JPH05322273A - 空気調和設備の制御方法 - Google Patents
空気調和設備の制御方法Info
- Publication number
- JPH05322273A JPH05322273A JP4158715A JP15871592A JPH05322273A JP H05322273 A JPH05322273 A JP H05322273A JP 4158715 A JP4158715 A JP 4158715A JP 15871592 A JP15871592 A JP 15871592A JP H05322273 A JPH05322273 A JP H05322273A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- temperature
- outside air
- mixed
- return
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
が可能で、しかも省エネルギ−上すぐれた空気調和設備
の制御方法を提供する。 【構成】 外気ダクトから取り入れられる外気の温度、
室内から還流する還気の温度、取り入れられる外気の風
量及び還気の風量から外気と還気とが混合された混合空
気の温度を算出し、該算出された混合空気の温度と予め
設定されている目標温度とを比較して、ファジイ推論に
より混合空気の温度が目標温度に近づくように外気ダン
パの開度を制御する。この場合、外気の風量を外気ダク
ト内に設けた位置可変式の風速計によって測定される複
数位置の風速から算出するのが好ましい。また、混合空
気の目標温度を、河川を流れる水の温度に基づいて決定
するのが効果的である。
Description
る製造工程の雰囲気を制御するために使用するに適した
空気調和設備の制御方法に関するものである。
テルフイラメントの製品品質を決定する重要な要因の一
つに、紡糸・延撚室内の雰囲気がある。この雰囲気を一
定に保つために、合繊工場では大規模な空気調和設備で
温度・湿度・内圧を制御している。従来この雰囲気制御
に用いられた方法は、温度・湿度の制御をPID制御に
よる単独制御で行い、混合気比率の制御をコンピュ−タ
制御で行っていた。しかしながら、この方法では雰囲気
の一定化は可能であるが、空気の加熱、冷却に消費する
エネルギ−量が多いため、省エネルギ−の観点からは必
ずしも有効ではなかった。
利用するのが効果的である。すなわち、夏場においては
冷凍機による冷水製造の負荷を低減し、冬場においては
適量の外気取り入れにより使用蒸気量の削減が可能で、
大幅な省エネルギ−効果が期待できる。しかしながら、
従来考えられていたコンピュ−タ制御では、混合空気の
温度を入力パラメ−タ、外気と還気の混合比率を出力パ
ラメ−タとする一入力一出力の制御方式であり、風量等
が考慮されていなかったので、バラツキが大きく、十分
な制御効果が得られていなかった。
気制御を効果的に行うことが可能で、しかも省エネルギ
−上すぐれた空気調和設備の制御方法を提供することを
課題としている。
め、本発明は次のような構成とした。すなわち、第1の
発明にかかる空気調和設備の制御方法は、外気ダクトか
ら取り入れられる外気の温度、室内から還流する還気の
温度、取り入れられる外気の風量及び還気の風量から外
気と還気とが混合された混合空気の温度を算出し、該算
出された混合空気の温度と予め設定されている目標温度
とを比較して、ファジイ推論により混合空気の温度が目
標温度に近づくように外気ダンパの開度を制御すること
を特徴としている。
クト内に設けた位置可変式の風速計によって測定される
複数位置の風速の平均値を採用するのが高精度の制御を
行う上で効果的である。
制御方法は、算出された混合空気の温度と予め設定され
ている目標温度とを比較して、混合空気の温度が目標温
度に近づくように外気取り入れ量を制御する場合に、前
記目標温度を、河川を流れる水の温度に基づいて決定す
るのが効果的である。河川を流れる水の温度は、季節に
よって変化するが、1日の温度変化が小さいため、季節
に適した制御パタ−ンを客観的に選択することができる
からである。この目標温度は、実験結果や過去の経験か
ら、その季節、気温等に応じて最も好ましい雰囲気が得
られるものをあらかじめ設定しておく。この目標温度の
選択もファジイ推論で行うのが効果的である。
する。図1は本発明を実施した空調システムの構成説明
図で、室1の雰囲気制御のために4基の空気調和機2,
…が設置されている。4基の空気調和機2(A,B,
C,D)のうちBで示す1基は予備用で、常時は3基
(A,C,D)が稼働している。
還気取り入れダクト6及び送風ダクト7を備え、これら
外気取り入れダクト5と還気取り入れダクト6にはそれ
ぞれ風量調節用の外気ダンパ5aと還気ダンパ6aが設
けられている。また、送風ダクト7には送風ダンパ7a
と送風ファン9が設けられている。送風ファン9は空気
調和機2の混合空気を室1内へ送風するもので、その風
量は送風ファン9の前後の差圧をマノメ−タ等で測定す
ることにより求められる。
1内の機械設備設置位置付近に吐出され、室内の空気は
地下に設けられた還流路10を通って前記還気ダクト6
に還流させられる。12は、還流ファンで、還気の一部
は排気ダクト13から外部へ排出される。13aは、排
気ダクトのダンパである。なお、空気調和機2内部には
エアフイルタ14のほかにラジエ−タ式のヒ−タ15と
ク−ラ16及び加湿器17等が設けられている。
は、ロッドレスシリンダ18によって移動可能に支持さ
れた風速計19が設けられている。そしてこの風速計に
より、外気取り入れ口の風速を複数箇所で測定するよう
になっている。ダクトの入口では、位置によって風速が
異なるのが一般的であるので、このようにして測定され
た複数箇所の風速から平均的風速を算出するのが好まし
い。測定位置可変式の風速計を用いる代わりに、複数個
の風速計を設置しておいてもよいが、気流の抵抗となる
恐れがあるので、位置可変式のものを使用するのが好ま
しい。また、外気ダクトの付近には、外気取り入れ口付
近の外気温度を測定する外気温度センサ20が設けられ
ている。この外気温度センサ20は、4基の空気調和機
に共用されるようになっている。一方、各空気調和機2
の還気ダクト6には還流する空気の温度を検出する還気
温度センサ21が設けられている。更に、この工場の付
近を流れる工業用水路の水温を検出する水温センサ25
が設けられており、その検出信号が図2に示す制御装置
30へ供給されるようになっている。
もので、多数の細長い羽根を有するブラインド式の各ダ
ンパがエアシリンダS,…で開閉されるようになってお
り、この開閉用エアシリンダにソレノイドバルブV,…
を介してエアが供給され、ダンパの開閉が行われるよう
になっている。ソレノイドバルブVの開閉を制御する制
御装置30には、上記風速計19、外気センサ20、還
気センサ21、水温センサ25等の検出デ−タが入力さ
れ、必要な計算とファジイ制御が行われる。
説明する。まず、水温センサ25で検出された工業用水
路の水温TKを用いて目標温度TAを設定する。この目
標温度の設定は、図3、図4に示すメンバ−シップ関数
と表1に示すファジイル−ルに基づくファジイ推論によ
って行われる。
は目標温度は23.6度Cとなる。図及び表中、LLは
「極めて低い」を、Lは「低い」を、Oは「中位」を、
Hは「高い」をそれぞれ表す。なお、この目標温度の設
定をファジイ推論で行わない場合は、従来と同様に、季
節、気温等に基づいて熟練者が最適と思われる目標温度
を定めればよい。
センサで検出するとともに、外気ダクト5から取り入れ
られる外気風量QGを算出する。この外気風量QGは、
外気風速(風速計を移動させて例えば4箇所の風速を測
定し、平均値を取る)と外気ダクトの開口面積から算出
される。得られた外気風量QGと、送風ファン9の全圧
によって計算される送風量QSから還気風量QKを算出
する。送風量QSから外気風量QGを差し引けば還気風
量QKが求められる。また、外気温度、還気温度、外気
風量QG、還気風量QK、送風量QSから混合空気温度
を算出する。
比較し、その差TEと、混合空気温度の変化率TED
(所定時間例えば5分前の混合空気温度と現在の温度と
を比較して得られる)を用いて、ファジイ推論により、
混合空気温度が目標空気温度に近づくように外気ダンパ
の開度を制御する。この制御は、表2のファジイル−
ル、および図5、図6、図7のメンバ−シップ関数に基
づいて行われる。表および図中、DUOARは外気ダン
パの操作量を、Nは「ダンパ閉」を、NSは「少し閉」
を、Zは「そのまま」を、PSは「少し開」を、Pは
「開」をそれぞれ表す。なお、外気ダンパと還気ダンパ
の開度は、ト−タルで100%になるように制御する。
8.1度C、還気温度が28.2度C、外気風速が4.
5m/s、外気風量が2678m3 、送風量が5467
m3、還気風量が2789m3 、混合空気温度が22.
8度Cの時、実際の制御状態では、外気ダンパ開度が5
4%、還気ダンパ開度が45%、排気ダンパ開度が52
%、室内圧が1.55mmAqであった。
が、混合空気温度と室内圧の制御を行う場合は、表3の
ファジイル−ルと図8のメンバ−シップ関数に基づいて
制御を行う。ここに、PEは内圧を、PEDは内圧変化
率を、DUEAは排気ダンパの操作量を、DUOAMは
外気ダンパの操作量を、ELは「非常に低い」をEHは
「非常に高い」をそれぞれ表す。他の記号については前
記と同様である。例えば、上記3基の稼働空気調和機の
うち、1基は混合空気の温度制御を、他の2基は混合空
気の温度制御と内圧制御を行うようにすれば効率的であ
る。
ば、ファジイ推論によって外気の取り入れ量を制御し、
外気の温度を有効に利用して空気調和設備の運転を行う
ので、エネルギ−効率を改良することができるととも
に、最適の室内雰囲気を維持できるようになった。制御
用の目標温度を河川の水温に基づいて決定すれば、より
客観的な制御を行うことができるので好ましい。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 外気ダクトから取り入れられる外気の温
度、室内から還流する還気の温度、取り入れられる外気
の風量及び還気の風量から外気と還気とが混合された混
合空気の温度を算出し、該算出された混合空気の温度と
予め設定されている目標温度とを比較して、ファジイ推
論により混合空気の温度が目標温度に近づくように外気
ダクトに設けられている外気ダンパの開度を制御するこ
とを特徴とする空気調和設備の制御方法。 - 【請求項2】 外気の風量を外気ダクト内に設けた位置
可変式の風速計によって測定される複数位置の風速から
算出する特許請求の範囲第1項に記載の空気調和設備の
制御方法。 - 【請求項3】 外気ダクトから取り入れられる外気の温
度、室内から還流する還気の温度、取り入れられる外気
の風量及び還気の風量から外気と還気とが混合された混
合空気の温度を算出し、該算出された混合空気の温度と
予め設定されている目標温度とを比較して、混合空気の
温度が目標温度に近づくように外気取り入れ量を制御す
る空気調和設備の制御方法において、前記混合空気の目
標温度を、河川を流れる水の温度に基づいて決定するこ
とを特徴とする空気調和設備の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15871592A JP3239159B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 空気調和設備の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15871592A JP3239159B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 空気調和設備の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05322273A true JPH05322273A (ja) | 1993-12-07 |
JP3239159B2 JP3239159B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=15677772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15871592A Expired - Fee Related JP3239159B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 空気調和設備の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3239159B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07260236A (ja) * | 1994-03-22 | 1995-10-13 | Toyo Techno Corp:Kk | ホテル客室用ファジィ空調制御装置 |
JPH11211190A (ja) * | 1998-01-29 | 1999-08-06 | Yamatake Corp | 外気冷房空調制御システムおよび空調制御装置 |
KR20000053853A (ko) * | 2000-04-27 | 2000-09-05 | 조정민 | 인텔리젼트 빌딩에서 vav자기동조를 위하여ga(지네틱 알고리듬)를 이용한 퍼지 vav( 베리어블에어 볼륨 컨디셔닝) ddc(디지탈 디스트리뷰트컨트롤) 제어방법에 관한 개발 |
KR20010016087A (ko) * | 2000-10-31 | 2001-03-05 | 석진철 | 퍼지추론 및 스케쥴러를 이용한 사무소 건물의 외기도입댐퍼제어 방법에 관한 발명 |
JP2004036918A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-02-05 | Kimura Kohki Co Ltd | ヒートポンプ式空調システム |
JP2007132537A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Yamatake Corp | 空調制御システム |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP15871592A patent/JP3239159B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07260236A (ja) * | 1994-03-22 | 1995-10-13 | Toyo Techno Corp:Kk | ホテル客室用ファジィ空調制御装置 |
JPH11211190A (ja) * | 1998-01-29 | 1999-08-06 | Yamatake Corp | 外気冷房空調制御システムおよび空調制御装置 |
KR20000053853A (ko) * | 2000-04-27 | 2000-09-05 | 조정민 | 인텔리젼트 빌딩에서 vav자기동조를 위하여ga(지네틱 알고리듬)를 이용한 퍼지 vav( 베리어블에어 볼륨 컨디셔닝) ddc(디지탈 디스트리뷰트컨트롤) 제어방법에 관한 개발 |
KR20010016087A (ko) * | 2000-10-31 | 2001-03-05 | 석진철 | 퍼지추론 및 스케쥴러를 이용한 사무소 건물의 외기도입댐퍼제어 방법에 관한 발명 |
JP2004036918A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-02-05 | Kimura Kohki Co Ltd | ヒートポンプ式空調システム |
JP2007132537A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Yamatake Corp | 空調制御システム |
JP4579810B2 (ja) * | 2005-11-08 | 2010-11-10 | 株式会社山武 | 空調制御システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3239159B2 (ja) | 2001-12-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1324256C (en) | Method and apparatus for the control of air flows and pressures in air-conditioning | |
US4821526A (en) | Air conditioning apparatus | |
US5791408A (en) | Air handling unit including control system that prevents outside air from entering the unit through an exhaust air damper | |
US5076346A (en) | Air conditioner | |
US6079627A (en) | Method and apparatus for measuring airflows in HVAC systems | |
JPS6047497B2 (ja) | 集中式空気調和設備の風量制御装置 | |
CN109556219A (zh) | 变风量空调机组及其控制方法 | |
JP3239159B2 (ja) | 空気調和設備の制御方法 | |
JP3753182B1 (ja) | 分流式空気調和装置及びその制御システム | |
JPH0763404A (ja) | 空気調和機 | |
JP3194220B2 (ja) | Vav制御システム | |
JPS61217641A (ja) | 空調換気設備における室内絶対圧制御法 | |
Seem et al. | A damper control system for preventing reverse airflow through the exhaust air damper of variable-air-volume air-handling units | |
JP2884705B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2714250B2 (ja) | 空気調和装置 | |
Krarti et al. | Analysis of the Impact of CO 2-Based Demand-Controlled Ventilation Strategies on Energy Consumption. | |
JP2661274B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH02290454A (ja) | 空気調和機 | |
JP2536234B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2861255B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JPH023104B2 (ja) | ||
JP2636553B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH05196280A (ja) | ダクト式空気調和機 | |
JPS6266043A (ja) | 空気調和機 | |
JP2626565B2 (ja) | 空調制御システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081012 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081012 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091012 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091012 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |