JPH07121412B2 - 引抜き管の矯正方法 - Google Patents

引抜き管の矯正方法

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JPH07121412B2
JPH07121412B2 JP1323533A JP32353389A JPH07121412B2 JP H07121412 B2 JPH07121412 B2 JP H07121412B2 JP 1323533 A JP1323533 A JP 1323533A JP 32353389 A JP32353389 A JP 32353389A JP H07121412 B2 JPH07121412 B2 JP H07121412B2
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pipe
drawn
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straightening
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輝雄 舘
次男 深沢
一郎 橋本
伝次郎 金子
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ドローベンチ等により引抜き加工したアル
ミニウム等の金属製の引抜き管をロール矯正機により真
直に矯正する方法に関する。
従来の技術 直径、真円度、肉厚等に高精度が要求されるアルミニウ
ム管等の金属管は、多くの場合、押出素管を引抜き加工
して製作されるが、ドローベンチ等で引抜き加工を施し
た管は引抜き加工時に発生する内部応力の不均一等によ
って少なからず曲がりをもっていることが多い。このた
め、さらに引抜き後において、真直度を向上するため
に、矯正工程に付されるのが普通である。
この矯正は、所謂傾斜ロール式と称される矯正機、即ち
ワークをその先端部から自軸方向に向けて投入すること
により、内部に設けられているつづみ形ないし太鼓形の
複数の傾斜状態に配置されたロールの作用で、該ワーク
を引き込みつつ従動回転を付与しながら真直に矯正し、
そして前方に送出していく形式のロール矯正機を使用し
て行なわれるのが一般的である。
発明が解決しようとする課題 ところが、特に、表面性状の厳しく問われる引抜き管に
ついて、これをロール矯正機に通すと、通す前には見ら
れなかったキズが、通した後の引抜き管の表面について
しまうことが、品質検査工程で発見され、そのキズが、
このような表面性状の厳しく問われる引抜き管の場合に
は、製品としての適格性を失わせて致命傷となり、製造
歩留まりに多きな影響を与えてしまうという事態に直面
した。
特に、引抜き管が、表面精度が厳密に要求されるような
管、例えば特に電子複写機、レーザープリンター等の感
光ドラムにおける、セレンや有機感光体等の光導電性の
感光体層を支持する感光ドラム基体などの表面品質が厳
しく問われるような製品の製造に用いられる管の場合
に、上記キズが致命的な欠陥となり、製造歩留りを低下
させた。
そのような事態において、その原因を究明すべく、本発
明者らは、ロール矯正機のロールのロール面の性状や、
その他様々な事項について、鋭意、調査研究を行い、そ
の結果、その原因が、引抜き管の管端部の口付け部にあ
ることをはじめてつきとめた。
即ち、引抜き加工を、予め素管の一端部に縮径された口
付け部を形成し、そして該口付け部を引抜き用ダイスに
通し、該ダイス前方に配置されているキャリッジのチャ
ックでこれを噛み、該キャリッジをチェーン等により前
方に移動せしめることにより引抜を行うものであり、口
付け部に特に汚れが集中しやすく、またチャックによる
噛込みによって該口付け部にバリ等を生じる。従って、
引抜き後の管を口付け部を残したままロール矯正機に投
入すると、汚れやAl屑等の異物がロール矯正機内に持ち
込まれ、そのため、これらの異物がロール矯正中に矯正
ロール引抜き管との間に挟まれて引抜き管の外表面にキ
ズを付けていたものである。
この発明は、上記のような新たな事実解明に基づき、ロ
ール矯正機による引抜き管の曲り矯正を該引抜き管にキ
ズを付けることなく行うことができる引抜き管の矯正方
法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的において、この発明は、ロール矯正機に投入し
うる長さで、かつ、管端部に口付部を有する引抜き管を
ロール矯正機により真っ直ぐに矯正するに際し、予め引
抜き管端部の口付け部をプレス切断法により切除したの
ち上記矯正を行うことを特徴とする引抜き管の矯正方法
を要旨とする。
作用 上記の方法では、異物発生源である口付け部を切除して
からロール矯正機による引抜き管の曲がり矯正を行うも
のとなされているから、異物がロール矯正機内に持ち込
まれることがない。
しかも口付け部の切断はプレス切断法により行うものと
なされているから、切断時に切粉が発生せず、そのため
そのような切粉がロール矯正機内に持ち込まれることも
ない。
特に、引抜き管のロール矯正において、その端部の口付
け部をプレス切断により切除するものであることによ
り、引抜き管内への切粉の侵入のおそれもなく、そのた
め、ロール矯正中に切粉が引抜き管内からロール矯正機
内に出ていくというようにして、ロール矯正機内に持ち
込まれることも防がれる。
実施例 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
この発明方法は、ロール矯正機により引抜き管の曲り矯
正を行うに際し、予め引抜き管の口付け部をプレス切断
法により切除したのち上記矯正を行うものである。
まず、押出素管の引抜きを行う引抜き工程と、引抜き管
を真直に矯正する矯正工程と、両工程の間に行なわれる
口付け部切除工程とのそれぞれの内容について説明す
る。
引抜き工程は、第1図(ロ)に示されるように、ドロー
ベンチ(1)を用いて行われる。このドローベンチ
(1)は、引抜き用ダイス(2)と、その前方位置に配
置され、図示しないチェーン等により前後方向に移動さ
れるキャリッジ(3)とを備え、引抜き用素材の一端部
に形成した口付け部をダイス(2)に通し、該口付け部
をキャリッジ(3)のチャック(3a)で噛み、該キャリ
ッジ(3)を前方に移動することにより引抜きを行うも
のとなされている。なお、(4)はプラグ、(5)はそ
の支持棒である。
矯正工程は、第1図(ニ)に示されるように、ロール矯
正機(12)を用いて行われる。このロール矯正機(12)
は、前述した所謂傾斜ロール式と称される矯正機、即ち
ワークをその先端部から自軸方向に向けて投入すること
により、内部に設けられているつづみ形ないし太鼓形の
複数の傾斜状態に配置された矯正ロール(13)…の作用
で該ワークを、引き込みつつ、従動回転を付与しながら
真直に矯正し、そして前方に送り出していく形式の矯正
機である。
そして、口付け部切除工程は、第1図(ハ)に示される
ように、突切り方式のプレス切断装置(7)を用いて行
われる。この切断装置(7)は、前後1対の金型(8)
(8)の間に上下作動する突切り刃(9)が配置され、
両金型(8)(8)内に管材の端部を挿入し突切り刃
(9)を下降せしめることにより、該管材の切断を切粉
を発生させることなく行うものとなされている。
本発明方法は次のようにして実施される。即ち、第1図
(イ)に示されるような、一端部に縮径された口付け部
(15)の形成された押出素管(16)を用意し、該口付け
部(15)を、第1図(ロ)に示されるように、ドローベ
ンチ(1)の引抜き用ダイス(2)の後方からダイス孔
(2a)に通し、キャリッ(3)のチャック(3a)でその
口付け部(15)を噛み、そして該キャリッジ(3)を前
方に向けて移動せしめて引抜きを行う。引抜き後の管
(17)の口付け部(15)には汚れが集中し、またチャッ
ク(3a)による噛込みのためバリを生じている。そこ
で、曲り矯正を行う前に口付け部(15)の切除を行う。
即ち、第1図(ハ)に示されるように、この引抜き管
(17)の口付け部(15)側の端部を所定長さ金型(8)
(8)の内方に挿入し、切断刃(9)を下降せしめるこ
とにより該口付け部(15)を切断除去する。切断は、突
切り刃(9)によって行なわれるから切粉の発生はな
い。しかるのちに、この引抜き管(17)を、その一端部
からロール矯正機内(12)に投入し、内部の矯正ロール
(13)…の作用で真直に矯正する。引抜き管(17)′は
切粉を発生させることなくその口付け部(15)が切除さ
れてからロール矯正機(12)内に投入されるから、よご
れ、Al屑、切粉等の異物がロール矯正機(12)内に持ち
込まれることがなく、従って矯正中に引抜き管(17)に
キズが付くことがない。
発明の効果 上述の次第で、この発明の引抜き管の矯正方法は、異物
発生源となる口付け部を切除してからロール矯正機によ
り引抜き管の曲がり矯正を行うものとなされているか
ら、異物がロール矯正機内に持ち込まれることがなく、
そのため、そのような異物に起因するキズを付けること
なく引抜き管の矯正を行うことができる。
しかも、口付け部の切除はプレス切断法により行うもの
となされているから、切除時に切粉が発生せず、そのた
めそのような切粉がロール矯正機内に持ち込まれること
もなく、かかる切粉に起因するキズをも付けることなく
引抜き管の矯正を行うことが可能となる。
特に、引抜き管のロール矯正において、その端部の口付
け部をプレス切断により切除するものであるから、引抜
き管内への切粉の侵入のおそれもなく、そのため、ロー
ル矯正中に切粉が引抜き管内からロール矯正機内に出て
いくというようにして、ロール矯正機内に持ち込まれる
ことも防がれ、かかる切粉に起因するキズをも付けるこ
となく引抜き管の矯正を行うことが可能となる。
従って、本発明方法によれば、特に、表面精度が厳密に
要求されるような引抜き管、例えば前述したような感光
ドラム基体の製造などに用いられる引抜き管をキズを付
けずに矯正することができ、そのため製造歩留りの向上
を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の引抜き管の製造工程を示すもので、
同図(イ)は押出素管を示す側面図、同図(ロ)は引抜
き工程を示す部分断面側面図、同図(ハ)は口付け部切
除工程を示す部分断面側面図、同図(ニ)は矯正工程を
示す側面図である。 (1)……ドローベンチ、(7)……プレス切断装置、
(12)……ロール矯正機、(16)……押出素管(素
材)、(17)……引抜き管(引抜き管)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 伝次郎 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−40488(JP,A) 特公 昭36−10954(JP,B1) 特公 昭57−1324(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール矯正機に投入しうる長さで、かつ、
    管端部に口付部を有する引抜き管をロール矯正機により
    真っ直ぐに矯正するに際し、予め引抜き管端部の口付け
    部をプレス切断法により切除したのち上記矯正を行うこ
    とを特徴とする引抜き管の矯正方法。
JP1323533A 1989-12-12 1989-12-12 引抜き管の矯正方法 Expired - Lifetime JPH07121412B2 (ja)

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JP2005099774A (ja) * 2003-08-27 2005-04-14 Showa Denko Kk 表面品質に優れたアルミニウム管及びその製造方法と製造装置並びに感光ドラム基体
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