JPH05318764A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH05318764A
JPH05318764A JP4187163A JP18716392A JPH05318764A JP H05318764 A JPH05318764 A JP H05318764A JP 4187163 A JP4187163 A JP 4187163A JP 18716392 A JP18716392 A JP 18716392A JP H05318764 A JPH05318764 A JP H05318764A
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JP
Japan
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cartridge
head
ink
black
jet recording
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Application number
JP4187163A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kinoshita
久之 木下
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/033,801 priority patent/US5359357A/en
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 インクジェット記録装置において、ヘッドカ
ートリッジの交換を容易に且つ短時間に行えるようにす
るとともに、ヘッドキャリッジへのヘッドカートリッジ
の装着時の固定位置が移動しないようにすること。 【構成】 ケース状のヘッド支持部材61およびその内
部に固定されたインクジェット記録ヘッドから構成され
たヘッドカートリッジK1は、被抜け止め防止部材62b
を備え、ヘッドキャリッジCは、ヘッドカートリッジの
下端部が上方から挿入される断面略長方形のカートリッ
ジ装着孔22の側面に形成されたカートリッジ載置部2
2b,22cを有している。前記カートリッジ載置部22
b,22cに載置されたヘッドカートリッジK1を押圧部
材51により後方に押圧すると、前記被抜け止め防止部
材62bは抜け止め防止孔22dに係止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクタンク内に収容
された記録液としてのインクを、インクジェット記録ヘ
ッドのインク吐出口から液滴として吐出、飛翔させ被記
録媒体に付着させて記録を行うインクジェット記録装置
に関し、特に、インクタンクに接続可能なインクジョイ
ントが装着されたヘッド支持部材およびこのヘッド支持
部材に支持されたインクジェット記録ヘッドを有するヘ
ッドカートリッジと、このヘッドカートリッジが着脱自
在に装着されるとともに主走査方向に往復駆動されるヘ
ッドキャリッジと、を備えたインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、高速印字、低
騒音などの特徴を有し情報処理装置の記録装置として最
近広く用いられている。このようなインクジェット記録
装置において、インクジェット記録ヘッドの寿命または
故障等に応じてインクジェット記録ヘッドを交換した
り、インク切れに応じてインクを補充したりする必要が
ある。前記インクジェット記録ヘッドの交換を容易にす
るため従来、インクジェット記録ヘッドおよびこれを支
持するヘッド支持部材から構成される交換用のヘッドカ
ートリッジが用いられている。前記ヘッドカートリッジ
の交換に際しては、ヘッドキャリッジ上において、交換
した新しいインクジェット記録ヘッドの位置決めを正確
に行う必要があるが、特にカラー記録を行う場合の、イ
エロー、マゼンタ、シアンの各色のインクジェット記録
ヘッドの位置決めは正確に行う必要がある。前記カラー
のインクジェット記録ヘッドをヘッドキャリッジに位置
決め固定する方法は、例えば特開昭61−121940
号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭61−12
1940号公報に記載された方法は、くさび状のヘッド
押さえ部材を用いて位置決めを行う構成となっており、
インクジェット記録ヘッドのヘッドキャリッジへの着脱
時の操作性が悪いという問題点がある。また、この特開
昭61−121940号公報にはインクの補充方法が記
載されていない。
【0004】インクの補充方法としては、次の(A3
1),(A32)の方法がある。 (A31) ヘッドカートリッジにカートリッジ式のイン
クタンクを着脱自在に装着できるようにする方法。 (A32) インクジェット記録装置の適当な位置に配置
したインクタンクとヘッドキャリッジに装着したキャリ
ッジ側インク接続部材との間をインク流路で接続し、ヘ
ッドカートリッジをヘッドキャリッジに装着したときに
ヘッドカートリッジ側インク接続部が前記キャリッジ側
インク接続部に自動的に接続されるようにする方法。 前記(A31),(A32)の方法を採用した場合、前記ヘ
ッドカートリッジの交換は容易に短時間で行えることが
望ましく、また、ヘッドキャリッジに対するインクジェ
ット記録ヘッドの位置決めを正確に行えることが望まし
い。
【0005】前記(A31)の方法を用いた技術は、特開
平2−198862号公報に記載されている。この特開
平2−198862号公報には、主走査方向に往復移動
されるヘッドキャリッジ(主走査キャリア)に対して、
インクジェット記録ヘッドとインクタンクとを一体化し
たものを固定レバーにより固定する技術が開示されてい
る。しかしながら、この公報には、ヘッドカートリッジ
およびインクタンクを一体化したものをヘッドキャリッ
ジに装着する具体的構造が記載されていない。すなわ
ち、前記特開平2−198862号公報には、ヘッドキ
ャリッジに対するインクジェット記録ヘッドの位置決め
を正確に行うための構造が開示されていない。
【0006】また前記(A32)の方法を採用した場合、
すなわち、インクジェット記録装置の適当な位置に配置
したインクタンクとヘッドキャリッジに装着したキャリ
ッジ側インク接続部材との間をインク流路で接続し、ヘ
ッドカートリッジをヘッドキャリッジに装着したときに
ヘッドカートリッジ側インク接続部が前記キャリッジ側
インク接続部に自動的に接続される方法を採用した場
合、次のような点を考慮しなければならない。インクジ
ェット記録装置においては、インクジェット記録ヘッド
のインク吐出口のインク詰まりを防止するため、前記イ
ンク吐出口を密封するためのキャッピング装置が設けら
れている。前記キャッピング装置は、ヘッドキャリッジ
がホーム位置に停止すると、前記インク吐出口周囲すな
わちヘッドカートリッジ先端にインク吐出口密封用のキ
ャップを押し付ける。その場合、ヘッドキャリッジ上で
のヘッドカートリッジの位置が確実に固定されていない
と、ヘッドキャリッジ上でヘッドカートリッジが移動す
ることになる。その移動は、前記ヘッドカートリッジ側
インク接続部と前記キャリッジ側インク接続部との間の
移動を引き起こすことになる。前記ヘッドカートリッジ
側インク接続部と前記キャリッジ側インク接続部との間
の移動は、それらのインク接続部でのインク漏れの原因
となるので好ましくない。
【0007】また、前記ヘッドキャリッジが振動した場
合、前記インク接続部において、前記ヘッドカートリッ
ジ側インク接続部と前記キャリッジ側インク接続部との
間に相対的微小移動が発生することがある。したがって
前記インク接続部は、前記相対的微小移動が発生しても
インク漏れが生じないような構成とすることが好まし
い。
【0008】本発明は、前述の事情に鑑み、主走査方向
に往復駆動されるヘッドキャリッジ上に着脱可能なヘッ
ドカートリッジ(インクジェット記録ヘッドを有するヘ
ッドカートリッジ)を用いて印字するインクジェット記
録装置において、次の(A41)〜(A46)の記載内容を
主な課題とする。 (A41) ヘッドカートリッジの交換を容易に且つ短時
間に行えるようにするとともに、ヘッドキャリッジへの
ヘッドカートリッジの装着時の固定位置が移動しないよ
うにすること。 (A42) 異なる色のインクを用いてカラー記録行うた
めの複数のインクジェット記録ヘッドを有するインクジ
ェット記録装置において、イエロー、マゼンタ、および
シアンの各色に対応する3個のインクジェット記録ヘッ
ドをヘッドキャリッジ上の所定位置に容易に正確に位置
決め固定できるようにすること。 (A43) イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応し
て設けられた3個のインクジェット記録ヘッドをヘッド
キャリッジ上にスペース効率良く配置できるようにする
こと。 (A44) インクタンクの交換、およびインクジェット
記録ヘッドの交換を行う際、それらの交換作業をヘッド
キャリッジ上方から楽に行えるようにすること。 (A45) 適当な位置に固定配置されたインクタンクに
柔軟性のあるインク供給チューブを介して接続されたジ
ョイント接続部材をヘッドキャリッジに装着した場合、
ヘッドカートリッジがヘッドキャリッジに装着されたと
きに、ヘッドカートリッジのインクジョイントと前記ジ
ョイント接続部とを容易にインク漏れせずに接続できる
ようにすること。 (A46) インクジョイントと前記ジョイント接続部と
の位置がずれていても、適切な接続状態が得られるよう
にするとともに、前記両部材の間に振動等による相対的
移動が生じても損傷することなく、水密な接続状態を保
持できるようにすること。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明の構成を説明するが、本発明の
要件には、後述の実施例の要素との対応を容易にするた
め、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記し
ている。その際、本発明の要件が実施例の複数の要素に
対応する場合には実施例の複数の要素の符号を+で連結
して記載する。なお、本発明を後述の実施例の符号と対
応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするた
めであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではな
い。
【0010】前記課題を解決するために、本出願の第1
発明のインクジェット記録装置は、インクタンク(T
1,T2,T3,T4)と連通可能なインクジョイント(6
4,84)が設けられたヘッド支持部材(61,81)
と、前記ヘッド支持部材(61,81)に固定されたヒ
ートシンク(71)、このヒートシンク(71)の先端
部に装着されるとともに複数のインク吐出口を有するヘ
ッドチップ(74)、および前記複数のインク吐出口と
前記インクジョイント(64,84)内部とを連通させ
るインク供給路から構成されたインクジェット記録ヘッ
ド(H)と、を有するヘッドカートリッジ(K1,K2)
と、前記ヘッドカートリッジ(K1,K2)が着脱自在に
装着されるとともに主走査方向に往復駆動されるヘッド
キャリッジ(C)と、を備えたインクジェット記録装置
において、下記の要件(A1)〜(A9)を備えたことを
特徴とする、(A1) 前記ヘッド支持部材(61,8
1)は下部平断面の形状が略長方形のケースによって構
成されるとともに前記インクジェット記録ヘッド(H)
は前記ヘッド支持部材(61,81)内部に固定されて
いること、(A2) 前記ヘッド支持部材(61,8
1)およびその内部に固定された前記インクジェット記
録ヘッド(H)から構成される前記ヘッドカートリッジ
(K1,K2)の下端面または後端面のいずれかの面に前
記インク吐出口が設けられていること、(A3) 前記
ヘッドカートリッジ(K1,K2)の左右両側面には被支
持用突出部材(62c,62d;82c,82d)が設けら
れていること、(A4) 前記ヘッドキャリッジ(C)
には前記ヘッドカートリッジ(K1,K2)の下部が上方
から挿入される断面略長方形のカートリッジ装着孔(2
2,23)が形成され、カートリッジ装着孔(22,2
3)の左右両側面には前記被支持用突出部材(62c,
62d;82c,82d)を前後方向に移動可能に支持す
るためのカートリッジ載置部(22b,22c,23b,
23c)が設けられていること、(A5) 前記ヘッドキ
ャリッジ(C)には、前記カートリッジ載置部(22
b,22c,23b,23c)に前記被支持用突出部材(6
2c,62d;82c,82d)が支持されたヘッドカート
リッジ(K1,K2)を後方に押圧する押圧部材(51,
56)が設けられていること、(A6) 前記カートリ
ッジ載置部(22b,22c,23b,23c)に前記被支
持用突出部材(62c,62d;82c,82d)が支持さ
れたヘッドカートリッジ(K1,K2)が前記押圧部材
(51,56)により後方に押圧されて移動し、カート
リッジ装着状態となったときに前記カートリッジ装着孔
(22,23)からのヘッドカートリッジ(K1,K2)
の上方への移動を阻止する手段(22d+62b,22c
+62e;23d+82b,23c+82e)が設けられた
こと、(A7) 前記カートリッジ装着状態での前記押
圧部材(51,56)の位置を保持する装着状態保持手
段が設けられたこと。(A8) 前記カートリッジ装着
孔(22,23)の後面とヘッドカートリッジ(K1,
K2)後面との間には、前記被抜け止め防止部材(62
b,62e;82b,82e)と抜け止め防止部材(22
d,22c;23d,23c)とが係合したカートリッジ装
着状態において前記ヘッドカートリッジ(K1,K2)の
前後方向の位置決めを行うカートリッジ前後方向位置決
め手段が設けられたこと、(A9) 前記カートリッジ
装着孔(22,23)の左右両側面と前記ヘッドカート
リッジ(K1,K2)の左右両側面との間にはそれぞれ、
前記被抜け止め防止部材(62b,62e;82b,82
e)と抜け止め防止部材(22d,22c;23d,23
c)とが係合したカートリッジ装着状態において前記ヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)の左右方向の位置決めを
行うカートリッジ左右方向位置決め手段が設けられたこ
と。
【0011】また、本出願の第2発明のインクジェット
記録装置は、前記第1発明のインクジェット記録装置に
おいて、下記の要件(A10)〜(A12)を備えたことを
特徴とする、(A10) 前記カートリッジ装着孔(2
2,23)からのヘッドカートリッジ(K1,K2)の上
方への移動を阻止する手段(22d+62b,22c+6
2e;23d+82b,23c+82e)は、前記カートリ
ッジ装着孔(22,23)の後部に設けられた抜け止め
防止部材(22d,23d)およびヘッド支持部材(6
1,81)後部に設けられて前記抜け止め防止部材(2
2d,23d)に係止される被抜け止め防止部材(62
b,82b)から構成されるカートリッジ後部係止手段
(22d+62b、23d+82b)を有すること、(A1
1) 前記カートリッジ装着孔(22,23)からのヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)の上方への移動を阻止す
る手段(22d+62b,22c+62e;23d+82b,
23c+82e)は、前記カートリッジ装着孔(22,2
3)の左右の側壁の前部にそれぞれ設けられた抜け止め
防止部材(22c,23c)および前記ヘッド支持部材
(61,81)の左右の側壁の前部にそれぞれ設けられ
て前記抜け止め防止部材(22c,23c)に係止される
被抜け止め防止部材(62e,82e)から構成されるカ
ートリッジ前部係止手段(22c+62e,23c+82
e)を有すること。(A12) 前記カートリッジ後部係
止手段(22d+62b,23d+82b)は、前記カート
リッジ装着孔(22,23)の後面に設けられた抜け止
め防止部材(22d,23d)およびヘッド支持部材(6
1,81)後面に設けられて前記抜け止め防止部材(2
2d,23d)に係止される被抜け止め防止部材(62
b,82b)から構成されたこと。
【0012】また、本出願の第3発明のインクジェット
記録装置は、前記第2発明のインクジェット記録装置に
おいて、下記の要件(A13)を備えたことを特徴とす
る。 (A13) 前記カートリッジ後部係止手段(22d+6
2b,23d+82b)の抜け止め防止部材(22d,23
d)はカートリッジ装着孔(22,23)の後面に形成
された抜け止め防止孔(22d,23d)により構成さ
れ、被抜け止め防止部材(62b,82b)は前記抜け止
め防止孔(22d,23d)に嵌合する被抜け止め防止突
起(62b,82b)により構成されたこと。
【0013】また、本出願の第4発明のインクジェット
記録装置は、前記第1〜第3発明のいずれかのインクジ
ェット記録装置において、下記の要件(A14)を備えた
ことを特徴とする、(A14) 前記押圧部材(51,5
6)は、ヘッドキャリッジ(C)上に回動可能に設けら
れた回動レバー(52,57)と、この回動レバー(5
2,57)と一体的に回動するとともに回動時に前記ヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)の前面に当接する押圧カ
ム面を有するカム部材(52b)とから構成されたこ
と、
【0014】また、本出願の第5発明のインクジェット
記録装置は、前記第4発明のインクジェット記録装置に
おいて、下記の要件(A15)を備えたことを特徴とす
る、(A15) 前記装着状態保持手段は、前記回動レバ
ー(52,57)とこの回動レバー(52,57)を回
動可能に支持する部材(26,27,28)との間に設
けられ、前記回動レバー(52,57)が所定回動位置
より押圧側に回動されたときには回動レバー(52,5
7)を押圧方向に回動させる引っ張りバネ(54)を有
すること。
【0015】また、本出願の第6発明のインクジェット
記録装置は、前記第1〜第5発明のインクジェット記録
装置において、下記の要件(A16)を備えたことを特徴
とする、(A16) 前記カートリッジ前後方向位置決め
手段は、前記カートリッジ装着孔(22,23)の平坦
な後面とヘッドカートリッジ(K1,K2)後面に左右に
離れて設けられ且つ前記カートリッジ装着孔(22,2
3)の後面に当接する一対の位置決め突起(62h,8
2h)により構成されたこと。
【0016】また、本出願の第7発明のインクジェット
記録装置は、前記第1〜第6発明のインクジェット記録
装置において、下記の要件(A17)を備えたことを特徴
とする、(A17) 前記カートリッジ左右方向位置決め
手段は、前記カートリッジ装着孔(22,23)の左右
方向の幅が狭く形成された左右の側壁部分と、ヘッドカ
ートリッジ(K1,K2)の左右両側面にそれぞれ設けら
れ且つ外側縁が前記幅の狭い側壁部分に接する被支持用
突出部材(62d,82d)により構成されたこと。
【0017】また、本出願の第8発明のインクジェット
記録装置は、前記第1〜7発明のインクジェット記録装
置において、下記の要件(A18)を備えたことを特徴と
する、(A18) 前記ヘッドキャリッジ(C)には、前
記カートリッジ載置部(22b,22c,23b,23c)
に載置されたヘッドカートリッジ(K1,K2)のインク
ジョイント(64,84)と対向する位置で且つ、前記
カートリッジ装着状態に保持されたヘッドカートリッジ
(K1,K2)のインクジョイント(64,84)と接続
する位置に、ジョイント接続部材(41)が設けられ、
このジョイント接続部材(41)は柔軟性のあるインク
供給チューブ(42)を介して適当な位置に固定配置さ
れたインクタンク(T1,T2,T3,T4)に接続され、
前記インクジョイント(64,84)およびジョイント
接続部材(41)の接合部分のすくなくとも一方の接合
部分が変位可能に構成されたこと。
【0018】また、本出願の第9発明のインクジェット
記録装置は、前記第1〜第8発明のインクジェット記録
装置において、下記の要件(A19)を備えたことを特徴
とする、(A19) 前記ヘッドカートリッジ(K1,K
2)には、前記インクジョイント(64,84)に接続
可能なジョイント接続部材(41)を有するインクタン
ク(T1,T2,T3,T4)を着脱自在に装着するタンク
装着部材(S1,S2)が設けられたこと。
【0019】また、本出願の第10発明のインクジェッ
ト記録装置は、前記第1〜第9発明のいずれかのインク
ジェット記録装置において、下記の要件(A20),(A
21)を備えたことを特徴とする、(A20) 前記ヘッド
カートリッジ(K2)は、1個のヘッド支持部材(8
1)と、その内部に固定されたイエロー、マゼンタ、シ
アンの3色のインクをそれぞれ吐出する3個のインクジ
ェット記録ヘッド(H)とを有すること、(A21) 前
記ヘッドカートリッジ(K2)には前記3個のインクジ
ェット記録ヘッド(H)のヘッドチップ(74)内部に
それぞれ連通する3個のインクジョイント(84)が設
けられたこと。
【0020】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。前述の特徴を備えた本出願の第1発明のインクジ
ェット記録装置は、ヘッドカートリッジ(K1,K2)と
このヘッドカートリッジ(K1,K2)が着脱自在に装着
されるとともに主走査方向に往復駆動されるヘッドキャ
リッジ(C)とを有している。そして、前記ヘッドカー
トリッジ(K1,K2)は、インクタンク(T1,T2,T
3,T4)と連通可能なインクジョイント(64,84)
が設けられたヘッド支持部材(61,81)と、前記ヘ
ッド支持部材(61,81)に固定されたヒートシンク
(71)、このヒートシンク(71)の先端部に装着さ
れるとともに複数のインク吐出口を有するヘッドチップ
(74)、および前記複数のインク吐出口と前記インク
ジョイント(64,84)内部とを連通させるインク供
給路から構成されたインクジェット記録ヘッド(H)
と、を有している。前記ヘッド支持部材(61,81)
は下部平断面の形状が略長方形のケースによって構成さ
れるとともに前記インクジェット記録ヘッド(H)は前
記ヘッド支持部材(61,81)内部に固定されてい
る。したがって、ヘッドカートリッジ(K1,K2)は、
下部平断面の形状が略長方形であり、その左右両側面に
は被支持用突出部材(62c,62d;82c,82d)が
設けられている。
【0021】このヘッドカートリッジ(K1,K2)の下
部を、前記ヘッドキャリッジ(C)に形成された断面略
長方形のカートリッジ装着孔(22,23)に上方から
挿入すると、ヘッドカートリッジ(K1,K2)下部はカ
ートリッジ装着孔内面(22a,23a)に沿って案内さ
れる。そして、前記ヘッドカートリッジ(K1,K2)の
ヘッド支持部材(61,81)の被支持用突出部材(6
2c,62d;82c,82d)が前記ヘッドキャリッジ
(C)のカートリッジ装着孔(22,23)の左右両側
面に形成されたカートリッジ載置部(22b,22c,2
3b,23c)に到達し、前後方向に移動可能に支持され
る。前記ヘッドキャリッジ(C)のカートリッジ載置部
(22b,22c,23b,23c)に前記被支持用突出部
材(62c,62d;82c,82d)が支持されたヘッド
カートリッジ(K1,K2)をヘッドキャリッジ(C)に
設けられた押圧部材(51,56)により、後方に押圧
すると、ヘッドカートリッジ(K1,K2)は後方に移動
して、前記カートリッジ装着孔(22,23)からのヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)の上方への移動を阻止す
る手段により、上方への移動が阻止される。このよう
な、ヘッドキャリッジ(C)のカートリッジ装着孔(2
2,23)からのヘッドカートリッジ(K1,K2)の上
方への移動を阻止する手段は、カートリッジ装着孔(2
2,23)内面およびヘッド支持部材(61,81)外
面に互いに係合する抜け止め防止部材(22d,22c;
23d,23c)および被抜け止め防止部材(62b,6
2e;82b,82e)等を設けることにより容易に実現
することができる。前記カートリッジ装着孔(22,2
3)からのヘッドカートリッジ(K1,K2)の上方への
移動が阻止された状態、すなわちカートリッジ装着状態
での前記押圧部材(51,56)の位置は装着状態保持
手段により保持される。したがって、ヘッドキャリッジ
(C)に装着されたヘッドカートリッジ(K1,K2)は
装着状態に確実に保持され、ヘッドキャリッジ(C)上
に固定される。
【0022】前記カートリッジ装着状態において、前記
ヒートシンク(71)先端部に設けられた前記ヘッドチ
ップ(74)の複数のインク吐出口のインク詰まりを防
止するためのキャッピング装置は、前記ヘッドチップ
(74)周囲のインクジェット記録ヘッド(H)先端を
押すことになる。その場合、前記ヘッドカートリッジ
(K1,K2)は、前記ヘッドキャリッジ(C)に対して
相対的に移動する力を受けることになる。前記ヘッドキ
ャリッジ(C)に対してヘッドカートリッジ(K1,K
2)が相対的に移動する力の方向は、前記インク吐出口
がヘッドカートリッジ(K1,K2)の下端に設けられて
いる場合は上方となり、前端に設けられている場合は後
方となる。しかしながら前述のようにカートリッジ装着
状態では、ヘッドカートリッジ(K1,K2)は、ヘッド
キャリッジ(C)上に強固に固定されているので、ヘッ
ドキャリッジ(C)から上方または後方に移動すること
はない。
【0023】前記カートリッジ装着状態において、ヘッ
ドキャリッジ(C)上でのヘッドカートリッジ(K1,
K2)の位置は、カートリッジ前後方向位置決め手段お
よびカートリッジ左右方向位置決め手段により位置決め
される。このようなヘッドキャリッジ(C)上でのヘッ
ドカートリッジ(K1,K2)の位置決めは、前記カート
リッジ装着孔(22,23)の後面とこれに対向するヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)後面との間の位置関係お
よび前記カートリッジ装着孔(22,23)の左右両側
面とこれらに対向する前記ヘッドカートリッジ(K1,
K2)の左右両側面との間の位置関係を定めることによ
り容易に実現することができる。
【0024】前述のようにしてヘッドキャリッジ(C)
上に位置決め固定されたヘッドカートリッジ(K1,K
2)のインクジョイント(64,84)に前記ジョイン
ト接続部材(41)を接続すると、インクタンク(T
1,T2,T3,T4)のインクがジョイント接続部材(4
1)、インクジョイント(64,84)、および、ヘッ
ドチップ(74)を流れて、前記ヘッドカートリッジ
(K1,K2)の下端面または後端面のいずれかの面に設
けられたインク吐出口から吐出可能となる。このインク
吐出口に面して記録紙を配置すればインクジェット記録
を行うことができる。
【0025】インクジェット記録ヘッド(H)の交換す
なわちヘッドカートリッジ(K1,K2)の交換を行う際
には、前記押圧部材(51,56)の押圧力を解除し
て、ヘッドカートリッジ(K1,K2)を前記押圧力によ
って押圧された方向と逆方向に移動させる。そうする
と、ヘッドカートリッジ(K1,K2)の前記被抜け止め
防止部材(62b,62e,82b,82e)とヘッドキャ
リッジ(C)の抜け止め防止部材(22c,22d,23
c,23d)との係合が解除される。そしてヘッドカート
リッジ(K1,K2)は前記ヘッドキャリッジ(C)への
挿入方向(下方)と逆方向(上方)に自由に移動できる
ようになる。したがって、ヘッドカートリッジ(K1,
K2)を前記ヘッドキャリッジ(C)への挿入方向(下
方)と逆方向(上方)に引っ張れば、インクジェット記
録ヘッド(H)を有するヘッドカートリッジ(K1,K
2)はキャリッジ(C)から離脱する。
【0026】前述の特徴を備えた本出願の第2発明のイ
ンクジェット記録装置では、前記カートリッジ装着孔
(22,23)からのヘッドカートリッジ(K1,K2)
の上方への移動を阻止する手段は、カートリッジ後部係
止手段(22d+62b,23d+82b)およびカートリ
ッジ前部係止手段(22c+62e,23c+82e)を有
している。前記カートリッジ後部係止手段(22d+6
2b,23d+82b)により、ヘッドカートリッジ(K
1,K2)の後部がヘッドキャリッジ(C)のカートリッ
ジ装着孔(22,23)の後部に係止される。また、カ
ートリッジ前部係止手段(22c+62e,23c+82
e)により、ヘッドカートリッジ(K1,K2)の前部が
ヘッドキャリッジ(C)のカートリッジ装着孔(22,
23)の前部に係止される。このような、ヘッドキャリ
ッジ(C)のカートリッジ装着孔(22,23)へのヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)の係止は、カートリッジ
装着孔(22,23)に設けた抜け止め防止部材(22
d,22c;23d,23c)にヘッド支持部材(61,8
1)の被抜け止め防止部材(62b,62e;82b,8
2e)を係止させることにより容易に実現するすること
ができる。前記カートリッジ後部係止手段(22d+6
2b,23d+82b)は、前記カートリッジ装着孔(2
2,23)の後面に設けられた抜け止め防止部材(22
d,22c;23d,23c)およびヘッド支持部材(6
1,81)後面に設けられて前記抜け止め防止部材(2
2d,22c;23d,23c)に係止される被抜け止め防
止部材(62b,62e;82b,82e)から構成されて
いる。前述のように、ヘッドカートリッジ(K1,K2)
の後面すなわちヘッド支持部材(61,81)の後面は
前記カートリッジ装着孔(22,23)の後面に向けて
押圧されるので、ヘッド支持部材(61,81)の後面
および前記カートリッジ装着孔(22,23)の後面間
に被抜け止め防止部材(62b,62e;82b,82e)
およびこれを係止する抜け止め防止部材(22d,22
c;23d,23c)を設けることは容易である。
【0027】前述の特徴を備えた本出願の第3発明のイ
ンクジェット記録装置では、前記カートリッジ後部係止
手段(22d+62b,23d+82b)の抜け止め防止部
材(22d,23d)はカートリッジ装着孔(22,2
3)の後面に形成された抜け止め防止孔(22d,23
d)により構成され、被抜け止め防止部材(62b,82
b)は前記抜け止め防止孔(22d,23d)に嵌合する
被抜け止め防止突起(62b,82b)により構成されて
いる。前記抜け止め防止孔(22d,23d)および被抜
け止め防止突起(62b,82b)は構造が簡素で、製作
も容易である。
【0028】前述の特徴を備えた本出願の第4発明のイ
ンクジェット記録装置では、前記押圧部材(51,5
6)は、ヘッドキャリッジ(C)上に回動可能に設けら
れた回動レバー(52,57)と、この回動レバー(5
2,57)と一体的に回動するとともに回動時に前記ヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)の前面に当接する押圧カ
ム面を有するカム部材(52b)とから構成されてい
る。このような押圧部材(51,56)は構成が簡素で
且つ丈夫である。
【0029】前述の特徴を備えた本出願の第5発明のイ
ンクジェット記録装置では、前記装着状態保持手段は、
前記回動レバー(52,57)とこの回動レバー(5
2,57)を回動可能に支持する部材(26,27,2
8)との間に設けられ、前記回動レバー(52,57)
が所定回動位置より押圧側に回動されたときには回動レ
バー(52,57)を押圧方向に回動させる引っ張りバ
ネ(54)を有する。前記引っ張りバネ(54)は、前
記回動レバー(52)が所定回動位置より押圧側に回動
されたときには回動レバー(52)を押圧方向に回動さ
せるように作用する。したがって、この回動レバー(5
2)と一体的に回動するとともに回動時に前記ヘッド支
持部材(61,81)の外側面に当接する押圧カム面を
有するカム部材(52b)は、前記引っ張りバネ(5
4)により、前記ヘッドカートリッジ(K1,K2)を前
記装着状態に保つ位置に保持される。このような構成は
簡素で製作が容易であり、さらに作用(前記装着状態を
保持する作用)も確実である。
【0030】前述の特徴を備えた本出願の第6発明のイ
ンクジェット記録装置では、前記カートリッジ前後方向
位置決め手段は、前記カートリッジ装着孔(22,2
3)の平坦な後面と、ヘッドカートリッジ(K1,K2)
後面に左右に離れて設けられ且つ前記カートリッジ装着
孔(22,23)の後面に当接する一対の位置決め突起
とにより構成されている。したがって、前記ヘッドキャ
リッジ(C)のカートリッジ載置部(22b,22c,2
3b,23c)に前記被支持用突出部材(62c,62d;
82c,82d)が支持されたヘッドカートリッジ(K
1,K2)をヘッドキャリッジ(C)に設けられた押圧部
材(51,56)により、後方に押圧すると、前記カー
トリッジ装着孔(22,23)の平坦な後面と前記一対
の位置決め突起とが当接してヘッドカートリッジ(K
1,K2)の前後方向の位置が定まる。
【0031】前述の特徴を備えた本出願の第7発明のイ
ンクジェット記録装置では、前記カートリッジ左右方向
位置決め手段は、前記カートリッジ装着孔(22,2
3)の左右方向の幅が狭く形成された左右の側壁部分
と、ヘッドカートリッジ(K1,K2)の左右両側面にれ
ぞれ設けられ且つ外側縁が前記幅の狭い側壁部分に接す
る被支持用突出部材(62d,82d)とにより構成され
ている。したがって、前記ヘッドキャリッジ(C)のカ
ートリッジ載置部(22b,22c,23b,23c)に前
記被支持用突出部材(62c,62d;82c,82d)が
支持されたヘッドカートリッジ(K1,K2)をヘッドキ
ャリッジ(C)に設けられた押圧部材(51,56)に
より、後方に押圧すると、前記カートリッジ装着孔(2
2,23)の左右方向の幅が狭く形成された左右の側壁
部分と、ヘッドカートリッジ(K1,K2)の左右両側面
にれぞれ設けられ設けられた被支持用突出部材(62
d,82d)の外側縁とが接して、ヘッドカートリッジ
(K1,K2)の左右方向の位置が定まる。
【0032】前述の特徴を備えた本出願の第8発明のイ
ンクジェット記録装置では、前記ヘッドキャリッジ
(C)には、前記カートリッジ載置部(22b,22c,
23b,23c)に載置されたヘッドカートリッジ(K
1,K2)のインクジョイント(64,84)と対向する
位置で且つ、前記カートリッジ装着状態に保持されたヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)のインクジョイント(6
4,84)と接続する位置に、ジョイント接続部材(4
1)が設けられている。ヘッドキャリッジ(C)の前記
カートリッジ載置部(22b,22c,23b,23c)に
ヘッドカートリッジ(K1,K2)を載置した状態では、
前記ジョイント接続部材(41)は前記ヘッドカートリ
ッジ(K1,K2)のインクジョイント(64,84)と
対向する位置に配置される。この状態で前記押圧部材
(51,56)によりヘッドカートリッジ(K1,K2)
を押圧すると、ヘッドカートリッジ(K1,K2)はカー
トリッジ載置部(22b,22c,23b,23c)上で後
方に移動して、前記カートリッジ装着状態となる。
【0033】このとき、前記ヘッドキャリッジ(C)の
前記にジョイント接続部材(41)に前記ヘッドカート
リッジ(K1,K2)のインクジョイント(64,84)
が押し付けられる。前記インクジョイント(64,8
4)およびジョイント接続部材(41)は、それらのす
くなくとも一方の接合部分(41c)が変位可能に構成
されているので、前記インクジョイント(64,84)
の位置とジョイント接続部材(41)の位置とがずれて
いても、その位置ずれは自動的に補償されて適切な状態
で接続される。前記ジョイント接続部材(41)は柔軟
性のあるインク供給チューブ(42)を介して適当な位
置に固定配置されたインクタンクに接続されているの
で、ジョイント接続部材(41)に接続されたインクジ
ョイント(64,84)にインクを供給できるようにな
る。したがって、前記インクタンクのインクがジョイン
ト接続部材(41)、インクジョイント(64,8
4)、および、ヘッドチップ(74)を流れて、前記ヘ
ッドカートリッジ(K1,K2)の下端面または後端面の
いずれかの面に設けられたインク吐出口から吐出可能と
なる。
【0034】前述の特徴を備えた本出願の第9発明のイ
ンクジェット記録装置では、前記ヘッドカートリッジ
(K1,K2)には、前記インクジョイント(64,8
4)に接続可能なジョイント接続部材(41)を有する
インクタンク(T1,T2,T3,T4)を着脱自在に装着
するタンク装着部材(S1,S2)が設けられている。し
たがって、前記ヘッドカートリッジ(K1,K2)のタン
ク装着部材(S1,S2)にインクタンク(T1,T2,T
3,T4)を装着して前記インクジョイント(64,8
4)およびジョイント接続部材(41)を接続すると、
前記インクタンク(T1,T2,T3,T4)のインクがジ
ョイント接続部材(41)、インクジョイント(64,
84)、および、ヘッドチップ(74)を流れて、前記
ヘッドカートリッジ(K1,K2)の下端面または後端面
のいずれかの面に設けられたインク吐出口から吐出可能
となる。
【0035】前述の特徴を備えた本出願の第10発明の
インクジェット記録装置では、前記ヘッドカートリッジ
(K2)は、前記1個のヘッド支持部材(81)と、そ
の内部に固定されたイエロー、マゼンタ、シアンの3色
のインクをそれぞれ吐出する3個のインクジェット記録
ヘッド(H)とから構成され、且つ、前記ヘッドカート
リッジ(K2)には前記3個のインクジェット記録ヘッ
ド(H)のヘッドチップ(74)内部にそれぞれ連通す
る3個のインクジョイント(84)が設けられている。
このようなインクジェット記録装置では、柔軟性のある
インク供給チューブ(42)を介して適当な位置に固定
配置されたインクタンク(図示せず)に接続され且つ前
記3個の各インクジョイント(84)にそれぞれ接続可
能な3個のジョイント接続部材(41)が設けられたヘ
ッドキャリッジ(C)、または、前記3個の各インクジ
ョイント(84)にそれぞれ接続可能なジョイント接続
部材(41)を有するインクタンク(T2,T3,T4)
を着脱自在に装着するタンク装着部材(S2)が設けら
れたヘッドカートリッジ(K2)等が使用される。この
インクジェット記録装置は、1個のヘッドカートリッジ
(K2)が1個のヘッド支持部材(81)とその内部に
固定支持されたイエロー、マゼンタ、シアンの3色のイ
ンクをそれぞれ吐出する3個のインクジェット記録ヘッ
ド(H)を有している。したがって、ヘッドカートリッ
ジ(K2)の3個のインクジェット記録ヘッド(H)を
正確に位置決めしておけば、1個のヘッドカートリッジ
(K2)をヘッドキャリッジ(C)に正確に位置決め装
着することにより自動的に3個のインクジェット記録ヘ
ッド(H)の位置決めが行われる。そして、前述のよう
に、ヘッドキャリッジ(C)上でのヘッドカートリッジ
(K2)の位置決めは容易に正確に行えるので、本発明
のインクジェット記録装置は、イエロー、マゼンタ、シ
アンの各色のインクジェット記録ヘッド(H)をヘッド
キャリッジ(C)上に容易に正確に位置決めすることが
できる。このため、このインクジェット記録装置は、色
ずれのない高画質の印字を行うことが可能となる。
【0036】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0037】次に、図1〜25により、本発明のインク
ジェット記録装置の実施例1について説明する。この実
施例1の説明において、「前方または前側」はインクジ
ェット記録装置Uの前面側の方向X1(図1A,3参
照)を意味し、「後方または後側」はインクジェット記
録装置Uの後面側の方向X2(図1A,3参照)を意味
し、また、「左方または左側」はインクジェット記録装
置Uをその前面側(X1側の位置)から見たときの左側
の方向Y1(図3参照)を意味し、「右方または右側」
はインクジェット記録装置Uをその前面側から見たとき
の右側の方向Y2(図3参照)を意味するものとする。
【0038】図1は実施例1の要部の概略説明図で、図
1Aは左右方向(紙面に垂直な方向、図3のY1−Y2方
向)に往復駆動されるヘッドキャリッジCに、黒用ヘッ
ドカートリッジK1およびカラー用ヘッドカートリッジ
K2(K1のみ図示し、K2は図示せず)が装着された状
態を示す図、図1Bは前記図1Aの1B−1B線断面
図、図2は前記ヘッドキャリッジCとヘッドカートリッ
ジK1またはK2とのインク供給用接続部の詳細説明図で
ある。図3はこの実施例1のヘッドキャリッジCの分解
斜視図とヘッドキャリッジCに装着される黒用ヘッドカ
ートリッジK1およびカラー用ヘッドカートリッジK2と
を示す図である。
【0039】また、図4〜7はヘッドキャリッジC単体
の説明図で、その図4は平面図、図5は前記図4の矢印
5から見た図、図6は前記図4の矢印6−6線断面図、
図7は前記図4の7−7線断面図である。
【0040】図1A,1Bにおいて、インクジェット記
録装置Uは、前後(X1−X2方向)に間隔を置いて左右
方向(Y1−Y2方向)に延びる前側ガイドシャフト1お
よび後側ガイドシャフト2を有している。また、インク
ジェット記録装置Uは、前記一対のガイドシャフト1,
2に沿ってヘッドキャリッジCを往復駆動するためのエ
ンドレスの駆動ベルト3を有している。この駆動ベルト
3の外側面には凹凸の溝が形成されている。図3〜7に
示すように、ヘッドキャリッジCは平面図(図3,4参
照)で見て略長方形のキャリッジ本体6を有し、そのキ
ャリッジ本体6の前側下部(図3中、矢印X1側下部)
にガイドシャフト貫通孔7が形成され、その後側下部
(図3中、矢印X2側下部)にガイドシャフト係合溝8
が形成されている。そして、前記ガイドシャフト貫通孔
7およびガイドシャフト係合溝8はそれぞれ、前記図1
Aに示す前側ガイドシャフト1および後側ガイドシャフ
ト2とスライド自在に嵌合している。
【0041】図1A,1B,3から分かるように、キャ
リッジ本体6の前端側の左右方向中央部には、ベルト連
結部材9が設けられている。このベルト連結部材9は、
前記駆動ベルト3を上下から挟持するための上側挟持部
材9aおよび下側挟持部材9bを有している。前記上側挟
持部材9aの下面には、前記駆動ベルト3外側面の凹凸
と係合する凹凸が形成されている。前記ベルト連結部材
9および駆動ベルト3の連結は、前記ベルト連結部材9
の前側から前記上側挟持部材9aおよび下側挟持部材9b
の間の隙間に前記駆動ベルト3を挿入して、駆動ベルト
3の凹凸と前記上側挟持部材9a下面の凹凸とを係合さ
せることにより行う。前記駆動ベルト3とベルト連結部
材9とが連結された状態で図示しない駆動モータおよび
伝動機構により前記駆動ベルト3を往復動させると、ヘ
ッドキャリッジCは、前記一対のガイドシャフト1,2
に沿って左右方向(Y1−Y2方向、すなわち、主走査方
向)に往復動するようになっている。このような、駆動
ベルトによりヘッドキャリッジをガイドシャフトに沿っ
て往復動させる構成は、従来公知の技術により実現する
ことができる。
【0042】図1A,6,7において、前記キャリッジ
本体6の後部上面にはキャリッジ後壁11が上方に伸び
て形成されている。キャリッジ後壁11は、その上部の
前面の左側部分(矢印Y1側部分)に黒用フレキシブル
ケーブル接続部収容凹部12が設けられ、右側部分(矢
印Y2側部分)にカラー用フレキシブルケーブル収容凹
部13が設けられている。また、キャリッジ後壁11
は、前記黒用フレキシブルケーブル接続部収容凹部12
の下側に黒用フレキシブルケーブル挿通孔14が形成さ
れ、前記カラー用フレキシブルケーブル収容凹部13の
下側にカラー用フレキシブルケーブル挿通孔15が形成
されている。さらにキャリッジ後壁11は、その下部の
前面(矢印X1側の面)にインク供給用接続部材収容凹
部17が形成されている。
【0043】前記インク供給用接続部材収容凹部17に
は、前記黒用フレキシブルケーブル接続部収容凹部12
の下方位置に黒インク供給接続部材装着孔18(図2,
3参照)が形成され、前記カラー用フレキシブルケーブ
ル収容凹部13の下方位置に3個のカラーインク供給接
続部材装着孔19,20,21(図3参照)が形成され
ている。
【0044】図3,4において、前記キャリッジ本体6
には、前記キャリッジ後壁11の前側の左側部分(矢印
Y1側部分)に黒用カートリッジ装着孔22が形成さ
れ、右側部分(矢印Y2側部分)にカラー用カートリッ
ジ装着孔23が形成されている。 前記黒用カートリッ
ジ装着孔22の内面は黒用ヘッドカートリッジK1が挿
入されるときにそれをガイドする挿入ガイド壁22a
(図4、6、7参照)を形成している。また、前記カラ
ー用カートリッジ装着孔23の内面はカラー用ヘッドカ
ートリッジK2が挿入されるときにそれをガイドする挿
入ガイド壁23aを形成している。
【0045】図4、6、7において、前記黒用カートリ
ッジ装着孔22の前記左右の両内側面(すなわち、挿入
ガイド壁22a)には、その後側部分にカートリッジ載
置部(22b,22c,23b,23c)としてのカートリ
ッジ支持面22b(図1A,4,6,7参照)が設けら
れ、その前側部分にはカートリッジ支持突起22c(図
1A,4,6参照)が設けられている。図4から分かる
ように、黒用カートリッジ装着孔22の前記左右の両内
側面は、前記カートリッジ支持突起22cよりも前側部
分が幅広に形成されている。この黒用カートリッジ装着
孔22の前記左右の両内側面の幅広部分は、後で詳述す
る黒用ヘッドカートリッジK1を挿入する際、黒用ヘッ
ドカートリッジK1の左右方向の位置決めを行うために
側方に突出した部材が黒用カートリッジ装着孔22内に
容易に挿入できるようにするために設けられている。
【0046】また、黒用カートリッジ装着孔22の後面
には抜け止め防止部材としての抜け止め防止孔22d
(図6,7参照)が形成されている。前記カラー用カー
トリッジ装着孔23の左右の両内側面(すなわち、挿入
ガイド壁23a)には、カートリッジ支持面23b(図
4,7参照)およびカートリッジ支持突起23c(図4
参照)が設けられている。また、カラー用カートリッジ
装着孔23の後面には抜け止め防止部材としての抜け止
め防止孔23d(図7参照)が形成されている。
【0047】前記キャリッジ本体6の前側上面には押圧
レバー支持部材26,27,28(図3,4参照)が上
方に突出して形成されている。押圧レバー支持部材26
はキャリッジ本体6の左端に配置され、押圧レバー支持
部材27は、前記黒用カートリッジ装着孔22およびカ
ラー用カートリッジ装着孔23の境界部に配置され、押
圧レバー支持部材28はキャリッジ本体6の右端に配置
されている。前記キャリッジ本体6の前側上面には前記
3個の押圧レバー支持部材26,28に対応してその前
側にそれぞれストッパ29(図6参照)が配置されてい
る。
【0048】また図3に示すように、前記キャリッジ本
体6は、前記キャリッジ後壁11より後方に延びてお
り、その後端には左右一対のボード連結部31,31が
設けられている。前記左右一対のボード連結部31は、
後述の接続ボードがネジにより固定される部分である。
また図3,6,7に示すように、前記キャリッジ本体6
の前記キャリッジ後壁11には、板バネ挿通孔32,3
3が形成されている。前記キャリッジ本体6は、前述の
符号7〜31で示された要素から構成されている。
【0049】図3,6,7に示すように、前記キャリッ
ジ本体6の前記キャリッジ後壁11の板バネ挿通孔3
2,33には、板バネ34が挿通され、その後端部はキ
ャリッジ本体6に例えばネジ(図6参照)で固定されて
いる。そして、板バネ34の前端部は、ヘッドカートリ
ッジK1またはK2が前記カートリッジ装着孔22または
23に挿入されたときにそれらを前方に押圧するように
形成されている。
【0050】図4,5,6において、キャリッジ本体6
のボード連結部31,31には、ネジ36,36により
接続ボード37が固定されている。接続ボード37前面
の上下方向の中央部には左右に延びる前面側コネクタ3
7aが設けられ、接続ボード37の後面上部には左右方
向に延びる後面側コネクタ37bが設けられている。前
記前面側コネクタ37aは前記ヘッドカートリッジK1,
K2と接続するフレキシブルケーブル(後述)が接続さ
れるコネクタであり、前記後面側コネクタ37bは図示
しないメインボードと接続するケーブル38(図3参
照)が接続されるコネクタである。また、前記接続ボー
ド37の後面下部には位置検出用の光センサ37cが設
けられている。光センサ37cは、スリットを挟んで配
置された発光素子おおよび受光素子から構成されてお
り、ヘッドキャリッジCが移動して所定位置に来たとき
前記スリットに進入した光遮蔽板(図1A,5、6に二
点鎖線で表示)によって前記所定位置を検出するように
なっている。
【0051】前記キャリッジ後壁11のインク供給用接
続部材収容凹部17(図1A参照)に設けられた前記黒
インク供給接続部材装着孔18(図3参照)およびカラ
ーインク供給接続部材装着孔19,20,21にはそれ
ぞれ、インク供給用の筒状のジョイント接続部材(図1
A,2,3参照)41が装着されている。このジョイン
ト接続部材41は後述のキャップ状のインクジョイント
と接続してインクジョイントにインクを供給する機能を
有している。図2には黒インク供給接続部材装着孔18
に装着されたジョイント接続部材41が示されている
が、カラーインク供給接続部材装着孔19,20,21
に装着されたジョイント接続部材も同様の構成を備えて
いる。
【0052】図2において、前記筒状のインク供給用の
ジョイント接続部材は、ゴムまたは合成樹脂等の弾性部
材から構成されており、前後方向の中間には前側部分の
変位を可能とするための肉厚の薄い弾性付与部41aが
設けられている。弾性付与部41aは外周面に凹溝が形
成されその部分の側壁が薄くなっている。前記インク供
給用のジョイント接続部材41は、前記弾性付与部41
aと、その後側の固定部41bと、前側のカートリッジ接
続部(すなわち、接合部分)41cを有している。前記
固定部41b外側面には、前記黒インク供給接続部材装
着孔18に嵌合する凹溝41dが形成されている。前記
凹溝41dが前記黒インク供給接続部材装着孔18に嵌
合することにより、ジョイント接続部材41はキャリッ
ジ後壁11に固定されている。
【0053】前記ジョイント接続部材41のカートリッ
ジ接続部(すなわち、接合部分)41cの前端外側面は
先細りの円錐状テーパ面に形成されており、後で詳述す
るヘッドカートリッジK1,K2のテーパ状接続部を有す
るキャップ状のインクジョイントに押し付けられたとき
に自動的に接続されるようになっている。前記筒状のジ
ョイント接続部材41の内孔には、固定部41bの後端
側から柔軟性のあるインク供給チューブ42の一端が挿
入されている。このインク供給チューブ42の他端は、
インクジェット記録装置Uの適当な位置に固定配置され
たインクタンク(図示せず)に接続されている。
【0054】図3に示すように、キャリッジ後壁11の
右端上部には断面L型のケーブル支持レバー43が固定
されている。このケーブル支持レバー43は、後方(X
2方向)に水平に延びており、前記ケーブル38および
インク供給チューブ42を支持するものである。すなわ
ち、ケーブル支持レバー43は、ヘッドキャリッジCが
左右方向に駆動されるときに前記ケーブル38およびイ
ンク供給チューブ42がヘッドキャリッジCの右端位置
において下方に垂れ下がらないように支持する機能(す
なわち、ヘッドキャリッジCの右端位置において前記ケ
ーブル38およびインク供給チューブ42を所定高さに
保持する機能)を有している。
【0055】図1A,3から分かるように、前記接続ボ
ード37の前面側コネクタ37aにはフレキシブルケー
ブル46の後端が接続されている。このフレキシブルケ
ーブル46の前端部は図3から分かるように、黒用接続
端子部46aおよびカラー用接続端子部46bに別れてい
る。前記黒用接続端子部46aおよびカラー用接続端子
部46bは、前記キャリッジ後壁11の前記黒用フレキ
シブルケーブル挿通孔14およびカラー用フレキシブル
ケーブル挿通孔15を後側から前側へと貫通し、前記黒
用フレキシブルケーブル接続部収容凹部12(図1A,
7参照)およびカラー用フレキシブルケーブル収容凹部
13(図7参照)に面して配置されている。 前記黒用
フレキシブルケーブル挿通孔14およびカラー用フレキ
シブルケーブル挿通孔15にはそれぞれ前記フレキシブ
ルケーブル46を固定するための反転C字状のバネ47
(図1A,7参照)が挿入されている。、
【0056】図1A,3において、前記黒用フレキシブ
ルケーブル接続部収容凹部12およびカラー用フレキシ
ブルケーブル収容凹部13には、前記黒用接続端子部4
6aおよびカラー用接続端子部46bと前記キャリッジ後
壁11との間に弾性シート(すなわち、弾性部材)48
aおよび48bが配置されている。前記弾性シート48a
および48bには、前記各接続端子部46aおよび46b
に設けられた複数の端子の位置に対応して小さな硬質突
起部分(図3参照)が形成されている。そして、弾性シ
ート48a,48bは、全体的にシート面に垂直な方向に
弾性圧縮が可能に構成されている。
【0057】そして、前記接続端子部46a,46bは、
弾性シート48a,48bにより外方に突出した位置に保
持されており、外方からの押圧力が加わった場合、内方
に変形するが、接続端子部46a,46bの複数の端子
は、前記硬質突起部分によって外方に突出した位置に保
持される。したがって、前記硬質突起部分により、前記
接続端子部46a,46bの複数の端子は、常時外方に突
出させられており、前記ヘッドカートリッジK1,K2後
面のカートリッジ側接続端子部分(後述)の複数の各接
続端子との良好な電気的接触が確保されるようになって
いる。
【0058】前記押圧レバー支持部材26,27(図3
参照)により黒用カートリッジ押圧レバー(すなわち、
押圧部材)51が回転自在に支持されている。黒用カー
トリッジ押圧レバー51は、前記押圧レバー支持部材2
6,27により下端部が回転自在に支持された左右一対
のアーム52,52と、前記左右一対のアームの上端ど
うしを連結するアーム連結部材53とを有している。前
記一対のアーム52の内側面にはそれぞれ引っ張りバネ
係止部52a(図1A,4,5,6参照)および押圧カ
ム形成用突出部52bが設けられている。前記押圧カム
形成用突出部52bは、前記黒用ヘッドカートリッジK1
が前記黒用カートリッジ装着孔22に装着された状態で
前記黒用カートリッジ押圧レバー51が反時計回りに回
動されたとき、黒用ヘッドカートリッジK1を後方(X2
方向)に向けて押圧するカム面を有している。
【0059】図4,6に示すように、前記引っ張りバネ
係止部52aとキャリッジ本体6上面との間には引っ張
りバネ54が設けられている。引っ張りバネ54は、図
6に示す状態では、その作用線(引っ張りバネ54の前
記キャリッジ本体6に対する作用点と前記アーム52に
対する作用点とを結ぶ線)がアーム52の回転中心の前
側にある。この状態では、引っ張りバネ54は黒用カー
トリッジ押圧レバー51を時計方向に回転させる力を発
生している。そして前記引っ張りバネ54により、黒用
カートリッジ押圧レバー51は前記ストッパ29に当接
したカートリッジ開放位置に保持されている。前記黒用
カートリッジ押圧レバー51が図6に示す状態から反時
計方向に回動されて、デッドポイントを越えると(すな
わち、引っ張りバネ54の作用線が前記アーム52の回
転中心の前側から後側に移動すると)、引っ張りバネ5
4は黒用カートリッジ押圧レバー51を反時計方向に回
転させる力を発生するようになる。その状態では引っ張
りバネ54により、黒用カートリッジ押圧レバー51は
カートリッジ押圧位置(後述)に保持されることにな
る。
【0060】図3,4から分かるように、前記押圧レバ
ー支持部材27,28によりカラー用カートリッジ押圧
レバー56が回転自在に支持されている。カラー用カー
トリッジ押圧レバー56は、前記押圧レバー支持部材2
7,28により下端部が回転自在に支持された左右一対
のアーム57,57と、前記左右一対のアームの上端ど
うしを連結するアーム連結部材58とを有している。そ
して、このカラー用カートリッジ押圧レバー56は、前
記黒用カートリッジ押圧レバー51と同様に構成されて
おり、前記一対のアーム57の内側面にはそれぞれ引っ
張りバネ係止部および押圧カム形成用突出部が設けられ
ている。そして、アーム57の引っ張りバネ係止部とキ
ャリッジ本体6上面との間には引っ張りバネ59が設け
られている。その引っ張りバネ59は、前記引っ張りバ
ネ54と同様の機能を有している。前記ヘッドキャリッ
ジCは、前記符号6〜59で示された要素から構成され
ている。
【0061】次に、図8〜18により、前記黒用ヘッド
カートリッジK1について説明する。 図8は黒用ヘッ
ドカートリッジK1の後面図、図9は黒用ヘッドカート
リッジK1の右側面図(前記図8の矢印9から見た
図)、図10は黒用ヘッドカートリッジK1の左側断面
図(前記図8の10−10線断面図)、図11は黒用ヘ
ッドカートリッジK1の上面図(前記図8の矢印11か
ら見た図)、図12は黒用ヘッドカートリッジK1の上
断面図(前記図8の矢印12−12線断面図)、図13
は黒用ヘッドカートリッジK1の底面図(前記図8の矢
印13から見た図)、である。また、図14は黒用ヘッ
ドカートリッジK1の分解斜視図、図15は黒用ヘッド
カートリッジK1のケース内部に収容されたインクジェ
ット記録ヘッドの後面図、図16は前記図15に示すイ
ンクジェット記録ヘッドの左側面図(前記図15の矢印
16から見た図)、図17は前記インクジェット記録ヘ
ッドの底面図(前記図16の矢印17から見た図)、で
ある。また、図18はインクジェット記録ヘッドHの詳
細説明図で、図18Aは前記インクジェット記録ヘッド
の分解斜視図、図18Bはインクジェット記録ヘッドH
の要部の詳細説明図である。
【0062】図14に示すように、黒用ヘッドカートリ
ッジK1は、インクジェット記録ヘッドHを支持するた
めの黒用カートリッジケース(すなわち、ヘッド支持部
材)61を備えており、この黒用カートリッジケース6
1は、黒用カートリッジ下部ケース62、黒用カートリ
ッジ上部ケース63から構成されている。黒用カートリ
ッジ下部ケース62の下面には後述のインクジェット記
録ヘッドHを挿入するためのヘッド挿入孔62a(図1
0,13参照)が形成されており、後面下部には被抜け
止め防止突起(すなわち、被抜け止め防止部材)62b
が形成されている。この被抜け止め防止突起62bは前
記黒用カートリッジ装着孔22の後面に形成された前記
抜け止め防止孔22d(図1A参照)に嵌合する形状を
有している。
【0063】また、前記黒用カートリッジ下部ケース6
2下部の左右両側面には、前部にそれぞれ被支持用突出
部材としての被支持突起62c(図8,9,11,14
参照)が設けられている。この被支持突起62cは前記
黒用カートリッジ装着孔22(図4参照)の左右の両側
面に形成されたカートリッジ支持面22b(図1A,
4,6,7参照)によって支持される部材である。ま
た、前記黒用カートリッジ下部ケース62下部の左右両
側面には、後部にそれぞれ被支持用突出部材としての被
支持凸条62dおよび挟持用凸条62e(図9,14参
照)が設けられている。前記被支持凸条62dは前記黒
用カートリッジ装着孔22の左右の両側面に形成された
カートリッジ支持突起22c(図1A,4,6参照)に
よって支持される部材である。
【0064】また、前記被支持凸条62dは、その外側
縁が左右方向の位置決めを行うように形成されている。
すなわち、黒用ヘッドカートリッジK1を前記黒用カー
トリッジ装着孔22に装着する際、前記被支持凸条62
dは、黒用カートリッジ装着孔22(図4参照)の前記
左右の両内側面の、前記カートリッジ支持突起22cよ
りも前側の幅広部分(図4および前述の段落28の説明
参照)前記に挿入される。その後、黒用ヘッドカートリ
ッジK1を後方に押したとき前記被支持凸条62dは、黒
用カートリッジ装着孔22(図4参照)の前記左右の両
内側面の幅の狭い部分に移動し、前記被支持凸条62d
の左右の両側縁は、前記挿入ガイド壁22a(図4参
照)の幅の狭い部分(前記カートリッジ支持突起22c
よりも後側部分)によって左右方向の位置決めが行われ
る。
【0065】また、前記挟持用凸条62eは、前記被支
持凸条62dとの間に前記カートリッジ支持突起22cを
挟持するための部材である。この挟持用凸条62eは、
ヘッドキャリッジCに装着された黒用ヘッドカートリッ
ジK1がキャッピング装置によって上方押されたり、人
手により引き上げられたときには、前記カートリッジ支
持突起22c(図1A参照)により係止されるので、被
抜け止め防止部材としての機能を有している。
【0066】また、黒用カートリッジ下部ケース62内
部には前記ヘッド挿入孔62aから後述のインクジェッ
ト記録ヘッドHが挿入されたときにそれを所定位置に固
定するための適当なリブ62f(図10,12参照)が
設けられており、さらに、前記黒用カートリッジ下部ケ
ース62の後面には前記黒用カートリッジ上部ケース6
3との接続部にインク接続キャップ装着用の半円形の切
欠部(図14参照)が設けられている。また、黒用カー
トリッジ下部ケース62の外側面は下方に行くに従って
外径がわずかに縮小するテーパ形状を有している。この
ため、黒用カートリッジケース61を前記黒用カートリ
ッジ装着孔22に装着する際、前記黒用カートリッジ下
部ケース62のテーパ形状の外側面は前記黒用カートリ
ッジ装着孔22の前記左右の両内側面(すなわち、挿入
ガイド壁22a)に沿ってスムースに挿入される。前記
黒用カートリッジ下部ケース62の外側面の下方に行く
に従って外径がわずかに縮小するテーパ形状は、図13
(黒用カートリッジケース61を下方から見た図)に示
されている。
【0067】また、前記黒用カートリッジ下部ケース6
2の左右の外側面の下端部には、急勾配のテーパ部62
g(図8,9参照)が形成されている。この急勾配のテ
ーパ部62gは、黒用カートリッジケース61を前記黒
用カートリッジ装着孔22に装着する際、前記挿入ガイ
ド壁22aに形成されたカートリッジ支持突起22c(図
4,6参照)と黒用カートリッジケース61下端面とが
衝突するのを避けるために設けられている。さらに、黒
用カートリッジ下部ケース62の後端面には、前記黒用
カートリッジ装着孔22の後面に当接して黒用カートリ
ッジケース61の位置決めを行うための位置決め突起6
2h(図8,14参照)が2個設けられている。この位
置決め突起62hが黒用カートリッジ装着孔22後面に
当接し、且つ前記被支持凸条62d外側縁が挿入ガイド
壁22aの幅の狭い部分に当接した状態で、黒用ヘッド
カートリッジK1の前記ヘッドキャリッジCに対する位
置決めが行われる。
【0068】前記黒用カートリッジ下部ケース62に接
着される黒用カートリッジ上部ケース63は、前記黒用
カートリッジ下部ケース62との接続部に半円形の切欠
部(図14参照)を有している。この切欠部と前記黒用
カートリッジ下部ケース62の半円形の切欠部とによっ
て1個の円形のインク接続キャップ装着孔61a(図1
0参照)が形成されている。前記インク接続キャップ装
着孔61aには、ゴムまたは柔軟な合成樹脂から形成さ
れたキャップ状のインクジョイント64(図2、8,1
0,14参照)が装着されている。このインクジョイン
ト64の後部(すなわち、前記ジョイント接続部材41
のカートリッジ接続部41c(図2参照)との接合部
分)には後方(接合側端部方向)に行くに従って拡大す
るテーパ状内孔が形成されている。
【0069】また、黒用カートリッジ上部ケース63の
後面にはボード装着口63a(図14参照)が形成され
ている。このボード装着口63aには図10に示すよう
に、カートリッジ側ボード66がネジ67により固定さ
れている。なお、前記ネジ67を用いる代わりに熱融着
等の適当な固着手段により固定することも可能である。
カートリッジ側ボード66はその前面(矢印X1側の表
面)にコネクタ66a(図10参照)が装着されてお
り、その後面(矢印X2側の表面)に前記フレキシブル
ケーブル46(図3参照)の黒用接続端子部46aとの
接続端子66b(図3,14参照)が形成されている。
【0070】次に、前記黒用カートリッジケース61内
部に収容されるインクジェット記録ヘッドHについて説
明する。図18A,18Bにおいて、インクジェット記
録ヘッドHは、前記黒用カートリッジケース61(図1
4参照)内部に固定されるアルミ製のヒートシンク71
を備えている。このヒートシンク71はその前後両側面
にそれぞれ被係止突起71aを有している。前記被係止
突起71aは、インクジェット記録ヘッドHが前記黒用
カートリッジケース61(図10,図14参照)の前記
ヘッド挿入孔62aから挿入されたとき、前記黒用カー
トリッジ下部ケース62の下面に形成されたヘッド挿入
孔62a(図10参照)の前縁および後縁の上面に係合
して、インクジェット記録ヘッドHが前記ヘッド挿入孔
62aから抜け落ちるのを防止する機能を有している。
また前記被係止突起71aは黒用カートリッジケース6
1内でのインクジェット記録ヘッドHの上下方向の位置
決めの機能を有している。
【0071】図10,13から分かるように、ヒートシ
ンク71の下端は前記黒用カートリッジケース61のヘ
ッド挿入孔62a内に挿入されている。そして、ヒート
シンク71下端の前後方向(X1−X2方向)の位置およ
び左右方向(Y1−Y2方向)の位置は前記ヘッド挿入孔
62aの内端面によって位置決めされるようになってい
る。
【0072】図18において、前記ヒートシンク71の
左側面(矢印Y1側の面)には、その先端部分(図18
Aで左下側部分、図15,16で下端部分)を除いた部
分に樹脂製の配線基板72が接合されており、その先端
部分には後述するヘッドチップが接着されている。図1
5,16に示すように前記配線基板72は前記ヒートシ
ンク71の上端よりも上方に延びており、その上端部に
はベース側コネクタ73が装着されている。ベース側コ
ネクタ73は前記カートリッジ側ボード66前面(矢印
X1側の表面)に装着されたコネクタ66a(図10参
照)と接続するするための部材である。
【0073】図15〜18において、前記ヒートシンク
71の先端部分(図18Aで左下側部分、図15,16
で下端部分)にはヘッドチップ74が接着されている。
このヘッドチップ74は従来公知のヒータ基板、チャネ
ル基板等から構成されており、複数のインク吐出路を有
している。前記ヘッドチップ74と配線基板72とはそ
れらの複数の接続用端子どうしが多数のボンディングワ
イヤ76(図18B参照)によって接続されている。
【0074】図18A,13,10から分かるように、
前記ヒートシンク71の左側面(Y1側の側面)には、
前記ヘッドチップ74、ボンディングワイヤ76および
配線基板72の下部を覆うようにマニホルド77が配置
されている。このマニホルド77は図10に示すように
2個の固定用フランジ77aと、インク収容空間77bと
を有している。インク収容空間77bの上端部にはイン
ク流入口77cが設けられ、下端部にはインク流出口7
7dおよびインク吸い込み部材装着部77eが設けられて
いる。
【0075】図18Aから分かるように、前記ヒートシ
ンク71、配線基板72およびマニホルド77は順次接
合されて、前記2個の固定用フランジ77aをそれぞれ
貫通する2本のネジ78(図18A,10参照)によっ
て連結されている。図10から分かるように、前記イン
ク流入口77cには前記インクジョイント64(図1
8,10,14参照)の前端部が挿入されている。前記
インク流入口77cからインク収容空間77b内に流入し
たインクは前記インク流出口77dから前記ヘッドチッ
プ74内に供給されるようになっている。また、前記イ
ンク吸い込み部材装着部77eには、逆流防止弁79
(図18A,10参照)が装着されている。この逆流防
止弁79は、一対のマニホルド半体(マニホルドを形成
するために二つ割に形成された部品、すなわち、マニホ
ルドの半分を形成する部品)を接合してマニホルド77
を製作する際に前記インク吸い込み部材装着部77eに
固着される。この逆流防止弁79は図18Cおよび図1
8Dに示されているように、弾性部材の一体成形品によ
って構成されている。そして、逆流防止弁79の先端部
は2つに割れている。したがって、図18Dに示す吸引
ノズルを逆流防止弁79先端付近のインク吸い込み部装
着部77eの開口部に押し付けて吸引すれば、逆流防止
弁79の先端部の2つ割れ部分が開いて、マニホルド7
7内の空気を吸引し、マニホルド77内にインクを充填
することができるようになっている。
【0076】次に図19〜25を参照して前記図3に示
すカラー用ヘッドカートリッジK2について説明する。
図19はカラー用ヘッドカートリッジK2の後面図、図
20はカラー用ヘッドカートリッジK2の右側面図(前
記図19の矢印20から見た図)、図21はカラー用ヘ
ッドカートリッジK2の左側断面図(前記図19の21
−21線断面図)、図22はカラー用ヘッドカートリッ
ジK2の上面図(前記図19の矢印22から見た図)、
図23はカラー用ヘッドカートリッジK2の上断面図
(前記図19の矢印23−23線断面図)、図24はカ
ラー用ヘッドカートリッジK2の底面図(前記図19の
矢印24から見た図)、である。また、図25はカラー
用ヘッドカートリッジK2の分解斜視図である。
【0077】図25から分かるように、このカラー用ヘ
ッドカートリッジK2は、イエロー、マゼンタ、シアン
の3色のインクを別々に吐出するため3個のインクジェ
ット記録ヘッドHを備え、それら3個のインクジェット
記録ヘッドHが1個のカラー用カートリッジケース(す
なわち、ヘッド支持部材)81に収容された点で、前記
図14に示した1個のジェット記録ヘッド本体Hが黒用
カートリッジケース61に収容された黒用ヘッドカート
リッジK1と相違している。そして、前記カラー用ヘッ
ドカートリッジK2の3個のインクジェット記録ヘッド
Hは、供給されるインクの色が異なるだけでその構成は
前記黒用ヘッドカートリッジK1のインクジェット記録
ヘッドHの構成とまったく同じである。したがって、前
記カラー用ヘッドカートリッジK2の3個のインクジェ
ット記録ヘッドHはそれぞれ、前記図15〜18におい
て符号71〜79で示された要素から構成されている。
ただし、前記カラー用ヘッドカートリッジK2の3個の
インクジェット記録ヘッドHのそれぞれに供給されるイ
ンクの色は黒ではなく、イエロー、マゼンタ、シアンで
ある。
【0078】図25から分かるように、このカラー用ヘ
ッドカートリッジK2のカラー用カートリッジケース8
1は、カラー用カートリッジ下部ケース82、カラー用
カートリッジ上部ケース83から構成されている。カラ
ー用カートリッジ下部ケース82の下面にはヘッド挿入
孔82a(図24,21参照)が形成されている。図2
1,24から分かるように、前記ヘッド挿入孔82a内
には前記3個のインクジェット記録ヘッドHが挿入され
ており、前記3個のインクジェット記録ヘッドH各ヒー
トシンク71の下端は、前記ヘッド挿入孔82aの下端
位置に保持されている。このカラー用カートリッジ下部
ケース82は、3個のインクジェット記録ヘッドHが挿
入されるように構成された点で、前記1個のインクジェ
ット記録ヘッドHが挿入されるように構成された黒用カ
ートリッジ下部ケース62と相違しているが、他の点で
は略同様に構成されている。
【0079】前記ヒートシンク71の被係止突起71a
(図18,21参照)は、インクジェット記録ヘッドH
が前記カラーカートリッジケース81(図21,25参
照)の前記ヘッド挿入孔82aから挿入されたとき、前
記カラーカートリッジ下部ケース82の下面に形成され
たヘッド挿入孔82a(図21参照)の前縁および後縁
に係合して、インクジェット記録ヘッドHが前記ヘッド
挿入孔82aから抜け落ちるのを防止している。また前
記被係止突起71aはカラー用カートリッジケース81
内でのインクジェット記録ヘッドHの上下方向の位置決
めの機能を有している。そしてヘッド挿入孔82aは、
前記3個の各ヒートシンク71のそれぞれの下端の前後
両端面(X1−X2方向両端面)の位置および左右両側面
(Y1−Y2方向両側面)の前後両端部と係合して、各ヒ
ートシンク71の位置決めを行えるような形状を有して
いる。
【0080】カラー用カートリッジ下部ケース82の後
面下部には被抜け止め防止突起(すなわち、被抜け止め
防止部材)82b(図25,23,19)が形成されて
いる。この被抜け止め防止突起82bは前記カラー用カ
ートリッジ装着孔23(図7,4参照)の後面に形成さ
れた前記抜け止め防止孔23d(図7参照)に嵌合する
形状を有している。また、前記カラー用カートリッジ下
部ケース82下部の左右両側面には、前部にそれぞれ被
支持突起82c(図25,24,20参照)が設けられ
ている。この被支持突起82cは前記カラー用カートリ
ッジ装着孔23の左右の両側面に形成されたカートリッ
ジ支持面23b(図4,7参照)によって支持される部
材である。また、前記カラー用カートリッジ下部ケース
82下部の左右両側面には、後部にそれぞれ被支持凸条
82dおよび挟持用凸条82eが設けられている。前記被
支持凸条82dは前記カラー用カートリッジ装着孔23
の左右の両側面に形成されたカートリッジ支持突起23
c(図4参照)によって支持される部材である。また、
前記挟持用凸条82eは、前記被支持凸条82dとの間に
前記カートリッジ支持突起23cを挟持するための部材
である。この挟持用凸条82eは、ヘッドキャリッジC
に装着されたカラー用ヘッドカートリッジK2がキャッ
ピング装置によって上方に押されたり、人手により引き
上げられたときには、前記カートリッジ支持突起23c
により係止されるので、被抜け止め防止部材としての機
能を有している。
【0081】また、カラー用カートリッジ上部ケース8
3の内部には後述のインクジェット記録ヘッドHを所定
位置に固定するための適当なリブが設けられており、さ
らに、前記カラー用カートリッジ下部ケース82の後面
には前記カラー用カートリッジ上部ケース83との接続
部にインク接続キャップ装着用の3個の半円形の切欠部
(図25参照)が設けられている。
【0082】前記カラー用カートリッジ下部ケース82
に接着されるカラー用カートリッジ上部ケース83は、
前記カラー用カートリッジ下部ケース82との接続部に
3個の半円形の切欠部を有している。この3個の切欠部
と前記カラー用カートリッジ下部ケース82の半円形の
3個の切欠部とによって円形の3個のインク接続キャッ
プ装着孔81a(図21参照)が形成されている。前記
3個の各インク接続キャップ装着孔81aにはそれぞ
れ、ゴムまたは柔軟な合成樹脂から形成されたキャップ
状のインクジョイント84(図48,49,50,54
参照)が装着されている。このインクジョイント84
は、前記図8,10,14に示されたインクジョイント
64とまったく同一に構成されている。
【0083】また、カラー用カートリッジ上部ケース8
3の後面にはボード装着口83a(図21,25参照)
が形成されている。このボード装着口83aには、カー
トリッジ側ボード86がネジ87(図21参照)により
固定されている。カートリッジ側ボード86の前面(矢
印X1側の表面)には3個のコネクタ86a(図25,2
1参照)が装着されている。この3個のコネクタ86a
は、カラー用カートリッジケース81内に収容された3
個のインクジェット記録ヘッドHの各ベース側コネクタ
73(図21,25,19参照)と接続されている。前
記カートリッジ側ボード86はそのその後面(矢印X2
側の表面)に前記フレキシブルケーブル46(図3参
照)のカラー用接続端子部46bとの接続端子86b(図
3,25参照)が形成されている。
【0084】次に前述の構成を備えた実施例1の作用を
説明する。図1,2,3において、接続ボード37、筒
状のインク供給用のジョイント接続部材41、フレキシ
ブルケーブル46、弾性シート48a,48b、黒用カー
トリッジ押圧レバー51およびカラー用カートリッジ押
圧レバー56等をキャリッジ本体6に装着してヘッドキ
ャリッジCを組み立てる。そして、このヘッドキャリッ
ジCを前記前後一対のガイドシャフト1,2に支持させ
る。そして、ヘッドキャリッジCのベルト連結部材9に
前記駆動ベルト3を連結させる。また、ヘッドキャリッ
ジCの前記後面側コネクタ37bに図示しないメインボ
ードと接続するケーブル38の先端を接続し、さらに、
ヘッドキャリッジCのジョイント接続部材41に図示し
ないインクタンクと接続するインク供給チューブ42を
接続する。その場合、前記ケーブル38およびインク供
給チューブ42の中間部分を前記ケーブル支持レバー4
3上端縁に支持させる。この状態でヘッドキャリッジC
は、前記駆動ベルト3により前記ガイドシャフト1,2
に沿って左右方向に往復動することができるようにな
る。
【0085】次に、黒用カートリッジ押圧レバー51を
開放位置(図5の実線位置)に保持した状態(この状態
は、デッドポイントの前方に作用線が移動した前記引っ
張りバネ54によって保持される)で、前記黒用ヘッド
カートリッジK1を前記ヘッドキャリッジCの黒用カー
トリッジ装着孔22に挿入する。そうすると、黒用ヘッ
ドカートリッジK1は、前記板バネ34(図6参照)に
より前方に押圧されるので、前方に偏った所定の位置に
挿入される。前述のように、黒用カートリッジ装着孔2
2は、前方部分が後方部分よりも幅広に形成されている
ので、黒用ヘッドカートリッジK1の左右側面に設けら
れた被支持凸条(すなわち、黒用ヘッドカートリッジK
1の左右方向位置決めを行う部材)62dは前記黒用カー
トリッジ装着孔22の幅広部分に容易に挿入することが
できる。このとき、黒用ヘッドカートリッジK1の左右
の側面の下側後部に設けられた前記被支持突起62c
(図14,3参照)は、黒用カートリッジ装着孔22の
カートリッジ支持面22b(図1A,4,6,7参照)
によって支持される。また、このとき同時に黒用ヘッド
カートリッジK1の左右の側面の下側前部に設けられた
前記挟持用凸条62dの下面は、黒用カートリッジ装着
孔22のカートリッジ支持突起22c(図1A,4,6
参照)に支持される。このときのヘッドキャリッジC上
の前記黒用ヘッドカートリッジK1の位置は、図6の二
点鎖線で示される。
【0086】前記図6の状態において、前記黒用カート
リッジ押圧レバー51を反時計方向に回動させると、前
記一対のアーム52の内側面に設けられた押圧カム形成
用突出部52bのカム面により、前記黒用カートリッジ
装着孔22に挿入された前記黒用ヘッドカートリッジK
1が後方(X2方向)に向けて押圧される。このとき、黒
用ヘッドカートリッジK1は後方に移動する。そして図
1Aに示すように、黒用ヘッドカートリッジK1後面下
部の前記被抜け止め防止突起62bは前記黒用カートリ
ッジ装着孔22の後面に形成された前記抜け止め防止孔
22dに嵌合する。このとき位置決め突起62hが黒用カ
ートリッジ装着孔22後面に当接する。またこのとき、
黒用ヘッドカートリッジK1左右両側面の下側前部の前
記被支持凸条62dおよび挟持用凸条62eも同時に後進
してそれらの間に前記黒用カートリッジ装着孔22のカ
ートリッジ支持突起22cが挟持されることになる。そ
して、黒用ヘッドカートリッジK1が後進したとき前記
被支持凸条62dは、黒用カートリッジ装着孔22(図
4参照)の前記左右の両内側面の幅の狭い部分に移動
し、前記被支持凸条62dの左右の両側縁は、前記挿入
ガイド壁22a(図4参照)の幅の狭い部分(前記カー
トリッジ支持突起22cよりも後側部分すなわち矢印X2
側部分)によって左右方向の位置決めが行われる。この
左右方向の位置決めと、前記一対の位置決め突起62h
が黒用カートリッジ装着孔22後面に当接することによ
る後端面の位置決めとにより黒用ヘッドカートリッジK
1は前記ヘッドキャリッジCの所定位置に保持される。
【0087】このときの、ヘッドキャリッジC上の前記
黒用ヘッドカートリッジK1の位置は、図1Aの実線で
示される。この図1Aの実線で示した状態は黒用ヘッド
カートリッジK1がヘッドキャリッジCに装着された状
態であり、この装着状態では前記引っ張りバネ54の作
用線がデッドポイントの後方に移動している。したがっ
て、この装着状態は前記黒用カートリッジ押圧レバー5
1に作用する前記引っ張りバネ54によって保持され
る。
【0088】この黒用ヘッドカートリッジK1がヘッド
キャリッジCに装着された状態において、ヘッドキャリ
ッジCがホームポジションに移動すると、黒用ヘッドカ
ートリッジK1の前記インクジェット記録ヘッドH下面
のインク吐出孔およびインク吸い込み部材装着部77e
にそれぞれインク詰まり防止用のキャップ(図示せず)
および吸引ノズル80が押し付けられる。その場合、黒
用ヘッドカートリッジK1は上方に押圧される。その押
圧力は、黒用ヘッドカートリッジK1をヘッドキャリッ
ジCから上方に移動させようとする力である。このよう
な黒用ヘッドカートリッジK1をヘッドキャリッジCか
ら上方に移動させようとする力が作用した場合、前記黒
用ヘッドカートリッジK1の被支持突起62cおよび挟持
用凸条62eが前記ヘッドキャリッジCの抜け止め防止
孔22dおよびカートリッジ支持突起22cにより上方へ
の移動が防止される。
【0089】前記黒用ヘッドカートリッジK1がヘッド
キャリッジCに装着された状態では、図1A,2から分
かるように、黒用ヘッドカートリッジK1のインクジョ
イント64は、ヘッドキャリッジCのジョイント接続部
材41に押し付けられて、互いに接続状態で保持されて
いる。すなわち、前記インクジョイント64とジョイン
ト接続部材41とは互いに押し付けられた際、インクジ
ョイント64の後方に行くに従って拡大するテーパ状内
孔と、ジョイント接続部材41の前方に行くに従って縮
小するテーパ状外径とが互いに押し付けられることによ
り、前記インクジョイント64とジョイント接続部材4
1とが接続される。
【0090】ところで、前記ジョイント接続部材41は
その前後方向の中間位置(すなわち、キャリッジ後壁1
1に支持される部分とインクジョイント64に接続され
る部分との間の位置)に肉厚の薄い弾性付与部41aが
設けられている。このため、前記ジョイント接続部材4
1が支持されるキャリッジ後壁11の黒インク供給接続
部材装着孔18(図2参照)の位置および前記インクジ
ョイント64の位置が多少ずれていても、前記弾性付与
部41aが変形してそれらの位置ずれを補償する。すな
わち、インクジョイント64の後方に行くに従って拡大
するテーパ状内孔と、ジョイント接続部材41の前方に
行くに従って縮小するテーパ状外径とが互いに押し付け
られた際、それらの両部材64および41の接合部の形
状により接合部の中心線が一致するような力が発生す
る。その際、両接合部の位置がずれていても前記肉厚の
薄い弾性付与部41aが変形してカートリッジ接続部4
1cが変位するので、自動的に両接合部の中心線が一致
することになる。このようにして、ジョイント接続部材
41とキャップ状のインクジョイント64とは水密状態
で連結される。
【0091】また、前記ヘッドキャリッジCまたは黒用
ヘッドカートリッジK1に振動が発生したりしてそれら
の間に相対的な移動が発生した場合でも、その移動は肉
厚の薄い前記弾性付与部41aで吸収される。したがっ
て、ヘッドキャリッジCに支持されたジョイント接続部
材41と黒用ヘッドカートリッジK1に支持されたイン
クジョイント64とは、前記相対的な移動が発生した場
合でも、損傷することなく、水密な接続状態に保持され
る。
【0092】また、前記黒用ヘッドカートリッジK1が
ヘッドキャリッジCに装着された状態では、図1A,3
から分かるように、黒用ヘッドカートリッジK1の前記
カートリッジ側ボード66後面に設けられた接続端子6
6b(図3,14参照)と、ヘッドキャリッジCのフレ
キシブルケーブル46の黒用接続端子部46aとは押し
付けられている。ところで、前記黒用接続端子部46a
の後面とキャリッジ後壁11との間には全体的にシート
面に垂直な方向に弾性圧縮が可能な前記弾性シート48
aが配置されており、前記弾性シート48aには前記黒用
接続端子部46aに設けられた複数の端子の位置に対応
して小さな硬質突起部分が形成されている。そして、前
記黒用接続端子部46aは、弾性シート48aにより外方
に突出した位置に保持されており、外方からの押圧力が
加わった場合、内方に変形するが、黒用接続端子部46
aの複数の端子は、前記硬質突起部分によって外方に突
出した位置に保持される。したがって、前記弾性シート
48aの硬質突起部分により、前記黒用接続端子部46a
の複数の端子は、常時外方に突出させられており、前記
黒用ヘッドカートリッジK1後面の接続端子66b(図
3,14参照)との良好な電気的接触が確保される。
【0093】前記ヘッドキャリッジCにカラー用ヘッド
カートリッジK2を装着する場合の作用は、前述のヘッ
ドキャリッジCに黒用ヘッドカートリッジK1を装着す
る場合と略同様である。
【0094】次に、図26〜32により、本発明のイン
クジェット記録装置Uの実施例2を説明する。図26は
インクジェット記録装置の実施例2の要部の説明図で、
左右方向(紙面に垂直な方向、図27のY1−Y2方向)
に往復駆動されるヘッドキャリッジCに、黒用ヘッドカ
ートリッジK1およびカラー用ヘッドカートリッジK2
(K1のみ図示し、K2は図示せず)が装着された状態を
示す図で、前記実施例1の図1Aに対応する図、図27
は同実施例2のヘッドキャリッジCの分解斜視図とヘッ
ドキャリッジCに装着される黒用ヘッドカートリッジK
1およびカラー用ヘッドカートリッジK2とを示す図で前
記実施例1の図3に対応する図、図28は同実施例2の
黒用カートリッジK1とそれに装着される黒用インクタ
ンクの斜視図、図29は同実施例2の黒用カートリッジ
K1およびインクタンクT1の断面図で前記実施例1の図
10に対応する図、図30は同実施例2の黒用カートリ
ッジK1の詳細分解斜視図で前記実施例1の図14に対
応する図、図31は同実施例2のインクジョイントおよ
びジョイント接続部材の詳細説明図で、図31Aはジョ
イント接続部材41の縦断面図、図31Bはインクジョ
イント64の縦断面図、図31Cはインクジョイント6
4の上面図、図32は同実施例2のカラー用ヘッドカー
トリッジK2とそれに装着されるカラー用インクタンク
の斜視図、である。
【0095】なお、この実施例2の説明において、前記
実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号
を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2
は、ヘッドカートリッジK1,K2にタンク装着部材S
1,S2が設けられ、前記タンク装着部材S1,S2は、イ
ンクタンクT1,T2が着脱自在に装着できるように構成
されている。したがって、この実施例2では前記図3に
示す実施例1のインク供給チューブ42、およびヘッド
キャリッジCのキャリッジ後壁11に設けられた黒イン
ク供給接続部材装着孔18、カラーインク供給接続部材
装着孔19,20,21は不要となっている。
【0096】前記実施例1の図1,3に対応する実施例
2の図26,27に示すインクジェット記録装置Uは、
ヘッドカートリッジK1,K2がタンク装着部材S1,S2
を有し、そのタンク装着部材S1,S2にインクタンクT
1,T2,T3,T4が着脱自在に装着できるようになって
いる点で前記実施例1と相違している。またこの実施例
2は、前記インクタンクT1,T2,T3,T4が装着され
たヘッドカートリッジK1,K2をヘッドキャリッジCに
装着できるようにするため、押圧部材としての黒用カー
トリッジ押圧レバー51およびカラー用カートリッジ押
圧レバー56を構成するアーム52,52および57,
57が前記実施例1よりも長く形成されている点で前記
実施例1と相違している。
【0097】次にまず、図29〜31により黒用カート
リッジK1について説明する。この実施例2の黒用カー
トリッジK1は、黒用カートリッジケース61の上面に
ジョイント接続部材貫通孔61b(図29,30参照)
が設けられている点で、前記実施例1の黒用カートリッ
ジケース61後面にインク接続キャップ装着孔61aが
設けられていたものと相違している。また、この実施例
2のインクジェット記録ヘッドHは図29,30に示す
ように、マニホルド77の上端部の形状、特にインク流
入口77cの配置が前記実施例1と相違している。すな
わちこの実施例2のインク流入口77cは、黒用カート
リッジケース61内部において、前記ジョイント接続部
材貫通孔61bに対向する位置で上方に向いて開口して
いる。そして、このインク流入口77cにはインクジョ
イント64が装着されている。図29,31B,31C
において、前記インクジョイント64の上端部には、上
方に行くに従って拡大するテーパ状内孔が設けられてい
る。このインクジョイント64の前記テーパ状内孔には
後で詳述するジョイント接続部材41(図29,31A
参照)と接続されたときにジョイント接続部材41の弁
体41gを開放位置に押圧する弁体作動部材64bが収容
されている。この弁体作動部材64bは4枚の放射状に
延びる支持板によって前記インクジョイント64のテー
パ状内孔に支持されている。
【0098】図26〜31において、黒用ヘッドカート
リッジK1は、黒用カートリッジケース61上面に接着
剤により固定された黒用タンク装着部材S1を有してい
る。黒用タンク装着部材S1は、長方形の枠状の側壁9
1と、側壁91の下端よりわずかに上方位置の内面に設
けられた底壁92とを有している。前記側壁91の前面
および後面の上部には、黒用タンク装着部材S1に黒用
インクタンクT1が装着されたときに黒用インクタンク
T1の位置決めを行うための位置決め部材としての円形
の係止孔91a、91aが形成されている。また、前記底
壁92にはジョイント接続部材貫通孔92aが設けられ
ている。図29に示すように前記底壁92の下面は前記
黒用カートリッジケース61上面に支持され、底壁92
より下側の側壁92の内面は黒用カートリッジケース6
1の上端部外側面に嵌合している。
【0099】前記黒用カートリッジケース61上面に固
定された黒用タンク装着部材S1には、その上方から黒
用インクタンクT1が挿入されようになっている。黒用
インクタンクT1は、図29に示すように内部にインク
収容空間を形成するタンクケース93と前記インク収容
空間を閉塞するタンクカバー94と、前記インク収容空
間内に収容される多孔質のインク保持体95とから構成
されている。 前記タンクケース93の前後の側面には
それぞれ、位置決め用の被係止部材としての半球状の突
起93aが設けられている。前記タンクケース93の前
後の側面にそれぞれ設けられた前記突起93aは、前記
黒用タンク装着部材S1に設けられた前記係止部材とし
ての円形の係止孔91a(図29参照)に係合可能に形
成されている。
【0100】前記タンクケース93の底面(すなわちイ
ンクタンクTの底面)には、ジョイント接続部材41が
装着されている。図31Aにおいて、前記ジョイント接
続部材41は、下方に行くに従って縮小するテーパ状外
径を有している。このジョイント接続部材41の内孔に
は前記インクジョイント64と接続されたときには自動
的に開放され、インクジョイント64が離れたときには
自動的に閉塞される自動開閉弁41fが収容されてい
る。前記自動開閉弁41fは弁体41gおよびこの弁体4
1gを常時閉塞位置に押圧する圧縮バネ41hから構成さ
れている。
【0101】前記タンクケース93の前記インク収容空
間を閉塞するタンクカバー94は、タンクケース93の
上端縁の開口部に接着剤または熱融着によって個着され
る。このタンクカバー94には、インクタンクTの内外
を連通させる大気連通孔94bが形成されている。
【0102】次にカラー用ヘッドカートリッジK2につ
いて説明する。図27,32において、この実施例2の
カラー用カートリッジK2は、カラー用カートリッジケ
ース81の上面に3個のジョイント接続部材貫通孔81
b(図29,30参照)が設けられている。そして、こ
のカラー用カートリッジケース81内には前記図29,
30に示すインクジェット記録ヘッドHと同様のインク
ジェット記録ヘッドHが3個固定されている。
【0103】カラー用ヘッドカートリッジK2は、カラ
ー用カートリッジケース81上面に接着剤により固定さ
れたカラー用タンク装着部材S2を有している。カラー
用タンク装着部材S2は、長方形の枠状の側壁97と、
側壁97の下端よりわずかに上方位置の内面に設けられ
た底壁98と、この底壁98の上側に配置された仕切り
壁99とを有している。前記仕切り壁は、カラー用タン
ク装着部材S2にイエロー,マゼンタ,シアンの3色の
カラー用インクタンクT2,T3,T4を装着する際に、
各インクタンクの挿入ガイド壁として機能する。
【0104】前記側壁97の前部および後部の上部に
は、カラー用タンク装着部材S2にイエロー,マゼン
タ,シアンの3色のカラー用インクタンクT2,T3,T
4が装着されたときに各インクタンクT2,T3,T4の位
置決めを行うための位置決め部材としての円形の係止孔
97aが3個づつ形成されている。また、前記底壁98
にはジョイント接続部材貫通孔98aが設けられてい
る。前記底壁98の下面は前記カラー用カートリッジケ
ース81上面に支持され、底壁98より下側の側壁97
の内面はカラー用カートリッジケース81の上端部外側
面に嵌合している。
【0105】前記カラー用カートリッジケース81上面
に固定されたカラー用タンク装着部材S2には前記イン
クタンクT1と同様の3個のインクタンクT2,T3,T4
が着脱自在に装着されるようになっている。そして、前
記3個のインクタンクT2,T3,T4の前後面に設けら
れた半球状の突起93aはカラー用タンク装着部材S2の
前後面にそれぞれ形成された前記円形の係止孔97aに
よって係止されるようになっている。
【0106】次に前述の構成を備えたインクジェット記
録装置Uの実施例2の作用を説明する。図29におい
て、黒用インクタンクT1内部のインク収容空間にはイ
ンクがしみこんだ多孔質のインク保持体95が収容され
ている。この黒用インクタンクT1を黒用ヘッドカート
リッジK1の黒用タンク装着部材S1の底壁92に向けて
上方から挿入すると、黒用インクタンクT1は側壁91
に沿って案内される。
【0107】そして、前記黒用インクタンクT1の前後
両面に設けられた一対の位置決め用の半球状の突起(被
係止部材)93aが前記黒用タンク装着部材S1の側壁9
1の上端に当接する。前記一対の半球状の突起(被係止
部材)91aが当接した前記側壁91部分は、弾性によ
り外方に開く。したがって、前記側壁91の上端に当接
した前記半球状の左右一対の突起93aは、前記側壁9
1を前後に開かせながら底壁92に向かって挿入され
る。
【0108】そして、黒用インクタンクT1が黒用タン
ク装着部材S1の底壁92に向かってさらに挿入される
と、黒用インクタンク底面のジョイント接続部材41
は、前記底壁92のジョイント接続部材貫通孔92aお
よび黒用カートリッジケース61の上面のジョイント接
続部材貫通孔61bを貫通して、前記インクジョイント
64に押し付けられる。前記インクジョイント64とジ
ョイント接続部材41とは互いに押し付けられた際、イ
ンクジョイント64の上方に行くに従って拡大するテー
パ状内孔と、ジョイント接続部材41の下方に行くに従
って縮小するテーパ状外径とが互いに押し付けられるこ
とにより、前記インクジョイント64とジョイント接続
部材41とが接続される。その際、前記ジョイント接続
部材41および前記インクジョイント64の位置が多少
ずれていても、前記弾性付与部41aが変形してカート
リッジ接続部41cが変位するので、自動的に両接合部
の中心線が一致することになる。このようにして、ジョ
イント接続部材41とキャップ状のインクジョイント6
4とは水密状態で連結される。
【0109】前記インクジョイント64とジョイント接
続部材41とは互いに押し付けられて接続された状態の
ときはそれらの内部が連通されるが、それらを離したと
きには前記弁体41gによって前記ジョイント接続部材
41はその内孔の先端が閉塞される。したがって、ヘッ
ドキャリッジCに対するヘッドカートリッジK1の着脱
時にジョイント接続部材41内に空気が混入することお
よびジョイント接続部材41内のインクが漏洩すること
が防止される。
【0110】前記ジョイント接続部材41およびインク
ジョイント64の接続完了と同時に、前記黒用インクタ
ンクT1の前後一対の半球状の突起(被係止部材)93a
は、前記黒用タンク装着部材S1の円形の係止孔(係止
部材)91aに係合する位置に達する。そして、前記前
後一対の突起93aは、前記係止孔91aによって係止さ
れる。この状態では、黒用インクタンクT1の底面およ
び側面は、前記黒用タンク装着部材S1の所定位置に正
確に位置決め装着される。
【0111】前述のようにして、前記黒用ヘッドカート
リッジK1の黒用タンク装着部材S1に対する黒用インク
タンクT1の装着が行われる。カラー用ヘッドカートリ
ッジK2のカラー用タンク装着部材S2に対するカラー用
インクタンクT2,T3,T4の装着は、前述の黒用イン
クタンクT1の場合と略同様にして行うことができる。
【0112】前述のようにしてインクタンクT1または
T2,T3,T4が装着されたヘッドカートリッジK1,K
2は、前述の実施例1の場合と同様にしてヘッドキャリ
ッジCに装着して使用される。この実施例2は、ヘッド
カートリッジK1,K2にインクタンクT1,T2〜T4を
装着したので、実施例1のようにヘッドキャリッジCが
インク供給チューブ42を引きずりながら移動する必要
がなくなる。
【0113】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱すること
なく、種々の小設計変更を行うことが可能である。たと
えば、前記各実施例において前記ジョイント接続部材4
1に弾性付与部41aを形成する代わりに、インクジョ
イント64に弾性付与部を形成することも可能であり、
また、前記ジョイント接続部材41およびインクジョイ
ント64の両方に弾性付与部を形成することも可能であ
る。また、前記各実施例において、インクタンク、イン
クジョイントおよびジョイント接続部材等は、従来公知
の種々の構造のものを使用することが可能である。さら
に、前記カートリッジ後部係止手段22d+62b,23
d+82bの抜け止め防止部材22d,23dは、カートリ
ッジ装着孔22,23の後面に形成された抜け止め防止
孔22d,23dにより構成する代わりに、被抜け止め防
止突起62b,82bと嵌合する凹溝により構成すること
が可能である。さらにまた、前記カートリッジ後部係止
手段22d+62b,23d+82bは、前記カートリッジ
装着孔22,23の後面およびヘッド支持部材61,8
1後面に設ける代わりに、カートリッジ装着孔22,2
3の側面後部およびヘッド支持部材61,81の側面後
部に設けることも可能である。そして、インク吐出口の
位置はヘッドカートリッジK1,K2の下面ではなく、前
面に配置することも可能である。
【0114】
【発明の効果】前述の本発明のインクジェット記録装置
は、ヘッドキャリッジに対するヘッドカートリッジの着
脱を容易に行えるので、ヘッドカートリッジの交換を簡
単な操作で楽に行うことができる。しかも、前記カート
リッジ装着状態ではヘッドキャリッジに対してヘッドカ
ートリッジを所定位置に容易に確実に固定することがで
きる。また、本発明のインクジェット記録装置は、ヘッ
ドカートリッジをインクタンクが着脱自在な構成とした
場合、インクタンクのみの交換を簡単な操作で楽に行う
ことができる。また、本発明のインクジェット記録装置
は、適当な位置に固定配置されたインクタンクに柔軟性
のあるインク供給チューブを介して接続されたジョイン
ト接続部材をヘッドキャリッジに装着した場合、ヘッド
カートリッジがヘッドキャリッジに装着されたときに、
ヘッドカートリッジのインクジョイントと前記ジョイン
ト接続部とを容易にインク漏れせずに接続することがで
きる。また、インクジョイントと前記ジョイント接続部
とを、それらの間に位置ずれがあったりまたは両部材の
間に振動等による相対的移動が生じたりしても、適切な
位置関係で損傷することなく、水密に接続することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はインクジェット記録装置の実施例1の
要部の説明図で、図1Aは左右方向(紙面に垂直な方
向、図3のY1−Y2方向)に往復駆動されるヘッドキャ
リッジCに、黒用ヘッドカートリッジK1およびカラー
用ヘッドカートリッジK2(K1のみ図示し、K2は図示
せず)が装着された状態を示す図、図1Bは図1Aの1
B−1B線断面図である。
【図2】 図2は同実施例1の前記ヘッドキャリッジC
とヘッドカートリッジK1またはK2とのインク供給用接
続部の詳細説明図である。
【図3】 図3は同実施例1のヘッドキャリッジCの分
解斜視図とヘッドキャリッジCに装着される黒用ヘッド
カートリッジK1およびカラー用ヘッドカートリッジK2
とを示す図である。
【図4】 図4はヘッドキャリッジC単体の平面図であ
る。
【図5】 図5は前記図4の矢印5から見た図である。
【図6】 図6は前記図4の矢印6−6線断面図であ
る。
【図7】 図7は前記図4の7−7線断面図である。
【図8】 実施例1で使用する黒用ヘッドカートリッジ
K1の後面図である。
【図9】 図9は同実施例1の黒用ヘッドカートリッジ
K1の右側面図(前記図8の矢印9から見た図)であ
る。
【図10】 図10は同実施例1の黒用ヘッドカートリ
ッジK1の左側断面図(前記図8の10−10線断面
図)である。
【図11】 図11は同実施例1の黒用ヘッドカートリ
ッジK1の上面図(前記図8の矢印11から見た図)で
ある。
【図12】 図12は同実施例1の黒用ヘッドカートリ
ッジK1の上断面図(前記図8の12−12線断面図)
である。
【図13】 図13は同実施例1の黒用ヘッドカートリ
ッジK1の底面図(前記図8の矢印13から見た図)で
ある。
【図14】 図14は同実施例1の黒用ヘッドカートリ
ッジK1の分解斜視図である。
【図15】 図15は同実施例1の黒用ヘッドカートリ
ッジK1のケース内部に収容されたインクジェット記録
ヘッドHの後面図である。
【図16】 図16は前記図15に示すインクジェット
記録ヘッドの左側面図(前記図15の矢印16から見た
図)である。
【図17】 図17は前記図15に示すインクジェット
記録ヘッドの底面図(前記図16の矢印17から見た
図)である。
【図18】 図18は前記図15に示すインクジェット
記録ヘッドの詳細説明図で、図18Aは前記インクジェ
ット記録ヘッドHの分解斜視図、図18Bはインクジェ
ット記録ヘッドHの要部の詳細説明図、図18Cおよび
図18Dインクジェット記録ヘッドHで使用される逆止
弁79の詳細説明図である。
【図19】 図19は同実施例1で使用するカラー用ヘ
ッドカートリッジK2の後面図である。
【図20】 図20は同実施例1のカラー用ヘッドカー
トリッジK2の右側面図(前記図19の矢印20から見
た図)である。
【図21】 図21は同実施例1のカラー用ヘッドカー
トリッジK2の左側断面図(前記図19の21−21線
断面図)である。
【図22】 図22は同実施例1のカラー用ヘッドカー
トリッジK2の上面図(前記図19の矢印22から見た
図)である。
【図23】 図23は同実施例1のカラー用ヘッドカー
トリッジK2の上断面図(前記図19の23−23線断
面図)である。
【図24】 図24は同実施例1のカラー用ヘッドカー
トリッジK2の底面図(前記図19の矢印24から見た
図)である。
【図25】 図25は同実施例1のカラー用ヘッドカー
トリッジK2の分解斜視図である。
【図26】 図26はインクジェット記録装置の実施例
2の要部の説明図で、左右方向(紙面に垂直な方向、図
27のY1−Y2方向)に往復駆動されるヘッドキャリッ
ジCに、黒用ヘッドカートリッジK1およびカラー用ヘ
ッドカートリッジK2(K1のみ図示し、K2は図示せ
ず)が装着された状態を示す図であり、前記実施例1の
図1Aに対応する図である。
【図27】 図27は同実施例2のヘッドキャリッジC
の分解斜視図とヘッドキャリッジCに装着される黒用ヘ
ッドカートリッジK1およびカラー用ヘッドカートリッ
ジK2とを示す図で前記実施例1の図3に対応する図で
ある。
【図28】 図28は同実施例2の黒用カートリッジK
1とそれに装着される黒用インクタンクの斜視図であ
る。
【図29】 図29は同実施例2の黒用カートリッジK
1の分解断面図で前記実施例1の図10に対応する図で
ある。
【図30】 図30は同実施例2の黒用カートリッジK
1の詳細分解斜視図で前記実施例1の図14に対応する
図である。
【図31】 図31は同実施例2のインクジョイントお
よびジョイント接続部材の詳細説明図で、図31Aはジ
ョイント接続部材41の縦断面図、図31Bはインクジ
ョイント64の縦断面図、図31Cはインクジョイント
64の上面図、である。
【図32】 図32は実施例2のカラー用ヘッドカート
リッジK2とそれに装着されるカラー用インクタンクの
斜視図である。
【符号の説明】
C…ヘッドキャリッジ、H…インクジェット記録ヘッ
ド、K1,K2…ヘッドカートリッジ、S1,S2…タンク
装着部材、T1,T2,T3,T4…インクタンク、22…
カートリッジ装着孔、22b…カートリッジ載置部、2
2c…カートリッジ載置部(抜け止め防止部材)、22d
…抜け止め防止部材(抜け止め防止孔)、23…カート
リッジ装着孔、23b…カートリッジ載置部、23c…カ
ートリッジ載置部(抜け止め防止部材)、23d…抜け
止め防止部材(抜け止め防止孔)、26…回動レバーを
支持する部材、27…回動レバーを支持する部材、28
…回動レバーを支持する部材、41…ジョイント接続部
材、42…インク供給チューブ、51…押圧部材、52
…回動レバー、52b…カム部材、54…装着状態保持
手段(引っ張りバネ)、56…押圧部材、57…回動レ
バー、61…ヘッド支持部材、62b…被抜け止め防止
部材(被抜け止め防止突起)、62c,62d…被支持用
突出部材、62e…被抜け止め防止部材、62h…位置決
め突起、64…インクジョイント、71…ヒートシン
ク、74…ヘッドチップ、81…ヘッド支持部材、82
b…被抜け止め防止部材(被抜け止め防止突起)、82
c,82d…被支持用突出部材、82e…被抜け止め防止
部材、82h…位置決め突起、84…インクジョイン
ト、 (22c+62e,23c+82e)…カートリッジ前部係
止手段 (22d+62b,23d+82b)…カートリッジ後部係
止手段、 (22d+62b,22c+62e;23d+82b,23c
+82e)…カートリッジ装着孔からのヘッドカートリ
ッジの上方への移動を阻止する手段、

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクタンクに連通するジョイント接続
    部材に押圧したときに接続するとともに引き離したとき
    に離脱するインクジョイントが設けられたヘッド支持部
    材と、前記ヘッド支持部材に固定されたヒートシンク、
    このヒートシンクの先端部に装着されるとともに複数の
    インク吐出口を有するヘッドチップ、および前記複数の
    インク吐出口と前記インクジョイント内部とを連通させ
    るインク供給路から構成されたインクジェット記録ヘッ
    ドと、を有するヘッドカートリッジと、 前記ヘッドカートリッジが着脱自在に装着されるととも
    に主走査方向に往復駆動されるヘッドキャリッジと、を
    備えたインクジェット記録装置において、下記の要件
    (A1)〜(A9)を備えたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置、(A1) 前記ヘッド支持部材は下部平
    断面の形状が略長方形のケースによって構成されるとと
    もに前記インクジェット記録ヘッドは前記ヘッド支持部
    材内部に固定されていること、(A2) 前記ヘッド支
    持部材およびその内部に固定された前記インクジェット
    記録ヘッドから構成される前記ヘッドカートリッジの下
    端面または後端面のいずれかの面に前記インク吐出口が
    設けられていること、(A3) 前記ヘッドカートリッ
    ジの左右両側面には被支持用突出部材が設けられている
    こと、(A4) 前記ヘッドキャリッジには前記ヘッド
    カートリッジの下部が上方から挿入される断面略長方形
    のカートリッジ装着孔が形成され、カートリッジ装着孔
    の左右両側面には前記被支持用突出部材を前後方向に移
    動可能に支持するためのカートリッジ載置部が設けられ
    ていること、(A5) 前記ヘッドキャリッジには、前
    記カートリッジ載置部に前記被支持用突出部材が支持さ
    れたヘッドカートリッジを後方に押圧する押圧部材が設
    けられていること、(A6) 前記カートリッジ載置部
    に前記被支持用突出部材が支持されたヘッドカートリッ
    ジが前記押圧部材により後方に押圧されて移動し、カー
    トリッジ装着状態となったときに前記カートリッジ装着
    孔からのヘッドカートリッジの上方への移動を阻止する
    手段が設けられたこと、(A7) 前記カートリッジ装
    着状態での前記押圧部材の位置を保持する装着状態保持
    手段が設けられたこと。(A8) 前記カートリッジ装
    着孔の後面とヘッドカートリッジ後面との間には、前記
    被抜け止め防止部材と抜け止め防止部材とが係合したカ
    ートリッジ装着状態において前記ヘッドカートリッジの
    前後方向の位置決めを行うカートリッジ前後方向位置決
    め手段が設けられたこと、(A9) 前記カートリッジ
    装着孔の左右両側面と前記ヘッドカートリッジの左右両
    側面との間にはそれぞれ、前記被抜け止め防止部材と抜
    け止め防止部材とが係合したカートリッジ装着状態にお
    いて前記ヘッドカートリッジの左右方向の位置決めを行
    うカートリッジ左右方向位置決め手段が設けられたこ
    と。
  2. 【請求項2】 下記の要件(A10)〜(A12)を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
    置、(A10)前記カートリッジ装着孔からのヘッドカー
    トリッジの上方への移動を阻止する手段は、前記カート
    リッジ装着孔の後部に設けられた抜け止め防止部材およ
    びヘッド支持部材後部に設けられて前記抜け止め防止部
    材に係止される被抜け止め防止部材から構成されるカー
    トリッジ後部係止手段を有すること、(A11) 前記カ
    ートリッジ装着孔からのヘッドカートリッジの上方への
    移動を阻止する手段は、前記カートリッジ装着孔の左右
    の側壁の前部にそれぞれ設けられた抜け止め防止部材お
    よび前記ヘッド支持部材の左右の側壁の前部にそれぞれ
    設けられて前記抜け止め防止部材に係止される被抜け止
    め防止部材から構成されるカートリッジ前部係止手段を
    有すること。(A12) 前記カートリッジ後部係止手段
    は、前記カートリッジ装着孔の後面に設けられた抜け止
    め防止部材およびヘッド支持部材後面に設けられて前記
    抜け止め防止部材に係止される被抜け止め防止部材から
    構成されたこと。
  3. 【請求項3】 下記の要件(A13)を備えたことを特徴
    とする請求項2記載のインクジェット記録装置、(A1
    3) 前記カートリッジ後部係止手段の抜け止め防止部
    材はカートリッジ装着孔の後面に形成された抜け止め防
    止孔により構成され、被抜け止め防止部材は前記抜け止
    め防止孔に嵌合する被抜け止め防止突起により構成され
    たこと。
  4. 【請求項4】 下記の要件(A14)を備えたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット
    記録装置、(A14) 前記押圧部材は、ヘッドキャリッ
    ジ上に回動可能に設けられた回動レバーと、この回動レ
    バーと一体的に回動するとともに回動時に前記ヘッドカ
    ートリッジの前面に当接する押圧カム面を有するカム部
    材とから構成されたこと、
  5. 【請求項5】 下記の要件(A15)を備えたことを特徴
    とする請求項4記載のインクジェット記録装置、(A1
    5) 前記装着状態保持手段は、前記回動レバーとこの
    回動レバーを回動可能に支持する部材との間に設けら
    れ、前記回動レバーが所定回動位置より押圧側に回動さ
    れたときには回動レバーを押圧方向に回動させる引っ張
    りバネを有すること。
  6. 【請求項6】 下記の要件(A16)を備えたことを特徴
    とする請求項1〜5記載のインクジェット記録装置、
    (A16) 前記カートリッジ前後方向位置決め手段は、
    前記カートリッジ装着孔の平坦な後面とヘッドカートリ
    ッジ後面に左右に離れて設けられ且つ前記カートリッジ
    装着孔の後面に当接する一対の位置決め突起により構成
    されたこと。
  7. 【請求項7】 下記の要件(A17)を備えたことを特徴
    とする請求項1〜6記載のインクジェット記録装置、
    (A17) 前記カートリッジ左右方向位置決め手段は、
    前記カートリッジ装着孔の左右方向の幅が狭く形成され
    た左右の側壁部分と、ヘッドカートリッジの左右両側面
    にそれぞれ設けられ且つ外側縁が前記幅の狭い側壁部分
    に接する被支持用突出部材により構成されたこと。
  8. 【請求項8】 下記の要件(A18)を備えたことを特徴
    とする請求項1〜7記載のインクジェット記録装置、
    (A18) 前記ヘッドキャリッジには、前記カートリッ
    ジ載置部に載置されたヘッドカートリッジのインクジョ
    イントと対向する位置で且つ、前記カートリッジ装着状
    態に保持されたヘッドカートリッジのインクジョイント
    と接続する位置に前記ジョイント接続部材が設けられ、
    このジョイント接続部材は柔軟性のあるインク供給チュ
    ーブを介して適当な位置に固定配置されたインクタンク
    に接続され、前記インクジョイントおよびジョイント接
    続部材の接合部分のすくなくとも一方の接合部分が変位
    可能に構成されたこと。
  9. 【請求項9】 下記の要件(A19)を備えたことを特徴
    とする請求項1〜8記載のインクジェット記録装置、
    (A19) 前記ヘッドカートリッジには、前記インクジ
    ョイントに接続可能なジョイント接続部材を有するイン
    クタンクを着脱自在に装着するタンク装着部材が設けら
    れたこと。
  10. 【請求項10】 下記の要件(A20),(A21)を備え
    たことを特徴とする請求項1〜9記載のインクジェット
    記録装置、(A20) 前記ヘッドカートリッジは、1個
    のヘッド支持部材と、その内部に固定されたイエロー、
    マゼンタ、シアンの3色のインクをそれぞれ吐出する3
    個のインクジェット記録ヘッドとを有すること、(A2
    1) 前記ヘッドカートリッジには前記3個のインクジ
    ェット記録ヘッドのヘッドチップ内部にそれぞれ連通す
    る3個のインクジョイントが設けられたこと。
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