JPH05324220A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH05324220A
JPH05324220A JP4154253A JP15425392A JPH05324220A JP H05324220 A JPH05324220 A JP H05324220A JP 4154253 A JP4154253 A JP 4154253A JP 15425392 A JP15425392 A JP 15425392A JP H05324220 A JPH05324220 A JP H05324220A
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JP
Japan
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data
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JP4154253A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Okuyama
仁士 奥山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高価な記憶媒体の記憶容量を拡張することな
く、ホストコンピュータとのデータ処理を速やかに完了
してホストコンピュータを速やかに解放することができ
るとともに、印字処理を効率よく実行することができ
る。 【構成】 ホストコンピュータ1から印刷情報が入力さ
れると、CPU22aがRAM22cに対して割り当て
られた印刷情報または本体制御情報のための各記憶領域
配分をデータ処理状態に基づいて動的に割り振る構成を
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータか
ら受信した情報を記憶媒体に一時記憶して、印字処理を
実行する印刷装置に係り、特に記憶媒体の各データ処理
割当て領域をダイナミックに切り替え可能な印刷装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の印刷装置には、ホストコ
ンピュータから送出されたデータを解析して得られたユ
ーザフォント登録データをユーザ登録メモリに蓄えてお
き、随時読み出して印字出力時に、所望のビットマップ
データに変換してフレームメモリ等へ格納し、このよう
にして格納された印字出力データに基づいて印字部が記
憶媒体に印字を行うように構成されている。
【0003】この場合、ホストコンピュータから受信し
たユーザフォント登録データを一旦受信バッファに記憶
し、記憶されたデータを解析して、ユーザフォント登録
データを上記ユーザ登録メモリに転送して格納する制御
を行う。
【0004】また、この種の印刷装置では、ホストコン
ピュータからのフォント指定がドットフォントの場合
と、スケラーブルフォントの場合とがあり、共に一旦受
信バッファに記憶しながら、ビットマップ展開処理を実
行している。
【0005】さらに、この種の印刷装置では、ホストコ
ンピュータからのデータを受信してから、印字部で印刷
処理を開始するまでの処理を複数のタスク処理に分割し
て処理することにより処理時間の向上を図っている。そ
の場合に、各タスク処理用に確保されるタスクスタック
領域を一定としてタスク処理を実行していた。
【0006】また、この種の印刷装置では、ホストコン
ピュータからの描画モードとして、上書描画モードを備
え、出力する文字の濃淡に変化を付けて、重なり合う文
字の形状を正確に認識できるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の印刷
装置では受信バッファサイズは一定かあるいはユーザの
指定により固定値で切り換える構成となっているので、
上記のようにホストコンピュータから多量のユーザフォ
ント登録データが送信された場合、受信バッファサイズ
が小さいと、ホストコンピュータの解放が著しく遅くな
る。一方、必要以上に受信バッファを確保すると、印字
データ受信時に、使用されない無駄な格納領域が発生
し、メモリ媒体を有効に使用することができない等の問
題点があった。
【0008】また、ホストコンピュータからスケラーブ
ルフォントデータを受信する場合には、各文字コードに
対応するパターンを展開するのに相当の時間を要するた
め、1ページ分のスケーラブルフォントデータの受信処
理が長時間となり、ホストコンピュータの解放が著しく
遅くなる。一方、スケーラブルフォントデータ受信のた
めに必要以上に受信バッファを確保すると、それ以外の
データ処理状態中、使用されない無駄な格納領域が発生
し、メモリ媒体を有効に使用することができない等の問
題点があった。
【0009】さらに、複数のタスク処理に分割して処理
する場合、各タスク処理用に確保されるタスクスタック
領域が一定のため、何れかのタスク処理が非実行状態に
おいても、タスクスタック領域を確保しているため、メ
モリ媒体を有効に使用することができない等の問題点が
あった。
【0010】また、指定された描画モードに従い忠実に
データを展開しようとする場合、受信バッファのデータ
格納状況に応じて上書き描画モード時のデータ処理時間
が長時間となり、ホストコンピュータの解放が著しく遅
くなる等の幾多の問題点があった。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、ホストコンピュータから入力される印
刷情報または本体制御情報を一時記憶する所定量の記憶
媒体の割当記憶領域配分をデータ処理状態に基づいて管
理することにより、ホストコンピュータを早く解放でき
るとともに、記憶媒体の記憶容量を拡張することなく印
字処理を効率よく行える印刷装置を得ることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷装置
は、ホストコンピュータから入力される印刷情報または
本体制御情報を所定量一時記憶する記憶媒体と、記憶媒
体に対して割り当てられた印刷情報または本体制御情報
のための各記憶領域配分をデータ処理状態に基づいて動
的に割り振る領域配分手段とを有するものである。
【0013】また、ホストコンピュータから入力される
印刷情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記憶
媒体と、ホストコンピュータから入力されるフォント登
録データのデータ量を検出する検出手段と、この検出手
段が検出したフォント登録データのデータ量に基づいて
記憶媒体に確保される受信バッファのサイズを動的に変
更する変更手段とを有するものである。
【0014】さらに、ホストコンピュータから入力され
る印刷情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記
憶媒体と、ホストコンピュータから指定されるフォント
種別状態を判定する判定手段と、この判定手段の判定結
果に基づいて記憶媒体に確保される受信バッファのサイ
ズを動的に変更する変更手段とを有するものである。
【0015】また、ホストコンピュータから入力される
印刷情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記憶
媒体と、所定のデータ処理をマルチタスクで処理するデ
ータ処理手段と、このデータ処理手段が処理する各タス
クに対応して記憶媒体に確保される各スタックの使用状
況を判定する判定手段と、この判定手段の判定結果に基
づいて記憶媒体に確保される各スタックのサイズを動的
に変更する変更手段とを有するものである。
【0016】さらに、ホストコンピュータから入力され
る印刷情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記
憶媒体と、ホストコンピュータから指定される描画モー
ド状態に基づいて記憶媒体に確保される受信バッファに
受信した印刷情報を上書き展開または通常展開する展開
手段と、受信バッファへのデータ格納状態に基づいて上
書き描画モード指定状態を通常描画モード指定状態に切
り換える切換え手段とを有するものである。
【0017】
【作用】本発明においては、ホストコンピュータから印
刷情報が入力されると、領域配分手段が記憶媒体に対し
て割り当てられた印刷情報または本体制御情報のための
各記憶領域配分をデータ処理状態に基づいて動的に割り
振ることにより、記憶媒体を新たに拡張しなくても、ホ
ストコンピュータを速やかに解放可能とする。
【0018】また、ホストコンピュータから印刷情報が
入力されると、検出手段がホストコンピュータから入力
されるフォント登録データのデータ量を検出し、検出し
たフォント登録データのデータ量に基づいて変更手段が
記憶媒体に確保される受信バッファのサイズを動的に変
更することにより、記憶媒体を新たに拡張しなくても、
データ処理が滞る恐れがあるフォント登録データ受信処
理を速やかに完了して、ホストコンピュータを速やかに
解放可能とする。
【0019】さらに、ホストコンピュータから印刷情報
が入力されると、判定手段がホストコンピュータから指
定されるフォント種別状態を判定し、この判定結果に基
づいて変更手段が記憶媒体に確保される受信バッファの
サイズを動的に変更することにより、記憶媒体を新たに
拡張しなくても、フォント種別状態によってはデータ処
理が滞る恐れがあるフォントデータ処理を速やかに完了
して、ホストコンピュータを速やかに解放可能とする。
【0020】また、ホストコンピュータから印刷情報が
入力されると、データ処理手段が所定のデータ処理を開
始する。その際、判定手段がデータ処理手段が処理する
各タスクに対応して記憶媒体に確保される各スタックの
使用状況を判定し、この判定手段の判定結果に基づいて
変更手段が記憶媒体に確保される各スタックのサイズを
動的に変更することにより、記憶媒体を新たに拡張しな
くても、データ処理手段のマルチタスク処理を効率よく
実行可能とする。
【0021】さらに、ホストコンピュータから印刷情報
が入力されると、展開手段がホストコンピュータから指
定される描画モード状態に基づいて記憶媒体に確保され
る受信バッファに受信した印刷情報を上書き展開または
通常展開する。その際、受信バッファへのデータ格納状
態に基づいて切換え手段が上書き描画モード指定状態を
通常描画モード指定状態に切り換えることにより、ホス
トコンピュータを速やかに解放可能とする。
【0022】
【実施例】〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例を
示す印刷装置の構成を説明するブロック図である。
【0023】図において、1は印字データ等を送信する
ホストコンピュータである。2は印刷装置本体、21は
前記ホストコンピュータ1からのデータを受信するため
のインタフェース(I/F)、22は本印刷装置全体を
制御する制御部で、CPU22aと処理プログラムやフ
ォントのアウトラインデータ等を格納するROM22b
と、受信バッファやフォントキャッシュやCPU22a
のワークエリアとして使用するRAM22cとを備え
る。23は設定した受信バッファサイズを記憶しておく
受信バッファサイズ記憶部である。24は印刷用ビット
マップデータを1ページ分展開可能なフレームメモリ
で、展開された印刷用ビットマップデータに基づいてド
ットプリンタエンジン部26が記憶媒体に印刷を行う。
25はユーザがフォント等を登録する場合にそれを格納
しておくユーザ登録メモリである。
【0024】このように構成された印刷装置において、
ホストコンピュータ1から印刷情報が入力されると、領
域配分手段(CPU22a)が記憶媒体(RAM22
c)に対して割り当てられた印刷情報または本体制御情
報のための各記憶領域配分をデータ処理状態に基づいて
動的に割り振ることにより、記憶媒体を新たに拡張しな
くても、ホストコンピュータ1を速やかに解放可能とす
る。
【0025】また、ホストコンピュータ1から印刷情報
が入力されると、検出手段(CPU22a)がホストコ
ンピュータ1から入力されるフォント登録データのデー
タ量を検出し、検出したフォント登録データのデータ量
に基づいて変更手段(CPU22a)が記憶媒体に確保
される受信バッファのサイズを動的に変更することによ
り、記憶媒体を新たに拡張しなくても、データ処理が滞
る恐れがあるフォント登録データ受信処理を速やかに完
了して、ホストコンピュータ1を速やかに解放可能とす
る。
【0026】具体的には、ホストコンピュータ1から出
力されてきたデータは、RAM22c内の受信バッファ
に順次格納されて行き、それと共に受信バッファの未処
理のデータを順次読み出してはフォント登録データとし
てそのままユーザ登録メモリ25に格納したり、文字デ
ータとして対応するフォントパターンをフレームメモリ
24に展開したりして、印刷処理を実行する。ここで、
発生するフォントパターンは、アウトラインであるの
で、その発生には多少の時間を要する。そこで、本実施
例では、RAM22cの一部をフォントキャッシュとし
て使用する。
【0027】フォントキャッシュおよび受信バッファの
領域は多ければ多いほど効果的であるが、反面、それら
がいつも最大限に活用されるとは限らない。特に、受信
バッファは、ホストコンピュータ1から送出されてくる
データ量に依存し、その量は変動する。従って、本実施
例では、ホストコンピュータ1の印刷データが多量であ
り、出力処理が滞る可能性の強い大きなサイズのフォン
ト登録データを判断した場合には、受信バッファのサイ
ズを大きく確保する(フォントキャッシュの量を縮小す
る)ように受信バッファのサイズ状態を、図2に示すよ
うにダイナミックに切り換え制御する。
【0028】図2は、図1に示したRAM22cのメモ
リマップ状態を説明する模式図であり、(a)は通常デ
ータ処理時に対応し、(b)は出力処理が滞る可能性の
強い大きなサイズのフォント登録データ受信処理時に対
応する。
【0029】この図に示されるように、出力処理が滞る
可能性の強い大きなサイズのフォント登録データを判断
した場合には、RAM22cの受信バッファのサイズを
同図(b)に示すように大きく確保する(フォントキャ
ッシュの量を縮小する)ように受信バッファのサイズ状
態をダイナミックに切り換え制御することにより、ホス
トコンピュータ1は、自身の印刷データ処理から早く解
放される。
【0030】なお、反対に、一旦、受信バッファサイズ
を大きく確保した後で、小さなサイズのフォント登録デ
ータや通常の文字データを判断した場合には、受信バッ
ファサイズを縮小して(フォントキャッシュの量を拡大
して)印刷処理を行う。こうして、有限の容量を持つR
AM22cを有効活用することができる。
【0031】以上の処理を実現するため、実施例の制御
部22のCPU22aはROM22bに格納されたプロ
グラムに従って処理を行う。その処理を図3に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0032】図3は本発明に係る印刷装置における第1
のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、(1) 〜(14)は各ステップを示す。
【0033】先ず、ホストコンピュータ1からデータ受
信されると、インタフェース21からCPU22aに割
込み信号が供給され、その信号によりCPU22aはイ
ンタフェース21よりデータを取り込み、RAM22c
内の受信バッファに格納処理を行っている。
【0034】さて、受信バッファより1データを読み込
み(1) 、そのデータがフォント登録命令かどうかを判別
し(2) 、フォント登録命令(YES)の場合は、そのフ
ォント登録データのサイズ(データ量)が大きいかどう
かを判別し(3) 、大きなサイズ(YES)の場合は、受
信バッファサイズを図2の(b)に示すように拡大し
(4) 、受信バッファサイズ記憶部23に当該受信バッフ
ァサイズを設定する。
【0035】一方、ステップ(3) の判定でフォント登録
データのサイズ(データ量)が小さいサイズの場合(N
O)は、受信バッファサイズを図2の(a)に示すよう
に縮小して(5) 、受信バッファサイズ記憶部23に当該
受信バッファサイズを設定する。
【0036】次いで、受信バッファに格納されたフォン
ト登録データを読み込み、ユーザ登録メモリ25に格納
して(6) 、ステップ(13)以降に進む。
【0037】一方、ステップ(2) の判定でフォント登録
命令でないと判別した(NO)場合は、ステップ(7) に
進み、受信バッファを縮小して、受信バッファサイズ記
憶部23にそのサイズを設定する。次いで、文字データ
かどうかを判別し(8) 、NOならばそのデータに従った
制御処理を実行し(12)、ステップ(13)以降に進み、文字
データの場合(YES)には、その文字パターンがフォ
ントキャッシュ中にあるかどうかを判別して(9) 、YE
Sならばステップ(11)以降に進み、NOならばROM2
2bのアウトラインデータを使用してフォントパターン
を作成して、フォントキャッシュ中に登録し(10)、フォ
ントパターンをフレームメモリ24に展開して(11)、ス
テップ(13)に進み、1ページ分のデータがフレームメモ
リ24上に展開されたかどうかを判別して(13)、1ペー
ジ分展開した場合には、そのフレームメモリ24のビッ
トマップデータを順次ドットプリンタエンジン部26に
転送して、印刷出力を行い(14)、ステップ(1) に戻る。
【0038】これにより、フォント登録データのデータ
量を検知して受信バッファサイズを自動的に切り換え可
能となり、ホスト解放までの時間を大幅に短縮できる。
【0039】なお、上記実施例では受信バッファサイズ
の減少分をフォントキャッシュに割り当ててアウトライ
ンフォントの展開のスピードアップを目指しているが、
他にも印刷データを内部データ形式として一時蓄えてお
くページバッファ領域を拡大する等して出力のスピード
を図るように構成しても良い。 〔第2実施例〕図4は本発明の第2実施例を示す印刷装
置の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のも
のには同じ符号を付してある。
【0040】図において、RAM22cは、受信バッフ
ァ,フォントキャッシュ,CPU22aのワークエリ
ア,ユーザの登録データを登録しておくユーザ登録メモ
リとして使用される。
【0041】このように構成された印刷装置において、
ホストコンピュータ1から印刷情報が入力されると、判
定手段(CPU22a)がホストコンピュータ1から指
定されるフォント種別状態を判定し、この判定結果に基
づいて変更手段(CPU22a)が記憶媒体に確保され
る受信バッファのサイズを動的に変更することにより、
記憶媒体を新たに拡張しなくても、フォント種別状態に
よってはデータ処理が滞る恐れがあるフォントデータ処
理を速やかに完了して、ホストコンピュータを速やかに
解放可能とする。
【0042】具体的には、ホストコンピュータ1から出
力されてきたデータは、RAM22c内の受信バッファ
に順次格納されて行き、それと共に受信バッファの未処
理のデータを順次読み出してはフォント登録データとし
てそのままユーザ登録メモリに格納したり、文字データ
として対応するフォントパターンをフレームメモリ24
に展開したりして、印刷処理を実行する。ここで、発生
するフォントパターンはアウトラインであるので、その
発生には多少の時間を要する。そこで、本実施例では、
RAM22cの一部をフォントキャッシュとして使用し
て、そういったパターン展開による時間の無駄をへらし
ているとともに、ユーザの登録データを格納しておくユ
ーザ登録メモリとしても使用している。
【0043】受信バッファ,ユーザ登録メモリの領域は
多ければ多いほど効果的であるが、反面、それらがいつ
も最大限に活用されるとは限らない。特に、受信バッフ
ァは、印刷装置の内部処理が滞り、ホストコンピュータ
1から送られてくる送信データの解釈が遅くなる場合
に、大きなサイズが必要となる。
【0044】従って、本実施例では、ホストコンピュー
タ1の印刷データがスケラーブルフォントを使用したも
のであり、出力処理が滞る可能性の高いデータと判断し
た場合には、受信バッファのサイズを大きく(ユーザ登
録メモリのサイズを小さく)確保するように、すなわち
受信バッファのサイズ状態を、図5に示すようにダイナ
ミックに切り換え制御する。
【0045】図5は、図4に示したRAM22cのメモ
リマップ状態を説明する模式図であり、(a)は通常デ
ータ処理時に対応し、(b)は出力処理が滞る可能性の
強い大きなサイズのフォント登録データ受信処理時に対
応する。
【0046】この図に示されるように、出力処理が滞る
可能性の強い大きなサイズのフォント登録データを判断
した場合には、RAM22cの受信バッファのサイズを
同図(b)に示すように大きく確保する(ユーザ登録メ
モリのサイズを小さくする)ように受信バッファのサイ
ズ状態をダイナミックに切り換え制御することにより、
ホストコンピュータ1は、自身の印刷データ処理から早
く解放される。
【0047】なお、反対に、一旦、受信バッファサイズ
を大きく確保した後で、ドットフォントを指定したデー
タを判断した場合には、受信バッファサイズを縮小して
(ユーザ登録メモリのサイズを拡大して)印刷処理を行
う。こうして、有限の容量を持つRAM22cを有効活
用することができる。
【0048】以上の処理を実現するため、実施例の制御
部22のCPU22aはROM22bに格納されたプロ
グラムに従って処理を行う。その処理を図6に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0049】図6は本発明に係る印刷装置における第2
のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、(1) 〜(13)は各ステップを示す。
【0050】先ず、ホストコンピュータ1からデータ受
信されると、インタフェース21からCPU22aに割
込み信号が供給され、その信号によりCPU22aはイ
ンタフェース21よりデータを取り込み、RAM22c
内の受信バッファに格納処理を行っている。
【0051】さて、受信バッファより1データを読み込
み(1) 、そのデータがフォント選択命令であるかどうか
を判別し(2) 、フォント選択命令であった場合(YE
S)は、その指定フォントがドットフォントか、それと
もスケラーブルフォントかどうかを判別し(3) 、スケラ
ーブルフォントの場合(YES)、受信バッファサイズ
を拡大し(4) 、ドットフォントの場合(NO)、受信バ
ッファサイズを縮小し(5) 、受信バッファサイズ記憶部
23にそのサイズを設定する。続いて、指定されたフォ
ントの選択処理を行って(6) 、ステップ(12)以降に進
む。
【0052】一方、ステップ(2) の判定でフォント選択
命令でないと判別した(NO)場合は文字データかどう
かを判別し(7) 、NOならばそのデータに従った制御処
理を実行し(11)、ステップ(12)以降に進み、文字データ
の場合(YES)には、その文字パターンがフォントキ
ャッシュ中にあるかどうかを判別して(8) 、YESなら
ばステップ(10)以降に進み、NOならばROM22bの
アウトラインデータを使用してフォントパターンを作成
して、フォントキャッシュ中に登録し(9) 、フォントパ
ターンをフレームメモリ24に展開して(10)、ステップ
(12)に進み、1ページ分のデータがフレームメモリ24
上に展開されたかどうかを判別して(12)、1ページ分展
開した場合には、そのフレームメモリ24のビットマッ
プデータを順次ドットプリンタエンジン部26に転送し
て、印刷出力を行い(13)、ステップ(1) に戻る。
【0053】これにより、指定されたフォントがドット
フォントかスケラーブルフォントかを判別して受信バッ
ファのサイズを自動的に切り換えることができる。
【0054】なお、本実施例では受信バッファサイズの
減少分をユーザ登録メモリに割り当ててユーザ登録デー
タに対する容量を増やすことを目指しているが、他にも
印刷データを内部データ形式として一時蓄えておくペー
ジバッファ領域を拡大する等して出力のスピードアップ
を図ることも可能である。 〔第3実施例〕図7は本発明の第3実施例を示す印刷装
置の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のも
のには同じ符号を付してある。
【0055】図において、27は受信バッファで、ホス
トコンピュータ1から取り込んだデータを格納しておく
受信バッファである。なお、RAM22cは、各タスク
のスタック領域やユーザの登録データを保存しておくユ
ーザ登録メモリやフォントキャッシュとして機能するこ
のように構成された印刷装置において、ホストコンピュ
ータ1から印刷情報が入力されると、データ処理手段
(制御部22)が所定のデータ処理を開始する。その
際、判定手段(CPU22a)がデータ処理手段が処理
する各タスクに対応して記憶媒体に確保される各スタッ
クの使用状況を判定し、この判定手段の判定結果に基づ
いて変更手段(CPU22a)が記憶媒体に確保される
各スタックのサイズを動的に変更することにより、記憶
媒体を新たに拡張しなくても、データ処理手段のマルチ
タスク処理を効率よく実行可能とする。
【0056】具体的には、ホストコンピュータ1からデ
ータが受信されると、インタフェース21からCPU2
2aに割込み信号が供給され、その信号によりCPU2
2aはインタフェース21よりデータを取り込み、受信
バッファ27に格納処理を行っている。それと共に、受
信バッファ27の未処理のデータを順次読み出しては、
文字データとして対応するフォントパターンをフレーム
メモリ24に展開したりして、印刷処理する。また、本
実施例では、RAM22cの一部をフォントキャッシュ
として使用して、そういったパターン展開による時間の
無駄を減らしているとともに、ユーザの登録データを格
納しておくユーザ登録メモリとしても使用している。
【0057】受信バッファ27からデータを取り込んで
フレームメモリ24にパターン展開したり、フレームメ
モリ24のビットマップデータをドットプリンタエンジ
ン部26に転送して印刷出力したりする動作をシングル
タスクで行うと処理時間が膨大となってしまうため、そ
れぞれを別のタスクとして動作させて処理時間の短縮化
を図る。以降、フレームメモリ24へのパターン展開ま
での動作をタスクAと称し、そこからドットプリンタエ
ンジン部26へのデータ転送および印刷出力の動作をタ
スクBと称する。
【0058】各タスクA,Bのスタック量は多く確保で
きればできるほどデータ処理を効率的に実行できるが、
反面、各タスクA,Bのスタック量が常時最大限に活用
されるとは限らない場合がある。例えば、フレームメモ
リ24へフォントを展開する場合には、タスクAはアウ
トラインフォントの展開で複雑な処理となり、多くのス
タックを必要とするが、タスクBはまだビットマップが
完成していないので、ドットプリンタエンジン部26に
プレフィードを実行させたり、その他の通信を行うだけ
であまり複雑な処理はなく多くのスタックを必要としな
い。逆に、一旦フレームメモリ24のビットマップが完
成してドットプリンタエンジン部26への転送と出力が
始まると、タスクBの動作は複雑となり、多くのスタッ
クを必要とするが、タスクAはフレームメモリ24への
展開ができないため、受信バッファ27のデータ解析に
留まり、あまり複雑な処理は行わず、多くのスタックを
必要としない。
【0059】従って、本実施例では、各タスクA,Bの
スタックの使用状況を判断して、余り使用していない場
合には、スタックのサイズ小さく(他タスクのスタック
のサイズを大きく)確保するように、RAM22cのス
タック管理領域のアロケーション状態を、CPU22a
が図8に示すようにダイナミックに切り換え制御する。
【0060】図8は、図7に示したRAM22cのメモ
リマップ状態を説明する模式図であり、(a)はフレー
ムメモリ24へのパターン展開処理時に対応し、(b)
はドットプリンタエンジン部26へのデータ転送および
印刷出力の動作実行時に対応する。
【0061】以上の処理を実現するため、実施例の制御
部22のCPU22aはROM22bに格納されたプロ
グラムに従って処理を行う。以下、図9〜図11に示す
フローチャートを参照しながら本発明に係る印刷装置に
おける第3のデータ処理動作について説明する。
【0062】図9は本発明に係る印刷装置におけるタス
クAの処理手順の一例を示すフローチャートである。な
お、(1) 〜(8) は各ステップを示す。また、タスクA
は、受信バッファ27からデータを取り込んで、解析
し、フレームメモリ24にパターン展開する処理に対応
する。
【0063】先ず、受信バッファ27より1データ読み
込み(1) 、そのデータが文字データかどうかを判別する
(2) 。文字データであった場合(YES)は、フレーム
メモリ24が書込み可能かどうかを判別し(4) 、書込み
可能な場合(YES)は、ROM22b中のアウトライ
ンデータ等を使用して、文字パターンをフレームメモリ
24に展開する(6) 。続いて、1ページ分のデータがフ
レームメモリ24上に展開されたかどうかを判別して
(7) 、1ページブン展開した場合には、タスクBに対し
て出力できる状態にあることを通知し(8) 、ステップ
(1) に戻る。
【0064】一方、ステップ(2) において、文字データ
でないと判別された場合(NO)は、データに従って制
御処理を行った後、ステップ(1) に戻り、ステップ(4)
において、フレームメモリ24が書込み不可と判別され
た場合(NO)は、展開可能となるまで待機し(5) 、ス
テップ(1) に戻る。
【0065】図10は本発明に係る印刷装置におけるタ
スクBの処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、(1) 〜(8) は各ステップを示す。また、タスクB
は、フレームメモリ24のビットマップパターンをドッ
トプリンタエンジン部26に転送して、印刷出力する処
理に対応する。
【0066】先ず、フレームメモリ24への展開が終了
して現在出力可能かどうかを判別し(1) 、出力可能と判
別された場合(YES)は、フレームメモリ24のビッ
トマップデータをあるブロックに区切ってドットプリン
タエンジン部26に転送する(2) 。その後、フィード命
令をドットプリンタエンジン部26に発行して(3) 、紙
送りを行い、1ページ分のビットマップデータをフレー
ムメモリ24からドットプリンタエンジン部26に転送
出力したかどうかを判別し(4) 、1ページ分転送出力し
たと判別された場合(YES)、排紙処理を行って紙を
出力する(5) 。次いで、タスクAに対して展開できる状
態にあることを通知し(6) 、ステップ(1) に戻る。
【0067】一方、ステップ(4) の判定で、1ページ分
展開していなかった場合は、ステップ(2) に戻り、次の
ブロックのビットマップデータの転送処理に移行する。
【0068】一方、ステップ(1) の判定で、出力不可と
判別された場合は、ドットプリンタエンジン部26に対
して何か送信するべきコマンドの要求があるかどうかを
判別して(7) 、NOならばステップ(1) に戻り、何かコ
マンド要求がなされた場合(YES)、その要求に従っ
たエンジンコマンドを発行してから(8) 、ステップ(1)
に戻る。
【0069】図11は本発明に係る印刷装置におけるタ
スクのスタックサイズ切換え処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。なお、(1) 〜(5) は各ステップを示
す。また、この処理はタイマ割込み処理により、定期的
に実行され、それぞれのタスクA,Bのスタック使用状
況を監視し、その使用状況によってスタックの大きさを
切り換える場合を示す。
【0070】先ず、タスクAのスタック未使用領域が大
きいかどうかをCPU22aが判別し(1) 、大きいと判
別した場合(YES)は、タスクBのスタック未使用領
域が小さいかどうかを判別し(2) 、小さいと判別された
場合(YES)は、多くのスタックを求めていると判断
して、タスクBのスタック領域を図8の(b)に示すよ
うに拡大し(3) 、処理を終了し、大きいと判別された場
合(NO)は、なにもしないで処理を終了する。
【0071】一方、ステップ(1) の判定で、タスクAの
スタック未使用領域が小さかった場合(NO)は、多く
のスタックを必要としている判別して、タスクBのスタ
ック未使用領域が大きいかどうかをCPU22aが判別
して(4) 、大きいと判別した場合(YES)は、RAM
22c上のスタックアロケーションを変更できると判定
し、タスクAのスタック領域を拡大して、すなわち、図
8の(a)に示すようにタスクAのスタック領域を拡大
し(5) 、処理を終了し、ステップ(4) の判定で、小さい
と判別された場合(NO)は、なにもしないで処理を終
了する。
【0072】このようにして、各タスクA,Bのスタッ
ク使用状況を判別して自動的にサイズを切り換えること
ができ、各タスクA,Bの処理を効率よく処理すること
ができる。
【0073】なお、上記実施例ではRAM22cの残り
領域を、ユーザ登録メモリやフォントキャッシュに割り
当てているが、何に割り当てる構成であっても本発明の
適用の妨げとはならない。
【0074】また、RAM22cのスタックアロケーシ
ョンがどのように構成されていても、スタック領域を縮
小することができるので、種々のタスク処理に本発明を
適用できる。 〔第4実施例〕図12は本発明の第4実施例を示す印刷
装置の構成を説明するブロック図であり、図7と同一の
ものには同じ符号を付してある。
【0075】図において、31は現在の描画モードが上
書き描画モードか、通常描画モードかを記憶しておく描
画モード記憶部、32は前記受信バッファ27の受信バ
ッファフルの状態がどのくらい継続されているかをカウ
ントする受信バッファFカウンタ、33は前記受信バッ
ファ27の受信バッファフルでない状態がどのくらい継
続されているかをカウントする受信バッファEカウン
タ、34はページ単位で内部データを格納しておくペー
ジバッファ、35は前記制御部22によりページバッフ
ァ34の内部データを指定に合せて1ページ分パターン
展開可能なフレームバッファである。
【0076】このように構成された印刷装置において、
ホストコンピュータ1から印刷情報が入力されると、展
開手段(CPU22a)がホストコンピュータ1から指
定される描画モード状態に基づいて記憶媒体に確保され
る受信バッファ27に受信した印刷情報を上書き展開ま
たは通常展開する。その際、受信バッファ27へのデー
タ格納状態に基づいて切換え手段(CPU22a)が上
書き描画モード指定状態を通常描画モード指定状態に切
り換えることにより、ホストコンピュータ1を速やかに
解放することを可能とする。
【0077】以下、図13〜図15を参照しながら上書
き描画モード処理動作について説明する。
【0078】図13は、図12に示したホストコンピュ
ータ1から送信される一連の印刷データの一例を示す図
である。なお、図中の〜はデータ受信順位を示す。
【0079】この図において、[ec]10%は優先度
付き上書きモード指定命令を示し、[ec]20,25
$は座標(20,25)への印字位置指定命令を示し、
[ec]2#は濃いグレーによる描画指定命令を示し、
[ec]20!は優先度20を持たせる優先度指定命令
を示し、「A」は文字コードを示し、[ff]はフォー
ムフィードを示す。本実施例における印刷データでは、
3つのグレー値を持った「A」を色の薄い順に優先度を
持たせて上書きして、改頁を行っている。
【0080】図14は、図12に示したページバッファ
34の詳細構成を説明する図である。
【0081】この図に示すように、図13に示した印刷
データを受信すると、CPU22aがページバッファ3
4にコード,X座標,Y座標,グレー値,優先度をペー
ジ単位に記憶する。
【0082】図15は、図12に示したフレームバッフ
ァ35に展開されたビットマップデータの展開状態を示
す模式図である。
【0083】この図に示すように、2番目のデータ(上
記データ受信順位)の薄いグレーの「A」を1番上
に、1番目のデータ(上記データ受信順位)の濃いグ
レーの「A」をその下に、3番目のデータ(上記データ
受信順位)の黒ベタの「A」を一番下に描画される状
態に対応し、この展開イメージがドッタプリンタエンジ
ン部26から出力される。
【0084】以下、図16,図17を参照しながら、本
発明に係る印刷装置における受信バッファ状態に基づく
描画モード処理および上書き描画モード解除処理動作に
ついて説明する。
【0085】図16は本発明に係る印刷装置における受
信バッファ状態に基づく描画モード処理手順の一例を示
すフローチャートである。なお、(1) 〜(11)は各ステッ
プを示す。また、この処理は定期的に実行され、受信バ
ッファ27の状態を検知して描画モードを切り換える場
合に対応する。
【0086】先ず、受信バッファ27がデータ格納不可
(フル状態)かどうかを判定し(1)、フル状態である場
合は、受信バッファEカウンタ33をクリアして(2) 、
受信バッファ27がフルでない状態が途切れたことを示
す。続いて、受信バッファFカウンタ32をインクリメ
ント(++)して(3) 、受信バッファフルの状態がどの
くらい時間続いているかを設定する。次いで、受信バッ
ファFカウンタ32の値が最大値を越えているかどうか
をチェックし(4) 、NOの場合は処理を終了し、YES
の場合は、描画モード記憶部31の設定をCPU22a
が通常描画モードに切り換え設定し(5) 、受信バッファ
Fカウンタ32をクリアして(6) 、処理を終了する。
【0087】一方、ステップ(1) の判定で受信バッファ
27がフルでないと判定された場合(NO)は、受信バ
ッファFカウンタ32をクリアして(7) 、受信バッファ
フルの状態が途切れたことを示す。次いで、受信バッフ
ァEカウンタ33をインクリメント(++)して(8) 、
受信バッファ27がフルでない状態がどのくらいの時間
続いているのかを設定する。次いで、受信バッファEカ
ウンタ33の値が最大値を越えているかどうかをチェッ
クし(9) 、越えていない場合(NO)は処理を終了し、
越えていると判定された場合(YES)、すなわち描画
モード記憶部31の設定をユーザから指定されている場
合は、CPU22aが上書き描画モードに切り換え(1
0)、受信バッファEカウンタ33をクリアして(11)、処
理を終了する。
【0088】図17は本発明に係る印刷装置における第
4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。なお、(1) 〜(9) は各ステップを示す。また、この
処理は、ページバッファ34のデータをフレームバッフ
ァ35へパターン展開してドットプリンタエンジン部2
6に印刷出力する流れを示す。また、制御部22は、上
記図16に示す処理と図17に示す処理を同時に並列し
て実行することにより、データ受信の効率化を図るとと
もに、受信バッファ27の状態を監視している。
【0089】先ず、現在の描画モードを描画モード記憶
部31より読み込み、上書き描画モードかどうかを判別
し(1) 、上書き描画モードが指定されていた場合(YE
S)は、ページバッファ34の中から優先度の低いもの
から1データを読み込み(2)、そのデータをフレームバ
ッファ35中のどこに書込むかという印字位置の決定を
行い(3) 、グレー値に従ってフォントパターンを作成す
る(4) 。次いで、フォントパターンをフレームバッファ
35に書き込んでから(5) 、そのデータがページの最終
データかどうかを判定し(6) 、ページの最終データでな
い場合(NO)はステップ(2) に戻り、次データの読み
込みに入る。
【0090】一方、ステップ(6) の判定でページの最終
データである場合(YES)は、そのページのフレーム
バッファ35の内容をドットプリンタエンジン部26に
印刷出力し(7) 、次のページバッファ34を指定して
(8) 、ステップ(2) に戻り、次のページの処理を行う。
【0091】一方、ステップ(1) の判定で、現在の描画
モードが上書き描画モードでなかった場合(NO)は、
上書きを行わないで単にパターンのORをとる通常のパ
ターン展開および印刷出力を行い(9) 、ステップ(1) に
戻って次のページ処理に移行する。これにより、受信バ
ッファフルの時間が長くホストコンピュータ1の解放が
遅い場合に、処理の早い通常描画モードによる出力が可
能となる。
【0092】なお、上記実施例では受信バッファFカウ
ンタ32,受信バッファEカウンタ33の最大値を内部
データとして処理する場合について説明したが、これを
ホストコンピュータ1等の外部から指定可能に構成する
ことにより、ユーザの希望するウエイト時間内でホスト
と印刷装置の通信を制御することが可能となる。
【0093】また、上記実施例では、受信バッファフル
の状態が長い場合には、そのまま通常描画モードへ移行
する場合について説明したが、この移行制御についても
モードを設けて、通常描画モードへ移行するかそれとも
エラーとしてプリンタの動作を停止するかの設定をユー
ザが指定できるように構成してもよい。
【0094】さらに、上記実施例では描画モード記憶部
31を独立した構成とする場合について説明したが、描
画モード記憶部31をページバッファ34中に取り込む
ように構成すれば、ページ単位の描画モード切り換えが
マルチタスクの内部処理にて行うことができる。
【0095】また、上記実施例では描画モードの判別を
ページ単位に処理する場合について説明したが、上書き
描画モードと通常の描画モードの切り換えをページ内で
実行するように構成すれば、1ページ内に複数の描画モ
ードによる出力を混在することも可能となる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ホスト
コンピュータから印刷情報が入力されると、領域配分手
段が記憶媒体に対して割り当てられた印刷情報または本
体制御情報のための各記憶領域配分をデータ処理状態に
基づいて動的に割り振るように構成したので、記憶媒体
を新たに拡張しなくても、ホストコンピュータを速やか
に解放することができる。
【0097】また、ホストコンピュータから印刷情報が
入力されると、検出手段がホストコンピュータから入力
されるフォント登録データのデータ量を検出し、検出し
たフォント登録データのデータ量に基づいて変更手段が
記憶媒体に確保される受信バッファのサイズを動的に変
更するように構成したので、記憶媒体を新たに拡張しな
くても、データ処理が滞る恐れがあるフォント登録デー
タ受信処理を速やかに完了して、ホストコンピュータを
速やかに解放することができる。
【0098】さらに、ホストコンピュータから印刷情報
が入力されると、判定手段がホストコンピュータから指
定されるフォント種別状態を判定し、この判定結果に基
づいて変更手段が記憶媒体に確保される受信バッファの
サイズを動的に変更するように構成したので、記憶媒体
を新たに拡張しなくても、フォント種別状態によっては
データ処理が滞る恐れがあるフォントデータ処理を速や
かに完了して、ホストコンピュータを速やかに解放する
ことができる。
【0099】また、ホストコンピュータから印刷情報が
入力されると、データ処理手段が所定のデータ処理を開
始する。その際、判定手段がデータ処理手段が処理する
各タスクに対応して記憶媒体に確保される各スタックの
使用状況を判定し、この判定手段の判定結果に基づいて
変更手段が記憶媒体に確保される各スタックのサイズを
動的に変更するように構成したので、記憶媒体を新たに
拡張しなくても、データ処理手段のマルチタスク処理を
効率よく実行することができる。
【0100】さらに、ホストコンピュータから印刷情報
が入力されると、展開手段がホストコンピュータから指
定される描画モード状態に基づいて記憶媒体に確保され
る受信バッファに受信した印刷情報を上書き展開または
通常展開する。その際、受信バッファへのデータ格納状
態に基づいて切換え手段が上書き描画モード指定状態を
通常描画モード指定状態に切り換えるように構成したの
で、ホストコンピュータを速やかに解放することができ
る。
【0101】従って、高価な記憶媒体の記憶容量を拡張
することなく、ホストコンピュータとのデータ処理を速
やかに完了してホストコンピュータを速やかに解放する
ことができるとともに、印字処理を効率よく実行するこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す印刷装置の構成を説
明するブロック図である。
【図2】図1に示したRAMのメモリマップ状態を説明
する模式図である。
【図3】本発明に係る印刷装置における第1のデータ処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施例を示す印刷装置の構成を説
明するブロック図である。
【図5】図4に示したRAMのメモリマップ状態を説明
する模式図である。
【図6】本発明に係る印刷装置における第2のデータ処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施例を示す印刷装置の構成を説
明するブロック図である。
【図8】図7に示したRAMのメモリマップ状態を説明
する模式図である。
【図9】本発明に係る印刷装置におけるタスクAの処理
手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る印刷装置におけるタスクBの処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る印刷装置におけるタスクのスタ
ックサイズ切換え処理手順の一例を示すフローチャート
である。
【図12】本発明の第4実施例を示す印刷装置の構成を
説明するブロック図である。
【図13】図12に示したホストコンピュータから送信
される一連の印刷データの一例を示す図である。
【図14】図12に示したページバッファの詳細構成を
説明する図である。
【図15】図12に示したフレームバッファに展開され
たビットマップデータの展開状態を示す模式図である。
【図16】本発明に係る印刷装置における受信バッファ
状態に基づく描画モード処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図17】本発明に係る印刷装置における第4のデータ
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 印刷装置本体 21 インタフェース 22 制御部 22a CPU 22b ROM 22c RAM 23 受信バッファサイズ記憶部 24 フレームメモリ 25 ユーザ登録メモリ 26 ドットプリンタエンジン部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータから入力される印刷
    情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記憶媒体
    と、前記記憶媒体に対して割り当てられた前記印刷情報
    または本体制御情報のための各記憶領域配分をデータ処
    理状態に基づいて動的に割り振る領域配分手段とを具備
    したことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 ホストコンピュータから入力される印刷
    情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記憶媒体
    と、ホストコンピュータから入力されるフォント登録デ
    ータのデータ量を検出する検出手段と、この検出手段が
    検出した前記フォント登録データのデータ量に基づいて
    前記記憶媒体に確保される受信バッファのサイズを動的
    に変更する変更手段とを有することを特徴とする印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 ホストコンピュータから入力される印刷
    情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記憶媒体
    と、ホストコンピュータから指定されるフォント種別状
    態を判定する判定手段と、この判定手段の判定結果に基
    づいて前記記憶媒体に確保される受信バッファのサイズ
    を動的に変更する変更手段とを有することを特徴とする
    印刷装置。
  4. 【請求項4】 ホストコンピュータから入力される印刷
    情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記憶媒体
    と、所定のデータ処理をマルチタスクで処理するデータ
    処理手段と、このデータ処理手段が処理する各タスクに
    対応して前記記憶媒体に確保される各スタックの使用状
    況を判定する判定手段と、この判定手段の判定結果に基
    づいて前記記憶媒体に確保される各スタックのサイズを
    動的に変更する変更手段とを有することを特徴とする印
    刷装置。
  5. 【請求項5】 ホストコンピュータから入力される印刷
    情報または本体制御情報を所定量一時記憶する記憶媒体
    と、ホストコンピュータから指定される描画モード状態
    に基づいて記憶媒体に確保される受信バッファに受信し
    た印刷情報を上書き展開または通常展開する展開手段
    と、前記受信バッファへのデータ格納状態に基づいて上
    書き描画モード指定状態を通常描画モード指定状態に切
    り換える切換え手段とを有することを特徴とする印刷装
    置。
JP4154253A 1992-05-22 1992-05-22 印刷装置 Pending JPH05324220A (ja)

Priority Applications (1)

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JP (1) JPH05324220A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010041415A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、メモリ管理方法、及びメモリ管理プログラム
JP2011077903A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Kyocera Mita Corp 画像形成装置、パケット送受信装置及びパケット送受信方法

Cited By (2)

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JP2010041415A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、メモリ管理方法、及びメモリ管理プログラム
JP2011077903A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Kyocera Mita Corp 画像形成装置、パケット送受信装置及びパケット送受信方法

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