JP3487080B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP3487080B2 JP15717796A JP15717796A JP3487080B2 JP 3487080 B2 JP3487080 B2 JP 3487080B2 JP 15717796 A JP15717796 A JP 15717796A JP 15717796 A JP15717796 A JP 15717796A JP 3487080 B2 JP3487080 B2 JP 3487080B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高集積度の半導体装
置およびその製造方法に関し、更に詳しくは、セルフア
ラインコンタクト構造を有する半導体装置およびその高
信頼性の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置の高集積度化、高
性能化が進展するに伴い、そのデザインルールはハーフ
ミクロンからサブクォータミクロンへと縮小しつつあ
る。これに伴い、半導体基板の不純物拡散層と、コンタ
クトプラグあるいは上層配線とを接続するコンタクトホ
ールにおける微細化と低抵抗化の要求は、ますます厳し
さを増している。
【0003】コンタクトホール形成技術のうち、セルフ
アラインコンタクト(SAC ; Self Aligned Contact)は、
次世代の256MDRAM相当の、0.25μm以降の
デザインルールの半導体装置ではこれを採用する動向が
活発化している。この背景には、セルフアラインコンタ
クトの採用により半導体装置のセル面積やチップ面積を
積極的に縮小することと、ステッパの性能を補完するこ
との、2つの要請がこめられている。
【0004】後者のステッパの性能に関しては、0.2
5μmルール対応のステッパにおいても、コンタクトホ
ール開口用のリソグラフィにおける位置合わせのばらつ
きが無視できないレベルにある。通常のコンタクトホー
ル開口用リソグラフィでは、このばらつきを見込んで、
合わせ余裕すなわち冗長度込みの設計をする必要がある
ため、セル面積やチップ面積の縮小には限界があった。
この位置合わせの設計余裕を不要あるいは大幅に削減可
能とする技術がセルフアラインコンタクトである。一般
的なセルフアラインコンタクトは、ゲート電極側面に形
成したサイドウォールスペーサやLOCOSにより、自
己整合的にコンタクトホール底部の微細開口幅を規制す
るものである。
【0005】セルフアラインコンタクト技術において
は、不純物拡散領域上に薄いSi3 4 層をエッチング
ストッパとして形成しておく方法が一般的である。この
方法はエッチングストッパ層をパターニングするための
露光工程が不要である利点を有する。他に酸化シリコン
系の層間絶縁膜と選択比のとれるエッチングストッパ層
として金属層を用いる方法もあり、エッチングストッパ
のパターニングのための露光工程が余分に増えない工夫
がなされれば、この方法も有望であるといわれている。
なおセルフアラインコンタクト技術の解説として、日経
マイクロデバイス誌1995年2月号および11月号に
記事が掲載されている。
【0006】一方、低抵抗化の要請に応えるサリサイド
(SALICIDE ; Self Aligned Silicide)技術は、不純物拡
散領域に自己整合的にTiSi2 等の金属シリサイドを
形成して、ソース/ドレインのシート抵抗を低下する技
術であり、一例として、IEEETransactions on Electron
Devices. 38-1, 88 (1991)に報告されている。サリサ
イド技術の適用は、寄生抵抗によるデバイス性能の低下
を避けるためにも有望視されている。
【0007】サリサイド技術におけるシリサイド材料と
しては、TiSi2 が採用される場合が多い。TiSi
2 によるサリサイドプロセスの概要は、不純物拡散領域
が露出した被処理基板上にTi膜を全面に形成し、60
0℃程度の第1の熱処理により高抵抗かつ結晶粒の小さ
いC49構造のTiSix を不純物拡散領域表面に選択
的に形成後、未反応領域のTi膜を除去し、この後80
0℃程度以下の第2の熱処理により低抵抗かつ大結晶粒
のC54構造のTiSi2 に相転換するものである。こ
の方法によれば、不純物拡散領域のシート抵抗は従来の
50〜100Ω/□から2〜3Ω/□へと1桁以上も低
減することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、個々の要
素技術としては次世代の半導体装置の製造工程にほぼ不
可欠の技術であるが、これらを組み合わせて使用する場
合には未だ残された問題がある。この問題を図9を参照
して説明する。図9は、半導体基板1上にLOCOS
7、ゲート絶縁膜2、多結晶シリコン層3と高融点金属
シリサイド層4からなるゲート電極5、LDDサイドウ
ォールスペーサ6、そして不純物拡散領域に自己整合的
にシリサイド層8を形成し、さらに全面に層間絶縁膜9
を形成後、シリサイド層8に臨むコンタクトホール10
を形成した状態を示す。図示の半導体装置では、サイド
ウォールスペーサ6とLOCOS7との間の不純物拡散
層領域の幅が微細であり、コンタクトホール10開口時
に位置合わせ余裕を確保するスペースが採れずに、シリ
サイド層8をエッチングストッパとしたセルフアライン
コンタクト構造を採用したものである。
【0009】このうち、図9(a)の半導体装置では、
コンタクトホール開口用のレジストマスク11露光時の
マスクアライメントがゲート電極側にずれた場合であ
り、コンタクトホール10底部のエッチングストッパ、
すなわちシリサイド層8からはずれた部分には、LDD
サイドウォールスペーサの突き抜け6aが発生してい
る。また図9(b)に示した半導体装置では、コンタク
トホール開口用のレジストマスク11露光時のマスクア
ライメントがLOCOS7側にずれた場合であり、コン
タクトホール10底部のエッチングストッパ、すなわち
シリサイド層8からはずれた部分にはLOCOSの突き
抜け7aが発生している。いずれの突き抜けの場合に
も、絶縁耐圧の劣化や、コンタクト補償イオン注入およ
び活性化熱処理ができないための接合リーク電流の増大
等、デバイス不良の原因となる。かかる突き抜けは、サ
リサイド構造を適用しない通常のセルフアラインコンタ
クト開口の場合にも発生する。
【0010】本発明は、上述した高集積度の半導体装置
にセルフアラインコンタクト構造や、サリサイドプロセ
スとセルフアラインコンタクト構造を併用した場合の、
露光アライメントずれによる突き抜け、そのうちでも特
に後者のLOCOS側にずれた場合の突き抜けを防止
し、またこの突き抜けによる絶縁耐圧の劣化や接合リー
ク電流の増大を防止した、信頼性の高い半導体装置およ
びその製造方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は上
述した課題を達成するために提案するものであり、少な
くともLOCOSにより端縁を区画された不純物拡散領
域上の層間絶縁膜に、この不純物拡散領域に臨んで自己
整合的に形成されたコンタクトホールを有する半導体装
置において、このLOCOSのバーズビーク上に選択的
に残置形成されたエッチングストッパ層を有することを
特徴とする。このエッチングストッパ層としては、非晶
質シリコン、非単結晶シリコンおよび遷移金属等が採用
される。
【0012】また本発明の半導体装置の製造方法は、半
導体基板上にLOCOSを形成し、少なくともこのLO
COSの端縁により、半導体基板の不純物拡散領域を区
画する工程、このLOCOSのバーズビーク上にエッチ
ングストッパ層を選択的に残置形成する工程、不純物拡
散領域上に層間絶縁膜を全面に形成する工程、層間絶縁
膜に、不純物拡散領域に望むコンタクトホールを自己整
合的に形成する工程を有することを特徴とする。
【0013】 本発明の半導体装置の製造方法の一実施
態様として、このエッチングストッパ層は、半導体基板
上に全面に形成されたエッチングストッパ形成層をエッ
チバックすることにより、前記LOCOSのバーズビー
ク上に選択的に残置形成することを特徴とする。この
際、このエッチングストッパ層は、非晶質シリコン、非
単結晶シリコンおよび遷移金属のうちのいずれか一種が
採用される。
【0014】エッチングストッパ層として遷移金属、例
えばTiを用いた場合には、エッチングストッパ形成層
と不純物拡散領域との反応により、この不純物拡散領域
表面に自己整合的に遷移金属シリサイド層を形成後、未
反応のエッチングストッパ形成層をエッチバックして除
去してもよい。
【0015】また本発明の半導体装置の製造方法の他の
一実施態様として、このエッチングストッパ層は、LO
COS形成用の選択酸化マスクを異方性エッチングする
ことにより、LOCOSのバーズビーク上に選択的に残
置形成することを特徴とする。この態様においては、こ
のエッチングストッパ層は窒化シリコンからなることを
特徴とする。
【0016】つぎに作用の説明に移る。本発明の半導体
装置は、LOCOSのバーズビーク上にエッチングスト
ッパ層を選択的に残置形成しておくことにより、セルフ
アラインコンタクト開口用のレジスト露光アライメント
がLOCOS側にずれた場合においても、LOCOSの
突き抜けが防止される。また、エッチングストッパ層を
不純物拡散領域を含めた半導体基板上全面に形成してお
く場合と比較しても、セルフアラインコンタクト開口後
にエッチングストッパ層を別途除去する必要はない。し
たがって、高集積度の半導体装置における浅い接合のダ
メージが防止できる。
【0017】また本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、LOCOSのバーズビーク上にエッチングストッパ
層を選択的に残置形成する手段として、半導体基板上全
面に形成したエッチングストッパ形成層をエッチバック
することにより、サイドウォールスペーサ状に残すこと
ができる。この際には、エッチングストッパ形成層の膜
厚分、すなわちジャストエッチング状態のエッチバック
を施すか、極く軽度のオーバーエッチングを施せば、エ
ッチングストッパ層をLOCOSバーズビークの斜面に
サイドウォールスペーサ状に残すことは容易である。ま
たエッチングストッパ形成層堆積前に、ゲート酸化膜形
成やLOCOS下へのチャネルカット用イオン注入工程
を予めおこなっておけば、LOCOS上にエッチングス
トッパ層が残っていても、プロセス上の不都合は生じな
い。エッチングストッパ形成層は、800℃程度以下の
成膜温度を採用することにより、不純物プロファイルが
大きく変わることがない。
【0018】またLOCOSバーズビーク上にエッチン
グストッパ層を残置形成する他の方法として、LOCO
Sの選択酸化マスクを異方性エッチングすることにより
形成することができる。選択酸化マスクは通常Si3
4 からなり、選択酸化終了後のバーズビーク上の選択酸
化マスクをそのままエッチングストッパ形成層と併用す
ることができ、エッチングストッパ形成層を別途堆積す
る工程を省略できる。選択酸化マスクの異方性エッチン
グにおいては、やはり選択酸化マスクの膜厚分、すなわ
ちジャストエッチング状態の異方性エッチングを施す
か、極く軽度のオーバーエッチングを施せば、エッチン
グストッパ層をLOCOSバーズビークの斜面にサイド
ウォールスペーサ状に残すことは容易である。この際
に、LOCOS上にエッチングストッパ層が残っていて
も、その後の工程であるゲート酸化膜形成やLOCOS
下へのチャネルカット用イオン注入は、その存在を考慮
した条件を設定すれば何ら問題とはならない。なお選択
酸化マスクとしては、通常のパッド酸化膜上にSi3
4 を形成した構造や、パッド酸化膜上に多結晶シリコン
層を介してSi3 4 を形成したPPL(Poly Pad Loco
s)構造等であってもよい。
【0019】いずれの製造方法においても、LOCOS
の突き抜けは効果的に防止され、通常のサリサイド構造
を採用していない半導体装置はもちろん、特にサリサイ
ド構造を採用したことによりイオン注入およびこれに続
く熱処理による補償プロセスが制約されている半導体装
置においては大きな利点となる。なお本発明の半導体装
置の製造方法において、エッチングストッパ形成層のエ
ッチバック、異方性エッチングあるいはセルフアライン
コンタクト開口時に採用するエッチング装置は、通常の
平行平板型RIE装置でよいが、ECRプラズマエッチ
ング装置、誘導結合プラズマエッチング装置あるいはヘ
リコン波プラズマエッチング装置等、低動作圧力かつ高
密度プラズマエッチング装置を採用することが、高選択
比、高アスペクト比対応および低ダメージ等の観点から
は望ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明およびその参考例を添付図1な
いし8を参照して説明する。なお従来例の説明に供した
図9と共通の構成部分には同じ参照符号を付すものとす
る。
【0021】図1(a)〜(b)は本発明の半導体装置
を示す概略断面図である。このうち、図1(a)はサリ
サイドプロセスを適用しない一般的な半導体装置にセル
フアラインコンタクト構造を適用した例、図1(b)は
サリサイドプロセスを適用して不純物拡散領域にシリサ
イド層8が形成されている場合の半導体装置にセルフア
ラインコンタクト構造を適用した例である。
【0022】シリコン等の半導体基板1上には、ゲート
絶縁膜2、多結晶シリコン層3および高融点金属シリサ
イド層4の積層構造によるゲート電極5、ゲート電極5
側面のLDDサイドウォールスペーサ6、およびLOC
OS7等が常法により形成されている。またLDDサイ
ドウォールスペーサ6およびLOCOS7により不純物
拡散領域が区画されている。不純物拡散領域上の層間絶
縁膜9には、この不純物拡散領域に臨んでセルフアライ
ンコンタクトホール10が開口されている。セルフアラ
インコンタクトホール10は、レジスト露光時のアライ
メントずれによりLOCOS側にずれており、その底面
の一部はLOCOS7のバーズビーク上にかかってい
る。
【0023】本発明の半導体装置の特徴部分は、LOC
OS7のバーズビーク上に選択的に残置形成されたエッ
チングストッパ層12である。このエッチングストッパ
層12の存在により、セルフアラインコンタクトホール
10開口時、あるいはそのオーバーエッチング工程時に
おけるLOCOSの突き抜けは効果的に防止され、接合
リーク電流の低減が図られている。
【0024】 以下、本発明の半導体装置の製造方法の
具体例を実施例2,3,4に示す。また、本発明の参考
例として実施例1,5,6,7,8を示す。 実施例1 本実施例は、エッチングストッパ層をエッチバックによ
りバーズビーク上に残した例であり、これを図2および
図3を参照して説明する。まず図2(a)に示すよう
に、シリコン等の半導体基板1上に常法によりLOCO
S7、および熱酸化によるSiO2 からなるゲート絶縁
膜2等を形成する。LOCOS7の厚さは、例えば40
0nmであり、ゲート絶縁膜2の厚さは8nmである。
【0025】続く工程は本実施例の特徴部分である。例
えばSiH2 Cl2 とNH3 を原料ガスとした減圧CV
D法等により、Si3 4 からなるエッチングストッパ
形成層13を100nmの厚さに形成する。減圧CVD
の成膜温度は例えば700℃である。この後、平行平板
型RIE装置を用いた異方性エッチングにより、エッチ
ングストッパ形成層13をエッチバックする。RIE条
件は一例として下記のとおりとする。 CHF3 30 sccm O2 30 sccm Ar 300 sccm ガス圧力 200 Pa RF電力 500 W(380kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 5 % 本エッチバック条件はSiO2 との選択比は5を確保で
きる条件であり、またオーバーエッチング量が極くわず
かであるので、LOCOS7のバーズビーク上にのみS
3 4 が残り、エッチングストッパ層12が残置形成
される。この状態を図2(b)に示す。
【0026】つぎに、再び常法により多結晶シリコン層
3およびWSix 層4からなるゲート電極5を形成す
る。多結晶シリコン層3は例えば減圧CVDにより10
0nm、WSix 層4は例えばプラズマCVDにより1
00nm形成し、これをエキシマレーザリソグラフィと
ECRプラズマエッチング装置により0.35μmのゲ
ート電極長に加工した。この後、例えば常圧CVDによ
りSiO2 を200nmの厚さに形成し、ECRプラズ
マエッチング装置によりエッチバックしてゲート電極5
の側面にLDDサイドウォールスペーサ6を形成する。
この状態を図2(c)に示す。ゲート電極5上にオフセ
ット絶縁膜を形成しておいてもよい。LDD構造の不純
物拡散層形成のためのイオン注入は、これも常法に準じ
て施せばよい。
【0027】この後、例えば常圧CVD法によりSiO
2 を800nm堆積し、CMP(Chemical Mechanical P
olishing) により平坦化して層間絶縁膜9を形成する。
CMPは省略することも可能であるが、上層配線の平坦
化や露光の精度を確保するためには用いることが好まし
い。この後図3(d)に示すように、フォトレジスト塗
布とエキシマレーザリソグラフィにより、0.35μm
の開口径を有するレジストマスク11を形成する。この
際、露光のアライメントずれにより、レジストマスク1
1の開口は、一部LOCOS7のバーズビーク上にかか
って形成された。
【0028】図3(d)に示す被処理基板をECRプラ
ズマエッチング装置を用いて、一例として下記エッチン
グ条件によりセルフアラインコンタクトホール10を開
口する。 C4 8 20 sccm Ar 50 sccm ガス圧力 0.2 Pa マイクロ波電力 1200 W(2.45GHz) RFバイアス 250 W(800kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 50 % 本エッチング条件は、対Si3 4 選択比30を確保で
きる条件である。したがって、セルフアラインコンタク
トホール10はLOCOS7のバーズビーク上にかか
り、しかもオーバーエッチングを充分におこなったにか
かわらず、ここに残置形成されたエッチングストッパ層
12の寄与により、LOCOS7の突き抜けは全く発生
しなかった。
【0029】この後レジストマスク11をアッシング除
去し、図示は省略するが常法に準じてWのブランケット
CVDとエッチバックによりセルフアラインコンタクト
ホール10内にコンタクトプラグを形成した。本実施例
によれば、LOCOSバーズビーク上にエッチバックに
よるエッチングストッパ層を残置形成しておくことによ
り、セルフアラインコンタクトホールの位置がLOCO
S側にずれた場合においても、LOCOSの突き抜けは
良好に防止される。またこれにより、接合リーク電流は
従来より1桁改善することができた。
【0030】実施例2 本実施例はエッチングストッパ層の材料を多結晶シリコ
ンとした点のみ異なり、他は前実施例1と同様であるの
で、重複する説明は省略し、相違点のみを同じく図2お
よび図3を参照して説明する。図2(a)において、エ
ッチングストッパ形成層13として多結晶シリコンをS
iH4 とH2 を原料ガスとする減圧CVD等により例え
ば100nm形成する。減圧CVD時の成膜温度は例え
ば700℃とする。この後、一例としてECRプラズマ
エッチング装置を用いた異方性エッチングにより、下記
エッチング条件により、多結晶シリコンからなるエッチ
ングストッパ形成層13をエッチバックする。 Cl2 80 sccm O2 5 sccm 圧力 1.0 Pa マイクロ波電力 900 W(2.45GHz) RFバイアス 60 W(800kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 5 % 本エッチバック条件はSiO2 との選択比10を確保で
きる条件であり、またオーバーエッチング量が極くわず
かであるので、LOCOS7のバーズビーク上にのみ多
結晶シリコンが残り、エッチングストッパ層12が残置
形成される。この状態を図2(b)に示す。
【0031】この後の工程、すなわち図2(c)から図
3(d)に示すレジストマスク11形成までの工程は前
実施例と同様でよい。つぎに図3(d)に示す被エッチ
ング基板を、ICP(Inductively Coupled Plasma)タイ
プのSiO2 エッチャーに搬入し、一例として下記エッ
チング条件によりセルフアラインコンタクトホール10
を開口する。このエッチング装置の上部電極はシリコン
系材料からなり、上部電極の加熱によりプラズマ中の過
剰のフッ素ラジカルを捕獲して、選択比向上を図ること
が可能となっている。 C4 8 50 sccm Ar 100 sccm ガス圧力 0.2 Pa ICP電源電力 2000 W(2.0MHz) RFバイアス 200 W(1.8MHz) 上部電極温度 250 ℃ 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 50 % 本エッチング条件は、対多結晶シリコンのエッチング選
択比40を確保できる条件である。したがって、セルフ
アラインコンタクトホール10がLOCOS7のバーズ
ビーク上にかかり、しかもオーバーエッチングを充分に
おこなったにかかわらず、ここに残置形成されたエッチ
ングストッパ層12の寄与により、LOCOS7の突き
抜けは全く発生しなかった。
【0032】この後レジストマスク11をアッシング除
去し、図示は省略するが常法に準じてWのブランケット
CVDとエッチバックによりセルフアラインコンタクト
ホール10内にコンタクトプラグを形成した。本実施例
によれば、LOCOSバーズビーク上に、多結晶シリコ
ン層をエッチバックすることにより残置形成したエッチ
ングストッパ層の寄与により、セルフアラインコンタク
トホールの位置がLOCOS側にずれた場合において
も、LOCOSの突き抜けは良好に防止される。またこ
れにより、本実施例においても接合リーク電流は従来よ
り1桁改善することができた。さらにセルフアラインコ
ンタクトホールの開口時にICPエッチング装置を採用
したことにより、半導体基板へのダメージを軽減した均
一性にすぐれたプロセスが可能となる。
【0033】実施例3 本実施例はエッチングストッパ層にTi金属を用いると
ともに、LOCOSの形成にはPPLを用いた例であ
る。その他の工程は前実施例2と同様であるので、重複
する説明は省略し、相違点のみを同じく図2および図3
を参照して説明する。本実施例におけるLOCOS7
は、以下の製法によった。半導体基板1上に熱酸化によ
りパッド酸化膜を10nm、次に例えば減圧CVDによ
り多結晶シリコン層を48nm形成する。この多結晶シ
リコン層の8nm相当分を再び熱酸化により酸化膜に変
換後、耐酸化マスクとなるSi3 4 層を減圧CVDで
100nm形成する(単なる積層膜なのでいずれも図示
せず)。この後Si3 4 層のみを、レジストマスクパ
ターニングとRIEにより耐酸化マスクの形状にパター
ニング後、常法の熱酸化によりLOCOS7を400n
mの厚さに形成した。
【0034】この後、エッチングストッパ形成層13と
してTiをRFスパッタリングにより100nm形成す
る。スパッタリング条件の一例を下記に示す。 ターゲット Ti Ar 20 sccm 圧力 0.1 Pa RF電力 2 kW(13.56MHz) スパッタリング時間 60 sec エッチングストッパ層13を形成した状態が図2(a)
である。
【0035】この後、一例としてECRプラズマエッチ
ング装置を用いて下記エッチング条件によりエッチング
ストッパ形成層13をエッチバックする。 Cl2 100 sccm 圧力 1.0 Pa マイクロ波電力 900 W(2.45GHz) RFバイアス 60 W(800kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 5 % 本エッチバック条件はSiO2 との選択比10を確保で
きる条件であり、またオーバーエッチング量が極くわず
かであるので、LOCOS7のバーズビーク上にのみT
iが残り、エッチングストッパ層12が残置形成され
る。この状態を図2(b)に示す。
【0036】この後の工程、すなわち図2(c)以後の
工程は前実施例2と同様でよい。セルフアラインコンタ
クトホール10加工時のTiからなるエッチングストッ
パ層12とのエッチング選択比は40の値が得られた。
【0037】この後レジストマスク11をアッシング除
去し、図示は省略するが常法に準じてWのブランケット
CVDとエッチバックによりセルフアラインコンタクト
ホール10内にコンタクトプラグを形成した。本実施例
によれば、LOCOSバーズビーク上に、Ti層のエッ
チバックによるエッチングストッパ層を残置形成してお
くことにより、セルフアラインコンタクトホールの位置
がLOCOS側にずれた場合においても、LOCOSの
突き抜けは良好に防止される。また本実施例において
は、特にPPLによるLOCOSを採用しているので、
バーズビークにおける歪が低減されており、これらの効
果により接合リーク電流は1桁以上改善することができ
た。
【0038】実施例4 本実施例は、サリサイドプロセスにセルフアラインコン
タクト構造を併用した半導体装置に本発明を適用した例
であり、このプロセスを図4および図5を参照して説明
する。本実施例で採用した被処理基板は、図4(a)に
示すようにまずシリコンからなる半導体基板1上に常法
によりLOCOS7、ゲート絶縁膜2、多結晶シリコン
層3および高融点金属シリサイド層4からなるポリサイ
ド構造のゲート電極5、オフセット絶縁膜14、ゲート
電極5の側面のLDDサイドウォールスペーサ6を形成
し、さらに全面にTiからなるエッチングストッパ形成
層13を形成したものである。これらのうち、LOCO
S7は例えば400nmの厚さに、ゲート絶縁膜2は半
導体基板1の熱酸化により8nmの厚さに、多結晶シリ
コン層3は減圧CVDにより100nmの厚さに、高融
点金属シリサイド層4はWSi2 をプラズマCVDによ
り100nmの厚さにそれぞれ形成した。またオフセッ
ト絶縁膜14は例えばSiO2 を常圧CVDにより20
0nmの厚さに形成後、これをエキシマレーザリソグラ
フィと市販のSiO2 エッチャにより0.35μmのゲ
ート電極幅にパターニングしたものであり、このオフセ
ット絶縁膜14をエッチングマスクとして高融点金属シ
リサイド層4と多結晶シリコン層3を連続的にパターニ
ングしてゲート電極5を形成した。この後、全面にふた
たび常圧CVDにより一例としてSiO2 を例えば20
0nmの厚さに形成し、これをエッチバックしてゲート
電極5およびオフセット絶縁膜14の側面にLDDサイ
ドウォールスペーサ6を形成する。なおこのLDDサイ
ドウォールスペーサ6の形成工程前後には、常法により
LDD構造形成のためのイオン注入工程と活性化熱処理
工程を挿入する。つぎに下記RFスパッタリング条件に
より、全面にTiからなるエッチングストッパ形成層1
3を例えば100nmの厚さに形成した。 ターゲット Ti Ar 20 sccm ガス圧力 0.1 Pa RF電源パワー 2.0 kW(13.56MHz) 時間 60 sec 通常のサリサイドプロセスであれば、Ti層の厚さは3
0nm程度で充分であるが、本実施例においてはシリサ
イド形成とエッチバックによるエッチングストッパ層形
成用とを兼ねた用途であるので、100nmと厚く形成
する。
【0039】図4(a)に示す被処理基板をRTA装置
により下記条件により2段階熱処理を施す。 第1の熱処理(C49 TiSi2 形成工程) 温度 650 ℃ 雰囲気 N2 時間 30 sec 第2の熱処理(C54 TiSi2 形成工程) 温度 850 ℃ 雰囲気 N2 時間 30 sec この第2の熱処理により、図4(b)に示すように半導
体基板1の不純物拡散領域表面にはC54構造の低抵抗
TiSi2 からなるシリサイド層8が形成される。LO
COS7やLDDサイドウォールスペーサ6表面その他
には、未反応のエッチングストッパ形成層13が厚く残
っている。
【0040】この後通常のサリサイドプロセスであれば
未反応のTiはNH3 /H2 2 混合水溶液等により等
方的にウェットエッチング除去するが、本実施例におい
ては、一例としてECRプラズマエッチング装置を用い
た異方性エッチングにより、エッチングストッパ形成層
13をエッチバックにより除去する。エッチング条件の
一例を下記に示す。 Cl2 100 sccm 圧力 1.0 Pa マイクロ波電力 900 W(2.45GHz) RFバイアス 60 W(800kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 5 % 本エッチバック条件はSiO2 との選択比10を確保で
きる条件であり、またオーバーエッチング量が極くわず
かであるので、LOCOS7のバーズビーク上やLDD
サイドウォールスペーサ6上にのみTiが残り、エッチ
ングストッパ層12が残置形成される。また半導体基板
1の素子形成領域にはシリサイド層8が自己整合的に残
る。この状態を図4(c)に示す。
【0041】この後、例えば常圧CVD法によりSiO
2 を800nm堆積し、CMP(Chemical Mechanical P
olishing) により平坦化して層間絶縁膜9を形成する。
CMPは省略することも可能であるが、上層配線の平坦
化や露光の精度を確保するためには用いることが好まし
い。この後図5(d)に示すように、フォトレジスト塗
布とエキシマレーザリソグラフィにより、0.35μm
の開口径を有するレジストマスク11を形成する。この
際、露光のアライメントずれにより、レジストマスク1
1の開口は、一部LOCOS7のバーズビーク上にかか
って形成された。
【0042】図5(d)に示す被処理基板を、ヘリコン
波プラズマエッチング装置を用いて、一例として下記エ
ッチング条件によりセルフアラインコンタクトホール1
0を開口する。 C4 8 30 sccm Ar 100 sccm ガス圧力 0.2 Pa ヘリコン波電源電力 2500 W(13.56MHz) RFバイアス 150 W(400kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 50 % 本エッチング条件は、対TiおよびTiSi2 選択比4
0を確保できる条件である。したがって、セルフアライ
ンコンタクトホール10はLOCOS7のバーズビーク
上にかかり、しかもオーバーエッチングを充分におこな
ったにかかわらず、ここに残置形成されたTiからなる
エッチングストッパ層12の寄与により、LOCOSの
突き抜けは全く発生しなかった。
【0043】この後レジストマスク11をアッシング除
去し、図示は省略するが常法に準じてWのブランケット
CVDとエッチバックによりセルフアラインコンタクト
ホール10内にコンタクトプラグを形成した。本実施例
によれば、サリサイドプロセスにおける未反応のTi
を、ウェットエッチングではなくドライプロセスのエッ
チバックにより除去することで、LOCOSバーズビー
ク上にエッチングストッパ層を残置形成することができ
る。このエッチングストッパ層の寄与により、セルフア
ラインコンタクトホールの位置がLOCOS側にずれた
場合においても、LOCOSの突き抜けは良好に防止さ
れる。本実施例においては、コンタクト抵抗および接合
リーク電流は従来より1桁改善することができた。
【0044】以上の各実施例は、エッチングストッパ形
成層をエッチバックすることにより、LOCOSのバー
ズビーク上にエッチングストッパ層を形成した例であ
る。以下の各実施例においては、LOCOS形成用の選
択酸化マスクを用い、選択酸化後にこれを異方性エッチ
ングすることによりバーズビーク上に残し、エッチング
ストッパ層とした例である。
【0045】実施例5 本実施例は選択酸化マスクを平行平板型RIE装置を用
いて異方性エッチングすることより、LOCOSバーズ
ビーク上にエッチングストッパ層を残置形成した例であ
り、このプロセスを図6および図7を参照して説明す
る。本実施例で用いた被処理基板は図6(a)に示すよ
うに、シリコン等の半導体基板1を熱酸化してパッド酸
化膜15を形成し、この上に減圧CVD等によりSi3
4 からなる選択酸化マスク16を形成後、パッド酸化
膜15および選択酸化マスク16をパターニングしたも
のである。
【0046】この後、図6(b)に示すように、熱酸化
によりLOCOS7を例えば400nmの厚さに形成す
る。LOCOS7のバーズビーク上には、選択酸化マス
ク16の端部が湾曲した形状でのりあげている。この段
階までは通常のプロセスにより形成することができる。
【0047】つぎに平行平板型RIE装置により、一例
として下記エッチング条件により選択酸化マスク16を
異方性エッチングする。この異方性エッチングは、全面
エッチバックでもよいし、バーズビークを含めたLOC
OS7上にレジストマスクをパターニングし、レジスト
マスクから露出する選択酸化マスク16を選択的に除去
する方法であってもよい。 CHF3 30 sccm O2 30 sccm Ar 300 sccm ガス圧力 200 Pa RF電力 500 W(380kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 5 % 本異方性エッチング条件はSiO2 との選択比は5を確
保できる条件であり、またオーバーエッチング量が極く
わずかであるので、LOCOS7のバーズビーク上にの
みSi3 4 が残り、エッチングストッパ層12が残置
形成される。レジストマスクを用いた場合はこれを除去
し、図6(c)に示す状態とする。
【0048】この後、パッド酸化膜15が残存する場合
にはこれを除去し、常法により半導体基板1表面を熱酸
化してゲート絶縁膜2を形成する。さらに多結晶シリコ
ン層3およびWSix 層4からなるゲート電極5を形成
する。多結晶シリコン層3は例えば減圧CVDにより1
00nm、WSix 層4は例えばプラズマCVDにより
100nm形成し、これをエキシマレーザリソグラフィ
とECRプラズマエッチング装置により0.35μmの
ゲート電極長に加工した。この後、例えば常圧CVDに
よりSiO2 を200nmの厚さに形成し、ECRプラ
ズマエッチング装置によりエッチバックしてゲート電極
5の側面にLDDサイドウォールスペーサ6を形成す
る。この状態を図6(d)に示す。ゲート電極5上にオ
フセット絶縁膜を形成しておいてもよい。LDD構造の
不純物拡散層形成のためのイオン注入等は、これも常法
に準じて施せばよい。
【0049】この後、例えば常圧CVD法によりSiO
2 を800nm堆積し、CMPにより平坦化して層間絶
縁膜9を形成する。CMPは省略することも可能である
が、上層配線の平坦化や露光の精度を確保するためには
用いることが好ましい。この後図7(e)に示すよう
に、フォトレジスト塗布とエキシマレーザリソグラフィ
により、0.35μmの開口径を有するレジストマスク
11を形成する。この際、露光のアライメントずれによ
り、レジストマスク11の開口は、一部LOCOS7の
バーズビーク上にかかって形成された。
【0050】図7(e)に示す被処理基板をECRプラ
ズマエッチング装置を用いて、一例として下記エッチン
グ条件によりセルフアラインコンタクトホール10を開
口する。 C4 8 20 sccm Ar 50 sccm ガス圧力 0.2 Pa マイクロ波電力 1200 W(2.45GHz) RFバイアス 250 W(800kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 50 % 本エッチング条件は、対Si3 4 選択比30を確保で
きる条件である。したがって、セルフアラインコンタク
トホール10はLOCOS7のバーズビーク上にかか
り、しかもオーバーエッチングを充分におこなったにか
かわらず、ここに残置形成されたエッチングストッパ層
12の寄与により、LOCOSの突き抜けは全く発生し
なかった。
【0051】この後レジストマスク11をアッシング除
去し、図示は省略するが常法に準じてWのブランケット
CVDとエッチバックによりセルフアラインコンタクト
ホール10内にコンタクトプラグを形成した。本実施例
によれば、LOCOSバーズビーク上に選択酸化マスク
の異方性エッチングによるエッチングストッパ層を残置
形成しておくことにより、セルフアラインコンタクトホ
ールの位置がLOCOS側にずれた場合においても、L
OCOSの突き抜けは良好に防止される。またこれによ
り、接合リーク電流は従来より1桁改善することができ
た。
【0052】実施例6 本実施例は前実施例5に準拠するものであり、選択酸化
マスク16の異方性エッチングおよびセルフアラインコ
ンタクトホール10エッチングにICPエッチング装置
を用いた点のみが異なる。したがって、実施例5と重複
する説明は省略し、相違点のみを同じく図6および図7
を参照して説明する。
【0053】図6(b)の状態迄の工程は前実施例5と
同様でよい。この被処理基板をICPエッチング装置に
より、一例として下記エッチング条件を用いて選択酸化
マスク16を異方性エッチングした。この異方性エッチ
ングは、全面エッチバックでもよいし、バーズビークを
含めたLOCOS7上にレジストマスクをパターニング
し、レジストマスクから露出する選択酸化マスク16を
選択的に除去する方法であってもよい。 CHF3 30 sccm 圧力 1.0 Pa ICP電源電力 1500 W(2.0MHz) RFバイアス 200 W(1.8MHz) 上部電極温度 250 ℃ オーバーエッチング 5 % 異方性エッチング終了後の被エッチング基板を図6
(c)に示す。
【0054】以下、図7(e)に示すまでの工程、すな
わちゲート電極5形成工程、層間絶縁膜9形成工程、お
よびレジストマスク11形成工程等は前実施例5と同様
でよい。この後、再びICPエッチング装置により、一
例として下記エッチング条件によりセルフアラインコン
タクトホール10を開口する。 C3 8 50 sccm Ar 100 sccm ガス圧力 0.2 Pa ICP電源電力 2000 W(2.0MHz) RFバイアス 200 W(1.8MHz) 上部電極温度 250 ℃ 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 5 % 本エッチング条件は、対Si3 4 選択比30を確保で
きる条件である。したがって、セルフアラインコンタク
トホール10はLOCOS7のバーズビーク上にかか
り、しかもオーバーエッチングを充分におこなったにか
かわらず、ここに残置形成されたエッチングストッパ層
12の寄与により、LOCOSの突き抜けは全く発生し
なかった。異方性エッチング終了後の被エッチング基板
を図7(f)に示す。
【0055】この後の工程は前実施例5と同様である。
本実施例によれば、選択酸化マスクの異方性エッチング
にICPエッチング装置を採用することにより、前実施
例5の効果に加えて低ダメージかつ均一性の高いセルフ
アラインコンタクトホールを形成することができた。
【0056】実施例7 本実施例はLOCOSの形成にPPLを用いた例であ
る。その他の工程は前実施例5と同様であるので、重複
する説明は省略し、相違点のみを同じく図6および図7
を参照して説明する。本実施例におけるLOCOS7
は、以下の製法によった。まず図6(a)に示すように
半導体基板1上に熱酸化によりパッド酸化膜15を10
nm形成する。この後、例えば減圧CVDにより多結晶
シリコン層を48nmを形成し、熱酸化によりこの多結
晶シリコン層の8nm相当分を酸化膜に変換後、耐酸化
マスクとなるSi3 4 層を減圧CVDで100nm形
成する(多結晶シリコン層とこれを酸化形成した酸化膜
はいずれも図示せず)。この後、Si3 4 層のみをレ
ジストマスクパターニングとRIEにより耐酸化マスク
の形状にパターニング後、常法の熱酸化によりLOCO
S7を400nmの厚さに形成した。この状態を図6
(b)に示す。
【0057】この後の工程、すなわち選択酸化マスク1
6の除去工程からセルフアラインコンタクトホール10
の開口工程は前実施例5と同様でよい。本実施例によれ
ば、前実施例5の効果に加え、PPLによるLOCOS
を採用しているので、バーズビークにおける歪が低減さ
れており、これらの効果により接合リーク電流は1桁以
上改善することができた。
【0058】実施例8 本実施例はサリサイドプロセスにセルフアラインコンタ
クト構造を併用した半導体装置に本発明を適用した例で
あり、このプロセスを図6およびこれに続く図8を参照
して説明する。図6(b)に示すLOCOS形成工程ま
では前実施例5と同様でよい。この後、ヘリコン波プラ
ズマエッチング装置を用いて、一例として下記エッチン
グ条件により選択酸化マスク16を異方性エッチングす
る。 CHF3 30 sccm Ar 50 sccm ガス圧力 0.5 Pa ヘリコン波電源電力 1500 W(13.56MHz) RFバイアス 100 W(400kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 5 % 異方性エッチング終了後の状態を図6(c)に示す。
【0059】図6(d)に示すゲート電極5、LDDサ
イドウォールスペーサ6形成工程も前実施例5と同様で
よい。つぎに下記RFスパッタリング条件により、全面
にTi層17を例えば30nmの厚さに形成した。 ターゲット Ti Ar 20 sccm ガス圧力 0.1 Pa RF電源パワー 2.0 kW(13.56MHz) 時間 60 sec Ti層17形成後の状態を図8(e)に示す。
【0060】図8(e)に示す被処理基板をRTA装置
に搬入し、一例として下記条件により2段階熱処理を施
す。 第1の熱処理(C49 TiSi2 形成工程) 温度 650 ℃ 雰囲気 N2 時間 30 sec 第2の熱処理(C54 TiSi2 形成工程) 温度 850 ℃ 雰囲気 N2 時間 30 sec この第2の熱処理により、半導体基板1の不純物拡散領
域表面にはC54構造の低抵抗TiSi2 からなるシリ
サイド層8が形成される。LOCOS7やLDDサイド
ウォールスペーサ6表面その他には、未反応のTi層1
7が残っているので、例えば下記ウェットエッチング条
件によりこれを除去する。 NH4 OH:H2 2 :H2 O 1:2:2 時間 10 min. この後、シリサイド層8の安定化熱処理を一例として下
記条件により施す。 雰囲気 N2 被処理基板温度 800 ℃ 時間 30 sec. 安定化熱処理終了後の状態を図8(f)に示す。
【0061】この後、例えば常圧CVD法によりSiO
2 を800nm堆積し、CMPにより平坦化して層間絶
縁膜9を形成する。CMPは省略することも可能である
が、上層配線の平坦化や露光の精度を確保するためには
用いることが好ましい。この後図8(g)に示すよう
に、フォトレジスト塗布とエキシマレーザリソグラフィ
により、0.35μmの開口径を有するレジストマスク
11を形成する。この際、露光のアライメントずれによ
り、レジストマスク11の開口は、一部LOCOS7の
バーズビーク上にかかって形成された。
【0062】図8(g)に示す被処理基板をヘリコン波
プラズマエッチング装置を用いて、一例として下記エッ
チング条件によりセルフアラインコンタクトホール10
を開口する。 C4 8 30 sccm Ar 100 sccm ガス圧力 0.2 Pa ヘリコン波電源電力 2500 W(13.56MHz) RFバイアス 150 W(400kHz) 被エッチング基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 50 % 本エッチング条件は、対Si3 4 選択比30、対Ti
Si2 選択比40を確保できる条件である。したがっ
て、セルフアラインコンタクトホール10はLOCOS
7のバーズビーク上にかかり、しかもオーバーエッチン
グを充分におこなったにかかわらず、ここに残置形成さ
れたTiからなるエッチングストッパ層12の寄与によ
り、LOCOSの突き抜けは全く発生しなかった。この
状態を図8(h)に示す。
【0063】この後レジストマスク11をアッシング除
去し、図示は省略するが常法に準じてWのブランケット
CVDとエッチバックによりセルフアラインコンタクト
ホール10内にコンタクトプラグを形成した。本実施例
によれば、LOCOSバーズビーク上に選択酸化マスク
の異方性エッチングにより形成したエッチングストッパ
層を残置形成しておき、この状態でサリサイドプロセス
を適用することにより、セルフアラインコンタクトホー
ルの位置がLOCOS側にずれた場合においても、LO
COSの突き抜けは良好に防止される。本実施例によれ
ば、コンタクト抵抗および接合リーク電流は従来より1
桁改善することができた。
【0064】 以上、本発明を実施例2,3,4により
説明したが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるも
のではない。
【0065】 例えば、エッチングストッパ層として、
多結晶シリコンおよびTiを例示したが、非晶質シリコ
ンや、Ti以外の遷移金属、例えばCo、Pt、Niあ
るいはPd等を用いてもよい。またシリサイド材料とし
て、TiSi2 の他にCoSi2 、PtSi2 、NiS
2 あるいはPdSi2 等各種金属シリサイドを適用す
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によればLOCOSバーズビーク上にエッチングストッ
パ層を残置形成することにより、セルフアラインコンタ
クトホール加工におけるLOCOSの突き抜けを効果的
に防止することができる。エッチングストッパ層はエッ
チバックあるいは異方性エッチングにより容易に形成す
ることができる。また不純物拡散領域を含めた半導体基
板上全面にエッチングストッパ層を形成しておく従来技
術と比較して、セルフアラインコンタクトホール開口後
にエッチングストッパ層を別途除去する必要がない。こ
のため浅い接合に対するダメージが軽減される。以上に
より、接合リーク電流が従来の半導体装置より1桁軽減
でき、信頼性の高い半導体装置およびその製造方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した半導体装置の概略断面図であ
る。
【図2】実施例1ないし3の半導体装置の製造方法の前
半を、その工程順に説明する概略断面図である。
【図3】実施例1ないし3の半導体装置の製造方法の後
半を、その工程順に説明する概略断面図である。
【図4】実施例4の半導体装置の製造方法の前半を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図5】実施例4の半導体装置の製造方法の後半を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図6】実施例5ないし8の半導体装置の製造方法の前
半を、その工程順に説明する概略断面図である。
【図7】実施例5ないし7の半導体装置の製造方法の後
半を、その工程順に説明する概略断面図である。
【図8】実施例8の半導体装置の製造方法の後半を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図9】従来の半導体装置の問題点を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…ゲート絶縁膜、3…多結晶シリコ
ン層、4…高融点金属シリサイド層、5…ゲート電極、
6…LDDサイドウォールスペーサ、6a…LDDサイ
ドウォールスペーサの突き抜け、7…LOCOS、7a
…LOCOSの突き抜け、8…シリサイド層、9…層間
絶縁膜、10…セルフアラインコンタクトホール、11
…レジストマスク、12…エッチングストッパ層、13
…エッチングストッパ形成層、14…オフセット絶縁
膜、15…パッド酸化膜、16…選択酸化マスク、17
…Ti層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/768 H01L 21/28 H01L 21/316

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともLOCOSにより端縁を区画
    された不純物拡散領域上の層間絶縁膜に、前記不純物拡
    散領域に臨んで自己整合的に形成されたコンタクトホー
    ルを有する半導体装置において、 前記LOCOSのバーズビーク上に選択的に残置形成さ
    れたエッチングストッパ層を有し、 前記エッチングストッパ層は、非晶質シリコン、非単結
    晶シリコンおよび遷移金属のうちのいずれか一種からな
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にLOCOSを形成し、少
    なくとも前記LOCOSの端縁により、前記半導体基板
    の不純物拡散領域を区画する工程、 前記LOCOSのバーズビーク上に、非晶質シリコン、
    非単結晶シリコンおよび遷移金属のうちのいずれか一種
    からなるエッチングストッパ層を選択的に残置形成する
    工程、 前記不純物拡散領域上に層間絶縁膜を全面に形成する工
    程、 前記層間絶縁膜に、前記不純物拡散領域に望むコンタク
    トホールを自己整合的に形成する工程を有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチングストッパ層は、 前記半導体基板上に全面に形成されたエッチングストッ
    パ形成層をエッチバックすることにより、前記LOCO
    Sのバーズビーク上に選択的に残置形成することを特徴
    とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチングストッパ層は遷移金属か
    らなり、 前記エッチングストッパ形成層と前記不純物拡散領域と
    の反応により、前記不純物拡散領域表面に自己整合的に
    遷移金属シリサイド層を形成後、 未反応の前記エッチングストッパ形成層をエッチバック
    することを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造
    方法。
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