JPH05326690A - 素子分離領域形成方法及び半導体装置の製造方法並びに半導体装置 - Google Patents

素子分離領域形成方法及び半導体装置の製造方法並びに半導体装置

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JPH05326690A
JPH05326690A JP14684292A JP14684292A JPH05326690A JP H05326690 A JPH05326690 A JP H05326690A JP 14684292 A JP14684292 A JP 14684292A JP 14684292 A JP14684292 A JP 14684292A JP H05326690 A JPH05326690 A JP H05326690A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溝部(トレンチ)を形成した後の半導体基板の
表面を一層平滑化することが可能な半導体基板における
素子分離領域の形成方法、及び半導体装置の製造方法並
びにかかる方法によって形成された半導体装置を提供す
る。 【構成】素子分離領域の形成方法は、(イ)半導体基板
10に、絶縁膜よりも硬い金属膜12を形成した後、金属膜
をパターニングし、(ロ)パターニングされた金属膜を
マスクとして半導体基板10をエッチングし、半導体基板
に溝部14を形成し、(ハ)溝部内及び金属膜上に絶縁膜
16を形成し、(ニ)金属膜をストッパー層として、金属
膜上に形成された絶縁膜16を回転研磨法にて除去する工
程から成る。半導体装置の製造方法は、更に、(ホ)ゲ
ート電極領域及びソース/ドレイン領域を形成し、次い
で、ゲート電極領域の上に金属層を形成した後、全面に
層間絶縁層を形成し、(ヘ)金属層をストッパー層とし
て、金属層上に形成された層間絶縁層を回転研磨法にて
除去し、層間絶縁層を平坦化する工程から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、素子分離領域形成方法
及び半導体装置の製造方法並びに半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の大容量化が進むにつ
れて、半導体素子の面積が縮小化しつつある。それに伴
い、配線層等の多層化が進み、その結果、半導体素子の
起伏(凹凸)が大きくなっている。このため、下地の段
差に起因した配線層の段差切れを防止するために配線層
を形成すべき下地の平坦化を行う必要がある。従来、素
子分離領域を形成するためにLOCOS法が用いられて
いるが、酸化膜から成る素子分離領域は半導体基板表面
から盛り上がっているため、このLOCOS法では半導
体基板表面の平坦化が得られない。
【0003】そこで、近年、トレンチアイソレーション
法が注目されている(例えば、文献、「Submicron Mech
anically Planarized Shallow Trench Isolation With
Field Shiels」, W.S. Lindenberger, et al., 1991 Sy
mposium of VLSI TechnologyDigest of Technical Pape
rs, pp89-90 を参照)。トレンチアイソレーション法と
は、半導体基板に形成した溝部(トレンチ)に絶縁材料
を埋め込んで素子分離領域を形成する技術である。この
トレンチアイソレーション法においては、絶縁材料で溝
部を埋め込んだ後、溝部以外に堆積した絶縁材料を除去
して平坦化する必要がある。従来のトレンチアイソレー
ション法の概要を、図8を参照して、以下、説明する。
【0004】[工程−10]半導体基板50上に薄いS
iO2膜52及びSiN膜54を形成した後、フォトリ
ソグラフィ法にてパターニングを行い、エッチングによ
って溝部(トレンチ)56を形成する(図8の(A)参
照)。
【0005】[工程−20]次に、熱酸化によって溝部
56内に酸化膜を形成する。その後、溝部56内にCV
D等によってSiO2から成る絶縁膜58を堆積させ
る。この時、溝部56以外の部分にも絶縁膜58が形成
される(図8の(B)参照)。
【0006】[工程−30]次いで、溝部56以外の部
分に形成されたSiO2から成る絶縁膜58を研磨法に
より除去して、半導体基板を平坦化する(図8の(C)
参照)。
【0007】このような従来のトレンチアイソレーショ
ン法において、埋め込み材料としてSiO2から成る絶
縁膜を用いた場合、研磨法におけるストッパー層とし
て、SiO2より研磨速度の遅いSiNを用いることに
より、半導体基板の平坦化が可能となる。この手法は、
トレンチアイソレーション法以外にも、例えば、層間絶
縁層の平坦化プロセスに応用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このトレンチアイソレ
ーション法を各種半導体装置の製造プロセスにて用いる
場合、研磨法で除去すべきSiO2から成る絶縁膜は、
半導体基板より硬いため削りにくい。そこで、ストッパ
ー層として半導体基板上にSiN膜54を形成する。そ
して、ストッパー層としての役目が終わった後に、Si
N膜54を除去する必要がある。SiNは、約150°
Cに熱した熱燐酸に浸漬することによって除去可能であ
る。しかしながら、このようにして、SiNを厚さ10
0nm程、熱燐酸によってエッチングすると、SiO2
から成る絶縁膜58も20nm程度エッチングされてし
まい、その結果、絶縁膜58が薄くなる問題を有する
(図9参照)。
【0009】また、SiNは109Pa程度のストレス
を有しているので、半導体基板50上に形成されたSi
N層54からのストレスの影響で、半導体基板50上に
結晶欠陥60を生じるといった問題も有する(図10の
(A)参照)。このような結晶欠陥60が生じた半導体
基板上に、例えばMOSトランジスタを形成した場合、
接合リーク等が増大し、半導体素子の特性を劣化させる
問題がある(図10の(B)参照)。
【0010】更に、各種半導体装置、例えばメモリー素
子において、メモリー部分以外の周辺回路に含まれるス
トッパー層の面積が、メモリー素子全体の面積と比較し
て小さい場合には、周辺回路に含まれるストッパー層に
研磨時の研磨圧力が集中する。そのため、研磨速度が速
くなり、周辺回路に含まれるストッパー層だけでは研磨
時のストッパーとしての機能を十分果たさなくなり、孤
立した回路パターン部における溝部の絶縁膜58Aが削
りとられ、本来のストッパー層としての役割を充分発揮
しないという問題もある(図11参照)。それ故、全体
の面積に対してストッパー層の面積比を小さくせざるを
得ない回路パターンにおいても、良好な研磨法による平
坦化技術が所望されている。
【0011】従って、本発明の目的は、従来のトレンチ
アイソレーション法で述べた問題点を解決することがで
き、溝部(トレンチ)を形成した後の半導体基板の表面
を一層平滑化することが可能であり、半導体基板に欠陥
を生じさせることがなく、半導体基板に形成された回路
パターンへの依存性が少ない、半導体基板における素子
分離領域の形成方法、及び半導体装置の製造方法並びに
かかる方法によって形成された半導体装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、半導体基
板に形成された溝部内に絶縁膜を形成することによって
素子分離領域を形成する素子分離領域形成方法であっ
て、以下の特徴を有する本発明の方法によって達成する
ことができる。即ち、 (イ)半導体基板に、絶縁膜よりも硬い金属膜を形成し
た後、金属膜をパターニングする工程 (ロ)パターニングされた金属膜をマスクとして、半導
体基板をエッチングし、半導体基板に溝部を形成する工
程 (ハ)溝部内及び金属膜上に絶縁膜を形成する工程 (ニ)金属膜をストッパー層として、金属膜上に形成さ
れた絶縁膜を回転研磨法にて除去する工程
【0013】金属膜は、Mo、W、TiN、WC、ある
いは、ZrSi2、WSi2、TaSi2、NiSi2等の
各種金属シリサイドから構成することができる。金属膜
のマイクロビッカース硬さ(mHv)の値が、絶縁膜の
マイクロビッカース硬さ(mHv)の値より大きいと
き、金属膜は絶縁膜よりも硬いという。これらの各種材
料のマイクロビッカース硬さの値を図7に例示する。
尚、図7のマイクロビッカース硬さの値は、Academic P
ress, Inc., S.P. Muraka, "Silicide for VLSI Applic
ation", pp 67 を参照した。ビッカース硬さは、正四角
錐(対面角136゜のダイアモンド圧子を試料に押し込
だとき、荷重とくぼみの表面積の比から定義される硬さ
である。
【0014】金属膜のパターニングは、通常のフォトリ
ソグラフィ法及びエッチング法で形成することができ
る。絶縁膜は、例えば、SiO2から成る。
【0015】更に、上記の目的は、半導体基板に形成さ
れた溝部内に絶縁膜を形成することによって素子分離領
域を形成し、次いで、ゲート電極領域及びソース/ドレ
イン領域を形成した後、少なくともゲート電極領域の上
に金属層を形成し、かかるゲート電極領域以外の領域に
層間絶縁層を形成する、半導体装置の製造方法であっ
て、以下の特徴を有する本発明の方法によって達成する
ことができる。即ち、 (イ)半導体基板に、絶縁膜よりも硬い金属膜を形成し
た後、金属膜をパターニングする工程 (ロ)パターニングされた金属膜をマスクとして、半導
体基板をエッチングし、半導体基板に溝部を形成する工
程 (ハ)溝部内及び金属膜上に絶縁膜を形成する工程 (ニ)金属膜をストッパー層として、金属膜上に形成さ
れた絶縁膜を回転研磨法にて除去し、これによって素子
分離領域を形成する工程 (ホ)ゲート電極領域及びソース/ドレイン領域を形成
し、次いで、少なくともゲート電極領域の上に金属層を
形成した後、全面に層間絶縁層を形成する工程 (ヘ)金属層をストッパー層として、金属層上に形成さ
れた層間絶縁層を回転研磨法にて除去し、層間絶縁層を
平坦化する工程
【0016】上記金属層は、TiC、TiN、TiOX
N、Mo、W、WC、あるいは、ZrSi2、WSi2
TaSi2、NiSi等の各種金属シリサイドから構成
することができる。層間絶縁層は、SiO2から形成す
ることができる。
【0017】本発明の半導体装置は、上述の半導体装置
の製造方法によって製造され、且つ、金属層を配線又は
電極のコンタクト部に用いたことを特徴とする。
【0018】本発明の半導体装置の好ましい実施態様に
よれば、金属層を自己整合コンタクト部に用いる。
【0019】
【作用】本発明の素子分離領域の形成方法においては、
回転研磨法におけるストッパー層として、溝部に形成さ
れた絶縁膜よりも硬い金属膜を使用する。それ故、研磨
すべき面積に比較してストッパー層の面積が小さい場合
でも、良好な平坦形状を形成できる。また、金属膜をス
トッパー層として用いるので、回転研磨の後、絶縁膜に
影響を与えることなくストッパー層である金属膜を除去
することができる。
【0020】本発明の半導体装置の製造方法において
も、素子分離領域の形成方法と同様に素子分離領域が形
成できる。しかも、ゲート電極領域の上に形成された金
属層をストッパー層として、金属層上に形成された層間
絶縁層を回転研磨法にて除去し、層間絶縁層を平坦化す
るので、層間絶縁層の平坦化を正確に制御することがで
きる。
【0021】更に、本発明の半導体装置においては、か
かる金属層を配線又は電極のコンタクト部に用いるの
で、半導体装置の製造工程の簡略化を図ることができ
る。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を実施例に基づ
き説明する。 (実施例1)本発明の素子分離領域の形成方法に関する
実施例1を、半導体素子の模式的な一部断面図である図
1を参照して説明する。尚、実施例1においては、金属
膜としてTiNを、また、絶縁膜としてSiO2を使用
した。 [工程−100]先ず、シリコンから成る半導体基板1
0の全面にTiNから成る金属膜12を厚さ30nm、
堆積させる。堆積の条件を、 ガス TiCl4/NH3=9/900sccm 温度 600°C 圧力 0.3Pa とすることができる。こうして堆積された金属膜12の
ストレスは108Pa程度である。 [工程−110]次に、半導体基板10上にP型あるい
はN型領域を形成した後、レジストパターニングを行
い、次いで、TiNから成る金属膜12のドライエッチ
ングを行う。ドライエッチングの条件を、 ガス SiCl4/N2=10/10sccm 圧力 2Pa マイクロ波パワー 850W(2MHz) RFパワー 200W とすることができる。こうして、図1の(A)に模式的
な一部断面図を示す半導体素子構造が形成される。 [工程−120]続けて、半導体基板10のドライエッ
チングを、同一ドライエッチング条件にて行い、図1の
(B)に示す溝部(トレンチ)14を形成する。 [工程−130]次に、SiO2から成る絶縁膜16を
金属膜12上及び溝部14内に堆積させる(図1の
(C)参照)。SiO2の堆積条件を次のようにするこ
とができる。 TEOS/O3 =1000/2000sccm 温度 390°C 圧力 1.2×104 Pa 膜厚 400nm
【0023】[工程−140]次いで、回転研磨法にて
絶縁膜16を研磨し、金属膜12上の絶縁膜16を除去
し、溝部14内にのみ絶縁膜16を残す。これによっ
て、半導体基板10の表面は平坦化される(図1の
(D)参照)。
【0024】回転研磨法に用いられる研磨装置100の
概要を図5に示す。この研磨装置100は、研磨プレー
ト102、基板支持台110、スラリー供給系116か
ら成る。研磨プレート102は、回転する研磨プレート
回転軸106に支承され、その表面には研磨パッド10
4が備えられている。基板支持台110は、研磨プレー
ト102の上方に配置され、基板支持台回転軸112に
支承されている。研磨すべき基板108は基板支持台1
10に載置される。基板支持台回転軸112は、基板支
持台を研磨パッドの方向に押す研磨圧力調整機構114
に取り付けられている。研磨剤を含んだスラリー120
は、スラリー供給系116からスラリー供給口118を
通して研磨パッド104に供給される。
【0025】回転研磨法はこのような研磨装置100を
用いる。そして、研磨剤を含んだスラリー120を研磨
パッド104に供給しながら、研磨プレート102を回
転させる。同時に基板支持台110に載置された基板1
08を回転させながら、研磨圧力調整機構114によっ
て、研磨パッド104に対する基板108の研磨圧力を
調整する。こうして、基板108の表面を研磨すること
ができる。
【0026】あるいは又、実開昭63−754号公報に
記載されたように、スラリーを、研磨プレート回転軸1
06及び研磨プレート102の内部を経由して、研磨パ
ッド104に設けられたスラリー供給口118から供給
することもできる(図6参照)。
【0027】回転研磨法における条件を、例えば、以下
のとおりとした。 研磨プレート回転数 37rpm 基板支持台回転数 17rpm 研磨圧力 5.5×103Pa スラリー流量 225ml/分 研磨パッド温度 40°C スラリー組成 シリカ(0.025μm)+K
OH+H2
【0028】[工程−150]次いで、TiNから成る
金属膜12を除去する。即ち、アンモニア水及び過酸化
水素水の混合水溶液(アンモニア過水:NH4OH:H2
2:H2O=1:2:2)に10分間浸漬することによ
って、TiNから成る金属膜12のみを選択的にエッチ
ングする。以上の工程によって、半導体基板10には、
絶縁膜16が埋め込まれた溝部14から成る素子分離領
域が形成される(図1の(E)参照)。
【0029】(実施例2)実施例2は、実施例1に示し
た方法を、孤立した回路パターン部の研磨を防ぐように
改良した例である。実施例2を、半導体素子の模式的な
一部断面図である図2を参照して説明する。
【0030】[工程−200]先ず、半導体基板10上
に全面にTiNから成る金属膜12を堆積させる。次
に、半導体基板10上にP型あるいはN型領域を形成し
た後、レジストパターニングを行い、次いで、TiNか
ら成る金属膜12のドライエッチングを行い、続けて、
半導体基板10のドライエッチングを、同一ドライエッ
チング条件にて行う。次に、SiO2から成る絶縁膜1
6を金属膜12上及び溝部14内に堆積させる。以上の
工程は、実施例1の[工程−100]〜[工程−13
0]と同様であり、その詳細な説明は省略する。こうし
て、図2の(A)に模式的な一部断面図を示す半導体素
子構造が形成される。
【0031】[工程−210]次に、絶縁膜16の上に
全面にTiNから成る第2の金属膜20を堆積させる。
堆積の条件は、実施例1の[工程−100]で説明した
条件と同一とすることができる。次いで、かかる第2の
金属膜20上にレジストパターニングを行い、ドライエ
ッチングによって第2の金属膜20のパターニングを行
った後、レジストを除去する。ドライエッチングの条件
を、例えば、 SiCl4/N2 =10/10sccm 圧力 2Pa マイクロ波パワー 850W(2MHz) RFパワー 200W とすることができる。これによって、孤立した回路パタ
ーン部22に堆積された絶縁膜16の上には第2の金属
膜20が形成される(図2の(B)参照)。
【0032】[工程−220]その後、図5又は図6に
示した研磨装置を使用して、TiNから成る金属膜12
上に堆積された絶縁膜16を回転研磨法で除去し、半導
体基板10の表面を平坦化する(図2の(C)参照)。
回転研磨の条件を、実施例1の[工程−140]で説明
した条件とすることができる。この場合、孤立したパタ
ーン部22における絶縁膜16は、TiNから成る第2
の金属膜20で被覆されているので、孤立したパターン
部22における絶縁膜16が削られることがなく、半導
体基板表面の平坦性を保つことができる。
【0033】[工程−230]次いで、TiNから成る
第1の金属膜12及び第2の金属膜20を除去するため
に、実施例1の[工程−150]と同様に、アンモニア
過水に10分間浸漬することによって、金属膜12及び
第2の金属膜20のみを選択的にエッチングする。以上
の工程より半導体基板10には絶縁膜16が埋め込まれ
た溝部から成る素子分離領域が形成される。
【0034】(実施例3)次に、本発明の半導体装置の
製造方法に関する実施例3を、半導体素子の模式的な一
部断面図である図1及び図3を参照して説明する。尚、
実施例3においては、金属膜としてTiNを、絶縁膜と
してSiO2を、金属層としてZrSi2を使用した。実
施例3の方法においては、半導体装置にサリサイド構造
及び自己整合コンタクト部を一挙に形成できる。
【0035】[工程−300]先ず、半導体基板10上
に全面にTiNから成る金属膜12を堆積させる。次
に、半導体基板10上にP型あるいはN型領域を形成し
た後、レジストパターニングを行い、次いで、TiNか
ら成る金属膜12のドライエッチングを行い、続けて、
半導体基板10のドライエッチングを、同一ドライエッ
チング条件にて行う。次に、SiO2から成る絶縁膜1
6を金属膜12上及び溝部14内に堆積させる。次い
で、回転研磨法にて絶縁膜16を研磨し、金属膜12上
の絶縁膜16を除去し、溝部14内にのみ絶縁膜16を
残す。これによって、半導体基板10の表面は平坦化さ
れる。その後、TiNから成る金属膜12を除去するた
めに、アンモニア過水に10分間浸漬することによっ
て、TiNから成る金属膜12のみを選択的にエッチン
グする。以上の工程によって、半導体基板10には、絶
縁膜16の埋め込まれた溝部から成る素子分離領域18
が形成される。これらの工程は、実施例1の[工程−1
00]〜[工程−150]と同様であり、詳細な説明は
省略する。こうして、図3の(A)に模式的な一部断面
図を示す半導体素子構造が形成される。
【0036】[工程−310]次に、平坦化された半導
体基板10の表面にゲート酸化膜を形成し、次いで、そ
の上にポリシリコンを堆積させ、レジストパターニング
及びドライエッチングを行うことによってゲート電極領
域30を形成する。その後、LDD(Lightly Doped Dr
ain)構造を形成するために、イオン注入を行い、浅い
不純物拡散領域32を形成する。このイオン注入の条件
を、NMOSを形成する場合には、例えば、 As 40Kev 1×1014/cm2 とすることができ、また、PMOSを形成する場合に
は、例えば、 BF2 30KeV 5×1013/cm2 とすることができる。次に、厚さ約400nmのSiO
2層を全面に形成する。SiO2層の形成条件を、例え
ば、 使用ガス SiH4/O2/N2=250/250/1
00sccm 温度 420°C とすることができる。その後、異方性ドライエッチング
によりSiO2層をエッチングし、SiO2から成るサイ
ドウォール34をゲート電極領域30の側壁に形成す
る。SiO2のエッチング条件を、例えば、 使用ガス C48=50sccm RFパワー 1200W 圧力 2Pa とすることができる。以上の工程によって、図3の
(B)に模式的な一部断面図を示すような構造の半導体
素子を形成することができる。
【0037】[工程−320]次に、Zr層を全面に厚
さ20nm堆積させる。堆積の条件を、例えば、 RFバイアス −50W DC スパッタパワー 1kW Ar流量 40sccm 圧力 0.4Pa 温度 200°C 堆積速度 60nm/分 とすることができる。
【0038】[工程−330]その後、RTA(Rapid
Thermal Annealing)法にて、不活性ガス中で600°
C、30秒間の第1回目のアニール処理を行い、Zrか
ら成る金属層をシリサイド化し、ZrSiXを形成す
る。次に、アンモニア過水に10分間浸漬することによ
って、未反応のZrを選択的にエッチングする。次い
で、不活性ガス(例えば、N2)雰囲気中で800°
C、30秒間、第2回目のアニール処理を行い、ZrS
Xを低抵抗の安定したZrSi2とする。これによっ
て、ソース/ドレイン領域形成予定領域上及びゲート電
極領域30上には、均一なZrSi2から成る金属層3
8が選択的に形成される。
【0039】[工程−340]その後、ソース/ドレイ
ン領域40を形成するために、全面にイオン注入を行う
(図3の(C)参照)。イオン注入の条件を、NMOS
を形成する場合、例えば、 As 50KeV 3×1015/cm2 とすることができ、PMOSを形成する場合、例えば、 BF2 20KeV 3×1015/cm2 とすることができる。
【0040】[工程−350]次いで、全面に、SiO
2から成り厚さ約400nmの層間絶縁層42をCVD
法で堆積させる(図4の(A)参照)。SiO2の堆積
条件を、例えば、 ガス流量 TEOS/O3=1000/2000sccm 温度 390°C 圧力 1.2×104Pa とすることができる。次に、N2雰囲気中で1100°
C、10秒の短時間アニール処理を行う。これによっ
て、Si、ZrSi2の活性化を行うと同時に、ソース
/ドレイン領域40における不純物の拡散を行い接合領
域を形成する。この結果、ソース/ドレイン領域40及
びゲート電極領域30上に、選択的に均一なZrSi2
から成る金属層38を形成でき、シート抵抗の低減化
(例えば、10Ω/sq.)が実現できる。
【0041】[工程−360]次に、図5又は図6に示
した研磨装置を使用して、層間絶縁層42を回転研磨法
によって平坦化する。即ち、層間絶縁層42の表面と、
ゲート電極領域30上に形成された金属層38の表面と
が概ね同一平面となるように、層間絶縁層42を研磨す
る(図4の(B)参照)。回転研磨法における条件を、
例えば、以下のとおりとした。 研磨プレート回転数 37rpm 基板支持台回転数 17rpm 研磨圧力 5.5×103Pa スラリー流量 225ml/分 研磨パッド温度 40°C スラリー組成 シリカ(0.025μm)+K
OH+H2
【0042】このとき、ゲート電極領域30上に形成さ
れた金属層38は、ゲート電極のシート抵抗及びコンタ
クト抵抗を低減させるだけでなく、回転研磨時のストッ
パー層としての役割を果たす。更に、金属層38の表面
が研磨されることによってZrSi2が表面に露出し、
この金属層38がゲート電極のコンタクト部になる。従
って、回転研磨を行うことにより自己整合コンタクト部
の形成が可能となる。
【0043】[工程−370]次に、金属配線層のため
のバリヤメタル層44を形成する。このバリヤメタル層
44は、例えばTi/TiONの2層構造から成り、ス
パッタ法にて以下の条件で順次形成することができる。 Ti: Ar流量 100sccm DCスパッタパワー 4kW 圧力 0.4Pa 膜厚 30nm TiON: Ar/N2−6%O2 =40/70sccm DCスパッタパワー 5kW 圧力 0.4Pa 膜厚 70nm
【0044】[工程−380]次に、Al−1%Siか
ら成る金属配線層46を形成する(図4の(C)参
照)。先ず、Al−1%Siを、例えば以下の条件でス
パッタリングする。 Ar流量 40sccm 圧力 0.4Pa DCスパッタパワー 6kW スパッタ率 800nm/分 厚さ 400nm その後、レジストパターニングを行い、次いでドライエ
ッチングを行うことによって、スパッタリングされたA
l−1%Si及びバリヤメタル層のパターニングを行
い、レジストを除去して、アルミニウム系の金属配線層
46を完成させる。ドライエッチングは、例えば、RF
印加型ECRエッチャーを使用して、以下の条件で行う
ことができる。 BCl3/Cl2 =60/90sccm マイクロ波パワー 1000W DCスパッタパワー 1kW Ar流量 40sccm RFパワー 50W 圧力 13.3Pa 以上のプロセスにより、Al−1%Si/TiON/T
iから成る金属配線層と、ゲート電極領域30上に形成
されたZrSi2から成る金属層38とのコンタクト抵
抗値を30Ω程度に低減できる。また、ソース/ドレイ
ン領域40上にもZrSi2から成る金属層が形成され
ているので、ソース/ドレイン領域におけるシート抵抗
を低減することができる。
【0045】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。各工程における条件は例示であり、製造条件や
使用する装置に依存して適宜変更することができる。ま
た、例えば、金属膜としてTiNを用いる代わりに、ア
ルミナ、ダイヤモンド等を用いることができる。
【0046】
【発明の効果】本発明の方法においては、回転研磨時の
ストッパー層として、絶縁膜に対して選択的エッチング
が可能な材料を用いるので、溝部に形成された絶縁膜の
エッチングを防止することができ、半導体基板表面の一
層の平坦化を図ることができる。また、ストッパー層で
ある金属膜は低ストレスであり、半導体基板に結晶欠陥
を生じさせない。更に、単位面積当たりのストッパー層
の面積比が小さい場合においても、ストッパー層が良好
に機能し、半導体基板表面の平坦化が可能となる。
【0047】本発明の半導体装置においては、層間絶縁
層の平坦化のために、ストッパー層として金属層を用い
ているので、層間絶縁層の平坦化処理後、選択的に金属
層がコンタクト部になり、シート抵抗が低減する。更
に、上部配線層とのコンタクトをとる場合にも低抵抗化
を実現できる。また、層間絶縁層の平坦化処理後、選択
的にストッパー層である金属層がコンタクト部となり、
フォトリソグラフィー工程及びドライエッチ工程より新
たにコンタクトホールを形成するための工程が必要なく
なり、自己整合コンタクトホールが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体基板の加工方法の一実施態様の
各工程を説明するための、半導体素子の模式的な一部断
面図である。
【図2】本発明の半導体基板の加工方法の別の実施態様
の一部の工程を説明するための、半導体素子の模式的な
一部断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法の一実施態様の
各工程を説明するための、半導体素子の模式的な一部断
面図である。
【図4】図3に引き続き、各工程を説明するための、半
導体素子の模式的な一部断面図である。
【図5】本発明の方法の実施に適した研磨装置の一例を
示す図である。
【図6】研磨装置の別の例を示す図である。
【図7】本発明の方法における使用に適した金属膜材料
のマイクロビッカース硬さの値を示す図である。
【図8】従来のトレンチアイソレーション法の概要を示
す図である。
【図9】従来の技術における問題点を示す図である。
【図10】従来の技術における別の問題点を示す図であ
る。
【図11】従来の技術における更に別の問題点を示す図
である。
【符号の説明】
10 半導体基板 12 金属膜 14 溝部 16 絶縁膜 20 第2の金属膜 30 ゲート電極領域 38 金属層 40 ソース/ドレイン領域 42 層間絶縁層 44 バリヤメタル層 46 金属配線層 50 半導体基板 52 SiO2膜 54 SiN膜 56 溝部(トレンチ) 58 絶縁膜 100 研磨装置 102 研磨プレート 104 研磨パッド 108 基板 110 基板支持台 114 研磨圧力調整機構 120 スラリー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に形成された溝部内に絶縁膜を
    形成することによって素子分離領域を形成する素子分離
    領域形成方法であって、 (イ)半導体基板に、該絶縁膜よりも硬い金属膜を形成
    した後、該金属膜をパターニングする工程と、 (ロ)該パターニングされた金属膜をマスクとして、半
    導体基板をエッチングし、半導体基板に溝部を形成する
    工程と、 (ハ)該溝部内及び金属膜上に絶縁膜を形成する工程
    と、 (ニ)該金属膜をストッパー層として、金属膜上に形成
    された絶縁膜を回転研磨法にて除去する工程、から成る
    ことを特徴とする素子分離領域形成方法。
  2. 【請求項2】半導体基板に形成された溝部内に絶縁膜を
    形成することによって素子分離領域を形成し、次いで、
    ゲート電極領域及びソース/ドレイン領域を形成した
    後、ゲート電極領域の上に金属層を形成し、かかるゲー
    ト電極領域以外の領域に層間絶縁層を形成する、半導体
    装置の製造方法であって、 (イ)半導体基板に、該絶縁膜よりも硬い金属膜を形成
    した後、該金属膜をパターニングする工程と、 (ロ)該パターニングされた金属膜をマスクとして、半
    導体基板をエッチングし、半導体基板に溝部を形成する
    工程と、 (ハ)該溝部内及び金属膜上に絶縁膜を形成する工程
    と、 (ニ)該金属膜をストッパー層として、金属膜上に形成
    された絶縁膜を回転研磨法にて除去し、これによって素
    子分離領域を形成する工程と、 (ホ)ゲート電極領域及びソース/ドレイン領域を形成
    し、次いで、ゲート電極領域の上に金属層を形成した
    後、全面に層間絶縁層を形成する工程と、 (ヘ)該金属層をストッパー層として、金属層上に形成
    された層間絶縁層を回転研磨法にて除去し、層間絶縁層
    を平坦化する工程、から成ることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載された半導体装置の製造方
    法によって製造され、且つ、前記金属層を配線又は電極
    のコンタクト部に用いたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】前記金属層を自己整合コンタクト部に用い
    たことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
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