JPH0532506Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0532506Y2
JPH0532506Y2 JP11393289U JP11393289U JPH0532506Y2 JP H0532506 Y2 JPH0532506 Y2 JP H0532506Y2 JP 11393289 U JP11393289 U JP 11393289U JP 11393289 U JP11393289 U JP 11393289U JP H0532506 Y2 JPH0532506 Y2 JP H0532506Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
ring insert
mold
glass
press molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11393289U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0353525U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11393289U priority Critical patent/JPH0532506Y2/ja
Publication of JPH0353525U publication Critical patent/JPH0353525U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0532506Y2 publication Critical patent/JPH0532506Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、底面と側面立壁部との挟角が90°未
満の部位を有するガラス容器をプレス成形するた
めのガラス製品プレス金型に関する。
(従来の技術) 従来、ガラス製品のプレス成型は、たとえば第
6図に示すような押圧成形装置によつて行なわれ
ている。この押圧成形装置は、間欠的に回転する
円盤状基台11に設置されたボトム12と、この
ボトム12に係合し、かつ基台11の上面に対し
垂直に植立された案内軸14に沿つて昇降運動す
るプランジヤー13と、プランジヤー13と共に
昇降してボトム12の上面に当接し、はみ出しを
防止するリングインサート15と、前記プランジ
ヤー13を駆動する押圧シリンダー16とから構
成されている。
このようなガラス押圧成形装置を使用した押圧
成形工程を第5図を参照して説明すると、工程
P1においてボトム12にガラスゴブを供給し、
次工程P2でプランジヤー13によりガラスゴブ
を押圧して所定形状に成形する。その後P3から
P5までの冷却工程を経てP6で成形された製品を
型外へ取り出す。このP1からP6までの工程の繰
り返しによつてガラス製品が連続的に成形され
る。
上記のような押圧成形によるガラス製品の形状
は、一般に第7図に示すようなもので、押圧成形
後プランジヤー13を上昇させてボトム12から
離脱する際の型抜き勾配θP、また製品をボトム1
2から垂直方向に取り出す際の抜き勾配θBをそれ
ぞれ有することが必要である。
近年、ガラス押圧成形品たとえば自動車用前照
灯レンズなどではその形状が大型化、複雑化し、
第8図に示すようにレンズガラスの前面部17と
側面部18との挟角αが90°以下の形状のものが
要求されるようになつた。このような形状のもの
は、従来の押圧成形装置を使用してボトムの底面
を水平にした場合、型抜き勾配θPおよび製品の抜
き勾配θBが抜き方向に対して逆勾配となるので、
垂直方向に昇降するプランジヤーでは成形するこ
とができない。そこで、このような形状のものを
成形するために、第9図に示すように垂直方向に
正常な抜き勾配が得られるようにボトム2′を傾
斜させて設置する方法が考えられた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のようにボトムを傾斜させ
た場合、次のような問題が生じた。
(イ) ボトム2′に供給されたガラスゴブGが、押
圧されるまでの間にボトム2′内面の傾斜に沿
つてボトム2′の片側に移動してしまう。この
状態でプランジヤー4′をボトム2′に挿入して
ガラスゴブGを押圧成形することは極めて困難
であり、製品が採取できない。
(ロ) ボトム2′とリングインサート5′との接触面
が押圧方向に対して傾斜を持つため、数トンの
圧力が加わる押圧成形時にリングインサート
5′およびプランジヤー4′が傾斜方向にズレを
生じ、製品フランジ部の変形やクラツク、製品
肉厚の偏りといつた不良が多発する。
このため、上記(イ)の対策として特開昭63−
11531号公報に開示されているように、ボトムの
内底面を水平に保持し、プランジヤーを作動させ
るための押圧機構を傾斜させて押圧成形する装置
や、ボトムをガラスゴブ受入時には水平に保ち、
押圧成形時のみプランジヤーの抜き勾配を確保で
きるように傾斜させて垂直方向に押圧成形するこ
とによつてガラスゴブの移動を防止する方法が考
案された。これらによつて、ボトム内でのガラス
ゴブの移動の問題は解消されたが、上記(ロ)の問題
は解決されていなかつた。
本考案は、このような事情を考慮してなされた
もので、ボトムの底面に対して垂直な方向ではプ
ランジヤーまたは製品の抜き勾配が得られない形
状のものについて抜き勾配を確保し、かつボトム
とリングインサートとの横ズレを防止することの
できるガラス製品プレス金型を提供することを目
的とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するために、金型ボト
ム内底面に対して傾斜した型抜き方向を有するボ
トムと、このボトムに係合するプランジヤーおよ
びリングインサートからなり、前記ボトムが前記
プランジヤーの正常な抜き勾配が得られるように
設置され、前記ボトムと前記リングインサートと
の接触面に前記プランジヤーの昇降方向に対して
直交する対向面を設けるとともに、前記ボトムと
前記リングインサートのいずれか一方、または両
方の型に形設されたキー部と、このキー部に対面
する他方の型に形成された前記キー部と嵌合する
キーウエイ部を具備し、底面と側面との挟角が
90°未満の形状を有する製品をプレス成形可能と
したものである。
(作用) このように構成されたものにおいては、ボトム
とリングインサートとの接触面にプランジヤーの
昇降方向に対して直交する対向面を設けたので、
押圧方向にかかる力が、この対向面に受けとめら
れ、ボトムとリングインサートとの接触面が傾斜
方向にずれにくい。またボトムとリングインサー
トに嵌合するキー部およびキーウエイ部を設けた
ので、押圧成形時、リングインサートがボトムに
接触した時点でキー部がキーウエイ部に嵌挿され
プランジヤーに押圧力が加えられる時点ではボト
ムとリングインサートの位置関係は、ほぼ固定さ
れた状態となり、ボトムとリングインサートおよ
びボトム内でのプランジヤーの位置ずれが防止さ
れる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、第1図ないし
第2図を参照して説明する。本実施例においては
自動車用前照灯レンズを押圧成形する例について
説明する。
間欠的に回転する円盤状の基台1の上面に8個
のボトム2が、その円周に沿つて等間隔に設置さ
れている。ボトム2は、第1図示のように基台1
の上面に対する垂直方向からの押圧に対し型抜き
勾配θPが確保できるようにボトム2の内底面3を
傾斜させて固定される。たとえば、第7図のよう
に一辺側の型抜き角度βが110°で、その対向片側
の型抜き角度αが80°の場合、内底面3は水平に
対して10°から20°までの間で傾けられる。ボトム
2の上方にはプランジヤー4およびリングインサ
ート5が、図示しない駆動機構によつて昇降自在
に配設されている。第1図にはプランジヤー4と
リングインサート5が降下してボトム2に係挿さ
れ、ボトム2内のガラスゴブGを自動車用前照灯
レンズに押圧成形している状態を示してある。ボ
トム2の上面には、少なくとも内底面3の傾斜方
向の上・下端に相当する縁部に水平面部6aが設
けられ、この水平面部6aに対向するリングイン
サート5の下面に前記水平面部6aと密接する水
平面部6bが設けられる。またリングインサート
5の下面には前記傾斜方向に直交する辺側の縁部
に、この辺に沿つて長辺を有するキー7が突設さ
れ、このキー7に嵌合するようにボトム2の対向
面にキーウエイ8が穿設されている。
次に上記構成にもとづく本実施例の作用を説明
する。
ボトム2にガラスゴブGを供給し、駆動機構を
作動させるとプランジヤー4とリングインサート
5が垂直に降下し、リングインサート5がボトム
2の縁部に接触し、プランジヤー4がボトム2内
に挿入されてガラスゴブGを押圧して自動車用前
照灯レンズが成形される。このときリングインサ
ート5に突設されたキー7は、ボトム2のキーウ
エイ8に嵌挿され、押圧中、ボトム2とリングイ
ンサート5とが横方向にずれることを防止する。
よつて、リングインサート5中に配設されたプラ
ンジヤー4の押圧時のボトム2に対する位置を所
定の関係に保ち、ガラスゴブGに対して適正な押
圧力を与え、肉厚の偏りや肉不足といつた不良の
発生を抑止し、スラント角のきつい自動車用前照
灯レンズのような底面と側面との挟角が90°未満
の形状を有するガラス製品を成形することができ
る。本実施例では第2図に示すように、キー7お
よびキーウエイ8を長形状として2箇所に設けた
ので、横方向にかかる力を分担させることができ
キー7およびキーウエイ8の耐久性向上と位置決
め精度の向上がはかれる。
また、リングインサート5とボトム2に設けら
れた水平面部6a,6bは、垂直方向にかかる押
圧力を受けとめ、リングインサート5とボトム2
との接触面の傾斜方向へのズレを防止するととも
に、前記キー7およびキーウエイ8にかかる横方
向の力を緩和して、その損傷を抑制する。
なお、上記実施例においてはボトム2とリング
インサート5との接触面のうち傾斜方向の上下端
に相当する辺側の縁部の一部を水平面6a,6b
としたが、第3図のように両縁部全体または一辺
側のみを水平面6としてもよい。これは成形され
る製品の全体形状またはフランジ部形状等によつ
て適当に変えうるものであるが、効果的に作用さ
せるためには両辺に広く設けた方がバランスよく
押圧力を分担させることができ、成形精度の向上
や金型の延命につながる。
また、上記実施例では鉛直方向に押圧成形する
場合について説明したが、特開昭63−11531号公
報記載の装置のように傾斜方向に押圧成形する場
合でも、第4図に示すようにボトム2とリングイ
ンサート5との接触面に設けられる対向面6を押
圧方向に対して直交して設けてあるので、上記実
施例と同様、ボトム2とリングインサート5およ
びプランジヤー4とのズレを生ずることはない。
しかもボトム2内底面3がほぼ水平に保たれてい
るので、ボトム2内に供給されたガラスゴブが押
圧されるまでの間に移動することもない。この結
果、従来非常に困難であつた底面と側面との挟角
が90°未満の形状を有するガラス製品を安定して
生産することが可能となつた。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、ボトムとリング
インサートとの接触面が押圧方向に対して傾斜し
た金型において、強い押圧力が加えられても、ボ
トムとリングインサートおよびプランジヤーとが
横ズレを起こすことがなく、適正な位置を保つて
押圧成形を行うことができる。したがつて、金型
の位置ズレに起因する成形品の肉厚の偏りや肉不
足などの不良発生が防止され、底面と側面との挟
角が90°未満の形状を有するガラス製品を精度よ
く、高い歩留で成形することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のガラス製品プレス
金型の押圧成形時の状態を示す断面図、第2図は
押圧途中の状態を示す第1図矢視方向側面図、
第3図は本考案の他の実施例を示す押圧成形時の
断面図、第4図はさらに他の実施例を示す押圧成
形時の断面図、第5図は押圧成形工程の例を示す
工程図、第6図は従来の押圧成形装置の例を示す
一部縦断側面図、第7図は従来の成形品の例を示
す断面図、第8図は本考案のガラス製品プレス金
型によつて成形される成形品の例を示す断面図、
第9図はボトム底面を傾斜させて設置した従来の
金型の例を示す断面図である。 2……ボトム、4……プランジヤー、5……リ
ングインサート、6,6a,6b……水平面(対
向面)、7……キー部、8……キーウエイ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金型ボトム内底面に対して鋭角に傾斜した型抜
    き方向を有するボトムと、このボトムに係合する
    プランジヤーおよびリングインサートとからなり
    前記ボトムが前記プランジヤーの正常な抜き勾配
    が得られるように設置され、前記ボトムと前記リ
    ングインサートとの接触面に前記プランジヤーの
    昇降方向に対して直交する対向面を設けるととも
    に、前記ボトムと前記リングインサートのいずれ
    か一方または両方の型に形設されたキー部と、こ
    のキー部に対面する他方の型に形設された前記キ
    ー部と嵌合するキーウエイ部を具備し、底面と側
    面との挟角が90°未満の形状を有する製品をプレ
    ス成形可能としたことを特徴とするガラス製品プ
    レス金型。
JP11393289U 1989-09-28 1989-09-28 Expired - Lifetime JPH0532506Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11393289U JPH0532506Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11393289U JPH0532506Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0353525U JPH0353525U (ja) 1991-05-23
JPH0532506Y2 true JPH0532506Y2 (ja) 1993-08-19

Family

ID=31662326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11393289U Expired - Lifetime JPH0532506Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0532506Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4542921B2 (ja) * 2005-03-01 2010-09-15 銀鳥産業株式会社 コンパスやデバイダのような針を備えた製図用具のカバー装置
KR100952819B1 (ko) * 2008-10-24 2010-04-14 문준수 컴퍼스

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0353525U (ja) 1991-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0532506Y2 (ja)
EP0384775B1 (en) Split dies for casting small segments of tire mold
JPH11151530A (ja) パネル成形装置
JPH1024343A (ja) 有底容器の製造方法
JP2001328143A (ja) インサート成形方法及び金型
JP2734818B2 (ja) フランジ成形用金型
JPH07266344A (ja) 成形用金型
JPH042027Y2 (ja)
JPS60166127A (ja) パネルのプレス成形方法
CN115178660B (zh) 一种侧方凸起带斜面片材的成型方法
CN217941783U (zh) 模具导向机构
JP2534351B2 (ja) プレス装置
CN217252183U (zh) 模具结构
JP2002066662A (ja) プレス型構造
CN216324890U (zh) 一种模座锲铁找正的锁紧结构
JPH021785B2 (ja)
JP7123683B2 (ja) 容器成形金型、及び容器成形金型を使用したガラス容器の製造方法
US20060098295A1 (en) Method for forming optical elements
CN213052372U (zh) 一种金属加工件卷圆成型装置
CN114918323A (zh) 模具结构
JP2534356B2 (ja) 絞り成形装置
JPH0329296Y2 (ja)
JP3986238B2 (ja) 分割式金型
JPS6111145B2 (ja)
JPS5932411Y2 (ja) プレス金型の吊りカム機構