JP3276223B2 - ニコチン酸誘導体及び除草剤 - Google Patents

ニコチン酸誘導体及び除草剤

Info

Publication number
JP3276223B2
JP3276223B2 JP26190893A JP26190893A JP3276223B2 JP 3276223 B2 JP3276223 B2 JP 3276223B2 JP 26190893 A JP26190893 A JP 26190893A JP 26190893 A JP26190893 A JP 26190893A JP 3276223 B2 JP3276223 B2 JP 3276223B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
atom
optionally substituted
compound
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26190893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06199840A (ja
Inventor
雅弘 宮崎
純生 横田
祥宏 伊藤
伸之 大庭
信英 和田
重彦 立川
武重 宮沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ihara Chemical Industry Co Ltd, Kumiai Chemical Industry Co Ltd filed Critical Ihara Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP26190893A priority Critical patent/JP3276223B2/ja
Publication of JPH06199840A publication Critical patent/JPH06199840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3276223B2 publication Critical patent/JP3276223B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なニコチン酸誘導体
又はその塩と、それらを有効成分とする除草剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】既に、ニコチン酸誘導体が除草活性を有
することが知られている。例えば、式
【0003】
【化5】 で表されるニコチン酸誘導体(EP0467139号公
開明細書)が、 式
【0004】
【化6】 で示されるニコチン酸誘導体(WO91/10653号
公開明細書)が、式
【0005】
【化7】 又は
【0006】
【化8】 で示される複素環誘導体(EP0461079号公開明
細書)が、更に、式
【0007】
【化9】 で示されるニコチン酸誘導体(DE4026177号公
開明細書)が、除草活性を有することが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記明細書の記載の化
合物は除草効果の点で必ずしも満足できるものではな
い。これらの他にも数多くの除草剤が開発され、農作業
の省力化及び生産性の向上に寄与してきたが、実際の使
用場面では除草効果並びに作物に対する安全性の面で種
々の問題を有している。
【0009】特に、麦類栽培においては、麦類と同じイ
ネ科に属するスズメノテッポウ、ノスズメノテッポウ
(ブラックグラス)、スズメノカタビラ等の雑草を、雑
草の発生前から発育期までの広い時期に渡って、防除可
能な除草剤はほとんどない。また、これらの除草剤と麦
類との間に広い選択性を持つ除草剤も少ない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ニコチン
酸誘導体について有用作物に対して薬害を与えることな
く、かつ除草活性の優れた化合物の開発を目的に鋭意研
究した。その結果、フェニル基又はヘテロ環で置換され
たニコチン酸と結合したピリミジン及びトリアジン誘導
体である本発明化合物が、一年生雑草はもとより多年生
雑草に対して優れた除草効果を示すとともに、作物に対
しても安全性が高いことを見いだし、本発明を完成し
た。
【0011】すなわち、本発明は、一般式
【0012】
【化10】 又は
【0013】
【化11】 〔式中、Aは式
【0014】
【化12】 (式中、Yはハロゲン原子、水酸基、置換されてもよい
アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
基、ハロゲン置換されてもよいアルキル基、アシルオキ
シ基、ベンジルオキシ基、ニトロ基を示し、R4は水素
原子、アルキル基を示し、mは0又は1〜3の整数を示
し、mが2又は3のときは相異なる基の組み合せであっ
てもよい。)の各基を示し、Rは水素原子、水酸基、置
換されても良いアルコキシ基、置換されても良いベンジ
ルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
基、置換されても良いフェノキシ基、置換されても良い
フェニルチオ基、アルキルチオ基、1−イミダゾリル
基、イソプロピリデンアミノオキシ基、式−NR5
6(式中、R5及びR6は同一又は相異なり、水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、置換されても良いフェニル
基、アルキルスルホニル基、置換されても良いフェニル
スルホニル基を示す。また、R5、R6は窒素原子と共に
環を形成しても良い。)で表される基を示し、R1、R2
は同一又は相異なり、水素原子、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロ
ゲン原子置換アルコキシ基、アルキル基を示し、R3
水素原子、水酸基、シアノ基、アルコキシカルボニル基
を示し、Xはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基、アシルアミノ基を示し、nは0又は1〜2の整数を
示し、nが2のときは相異なる基の組み合せであっても
よい。Zはメチン基又は窒素原子を示し、Wは酸素原
子、硫黄原子、メチレン基、シアノメチレン基、カルボ
ニル基、1−シアノ−1−ヒドロキシメチレン基、式
【0015】
【化13】 (式中、Rは前述の原子又は基を示す。)で示される基
を示す。ただし、Wが酸素原子又は硫黄原子のとき、A
がA−18、A−19、A−20又はA−21であるも
のを除く。〕で表されるニコチン酸誘導体又はその塩、
及びこれらを有効成分として含有する除草剤に関するも
のであり、Wがシアノメチレン基を示すときはそれらの
互変異性体をも含むものである。一般式化10〜化13
において、Rの置換されても良いアルコキシ基として
は、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アルキル
カルボニルオキシアルコキシ基、アルキルチオ基で置換
されてもよい直鎖又は分岐した炭素数1〜7のアルコキ
シ基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキ
シ基、t−ブトキシ基、メトキシメトキシ基、ピバロイ
ルオキシメトキシ基、メチルチオメトキシ基等を例示す
ることができる。また、置換されても良いベンジルオキ
シ基、置換されても良いフェノキシ基、置換されても良
いフェニルチオ基としては、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基
で置換されても良い各々の基を示す。
【0016】R1,R2のアルコキシ基としては、直鎖又
は分岐した炭素数1〜7のアルコキシ基、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、イソプロポキシ基等を例示すること
ができる。
【0017】また、ハロゲン原子としては、塩素、臭
素、フッ素及びヨウ素の各原子をあげることができる。
アルキルアミノ基としては、炭素数1〜3の直鎖又は分
岐したアルキルアミノ基、例えば、メチルアミノ基、エ
チルアミノ基等をあげることができ、ジアルキルアミノ
基としては、炭素数1〜3の直鎖又は分岐したジアルキ
ルアミノ基、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミ
ノ基、メチルエチルアミノ基等を例示することができ
る。ハロゲン原子置換アルコキシ基としては、炭素数1
〜7の直鎖又は分岐したアルコキシ基の一部又は全部が
前記ハロゲン原子で置換されたハロゲン原子置換アルコ
キシ基、例えば、ジフルオロメトキシ基,トリフルオロ
メトキシ基等を例示することができる。アルキル基とし
ては、炭素数1〜7の直鎖又は分岐したアルキル基、例
えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基等を例示す
ることができる。
【0018】R3のアルコキシカルボニル基としては、
直鎖又は分岐した炭素数1〜7のアルコキシカルボニル
基、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、イソプロポキシカルボニル基等を例示することが
できる。
【0019】R4のアルキル基としては、前記置換基
1,R2のアルキル基の記載と同様の基を例示すること
ができる。
【0020】R5,R6におけるアルキル基、アルコキシ
基としては、前記置換基R1,R2のアルキル基及びアル
コキシ基の記載と同様な基をそれぞれ例示することがで
きる。また、置換されても良いフェニル基としては、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基で置
換されても良いフェニル基を例示することができる。
【0021】Yのハロゲン原子としては、前記置換基R
1,R2のハロゲン原子の記載と同様の基を例示すること
ができ、置換されても良いアルコキシ基としては、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、ジ
メチルカルバモイル基で置換されても良い直鎖又は分岐
した炭素数1〜7のアルコキシ基、例えば、メトキシ
基、エトキシ基、ジフルオロメトキシ基、エトキシエト
キシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、1−ジメチル
カルバモイルエトキシ基等を例示することができる。ま
た、ハロゲン置換されても良いアルキル基としては、炭
素数1〜7の直鎖又は分岐したアルキル基の一部又は、
全部がハロゲン原子で置換されても良いアルキル基、例
えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、トリフル
オロメチル基、クロロエチル基等を例示することができ
る。
【0022】Xのハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
シ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基は、それ
ぞれ前記置換基のR1,R2のハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミ
ノ基の記載と同様の基を例示することができアシルアミ
ノ基としては炭素数1〜7のアシルアミノ基、例えばホ
ルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミ
ノ基を例示することができる。
【0023】次に、本発明化合物を表1〜表15及び表
21〜22に例示する。尚、化合物番号は以後の記載に
おいて参照される。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】
【表6】
【0030】
【表7】
【0031】
【表8】
【0032】
【0033】
【表10】
【0034】
【表11】
【0035】
【表12】
【0036】
【表13】
【0037】
【表14】
【0038】
【表15】
【0039】
【表21】
【0040】
【表21】(続き)
【0041】
【表22】 一般式化10及び化11で表わされる本発明化合物は、
例えば以下に示す製造法<1>〜製造法<11>に従っ
て製造することができる。しかし、これらの方法に限定
されるものではない。 製造法<1>
【0042】
【化14】 (式中、Qは酸素原子又は硫黄原子を示し、Lはハロゲ
ン原子、アルキルスルホニル基等の脱離基を示し、A,
X,n,R,R1,R2,Zは前記で定義したものと同じ意味
を示す。) 一般式〔V〕で示される化合物は、一般式〔III〕で示
される化合物と一般式〔IV〕で示される化合物とを当量
以上の塩基の存在下、適当な溶媒中で室温から溶媒の沸
点の範囲で0.5時間〜24時間反応させることにより
製造することができる。
【0043】塩基としては、金属リチウム、金属ナトリ
ウム、金属カリウム等のアルカリ金属類、n−ブチルリ
チウム、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)等の
有機リチウム試薬、水素化ナトリウム、水素化カリウム
等の水素化アルカリ金属類、カリウム t−ブトキシド
等のアルカリ金属アルコキシド類、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属類が使用で
きる。
【0044】また、溶媒としては、トルエン、キシレン
等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等
のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶
媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、アセトン等のケト
ン系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、その他アセトニ
トリル等が使用できる。
【0045】尚、一般式〔III〕で示される化合物はシ゛ャ
ーナル・オフ゛・オーカ゛ニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)41 巻2066頁(197
6年);オーストラリアン・シ゛ャーナル・オフ゛・ケミストリー(Aust.J.Chem)36巻 1
441頁(1983年)等に記載されている次の方法に準じて製
造することができる。
【0046】
【化15】 (式中、R7及びR9は同一又は相異なり、水素原子、ア
ルキル基、アルコキシ基を示し、R8はアルキル基を示
し、L1はハロゲン原子を示し、Aは前記で定義したも
のと同じ意味を示す。)すなわち、一般式〔VI〕で表さ
れる化合物と一般式〔VII〕で表されるアセタール化合
物とを無機又は有機塩基存在下あるいは非存在下、メタ
ノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒド
ロフラン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルム
アミド等の非プロトン性極性溶媒又はアセトニトリル溶
媒中で0.1〜10時間加熱することにより、一般式〔V
III〕で示される化合物を得ることができる。これをポ
リリン酸、ハロゲン化水素水、硫酸あるいは酢酸等の酸
中において、室温にて1時間〜24時間反応させるか、
下記の方法で得られる一般式〔X〕で示される化合物を
ナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類
で、アルコキシ化し、塩酸加水分解することにより、一
般式〔IX〕で示される化合物を得ることができる。
【0047】また、一般式〔VIII〕で示される化合物を
酢酸あるいはジクロロエタン、トルエン等の不活性溶媒
中、臭化水素あるいは塩化水素ガスを0℃から溶媒の沸
点の範囲、好ましくは10℃〜50℃にて反応させるこ
とにより、一般式〔X〕で示される化合物を得ることが
できる。
【0048】さらに、一般式〔XI〕で示される化合物
は、一般式〔X〕の化合物を特開平1−275562の
方法に準じて合成することができる。
【0049】すなわち、一般式〔X〕で示される化合物
を塩酸・硫酸などの鉱酸及び水の存在下に50℃〜12
0℃で0.5〜10時間チオウレアと反応させ、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性物質で処理
し、塩酸等の酸により酸性とすることにより、一般式
〔XI〕で示される化合物を得ることができる。 製造法<2>
【0050】
【化16】 (式中、A,X,n, 1 ,Z,R1,R2,R8は前記で定義し
たものと同じ意味を示す。) 一般式〔XIV〕で示される化合物は、一般式〔XII〕で示
される化合物と一般式〔XIII〕で示される化合物とを2
当量以上の塩基の存在下、テトラヒドロフラン等のエー
テル系溶媒又はN,N−ジメチルホルムアミド等の非極
性溶媒中で室温から溶媒の沸点の範囲で1時間〜4時間
反応させた後、酸性にすることにより製造することがで
きる
【0051】尚、塩基としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属類、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金属類、カリ
ウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類等
が使用できる。
【0052】また、一般式〔XIII〕で示される化合物
は、次の方法により製造することができる。
【0053】
【化17】 (式中、R1,R2,R8,L,Zは前記で定義したものと同
じ意味を示す。)すなわち、一般式〔XVI〕で示される
化合物は、一般式〔XV〕で示されるシアノ酢酸エステル
と一般式〔IV〕で示される化合物を当量以上の塩基の存
在下、適当な溶媒中で、室温から溶媒の沸点の範囲で1
時間〜24時間反応させることにより製造することがで
きる
【0054】使用する塩基及び溶媒については、製造法
<1>で記載したものと同じものを使用することができ
る。
【0055】さらに、一般式〔XIII〕で示される化合物
は一般式〔XVI〕で示される化合物と2当量の水と触媒
量の塩化ナトリウム等の無機塩とをジメチルスルホキシ
ド等の非プロトン性極性溶媒中、150℃にて1〜5時
間反応させることにより製造することができる。 製造法<3>
【0056】
【化18】 (式中、A,X,n,R,R1,R2,Zは前記で定義したもの
と同じ意味を示す。) 一般式〔XIX〕で示される化合物は、一般式〔XVII〕で
示される化合物をジクロロメタンあるいはクロロホルム
等のハロゲン化炭化水素系溶媒中、メタクロロ過安息香
酸等の有機過酸化物と室温で0.5時間〜24時間反応
させることにより製造することができる。
【0057】尚、場合によっては、一般式〔XVIII〕で
示される中間体との混合物で得られることもあり、この
場合には、適当な溶媒で再結晶あるいはシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより単離、精製することができ
る。 製造法<4>
【0058】
【化19】 (式中、A,X,n,R1,R2,Zは前記で定義したものと
同じ意味を示す。) 一般式〔XX〕で示される化合物は、一般式〔XIX〕で示
される化合物を当量以上の塩基の存在下、水又は水を含
む適当な溶媒中で、室温から溶媒の沸点の範囲で0.5
時間〜24時間反応させた後、酸性にすることにより製
造することができる。
【0059】塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の水酸化アルカリ金属類等が使用できる。
【0060】また溶媒としては、トルエン等の炭化水素
系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶
媒、エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル
系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶
媒、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極
性溶媒等が使用できる。 製造法<5>
【0061】
【化20】 (式中、R10は置換されてもよいアルキル基、置換され
てもよいベンジル基、アルケニル基、アルキニル基を示
し、A,X,n,R1,R2,Z,Lは前記で定義したものと同
じ意味を示す。) 一般式〔XXII〕で示される化合物は、一般式〔XX〕で示
される化合物を適当な溶媒中で等量以上の塩基の存在
下、一般式〔XXI〕で示される化合物と0℃から溶媒の
沸点の範囲で0.5時間〜24時間反応することにより
製造することができる。
【0062】使用する塩基及び溶媒については、製造法
<1>で記載したものと同じものを使用することができ
る。 製造法<6>
【0063】
【化21】 (式中、A,X,n,R1,R2,Zは前記で示したものと同
じ意味を示す。) 一般式〔XXIII〕で示される化合物は、一般式〔XX〕で
示される化合物をエタノール等のアルコール系溶媒中、
0℃〜室温で、NaBH4等の還元剤により、還元する
ことによって製造することができる。 製造法<7>
【0064】
【化22】 (式中、Mは1等量のアルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム又は有機アンモニウムイオンのカチオ
ンを示し、A,X,n,R1,R2,Zは前記で定義したもの
と同じ意味を示す。) 一般式〔XXIV〕で示される化合物は、一般式〔XX〕で示
される化合物を等量の塩基とともに適当な溶媒中で、室
温から溶媒の沸点の範囲で0.5時間〜24時間反応さ
せることにより製造することができる。
【0065】塩基としては、水素化ナトリウム、水素化
カリウム等の水素化アルカリ金属類、ナトリウムメチラ
ート、ナトリウムエチラート等のアルカリ金属アルコキ
シド類、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等の水酸
化アルカリ金属類ならびに水酸化アルカリ土類金属類、
炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等の炭酸アルカリ金属
類、ならびに炭酸アルカリ土類金属類、アンモニア、イ
ソプロピルアミン等の有機アミン等が使用できる。
【0066】また溶媒としては、トルエン、キシレン等
の炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコ
ール系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等
のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド等の
非極性プロトン性溶媒、その他、アセトニトリル、水等
が使用できる。 製造法<8>
【0067】
【化23】 (式中、A,X,n,Q,Z,R1,R2,R10は前記で定義し
たものと同じ意味を示す。) 一般式〔XXVI〕で示される化合物は、一般式〔XXV〕で
示される化合物を当量以上の塩基の存在下、水又は水を
含む適当な溶媒中で、室温から溶媒の沸点の範囲で0.
5時間〜24時間反応させた後、酸性にすることにより
製造することができる。
【0068】また、塩基及び溶媒については製造法<4
>で記載したものと同じものを使用することができる。 製造法<9>
【0069】
【化24】 (式中、A,X,n,Q,R1,R2,Z,Mについては、前記
で定義したものと同じ意味を示す。) 一般式〔XXVII〕で示される化合物は、一般式〔XXVI〕
で示される化合物を等量の塩基とともに適当な溶媒中
で、室温から溶媒の沸点の範囲で0.5時間〜24時間
反応させることにより製造することができる。
【0070】塩基及び溶媒については、製造法<7>で
記載したものと同じものを使用できる。 製造法<10>
【0071】
【化25】 (式中、A,X,n,Q,R1,R2,Z,R10,Lは前記で定義
したものと同じ意味を示す。) 一般式〔XXV〕で示される化合物は、一般式〔XXVI〕で
示される化合物を適当な溶媒中で、等量以上の塩基の存
在下、一般式〔XXI〕で示される化合物と0℃から溶媒
の沸点の範囲で0.5時間〜24時間反応することによ
り製造することができる。
【0072】使用する塩基及び溶媒については、製造法
<1>で記載したものと同じものを使用することができ
る。 製造法<11>
【0073】
【化26】 (式中、Eはハロゲン原子、1−イミダゾリル基、置換
アミジノオキシ基を示し、A,X,n,Q,R1,R2,R,Z
は前記で定義したものと同じ意味を示す。)一般式
〔V〕で示される化合物は、一般式〔XXVI〕で示される
化合物を適当な溶媒中で等量以上の縮合剤と−10℃か
ら溶媒の沸点の範囲で0.5時間〜24時間反応するこ
とによって一般式〔XXVII〕で示される中間体化合物を
得ることができる。これを単離するか、単離することな
く一般式〔XXVIII〕で示される化合物と等量以上の塩基
とともに適当な溶媒中で−10℃から溶媒の沸点の範囲
で0.5時間〜24時間反応させることにより、一般式
〔V〕で示される化合物を得ることができる。
【0074】縮合剤としては、塩化チオニル、シュウ酸
ジクロリド、クロロ炭酸エステル、カルボニルジイミダ
ゾール、カルボジイミド類等が使用できる。
【0075】使用する塩基及び溶媒については、製造法
<1>で記載したものと同じものを使用することができ
る。
【0076】次に一般式〔VIII〕、〔IX〕、〔X〕、お
よび〔XI〕の新規な中間体化合物の合成例を参考例とし
て記載する。
【0077】参考例1 メチル 2−シアノ−5−N,N−ジメチルアミノ−3
−(2−チエニル)−2,4−ペンタジエネートの合成
(中間体番号334) 2−アセチルチオフェン400g、シアノ酢酸メチル3
14g、酢酸アンモニウム48.8gを酢酸153ml及び
トルエン1.5l溶解し、脱水しながら8時間加熱還流
した。この反応液を水でよく洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し、減圧蒸留(b.
p.110〜140℃/0.05mmHg)して、263.4
gのメチル 2−シアノ−3−(2−チエニル)クロト
ネートを得た。(収率40%)次に38.9gのメチル
2−シアノ−3−(2−チエニル)クロトネートと、3
3.4gのN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタ
ールをメタノール600mlに溶解し、30分加熱還流し
た。溶媒を濃縮し、得られた油状物をメタノールにて結
晶化させ、目的物40gを得た。(収率44%) 融
点:140〜143℃
【0078】参考例2 メチル 2−ヒドロキシ−4−(2−チエニル)ニコチ
ネートの合成(中間体番号381) メチル 2−ブロモ−4−(2−チエニル)ニコチネー
ト120gのメタノール500ml溶液を氷水浴で冷却
し、攪拌しながら28%ソディウムメトキシド溶液86
gを約30分間かけて滴下した。その後室温で8時間攪
拌した後、さらに6時間加熱還流させた。室温に戻した
後、反応液を氷水中にあけ酢酸エチルで抽出した。有機
層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃
縮し得られた結晶をn−ヘキサンにて洗浄し88g(収
率88%)のメチル 2−メトキシ−4−(2−チエニ
ル)ニコチネートを得た。融点:85−88℃ 次にこのメチル 2−メトキシ−4−(2−チエニル)
ニコチネート87.7gのメタノール300ml溶液を室温
で攪拌しながら6N−塩酸200mlを約20分間で滴下
した後、1時間加熱還流させた。室温に戻した後、反応
液を水にあけ析出した結晶を濾集しエチルエーテルにて
洗浄後、減圧乾燥し64.7g(収率78%)のメチル
2−ヒドロキシ−4−(2−チエニル)ニコチネートを
得た。融点:207〜211℃
【0079】参考例3 メチル 2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−チエニ
ル)ニコチネートの合成(中間体番号360) メチル 2−シアノ−5−N,N−ジメチルアミノ−3
−(5−クロロ−2−チエニル)−2,4−ペンタジエ
ネート44.6gを酢酸300mlに溶解し、氷冷下25%
臭化水素酢酸溶液を146g滴下した。その後、室温で
6時間攪拌し、反応液を水にあけ酢酸エチルにて抽出し
た。よく水洗した後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
し、溶媒を留去し、目的物35gを得た。(収率78.3
%)屈折率:1.6408
【0080】参考例4 2−メルカプト−4−(3−チエニル)ニコチン酸の合
成(中間体番号382) 2−ブロモ−4−(3−チエ
ニル)ニコチン酸43.7g、チオウレア15.0g、5%
塩酸60ml、酢酸80mlの混合物を100℃にて2時間
加熱攪拌した。室温に戻した後、氷水中にあけ50%水
酸化ナトリウム水溶液200mlを徐々に加え室温で30
分間攪拌した。濃塩酸でpH2に調整し、析出した結晶
を濾集し水洗した後、減圧乾燥し29.4g(収率80
%)の2−メルカプト−4−(3−チエニル)ニコチン
酸を得た。融点:212〜214.5℃ このようにして得た中間体の具体例を次の表16〜表2
0及び表23に示す。
【0081】
【表16】
【0082】
【表17】
【0083】
【表18】
【0084】
【表19】
【0085】
【表20】
【0086】
【0087】
【表23】
【0088】
【実施例】次に実施例をあげて、本発明化合物の製造法
を具体的に説明する。 実施例1 4−(5−クロロ−2−チエニル)−2−(4,6−ジ
メトキシピリミジン−2−イルチオ)ニコチン酸の製造
(化合物番号32) 2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−チエニル)ニコチ
ン酸7.4g及びチオウレア4.0gを秤量し、5%HCl
水15ml及び酢酸90mlを加え100℃で2時間攪拌し
た。反応混合物を水にあけ、50%水酸化ナトリウム水
100mlを加え室温で30分間攪拌した。20%HCl
で酸性にし、析出した結晶を濾過し、水で洗浄後乾燥し
た。
【0089】次に得られた粗結晶及び4,6−ジメトキ
シ−2−メチルスルホニルピリミジン10.0g、水酸化
カリウム3.8gを秤量し、N,N−ジメチルホルムアミ
ド100ml、水50mlを加え90℃で6時間攪拌した。
水にあけ酢酸エチルで2回洗浄し、10%HClで酸性
にし酢酸エチル200mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して
得られた結晶をメチルアルコールより再結して黄色結晶
の目的物3.16g(29.5%)を得た。融点:176
〜180℃
【0090】実施例2 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルチオ)
−4−(2−チエニル)ニコチン酸の製造(化合物番号
1) メチル 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ルチオ)−4−(2−チエニル)ニコチネート2.55g
を秤量し、ジメチルスルホキシド50mlを加え60℃で
攪拌した。これに2N水酸化ナトリウム水6.5mlを滴
下し、さらに60℃で30分間攪拌した。水にあけ酢酸
エチルで2回洗浄した水層を10%HClで酸性とし、
酢酸エチル300mlで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、得ら
れた結晶をメタノール、イソプロピルエーテルで洗浄し
淡黄色粒状結晶の目的物1.52g(61.8%)を得
た。融点:168〜169℃
【0091】実施例3 メチル 2−〔1−シアノ−(4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−イル)メチル〕−4−(3−ピリジル)ニ
コチネートの製造(化合物番号127) 60%水素化ナトリウム1.9gを秤量し、N,N−ジメ
チルホルムアミド100mlを加え氷冷下攪拌した。これ
に4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルアセトニト
リル4.49gを加え室温で30分間攪拌した。この反応
混合液をふたたび氷冷し、メチル 2−ブロモ−4−
(3−ピリジル)ニコチネート7.0gを加え80℃3時
間攪拌した。これを水にあけ20%HClで酸性にし析
出した結晶を濾過しイソプロピルエーテルで洗浄後減圧
乾燥し、橙色結晶の目的物4.8g(収率57.8%)得
た。融点:>300℃
【0092】実施例4 7−シアノ−7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)−4−(2−チエニル)フロ〔3,4−b〕ピ
リジン−5(7H)オンの製造(化合物番号264) メチル 2−〔1−シアノ−(4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−イル)メチル〕−4−(2−チエニル)ニ
コチネート1.01gを秤量しクロロホルム50mlを加え
−10℃にて攪拌した。これに70%メタクロロ過安息
香酸0.75gを加え室温30分間攪拌した。これを飽和
チオ硫酸ナトリウム、水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘ
キサンン=1/2)にて精製し、黄色結晶の目的物0.
40g(収率41.0%)を得た。融点:187〜18
8.5℃
【0093】実施例5 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−4
−(2−フリル)−7−ヒドロキシフロ〔3,4−b〕
ピリジン−5(7H)オンの製造(化合物番号288) 7−シアノ−7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)−4−(2−フリル)フロ〔3,4−b〕ピリ
ジン−5(7H)オン0.42gを秤量しテトラヒドロフ
ラン14mlを加え氷冷下攪拌した。これに0.25N水
酸化ナトリウム水14mlを滴下し室温にて30分間攪拌
した。水にあけ酢酸エチルで2回洗浄した水層を10%
HClで酸性とし、酢酸エチル100mlにて抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去後、得られた結晶をメチルアルコールにて洗
浄して黄色結晶の目的物0.40g(収率94.6%)を
得た。融点:198〜204℃
【0094】実施例6 メチル 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ルカルボニル)−4−(2−フリル)ニコチネートの製
造(化合物番号101) 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−4
−(2−フリル)−7−ヒドロキシフロ〔3,4−b〕
ピリジン−5(7H)オン2.1gを秤量し、N,N−ジ
メチルホルムアミド50ml、炭酸カリウム0.82gを加
え室温で攪拌した。これにヨウ化メチル0.8gを滴下し
室温にて一晩攪拌した後、水にあけ酢酸エチル200ml
で抽出し、飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン=1/3)にて精製し、茶褐色結晶の目的物1.1g
(収率50.7%)を得た。融点:135〜140℃
【0095】実施例7 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−4
−(2−チエニル)フロ〔3,4−b〕ピリジン−5
(7H)オンの製造(化合物番号266) 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−7
−ヒドロキシ−4−(2−チエニル)フロ〔3,4−
b〕ピリジン−5(7H)オン0.7gをエチルアルコー
ル30mlに溶解し、氷冷攪拌下NaBH4 0.07gを添
加した。これを室温で30分間攪拌した後、エチルアル
コールを減圧留去した。10%HClで酸性にし、酢酸
エチル200mlで抽出、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢
酸エチル/ヘキサン=1/2)にて精製し、目的物0.
35g(収率52.0%)を得た。融点:120〜123
【0096】実施例8 メチル 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ルオキシ)−4−(2−チエニル)ニコチネートの製造
(化合物番号7) メチル 2−ヒドロキシ−4−(2−チエニル)ニコチ
ネート64.7g及び4,6−ジメトキシ−2−メチルス
ルホニルピリミジン66.0g及び炭酸カリウム50gを
秤量した。これにジメチルスルホキシド500mlを加
え、100℃で1.5時間攪拌した。この反応混合物を
水にあけ酢酸エチル1lにて抽出し、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)にて精製し、目
的物1.8g(収率1.8%)を得た。融点:113〜1
15℃
【0097】実施例9 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルオキ
シ)−4−(2−チエニル)ニコチン酸の製造(化合物
番号6) メチル 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ルオキシ)−4−(2−チエニル)ニコチネート1.5g
にジメチルスルホキシド20mlを加え、60℃で攪拌し
ながら2N水酸化ナトリウム水4.1gを滴下した。滴下
後さらに60℃で0.5時間攪拌した。水にあけ酢酸エ
チルで2回洗浄した。水層を10%HClでpH2とし
酢酸エチル200mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し得られた
固体をメタノールで再結し無色結晶の目的物0.6g(収
率41.1%)を得た。融点:184〜187℃
【0098】実施例10 1−t−ブチルカルボニルオキシエチル 4−(5−ク
ロロ−2−チエニル)−2−(4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−イルチオ)ニコチネートの製造(化合物番
号35) 4−(5−クロロ−2−チエニル)−2−(4,6−ジ
メトキシピリミジン−2−イルチオ)ニコチン酸0.2g
及び炭酸カリウム0.1gを秤量しN,N−ジメチルホル
ムアミド50mlを加えた。氷冷攪拌下、1−t−ブチル
カルボニルオキシ−1−クロロエタン0.1gを滴下し
た。滴下後室温にて一晩攪拌した。水にあけ酢酸エチル
100mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチ
ル/ヘキサン=1/3)にて精製して黄色油状物質の目
的物0.21g(収率80.0%)を得た。屈折率:1.5
740
【0099】実施例11 ソディウム 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イルカルボニル)−4−(2−チエニル)ニコチネー
トの製造(化合物番号233) 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−4
−(2−チエニル)−7−ヒドロキシフロ〔3,4−
b〕ピリジン−5(7H)オン0.4gをベンゼン100
mlに溶解し、氷冷下60%水素化ナトリウム0.05gを
添加した。その後、室温で一昼夜攪拌し、析出した結晶
をベンゼンにてよく洗浄し、目的物0.4g(収率97
%)を得た。融点:>300℃
【0100】実施例12 ソディウム 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イルチオ)−6−メチル−4−(2−チエニル)ニコ
チネートの製造(化合物番号234) 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルチオ)
−6−メチル−4−(2−チエニル)ニコチン酸0.6
5gをテトラヒドロフラン20mlにて溶解し、60%水
素化ナトリウム0.07gを加え、室温にて2時間攪拌し
た。析出した結晶を濾集し、目的物0.45g(収率6
5.5%)を得た。融点:232〜237℃
【0101】実施例13 メチル 2−〔1−シアノ−1−(4,6−ジメトキシ
ピリミジン−2−イル)メチル〕−4−フェニルニコチ
ネートの製造(化合物番号163) 60%水素化ナトリウム3.2gをn−ヘキサンにて洗浄
し、N,N−ジメチルホルムアミド100mlを加えた。
氷冷下、4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルアセ
トニトリル6gを徐々に加え、30分攪拌し、これにメ
チル 2−ブロモ−4−フェニルニコチネート10gを
加え、80℃にて2時間攪拌した。反応液を氷水にあ
け、希塩酸にてpH2〜3とし、析出した結晶をろ取
し、トルエン及び酢酸エチルにてよく洗浄した。得られ
た結晶を乾燥し、目的物5g(収率38%)を得た。融
点:198〜199℃
【0102】実施例14 メチル 2−〔1−シアノ−1−ヒドロキシ−1−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)メチル〕
−4−フェニルニコチネートの製造(化合物番号20
0) メチル 2−〔シアノ(4,6−ジメトキシピリミジン
−2−イル)メチル〕−4−フェニルニコチネート3.
9gをクロロホルム50mlに懸濁させ、70%メタクロ
ロ過安息香酸3gを加えた。室温にて30分攪拌し、亜
硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、食塩水でよく洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をイソプロピルエーテ
ル、酢酸エチル混合溶媒で結晶化させ、目的物2.9g
(収率73%)を得た。融点:126〜129℃
【0103】実施例15 7−シアノ−7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)−4−フェニルフロ〔3,4−b〕ピリジン−
5(7H)オンの製造(化合物番号305) メチル 2−〔シアノ(4,6−ジメトキシピリミジン
−2−イル)メチル〕−4−フェニルニコチネート1g
をジクロロメタン20mlに懸濁させ、これに70%メタ
クロロ過安息香酸0.8gを加え、室温にて2時間攪拌し
た。反応液を亜硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にてよく洗浄し、乾燥
後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をエタノール2
0mlに溶解し、濃塩酸0.5mlを加え40℃にて30分
攪拌した。エタノールを留去し、氷水を加え析出した結
晶をエタノールにて再結し、目的物0.31g(収率31
%)を得た。融点:196〜198℃
【0104】実施例16 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−7
−ヒドロキシ−4−(4−クロロフェニル)フロ〔3,
4−b〕ピリジン−5(7H)オンの製造(化合物番号
309) メチル 2−〔シアノ−(4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)メチル〕−4−(4−クロロフェニル)
ニコチネート2.2gをクロロホルム50mlに溶解し、7
0%メタクロロ過安息香酸1.07gを加え、室温にて1
時間攪拌した。反応液を飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶
液、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水でよく洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し得
られた粗生成物をテトラヒドロフラン30mlに溶解し、
水酸化ナトリウム0.7gを溶解した水溶液30mlを加
え、室温にて2時間攪拌した。反応液を氷水中にあけ、
希塩酸にてpH2〜3とし酢酸エチルにて抽出した。よ
く水洗した後に無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶
媒を留去し、得られた粗結晶をエタノールにてよく洗浄
し目的物1.5g(収率75%)を得た。融点:228〜
231℃
【0105】実施例17 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−4
−フェニルフロ〔3,4−b〕ピリジン−5(7H)オ
ンの製造(化合物番号307) 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−7
−ヒドロキシ−4−フェニルフロ〔3,4−b〕ピリジ
ン−5(7H)オン1gをエタノール30mlに溶解し、
室温にてNaBH4 0.1gを加えた。室温にて6時間攪
拌し、エタノールを留去後、氷水を加え、希塩酸にてp
H2〜3とし酢酸エチルにて抽出した。よく水洗した
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し、目的物0.7g(収率73%)を得
た。融点:151〜153.5℃
【0106】実施例18 ベンジル 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−
イルカルボニル)−4−フェニルニコチネートの製造
(化合物番号165) 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−7
−ヒドロキシ−4−フェニルフロ〔3,4−b〕ピリジ
ン−5(7H)オン0.5gをN,N−ジメチルホルムア
ミド10mlに溶解し、炭酸カリウム0.2gを加えよく攪
拌した。室温にてベンジルブロミド0.23gを滴下し、
一昼夜攪拌した。反応液を氷水にあけ酢酸エチルにて抽
出し、よく水洗した後に、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した。溶媒を留去し得られた粗結晶をイソプロピルエ
ーテルにて洗浄し、目的物0.5g(収率80%)を得
た。融点:124〜126℃
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】実施例24 ソディウム 2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イルカルボニル)−4−(4−クロロフェニル)ニコ
チネートの製造(化合物番号236) 7−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−4
−(4−クロロフェニル)−7−ヒドロキシフロ〔3,
4−b〕ピリジン−5−(7H)オン0.4gをトルエン
100mlに溶解し、これに60%水素化ナトリウム0.
05gを加え、室温にて一昼夜攪拌した。析出した結晶
を濾集し、アセトンにてよく洗浄し、目的物0.25g
(収率60%)を得た。融点:263〜267℃
【0113】
【0114】本発明の除草剤は、一般式化10又は化1
1で示されるニコチン酸誘導体を有効成分としてなる。
【0115】本発明化合物を除草剤として使用するには
本発明化合物それ自体で用いてもよいが、製剤化に一般
的に用いられる担体、界面活性剤、分散剤または補助剤
等を配合して、粉剤、水和剤、乳剤、微粒剤または粒剤
等に製剤して使用することもできる。
【0116】製剤化に際して用いられる担体としては、
例えばジークライト、タルク、ベントナイト、クレー、
カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライ
ト、炭酸カルシウム、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の固
体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロヘ
キノサン、メチルナフタレン等の液体担体等があげられ
る。
【0117】界面活性剤及び分散剤としては、例えばア
ルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジ
スルホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキ
ルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤として
は、例えばカルボキシメチルセルロース、ポリエチレン
グリコール、アラビアゴム等があげられる。使用に際し
ては適当な濃度に希釈して散布するかまたは直接施用す
る。
【0118】本発明の除草剤は茎葉散布、土壌施用また
は水面施用等により使用することができる。有効成分の
配合割合については必要に応じて適宜選ばれるが、粉剤
または粒剤とする場合は0.01〜10%(重量)、好
ましくは0.05〜5%(重量)の範囲から適宜選ぶの
がよい。また、乳剤及び水和剤とする場合は1〜50%
(重量)、好ましくは5〜30%(重量)の範囲から適
宜選ぶのがよい。
【0119】本発明の除草剤の施用量は使用される化合
物の種類、対象雑草、発生傾向、環境条件ならびに使用
する剤型等によってかわるが、粉剤及び粒剤のようにそ
のまま使用する場合は、有効成分として10アール当り
0.1g〜5kg、好ましくは1g〜1kgの範囲から適宜選
ぶのがよい。また、乳剤及び水和剤とする場合のように
液状で使用する場合は、0.1〜50,000ppm、好ま
しくは10〜10,000ppmの範囲から適宜選ぶのがよ
い。
【0120】また、本発明の化合物は必要に応じて殺虫
剤、殺菌剤、他の除草剤、植物生長調節剤、肥料等と混
用してもよい。
【0121】次に代表的な製剤例をあげて製剤方法を具
体的に説明する。化合物、添加剤の種類及び配合比率
は、これのみに限定されることなく広い範囲で変更可能
である。以下の説明において「部」は重量部を意味す
る。
【0122】製剤例1 水和剤 化合物番号305の10部にポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土
の20部、クレーの69部を混合粉砕し、水和剤を得
る。
【0123】製剤例2 水和剤 化合物番号63の10部にポリオキシエチレンオクチル
フェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土の
20部、ホワイトカーボンの5部、クレーの64部を混
合粉砕し、水和剤を得る。
【0124】製剤例3 水和剤 化合物番号32の10部にポリオキシエチレンオクチル
フェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土の
20部、ホワイトカーボンの5部、炭酸カルシウムの6
4部を混合粉砕し、水和剤を得る。 製剤例4 乳剤 化合物番号34の30部にキシレンとイソホロンの等量
混合物60部、界面活性剤ポリオキシエチレンソルビタ
ンアルキレート、ポリオキシエチレンアルキルアリール
ポリマー及びアルキルアリールスルホネートの混合物の
10部を加え、これらをよくかきまぜることによって乳
剤を得る。
【0125】製剤例5 粒剤 化合物番号307の10部、タルクとベントナイトを
1:3の割合に混合した増量剤の80部、ホワイトカー
ボンの5部、界面活性剤ポリオキシエチレンソルビタン
アルキレート、ポリオキシエチレンアルキルアリールポ
リマー及びアルキルアリールスルホネートの混合物の5
部に水10部を加え、よく練ってペースト状としたもの
を直径0.7mmのふるい穴から押し出して乾燥した後に
0.5〜1mmの長さに切断し、粒剤を得る。
【0126】
【発明の効果】本発明化合物は、畑地において問題とな
る種々の雑草、例えばオオイヌノフグリ、カミツレ、ナ
ズナ、オオイヌタデ、アオビユ、シロザ、イチビ、アメ
リカキンゴジカ、アメリカツノクサネム、ノアサガオ、
オナモミ等の広葉雑草をはじめ、ハマスゲ、キハマス
ゲ、ヒメクグ、カヤツリグサ、コゴメガヤツリ等の多年
生および1年生カヤツリグサ科雑草、ヒエ、エノコログ
サ、スズメノカタビラ、ジョンソングラス、ノスズメノ
テッポウ、野生エンバク等のイネ科雑草の発芽前から生
育期の広い範囲にわたって優れた除草効果を発揮する。
また、水田に発生するタイヌビエ、タマガヤツリ、コナ
ギ等の一年生雑草及びウリカワ、オモダカ、ミズガヤツ
リ、クログワイ、ホタルイ、ヘラオモダカ等の多年生雑
草を防除することもできる。
【0127】一方、本発明化合物は特にコムギ、オオム
ギ等の作物に対して高い安全性を示す。
【0128】次に試験例をあげて本発明化合物の奏する
効果を説明する。
【0129】 試験例1(水田土壌処理による除草効果試験) 100cm2のプラスチックポットに水田土壌を充填し、
代掻後、タイヌビエ(Ec)、コナギ(Mo)及びホタルイ(Sc)
の各種子を播種し、水深3cmに湛水した。翌日、製剤例
1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、水面滴下し
た。施用量は、有効成分を10アール当り100gとし
た。その後、温室内で育成し、処理後21日目に表24
の基準に従って除草効果を調査した。結果を表25に示
す。
【0130】
【表24】
【0131】
【表25】
【0132】
【表25】(続き)
【0133】 試験例2(畑地土壌処理による除草効果試験) 120cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、食
用ビエ(Ec)、オオイヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロザ
(Ch)、コゴメガヤツリ(Ci)の各種子を播種して覆土し
た。製剤例1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、1
0アール当り有効成分が100gになる様に、10アー
ル当り100lを小型噴霧器で土壌表面に均一に散布し
た。その後、温室内で育成し、処理21日目に表24の
基準に従って、除草効果を調査した。その結果を表26
に示す。
【0134】
【表26】
【0135】
【表26】(続き)
【0136】 試験例3(畑地茎葉処理による除草効果試験) 120cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、食
用ビエ(Ec)、オオイヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロザ
(Ch)、コゴメガヤツリ(Ci)の各種子を播種し、温室内で
2週間育成後、製剤例1に準じて調製した水和剤を水に
希釈し、10アール当り有効成分が100gになる様
に、10アール当り100lを小型噴霧器で植物体の上
方から全体に茎葉散布処理した。その後、温室内で育成
し、処理14日目に表24の基準に従って、除草効果を
調査した。その結果を表27に示す。
【0137】
【表27】
【0138】
【表27】(続き)
【0139】 試験例4(畑地土壌処理による作物選択性試験) 600cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、小
麦(Tr)、ブラックグラス(Al)、オオイヌタデ(Po)、アオ
ビユ(Am)、シロザ(Ch)の各種子を播種して覆土した。翌
日、製剤例1に準じて調製した水和剤の所定有効成分量
(ai,g/10a)を水で希釈し、10アール当り100lを
小型噴霧器で土壌表面に均一に散布した。その後、温室
内で育成し、処理後21日目に表24の基準に従って除
草効果を調査した。比較剤を含めた試験結果を表28に
示す。
【0140】
【表28】
【0141】
【表28】(続き)
【0142】 試験例5(畑地茎葉処理による作物選択性試験) 600cm2プラスチックポットに畑地土壌を充填し、小
麦(Tr)、ブラックグラス(Al)、オオイヌタデ(Po)、アオ
ビユ(Am)、シロザ(Ch)の各種子を播種し、温室内で2週
間育成後、製剤例1に準じて調製した水和剤の所定有効
成分量(ai,g/10a)を水で希釈し、10アール当り10
0lを小型噴霧器で植物体の上方から全体に茎葉散布処
理した。その後、温室内で育成し、処理14日目に表2
4の基準に従って、除草効果を調査した。比較剤を含め
た結果を表29に示す。
【0143】
【表29】
【0144】
【表29】(続き)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01N 43/66 A01N 43/66 43/76 43/76 43/78 43/78 B C07D 401/14 C07D 401/14 405/14 405/14 409/14 409/14 413/14 413/14 417/14 417/14 491/048 491/048 (72)発明者 大庭 伸之 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 和田 信英 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 立川 重彦 静岡県静岡市安西3丁目57番地 (72)発明者 宮沢 武重 静岡県小笠郡大東町岩滑1205番地の9 審査官 冨永 保 (56)参考文献 特開 平6−41116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 401/12 C07D 401/14 C07D 405/14 C07D 409/14 C07D 413/14 C07D 417/14 C07D 491/048 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 又は 【化2】 〔式中、Aは式 【化3】 (式中、Yはハロゲン原子、水酸基、置換されてもよい
    アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、ハロゲン置換されてもよいアルキル基、アシルオキ
    シ基、ベンジルオキシ基、ニトロ基を示し、R4は水素
    原子、アルキル基を示し、mは0又は1〜3の整数を示
    し、mが2又は3のときは相異なる基の組み合せであっ
    てもよい。)の各基を示し、Rは水素原子、水酸基、置
    換されても良いアルコキシ基、置換されても良いベンジ
    ルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
    基、置換されても良いフェノキシ基、置換されても良い
    フェニルチオ基、アルキルチオ基、1−イミダゾリル
    基、イソプロピリデンアミノオキシ基、式−NR5
    6(式中、R5及びR6は同一又は相異なり、水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、置換されても良いフェニル
    基、アルキルスルホニル基、置換されても良いフェニル
    スルホニル基を示す。また、R5、R6は窒素原子と共に
    環を形成しても良い。)で表される基を示し、R1、R2
    は同一又は相異なり、水素原子、アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロ
    ゲン原子置換アルコキシ基、アルキル基を示し、R3
    水素原子、水酸基、シアノ基、アルコキシカルボニル基
    を示し、Xはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
    基、アシルアミノ基を示し、nは0又は1〜2の整数を
    示し、nが2のときは相異なる基の組み合せであっても
    よい。Zはメチン基又は窒素原子を示し、Wは酸素原
    子、硫黄原子、メチレン基、シアノメチレン基、カルボ
    ニル基、1−シアノ−1−ヒドロキシメチレン基、式 【化4】 (式中、Rは前述の原子又は基を示す。)で示される基
    を示す。ただし、Wが酸素原子又は硫黄原子のとき、A
    がA−18、A−19、A−20又はA−21であるも
    のを除く。〕で表されるニコチン酸誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載のニコチン酸誘導体又はその
    塩を有効成分として含有する除草剤。
JP26190893A 1992-09-25 1993-09-24 ニコチン酸誘導体及び除草剤 Expired - Fee Related JP3276223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26190893A JP3276223B2 (ja) 1992-09-25 1993-09-24 ニコチン酸誘導体及び除草剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-334873 1992-09-25
JP33487392 1992-09-25
JP26190893A JP3276223B2 (ja) 1992-09-25 1993-09-24 ニコチン酸誘導体及び除草剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06199840A JPH06199840A (ja) 1994-07-19
JP3276223B2 true JP3276223B2 (ja) 2002-04-22

Family

ID=26545297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26190893A Expired - Fee Related JP3276223B2 (ja) 1992-09-25 1993-09-24 ニコチン酸誘導体及び除草剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3276223B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2004237412B2 (en) * 2003-05-08 2010-03-11 Merck Serono Sa Pyridinyl acetonitriles

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06199840A (ja) 1994-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4906285A (en) Pyrimidine derivatives and herbicidal method and compositions
KR900003400B1 (ko) 피콜린산 유도체 및 제초조성물
EP1101760B1 (en) Difluoromethanesulfonyl anilide derivatives, process for the preparation of them and herbicides containing them as the active ingredient
EP0581960A1 (en) Pyrimidine or triazine derivative and herbicide
EP0238711B1 (en) Thiadiazabicyclononane derivatives, processes for their production and herbizidal compositions
EP0776894A1 (en) Oxazole derivative, process for producing the same, and herbicide
DK165108B (da) 3-phenyluraciler og enolethere og salte deraf, fremgangsmaade til fremstilling deraf, ukrudtsbekaempelsesmiddel indeholdende disse forbindelser samt anvendelse af forbindelserne til bekaempelse af ukrudt
JPH0641118A (ja) ピコリン酸誘導体及び除草剤
RU2066321C1 (ru) Производные пиридина или их соли, способ их получения, гербицидная композиция и способ уничтожения сорняков
CA2128232A1 (en) Herbicides for citrus, oil palm, rubber and other plantation crops
WO2003029226A1 (en) Heterocyclyl substituted phenoxyalkyl-, phenylthioalkyl-, phenylaminoalkyl- and phenylalkyl-sulfamoylcarboxamides
JP2854640B2 (ja) 環状アミド誘導体および除草剤
US5565410A (en) Heterocyclic diones as pesticides and plant growth regulators
EP0506907A1 (en) Heterocyclic dione derivatives as pesticides and plant growth regulators
EP0652876A1 (en) Herbicidal triazinones
JP3217848B2 (ja) ピリジン誘導体及び除草剤
JP3276223B2 (ja) ニコチン酸誘導体及び除草剤
JPH04145081A (ja) ピラゾールカルボン酸誘導体及び除草剤
JP2690816B2 (ja) キノリニルオキサジアゾール除草剤
RU2133746C1 (ru) Производные никотиновой кислоты, способ их получения и гербицидная композиция
JP3074403B2 (ja) ピリミジン誘導体及びこれを含む除草剤
JPH09301973A (ja) クロメン誘導体及びこれを有効成分とする除草剤
EP0234352B1 (en) Sulfonamide compounds and salts thereof, herbicidal compositions containing them, and process for producing them
JP2004107323A (ja) 新規なハロアルキルスルホンアニリド誘導体及び除草剤並びにその使用方法
JP3038903B2 (ja) ウラシル誘導体及び有害生物防除剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees