JPS6150606B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ミキサ電動機が回転しているときコ
ツプ状容器を取外しできないように拘束する鎖錠
レバーが、電動機用開閉器の操作により鎖錠また
は解錠される、ミキサ特に調理ミキサのコツプ状
容器の鎖錠レバー用安全装置に関する。

一般にミキサでは、使用の際の安全性を次のよ
うにして保証するのが普通である。すなわち電動
機回路に付加的な開閉器を挿入し、コツプ状容器
を機械的に解錠するとき電動機を遮断して、使用
者が回転している破砕工具に触れたり、コツプ状
容器が外されている場合回転する継手に手を触れ
ることのないようにしている。

本発明の課題は、電動機が遮断されたとき、は
じめて機械的解錠が可能となるようにして、使用
者の負傷の危険を防止することである。

このため本発明によれば、電動機用開閉器の操
作軸上に固定されるカム板と、このカム板により
カムレバーを介して揺動せしめられかつ係合穴を
もつ係止レバーと、この係止レバーのなす面に対
して直角な面内において揺動可能な鎖錠レバーに
設けられて係止レバーの係合穴を貫通可能で切込
みをもつ突起とを備え、電動機用開閉器の開かれ
た位置で係止レバーが、カム板およびカムレバー
を介して、鎖錠位置へ揺動される鎖錠レバーの突
起が係止レバーの係合穴を自由に通過できる位置
へ揺動され、電動機用開閉器の閉じられた位置で
係止レバーが、カム板およびカムレバーを介し
て、鎖錠位置へ揺動される鎖錠レバーの突起の切
込みへ係止レバーの係合穴の縁が入り込んでこの
鎖錠レバーを係止する位置へ揺動される。

こうして本発明によれば、電動機が遮断された
とき、はじめて解錠が行なわれて、コツプ状容器
を取外すことができるので、回転部分により使用
者が負傷することはなくなる。

以下添付図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。

第１図は、使用中拘束されて取外しできないコ
ツプ状容器１１をもつ調理用ミキサ１４を示して
いる。第１図は解錠された状態を示している。揺
動可能に支持される鎖錠レバー１０および容器押
えレバー１５は、図示した位置にある。このミキ
サ１４には、ミキサ電動機（図示せず）が回転し
ているとき鎖錠位置が解錠されるのを防止する装
置が設けられている。この装置は、電動機用開閉
器１の操作軸３上に設けられたカム板４、カムレ
バー５および係止レバー７から成る。係止レバー
７は、第３図からわかるように角形レバーとして
構成されている。この係止レバー７は軸８のまわ
りに揺動可能に支持され、ばね２０により第３図
において反時計方向にばね力を受けて、その一方
の腕がカムレバー５に当つている。係止レバー７
の他方の腕には係合穴９がある。電動機用開閉器
１の開いた状態すなわちカムレバー５の第１図に
示す位置では、係止レバー７は第３図に鎖線で示
す位置にあり、その係合穴９は外壁穴１８に一
致している。

電動機用開閉器１が開かれている解錠状態で
は、カム板４およびカムレバー５は第１図に示す
位置にある。鎖錠レバー１０は釈放され、押えレ
バー１５はコツプ状容器から離れている。そのと
き係止レバー７は、第３図に鎖線で示す位置に
ある。

前述した個々の部分は共通な基板２に設けられ
ている。さらに補助開閉器１６があり、棒１７を
介して押えレバー１５により操作される。押えレ
バー１５の開放状態では棒１７が押下げられて、
補助開閉器１６を開いている。この開閉器１６は
電動機回路に挿入されているので、両方の開閉器
１，１６が投入されないと、電動機は回転しな
い。鎖錠レバー１０は切込み１３のある突起１２
をもつてい。

第２図には、コツプ状容器が取外しできないよ
うに拘束された鎖錠状態で示されている。すなわ
ち鎖錠レバー１０が第１図の位置から反時計方向
に揺動され、その突起１２が外壁にある穴１８を
通つて内方へ入り込む。鎖錠レバー１０の他端に
あるローラを介して押えレバー１５は時計方向に
揺動されて、容器１１を押える。突起１２はさら
に第３図の位置にある係止レバー７の係合穴９
を貫通している。棒１７は押上げられて、補助開
閉器１６は閉じている。操作軸３を反時計方向に
回転させて、電動機用開閉器１を閉じると、図示
しない電動機が投入される。カム板４も操作軸３
と共に第２図の位置へ揺動され、それによりカム
レバー５も反時計方向に揺動され、したがつてこ
のカムレバー５に一方の腕を支えられている係止
レバー７も第３図に実線で示す位置へ揺動す
る。それにより係止レバー７の係合穴９の縁７′
が突起１２の切込み１３へはまり込んで、突起１
２したがつて鎖錠レバー１０を第２図の位置に係
止する。これにより電動機が投入されている限
り、鎖錠レバー１０により押えレバー１５を介し
てコツプ状容器１１が拘束されることになる。

鎖錠レバー１０が第１図の解錠位置にあると
き、電動機用開閉器１の操作軸３が第２図の位置
に回転され、開閉器１が閉じられることがあつて
も、押えレバー１５により棒１７を介して補助開
閉器１６が開かれているので、電動機は遮断され
ており、回転できない。電動機用開閉器１のこの
閉じられた位置でも、鎖錠レバー１０を鎖錠状態
にもたらすことができる。すなわち係止レバー７
は第３図の位置にあるが、鎖錠レバー１０を第
１図の位置から第２図の位置へ揺動させると、突
起１２の先端に形成された先細斜面１９が係止レ
バー７の穴９の縁に当たり、突起１２の進行につ
れて、係止レバー７をばね２０の力に抗して位置
の方へ揺動させる。切込み１３が穴９の所へ達
したとき、係止レバー７の縁７′が切込み１３へ
はまり、位置をとる。したがつて解錠状態で電
動機用開閉器１を閉じても、電動機は回転しな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は電動機用開閉器が開かれかつ鎖錠装置
が解錠された調理ミキサの一部を切欠いた側面
図、第２図は電動機用開閉器が閉じられかつ鎖錠
位置が鎖錠されているミキサの第１図に対応する
側面図、第３図は第２図の部分を第１図矢印
の方向に見た拡大図である。 １……電動機用開閉器、３……操作軸、４……
カム板、５……カムレバー、７……係止レバー、
９……係合穴、１０……鎖錠レバー、１２……突
起、１３……切込み。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ミキサ電動機が回転しているときコツプ状容
   器を取外しできないように拘束する鎖錠レバー
   が、電動機用開閉器の操作により鎖錠または解錠
   されるものにおいて、電動機用開閉器１の操作軸
   ３上に固定されるカム板４と、このカム板４によ
   りカムレバー５を介して揺動せしめられかつ係合
   穴９をもつ係止レバー７と、この係止レバー７の
   なす面に対して直角な面内において揺動可能な鎖
   錠レバー１０に設けられて係止レバー７の係合穴
   ９を貫通可能で切込み１３をもつ突起１２とを備
   え、電動機用開閉器１の開かれた位置で係止レバ
   ー７が、カム板４およびカムレバー５を介して、
   鎖錠位置へ揺動される鎖錠レバー１０の突起１２
   が係止レバー７の係合穴９を自由に通過できる位
   置へ揺動され、電動機用開閉器１の閉じられた
   位置で係止レバー７が、カム板４およびカムレバ
   ー５を介して、鎖錠位置へ揺動される鎖錠レバー
   １０の突起１２の切込み１３へ係止レバー７の係
   合穴９の縁７′が入り込んでこの鎖錠レバー１０
   を係止する位置へ揺動されることを特徴とす
   る、ミキサのコツプ状容器の鎖錠レバー用安全装
   置。 ２ 係止レバー７がばね２０のばね力を受けてい
   ることを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記
   載の装置。