JPH05320158A - アルカン酸誘導体及びこれを含む除草剤 - Google Patents

アルカン酸誘導体及びこれを含む除草剤

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JPH05320158A
JPH05320158A JP15413292A JP15413292A JPH05320158A JP H05320158 A JPH05320158 A JP H05320158A JP 15413292 A JP15413292 A JP 15413292A JP 15413292 A JP15413292 A JP 15413292A JP H05320158 A JPH05320158 A JP H05320158A
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group
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halogen
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JP15413292A
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Kazuhiko Sugiyama
和彦 杉山
Sumio Yokota
純生 横田
Kuniaki Shimizu
邦昭 清水
Shigehiko Tachikawa
重彦 立川
Takeshige Miyazawa
武重 宮沢
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Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式〔I〕 {式中、Rはフリル基、チオニル基、イミダゾリル基等
を示し、R1は水酸基、低級アルコキシ基、アルキルチ
オ基等を示し、R2、R3は同一または相異なり、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基、アルキル基等を示し、Zはメチ
ン基または窒素原子を示し、Yは酸素原子または硫黄原
子を示す。}で表されるアルカン酸誘導体及びそれらの
塩。 【効果】本発明の化合物は、水田及び畑等に発生する一
年生及び多年生雑草を極めて低薬量で防除することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカン酸誘導体並び
にそれらの塩及びこれを有効成分として含有する水田、
畑及び非農耕地等に適用できる除草剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特開平3−20262号公報明細書には
置換ピリミジン及びトリアジン化合物が優れた除草活性
を有することが記載されている。しかしながら、該明細
書に具体的に記載された化合物は除草効果については未
だ十分なものとは云い難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは数多くの
アルカン酸誘導体を合成し、それらの有用性について鋭
意検討した結果、これらアルカン酸誘導体及びその塩が
高い除草活性と選択性を有することを見いだした。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は一般
式〔I〕
【0005】
【化3】
【0006】[式中、Rは式化2{式中、Xは水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロアルキル
基、アラルキル基、フェニル基、置換フェニル基、フェ
ノキシ基、フェニルチオ基、低級アルコキシ基、低級ハ
ロアルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基、ニト
ロ基、ホルミル基、アセチル基、ベンゾイル基、低級ア
ルコキシカルボニル基、チエニル基、置換チエニル基、
低級ジアルキルアミノ基、低級ジアルキルアミノスルホ
ニル基、または式−C(O)NR56(式中、R5、R6
は同一または相異なり水素原子、低級アルキル基または
フェニル基を示す。)で表される基を示し、nは1〜4
までの整数を示し、R4は低級アルキル基、フェニル
基、置換フェニル基またはアラルキル基を示す。}で表
される基を示し、R1は水酸基、低級アルコキシ基、シ
クロアルコキシ基、アルキルチオ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、フェノキシ基、置換フェノキ
シ基、アルキリデンアミノオキシ基、ハロゲン置換アル
コキシ基、イミダゾリル基、フェニルチオ基、式−O−
(CH2)p−R7(式中、R7はアルコキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、置換フ
ェニル基を示し、pは1または2を示す。)で表される
基、式−NR89(式中、R8、R9は同一または相異な
り水素原子、アルキル基、フェニル基、アルキルスルホ
ニル基、フェニルスルホニル基、置換フェニルスルホニ
ル基、水酸基またはアルコキシ基を示す。)で表される
基または式−OM(式中、Mはアルカリ金属、アルカリ
土類金属、有機アミン等のカチオンを示す。)で表され
る基を示し、R2、R3は同一または相異なり、ハロゲン
原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン置換アルキ
ル基、ハロゲン置換アルコキシ基、水素原子、水酸基、
アルキルチオ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアル
キルアミノ基、フェニル基またはフェノキシ基を示し、
Zはメチン基または窒素原子を示し、Yは酸素原子また
は硫黄原子を示す。]で表されるアルカン酸誘導体並び
にそれらの塩及びこれを有効成分として含有する除草剤
である。
【0007】一般式〔I〕において、Rが式
【0008】
【化4】
【0009】で表される基を示し、R1がメトキシ基、
エトキシ基及びイソプロポキシ基を示し、Yが酸素を示
し、R2、R3がメトキシ基を示し、Zがメチン基を示す
化合物が特に好ましい除草効果を有する。
【0010】次に本発明化合物を表1〜20に記載す
る。尚、化合物番号は以後の記載において参照される。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】
【表5】
【0016】
【表6】
【0017】
【表7】
【0018】
【表8】
【0019】
【表9】
【0020】
【表10】
【0021】
【表11】
【0022】
【表12】
【0023】
【表13】
【0024】
【表14】
【0025】
【表15】
【0026】
【表16】
【0027】
【表17】
【0028】
【表18】
【0029】
【表19】
【0030】
【表20】
【0031】本発明化合物は例えば次に示す方法により
製造することができる。 製造法A
【0032】
【化5】
【0033】(式中、Bはハロゲン原子を示し、R、R
1、R2、R3、Y及びZは前記と同じ意味を示す。)
【0034】一般式〔II〕にて表される化合物と一般式
〔III〕にて表される化合物とを塩基の存在下、溶媒中
において反応温度−10〜200℃で0.5〜20時間
反応させ一般式〔I〕にて表される化合物を製造するこ
とができる。ここで塩基としては水酸化ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリウム、
トリエチルアミン、ピリジン等の有機または無機の塩基
が使用できる。また、溶媒としてはアセトン、アセトニ
トリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスル
ホキシド、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジク
ロロメタン、クロロホルム等が使用できる。
【0035】製造法B
【0036】
【化6】
【0037】(式中、R、R1、R2、R3、B及びZは
前記と同じ意味を示す。)
【0038】一般式〔IV〕にて表される化合物と一般式
〔V〕にて表される化合物とを塩基の存在下、溶媒中に
おいて反応温度−10〜200℃で0.5〜20時間反
応させ一般式〔I〕にて表される化合物を製造すること
ができる。ここで塩基としては水酸化ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリウム、ト
リエチルアミン、ピリジン等の有機または無機の塩基が
使用できる。また、溶媒としてはアセトン、アセトニト
リル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロ
ロメタン、クロロホルム等が使用できる。
【0039】製造法C
【0040】
【化7】
【0041】(式中、R10はアルキル基を示し、R、R
2、R3、Y及びZは前記と同じ意味を示す。)
【0042】一般式〔VI〕にて表される化合物を塩基の
存在下、水及び有機溶媒の混合系で反応温度0〜120
℃にて0.5〜24時間反応させ、一般式〔VII〕にて表
される化合物を製造することができる。ここで塩基とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等の無機塩基が使用できる。また、
溶媒としてはアセトン、アセトニトリル、メタノール、
エタノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメト
キシエタンN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等が使用できる。
【0043】製造法D
【0044】
【化8】
【0045】(式中、R、R2、R3、R10、Y及びZは
前記と同じ意味を示す。)
【0046】一般式〔VII〕にて表される化合物と一般
式〔VIII〕にて表される化合物とを塩基及びジメチルア
ミドホスホリルジクロリドまたはフェニルホスホロジク
ロリド等のリン酸ジクロリドまたはシアノリン酸ジエチ
ルの存在下、溶媒中において反応温度−10〜100℃
で1〜10時間反応させ、一般式〔IX〕にて表される化
合物を製造することができる。ここで塩基としてはピリ
ジン、トリエチルアミン等の有機3級アミン等が使用で
きる。また、溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジクロ
ロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が使用でき
る。
【0047】製造法E
【0048】
【化9】
【0049】{式中、R11は水酸基、低級アルコキシ
基、シクロアルコキシ基、アルキルチオ基、アルケニル
オキシ基、アルキニルオキシ基、フェノキシ基、置換フ
ェノキシ基、アルキリデンアミノオキシ基、ハロゲン置
換アルコキシ基、フェニルチオ基、式−O−(CH2)p
−R7(式中、R7及びpは前記と同じ意味を示す。)で
表される基、式−NR89(式中、R8、R9は前記と同
一の意味を示す。)で表される基を示し、R、R2
3、Y及びZは前記と同じ意味を示す。}
【0050】一般式〔VII〕にて表される化合物と一般
式〔X〕にて表される化合物とを溶媒中において反応温
度−10〜100℃で1〜10時間反応させ、一般式
〔XI〕にて表される化合物を製造することができる。溶
媒としてはエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ベンゼン、トルエン等が使用できる。
【0051】さらに、一般式〔XI〕にて表される化合物
に一般式〔XII〕にて表される化合物を塩基の存在下ま
たは非存在下、溶媒中において反応温度−20〜150
℃で0.5〜20時間反応させ、一般式〔XIII〕にて表
される化合物を製造することができる。ここで塩基とし
ては炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリ
ウム、金属ナトリウム、t−ブトキシカリウム、ブチル
リチウム等が使用できる。また、溶媒としてはアセト
ン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエン等が使用で
きる。
【0052】製造法F
【0053】
【化10】
【0054】(式中、R12はメチル基、フェニル基及び
置換フェニル基を示し、R、R2、R3、Y及びZは前記
と同じ意味を示す。)
【0055】一般式〔VII〕にて表される化合物と一般
式〔XIV〕にて表される化合物とを溶媒中において反応
温度−10〜100℃で0.5〜10時間反応させる
か、触媒量の塩基の共存下で同様に反応させ、一般式
〔XV〕にて表される化合物を製造することができる。溶
媒としてはエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、アセトン、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、酢酸エチル等が使用できる。また、
塩基としては金属ナトリウム、水素化ナトリウム、炭酸
ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、ピリ
ジン等が使用できる。
【0056】製造法G
【0057】
【化11】
【0058】(式中、M、M'はアルカリ金属、アルカ
リ土類金属、遷移金属あるいは有機アミン等のカチオン
を示す。また、p及びp'はカチオンの電荷により1〜
3を示し、R、R2、R3、Y及びZは前記と同じ意味を
示す。)
【0059】一般式〔XVI〕で示される化合物は一般式
〔VII〕で示される化合物と塩基とを溶媒中において室
温ないし溶媒の沸点の温度範囲内で、5分〜10時間反
応させることにより製造することができる。ここで溶媒
としてはベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、メタノール、エタノール、エチルエ
ーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケ
トン、酢酸メチル、酢酸エチル、アセトニトリル、水等
が使用できる。また、塩基としては金属ナトリウム、金
属カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素
化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カ
ルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどと1
級、2級、3級の有機アミン等が使用できる。ついで、
一般式〔XVI〕で示される化合物を上記溶媒中において
室温から溶媒の沸点までの温度範囲で5分〜10時間カ
チオン交換を行わせ、一般式〔XVII〕で示される化合物
を製造することができる。
【0060】尚、本発明化合物を製造する場合の中間体
である一般式〔II〕で表される化合物は、一般式〔XVII
I〕RSCH2COR1(式中、R及びR1は前記と同じ意
味を示す。)にて表される化合物をハロゲン化すること
により得られる。
【0061】ここで一般式〔XVIII〕にて表される化合
物はドイツ特許2,424,740号(1975年)、ジ
ュルナール・オブシェ・ヒミ(Zhurnal obshei khim.)1
1巻、2157頁(1975年)に記載の公知の方法に
より得ることができる。このようにして合成した中間体
を表21〜22に例示するがこれに限られるものではな
い。
【0062】
【表21】
【0063】
【表22】
【0064】
【実施例】次に実施例をあげて本発明の製造法、製剤法
及び効果を具体的に説明する。 製造例1 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−2−(3−ブロモチオフェン−2−イル)チオ酢酸
エチル(化合物番号17)の製造法 2−(3−ブロモチオフェン−2−イル)チオ酢酸エチ
ル12gをジクロロメタン50mlに溶解し、氷水で冷却
下スルフリルクロライド5.8gを少量づつ滴下した。反
応混合物を室温にて1.5時間攪拌した後、減圧蒸留に
よって濃縮し黄色の油状物を得た。この油状物に2−ヒ
ドロキシ−4,6−ジメトキシピリミジン6.7g、N,N
−ジメチルホルムアミド80ml及び無水炭酸カリウム
6.2gを加え、70〜80℃にて2時間攪拌した。室温
まで冷却した後、水で希釈しエチルエーテルで抽出し
た。エチルエーテル抽出液を水洗、乾燥後、減圧蒸留に
よってエチルエーテルを除去して黄褐色の油状物を得
た。黄褐色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製して黄色粘稠液体の目的化合物6.7gを得
た。屈折率(Na-D線、20℃)1.5861。
【0065】製造例2 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−2−(3−クロロチオフェン−2−イル)チオ酢酸
(化合物番号16)の製造法 エタノール50ml、水50ml、水酸化ナトリウム0.3g
の混合溶液に、2−(4,6−ジメトキシピリミジン−
2−イル)オキシ−2−(3−クロロチオフェン−2−
イル)チオ酢酸エチル2.9gを加え35〜40℃にて2
時間攪拌した。減圧蒸留によってエタノールを除去し、
残留物をトルエンで抽出した。トルエン相を除き水相を
5%塩酸水でpH2〜3に調節し、エチルエーテルで抽出
した。エチルエーテル抽出液を除去して白色固体を得
た。この固体をイソプロピルエーテルから再結晶化する
ことにより純粋な目的化合物1.8gを得た。融点119
〜122℃。
【0066】製造例3 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−2−[3−クロロベンゾ(b)チオフェン−2−イ
ル]チオ酢酸エチル(化合物番号13)の製造法 2−[3−クロロベンゾ(b)チオフェン−2−イル]
チオ酢酸エチル12.9gをジクロロメタン50mlに溶解
し、氷水で冷却下スルフリルクロライド6.1gを少量づ
つ滴下した。反応混合物を還流温度にて1時間攪拌し
た。室温まで冷却した後、減圧蒸留によって濃縮し淡黄
色の油状物を得た。この油状物に2−ヒドロキシ−4,
6−ジメトキシピリミジン7.1g、N,N−ジメチルホ
ルムアミド80ml及び無水炭酸カリウム6.6gを加え8
0〜90℃にて2時間攪拌した。室温まで冷却した後、
水で希釈しエチルエーテルで抽出した。エチルエーテル
抽出液を水洗、乾燥後、減圧蒸留によってエチルエーテ
ルを除去して褐色の油状物を得た。褐色油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して赤褐色粘
稠液体の目的化合物5.2gを得た。
【0067】製造例4 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)チオ
−2−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)チオ
酢酸メチル(化合物番号51)の製造法 4,5−ジメチル−2−メルカプトチアゾール0.8g、
N,N−ジメチルホルムアミド50mlの溶液に水素化ナ
トリウム0.14gを少量づつ加えた。水素化ナトリウム
を加えた後、室温で0.5時間攪拌した。その後、この
反応混合物に2−クロロ−2−(4,6−ジメトキシピ
リミジン−2−イル)チオ酢酸メチル1.4gを加え室温
で2時間攪拌した。反応混合物を氷水で希釈し、この水
性混合物をエチルエーテルで抽出した。エチルエーテル
抽出液を水洗、乾燥後、減圧蒸留によってエチルエーテ
ルを除去して黄色の油状物を得た。黄色油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して淡黄色粘
稠液体の目的化合物1.0gを得た。屈折率(Na-D線、20
℃)1.5956。
【0068】製造例5 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
チオ酢酸エチル(化合物番号45)の製造法 2−ブロモ−2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)チオ酢酸エチル5.3g、2−ヒドロキシ−4,
6−ジメトキシピリミジン2.4gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド50mlに溶解させ、これに無水炭酸カリウム
2.2gを加え90〜100℃にて3時間攪拌した。室温
まで冷却した後、氷水で希釈し酢酸エチルで抽出した。
酢酸エチル抽出液を飽和食塩水で洗浄し乾燥後、減圧蒸
留によって酢酸エチルを除去して褐色の油状物を得た。
褐色油状をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製して白色粉末の目的化合物4.3gを得た。融点11
8〜121℃。
【0069】製造例6 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−2−(3−ブロモチオフェン−2−イル)チオ酢酸
イソプロピル(化合物番号40)の製造法 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ−2−(3−ブロモチオフェン−2−イル)チオ酢酸
2.5g、テトラヒドロフラン50mlの混合溶液にN,N
−カルボニルジイミダゾ−ル1.1gを少量づつ加えた。
この混合物を還流温度にて0.5時間攪拌した。反応混
合物の温度を室温まで冷却した後、イソプロピルアルコ
ール5gを加え45〜50℃にて2.5時間攪拌した。室
温まで冷却した後、水で希釈し、エチルエーテルで抽出
した。エチルエーテル抽出液を水洗、乾燥後、減圧蒸留
によってエチルエーテルを除去して淡黄色の油状物を得
た。淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製して無色プリズム状結晶の目的化合物2.
2gを得た。融点79〜81℃。
【0070】本発明の除草剤は、一般式〔I〕で示され
るアルカン酸誘導体を有効成分としてなる。本発明化合
物を除草剤として使用するには本発明化合物それ自体で
用いてもよいが、製剤化に一般的に用いられる担体、界
面活性剤、分散剤または補助剤等を配合して、粉剤、水
和剤、乳剤、微粒剤または粒剤等に製剤して使用するこ
ともできる。
【0071】製剤化に際して用いられる担体としては、
例えばジークライト、タルク、ベントナイト、クレー、
カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライ
ト、炭酸カルシウム、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の固
体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロヘ
キサン、メチルナフタレン等の液体担体等があげられ
る。
【0072】界面活性剤及び分散剤としては、例えばア
ルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジ
スルホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキ
ルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノアルキレート等があげられる。
【0073】補助剤としては、例えばカルボキシメチル
セルロース、ポリエチレングリコール、アラビアゴム等
があげられる。使用に際しては適当な濃度に希釈して散
布するかまたは直接施用する。
【0074】本発明の除草剤は茎葉散布、土壌施用また
は水面施用等により使用することができる。有効成分の
配合割合については必要に応じて適宜選ばれるが、粉剤
または粒剤とする場合は0.01〜20%(重量)、好
ましくは0.1〜5%(重量)の範囲から適宜選ぶのが
よい。また、乳剤及び水和剤とする場合は1〜80%
(重量)、好ましくは5〜20%(重量)の範囲から適
宜選ぶのがよい。
【0075】本発明の除草剤の施用量は使用される化合
物の種類、対象雑草、発生傾向、環境条件ならびに使用
する剤型等によってかわるが、粉剤及び粒剤のようにそ
のまま使用する場合は、有効成分として10アール当り
0.1g〜5kg、好ましくは1g〜1kgの範囲から適宜選
ぶのがよい。また、乳剤及び水和剤とする場合のように
液状で使用する場合は、0.1〜10,000ppm、好ま
しくは10〜3,000ppmの範囲から適宜選ぶのがよ
い。また、本発明の化合物は必要に応じて殺虫剤、殺菌
剤、他の除草剤、植物生長調節剤、肥料等と混用しても
よい。
【0076】次に代表的な製剤例をあげて製剤方法を具
体的に説明する。化合物、添加剤の種類及び配合比率
は、これのみに限定されることなく広い範囲で変更可能
である。以下の説明において「部」は重量部を意味す
る。
【0077】製剤例1 水和剤 化合物(40)の10部にポリオキシエチレンオクチル
フェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土の
20部、クレーの69部を混合粉砕し、水和剤を得る。
【0078】製剤例2 水和剤 化合物(7)の10部にポリオキシエチレンオクチルフ
ェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土の2
0部、ホワイトカーボンの5部、クレーの64部を混合
粉砕し、水和剤を得る。
【0079】製剤例3 水和剤 化合物(62)の10部にβ−ナフタレンスルホン酸ホ
ルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、ラウリル硫酸
ナトリウムの0.5部、珪藻土の20部、ホワイトカー
ボンの5部、炭酸カルシウムの64部を混合粉砕し、水
和剤を得る。
【0080】製剤例4 乳剤 化合物(39)の30部にキシレンとイソホロンの等量
混合物60部、界面活性剤ポリオキシエチレンソルビタ
ンアルキレート、ポリオキシエチレンアルキルアリール
ポリマー及びアルキルアリールスルホネートの混合物の
10部を加え、これらをよくかきまぜることによって乳
剤を得る。
【0081】製剤例5 粒剤 化合物(8)の10部、タルクとベントナイトを1:3
の割合の混合した増量剤の80部、ホワイトカーボンの
5部、界面活性剤ソルポール800Aの5部に水10部
を加え、よく練ってペースト状としたものを直径0.7m
mのふるい穴から押し出して乾燥した後に0.5〜1mmの
長さに切断し、粒剤を得る。
【0082】
【発明の効果】一般式〔I〕で表される本発明の化合物
及びその塩は、畑地においても問題となる種々の雑草、
例えばオオイヌタデ、アオビユ、シロザ、ハコベ、イチ
ビ、アメリカキンゴジカ、アサガオ、オナモミ等の広葉
雑草をはじめ、ハマスゲ、キハマスゲ、ヒメクグ、カヤ
ツリグサ、コゴメガヤツリ等の多年生及び1年生カヤツ
リグサ科雑草の発芽前から生育期の広い範囲にわたって
優れた除草効果を発揮する。また、水田に発生するタマ
ガヤツリ、コナギ等の一年生雑草及びウリカワ、ミズガ
ヤツリ、クログワイ、ホタルイ、ヘラオモダカ等の多年
生雑草を防除することもできる。適用作物としては一般
的な蔬菜、果樹の他にサトウキビ、パイナップル等もあ
げることができる。
【0083】次に試験例をあげて本発明化合物の奏する
効果を説明する。 試験例1(水田土壌処理による除草効果試験) 100cm2プラスチックポットに水田土壌を充填し、代
掻後、コナギ(Mo)及びホタルイ(Sc)の各種子を播種し、
水深3cmに湛水した。翌日、製剤例1に準じて調製した
水和剤を水で希釈し、水面滴下した。施用量は、有効成
分を10アール当り100gとした。その後、温室内で
育成し、処理21日目に表23の基準に従い、除草効果
を調査した。その結果を表24に示した。
【0084】
【表23】
【0085】
【表24】
【0086】試験例2(畑地土壌処理による除草効果試
験) 120cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、オ
オイヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロザ(Ch)、コゴメガ
ヤツリ(Ci)の各種子を播種して覆土した。製剤例1に準
じて調製した水和剤を水で希釈し、10アール当り有効
成分が100gになる様に、10アール当り100lを小
型噴霧器で土壌表面に均一に散布した。その後、温室内
で育成し、処理21日目に表23の基準に従って、除草
効果を調査した。その結果を表25に示す。
【0087】
【表25】
【0088】試験例3(畑地茎葉処理による除草効果試
験) 120cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、オ
オイヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロザ(Ch)、コゴメガ
ヤツリの(Ci)各種子を播種し、温室内で2週間育成後、
製剤例1に準じて調製した水和剤を水に希釈し、10ア
ール当り有効成分が100gになる様に、10アール当
り100lを小型噴霧器で植物体の上方から全体に茎葉
散布処理した。その後、温室内で育成し、処理14日目
に表23の基準に従って、除草効果を調査した。その結
果を表26に示す。
【0089】
【表26】
【0090】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/12 239 8829−4C 251 8829−4C 403/12 237 8829−4C 239 8829−4C 249 8829−4C 405/12 239 8829−4C 251 8829−4C 413/12 239 8829−4C 417/12 239 9051−4C 251 9051−4C (72)発明者 清水 邦昭 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 立川 重彦 静岡県静岡市安西3丁目57番地 (72)発明者 宮沢 武重 静岡県小笠郡大東町岩滑1205番地の9

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、Rは式 【化2】 {式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級ハロアルキル基、アラルキル基、フェニル基、
    置換フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、低級
    アルコキシ基、低級ハロアルコキシ基、低級アルキルチ
    オ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、アセチル基、
    ベンゾイル基、低級アルコキシカルボニル基、チエニル
    基、置換チエニル基、低級ジアルキルアミノ基、低級ジ
    アルキルアミノスルホニル基、または式−C(O)NR
    56(式中、R5、R6は同一または相異なり水素原子、
    低級アルキル基またはフェニル基を示す。)で表される
    基を示し、nは1〜4までの整数を示し、R4は低級ア
    ルキル基、フェニル基、置換フェニル基またはアラルキ
    ル基を示す。}で表される基を示し、R1は水酸基、低
    級アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アルキルチオ
    基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、フェノ
    キシ基、置換フェノキシ基、アルキリデンアミノオキシ
    基、ハロゲン置換アルコキシ基、イミダゾリル基、フェ
    ニルチオ基、式−O−(CH2)p−R7(式中、R7はア
    ルコキシ基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボ
    ニル基、アルキルカルボニルオキシ基、置換フェニル基
    を示し、pは1または2を示す。)で表される基、式−
    NR89(式中、R8、R9は同一または相異なり水素原
    子、アルキル基、フェニル基、アルキルスルホニル基、
    フェニルスルホニル基、置換フェニルスルホニル基、水
    酸基またはアルコキシ基を示す。)で表される基または
    式−OM(式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
    属、有機アミン等のカチオンを示す。)で表される基を
    示し、R2、R3は同一または相異なり、ハロゲン原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン置換アルキル基、
    ハロゲン置換アルコキシ基、水素原子、水酸基、アルキ
    ルチオ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルア
    ミノ基、フェニル基またはフェノキシ基を示し、Zはメ
    チン基または窒素原子を示し、Yは酸素原子または硫黄
    原子を示す。]で表されるアルカン酸誘導体及びそれら
    の塩。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のアルカン酸誘導体及びそ
    れらの塩を有効成分として含有する除草剤。
JP15413292A 1992-05-22 1992-05-22 アルカン酸誘導体及びこれを含む除草剤 Pending JPH05320158A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999025700A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Sagami Chemical Research Center Derives de triazole, leurs intermediaires de production, leurs procedes de production et herbicides contenant les derives en tant que principe actif
WO2013011234A1 (fr) * 2011-07-18 2013-01-24 Centre National De La Recherche Scientifique - Cnrs - Nouvelle utilisation d'un composé comme matrice dans la détection spécifique, l'identification et/ou la quantification d'alcaloïdes par spectrométrie de masse maldi-tof

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999025700A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Sagami Chemical Research Center Derives de triazole, leurs intermediaires de production, leurs procedes de production et herbicides contenant les derives en tant que principe actif
WO2013011234A1 (fr) * 2011-07-18 2013-01-24 Centre National De La Recherche Scientifique - Cnrs - Nouvelle utilisation d'un composé comme matrice dans la détection spécifique, l'identification et/ou la quantification d'alcaloïdes par spectrométrie de masse maldi-tof
FR2978150A1 (fr) * 2011-07-18 2013-01-25 Centre Nat Rech Scient Nouvelle utilisation d'un compose comme matrice dans la detection specifique, l'identification et/ou la quantification d'alcaloides par spectrometrie de masse maldi-tof

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