JPH05185395A - ロール紙切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール紙の延出部を所定の位置で確実に切断
でき、安全で低コストのロール紙切断装置を提供する。 【構成】 記録が行われたロール紙１の記録部分１aは
排出口14から排出され、オペレータによって、記録部分
１aの切断される位置が切断溝２bの直上にくるように、
位置が調整される。さらにロール紙切断装置５が切断位
置にセットされ、押圧板８bが指などによって押圧され
ることにより、刃部８dに記録部分１aを貫通させると共
に、カッター８が切断方向に移動させられることによ
り、ロール紙１の記録部分１aの切り離しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ロール紙を用いる記録
装置等に適用され、ロール紙の延出部を所定の位置で切
断するロール紙切断装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は従来のロール紙切断装置の一例を
示す斜視図である。このロール紙切断装置は、手動切断
するための構造を採用しており、図示しない記録装置に
よって記録が行われたロール紙１は、ロール紙収納部２
と刃物３との間隙に形成された排出口４からロール紙１
の記録部分１aが排出される。排出された記録部分１a
は、オペレータによって、切断位置を刃物３の先端の刃
部３aに押し付けられ刃部３aに沿って切断される。

【０００３】また上記手動切断をするための構造のロー
ル紙切断装置以外にも、装置内部に配置されたアクチュ
エータなどによって、刃物に切断動作を行わせ、ロール
紙の記録が行われた部分を自動又は外部からの指示によ
って切断するロール紙切断装置がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の手動切断をする
ための構造のロール紙切断装置では、ロール紙１の記録
部分１aが切断途中にずれ、所定の切断位置で切断でき
なかったり、切断位置以外が破けるなどの不具合が発生
することがあり、また、刃部３aが装置外部に露出して
いるため、安全上の問題もある。

【０００５】また内部にアクチュエータなどを配置され
たロール紙切断装置では、機構が複雑になるため、コス
トが高くなるという問題がある。

【０００６】本発明の目的は、上記の問題を解決するた
め、ロール紙の延出部を所定の位置で確実に切断でき、
安全で、低コストのロール紙切断装置を提供することに
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ロール紙と、ロール紙の延出部を切断す
るための刃物と、前記刃物を保持するケーシングとを備
えたロール紙切断装置において、前記ケーシングに、前
記刃物先端の刃部を収納する手段とロール紙の延出部を
切断位置において圧下固定する手段とを設け、前記刃部
を切断位置においてケーシングから突出させられること
により、ロール紙の延出部を切断するように構成したこ
とを特徴とする。

【０００８】また、切断位置において、前記刃部がケー
シングから突出させられ、かつ前記刃物が切断方向に移
動させられることにより、ロール紙の延出部を切断する
ように構成したことを特徴とする。

【０００９】また、前記刃物に、切断方向に対して、互
いに逆方向に傾斜する刃部を形成したことを特徴とす
る。

【００１０】また、前記ケーシングを、切断時以外は切
断位置から離間させる手段を備えたことを特徴とする。

【００１１】

【作用】上記の手段によれば、切断位置において刃部を
ケーシングから突出させられ、ロール紙の延出部を切断
することにより、ロール紙はケーシングによって圧下固
定されているため、切断時に切断位置がずれたりするこ
とがなく、刃物先端の刃部は、切断時以外はケーシング
に収納されているので、刃部が装置外部に露出せず、ま
た装置の構成は簡素である。

【００１２】さらに、切断位置において、刃部をケーシ
ングから突出させられ、かつ刃物を切断方向に移動させ
られることにより、ロール紙の延出部を切断することに
より、刃部を小型化できる。

【００１３】さらに刃物に、切断方向に対して、互いに
逆方向に傾斜する刃部を形成したことにより、切断方向
のどちらの方向に対しても、切断を行うことができる。

【００１４】さらにケーシングを切断時以外は切断位置
から離間させる手段を備えたことにより、ケーシング
が、ロール紙の延出部の排出を妨げない。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１６】図１は本発明の一実施例の構成を示す断面
図であり、図２は本実施例を示す斜視図である。

【００１７】ロール紙切断装置５は、ロール紙収納部２
に対して、回動軸６によって矢線Ａ方向に回動自在に支
持されており、切断時以外は図１，図２に示す切断位置
から時計方向に回転させられ、離間させられる。またロ
ール紙切断装置５は、ケーシング７の内部に収納部７a
が形成されており、収納部７aは、カッター８を内部に
収納している。カッター８は、両端に設置されたスプリ
ング８aを介して、上方に押圧板８bと下方に摺動板８c
が配置され、押圧板８bに、刃部８dを下方とし刃物８e
が固定されている。またカッター８は、摺動板８cが収
納部７aの摺動面７bと摺動することにより、収納部７a
を移動可能なように構成されている。ケーシング７は、
切断位置において、排出口14から排出されたロール紙１
の記録部分１aに密着する。ロール紙収納部２の上板部
２aには、切断方向に切断溝２bが設けられている。カッ
ター８は押圧板８bが、矢線Ｂ方向から押圧されること
により、スプリング８aが収縮し、刃部８dがケーシング
７の刃部突出口７cから突出させられ、さらに押圧板８b
に加わった押圧力によって、ケーシング７は、密着して
いたロール紙１の記録部分１aを圧下固定する。突出さ
せられた刃部８dは、記録部分１aを貫通し、切断溝２b
が形成する空間によって、上板部２aには接触しない。

【００１８】オペレータは、所定の記録が行われ、排出
口14から排出されたロール紙１の記録部１aの切断する
位置を切断溝２bの直上にくるように位置調整し、ロー
ル紙切断装置５を切断位置にセットし、カッター８の押
圧板８bを指などによって押圧すると共に、カッター８
を切断方向に移動することにより、ロール紙１の記録部
分１aの切り離しを行う。

【００１９】上記のロール紙切断装置５において、ケー
シング７でロール紙１の記録部分１aを圧下固定し、刃
部８dがケーシング６から突出させられた状態で、カッ
ター８が移動させられることによりロール紙１の記録部
分１aを切断するので、切断時にロール紙１の記録部分
１aがずれず、切断幅より小さい刃幅の刃物８eでロール
紙１の記録部分１aの所定位置を確実に切断でき、また
カッター８の刃物８eは切断時以外はケーシング７から
露出することがないため安全であり、刃物８eを小型化
できることと、機構を簡素化することができることとに
よって、コストを低減することができる。

【００２０】図３は刃物の一例を示し、(a)は正面図で
あり、(b)は本例の側面図である。

【００２１】図３に示すように刃物８eは、切断方向に
対して互いに逆方向に傾斜する２つの直線から構成され
る刃部18dを有しているため、カッター８は切断方向の
どちらの方向に移動可能になり、ロール紙１の記録部分
１aの任意の点から切断を開始でき、カッター８が一方
向にしか移動できない、一方向に傾斜する直線から構成
される刃部を有する刃物８eを用いた場合に較べ、操作
が容易になる。

【００２２】また上記実施例において、ケーシング７の
内部にマグネットを埋設し、ロール紙収納部２の上板部
２aの少なくとも一部を鉄板によって構成することによ
り、ケーシング７は切断位置において、上板部２aの鉄
板に対して作用する磁力によって、ロール紙１の記録部
分１aに対して圧下力を生じ、切断時にロール紙１の記
録部分１aがずれることを防止できる。

【００２３】また上記実施例において、上板部２aとケ
ーシング７との間にスプリングを配置するなどして、カ
ッター８の押圧板８bに押圧力を加えない時は、スプリ
ングの付勢力によって、ロール紙切断装置５が切断位置
を離間し、上板部２aとケーシング７との間に隙間を形
成するように、構成することにより、ロール紙１の記録
部分１aの排出時、オペレータがロール紙切断装置５を
切断位置から離間させなくとも、ロール紙切断装置５が
ロール紙１の記録部分１aの排出を妨げず、操作性が向
上する。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切断位置において、ケーシングによっってロール紙の延
出部を圧下固定し、刃部がケーシングから突出させら
れ、ロール紙の延出部を切断することにより、ロール紙
の延出部の所定の切断位置を確実に切断することがで
き、切断時以外は刃部がケーシングから露出しないので
安全であり、また機構が簡素であるため装置のコストが
低減することができるロール紙切断装置で提供できる。

【００２５】さらに刃部がケーシングから突出させら
れ、刃物が切断方向に移動させられることにより、ロー
ル紙の延出部を切断するようにしたことにより、刃物の
小型化が可能になり装置のコストを低減でき、刃物に切
断方向に対して、互いに逆方向に傾斜する刃部を形成し
たことにより、ロール紙の延出部の切断位置の任意の点
から切断を開始でき、操作が容易になり、ケーシング
を、切断時以外は切断位置から離間させる手段を備えた
ことにより、オペレータがロール紙の延出部の排出時に
ケーシングを移動させる必要がなくなり、操作性が向上
するロール紙切断装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示す断面図である。

【図２】本実施例を示す斜視図である。

【図３】刃物の一例を示す正面図および側面図である。

【図４】従来のロール紙切断装置の一例を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１…ロール紙、 １a…記録部分、 ２…ロール紙収納
部、 ３，８e…刃物、３a，８d…刃部、 ５…ロール
紙切断装置、 ７…ケーシング、 ７a…収納部、８…
カッター。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロール紙と、ロール紙の延出部を切断す
   るための刃物と、前記刃物を保持するケーシングとを備
   えたロール紙切断装置において、前記ケーシングに、前
   記刃物先端の刃部を収納する手段とロール紙の延出部を
   切断位置において圧下固定する手段とを設け、前記刃部
   を切断位置においてケーシングから突出させられること
   により、ロール紙の延出部を切断するように構成したこ
   とを特徴とするロール紙切断装置。
2. 【請求項２】 切断位置において、前記刃部がケーシン
   グから突出させられ、かつ前記刃物が切断方向に移動さ
   せられることにより、ロール紙の延出部を切断するよう
   に構成したことを特徴とする請求項１のロール紙切断装
   置。
3. 【請求項３】 前記刃物に、切断方向に対して、互いに
   逆方向に傾斜する刃部を形成したことを特徴とする請求
   項２のロール紙切断装置。
4. 【請求項４】 前記ケーシングを、切断時以外は切断位
   置から離間させる手段を備えたことを特徴とする請求項
   １又は請求項２又は請求項３のロール紙切断装置。