JPH05322878A - 酸素検知剤および酸素吸収剤の保存方法 - Google Patents

酸素検知剤および酸素吸収剤の保存方法

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JPH05322878A
JPH05322878A JP14989492A JP14989492A JPH05322878A JP H05322878 A JPH05322878 A JP H05322878A JP 14989492 A JP14989492 A JP 14989492A JP 14989492 A JP14989492 A JP 14989492A JP H05322878 A JPH05322878 A JP H05322878A
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JP
Japan
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oxygen
agent
detecting agent
preserving
absorbent
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JP14989492A
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Inventor
Omishige Nakamura
臣慈 中村
Hideo Hanai
英雄 花井
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装フイルムに接触しても機能の低下のない
酸素検知剤及び酸素吸収剤の優れた保存方法を提供する
ことである。 【構成】 上面または下面の少なくも1面が平面又は凹
面とした錠剤であることを特徴とする酸素検知剤、及び
該酸素検知剤をその平面又は凹面が包装材面と相対する
ように収納して脱気した包装袋内で酸素吸収剤を保存す
ることを特徴とする酸素吸収剤の保存方法。 【効果】 本発明の酸素検知剤は、酸化還元色素の転写
に起因すると思われる機能の低下を防止できるという優
れた効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品等の保存に用いら
れる酸素吸収剤の有効性を判断するために用いられる酸
素検知剤に関するもので、特に酸素吸収剤を保存する際
に有効な酸素検知剤に関するものであり、酸素吸収剤を
使用する分野、例えば、加工食品製造業、精密部品製造
業等において広く利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、特開昭59−142463号
公報等で開示されている様に、メチレンブルー等の酸化
還元色素を利用して、雰囲気中の酸素の有無を検出する
酸素検知剤は広く知られている。一般に、これらの酸素
検知剤は錠剤に打錠され通気性フィルムで包装して使用
されている。酸素検知剤は、たとえばメチレンブルーを
使用したものでは、酸素がない時は白色、酸素がある時
は青色を示すという様な変色を利用しているものであ
る。尚、白色は判断し難いため、実用上は、赤色色素を
利用し、酸素がない時は赤色を呈示する様にしているの
が一般的である。酸素検知剤は、この特徴を利用して、
食品等の酸素を嫌う物質を酸素吸収剤を用いて保存する
際に、食品等の収納された包装袋内の酸素の有無を確認
するためや、酸素吸収剤を用いる際の保存雰囲気内の酸
素の監視(酸素吸収剤の失効の確認)のために用いられ
ている。又、特に商品としての酸素吸収剤は、その性能
(酸素吸収能力)の低下ないし失効を防止するために、
ガスバリヤー性袋に収納されて保存され、流通されてお
り、その際、該袋内の酸素の有無を監視するため、酸素
吸収剤と共に酸素検知剤も同封されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、酸素吸
収剤を長期に渡り酸素検知剤と共に保存すると、酸素検
知剤のメチレンブルー等の酸化還元色素が包装材(フィ
ルム)に転写し、包装材フィルムと接触する部分以外
は、赤色(白色)であるにも係わらず、包装材フィルム
と接触する部分のみ青色になることがあり、酸素検知剤
の役目を果たさなくなることがあるという問題点が発生
している。本発明者等は、その様な問題点の無い酸素検
知剤を求めるべく検討を行ったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点が
発生することが無く、機能の低下も無い酸素検知剤を提
供するものであり、特に、酸素吸収剤を長期に渡って有
効に保存する方法を提供するものであり、本発明者等の
精力的な検討により、前記の問題点が酸素検知剤の形状
を平面又は凹面型にすることにより解決され、優れた酸
素吸収剤の保存方法が得られることが見出され本発明が
完成されたのである。
【0005】すなわち、本発明は、上面または下面の少
なくも1面を平面又は凹面とした錠剤であることを特徴
とする酸素検知剤に関する発明と、該酸素検知剤をその
平面又は凹面が包装材面と相対するように収納して脱気
した包装袋内で酸素吸収剤を保存することを特徴とする
酸素吸収剤の保存方法に関する発明の2発明からなるも
のである。以下に本発明の方法を更に詳しく説明する。
【0006】○酸素検知剤 本発明の酸素検知剤は、上面または下面の少なくも1面
が平面又は凹面である形状の錠剤に打錠されたものであ
る。従来の錠剤型の酸素検知剤は、上面および下面の両
面が凸面、あるいは凸レンズ状に打錠されているが、こ
れらの面の少なくとも1面を平面又は凹面にすることに
より、前記問題点を解決し得ることを、本発明者等が見
出したのである。錠剤は円形、楕円形、六角形等どの様
な形状でも良く、コーナー部(側面)は角状をなしてい
る必要は必ずしも無く、丸めて、曲面としてもよい。
【0007】酸素検知剤の材質としては、従来より用い
られている、密封された雰囲気内の酸素の有無を肉眼で
判定が可能な程度に色調を変化させるものが用いられ、
一般的には酸化還元色素を使用し、その色調の変化を利
用するものであり、酸化還元色素と水酸化ナトリウム、
水酸化マグネシュウム等のアルカリ性物質、第一鉄化合
物、糖類等の還元剤及び赤色色素で構成されるものが用
いられる。酸化還元色素とは、酸化状態と還元状態によ
って色調を異にする色素であり、例えば、具体的な化合
物としてはメチレンブルー、ニューメチレンブルー、ア
イゼンメチレンブルー、トルイジンブルー、メチレング
リーン等であり、酸化還元色素の酸素検知剤中の使用量
としては、酸素検知剤としての機能を与える量であれ
ば、特に制限はないが、通常酸素検知剤中に0.001〜
10重量%、好ましくは0.01〜1重量%である。アル
カリ性物質は、酸化還元色素の色調の変化速度を調整す
る為に添加されるもので、アルカリ金属の水酸化物、炭
酸塩、炭酸水素塩等アルカリを呈する物質であれば特に
限定はない。具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カ
ルシュウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が
挙げられる。アルカリ性物質の使用量は、検知剤のpH
がアルカリ側に維持されるのに必要な量を目処に添加さ
れるものであり、特にその量に具体的な制限はない。還
元性物質は、酸化された酸化還元色素を還元する為に添
加されるもので、一般的には第一鉄化合物、糖類等を添
加する。具体的な化合物としては、硫酸第一鉄、塩化第
一鉄、グルコース、果糖等が挙げられる。還元性物質の
使用量は、酸素検知剤としての機能を損なわない限り、
特に制限はないが、通常酸素検知剤中1〜30重量%で
ある。赤色色素等を添加しない場合は、無酸素時、酸素
検知剤は白色を呈色するのが一般的であるが、検知し易
い様に、それに対して食紅等赤色色素を添加し、赤色を
呈するようにしている。また、所望に応じて他色の色素
が添加されていてもかまわない。酸素検知剤には、その
機能を損なわない範囲において、増量剤、結合剤、離型
剤等が添加されていてもよい。
【0008】錠剤型に打錠された酸素検知剤は、そのま
ま使用することも可能であるが、作業性を考慮して通気
性フィルムにて包装して使用するのがよい。酸素検知剤
を包装するフィルムとしては、通気性を有し、かつ、酸
素検知剤の変色が確認できる程度の透明性を有するもの
であれば特に材質に限定されることはなく、一般的に
は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、セロフ
ァン等のプラスチックフィルムと熱シール可能なポリエ
チレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等のプラスチック
フィルムを貼合わせ、通気性を持たせるために熱針等で
孔を開けたものが使用される。酸素検知剤をこの様なフ
ィルムにより小袋状に包装して使用することは作業性の
面より好ましいことである。
【0009】○酸素検知剤の用途 本発明の酸素検知剤は、従来の酸素検知剤と同様に、食
品や精密部品等の酸素を嫌う製品を、酸素吸収剤を用い
て保存する際に、酸素吸収剤を用いた雰囲気中の酸素の
有無、延いては用いられている酸素吸収剤の有効性を判
断するために用いられるものであるが、特に酸素吸収剤
を保存する際にも有効なものである。
【0010】○酸素吸収剤 本発明の酸素検知剤で保存される酸素吸収剤としては、
格別な限定はなく、広く使用されている各種の酸素吸収
剤の保存に適応可能である。具体的に使用され得る酸素
吸収剤としては、鉄粉等の金属粉、アスコルビン酸及び
/又はその塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ヒドロキノ
ン、カテコール等を含有する酸素吸収剤、炭酸ガス発生
型酸素吸収剤又は炭酸ガス吸収型酸素吸収剤等が挙げら
れる。
【0011】○酸素吸収剤の保存方法 酸素吸収剤を長期に渡って有効に保存し、安定に供給さ
せるためには、酸素吸収剤の性能の低下が少しでもない
様に非通気性包装材を使用して包装・収納しておく必要
があり、非通気性包装材としては、通常、酸素透過度が
100ml/m2・24Hr・atm 以下のものが好ましく、5
0ml/m2・24Hr・atm 以下のものが特に好ましい。酸
素透過度が抑制されてあれば、包装材の構成には特に限
定はなく、例えば、ポリ塩化ビニリデンコートを施した
延伸ナイロンや延伸ポリプロピレン、エチレンビニルア
ルコール共重合体等のプラスチックフィルムと熱シール
可能なポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等の
プラスチックフィルムを貼合わせたものが使用される。
これらの中で強度、値段等の点で塩化ビニリデンコート
を施した延伸ナイロンフィルムとポリエチレンを貼合わ
せたものを使用するのが本発明にとり好ましい。
【0012】酸素検知剤は、酸素吸収剤とともに包装材
で包装されるのであるが、その際、酸素検知剤の平面又
は凹面が、包装材フィルムと相対するようにしておかな
ければならないる。また、長期に渡って酸素吸収剤の酸
素吸収能力を低下させないためには、保存に際し包装体
内を脱気する。少しでも酸素吸収性能を低下させないよ
うにするため、脱気は真空度が200mmHg以下になる様
に行うのが好ましく、100mmHg以下にするのが特に好
ましい。脱気後、ヒートシーラー、インパルスシーラー
等夫々の包装材に適応したシーラー機にてシールし密閉
する。
【0013】
【作用】非通気性フィルムからなる包装材に、平面又は
凹面を有する酸素検知剤をその平面又は凹面が包装材フ
ィルムと相対するようにして、酸素吸収剤と共に入れた
後、脱気して包装材をシールすることにより、従来有し
ていた酸化還元色素が包装材フィルムに転写するという
問題点を解消するという作用を奏するのである。凸面を
有している酸素検知剤は、該凸面が外装フィルムと密着
し、酸化還元色素を転写するのに対し、本発明の酸素検
知剤の平面又は凹面が酸化還元色素を転写しない理由
は、現在全く不明であるが、この現象は本発明者等が見
出した予想外のものである。
【0014】
【実施例】
実施例1 酸化還元色素としてメチレンブルーを使用した平面型酸
素検知剤をポリエステルとポリエチレンを貼合わせ、針
にて孔を開けた包装フィルムで包む。この酸素検知剤包
装体を酸素吸収剤(東亞合成化学工業株式会社製 PH
−500)100個と共に酸素透過度7ml/m2・24Hr
・atm のポリ塩化ビニリデンコートを施した延伸ナイロ
ンとポリエチレンを貼合わせた包装材フィルムに酸素検
知剤の平面が、包装材フィルムと相対するように入れ
た。これを真空度50mmHgにて脱気後、ヒートシーラー
機にてシールした。このサンプルを20個作製した。作
製したサンプルを40℃の恒温器にて放置し、強制劣化
試験を行い、毎日、酸化還元色素の転写の有無を観察し
たところ、全てのサンプルにおいて3ヶ月経過後も酸化
還元色素の転写はなかった。
【0015】比較例1 実施例1の酸素検知剤の形状を凸面型にし、その他は実
施例1と同様にしてサンプルを作製した。このサンプル
を実施例1と同様な方法にて試験を行ったところ、7〜
10日経過後より僅かながら酸化還元色素の転写が観察
され、15日経過後には全てのサンプルで酸化還元色素
の転写が確認された。
【0016】
【発明の効果】本発明の酸素吸収剤及び酸素吸収剤の保
存方法は、従来の酸素検知剤を用いては解決できなかっ
た酸化還元色素の転写に起因すると思われる性能の低下
を防止するという優れた効果を奏するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面または下面の少なくも1面が平面
    又は凹面とした錠剤であることを特徴とする酸素検知
    剤。
  2. 【請求項2】 請求項1の酸素検知剤をその平面又は
    凹面が包装材面と相対するように収納して脱気した包装
    袋内で酸素吸収剤を保存することを特徴とする酸素吸収
    剤の保存方法。
JP14989492A 1992-05-18 1992-05-18 酸素検知剤および酸素吸収剤の保存方法 Pending JPH05322878A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068900A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Toppan Printing Co Ltd 包装体
JP2013040925A (ja) * 2011-07-21 2013-02-28 Powdertech Co Ltd 酸素検知剤および酸素検知溶液

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068900A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Toppan Printing Co Ltd 包装体
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