JP3623682B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、より詳しくは、高融点金属又は高融点金属シリサイドと金属配線の接続構造を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAM(dynamic random access memory)と半導体論理回路を混載した半導体装置においては、シリサイド層又はサリサイド構造に金属配線を接続する構造が採用されている。
そのような半導体装置のうち論理回路においては、例えば図1に示すようなMOSトランジスタと金属配線を接続する構造を有している。
【0003】
図1において、MOSトランンジスタ100 は、シリコン基板101 の上にゲート絶縁膜102 を挟んで形成されたゲート電極103 と、ゲート電極103 の両側の斜め下方に形成されたソース領域104 、ドレイン領域105 とを有している。
それらのソース領域104 とドレイン領域105 は、シリコン基板101 の不純物拡散層104a、105aの上にシリサイド層104b、105bが自己整合的に形成されたサリサイド構造を有している。また、ゲート電極103 は、不純物含有の多結晶シリコン層103aの上にシリサイド層103bが自己整合的に形成されたサリサイド構造か、或いは、多結晶シリコン層103aの上にシリサイド層103bがCVD法により形成されたポリサイド構造を有している。
【0004】
そのようなMOSトランンジスタ100 は層間絶縁膜106 に覆われ、その層間絶縁膜106 にはソース領域104 、ドレイン領域105 、ゲート電極103 につながる第1〜第3のホール106a,106b,106cが形成されている。そして、第1〜第3のホール106a,106b,106c内では、チタンよりなるコンタクト金属層107a,107b,107cと、窒化チタンよりなるバリア金属層108a,108b,108cと、タングステンよりなるプラグ109 が順に形成されている。
【0005】
さらに、層間絶縁膜106 上には第1〜第3のホール106a,106b,106c内のプラグ109 に接続されるタングステンよりなる配線110,111,112 が形成されている。
以上のようなMOSトランンジスタ100 、層間絶縁膜106 、プラグ109 、配線110,111,112 の形成を終えた後に、メモリセル領域でキャパシタを形成することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したプラグ109 を形成した後に、ホール106a,106b,106c内に700℃程度の熱が加わると、プラグ109 とシリサイド層104b、105bとのコンタクト抵抗が増加することを本願発明者が発見した。これは、次のような理由によるものと考えられる。
【0007】
即ち、コンタクト金属層107a,107c をチタンにより構成すると、チタンの融点が1660℃と比較的低い温度であるために、チタン製のコンタクト金属層107a,107c とシリサイド層104b、105bの接続部分での耐熱性が十分でないことによるものであるか、又は、シリサイド層103b、104b、105b中のシリコンがコンタクト金属中に拡散することによりコンタクト抵抗が上昇したと考えられる。
【0008】
そのようなコンタクト金属層とシリサイド層とのコンタクト抵抗が上昇するような温度の熱が加えられる工程として、メモリセル領域にキャパシタ誘電体膜を形成する工程が例に挙げられる。
本発明の目的は、絶縁膜のホールを通して形成されるコンタクト金属層とその下のシリサイド層とのコンタクト抵抗の熱処理による増加を防止することができる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、第1の領域(B)で半導体層(1、4)の表面に金属シリサイド又は高融点金属よりなる第1の導電層(5,10b)を形成する工程と、前記第1の導電層(5,10b)と前記半導体層(1、4)の上に第1の絶縁膜(11)を形成する工程と、前記第1の絶縁膜(11)のうち前記第1の導電層(10b)の上にホール(11b)を形成する工程と、前記ホール(11b,11c)内面と前記第1の絶縁膜(11)の上に沿って高融点金属シリサイド又は溶融温度1700℃以上の高融点金属よりなる第2の導電層(12)を形成し、該第2の導電層(12)を前記第1の導電層(5,10b)に接続する工程と、前記第2の導電層(12)上に配線又はプラグとして第3の導電層(14)を形成する工程と、前記第3の導電層(14)と前記第1の絶縁膜(11)の上に第2の絶縁膜(18)を形成する工程と、第2の領域(A)において前記半導体層(1、4)の上方にある前記第2の絶縁膜(18)の上に675℃以上の温度でキャパシタ素子(Q)を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によって解決する。
【0012】
の半導体装置の製造方法において、前記第2の導電層(14)を構成する前記高融点金属は、タングステン、タンタル、モリブデンのいずれかから形成されることを特徴とする。
【0013】
の半導体装置の製造方法において、前記第1の導電層(10b)を構成する前記金属シリサイドはコバルトシリサイド、タングステンシリサイドのいずれかであることを特徴とする。
【0014】
その半導体装置の製造方法において、前記半導体層(4)の表面に前記第1の導電層(5)を形成する工程は、不純物を含む多結晶シリコン層の上にタングステンを含む層を形成する工程であることを特徴とする。
その半導体装置の製造方法において、前記第2の導電層(12)を構成する前記高融点金属シリサイドは、タングステン、タンタル、モリブデン、又はチタンのシリサイドであることを特徴とする。
【0015】
その半導体装置の製造方法において、前記キャパシタ素子(Q)と前記第2の絶縁膜(18)の上に第3の絶縁膜(24)を形成する工程と、前記第3の導電層(24)に繋がる第2のホール(24a)を前記第3の絶縁膜(24)に形成する工程と、前記第2のホール(24a)と前記第2の導電層(12)と第3の導電層(14)を介して前記第1の導電層(10b)に電気的に接続される第4の導電層(25〜27)を前記第3の絶縁膜(24)の上に形成する工程をさらに有することを特徴とする。
【0016】
その半導体装置の製造方法において、前記第3の導電層(14)はCVD法により形成されたタングステンを含むことを特徴とする。
その半導体装置の製造方法において、前記第3の導電層(14)はCVD法により形成されたタングステン膜であって、該タングステン膜と前記第2の導電層(12)の間には窒化チタンよりなるバリアメタル層(13)を形成する工程を含むことを特徴とする。
【0017】
お、上記した図番と括弧付き符号は発明の理解を容易にするために引用されたものであって、本願発明はそれらに限定されるものではない。次に、本発明の作用について説明する。
【0018】
本発明によれば、第1の絶縁膜のホール内に形成されて金属シリサイドよりなる第1の導電層に接続される複数の導電層のうち、第1の導電層に接続する第2の導電層を高融点金属シリサイド又は融点1700℃以上の高融点金属から形成している。
そのような材料から第2の導電膜を形成し、その上にタングステンなどのプラグ又は配線を形成した後の工程において、700℃程度で加熱処理を行ったところ、第1の導電層と第2の導電層のコンタクト抵抗が増加しないことが実験によって確かめられた。
【0019】
そのような第1の導電層としては、例えばMOSトランジスタのソース、ドレインを構成するサリサイド構造(例えばコバルトサリサイド構造)がある。また、第1の導電層を構成する材料として、タングステンシリサイド、タンタルシリサイド、モリブデンシリサイド、チタンシリサイドなどがある。
また、そのような第1の導電層に絶縁膜のホールを通して接続される第2の導電層として、スパッタにより形成された融点3410℃のタングステンや、融点2996℃のタンタルや、モリブデンなどがある。また、ゲート部においては、ポリサイド(例えば、半導体層の上に形成されたタングステンシリサイド)やポリメタル(半導体層の上に形成されたタングステンとタングステンナイトライド)などがある。
【0020】
以上のように、熱処理の際の第1の導電層と第2の導電層とのコンタクト抵抗の増加が抑制されることから、キャパシタの上方にある導電層を直接第1の導電層に接続する必要はなくなり、その導電層を第2の導電層に接続してもよくなる。これによりキャパシタの上方にある導電層からの接続孔の深さを浅くすることができ、半導体装置の製造が容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図2〜図7は、本発明の実施形態を示す半導体装置の製造工程を示す断面図である。
まず、図2(a) に示すような状態になるまでの工程を説明する。
【0022】
図2に、シリコン基板1のうちのメモリ領域Aと周辺回路領域Bの周辺の素子分離領域に溝2aを形成し、その溝2a内にSiO膜2bを充填することにより、素子分離領域にSTI(shallow trench isolation)とよばれる素子分離構造2を形成する。
続いて、シリコン基板(半導体基板)1を熱酸化してゲート絶縁膜3を6nmの厚さに形成する。さらに、不純物含有の多結晶シリコン膜4とタングステンシリサイド(WSi)膜5と絶縁保護膜30をそれぞれ60nm、200nm、200nmの厚さにCVD法によって順に形成する。絶縁保護膜30は例えば窒化シリコン又は酸化シリコンから構成される。
【0023】
その後に、レジストをWSi膜5上に塗布し、これを露光、現像してゲート電極形成用のレジストパターン6a,6bを形成する。
次に、レジストパターン6a,6bをマスクに使用して保護絶縁膜30とWSi膜5と多結晶シリコン膜4をエッチングする。これによりパターニングされたWSi膜5と多結晶シリコン膜4はメモリ領域Aと周辺回路領域Bでそれぞれゲート電極5a、5bとして使用される。そのゲート電極5a,5bの構造はポリサイド構造となっている。
【0024】
なお、ゲート電極は、多結晶シリコン膜の上に金属膜を形成し、これを加熱して得られるシリサイド構造としてもよいし、多結晶シリコン膜の上にタングステンとタングステンナイトライドを形成したポリメタル構造としてもよい。
その後に、ゲート電極5a、5bとシリコン基板1の上に酸化シリコン、窒化シリコンのような絶縁膜を形成し、ついで、反応性イオンエッチング(RIE)によって基板面に略垂直方向にその絶縁膜をエッチングして複数のゲート電極5a,5bのそれぞれの側面に残す。それらのゲート電極5a,5bの各側面に残存された絶縁膜は図2(b) に示すようにサイドウォール7a、7bとして使用される。
【0025】
次に、不純物をシリコン基板1にイオン注入することにより、不純物注入領域8a,8b、9a, 9bを各ゲート電極5a,5bの両側のシリコン基板1に形成する。これによりメモリ領域Aと周辺回路領域Bのそれぞれで複数のMOSトランジスタが完成する。
その不純物としては、活性領域にn型MOSトランジスタを形成するしょうとする場合には砒素(As)を使用し、また、活性領域にp型MOSトランジスタを形成しようとする場合には硼素(B)を使用する。
【0026】
続いて、図2(c) に示すように、不純物注入領域8a,8b、9a, 9bをRTA(rapid thermal annealing )処理により活性化することにより、ゲート電極5a、5bの両側の不純物注入領域8a,8b、9a, 9bをソース、ドレインとなる不純物拡散層8s、8d、9s,9dに変える。
その後に、シリコン基板1の表面をフッ酸(HF)により清浄化する。
【0027】
次に、図3(a) に示すように、ゲート電極5a,5b、シリコン基板1の上にコバルト(Co)膜10を10nmの厚さに形成する。その後に、図3(b) に示すように、シリコン基板1とコバルト膜10を500℃の温度でRTA処理することにより、コバルト膜10とシリコン基板1を反応させて不純物拡散層8s, 8d、9s, 9dの表面にコバルトシリサイド層10a、10bを形成する。これにより、ゲート電極5a,5bの両側のシリコン基板1にはサリサイド構造が形成される。
【0028】
なお、メモリセル領域Aにおいてはそのようなサリサイド構造を形成しなくてもよく、この場合には、サリサイド構造を形成する際に、メモリセル領域Aのシリコン基板1を絶縁膜又はレジストで覆いながら行う。
次に、未反応のコバルト膜10を除去し、ついで800℃のRTA処理を行った後に、図3(c) に示すように、シリコン基板1の上にSiOよりなる第1の層間絶縁膜11をプラズマCVD法により1.0μmの厚さに形成する。その後に、第1の層間絶縁膜11を300nm程度の厚さ分だけ化学機械研磨(CMP)処理して第1の層間絶縁膜11の上面を平坦化する。
【0029】
次に、図4(a) に示すように、レジストと反応性イオンエッチングを用いるフォトリソグラフィー法により、第1の層間絶縁膜11に直径が例えば0.3μmのコンタクトホール11a〜11cを形成する。それらのコンタクトホール11a〜11cが形成される場所は、例えば、メモリ領域Aのビット線接続側の不純物拡散層8dの上と、周辺回路領域Bで選ばれた不純物拡散層9d, 9sの上と、ゲート電極5a,5bの上である。第1の層間絶縁膜11上のレジストはコンタクトホール11a〜11cを形成した後に除去される。
【0030】
続いて、アルゴンスパッタエッチングにより第1の層間絶縁膜11の表面とコンタクトホール11a〜11c内を清浄化した後に、図4(b) に示すように、第1の層間絶縁膜11上とコンタクトホール11a〜11c内に耐熱性向上のためのタングステンのような金属よりなるコンタクト金属膜12と窒化チタンよりなるバリア金属膜13とタングステンよりなるプラグ14を順に形成する。
【0031】
コンタクト金属膜12をタングステンから形成する条件として、スパッタ装置のチャンバ内の電極に印可される電力を2.0kw、圧力を5mTorr とし、アルゴン(Ar)ガスをチャンバ内に導入して10〜80nm(例えば40nm)の厚さに形成する。また、バリア金属膜13を窒化チタンから形成する条件として、スパッタ装置のチャンバ内の電極に印可される電力を7.0kw、圧力を2mTorr とし、アルゴンガスと窒素ガス(N)をチャンバ内に導入して10〜100nm(例えば50nm)の厚さに形成する。
【0032】
コンタクト金属膜12としては、融点1700℃以上のタングステン、タンタル、モリブデンなどの高融点金属、又はタングステンシリサイド、モリブデンシリサイド、タンタルシリサイドのような高融点金属シリサイドを用いてもよい。なお、コンタクト金属膜12の形成とバリア金属膜13の形成は、その場処理(Insitu)により行い、指向性の高いコリメート(collimate )やロングスロー(long−throw)やIMP(ionized metal PVD )技術を用いるのが好ましい。
【0033】
なお、バリア金属膜13である窒化チタンを形成する場合には四塩化チタンを反応ガスに用いてCVD法により成長してもよく、この場合、その膜厚を5〜50nm(例えば20nm)とする。
ゲート電極5a,5bを構成するタングステンシリサイド5a,5bと不純物拡散層8s,8d,9s,9d上のシリサイド層10a,10bにそれぞれ接続されるコンタクト金属膜12を構成する材料として、スパッタにより形成したタングステン膜の代わりに膜厚10〜80nmのタンタルや膜厚10〜80nmのタングステンシリサイドのような高融点金属メタルを用いてもよい。
【0034】
また、バリア金属膜13とその下に存在するシリコンとの相互拡散を防止するために、コンタクト金属膜12としてチタンシリサイド膜をスパッタ法またはCVD法により形成したものを用いてもよい。このチタンシリサイド膜は、チタンを1とした場合にシリコンを1〜3(例えば2)の割合で含有させる。
プラグ14を構成するタングステンは、六フッ化タングステン(WF)を用いるCVD法によって300nmの膜厚に形成する。WFはシリコンを浸食することが知られているが、本実施形態ではその浸食がバリア金属膜13によって阻止されている。
【0035】
この後に、図4(c) に示すように、第1の層間絶縁膜11の上に存在するコンタクト金属膜12、バリア金属膜13、プラグ14をCMP法によって研磨して除去する一方、コンタクトホール11a〜11c内に選択的に残存させる。
次に、アルゴンスパッタエッチングにより第1の層間絶縁膜11の表面を清浄化した後に、スパッタ法により窒化チタン膜15を20〜100nmの厚さに形成し、ついで、窒化チタン膜15の上にCVD法によりタングステン膜16を50〜400nm(例えば200nm)の厚さに形成する。
【0036】
そして、タングステン膜15とその下の窒化チタン膜16は、フォトレジストと反応性イオンエッチング法によってパターニングされて図5(a) に示すような配線17a〜17cとなる。この配線17a〜17cは、メモリ領域Aではビット線として使用される。
次に、図5(b) に示すように、プラズマCVD法によりSiOよりなる第2の層間絶縁膜18を700nmの厚さに形成する。その後に第2の層間絶縁膜18の表面をCMP法により研磨して平坦化する。
【0037】
続いて、第2の層間絶縁膜18の上にレジスト19を塗布し、これを露光、現像してメモリ領域Aのうちキャパシタ接続側の不純物拡散層8sの上に窓19aを形成する。
そして、窓19aを通して第1及び第2の層間絶縁膜11、18を反応性イオンエッチング法によりエッチングして蓄積電極用のコンタクトホール18aを形成する。
【0038】
次に、図5(c) に示すように、蓄積電極用のコンタクトホール18a内と第2の層間絶縁膜18の上に、燐を2×1021/cm程度ドープした非晶質シリコン膜20をCVD法により1.0μmの厚さに成長する。その後に、非晶質シリコン膜20の上にレジストを塗布し、これを現像して蓄積電極用のレジストパターン21を形成する。
【0039】
この後に、反応性イオンエッチング法によりレジストパターン21に覆われない部分の非晶質シリコン膜20をエッチングし、これにより図6(a) に示すようにパターニングされた非晶質シリコン膜20を蓄積電極20aとして使用する。その蓄積電極20はメモリ領域AのMOSトランジスタの一つの不純物拡散層8sに接続される。
【0040】
そのレジストパターン21を除去した後に、蓄積電極20aの表面と第2の層間絶縁膜18の上に窒化シリコン膜をCVD法により4nmの厚さに形成する。窒化シリコン膜の形成条件として、成長温度を600〜800℃(例えば700℃)とし、成長時間を100〜400分とする。その後に、酸素雰囲気中で窒化シリコン膜を温度700℃、60分間でアニールすることにより、酸化された窒化シリコン膜を図6(b) に示すキャパシタの誘電体膜22として使用する。
【0041】
なお、誘電体膜22を構成する材料としてスパッタにより形成された酸化タンタル(Ta)を用いてもよい。誘電体膜22としてTa膜を使用する場合にはTa膜を成長した後に600〜750℃(例えば700℃)で酸素雰囲気中でアニールして結晶性を改善する処理が必要である。
次に、対向電極(セルプレート)23となる非晶質シリコン膜をCVD法により100nmの厚さに形成する。その非晶質シリコン膜は、例えば不純物である燐を2×1021/cmの濃度でドープして成長される。
【0042】
なお、対向電極23を構成する材料としてCVD法により形成される窒化チタン等を用いてもよい。
続いて、図6(c) に示すように、レジストと反応性イオンエッチングを用いるフォトリソグラフィー法によりて非晶質シリコン膜をパターニングしてセルプレート23として使用するとともにその下の誘電体膜22をセルプレート23と同じ平面形状にパターニングする。
【0043】
以上のような対向電極20aと誘電体膜22と蓄積電極23によってキャパシタQが構成されることになる。
その後に、キャパシタQと第2の層間絶縁膜18の上に第3の層間絶縁膜24をプラズマCVD法により1500nmの膜厚に形成した後に、第3の層間絶縁膜24の表面をCMP法により研磨して平坦化する。さらに、図7(a) に示すように、レジストと反応性イオンエッチングを用いて、周辺回路領域Bの所定の不純物拡散層9d、9sの上にある第2及び第3の層間絶縁膜18、24にビアホール24a,24bを形成する。
【0044】
さらに、アルゴンスパッタを用いて第3の層間絶縁膜24の表面とビアホール24a,24b内を清浄化した後に、図7(b) に示すように、ビアホール24a,24b内にチタンよりなるコンタクト金属膜25と窒化チタンよりなるバリア金属膜26とタングステンよりなるプラグ27をそれぞれ40nm、20nm、300nmの厚さとなるように順に形成する。
【0045】
コンタクト金属膜25を構成するチタンの形成は、IMP法が用いられる。バリア金属膜26を構成する窒化チタンの成長にはCVD法が使用され、プラグ27を構成するタングステンの形成にはCVD法が使用される。また、第3の層間絶縁膜24の上に形成されたそれら3層の膜はCMP法によって除去される。
また、第3の層間絶縁膜24の上には、ビアホール24a,24b内のプラグ27に接続される上側の配線28a,28bが形成される。
【0046】
上側の配線28a,28bは、第3の層間絶縁膜24の表面をアルゴンスパッタによって清浄化した後に、膜厚20nmのチタンと、膜厚50nmの窒化チタンと、膜厚0.4μmのアルミニウムと、膜厚10nmのチタンと、膜厚50nmの窒化チタンを順に形成し、これをフォトリソグラフィー法によってパターニングすることによって得られる。
【0047】
次に、上記した実施形態におけるコンタクト金属膜12とコバルトシリサイド層とのコンタクト抵抗の変化、従来のコンタクト金属膜とコバルトシリサイド層とのコンタクト抵抗の変化を実験したところ、表1のようになり、本発明によってアニール後のコンタクト抵抗の上昇が抑制されることがわかった。
なお、表1において、アニール温度の700℃は、キャパシタの誘電体膜の成長や誘電体膜の結晶性改善用のアニールによく用いられる温度675℃〜800℃の1つの例として選択された値である。
【0048】
【表1】
Figure 0003623682
【0049】
また、従来では、そのようなコンタクト抵抗の上昇を押さえるために次のような方法を採用していた。即ち、キャパシタを形成した後に、シリコン基板内のソース、ドレインに繋がるホールを上記した第1〜第3の層間絶縁膜に開口し、そのホールを通してプラグを形成することにより、第3の層間絶縁膜の上の配線とソース、ドレインとを電気的に接続していた。
【0050】
これに対して本発明では、上記したようにキャパシタを形成する前に第1の層間絶縁膜11にプラグを形成してもシリサイド層とプラグとのコンタクト抵抗の上昇を抑制することができるので、キャパシタを形成した後のホールの深さを1.5μm程度と浅くすることができ、ホールの形成が容易になる。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、第1の絶縁膜のホール内に形成されて金属シリサイドよりなる第1の導電層に接続される複数の導電層のうち、第1の導電層に接続する第2の導電層を高融点金属シリサイド又は融点1700℃以上の高融点金属から形成したので、第2の導電膜の上にタングステンなどのプラグ又は配線を形成した後に700℃程度で加熱処理を行っても第2の導電層と第1の導電層とのコンタクト抵抗の増加を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、一般的なMOSトランジスタと配線接続を示す断面図である。
【図2】図2(a) 〜(c) は、本発明の一実施形態の製造工程を示す断面図(その1)である。
【図3】図3(a) 〜(c) は、本発明の一実施形態の製造工程を示す断面図(その2)である。
【図4】図4(a) 〜(c) は、本発明の一実施形態の製造工程を示す断面図(その3)である。
【図5】図5(a) 〜(c) は、本発明の一実施形態の製造工程を示す断面図(その4)である。
【図6】図6(a) 〜(c) は、本発明の一実施形態の製造工程を示す断面図(その5)である。
【図7】図7(a),(b) は、本発明の一実施形態の製造工程を示す断面図(その6)である。
【符号の説明】
1…シリコン基板(半導体基板)、2…素子分離構造、3…ゲート絶縁膜、4…多結晶シリコン膜、5…タングステンシリサイド膜、5a,5b…ゲート電極、6a,6b…レジストパターン、7a,7b…サイドウォール、8a,8b、9a, 9b…不純物注入領域、8s, 8d、9s, 9d…不純物拡散層、、10…コバルト膜、10a、10b…コバルトシリサイド層、11…第1の層間絶縁膜、12…コンタクト金属膜、13…バリア金属膜、14…プラグ、15…窒化チタン、16…タングステン膜、17a〜17c…配線、18…第2の層間絶縁膜、19…レジスト、20…非晶質シリコン膜、20a…蓄積電極、21…レジストパターン、22…誘電体膜、23…対向電極(セルプレート)、24…第3の層間絶縁膜、24a,24b…ビアホール、25…コンタクト金属膜、26…バリア金属膜、27…プラグ、28a,28b…配線、30…絶縁膜。

Claims (8)

  1. 第1の領域で半導体層の表面に金属シリサイド又は高融点金属よりなる第1の導電層を形成する工程と、
    前記第1の導電層と前記半導体層の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜のうち前記第1の導電層の上にホールを形成する工程と、
    前記ホール内面と前記第1の絶縁膜の上に沿って高融点金属シリサイド又は溶融温度1700℃以上の高融点金属よりなる第2の導電層を形成し、該第2の導電層を前記第1の導電層に接続する工程と、
    前記第2の導電層上に配線又はプラグとして第3の導電層を形成する工程と、
    前記第3の導電層と前記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    第2の領域において前記半導体層の上方にある前記第2の絶縁膜の上にキャパシタ素子を675℃以上の温度で形成する工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の導電層を構成する前記高融点金属を、タングステン、タンタル、モリブデンのいずれかから形成する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の導電層を構成する前記金属シリサイドはコバルトシリサイド、タングステンシリサイドのいずれかである請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体層の表面に前記第1の導電層を形成する工程は、不純物を含む多結晶シリコン層の上にタングステンを含む層を形成する工程である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2の導電層を構成する前記高融点金属シリサイドは、タングステン、タンタル、モリブデン、又はチタンのシリサイドである請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記キャパシタ素子と前記第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3の導電層に繋がる第2のホールを前記第3の絶縁膜に形成する工程と、
    前記第2のホールと前記第2の導電層と第3の導電層を介して前記第1の導電層に電気的に接続される第4の導電層を前記第3の絶縁膜の上に形成する工程をさらに有する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第3の導電層はCVD法により形成されたタングステンを含む請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第3の導電層はCVD法により形成されたタングステン膜であって、該タングステン膜と前記第2の導電層の間には窒化チタンよりなるバリアメタル層を形成する工程を含む請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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