JPH053226Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、不要となつた文書や機密文書等を細
かく裁断する文書裁断機に関し、給紙台上にセツ
トされた廃棄書類をカバーする給紙台カバーを改
良したものに関する。

〈従来技術〉 自動給紙台を持つ文書裁断機において、当該自
動給紙台は使用頻度が高い用紙のサイズに合わせ
て設計されているから、当該サイズの用紙で作成
された機密文書等は前記自動給紙台を使用して裁
断を行うことができるが、使用頻度が少ない。大
きいサイズの用紙については前記自動給紙台の大
きさ（サイズ）を超えてしまう場合があり、この
場合、前記自動給紙台を使用できず、手差しによ
る裁断作業が必要となり、手間がかかつてしま
う。

〈考案の目的〉 本考案は、上記の事情に鑑み、給紙台に可動可
能な給紙台カバーを設け、給紙台に異物が入り込
んだり、給紙台中の用紙に誤つて触れることによ
る給紙不良を防止し、給紙部で給紙不良が起こつ
た場合でも給紙台カバーを非被覆状態まで移動さ
せて給紙部の給紙原因を取り除けるようにすると
ともに、給紙台に比べて給紙方向に大きい書類を
裁断するときでも、給紙台カバーの一部を開くこ
とによつて、前記書類をセツトすることが可能に
なり、さらに、給紙台以下のサイズの書類を裁断
するときは、前記給紙台カバーと共に当該カバー
の回動部分も同時に閉じた状態に固定し、セツト
されている書類が第３者によつて抜き取られない
様にした文書裁断機を提供することを目的とす
る。

〈実施例〉 以下、本考案の構成を図面を参照しつつ説明す
る。

第１図は本考案の実施例に係る文書裁断機の全
体図である。

図中、１は裁断機本体を表わしており、当該裁
断機本体１は廃棄書類を挿入し、裁断指令を与え
るための上部２と、裁断された廃棄書類が収納さ
れる下部３とを有する。

前記本体上部２には、当該本体上部２に挿入し
た廃棄書類をカバーするための給紙台カバー４が
設けられている。

当該給紙台カバー４は、廃棄書類がセツトされ
る部分の上面をカバーする一方片４ａと、当該部
分の側面をカバーする他方片（片体）４ｂとから
成つている。

ただし、本実施例では、廃棄書類の用紙サイズ
が大きく、前記カバー４を閉じることができない
ときは、当該カバー４の他方片４ｂを回動させ
て、これを前記一方片４ａに収納させて、前記廃
棄書類の上面のみをカバーする様にできる。

又、図中、５は前記カバー４をロツクするため
の鍵穴であつて、図中しないキーを当該鍵穴５に
差込、回転させることにより、前記カバー４を開
かない様にできる。

又、前記本体上部２は、操作パネル６と、装置
の動作状態を表示する表示部７を備える。前記操
作パネル６には、電源キー、裁断開始指示を与え
るためのキー並びに裁断終了指示を与えるための
キーが設けられている。（図示せず）。

第２図及び第３図に本実施例の文書裁断機の給
紙台カバー４の構造を示す。

図中、４は前記給紙台カバーを表わし、当該給
紙カバー４の一方片４ａは装置本体に固定され、
前記給紙カバー４の他方片４ｂは前記一方片４ａ
に対して回動自在となつている。前記給紙台カバ
ー４の一方片４ａは装置本体の軸支されており、
開閉可能となつている。

又、同図において、８ａ及び８ｂは廃棄書類で
あり、第２図に示される廃棄書類８ａは用紙サイ
ズが小さく、第３図に示される廃棄書類８ｂは用
紙サイズが大きい。

従つて、第２図の場合は、前記給紙台カバー４
を開き、給紙台９上に前記廃棄書類８ａを載置し
た後、図示する状態で前記カバー４を閉じること
ができる。即ち、当該カバー４は、他方片４ｂが
一方片４ａに対して垂直方向に立設しており、前
記一方片４ａと回動した当該他方片４ｂによつて
挿入された廃棄書類が被覆され、当該書類がすつ
ぽりと前記カバー４の内に納まる。

しかし、第３図の場合は、廃棄用書類８ｂの後
端が障害となつて、他方片４ｂが一方片４ａに対
して立設した状態のままで前記カバー４を閉じる
ことはできない。

この場合、前記他方片４ｂを回動させて、回動
した他方片４ｂを一方片４ａ内に収納させる。こ
れで、前記廃棄書類８ｂの挿入前側（前面）にス
ペースができ、自動給紙が行える。

前記廃棄書類８ａ，８ｂは給紙ローラ１０によ
つて、カツター１１、１２の方向へ適量ずつ給送
される。当該カツター１１，１２は給送されてき
た廃棄書類８ａ，８ｂを細かく裁断する。

なお、前記給紙台９は支点１３を中心に回動自
在となつており、図示しないモータ又はスプリン
グによつて前記廃棄書類８ａ，８ｂを前記給紙台
ローラ５の方向に押しやつている。

第４図及び第５図に前記カバー４の回動構成図
を揚げる。図中、既出物品と同一物には同一符号
を付与している。

他方片４ｂは、支点１４で回動可能な構成で一
方片４ａに取付けられている。

又、前記一方片４ａと他方片４ｂとはアーム１
５によつて連結されてあり、当該アーム１５の一
端は前記他方片４ｂに支点１６を中心に回動可能
に取付けられており、前記アーム１５の他端は前
記一方片４ａに固定されている支持部材１７によ
つてフリーに支持されている。

そして、前記アーム１５にはそのほぼ中央部に
突起部１８が形成され、当該突起部１８と前記支
持部材１７の間にスプリング１９が設けられてい
る。このスプリング１９は、前記支持部材１７と
前記アーム１５の突起部１８とを離し、両者間の
距離を押し広げる方向に付勢力を及ぼしている。

従つて、第４図に示す状態にあつては、前記他
方片４ｂは反時計回りに回動する方向へ付勢さ
れ、又第５図に示す状態にあつては、前記他方片
４ｂは時計回りに回動する方向へ付勢されてい
る。

ここで、第６図を用い、前記カバー４のロツク
機構につき説明を行う。図中、既出物品と同一物
には同一符号を付与している。

前記鍵穴５にキーを差込、回転させると係合部
２０が長穴２１より露出し、露出した係合部２０
が前記カバー４の他方片４ｂと係合する。この係
合により、前記カバー４がロツク（固定）され
る。

このとき、前記一方片４ａは、前記他方片４ｂ
が固定されているため、同様に固定される。即
ち、前記係合によつて、前記給紙台カバー４が前
記給紙台９を被覆する状態に固定されると共に、
前記他方片４ｂが回動しない様に固定される。

ロツクを解除することによつて、前記給紙台カ
バー４を開放すること、及び前記他方片４ｂを回
動させて開くことができる。

〈効果〉 以上の様に本考案によれば、給紙台上にセツト
された文書を裁断する文書裁断機であつて、文書
挿入前側に開閉自在の片体を備えた前記給紙台上
を被覆する可動可能な給紙台カバーと、前記給紙
台カバーを給紙台に固定すると共に前記片体を閉
じた状態に固定する固定手段とを具備するから、
下記の作用効果を得る。

(イ) 給紙台カバー比べて給紙方向に大きいサイズ
の書類について、給紙部に異物が入り込んだ
り、、給紙中の用紙に誤つて触れることによる
給紙不良を防止し、給紙部で給紙不良が起こつ
た場合でも給紙台カバーを非被覆状態まで移動
させて給紙部の給紙原因を取り除けるようにす
るとともに、前記給紙台カバーの片体を開くこ
とによつて、給紙台より大きいサイズの文書で
あつても、裁断可能状態にセツトできる。

(ロ) 給紙台以下のサイズの書類については、裁断
時に、給紙台を被覆して給紙部に異物が入り込
んだり、給紙中の用紙に誤つて触れることによ
る給紙不良を防止し、給紙部で給紙不良が起こ
つた場合でも給紙台カバーを非被覆状態まで移
動させて給紙部の給紙原因を取り除けるように
するだめではなく、片体を閉じ、被覆状態が固
定手段によつて固定され、セツトされた文書を
第３者に抜き取られなくできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る文書裁断機の全
体図、第２図及び第３図は前記文書裁断機の給紙
台カバーの構造図、第４図及び第５図は前記給紙
台カバーの回動片の構造図、第６図は前記給紙台
カバーのロツク機構を示す図である。 １……裁断機本体、４……給紙台カバー、４ａ
……一方片（本体部）、４ｂ……他方片、５……
鍵穴、８ａ，８ｂ……廃棄書類、１０……給紙ロ
ーラ、１１，１２……カツター、２０……係合
部、２１……長穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 給紙台上にセツトされた文書を裁断する文書裁
   断機であつて、 文書挿入前側に開閉自在に備えられた片体を有
   する前記給紙台上を被覆する可動可能な給紙台カ
   バーと、 前記給紙台カバーを給紙台に固定すると共に前
   記片体を閉じた状態に固定する固定手段とを具備
   し、 前記文書が給紙台より小さい場合には、前記給
   紙台カバーの片体を閉じて給紙台を被覆し、前記
   固定手段が被覆状態を固定すると共に、 文書が前記給紙台カバーに比べて給紙方向に長
   い場合には、前記片体を開くことを特徴とする文
   書裁断機。