呼が許可された場合に
は、各テレビ電話端末1A〜1Cにおいて、各テレビ電
話端末1A〜1Cからの画像情報および音声情報をそれ
ぞれ合成した情報が出力されるので、無効呼の発生を削
減できサービス性が大幅に向上するほか、三者通話,会
議通話等の複数者通信が、各テレビ電話端末1A〜1C
と広帯域ISDN4との間の通常の発着手順で可能にな
り、広帯域ISDN4(交換機2)におけるソフト処理
の複雑性を回避できる利点もある。 (e)第5実施例の説明 図29は本発明の第5実施例を示すブロック図、図30
は第5実施例における画像・音声合成部の詳細構成を示
すブロック図であり、これらの図中において、既述の符
号と同一の符号は同一部分を示しているので、その説明
は省略する。
【0136】図29に示すように、第5実施例の画像通
信システムも、図23に示す第4実施例のものとほぼ同
様に構成され、広帯域ISDN(ATM網)4を介して
複数のテレビ電話端末1,1A〜1C間の通信が同時接
続可能に構成されており、ATMセルによりVCI(仮
想チャネル識別子)を回線上に複数設定することによ
り、同時に複数の呼を張ることができ、多者間通話を行
なえるようになっている。しかし、上述した第4実施例
では、各テレビ電話端末1A〜1Cからの画像情報およ
び音声情報の合成を、テレビ電話端末1Aに設けた画像
・音声合成部17によって行なっていたのに対し、この
第5実施例では、画像・音声合成部17とほぼ同機能を
有する画像・音声合成部17Aが、図29に示すよう
に、交換機2側にそなえられている。
【0137】つまり、第5実施例では、交換機2のAT
M交換モジュール6に複数の画像・音声合成部17Aが
付設されている。各画像・音声合成部17Aは、少なく
とも2つのテレビ電話端末(本実施例では1A〜1C)
からの画像情報および音声情報をそれぞれ適当な組合せ
で合成して各テレビ電話端末1A〜1Cへ出力するもの
で、詳細な構成は図30により説明する。
【0138】なお、各テレビ電話端末1A〜1Cは、第
4実施例の場合と同様に、ATMセルの制御チャネル
(Dチャネル)を用いることにより、他端末との通信中
に、新たな相手に対する発呼や新たな相手からの着呼受
信が可能な構成となっている。また、本実施例では、交
換機2に画像・音声合成部17Aを複数そなえている
が、このように複数そなえることにより、この交換機2
を通して行なわれている複数の通信において、本実施例
による割り込みサービスの要求が複数生じた場合に対応
できるようになっている。
【0139】そして、第5実施例における画像・音声合
成部17Aは、図30に示すように構成されており、画
像・音声合成部17Aにおける各処理部の動作,動作タ
イミングは、BCPR18によって行なわれるようにな
っている。図30において、73はATM交換モジュー
ル6に接続され複数の端末(本実施例ではテレビ電話端
末1A〜1C)からのATMセルをヘッダ部分の情報に
基づいて端末ごとに振り分けるセル振り分け部、74A
〜74Cはそれぞれセル振り分け部73によりテレビ電
話端末1A〜1Cごとに振り分けられたセルを受け各セ
ルのもつ情報から画像情報A10,B10,C10と音
声情報A2,B2,C2とを分離する画像・音声分離部
である。
【0140】75A〜75Cはそれぞれ画像・音声分離
部74A〜74Cからの画像情報A10,B10,C1
0に基づいて各テレビ電話端末1A〜1Cから送信され
てきた元のフレーム(画像)A1,B1,C1を組み立
てるフレーム組立部、76は画像合成部で、この画像合
成部76は、各フレーム組立部75A〜75Cからの画
像A1,B1,C1に基づいて、テレビ電話端末1A〜
1Cにそれぞれ送信すべき合成画像B1+C1,C1+
A1,A1+B1を合成して出力するものである。
【0141】また、77は音声合成部で、この音声合成
部77は、各画像・音声分離部74A〜74Cからの音
声情報A2,B2,C2に基づいて、テレビ電話端末1
A〜1Cにそれぞれ送信すべき合成音声情報B2+C
2,C2+A2,A2+B2を合成して出力するもので
ある。さらに、78A〜78Cはそれぞれ画像合成部7
6からの合成画像B1+C1,C1+A1,A1+B1
を受けて各フレームを分解してセル化を行なうセル化
部、79A〜79Cはそれぞれセル化部78A〜78C
からの画像情報と音声合成部77からの合成音声情報と
を多重化して各テレビ電話端末1A〜1Cへ送信すべき
セルを得る画像・音声多重化部、80は各画像・音声多
重化部79A〜79Cからのセルを多重化してATM交
換モジュール6に出力するセル多重化部である。
【0142】上述のごとく構成された第5実施例におい
て、テレビ電話端末1Aが、テレビ電話端末1Bとの通
信中に他のテレビ電話端末1Cからの着呼を受け、この
テレビ電話端末1Cからの割り込み・着呼を許可した場
合の動作を、図29および図31を参照しながら説明す
る。図31のj1に示すような2つのテレビ電話端末1
A,1B間の通話中に他のテレビ電話端末1Cからの着
呼(SETUP信号)を受けると、交換機2は、図31
のj2に示すようにテレビ電話端末1Aに対してSET
UP信号を送信するとともに、図31のj3に示すよう
にテレビ電話端末1Cに対してCALL PROC信号
を送信する。
【0143】そして、SETUP信号を受けたテレビ電
話端末1Aの応答により、三者通話情報要素を有するC
ONN信号が、図31のj4に示すように、広帯域IS
DN4を介してテレビ電話端末1Cへ送信される。この
CONN信号の送信により、テレビ電話端末1Aからの
画像情報および音声情報とテレビ電話端末1Bからの画
像情報および音声情報とをそれぞれ合成したものをテレ
ビ電話端末1Cへ送信するための新たなVCIが設定さ
れることになる。
【0144】この後、図31のj5に示すように、テレ
ビ電話端末1A〜1Cからの画像情報および音声情報が
交換機2へ送信され、この交換機2における画像・音声
合成部17Aにより、各テレビ電話端末1A〜1Cにつ
いて自端末以外の各テレビ電話端末1Bと1C,1Cと
1A,1Aと1Bからの画像情報および音声情報がそれ
ぞれ合成され、その合成情報(B+C,C+A,A+
B)が、図31のj6,j7,j8に示すように、広帯
域ISDN4を介して各テレビ電話端末1A〜1Cに送
信される。これにより、3つのテレビ電話端末1A〜1
Cによる三者通話状態になり、各テレビ電話端末1A〜
1Cでは、第4実施例と同様に、例えば図28(a)に
示すように、自端末以外の合成画像がモニタに表示され
る。
【0145】一方、テレビ電話端末1Aが、テレビ電話
端末1Bとの通信中に他のテレビ電話端末1Cへ発呼を
行ない、このテレビ電話端末1Cがテレビ電話端末1A
からの着呼を許可した場合の動作を、図29および図3
2を参照しながら説明する。図32のk1に示すような
2つのテレビ電話端末1A,1B間の通話中に、一方の
テレビ電話端末1Aが他のテレビ電話端末1Cに対して
発呼する場合、このテレビ電話端末1Aは、図32のk
2に示すように、三者通話情報要素を有するSETUP
信号を交換機2へ送信する。
【0146】SETUP信号を受けると、交換機2は、
テレビ電話端末1Cに対して三者通話情報要素を有する
SETUP信号を送信するとともに、図32のk3に示
すようにテレビ電話端末1Aに対してCALL PRO
C信号を送信する。そして、SETUP信号を受けたテ
レビ電話端末1Cの応答により、図32のk4に示すよ
うに、CONN信号が、広帯域ISDN4を介してテレ
ビ電話端末1Aへ送信されると、テレビ電話端末1Aか
らの画像情報および音声情報とテレビ電話端末1Bから
の画像情報および音声情報とをそれぞれ合成したものを
テレビ電話端末1Cへ送信するための新たなVCIが設
定されることになる。
【0147】この後は図31のj5〜j8の場合と同様
に、図32のk5に示すように、テレビ電話端末1A〜
1Cからの画像情報および音声情報が交換機2へ送信さ
れ、この交換機2における画像・音声合成部17Aによ
り、各テレビ電話端末1A〜1Cについて自端末以外の
各テレビ電話端末1Bと1C,1Cと1A,1Aと1B
からの画像情報および音声情報がそれぞれ合成され、そ
の合成情報(B+C,C+A,A+B)が、図32のk
6〜k8に示すように、広帯域ISDN4を介して各テ
レビ電話端末1A〜1Cに送信される。これにより、3
つのテレビ電話端末1A〜1Cによる三者通話状態にな
り、この場合も、各テレビ電話端末1A〜1Cでは、例
えば図28(a)に示すように、自端末以外の合成画像
がモニタに表示される。
【0148】ところで、交換機2の画像・音声合成部1
7Aにおける各端末1A〜1Cからの画像情報および音
声情報の合成処理動作について説明すると、図30に示
すように、交換機2の画像・音声合成部17Aにおいて
は、ATM交換モジュール6を通じて各テレビ電話端末
1A〜1CからのATMセルを受信する。これらのAT
Mセルは、セル振り分け部73により、各ATMセルの
ヘッダ部分の情報に基づいてテレビ電話端末1A〜1C
ごとに振り分けられる。
【0149】セル振り分け部73により振り分けられた
セルはそれぞれ画像・音声分離部74A〜74Cに送ら
れ、これらの画像・音声分離部74A〜74Cによっ
て、各セルのもつ情報から画像情報A10,B10,C
10と音声情報A2,B2,C2とが分離される。画像
・音声分離部74A〜74Cで分離された各テレビ電話
端末1A〜1Cからの画像情報A10,B10,C10
はそれぞれフレーム組立部75A〜75Cに送られ、こ
れらのフレーム組立部75A〜75Cによって、各画像
情報A10,B10,C10に基づき各テレビ電話端末
1A〜1Cから送信されてきた元のフレーム(画像)A
1,B1,C1が組み立てられる。
【0150】そして、フレーム組立部75A〜75Cで
組み立てられた各テレビ電話端末1A〜1Cの画像A
1,B1,C1は、画像合成部76に入力され、この画
像合成部76において、テレビ電話端末1A〜1Cにそ
れぞれ送信すべき合成画像B1+C1,C1+A1,A
1+B1に合成される。また、画像・音声分離部74A
〜74Cで分離された音声情報A2,B2,C2は、音
声合成部77に入力され、この音声合成部77におい
て、テレビ電話端末1A〜1Cにそれぞれ送信すべき合
成音声情報B2+C2,C2+A2,A2+B2に合成
される。
【0151】この後、画像合成部76からの合成画像B
1+C1,C1+A1,A1+B1は、それぞれ、セル
化部78A〜78Cによりフレーム分解されてセル化さ
れた後、画像・音声多重化部79A〜79Cにより音声
合成部77からの合成音声情報B2+C2,C2+A
2,A2+B2と多重化されてから、セル多重化部80
からATMセルとしてATM交換モジュール6に出力さ
れ、各テレビ電話端末1A〜1Cへ送信される。
【0152】このように、本発明の第5実施例によって
も、第4実施例と同様の作用効果が得られるほか、本実
施例では、画像・音声合成部17Aが交換機2側に設け
られるので、各テレビ電話端末1A〜1Cに対しては特
別に新たな部分を付加することなく、多者間通話サービ
スを実現できる利点がある。なお、上述した第4,第5
実施例では、各テレビ電話端末1A〜1Cにおいて、図
28(a)に示すように、自端末以外の各テレビ電話端
末1A〜1Cの画像情報を合成したものをモニタに表示
する場合について説明したが、図28(b)に示すよう
に、自端末の画像情報も合成し、三者通話を行なってい
る場合には各テレビ電話端末1A〜1Cからの画像A〜
Cを常に全てモニタに表示するようにしてもよい。
【0153】また、上述した第4,第5実施例では、三
者通話の場合について説明したが、本発明の方式(請求
項12〜17)は、これに限定されるものではなく、四
者以上による多者間通話を行なう場合にも、上記実施例
と同様に適用される。このとき、例えば画像情報A〜D
による四者通話の場合、各テレビ電話端末のモニタの表
示は例えば図28(c)に示すように行なわれ、例えば
画像情報A〜Eによる五者通話の場合、各テレビ電話端
末のモニタの表示は例えば図28(d)に示すように行
なわれる。
【0154】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の割り込み
機能を有するテレビ電話端末(請求項1〜5)および3
以上のテレビ電話端末間通信を制御するための交換機
(請求項6〜9)によれば、2つのテレビ電話端末間で
の通信中に、その一方を宛先として第三者である他のテ
レビ電話端末からの着呼(割り込み)が発生すると、他
の端末からの着呼を宛先の端末に対して合成画像で通知
することにより、現在の通信状態を阻害することなく着
呼者が誰であるか判別することができるので、その割り
込みを優先するか現在の相手との通信を優先するかを即
座に判断することができる。
【0155】また、合成画像の表示に対して、他のテレ
ビ電話端末の割り込みの許否および割り込みを許可する
場合の現在通信中のテレビ電話端末との優先順位を、選
択手段により選択・指定できるように構成したので(請
求項2)、利用者の判断に基づいて、割り込み通信,以
前の相手との通信,または割り込み通信の拒否などの各
種モードを自由に選択することができる。
【0156】さらに、モード選択により通信保留待機状
態となったテレビ電話端末に対しては、通信保留待機情
報を画像情報として送信することにより(請求項3,
4,7,8)、待機する相手の退屈感を緩和させること
ができる一方、割り込み拒否するテレビ電話端末に対し
ては予め登録しておいた通信拒否情報を送信することに
より(請求項5,9)、現在の通信状態を継続でき重要
な会話中に話を中断されずに済む効果もある。
【0157】また、本発明の通信切断通知機能を有する
テレビ電話端末によれば(請求項10〜12)、通信保
留待機状態となったテレビ電話端末がその通信保留待機
中に何らかの理由により通信の切断を希望する場合、通
信切断要求情報を送信することにより、保留待機処理を
行なったテレビ電話端末に対して通信切断を行なった旨
の意志表示を行なうことができ、保留中の時間のロスや
画像通信にかかる料金を節約できる効果もある。
【0158】さらに、割り込み機能を有するテレビ電話
端末(請求項13〜16)および3以上のテレビ電話端
末間通信を制御するための交換機(請求項17〜20)
によれば、2つのテレビ電話端末間での通信中に、他の
テレビ電話端末からの着呼あるいは他のテレビ電話端末
への発呼があり、各呼が許可された場合には、各テレビ
電話端末において、各テレビ電話端末からの画像情報お
よび音声情報をそれぞれ合成した情報が出力されるの
で、無効呼の発生を削減できサービス性の大幅な向上を
実現することができる。
【0159】このとき、画像・音声合成手段をテレビ電
話端末側にそなえることにより(請求項13〜16)、
多者間通信が、各テレビ電話端末と網との間の通常の発
着手順で可能になり、交換機におけるソフト処理の複雑
性を回避できる利点もある。また、画像・音声合成手段
を交換機側にそなえることにより(請求項17〜2
0)、各テレビ電話端末に対して特別に新たな部分を付
加することなく、多者間通話サービスを実現できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理ブロック図である。
【図4】第4および第5の発明の原理ブロック図であ
る。
【図5】第6および第7の発明の原理ブロック図であ
る。
【図6】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図7】第1実施例におけるテレビ電話端末の詳細構成
を示すブロック図である。
【図8】第1実施例の通信中の割り込みシーケンスを示
す図である。
【図9】第1実施例におけるALERT信号に含まれる
シグナル情報要素の詳細構成を示す図である。
【図10】第1実施例における第1のモードの動作を説
明するための信号シーケンスを示す図である。
【図11】(a)〜(d)は図10の各状態における各
端末の表示画像の変化を示す図である。
【図12】第1実施例における第2のモードの動作を説
明するための信号シーケンスを示す図である。
【図13】(a)〜(d)は図12の各状態における各
端末の表示画像の変化を示す図である。
【図14】第1実施例における第3のモードの動作を説
明するための信号シーケンスを示す図である。
【図15】(a)〜(c)は図14の各状態における各
端末の表示画像の変化を示す図である。
【図16】本発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図17】第2実施例におけるテレビ電話端末の詳細構
成を示すブロック図である。
【図18】第2実施例における第1のモードの動作を説
明するための信号シーケンスを示す図である。
【図19】第2実施例における第2のモードの動作を説
明するための信号シーケンスを示す図である。
【図20】第2実施例における第3のモードの動作を説
明するための信号シーケンスを示す図である。
【図21】本発明の第3実施例におけるテレビ電話端末
の詳細構成を示すブロック図である。
【図22】第3実施例における動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図23】本発明の第4実施例を示すブロック図であ
る。
【図24】第4実施例におけるテレビ電話端末の詳細構
成を示すブロック図である。
【図25】ATMセルのフォーマットを示す図である。
【図26】第4実施例の動作を説明するための信号シー
ケンスを示す図である。
【図27】第4実施例の動作を説明するための信号シー
ケンスを示す図である。
【図28】(a)〜(d)は各端末における表示画像の
例を示す図である。
【図29】本発明の第5実施例を示すブロック図であ
る。
【図30】第5実施例における画像・音声合成部の詳細
構成を示すブロック図である。
【図31】第5実施例の動作を説明するための信号シー
ケンスを示す図である。
【図32】第5実施例の動作を説明するための信号シー
ケンスを示す図である。
【符号の説明】 1,1A,1B,1C テレビ電話端末 2 交換機 3 網 4 広帯域ISDN 5 多重化分離装置(送信手段) 6 ATM交換モジュール(送信手段,切替手段) 7 主制御装置(CC) 8 主記憶装置(MM) 9 画像・音声処理部 10 割り込み制御部 11 信号処理部 11a 受信手段 11b 送信手段 11c 切替手段 12 選択手段 13 画像・音声入出力手段(表示手段,入力手段) 13A 最終画像作成手段 14,14A 画像合成手段 15,15A 画像蓄積手段 16 トランク 17,17A 画像・音声合成手段 18 広帯域呼演算処理装置(BCPR) 19 広帯域主演算処理装置(BMPR) 20 運用維持演算処理装置(OMP) 21 データベース 22 磁気テープ装置 23 データ端末 24 広帯域網終端装置(B−NT) 25 インターフェイス部 26 ATMセル分解・組立部 27 画像処理部 28 音声処理部 29 シグナリング処理部 30 画像合成部(画像合成手段) 31 画像・音声蓄積部(画像蓄積手段) 32 割り込み制御部 33 モニタ 34 カメラ 35 スピーカ/マイク 36 制御ボード(選択手段) 36a キー部 36b 表示部 37 トランク 38 画像合成部(画像合成手段) 39 画像・音声蓄積部(画像蓄積手段) 40 テレビ電話端末 41 操作制御部 42 回線制御部 43 マイクロプロセッサ 44 RAM/ROM 45 キー制御部 45a ダイヤルキー 45b ファンクションキー 46 オーディオ制御部 46a ハンドセット 46b マイク 46c スピーカ 47 カメラ/モニタ制御部 47a カメラ(最終画像作成手段) 47b モニタ 48 最終画像記憶部 49 変換部 50 宅内バスインターフェイス部 51 セル同期アクセス制御部 52 セル分解・組立部 53 変換部 54 加入者信号処理部 55 セル振り分け部 56B,56C 画像・音声分離部 57B,57C フレーム組立部 58 第1の画面合成部 59 D/A変換部 60 モニタ 61 音声合成部 62 D/A変換部 63 スピーカ 64 マイク 65 A/D変換部 66 カメラ 67 A/D変換部 68 第2の画面合成部 69B,69C セル化部 70B,70C 画像・音声多重化部 71 セル多重化部 72 マイクロプロセッサ 73 セル振り分け部 74A〜74C 画像・音声分離部 75A〜75C フレーム組立部 76 画面合成部 77 音声合成部 78A〜78C セル化部 79A〜79C 画像・音声多重化部 80 セル多重化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 3/00 B 8426−5K 11/00 303 8627−5K H04N 7/14 8943−5C (72)発明者 川崎 恵美 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士 通株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信中の他のテレビ電話端末としての第
    2のテレビ電話端末(1B)からの画像情報を受信する
    手段(11a)と、 さらに他のテレビ電話端末としての第3のテレビ電話端
    末(1C)から着呼した旨を示す割込通知画像情報を受
    信する手段(11a)と、 現在通信中の該第2のテレビ電話端末(1B)からの画
    像情報と該第3のテレビ電話端末(1C)からの割込通
    知画像情報とを合成する画像合成手段(14)と、 該画像合成手段(14)により合成した画像情報を表示
    する表示手段(13)とをそなえたことを特徴とする、
    割り込み機能を有するテレビ電話端末。
  2. 【請求項2】 該表示手段(13)に表示された合成画
    像情報に対して該第3のテレビ電話端末(1C)の割り
    込みの許可/拒否および割り込みを許可する場合の現在
    通信中の該第2のテレビ電話端末(1B)との優先順位
    を選択・指定しうる選択手段(12)をそなえたことを
    特徴とする請求項1記載の割り込み機能を有するテレビ
    電話端末。
  3. 【請求項3】 通信保留待機情報を画像情報として予め
    蓄積しておく画像蓄積手段(15)と、 該通信保留待機情報を送信する送信手段(11b)と、 該第2および第3のテレビ電話端末(1B,1C)との
    通信状態を切り替える切替手段(11c)とをそなえ、 該表示手段(13)に表示された合成画像情報に対し、
    該選択手段(12)により、該第3のテレビ電話端末
    (1C)の方を現在通信中の該第2のテレビ電話端末
    (1B)に優先させるモードを選択した場合に、 該切替手段(11c)により、該第2のテレビ電話端末
    (1B)との通信状態から該第3のテレビ電話端末(1
    C)との通信状態に切り替えるとともに、 該送信手段(11b)により、該画像蓄積手段(15)
    に蓄積された通信保留待機情報を該第2のテレビ電話端
    末(1B)に送信することを特徴とする請求項2記載の
    割り込み機能を有するテレビ電話端末。
  4. 【請求項4】 通信保留待機情報を画像情報として予め
    蓄積しておく画像蓄積手段(15)と、 該通信保留待機情報を送信する送信手段(11b)とを
    そなえ、 該表示手段(13)に表示された合成画像情報に対し、
    該選択手段(12)により、現在通信中の該第2のテレ
    ビ電話端末(1B)の方を該第3のテレビ電話端末(1
    C)に優先させるモードを選択した場合、 現在の通信状態を継続するとともに、 該送信手段(11b)により、該画像蓄積手段(15)
    に蓄積された通信保留待機情報を該第3のテレビ電話端
    末(1C)に送信することを特徴とする請求項2記載の
    割り込み機能を有するテレビ電話端末。
  5. 【請求項5】 着信を拒否する情報を含む通信拒否情報
    を画像情報として予め蓄積しておく画像蓄積手段(1
    5)と、 該通信拒否情報を送信する送信手段(11b)とをそな
    え、 該表示手段(13)に表示された合成画像情報に対し、
    該選択手段(12)により、該第3のテレビ電話端末
    (1C)からの着信を拒否するモードを選択した場合、 現在の通信状態を継続するとともに、 該送信手段(11b)により、該画像蓄積手段(15)
    に蓄積された通信拒否情報を該第3のテレビ電話端末
    (1C)に送信することを特徴とする請求項2記載の割
    り込み機能を有するテレビ電話端末。
  6. 【請求項6】 少なくとも3台のテレビ電話端末(1A
    〜1C)と接続されこれらのテレビ電話端末(1A〜1
    C)間の通信を可能にする交換機であって、 2つのテレビ電話端末(1A,1B)間での通信中に、
    他のテレビ電話端末(1C)から通信中のテレビ電話端
    末(1A,1B)のうちの一方(1A)に着呼があった
    場合に、該他のテレビ電話端末(1C)から該一方のテ
    レビ電話端末(1A)に着呼した旨の画像情報と現在通
    信中の他方のテレビ電話端末(1B)からの画像情報と
    を合成する画像合成手段(14A)と、 該画像合成手段(14A)による合成画像情報を該一方
    のテレビ電話端末(1A)に送信する手段(5,6)と
    をそなえたことを特徴とする、3以上のテレビ電話端末
    間通信を制御するための交換機。
  7. 【請求項7】 通信保留待機情報を画像情報として予め
    蓄積しておく画像蓄積手段(15A)と、 該通信保留待機情報を送信する送信手段(5,6)と、 該少なくとも3台のテレビ電話端末(1A〜1C)間の
    通信状態を切り替える切替手段(6)とをそなえ、 該一方のテレビ電話端末(1A)へ通知された該合成画
    像情報に対し、該一方のテレビ電話端末(1A)から、
    該他のテレビ電話端末(1C)の方を現在通信中の該他
    方のテレビ電話端末(1B)に優先させる旨の通知を受
    信すると、 該切替手段(6)により、該他のテレビ電話端末(1
    C)と該一方のテレビ電話端末(1A)とを通信状態に
    切り替えるとともに、 該送信手段(5,6)により、該画像蓄積手段(15
    A)に蓄積された通信保留待機情報を該他方のテレビ電
    話端末(1B)に送信することを特徴とする請求項6記
    載の3以上のテレビ電話端末間通信を制御するための交
    換機。
  8. 【請求項8】 通信保留待機情報を画像情報として予め
    蓄積しておく画像蓄積手段(15A)と、 該通信保留待機情報を送信する送信手段(5,6)とを
    そなえ、 該一方のテレビ電話端末(1A)へ通知された該合成画
    像情報に対し、該一方のテレビ電話端末(1A)から、
    現在通信中の該他方のテレビ電話端末(1B)の方を該
    他のテレビ電話端末(1C)に優先させる旨の通知を受
    信すると、 現在の通信状態を継続するとともに、 該送信手段(5,6)により、該画像蓄積手段(15
    A)に蓄積された通信保留待機情報を該他のテレビ電話
    端末(1C)に送信することを特徴とする請求項6記載
    の3以上のテレビ電話端末間通信を制御するための交換
    機。
  9. 【請求項9】 着信を拒否する情報を含む通信拒否情報
    を画像情報として予め蓄積しておく画像蓄積手段(15
    A)と、 該通信拒否情報を送信する送信手段(5,6)とをそな
    え、 該一方のテレビ電話端末(1A)へ通知された該合成画
    像情報に対し、該一方のテレビ電話端末(1A)から、
    該他のテレビ電話端末(1C)からの着信を拒否する旨
    の通知を受信すると、 現在の通信状態を継続するとともに、 該送信手段(5,6)により、該画像蓄積手段(15
    A)に蓄積された通信拒否情報を該他のテレビ電話端末
    (1C)に送信することを特徴とする請求項6記載の3
    以上のテレビ電話端末間通信を制御するための交換機。
  10. 【請求項10】 通信状態にある2つのテレビ電話端末
    (1A,1B)のうちの一方のテレビ電話端末(1A)
    に対し通信保留待機状態にあるテレビ電話端末におい
    て、 通信を切断する旨のメッセージを含む通信切断通知情報
    を画像情報として作成する手段(13A)と、 保留待機中に該一方のテレビ電話端末(1A)との通信
    を切断する場合に該通信切断通知情報を該一方のテレビ
    電話端末(1A)側へ送信する手段(11b)とをそな
    えることを特徴とする、通信切断通知機能を有するテレ
    ビ電話端末。
  11. 【請求項11】 該通信切断通知情報を現在通信中の他
    方のテレビ電話端末(1B)からの画像情報と合成さ
    せ、該一方のテレビ電話端末(1A)にこの合成画像情
    報を表示させることを特徴とする請求項10記載の通信
    切断通知機能を有するテレビ電話端末。
  12. 【請求項12】 該通信切断通知情報を該一方のテレビ
    電話端末(1A)で記憶させ、 該一方のテレビ電話端末(1A)が現在通信中の前記他
    方の端末(1B)との通信を終了した後、記憶させた該
    通信切断通知情報を該一方のテレビ電話端末(1A)に
    表示させることを特徴とする請求項10記載の通信切断
    通知機能を有するテレビ電話端末。
  13. 【請求項13】 現在通信中の1台以上のテレビ電話端
    末(1B)からの画像情報および音声情報を受信する手
    段(11a)と、 通信中に他のテレビ電話端末(1C)から着呼があった
    場合に該他のテレビ電話端末(1C)からの着呼・割り
    込みを許可する手段(12)と、 該他のテレビ電話端末(1C)からの着呼・割り込みを
    許可した場合に該他のテレビ電話端末(1C)からの画
    像情報および音声情報を受信する手段(11a)と、 画像情報および音声情報を自端末からの情報として入力
    する入力手段(13)と、 該入力手段(13)から入力された画像情報および音声
    情報と上記の各テレビ電話端末(1B,1C)からの画
    像情報および音声情報とをそれぞれ合成する画像・音声
    合成手段(17)と、 該画像・音声合成手段(17)による合成情報を表示・
    出力する手段(13)と、 該画像・音声合成手段(17)による合成情報を該1台
    以上のテレビ電話端末(1B)および該他のテレビ電話
    端末(1C)にそれぞれ送信する手段(11b)とをそ
    なえたことを特徴とする、割り込み機能を有するテレビ
    電話端末。
  14. 【請求項14】 該画像・音声合成手段(17)が、自
    端末を含む通信中のすべてのテレビ電話端末(1A〜1
    C)からの画像情報および音声情報をそれぞれ合成する
    ことを特徴とする請求項13記載の割り込み機能を有す
    るテレビ電話端末。
  15. 【請求項15】 現在通信中の1台以上のテレビ電話端
    末(1B)からの画像情報および音声情報を受信する手
    段(11a)と、 通信中に他のテレビ電話端末(1C)へ発呼する手段
    (12)と、 該他のテレビ電話端末(1C)が該発呼に応じた場合に
    該他のテレビ電話端末(1C)からの画像情報および音
    声情報を受信する手段(11a)と、 画像情報および音声情報を自端末からの情報として入力
    する入力手段(13)と、 該入力手段(13)から入力された画像情報および音声
    情報と上記の各テレビ電話端末(1B,1C)からの画
    像情報および音声情報とをそれぞれ合成する画像・音声
    合成手段(17)と、 該画像・音声合成手段(17)による合成情報を表示・
    出力する手段(13)と、 該画像・音声合成手段(17)による合成情報を該1台
    以上のテレビ電話端末(1B)および該他のテレビ電話
    端末(1C)にそれぞれ送信する手段(11b)とをそ
    なえたことを特徴とする、割り込み機能を有するテレビ
    電話端末。
  16. 【請求項16】 該画像・音声合成手段(17)が、自
    端末を含む通信中のすべてのテレビ電話端末(1A〜1
    C)からの画像情報および音声情報をそれぞれ合成する
    ことを特徴とする請求項15記載の割り込み機能を有す
    るテレビ電話端末。
  17. 【請求項17】 少なくとも3台のテレビ電話端末(1
    A〜1C)と接続されこれらのテレビ電話端末(1A〜
    1C)間の通信を可能にする交換機であって、 少なくとも2つのテレビ電話端末(1A,1B)間での
    通信中に、他のテレビ電話端末(1C)から通信中のテ
    レビ電話端末(1A,1B)のうちの一端末(1A)に
    着呼があり、該一端末(1A)が該他のテレビ電話端末
    (1C)からの着呼・割り込みを許可した場合に、上記
    の各テレビ電話端末(1A〜1C)からの画像情報およ
    び音声情報をそれぞれ合成する画像・音声合成手段(1
    7A)と、 該画像・音声合成手段(17A)による合成情報を上記
    の各テレビ電話端末(1A〜1C)に送信する手段
    (5,6)とをそなえたことを特徴とする、3以上のテ
    レビ電話端末間通信を制御するための交換機。
  18. 【請求項18】 該画像・音声合成手段(17A)が、
    通信中のすべてのテレビ電話端末(1A〜1C)からの
    画像情報および音声情報をそれぞれ合成することを特徴
    とする請求項17記載の3以上のテレビ電話端末間通信
    を制御するための交換機。
  19. 【請求項19】 少なくとも3台のテレビ電話端末(1
    A〜1C)と接続されこれらのテレビ電話端末(1A〜
    1C)間の通信を可能にする交換機であって、 少なくとも2つのテレビ電話端末(1A,1B)間での
    通信中に、通信中のテレビ電話端末(1A,1B)のう
    ちの一端末(1A)から他のテレビ電話端末(1C)へ
    発呼し、該他のテレビ電話端末(1C)が該一端末(1
    A)からの着呼を許可した場合に、上記の各テレビ電話
    端末(1A〜1C)からの画像情報および音声情報をそ
    れぞれ合成する画像・音声合成手段(17A)と、 該画像・音声合成手段(17A)による合成情報を上記
    の各テレビ電話端末(1A〜1C)に送信する手段
    (5,6)とをそなえたことを特徴とする、3以上のテ
    レビ電話端末間通信を制御するための交換機。
  20. 【請求項20】 該画像・音声合成手段(17A)が、
    通信中のすべてのテレビ電話端末(1A〜1C)からの
    画像情および音声情報をそれぞれ合成することを特徴と
    する請求項19記載の3以上のテレビ電話端末間通信を
    制御するための交換機。
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