JPH05325011A - 商品収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプロケットの軸受けの位置合わせを行わわ
ずとも、スプロケットを常に正確な軸心上に取付けるこ
とのできる商品収納装置を提供する。 【構成】 商品容器１０に各スプロケット２０，２１の
取付部材７０を設置するとともに、取付部材７０には各
スプロケット２０，２１の軸受け７１，７２を設けるこ
とにより、各スプロケット２０，２１の軸受けの位置合
わせを行わわずとも、各スプロケット２０，２１の軸ピ
ン２０ａ，２１ａが常に正確な軸心上に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は缶またはビン入り飲料用
の自動販売機等に用いられる商品収納装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動販売機としては、上
下方向に延びる複数の商品通路内に商品を積み重ねて収
納し、商品通路の下端から一個ずつ落下搬出するように
したサ−ペンタイン式のものが主流であるが、最近では
インドアタイプの自動販売機として、実願平３−１０５
６１６号に記載されたようなものも提案されている。

【０００３】この自動販売機は、図６に示すように上面
を開閉自在となした自動販売機本体１の内部に、上面に
商品投入用の開口部を有する商品容器２と、商品容器２
の一側面に配置された上下一対のスプロケット３，４
と、各スプロケット３，４に巻き掛けられた無端状のチ
ェ−ン５と、チェ−ン５に取付けられた複数の押上部材
６と、下方のスプロケット４にベルト７を介して連結さ
れたチェ−ン駆動用のモ−タ８とからなる商品収納装置
を備え、商品容器２内に収納した商品Ａを各押上部材６
によって上昇させ、自動販売機本体１の前面に設けた商
品取出口１ａに順次搬出するようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記各スプ
ロケット３，４の回転軸３ａ，４ａは商品容器２の両側
板に設けた孔を軸受けとしているため、各側板の組付誤
差等により各スプロケット３，４を正確な軸心上に取付
けるのが極めて困難である。また、軸心が合っていない
と各スプロケット３，４を滑らかに回転させることがで
きないため、組立ての際に側板を組付けてから各孔の位
置合わせを行わなければならず、生産性やメンテナンス
性が大きく低下するという問題点があった。

【０００５】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、スプロケットの軸受
けの位置合わせを行わわずとも、スプロケットを常に正
確な軸心上に取付けることのできる商品収納装置を提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、上面に商品投入用の開口部を有する商品容
器と、該商品容器の一側面に配置された上下一対のスプ
ロケットと、各スプロケットに巻き掛けられた無端状の
チェ−ンと、該チェ−ンに取付けられた複数の押上部材
とを備え、商品容器内に収納した商品を各押上部材によ
って順次上昇させ商品容器の外部に搬出する商品収納装
置において、前記商品容器に前記スプロケットの取付部
材を設置するとともに、該取付部材にはスプロケットの
軸受けを設けている。

【０００７】

【作用】本発明の商品収納装置によれば、商品容器に設
置した取付部材にスプロケットの軸受けが設けられてい
ることから、スプロケットの軸受けの位置合わせを行わ
ずとも、スプロケットは常に正確な軸心上に取付けられ
る。

【０００８】

【実施例】図１乃至図３は本発明の一実施例を示すもの
である。この商品収納装置は従来例と同様の自動販売機
本体内に設けられ、上面に商品投入用の開口部を有する
商品容器１０と、商品容器１０の前面に取付けられた上
下一対のスプロケット２０，２１と、各スプロケット２
０，２１に巻き掛けられたチェ−ン３０と、チェ−ン３
０に取付けられた計８個の押上部材４０と、一方のスプ
ロケット２１を回転駆動するモ−タ５０と、チェ−ン３
０に張力を付与する緊張装置６０と、各スプロケット２
０，２１が取付けられる取付部材７０とから構成されて
いる。

【０００９】商品容器１０は図２に示すように前面及び
上面を開口し、商品投入口をなす上面の開口部１０ａか
ら商品Ａをバラ積みに収納できるようになっている。商
品容器１０の内部には前下りに傾斜した底板１１が上げ
底状に取付けられ、底板１１の前端には後記する押上部
材４０の通過を許容する切り欠き１１ａが形成されてい
る。また、商品容器１０の前面側上部には前下りに延び
る案内板１２が取付けられ、この案内板１２には押上部
材４０の通過を許容する切り欠き１２ａが形成されてい
る。

【００１０】各スプロケット２０，２１はそれぞれ軸ピ
ン２０ａ，２１ａに取付けられており、各軸ピン２０
ａ，２１ａは後記詳述する取付部材７０に支持されてい
る。

【００１１】チェ−ン３０は多数のリンクをピンによっ
て交互に連結した周知の構造からなるが、各押上部材４
０の取付部分に対応するリンク３１は他のものと形状が
異なっている。つまり、このリンク３１は押上部材４０
側に突出するＬ字形の取付片３１ａを一体に形成してな
り、取付片３１ａにはねじ挿通用の孔３１ｂが形成され
ている。

【００１２】各押上部材４０はチェ−ン３０の外周に互
いに等間隔で取付けられており、図３に示す如く略三角
形状の両端片を直角に折り曲げて側面部４０ａを形成す
るとともに、各側面部４０ａよりも延出した前上がりの
先端片４０ｂを有し、各側面部４０ａにはロ−ラ４１が
それぞれ上下に取付られている。各ロ−ラ４１は左右の
側面部４０ａを互いに貫通するピン４２を軸として回動
自在に支持されており、上方のピン４２はチェ−ン３０
との連結金具４３を連通している。連結金具４３は両端
が押上部材４０に向かって延びるコ字形をなし、その両
端にはピン４２を挿通する孔４３ａが形成されている。
また、各ピン４２は押上部材４０を貫通した後、その先
端に抜止用のＥリング４４が嵌着される。一方、連結金
具４３の左右二箇所にはねじ孔４３ｂが穿設され、チェ
−ン３０のリンク３１の孔３１ｂにねじ４５を通してね
じ孔４３ｂに締結することにより、押上部材４０がピン
４２を軸として回動自在に取付けられている。

【００１３】モ−タ５０は底板１１の下方に配置され、
その回転軸５０ａは図１に示すように下方のスプロケッ
ト２１に取付けられたプ−リ５１にベルト５２を介して
連結されている。

【００１４】緊張装置６０は、チェ−ン３０を押圧する
スプロケット６１と、スプロケット６１を支持するア−
ム６２とからなり、ア−ム６２は図示しないスプリング
等によってチェ−ン押圧方向に付勢されている。また、
ア−ム６２は軸ピン６２ａに取付けられ、軸ピン６２ａ
は後記詳述する取付部材７０に支持されている。

【００１５】取付部材７０は上面、底面及び両側面をそ
れぞれ一体に形成した矩形状をなし、その幅方向の寸法
は商品容器１０の内側面の間隔と等しく形成され、図２
に示すように商品容器１０の前面開口部に隙間なく設置
されるようになっている。取付部材７０には、各スプロ
ケット２０，２１の軸ピン２０ａ，２１ａ及び緊張装置
６０の軸ピン６２ａを支持する軸受け７１，７２，７３
と、押上部材４０を案内するためのガイドレ−ル７４が
設けられ、それぞれ取付部材７０の両側面の内側に一体
に形成されている。各軸受け７１，７２，７３の孔は取
付部材７０の外面まで貫通しており、各軸ピン２０ａ，
２１ａ，６２ａを取付部材７０の外側から挿入できるよ
うになっている。ガイドレ−ル７４はやや前傾して上下
に延びる二枚の対向板７４ａ，７４ｂからなり、押上部
材４０のロ−ラ４１が各対向板７４ａ，７４ｂ間を移動
するようになっている。また、７５は取付部材７０の内
側に形成された補強梁である。

【００１６】以上のように構成された商品収納装置は、
図示を省略したが自動販売機本体の幅方向に複数設けら
れ、それぞれ異なった種類の商品を収納できるようにな
っている。即ち、図示しない商品選択ボタンの押圧によ
り、対応する商品収納装置のモ−タ５０が作動し、チェ
−ン３０が図１の反時計回りに回動する。これにより、
押上部材４０がガイドレ−ル７４に案内されながら商品
容器１０内を上昇し、各押上部材４０によって商品容器
１０の商品Ａが一個ずつ押し上げられる。その際、モ−
タ５０は一回の販売要求に対して商品一個分だけ回転動
作するようになっており、この動作により最上位の押上
部材４０が案内板１２の切り欠き１２ａを通過して商品
容器１０の外側に移動する。これにより、この押上部材
４０上で待機していた商品Ａが図１に示すように案内板
１２上に転移し、案内板１２上を転動して図示しない商
品取出口に搬出される。また、押上部材４０が商品容器
１０の外側に移動すると、押上部材４０はガイドレ−ル
７４から解放されて上下に反転するとともに、自重によ
りピン４２を軸として下方へ旋回し、図１に示すように
チェ−ン３０から垂下した状態となって下降する。

【００１７】このように、本実施例の商品収納装置によ
れば、商品容器１０に各スプロケット２０，２１の取付
部材７０を設置するとともに、取付部材７０には各スプ
ロケット２０，２１の軸受け７１，７２を設けたので、
組立ての際に軸心合わせを行わずとも、各スプロケット
２０，２１の軸ピン２０ａ，２１ａを常に正確な軸心上
に取付けることができる。また、取付部材７０には各ス
プロケット２０，２１は勿論、チェ−ン３０や押上部材
４０等もユニット的に組込まれるので、組立作業を極め
て効率的に行うことができるし、メンテナンス的にも有
利である。

【００１８】図４は本発明の変形例を示すもので、取付
部材を左右に分割形成した点で前記実施例と異なる。即
ち、同図に示す左右一対の取付部材８０は、それぞれ略
平板状に形成され、その対向面には前記実施例と同様、
各スプロケット２０，２１の軸ピン２０ａ，２１ａ及び
緊張装置６０の軸ピン６２ａを支持する軸受け８１，８
２，８３と、押上部材４０を案内するためのガイドレ−
ル８４と、補強梁８５がそれぞれ一体に設けられてい
る。

【００１９】図５は本発明の他の変形例を示すもので、
取付部材を上下に分割形成した点で前記実施例と異な
る。即ち、同図に示す上下一対の取付部材９０は、それ
ぞれ略コ字状に形成され、その両側面の内側には前記実
施例と同様、各スプロケット２０，２１の軸ピン２０
ａ，２１ａを支持する軸受け９１，９２及び補強梁９３
がそれぞれ一体に設けられている。また、押上部材４０
を案内するためのガイドレ−ル９４は取付部材９０とは
別体で形成され、それぞれ各取付部材９０の内側にねじ
９５によって組付けられるようになっている。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の商品収納
装置によれば、スプロケットを常に正確な軸心上に取付
けることができるので、スプロケットの回転を滑らかに
行うことができる。また、組立ての際に各スプロケット
の軸受けの位置合わせを行う必要がないので、生産性を
格段に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す商品収納装置の要部側
面断面図

【図２】商品容器の斜視図

【図３】押上部材の取付構造を示す分解斜視図

【図４】本発明の変形例を示す取付部材の斜視図

【図５】本発明の他の変形例を示す取付部材の斜視図

【図６】従来の商品収納装置を設けた自動販売機の側面
断面図

【符号の説明】

１０…商品容器、１０ａ…開口部、２０，２１…スプロ
ケット、２０ａ，２１ａ…軸ピン、３０…チェ−ン、７
０，８０，９０…取付部材、７１，７２，８１，８２，
９１，９２…軸受け、Ａ…商品。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に商品投入用の開口部を有する商品
   容器と、該商品容器の一側面に配置された上下一対のス
   プロケットと、各スプロケットに巻き掛けられた無端状
   のチェ−ンと、該チェ−ンに取付けられた複数の押上部
   材とを備え、商品容器内に収納した商品を各押上部材に
   よって順次上昇させ商品容器の外部に搬出する商品収納
   装置において、 前記商品容器に前記スプロケットの取付部材を設置する
   とともに、該取付部材にはスプロケットの軸受けを設け
   たことを特徴とする商品収納装置。