JPH05325127A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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Publication number
JPH05325127A
JPH05325127A JP15615392A JP15615392A JPH05325127A JP H05325127 A JPH05325127 A JP H05325127A JP 15615392 A JP15615392 A JP 15615392A JP 15615392 A JP15615392 A JP 15615392A JP H05325127 A JPH05325127 A JP H05325127A
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JP
Japan
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head
magnetic
substrate
coil
forming
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Pending
Application number
JP15615392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Ota
斎 太田
Hiroshi Narumiya
宏 成宮
Minoru Kobayashi
小林  実
Tomokazu Yoshida
云一 吉田
Takuji Oda
拓嗣 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械加工プロセス,巻線プロセスにおけるハ
ンドリングの回数を減らして、超小形の磁気ヘッドを高
い歩留まりで提供できる磁気ヘッドの製造方法を得る。 【構成】 貫通孔を有するコイルを基板上に配置してモ
ールド材を堆積させ、露光、現像などにより、そのモー
ルド材のコイル周辺部に磁路形状の空隙部を形成し、そ
の空隙部内に磁性材を充填もしくは堆積させることでコ
アエレメントを形成した後、モールド材を除去してギャ
ップ部にギャップ材を形成し、また、空隙部内に非磁性
材と磁性材を交互に充填または堆積して主コアと補助コ
アを形成することにより狭トラック化をはかり、さらに
主コアを磁性層と絶縁層の層構造として渦電流損失を抑
制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオテープレコー
ダ(以下VTRという)やディジタルオーディオテープ
レコーダ(以下DATという)などで用いられる磁気ヘ
ッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は例えば、マグロウヒル社より刊
行された“マグネティック レコーディング(Magnetic
Recording)”第3巻の第79〜82頁に示された、従
来の磁気ヘッドの製造方法を示す説明図である。図にお
いて、1は原材料となるバルク材、2はバルク材1より
切り出されたヘッドピース、3はヘッドピース2に設け
られたコイルを巻回するための巻線溝、4は補強材を充
填するためのモールド溝、5はこれら巻線溝3およびモ
ールド溝4に充填する補強材としてのガラス、6は磁気
ヘッドのギャップを形成するためのギャップ材、7は当
該磁気ヘッドのアジマス角、8はヘッドピース2を切り
出して形成されたヘッドチップ、9は前記ギャップ材6
にて形成されるギャップ、10はヘッドチップ8を固定
するためのヘッド取付板、11はヘッドチップ8に巻回
するコイル、12は主コア、13はガラス5で形成され
た補助コアである。
【0003】次にその製造工程について説明する。ま
ず、図20(a)に示すバルク材1を所定の大きさに切
り出してヘッドピース2を形成し、同図(b)および
(c)に示すように巻線溝3および補強材としてのガラ
ス5を充填するためのモールド溝4を加工する。このモ
ールド溝4に同図(d)の如くガラス5をモールドした
後、ヘッドピース2の表面にはみ出した余剰ガラスを研
磨により除去する。つぎに、ギャップ9を形成するため
にヘッドピース2の貼合わせ面の研磨を行い、同図
(e)に示すようにSiO2 の蒸着などによりギャップ
材6を形成する。このようにして磁路の片側を形成し、
2つのヘッドピース2を同図(f)のように溶着するこ
とによって磁路を形成する。溶着して貼合わせた後、同
図(g)に示すアジマス角7を設けるためにヘッドピー
ス2を斜めにスライスしてヘッドチップ8を形成する。
ヘッドチップ8の両面を研磨して所定の厚みにし、同図
(h)の如くヘッド取付板10に接着して固定する。さ
らに、磁気テープとヘッドが接触したときにギャップ9
と磁気テープとの間に隙間が生じないようにするためヘ
ッドチップ8のテーパ研磨およびR研磨を行って、ヘッ
ドチップ8に同図(i)に破線で示す曲率をもたせた形
状に形成する。ヘッドの形状形成後、数十μm程度の線
径を有するコイル11を同図(i)に示すように数十タ
ーン程度巻回する。このコイル11の巻線法としては、
機械的に巻線する方法がとられ、巻線溝3にコイル11
を接近させて、裏面から空気で吸引することによって、
巻線溝3にコイル11を通して巻回する。
【0004】なお、このコイル11の巻線方法として
は、図21に示すようなボビンを用いた簡便な方法も提
案されている。図において、9はギャップ、11はコイ
ルであり、11aはこのコイル11があらかじめ巻線さ
れるボビンである。12a,12bはこの磁気ヘッドの
主コア12が分割された、前部コア部材および後部コア
部材である。この巻線方法では、まずボビン11aに所
帯回数のコイル11を巻回し、それを後部コア部材12
bに嵌め込んだ後、この後部コア部材12bを前部コア
部材12aと接合するものである。このような巻線方法
による磁気ヘッドの製造方法は、例えば特開昭60−1
5809号公報などに示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気ヘッドの製
造方法は以上のように構成されているので、切削,研磨
などの機械加工,ガラス5のモールド、アジマス切断、
テーパおよびR研磨など多数の工程にわたり、機械加工
に高い精度が要求されるため、高価なものとなるばかり
か、コイル11を機械的に巻線処理するため、巻線溝3
のエッジ部でコイル11の絶縁皮膜を破壊することがあ
るため歩留まりが悪く、また、絶縁皮膜を2重に形成す
るなどコイル11の線材自体にも高価なものを用いる必
要があるなどの問題点があった。
【0006】また、携帯用のDATでは、ヘッドチップ
8のサイズがVTR用磁気ヘッドよりも小さくなり、機
械加工、ヘッドチップ8のヘッド取付板10への接着な
ど加工・組立時のハンドリングおよびコイル11の巻線
処理が困難となり、さらに、携帯用ビデオであるビデオ
ムービーや8ミリビデオなどは、記録密度の向上のため
狭トラック化が図られており、例えば記録密度を数倍に
向上させるためには、従来30μm前後のトラック幅を
これらの小形の機器では10μm程度の幅にする必要が
あるため、従来のバルク材料1を切り出して研磨する方
法では、十μm前後の幅にヘッドを加工,ガラス5の溶
着などの作業を行うのは困難となり、狭トラック化によ
り記録密度の向上を図ることが難しくなるばかりか、コ
イル11に関しても、従来の機械的な巻線処理ではヘッ
ドチップ8のハンドリングを行う必要があるため歩留ま
りが劣化するなどの問題点があった。
【0007】さらに、記録再生効率を大きくするために
は、磁気ヘッドの体積を小さく、すなわち、ヘッドを微
小化して磁気抵抗を小さくするとともに、コイル11の
巻数をなるべく増やす必要があるが、前述のように、機
械加工を含むプロセスでは、磁気ヘッドの微小化が困難
であること、磁気ヘッドの微小化にともないコイル11
の線径も小さくなり、機械的な巻線法ではコイルターン
数の増大が困難であることなどから、記録再生効率の飛
躍的な向上は見込めず、また、記録再生効率を高めるた
めには、他に、主コアの厚みをできるだけ小さくして、
コイルの電流が流れたときに発生する渦電流損失を提言
することも重要であるが、そのためには、主コア12の
厚さが数十μm前後であるため、主コア12の部分でコ
アを数μn、非磁性材をサブμmに形成して積層する必
要があり、従来の加工法では形成がむずかしく、渦電流
損失を低減することが困難であるなどの問題点があっ
た。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたものであり、製造時におけるヘッドチ
ップのハンドリング回数を減少させて、チップサイズを
微少化しても歩留まりがよく、狭トラック化による記録
密度の向上、渦電流損失の低減による記録再生効率の改
善に対応できる磁気ヘッドを、安価に提供することが可
能な磁気ヘッドの製造方法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る磁気ヘッドの製造方法は、基板上に配置した貫通孔
を有するコイルの周囲に、磁気ヘッドの片側の磁路を形
成するための空隙部を形成し、そこに磁性体を充填もし
くは堆積させてヘッドチップの片側を構成するヘッドエ
レメントを作成してそのギャップ部にギャップ材を生成
し、このようにして形成した2つのヘッドエレメントを
接合するものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明に係る磁気ヘ
ッドの製造方法は、アジマス角をコイルの配置位置に対
応して基板上に配置された凹部によって形成するもので
ある。
【0011】また、請求項3に記載の発明に係る磁気ヘ
ッドの製造方法は、空隙部に非磁性材による補助コアと
磁性体による主コアとを交互に充填もしくは堆積させ
て、ヘッドエレメントを作成するものである。
【0012】また、請求項4に記載の発明に係る磁気ヘ
ッドの製造方法は、磁性層と絶縁層とを交互に積層する
ことによって主コアを形成するものである。
【0013】また、請求項5に記載の発明に係る磁気ヘ
ッドの製造方法は、ヘッドチップの片側を構成するヘッ
ドエレメントを作成して、そのギャップ部にギャップ材
を形成した後、そのヘッドエレメントに対応させて同一
平面を持つ基板上に配置されたコイルの周囲に、前記ヘ
ッドエレメントと対をなす磁気ヘッドの他の片側の磁路
を形成するための空隙部を形成し、そこに磁性体を充填
もしくは堆積させてヘッドチップの他の片側を構成する
ヘッドエレメントを作成するものである。
【0014】また、請求項6に記載の発明に係る磁気ヘ
ッドの製造方法は、アジマス角を基板に配置された傾斜
部によって形成するものである。
【0015】また、請求項7に記載の発明に係る磁気ヘ
ッドの製造方法は、基板上のヘッド取付板に配置された
コイルの周囲に空隙部を形成して、ヘッドチップの片側
を構成するヘッドエレメントを作成し、そのギャップ部
にギャップ材を形成した後、そのヘッド取付板上に前記
ヘッドエレメントに対応させてコイルを配置し、その周
囲に空隙部を形成して、前記ヘッドエレメントと対をな
す他の片側を形成するヘッドエレメントを作成するもの
である。
【0016】また、請求項8に記載の発明に係る磁気ヘ
ッドの製造方法は、アジマス角を形成するための傾斜部
を有する傾斜板を、基板に着脱自在に形成したものであ
る。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明における磁気ヘッドの製
造方法は、コイルを基板上に配置してその周囲に空隙部
を形成し、そこに磁性体を充填もしくは堆積させてヘッ
ドチップの片側を構成するヘッドエレメントを作成して
そのギャップ部にギャップ材を生成し、そのヘッドエレ
メントを2つ接合して磁気ヘッドを製造することによ
り、機械加工プロセス,巻線プロセスを不要として、歩
留まりよく、安価に磁気ヘッドを製造することを可能と
する。
【0018】また、請求項2に記載の発明における磁気
ヘッドの製造方法は、コイルの配置位置に対応した基板
上に、アジマス角を形成するための凹部を配置すること
により、アジマス角の形成を容易にする。
【0019】また、請求項3に記載の発明における磁気
ヘッドの製造方法は、空隙部に補助コアと主コアとを交
互に充填もしくは堆積させることにより、狭トラック化
を可能とする。
【0020】また、請求項4に記載の発明における磁気
ヘッドの製造方法は、主コアを磁性層と絶縁層との積層
で形成することにより、渦電流損失を抑制して、記録再
生効率を改善する。
【0021】また、請求項5に記載の発明における磁気
ヘッドの製造方法は、基板上に形成されたヘッドチップ
の片側を構成するヘッドエレメントに対応させてコイル
を配置し、その周囲に形成した空隙部に磁性体を充填も
しくは堆積させて、ヘッドチップの他の片側を構成する
ヘッドエレメントを作成することにより、ギャップ部で
の2つのヘッドエレメントの接合を不要とする。
【0022】また、請求項6に記載の発明における磁気
ヘッドの製造方法は、基板にアジマス角を形成するため
の傾斜部を配置することにより、アジマス角の形成を容
易にする。
【0023】また、請求項7に記載の発明における磁気
ヘッドの製造方法は、基板上にヘッド取付板を配置し、
そのヘッド取付板上に直接ヘッドチップを形成すること
により、ヘッドチップのヘッド取付板への接着固定の手
間を不要とする。
【0024】また、請求項8に記載の発明における磁気
ヘッドの製造方法は、着脱可能な傾斜板を用いることに
より、同一の基板でヘッド取付板にヘッドチップを固定
することを可能にする。
【0025】
【実施例】
実施例1.以下この発明の実施例1を図について説明す
る。図1は請求項1および2に記載の発明の一実施例に
おける主要部品を示す斜視図および要部断面図であり、
図2はその磁気ヘッドの磁路の形成法を示す斜視図であ
る。図1において、14は光透過性の基板であり、15
はヘッドチップ8の主コアのトラック部およびアジマス
角7形成のためにこの基板14に設けられた凹部であ
る。16は貫通部を有するコイルであり、17はこのコ
イル16が所定の間隔で配置された基板である。また、
図2において、18はモールド材、19は磁路の形状を
もったマスク、20はヘッドチップ8を基板17から取
り外すための犠牲層、21は磁路に相当する空隙部であ
る。
【0026】次にその製造の過程について説明する。基
板14には、主コアの幅の狭い箇所、およびアジマス角
7を形成するための凹部としての凹型溝15をその端部
に設け、この凹型溝15の底部にアジマス角度α分の傾
斜を形成する。次に、コイル16を、作業ボビンなどに
巻回、あるいは絶縁シート上に印刷などの方法によりパ
ターンを形成するなどして形成し、それを所定の間隔で
基板17上に配置する。コイル16を基板17上に配置
して、この基板17を凹型溝15を有する基板14上に
固定した後、図2に示すように、犠牲層20を形成し
て、基板17上にモールド材18をディッピング,スピ
ンコートなどの方法によりコイル16の上面近傍まで堆
積させる。モールド材18としては感光樹脂などを用
い、マスク19を用いて磁路の形状をパターンニングす
る。次に化学溶液に浸漬させて、図2(c)に示すよう
に磁路を形成する部分のモールド材18を除去して、当
該磁気ヘッドの磁路に相当する形状の空隙部21を形成
する。
【0027】次に、このようにして形成された空隙部2
1に、磁性材として例えばパーマロイなどを電気メッキ
や無電解メッキ,ケミカルベイパデポジション(以下C
VDという)などの方法により充填または堆積させる。
このとき、電解メッキ法によって、パーマロイなどを充
填する場合には、図3に示すように、例えばFe板を陽
極22に用い、基板17を例えば亜鉛板で形成してこれ
を陰極23とし、メッキ液24として例えば硫酸第一鉄
を主成分とする溶液を用いて、直流電界下で通電するこ
とによって充填することができる。また、パーマロイを
無電解メッキにより充填する場合には、基板17とコイ
ル16の貫通孔の内面に例えば塩化パラジウムによる活
性化処理を施した後、硫酸第一鉄を主成分とする無電解
パーマロイメッキ液に浸漬することによって、磁性材の
空隙部21への充填が可能となる。さらに、CVDによ
り、パーマロイを堆積させる場合には、反応性ガスとし
てカルボニル系の反応ガスを用いることにより、空隙部
21への磁性材の堆積が可能になる。
【0028】このようにして、空隙部21へ磁性材を充
填させた後、図4に示すように、モールド材18を除去
して、矩形の基板17を凹型溝15を有する基板14か
ら取り外し、ヘッドチップ8の片側を構成するヘッドエ
レメント8aを形成する。次に、ギャップ9を形成する
部分に、例えばSiO2 などの非磁性材をCVDなどの
方法により堆積させてギャップ材6を形成する。上述の
プロセスで形成した同一形状のヘッドエレメント8aを
2つ用意し、図5に示すように、その一方を裏返しにて
接合することによりヘッドチップ8を形成する。このヘ
ッドチップ8の主コアを補強するため、犠牲層20を主
コアの幅の狭い箇所以外の面に塗布した後、図5(b)
に示すように、基板17の矩形溝を通して、例えばSi
2 などの非磁性材を主コアの上下面に充填または堆積
させる。最後に基板17上の犠牲層20を化学溶液に含
浸させて除去することで、ヘッドチップ8を矩形基板1
7より分離する。
【0029】このように、基板17にコイル16を配置
することによって、コイル16をヘッドチップ8に直接
巻回する必要がなくなり、さらに、ヘッド摺動面の形状
を自由にコントロールできるとともに、切削,研磨など
の機械加工のプロセスが不要となるため、ヘッドのサイ
ズが小さくなっても、微細径を有するコイルの巻線が容
易になり、超小形機器の磁気ヘッドの形成および高密度
巻線が可能になる。
【0030】実施例2.次に、請求項3に記載の発明の
一実施例を図6および図7に基づいて説明する。狭トラ
ック化により、記録密度を向上させるためには、図6
(a)に示すように、平面の基板25上に所定の間隔で
コイル16を配置し、モールド材18をコイル16の上
面まで堆積させた後、図示を省略したマスク19を用い
た露光およびその現像を行って、磁気ヘッドの片側の磁
路を形成する空隙部21を図6(b)に示すように形成
する。次いで、補助コア13として非磁性材をスピンコ
ート,ディッピングなどの方法により所定の厚みに形成
し、この補助コア13を形成した平面基板25を洗浄し
た後、主コア12として磁性材を電気メッキ,無電解メ
ッキ,蒸着などの方法で充填または堆積させる。次に、
再度平面基板25を洗浄して補助コア13を前述の方法
で形成し、モールド材18を除去して図7(a)に示す
ヘッドチップ8の片側を構成するヘッドエレメント8a
を形成する。その後、研磨によって図7(b)に示すよ
うに、ヘッドエレメント8aの端部に傾斜をもたせてア
ジマス角を形成し、さらにギャップ部に、例えばSiO
2 などの非磁性材をCVDなどの方法により堆積させて
ギャップ材6を形成する。上述のプロセスで形成した2
つのヘッドエレメント8aの方を裏返して接合すること
によりヘッドチップ8を形成する。そして、平面基板2
5をエッチングなどの方法で除去して、ヘッドチップ8
を取り外し、そのヘッドチップ8をヘッド取付板10に
接着する。
【0031】実施例3.次に、請求項4に記載の発明の
一実施例を図8に基づいて説明する。主コア12での渦
電流損失を抑制して記録再生効率を向上させる方法とし
ては、実施例2の場合と同様に、基板25上に所定の間
隔でコイル16を配置し、モールド材18をコイル16
の上面まで堆積させ、マスク露光および現像を行って、
磁気ヘッドの片側の磁路を形成する空隙部21を形成
し、補助コア13として、非磁性材をスピンコート,デ
ィッピングなどの方法により所定の厚みに形成する。補
助コア13を形成後、磁性層26と絶縁層27とを交互
に積層した主コア12を形成する。この主コア12の形
成には、まず基板25を洗浄し、空隙部21に磁性材を
電気メッキ,無電解メッキ,蒸着などの方法で所定の厚
みに充填または堆積させて磁性層26を形成後、基板2
5を洗浄し、絶縁材をスピンコート,ディッピングなど
の方法により絶縁層27を形成する。絶縁層27を形成
後、基板25を洗浄して、さらに磁性層26を形成す
る。なお、絶縁層27の表面に電気メッキまたは無電解
メッキにより磁性材を形成する場合には、絶縁層27の
形成後、絶縁層27表面の活性化処理を行った後磁性材
を充填する。このように、電気メッキ,無電解メッキ,
蒸着などの方法により磁性層26を形成した後、絶縁層
27を形成する工程を順に送り返して、図8(a)に示
す主コア12の積層構造を得る。次いで、研磨によって
図8(b)に示すように、ヘッドエレメント8aの端部
に傾斜をもたせてアジマス角を形成後、ギャップ部に、
例えばSiO2 などの非磁性材をCVDなどの方法によ
り堆積させてギャップ材6とする。上述のプロセスで形
成した2つのヘッドエレメント8aの一方を裏返して接
合し、ヘッドチップ8を形成する。そして、平面基板2
5をエッチングなどの方法で除去してヘッドチップ8を
取り外し、それをヘッド取付板10に接着する。
【0032】実施例4.次に、請求項4に記載の発明の
他の実施例を、前記図8に基づいて説明する。この場合
も、まず空隙部21を形成し、補助コア13として、非
磁性材をスピンコート,ディッピングなどの方法により
所定の厚みに形成後、基板25を洗浄し、空隙部21に
磁性材を電気メッキ,無電解メッキ,蒸着などの方法で
所定の厚みに充填または堆積させて磁性層26を形成す
る。つぎに、基板25を洗浄し、例えば金属としてアル
ミニウムを磁性層26の表面にメッキ,蒸着などの方法
によって堆積させ、その後平面基板25を強酸液槽に浸
し、直流電界下で通電してAl2 3 の酸化皮膜を形成
し、それを絶縁層27とする。このように、空隙部21
への磁性材の形成,金属の形成,表面酸化処理の繰り返
しにより、磁性層26と絶縁層27の積層された主コア
12を持つ磁気ヘッドを得ることができる。
【0033】ここで、主コア12の厚みの1.6乗に比
例して、渦電流損失が増加するため、この実施例3およ
び4のように、磁性層26の絶縁層27を積層して、主
コア12の磁性層26の厚みを薄くしておくことによっ
て、渦電流損失を低減でき記録再生効率が高い磁気ヘッ
ドを得ることができる。
【0034】実施例5.なお、上記アルミニウムなどの
金属を絶縁化して主コア12の絶縁層27の形成を行う
手法を用いて、補助コア13を形成することも可能であ
る。すなわち、空隙部21を形成した後、補助コア13
として、アルミニウムなどの金属を充填または堆積させ
た後、表面酸化処理を行って絶縁化して補助コア13と
し、その上に主コア12を形成する。その後、アルミニ
ウムなどの金属をその上に充填または堆積させて酸化
し、補助コア13を形成する。
【0035】実施例6.次に、ギャップ9の形成を一括
したプロセスで行う、請求項5および6に記載した発明
の一実施例を図について説明する。図9に示すように、
まず基板25上にコイル16を所定の間隔に配置する。
次いで、この基板25を傾斜部を備えた光透過性の基板
28に固定し、モールド材18をコイル16の上面まで
堆積させる。基板28の端部にはアジマス角7を設ける
ために、この角度と等しい角度を有する前記傾斜部29
が設けられており、当該基板28の表面には、ヘッドチ
ップ8の形成後に平面の基板25を傾斜部29を備えた
基板28から取り外すための犠牲層20が塗布される。
次に、図10(a)に示すように、磁路形状の空隙部2
1を形成して、この空隙部21に電気メッキ,無電解メ
ッキ,蒸着などの方法で、補助コア13と主コア12を
形成した後、モールド材18および犠牲層20を除去し
て図10(b)に示すヘッドチップ8の片側を構成する
ヘッドエレメント8aを形成する。このようにして形成
したヘッドエレメント8aの端部を研磨してアジマス角
に相当する傾斜をもたせ、そこに例えばSiO2 を堆積
させてギャップ9を形成するためのギャップ材6を形成
する。
【0036】つぎに、図11(a)に示すように、補助
基板30の上に、片側のヘッドエレメント8aが形成さ
れた基板25と、所定間隔でコイル16を配置した基板
25を固定する。次に、これら2つの基板25上にモー
ルド材18をコイル16の上面まで堆積させ、図示を省
略したマスク19を通して露光し、それを現像して図1
1(b)に示すように、さらに他の片側のヘッドエレメ
ント8aの磁路のための空隙部21を形成する。次に、
空隙部21に電気メッキ,無電解メッキ,蒸着などの方
法により、補助コア13と主コア12を充填または堆積
させ、その後モールド材18を除去する。2つの基板2
5を補助基板30から取り外し、さらに各基板25をエ
ッチングなどにより除去して、ヘッドチップ8を分離
し、ヘッド取付板10に接着する。
【0037】このような形成プロセスを用いることによ
り、ギャップ部での接合が不要になり、磁気ヘッドの超
小形化が図れるとともに、主コア12部で磁性層26と
絶縁層27を積層する構造も一体化して施すことができ
るため、記録再生効率の高い磁気ヘッドが得られる。
【0038】実施例7.なお、上記各実施例では磁路を
形成する空隙部21の形成を、感光樹脂によるモールド
材18を用いて行う場合について説明したが、光硬化樹
脂を用いることも可能である。すなわち、図12に示す
ように、基板25上にコイル16を配置して、傾斜部を
有する光透過性の基板28に取付け、これをステージ3
2に固定して、光照射領域のみが硬化する光硬化樹脂3
1中に浸漬する。この状態でレーザ発振器33から励起
されるレーザ光34をビームエキスパンダ35に送り、
当該レーザ光34のビームを拡大してミラー36で反射
させ、マスク19を通して基板25上に照射する。マス
ク19を通過したレーザ光34は磁路形状を形成する領
域に照射され、この領域で光硬化樹脂31が硬化する。
所定の速度でステージ32を降下させて、徐々に光硬化
樹脂31が硬化する層の厚さを大きくすることによっ
て、コイル16の周囲に所定の空隙部21が形成され
る。
【0039】実施例8.次に、請求項7に記載した発明
の一実施例を図13〜図15に基づいて説明する。この
実施例は、ヘッド取付板10に直接ヘッドチップ8を形
成するものであり、まず、図13(a)に示すように、
チップ形光透過性の基板37の表面に犠牲層20を堆積
させる。このチップ形光透過性の基板37はアジマス角
7を形成させるため、その端部にアジマス角7と同一の
角度を有する傾斜29をもたせておく。次に、図13
(b)に示すように、ヘッド取付板10上に巻回コイル
16を配置し、そのヘッド取付板10を図13(c)の
如く基板37に固定する。次に巻回コイル16の上面に
までモールド材18を堆積させ、図14(a)に示すよ
うに、ヘッドチップ8の片側のヘッドエレメント8aの
磁路を形成するための空隙部21を形成する。次いで、
この空隙部21に補助コア13および主コア12を電気
メッキ,無電解メッキ,蒸着などの方法により充填また
は堆積させた後、図14(b)の如くモールド材18を
除去してヘッド取付板10をチップ形光透過性の基板3
7より取り外し、ギャップ材として例えばSiO2 をギ
ャップ部に形成する。
【0040】次に図15(a)に示す、これも光透過性
の材料にて形成された固定基板38の表面に犠牲層20
を塗布し、その固定基板38に、同図(b)に示すよう
に、前記ヘッドチップ8の片側のヘッドエレメント8a
が形成されたヘッド取付板10を取り付ける。次にこの
固定基板38上の先に形成した片側のヘッドエレメント
8aと対向する位置にコイル16を配置し、モールド材
18をコイル16の上面まで堆積させる。以下、マスク
19を用いて露光,現像し、図15(c)に示すよう
に、残った片側のヘッドエレメント8aの磁路を形成す
るための空隙部21を形成する。この空隙部21に補助
コア13と主コア12を充填または堆積させ、最後にモ
ールド材18と犠牲層20を除去してヘッド取付板10
に取り付けられた磁気ヘッドを得る。
【0041】実施例9.なお、上記実施例8では、アジ
マス角を形成するために、傾斜部29を一体的に備えた
チップ形光透過性の基板37を用いたものを示したが、
それらを別体として分離してもよい。図16は請求項8
に記載したそのような発明の一実施例を示す分解斜視図
である。図16に示すような、固定基板38に着脱自在
に形成された、傾斜部29を有する傾斜板39を光透過
性の材料にて形成し、まず、この傾斜板39を固定基板
38に取り付けた状態で、ヘッドチップ8の片側のチッ
プエレメント8aを形成した後、この傾斜板39を固定
基板38より取り外し、ヘッドチップ8の残った片側の
ヘッドエレメント8aの形成を行う。このように、傾斜
板39を着脱するだけで、同一の固定基板38を用いた
磁気ヘッドの形成が可能となる。
【0042】実施例10.また、上記各実施例では、シ
ングルヘッドタイプの磁気ヘッドの製造法について述べ
たが、ヘッド取付板10上に2個のヘッドを搭載したダ
ブルアジマスヘッドの製造も可能である。すなわち、図
17に示すように、ヘッド取付板10を固定する基板と
して、その端部に2つのアジマス角7と同一の角度を有
する傾斜部29を設けた両端傾斜形光透過性の基板40
を用い、その表面に犠牲層20を塗布する。次いで、ヘ
ッド取付板10上に2個のコイル16を配置して、モー
ルド材18をそのコイル16の上面にまで堆積させ、マ
スク19を介して露光,現像を行って磁路の空隙部21
を形成する。次にこの空隙部21に主コア12と補助コ
ア13を堆積させて、図18(a)に示す2つのヘッド
チップ8の各ヘッドエレメント8aを形成する。このよ
うにして2つのヘッドエレメント8aが形成されたヘッ
ド取付板10は、各ヘッドエレメント8aのギャップ部
にギャップ材6を堆積させた後、固定基板38に固定さ
れる。次いで、モールド材18の堆積、磁路の空隙部2
1の形成を行って、主コア12と補助コア13を形成し
て、図18(b)に示すダブルアジマスヘッドを直接ヘ
ッド取付板10に形成する。
【0043】なお、磁路の空隙部21に主コア12とし
て磁性層26と絶縁層27の積層構造を形成することも
可能であり、これによって渦電流損失を低減することが
でき、ダブルアジマスヘッドの記録再生効率の飛躍的な
向上を図ることができる。
【0044】実施例11.また、上記各実施例では、コ
イル16を平面に並べて磁路を形成する場合について述
べたが、例えば、図19(a)に示すようにコイル16
を基板25に対して垂直方向に重ねて配置し、そのコイ
ル16の周辺に磁路の空隙部21を形成して、主コア1
2と補助コア13を充填または堆積させることによっ
て、図19(b)に示すマルチチャンネルヘッドの形成
も可能となる。なお、このマルチチャンネルヘッドにつ
いても、主コア12部を磁性層26と絶縁層27の積層
構造とすることも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、貫通孔を有するコイルを基板上に配置してモー
ルド材を堆積させ、このモールド材に露光,現像などに
よって磁路形状の空隙部を形成し、その中に磁性材を充
填もしくは堆積させてコアエレメントを形成した後、モ
ールド材を除去してギャップ部にギャップ材を形成し、
得られた2つのコアエレメント接合するように構成した
ので、コイルの貫通孔を通して磁路の部分に磁性材を充
填もしくは堆積させることによって磁気ヘッドを製造す
ることが可能となり、ヘッドの摺動面にテーパや曲率を
持った複雑な形状を有する磁気ヘッドを、従来の切削,
研磨などの機械加工プロセスを用いずに形成でき、コイ
ルの巻線においても、従来のようにヘッドチップをハン
ドリングして機械的に巻線したり、ヘッドチップを分割
して巻線されたコイルを嵌め込んだ後、ヘッドチップを
接合するなどのハンドリングも不要となって、任意の形
状を持つヘッドチップの巻線が可能となり、微細径のコ
イルの巻線も容易となってヘッドサイズの小形化にも対
応できるばかりか、コイルの絶縁不良なども改善され、
さらに、コイルの内側と外側とに隙間なく磁性材を充填
または堆積させることが可能となって、コイル導体の占
有率,記録再生効率などを改善することも可能となり、
VTR,DAT,ビデオムービーなどの小形化に対応可
能な超小形の磁気ヘッドを、歩留まりよく、安価に提供
できる効果がある。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、ア
ジマス角を有する凹部を基板上にあらかじめ形成してお
くように構成したので、機械加工のプロセスを用いるこ
となく、ヘッドチップの形成時に、同一の工程で所定の
アジマス角を形成できる効果がある。
【0047】また、請求項3に記載の発明によれば、空
隙部に非磁性材による補助コアと磁性材による主コアと
を交互に充填もしくは堆積させるように構成したので、
容易に磁気ヘッドを狭トラック化することが可能とな
り、記録密度の向上が図れる効果がある。
【0048】また、請求項4に記載の発明によれば、主
コアを磁性層と絶縁層との積層で形成するように構成し
たので、渦電流損失が低減されて、記録再生効率を改善
できる効果がある。
【0049】また、請求項5に記載の発明によれば、基
板上にヘッドチップの片側を構成するヘッドエレメント
を形成した後、それに対応させてコイルを配置してその
周囲に空隙部を形成し、そこに磁性体を充填もしくは堆
積させてヘッドチップの他の片側を構成するヘッドエレ
メントを作成するように構成したので、2つのヘッドエ
レメントをギャップ部において接合する工程が不要とな
り、ハンドリングを行わずに一括したプロセスでヘッド
チップが形成できる効果がある。
【0050】また、請求項6に記載の発明によれば、ア
ジマス角を形成するための傾斜部を基板にあらかじめ形
成しておくように構成したので、所定のアジマス角を機
械加工のプロセスを用いることなく形成できる効果があ
る。
【0051】また、請求項7に記載の発明によれば、基
板上にヘッド取付板を配置し、そのヘッド取付板上に前
述の工程にてヘッドチップを直接形成するように構成し
たので、ヘッドチップのヘッド取付板への接着固定の工
程が不要となり、ハンドリングを行わずに一括したプロ
セスでヘッドチップのヘッド取付板への固定が可能とな
る効果がある。
【0052】また、請求項8に記載の発明によれば、傾
斜部を有する傾斜板を基板に着脱できるように構成した
ので、1枚の基板によってヘッド取付板上にヘッドチッ
プを形成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における磁気ヘッドの形成
のための主要部品を示す斜視図および断面図である。
【図2】上記実施例における磁気ヘッドの磁路の形成法
を示す斜視図である。
【図3】上記実施例における磁性材の充填法を示す説明
図である。
【図4】上記実施例におけるヘッドエレメントの集合体
を示す斜視図である。
【図5】上記実施例におけるヘッドエレメントの接合を
示す斜視図および正面図である。
【図6】この発明の実施例2における主コアと補助コア
の形成を一体化して形成する磁路の形成法を示す斜視図
である。
【図7】上記実施例における主コアと補助コアを一体化
して形成したヘッドエレメントの集合体を示す斜視図で
ある。
【図8】この発明の実施例3および4における主コアを
磁性層と絶縁層に積層して形成したヘッドエレメントの
集合体を示す斜視図である。
【図9】この発明の実施例6におけるアジマスの形成を
一体化してヘッドエレメントを形成するための磁路の形
成法を示す斜視図である。
【図10】上記実施例におけるアジマスの形成を一体化
したヘッドエレメントの形成法を示す斜視図である。
【図11】上記実施例における対となるヘッドエレメン
トの形成法を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施例7による磁路の空隙部の形
成法を示す説明図である。
【図13】この発明の実施例8におけるヘッド取付板に
ヘッドエレメントを一体形成するための磁路の空隙部の
形成法を示す斜視図である。
【図14】上記実施例におけるヘッド取付板に一体形成
したヘッドエレメントを示す斜視図である。
【図15】上記実施例におけるヘッド取付板に対となる
片側のヘッドエレメントを一体形成するための磁路の空
隙部の形成法を示す斜視図である。
【図16】この発明の実施例9における固定基板の構成
を示す分解斜視図である。
【図17】この発明の実施例10におけるダブルアジマ
スヘッドの磁路の形成法を示す斜視図である。
【図18】上記実施例におけるダブルアジマスヘッドの
形成法を示す斜視図である。
【図19】この発明の実施例11におけるマルチヘッド
の形成法を示す斜視図である。
【図20】従来の磁気ヘッドの製造方法を示す説明図で
ある。
【図21】従来のヘッドチップへの巻線法を示す説明図
である。
【符号の説明】
6 ギャップ材 8 ヘッドチップ 8a ヘッドエレメント 10 ヘッド取付板 12 主コア 13 補助コア 14 基板 15 凹部(凹型溝) 16 コイル 17 基板 21 空隙部 25 基板 26 磁性層 27 絶縁層 28 基板 29 傾斜部 37 基板 38 基板 39 傾斜板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 云一 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 小田 拓嗣 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有するコイルを基板上に配置
    し、前記コイルの周囲に、磁気ヘッドの片側の磁路を形
    成するための空隙部を形成し、前記空隙部に磁性体を充
    填もしくは堆積させて、ヘッドチップの片側を構成する
    ヘッドエレメントを作成し、前記ヘッドエレメントのギ
    ャップ部にギャップ材を形成し、2つの前記ヘッドエレ
    メントを接合する磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記空隙部の形成に際して、前記基板の
    前記コイルの配置位置に対応して、磁気ヘッドのトラッ
    ク部とギャップ部のアジマス角を形成するための凹部を
    配置することを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 貫通孔を有するコイルを基板上に配置
    し、前記コイルの周囲に、磁気ヘッドの片側の磁路を形
    成するための空隙部を形成し、前記空隙部に非磁性材に
    よる補助コアと磁性体による主コアとを交互に充填もし
    くは堆積させて、ヘッドチップの片側を構成するヘッド
    エレメントを作成し、前記ヘッドエレメントのギャップ
    部にギャップ材を形成し、2つの前記ヘッドエレメント
    を接合する磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記主コアを磁性層と絶縁層とを交互に
    積層することによって形成することを特徴とする請求項
    3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 貫通孔を有するコイルを基板上に配置
    し、前記コイルの周囲に、磁気ヘッドの片側の磁路を形
    成するための空隙部を形成し、前記空隙部に磁性体を充
    填もしくは堆積させて、ヘッドチップの片側を構成する
    ヘッドエレメントを作成し、前記ヘッドエレメントのギ
    ャップ部にギャップ材を形成した後、前記基板と同一平
    面をもつ基板上に、前記ヘッドエレメントに対応させて
    コイルを配置し、当該コイルの周囲に前記ヘッドエレメ
    ントと対をなす磁気ヘッドの他の片側の磁路を形成する
    ための空隙部を形成し、当該空隙部に磁性体を充填もし
    くは堆積させて、ヘッドチップの他の片側を構成するヘ
    ッドエレメントを作成する磁気ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 最初の前記空隙部の形成に際して、前記
    基板に、磁気ヘッドのトラック部とギャップ部のアジマ
    ス角を形成するための傾斜部を配置することを特徴とす
    る請求項5に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 貫通孔を有するコイルが配置されたヘッ
    ド取付板を基板上に配置し、前記コイルの周囲に、磁気
    ヘッドの片側の磁路を形成するための空隙部を形成し、
    前記空隙部に磁性体を充填もしくは堆積させて、ヘッド
    チップの片側を構成するヘッドエレメントを作成し、前
    記ヘッドエレメントのギャップ部にギャップ材を形成し
    た後、前記ヘッド取付板上に、前記ヘッドエレメントに
    対応させてコイルを配置し、当該コイルの周囲に前記ヘ
    ッドエレメントと対をなす磁気ヘッドの他の片側の磁路
    を形成するための空隙部を形成し、当該空隙部に磁性体
    を充填もしくは堆積させて、ヘッドエレメントの他の片
    側を構成するヘッドエレメントを作成する磁気ヘッドの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 最初の前記空隙部の形成に際して、前記
    基板に磁気ヘッドのトラック部とギャップ部のアジマス
    角を形成するための傾斜部を有する傾斜板を取り付ける
    ことを特徴とする請求項7に記載の磁気ヘッドの製造方
    法。
JP15615392A 1992-05-25 1992-05-25 磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH05325127A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9761251B2 (en) * 2012-11-28 2017-09-12 Techreco Company Limited Method for manufacturing magnetic core module in magnetic head, magnetic core module in magnetic head and magnetic head

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9761251B2 (en) * 2012-11-28 2017-09-12 Techreco Company Limited Method for manufacturing magnetic core module in magnetic head, magnetic core module in magnetic head and magnetic head
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