JPH05317951A - 細径引抜管の製造方法 - Google Patents

細径引抜管の製造方法

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JPH05317951A
JPH05317951A JP12303692A JP12303692A JPH05317951A JP H05317951 A JPH05317951 A JP H05317951A JP 12303692 A JP12303692 A JP 12303692A JP 12303692 A JP12303692 A JP 12303692A JP H05317951 A JPH05317951 A JP H05317951A
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JP
Japan
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drawn
pipe
tube
extruded raw
die
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Application number
JP12303692A
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English (en)
Inventor
Teruo Tate
輝雄 舘
Yuichi Takami
祐一 高見
Shunta Shioda
俊太 潮田
Junichiro Kaneki
潤一郎 鹿子木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工サイクルを短縮するとともに、真直度、
真円度および偏肉度において優れた品質の細径引抜管の
製造方法の提供を目的とする。 【構成】 ドローベンチ11に配設されるダイス18の
ダイス孔20にフローティングプラグ28を挿入すると
ともに、このダイス孔20とフローティングプラグ28
との間隙にコイル状押出素管21を通してこのコイル状
押出素管21を巻き戻しながら連続的に引抜いて細径引
抜管30を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドローベンチに配設さ
れるダイスのダイス孔に押出素管を通して引抜くことに
より細径引抜管を製造する細径引抜管の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】細径引抜管のうちでも、例えば複写機、
レーザビームプリンタ、レーザファクシミリ等の電子写
真装置の現像器に使用されるマグネットローラのスリー
ブとして使用される細径のアルミニウム管は、マグネッ
トローラを回転させながら帯電させた感光ドラムにトナ
ーを均一に付着させるという使用目的から、特に真直
度、真円度および偏肉度について高い寸法制度が要求さ
れる。
【0003】従来、このような細径引抜管は次のように
して製造される。まず、押出成形により長尺の直管の押
出素管が形成され、次いでドローベンチにおいてロッド
芯の一端側に固定されたプラグをダイスに挿入して前記
押出素管をダイスとプラグの間をから引抜くことにより
所定の径寸法の引抜管に成形加工される。そして、この
引抜管はさらに後加工としてロール矯正により径方向の
寸法矯正がなされた後、短尺に切断、両端面取加工、洗
浄等が行われて製品となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述さ
れたような細径引抜管の製造方法においては、引抜き加
工毎に直管の押出素管をドローベンチにセットしなけれ
ばならず、押出素管のドローベンチへのセットから引抜
きまでの加工サイクルに時間を要し加工能率が悪いとい
う問題点がある。また、前記押出素管は長尺でありかつ
細径であるためにロッド芯の撓みによる押出素管の曲り
が起こり易く、この曲りは引抜き後にも引抜き管に持ち
越され、しかも持ち越される曲りは一定ではない。そし
て、この引抜管の曲りは後加工のロール矯正によっても
完全には矯正され得ないために、特に真直度、真円度お
よび偏肉度において仕様を満足し得る品質の製品収率が
悪いという問題点がある。
【0005】そこで、本発明はこれらの問題点を解決す
るすることを目的として、加工サイクルを短縮するとと
もに、製品品質に優れる細径引抜管の製造方法を提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の細径引抜管の製
造方法は、前述されたような目的を達成するために、図
面に示されているように、ドローベンチ(11)に配設
されるダイス(18)のダイス孔(20)に押出素管を
通して引抜くことにより細径引抜管(30)を製造する
細径引抜管の製造方法において、前記ダイス孔(20)
にフローティングプラグ(28)を挿入するとともに、
そのダイス孔(20)とフローティングプラグ(28)
との間隙にコイル状押出素管(21)を通してこのコイ
ル状押出素管(21)を巻き戻しながら連続的に引抜く
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の細径引抜管の製造方法によれば、ドロ
ーベンチ(11)に配設されるダイス(18)のダイス
孔(20)に挿入されるプラグとしてフローティングプ
ラグ(28)を用いることにより、これらのダイス孔
(20)とフローティングプラグ(28)との間隙に通
す押出素管としてコイル状押出素管(21)を使用する
ことができ、通されたコイル状押出素管(21)が引抜
かれると、このコイル状押出素管(21)は巻き戻され
ながら連続的に細径引抜管(30)が得られる。このよ
うな連続的な引抜きにより、直管の押出素管を用いる従
来の方法のような引抜き毎に押出素管をドローベンチ
(11)にセットする時間が不要となって加工サイクル
が短縮される。また、ロッド芯を使用しないために、押
出素管が細径であってもロッド芯の撓みによる影響を受
けることがなく、真直度、真円度および偏肉度において
優れた品質の細径引抜管(30)が得られる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の細径引抜管の製造方法の具体
的一実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0009】図1に示されているドローベンチ(11)
において、引抜材料を把持するチャック(12)を有す
るキャリッジ(13)は、フック(14)によりフレー
ム(15)の側面に設けられる一対の鎖車(16)に巻
き掛けられるチェーン(17)に係合されて、鎖車(1
6)の回転により図面上左右方向に移動可能に設けられ
ているとともに、フレーム(15)中央部には引抜き加
工のためのダイス(18)がダイス支持台(19)に支
持されて設けられている。また、図2に示されているよ
うに、前記ダイス(18)のダイス孔(20)はコイル
状押出素管(21)の入側に引抜き方向に孔径が小とな
る勾配を有するアプローチ部(22)が形成され、この
アプローチ部(22)の出側に一定の孔径を有し引抜管
の外側形状を決定するベアリング部(23)が形成さ
れ、さらにこのベアリング部(23)部の出側には引抜
き方向に孔径が大となる勾配を有するバックレリーフ部
(24)が形成されている。そしてさらに、前記ダイス
孔(20)には、両端部にレリーフ部(25a,25
b)を有するとともに、中央部に引抜き方向に径が小と
なる勾配を有するアプローチ部(26)および、このア
プローチ部(26)の出側に一定の径を有し引抜管の内
側形状を決定するベアリング部(27)が形成されてい
るフローティングプラグ(28)が挿入されている。引
抜き時において、コイル状押出素管(21)は前記ダイ
ス孔(20)とフローティングプラグ(28)との間に
通されて両アプローチ部(22、26)、および両ベア
リング部(23、27)において塑性変形により成形加
工されるが、この間フローティングプラグ(28)は塑
性変形領域に発生する面圧と引抜き時に発生する剪断力
とによりダイス孔(20)における平衡位置が保たれる
ようになっている。
【0010】前述されたようなドローベンチ(11)に
おいて、細径引抜管は次のような手順で製造される。
【0011】まず、押出し成形されブロック(29)に
巻き取られたコイル状押出素管(21)は、前記ダイス
(18)のダイス孔(20)とフローティングプラグ
(28)との間に通される。次いで、前記キャリッジ
(13)を図面上右方向に前進移動させてダイス孔(2
0)を通ったコイル状押出素管(21)の先端部をチャ
ック(12)により把持し、前記キャリッジ(13)を
図面上左方向に後退移動させることにより、そのコイル
状押出素管(21)は連続的に巻き戻されながら引抜か
れて所定の径寸法の細径引抜管(30)に成形される。
そして、成形された細径引抜管(30)は図1における
A位置にて切断器(図示省略)により長尺の引抜管(3
1)に切断され、チャック(12)による把持が解放さ
れてドローベンチ(11)の横に設けられた載置台(3
2)上に移動させられる。このようなキャリッジ(1
3)の前進から長尺の引抜管(31)の移動までのサイ
クルを繰り返すことによって、コイル状押出素管(2
1)は連続的に所定寸法に引抜き加工される。なお、前
記加工サイクルにおいてキャリッジ(13)の後退距離
を所定距離とすることにより、長尺の引抜管(31)を
所望の長さとすることができる。
【0012】次に、アルミニウム合金A3003からな
るコイル状の押出素管を用いて、以上のような加工サイ
クルで連続的に長尺の引抜管を製造し、さらにこれらの
長尺の引抜管からロール矯正、短尺切断、両端面取加
工、洗浄の通常の後加工を経てマグネットローラ用スリ
ーブを製造した。使用した押出素管サイズ、製造した長
尺の引抜管サイズおよびマグネットローラ用スリーブ
(以下、”製品”と称する)サイズ、ならびに製品スペ
ックは次の通りである。本実施例においては、下記サイ
ズのコイル状押出素管から連続270サイクルの引抜き
加工を約4時間で行い、言い換えれば270本の長尺の
引抜管を約4時間で製造することができた。
【0013】 押出素管サイズ;16.5mmφ×1 mmt×950 mコイル状 長尺の引抜管サイズ;12mmφ×0.8 mmt×6000mm 製品サイズ;12mmφ×0.8 mmt×246mm 製品スペック 外径;±0.02mm以下 内径;+0.02〜0mm 真直度;+0.02mm以下 真円度;+0.02mm以下 偏肉度;+0.03mm以下 表面粗さ;4S以下 このような方法および製品サイズで製造された製品につ
いて、加工能率および真直度において前記製品スペック
を満たす収率を表1に示す。また、比較のために、従来
の直管の押出素管をロッド芯により固定されたプラグを
用いる方法にて長尺の引抜管を製造し、本実施例と同様
の後加工を経て製造された製品の加工能率および収率を
併せて表1に示す。
【0014】
【表1】 表1から明らかなように、フローティングプラグを使用
してコイル状押出素管を連続的に引抜き加工することに
より、従来の方法のように引抜き毎に直管の押出素管を
ドローベンチにセットする時間が不要となって、加工サ
イクルが短縮されて加工能率が向上する。また、ロッド
芯を使用しないために、押出素管が細径であってもロッ
ド芯の撓みによる影響を受けることがなく、真直度、真
円度および偏肉度において優れた品質が得られ製品の収
率が向上する。
【0015】なお、本実施例においては押出素管の材質
としてアルミニウム合金を使用したが、本発明は引抜き
加工が可能な材質であればアルミニウムまたはその合金
に限定されるものではなく、銅、ニッケル、鉄等または
それらの合金にも広く適用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、フローティングプラグ
を使用してコイル状押出素管を連続的に引抜き加工する
ことにより、加工サイクルが短縮されて加工能率が向上
するとともに、押出素管が細径であってもロッド芯の撓
みによる影響を受けることがなく、真直度、真円度およ
び偏肉度において優れた品質が得られ製品の収率が向上
する。さらに、引抜材料としてコイル状押出素管を用い
ることにより、押出工程においても押出素管を連続的に
形成することができ,したがって押出工程の簡略化を図
ることができ、ひいては押出工程および引抜工程を含む
全製造工程の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるドローベンチの概略上面図
である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
11 ドローベンチ 18 ダイス 20 ダイス孔 21 コイル状押出素管 28 フローティングプラグ 30 細径引抜管
フロントページの続き (72)発明者 鹿子木 潤一郎 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドローベンチ(11)に配設されるダイ
    ス(18)のダイス孔(20)に押出素管を通して引抜
    くことにより細径引抜管(30)を製造する細径引抜管
    の製造方法において、前記ダイス孔(20)にフローテ
    ィングプラグ(28)を挿入するとともに、そのダイス
    孔(20)とフローティングプラグ(28)との間隙に
    コイル状押出素管(21)を通してこのコイル状押出素
    管(21)を巻き戻しながら連続的に引抜くことを特徴
    とする細径引抜管の製造方法。
JP12303692A 1992-05-15 1992-05-15 細径引抜管の製造方法 Pending JPH05317951A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101804423A (zh) * 2010-03-08 2010-08-18 彩虹集团电子股份有限公司 小直径毛细管的自动盘管减壁拉伸装置及拉伸方法
CN107106819A (zh) * 2014-10-02 2017-08-29 雅辰科学国际私人有限公司 血管内扩张导管的缩减方法

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JP2017529962A (ja) * 2014-10-02 2017-10-12 アーヘン サイエンティフィック インターナショナル ピーティーイー.リミテッド 血管内拡張カテーテル用のカットバック法

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