JPH05317667A - 逆浸透法用複合膜の製造方法 - Google Patents

逆浸透法用複合膜の製造方法

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JPH05317667A
JPH05317667A JP12747092A JP12747092A JPH05317667A JP H05317667 A JPH05317667 A JP H05317667A JP 12747092 A JP12747092 A JP 12747092A JP 12747092 A JP12747092 A JP 12747092A JP H05317667 A JPH05317667 A JP H05317667A
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Tetsuo Watanabe
哲男 渡辺
Sadao Kojima
定雄 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透水速度の高い逆浸透法用複合膜を提供す
る。 【構成】 多孔性ポリスルホン支持膜に多官能性アミン
と多官能性アシルハライドを界面重縮合させて形成され
る架橋ポリアミド膜を被覆してなる逆浸透法用複合膜を
製造する際に、あらかじめ該多孔性ポリスルホン支持膜
をポリスルホンの溶媒を5〜50重量%含有する50〜
100℃の水溶液に浸漬して処理することを特徴とする
逆浸透法用複合膜の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は逆浸透法に使用する複合
膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、逆浸透法用の膜としては、その水
透過性が高いためにポリアミドを活性層とする複合膜が
最もよく使用されている。例えば、米国特許第4、27
7、344号明細書に記載されている架橋芳香族ポリア
ミドを活性層とする複合膜、特表昭56−500062
号明細書に記載されているピペラジン単位を含む架橋ポ
リマ−を活性層とする複合膜等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの複合膜は現在
では一般の脱塩プロセスに用いられているが、より幅広
い用途に用いられるには更に透水速度の高い膜が望まれ
ている。この種の複合膜の透水速度を安定でかつ高くす
る方法については、該複合膜の製造に際して、あらかじ
め多孔性支持膜を50〜100℃の水中に浸漬して処理
する方法が特開昭62−171713号公報に開示され
ている。本発明者らは本方法について更に検討を進めた
結果、逆浸透法用複合膜の製造方法において、あらかじ
め多孔性ポリスルホン支持膜をポリスルホンの溶媒を5
〜50重量%含有する50〜100℃の水溶液に浸漬し
て処理することによって透水速度が更に向上することを
見つけた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は下記の構成からなる。
【0005】多孔性ポリスルホン支持膜に多官能性アミ
ンと多官能性アシルハライドを界面重縮合させて形成さ
れる架橋ポリアミドからなる活性層を被覆してなる逆浸
透法用複合膜を製造する際に、あらかじめ該多孔性ポリ
スルホン支持膜をポリスルホンの溶媒を5〜50重量%
含有する50〜100℃の水溶液に浸漬して処理するこ
とを特徴とする逆浸透法用複合膜の製造方法。
【0006】本発明に使用される多孔性ポリスルホン支
持膜とは、 式; −Ph−C(CH3 2 −Ph−O−Ph−S
2 −Ph−O− (ここでPhはフェニレン基を表す。)で表される繰り
返し単位を有し、重量平均分子量が30000〜400
00であるポリスルホン重合体からなり、Phがpーフ
ェニレン基であることがより好ましい。そして、その表
面に数十〜数百オングストロ−ムの微細孔を有する多孔
性膜が用いられる。
【0007】多孔性ポリスルホン支持膜の製造方法の一
例としては米国内務省塩水局研究開発報告No.359
に記載されている方法がある。
【0008】しかし、このように製造された支持膜では
機械的強度が低く、そのままでは工業的規模における製
造方法である連続製膜のような複合膜の製造工程におい
て受ける張力および複合膜の使用時の高い圧力に耐える
ことができず、変形または破壊して本来の機能を失って
しまう。この様な問題点を解決するため一般には繊維か
らなる織布または不織布上に支持膜を形成させる、いわ
ゆる繊維補強支持膜が使用される。また、通常用いられ
る逆浸透用複合膜は、まず、繊維補強支持膜を作成し、
その繊維補強支持膜上に活性層を形成させて得られる。
繊維補強ポリスルホン支持膜は、通常湿式製膜によって
製膜される。すなわち、製膜原液を織布または不織布上
に流延し、次いで実質的に水からなる媒体中(凝固浴)
で凝固(ゲル化)することによって製造される。織布ま
たは不織布は50〜200μmの範囲の厚さのものを使
用するのが一般的であり、厚さが、これより薄いと補強
効果が不十分であり、これより厚いと後述するエレメン
トまたはモジュ−ル化した時に充填面積が少なくなり好
ましくない。製膜原液のポリスルホンの濃度は、14〜
20重量%とするのが一般的である。この範囲以下では
得られる複合膜の排除率が低くなり、またこの濃度以上
では得られる複合膜の透水速度が低くなる。繊維補強ポ
リスルホン支持膜でポリスルホン支持膜層の厚さは30
〜100μmになるようにする。厚さが、これより薄い
と補強効果が不十分であり、これより厚いと透水速度が
低くなり、また後述するエレメントまたはモジュ−ル化
した時に充填面積が少なくなる。
【0009】本発明の多孔性ポリスルホン支持膜の処理
に使用するポリスルホンの溶媒としては、非プロトン性
極性有機溶媒等、ポリスルホンを10重量%以上溶解
し、水に対して10重量%以上の溶解性を有するものが
含まれる。例えば、N、N−ジメチルホルムアミド、
N、N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホリックト
リアミド等がある。処理水溶液中の該溶媒の濃度は5〜
50重量%の範囲、好ましくは10〜20重量%の範囲
であり、5重量%以下では十分な透水速度の向上効果が
得られず、また50重量%以上では得られる複合膜の排
除率が低下する。多孔性ポリスルホン支持膜の処理温度
としては50〜100℃の範囲で透水速度の向上効果が
あり、温度が高いほどその効果が大きい。しかし、実
際、実施に当たっては100℃およびその近くでは沸騰
および蒸発による水の減少が大きく、またそのような高
温でなくとも十分な効果が得られるので85〜95℃の
範囲が好ましい。また処理時間は1〜10分間の範囲で
よい。処理後の多孔性ポリスルホン支持膜は水洗により
該溶媒を除去するが、該溶媒は多孔性ポリスルホン支持
膜中に含まれる水に対して5重量%以下であれば残存し
ていても良い。この濃度以上残存すると複合膜の膜性能
の排除率、透水速度の両者ともに低下するので好ましく
ない。
【0010】本発明において、多官能性アミンとは多官
能性アシルハライドと反応して架橋構造を有する重合体
を形成するものが含まれ、例えば、脂肪族アミンとして
は、エチレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジア
ミン、N,N−ジメチルプロパンジアミン、ピペラジ
ン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジ
ン、1,3−ビス(4−ピペリジル)メタン、1,3−
ビス(4−ピペリジル)プロパン、ポリエチレンイミ
ン、特公昭55−38164号公報に開示されているア
ミン変性ポリエピハロヒドリンなどが挙げられる。これ
らのアミンは混合して使用してもよく、また混合使用し
た方が好ましい場合がある。一方、芳香族アミンを用い
る場合には、ジアミンあるいは、トリアミンであること
が好ましく、芳香族ジアミンまたは芳香族トリアミン単
独、あるいは芳香族ジアミンと芳香族トリアミンの混合
物の形で好ましく用いられる。芳香族ジアミンとして
は、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン
などが挙げられるが、透水性に優れた架橋ポリアミド活
性層の形成が可能であることからメタフェニレンジアミ
ンが好ましい。芳香族トリアミンとしては、高い脱塩率
と有機物の排除率、そして高密度による活性層の構造安
定化という点から1,3,5−トリアミノベンゼンが好
ましい。更に前述の脂肪族アミンと芳香族アミンを混合
して使用してもよい。
【0011】本発明において、多官能性アシルハライド
とは多官能性アミンと反応して架橋構造を有する重合体
を形成するものが含まれ、例えば、トリメシン酸ハライ
ド、ベンゾフェノンテトラカルボン酸ハライド、トリメ
リット酸ハライド、ピロメリット酸ハライド、イソフタ
ル酸ハライド、テレフタル酸ハライド、ナフタレンジカ
ルボン酸ハライド、ジフェニルジカルビン酸ハライド、
ピリジンジカルボン酸ハライド、1,3,5−シクロヘ
キサントリカルボン酸ハライド、1,3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸ハライド、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸ハライド等を用いることができる。これらの多
官能性アシルハライドは、単独で用いることもできる
が、混合物として用いることもできる。多官能性アミン
との反応性を考慮すると、該多官能性アシルハライドは
多官能性アシルクロライドであることが好ましい。
【0012】次に、活性層の形成方法について説明す
る。
【0013】本発明においては架橋ポリアミドからなる
活性層は、前述の多官能性アミンを含有する水溶液と、
前述の多官能性アシルハライドを含有する炭化水素系溶
液を多孔性ポリスルホン支持膜上で界面重縮合反応によ
って形成させる。その方法としてはまず、多孔性ポリス
ルホン支持膜に多官能性アミン水溶液を被覆あるいは含
浸させる。
【0014】多官能性アミン水溶液におけるアミノ化合
物の濃度は0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜1
0重量%であり、この濃度範囲外では排除率、透水速度
とも低くなる。該アミン水溶液には界面重縮合反応を阻
害しないものであれば、界面活性剤や有機溶媒、酸化防
止剤等が含まれていても良い。
【0015】該アミン水溶液は、該水溶液が支持膜表面
に均一にかつ連続的に被覆あるいは含浸されていれば良
く、公知の塗布手段、例えば、該水溶液を支持膜表面に
コ−ティングする方法、支持膜を該水溶液に浸漬する方
法等で行うことができる。次いで過剰に塗布された該ア
ミン水溶液を液切りにより除去する。液切りの方法とし
ては、例えば、支持膜表面を垂直方向に保持して自然流
下させる方法などがある。
【0016】次に、多官能性アシルハライドの炭化水素
系溶媒溶液を多官能性アミン水溶液を被覆した支持膜表
面に被覆接触させる。炭化水素系溶媒としてはアミンお
よびアシルハライドに対して不活性であり、かつ水に対
して不溶性または難溶性である必要がある。更に、該溶
媒は多孔性ポリスルホン支持膜に対して不活性なものが
好ましい。該溶媒の代表例としては液状の炭化水素およ
びハロゲン化炭化水素、例えば、n−ペンタン、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n
−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、1、1、2
−トリクロロ−1、2、2−トリフルオロエタンがあ
る。該溶液中の多官能性アシルハライド濃度は通常、
0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜0.5重
量%であり、この範囲以下では排除率が不十分であり、
また、この範囲以上では透水速度が低く、更に支持膜を
損傷して複合膜の膜性能が非常に低レベルとなる恐れが
ある。多官能性アシルハライドのアミノ化合物水溶液相
への被覆接触の方法はアミン水溶液の支持膜への被覆方
法と同様に行う。10〜60秒間界面重縮合反応を行っ
た後、過剰に付着している多官能性アシルハライドの溶
液を液切りにより除去する。液切りの方法としては、例
えば、支持膜表面を垂直方向に保持して自然流下させる
方法などがある。液切りで残存する溶媒は、熱風乾燥等
により除去する。1、1、2−トリクロロ−1、2、2
−トリフルオロエタンのように炭化水素系溶媒の沸点が
低い場合には溶媒は常温下で蒸発して除去される。この
後、通常未反応の多官能性アシルハライドを除去するた
めアルカリ水溶液で洗浄する。使用するアルカリとして
は濃度変化によるpH変化が小さいので炭酸ナトリウム
が好ましい。
【0017】このようにして得られた複合膜は、これだ
けでも十分良好な分離性能を発現するが、さらに該複合
膜をpH6〜13の塩素含有水溶液に浸漬することによ
り排除率、透水速度を向上せしめることができる場合が
ある。塩素発生試薬としては、塩素ガス、サラシ粉、次
亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、クロラミンB、クロ
ラミンT、ハラゾ−ン、ジクロロジメチルヒダントイ
ン、塩素化イソシアヌル酸およびその塩などを代表例と
して挙げることができ、酸化力の強さによって濃度を決
定することが好ましい。上記の塩素発生試薬の中で、次
亜塩素酸ナトリウム水溶液が、取扱性の点から好まし
い。塩素含有水溶液の酸化力とpHの間には重要な関係
があり、pHが6より低い場合は、十分な酸化力を示さ
ず、又、pHが13を越えるとアミド結合の加水分解が
生じ、超薄膜層が損傷を受けるため、ともに不適当であ
る。従って、pH6〜13で塩素含有水溶液に浸漬する
のが好ましい。浸漬温度は常温(10〜40℃)でよ
く、浸漬時間は塩素発生試薬の種類およびpH等の条件
によるが、2〜30分間程度である。
【0018】本発明のような逆浸透膜を実用に供する場
合は処理能力を大きくとれるように一定体積当たりの膜
の充填面積を上げるために一般にエレメントまたはモジ
ュ−ルと呼ばれる種々の使用形状がとられる。例えば、
細い多孔性の管の内壁または外壁に膜を適用する管状
型、多孔性の板で膜を支持し重ねて使用する平板型、膜
をのり巻き状にして使用するスパイラル型、本発明の場
合にはスパイラル型が好ましい。
【0019】
【実施例】以下の実施例によって更に詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。
【0020】なお、実施例において、排除率は次式によ
り求めた。
【0021】排除率(%) =(1−膜透過液中の溶質濃度
/膜供給液中の溶質濃度)×100 また、実施例で複合膜の逆浸透性能テストに使用した
3.5重量%合成海水は、ナトリウム、マグネシウム、
カルシウムおよびカリウムの各陽イオンと塩素および硫
酸の両陰イオンを含んでおり、その浸透圧は25kg/
cm2 である。
【0022】実施例1 縦30cm、横20cmの大きさのポリエステル繊維か
らなるタフタ(縦糸、横糸とも150デニ−ルのマルチ
フィラメント糸、織密度縦90本/インチ、横67本/
インチ、厚さ160μm)をガラス板上に固定し、その
上にポリスルホン(Amoco社製Udel P−35
00)の15重量%N,N−ジメチルホルムアミド(以
下DMFと略す。)溶液を150μmの厚みで室温(2
0℃)でキャストし、ただちに純水中に浸漬して5分間
放置することによって繊維補強ポリスルホン支持膜(以
下FR−PS支持膜と略す。)を作製した。このFR−
PS支持膜を90℃の10重量%のDMFを含有する水
溶液中に2分間浸漬して処理した。処理したFR−PS
支持膜は純水中に入れて10分間放置することにより冷
却するとともにDMFを洗浄除去した。
【0023】FR−PS支持膜を1重量%の1,3,5
−トリアミノベンゼンと1重量%のm−フェニレンジア
ミンを含んだ水溶液中に室温下(20℃)で1分間浸漬
した。該支持膜を垂直方向にゆっくりと引上げ、支持膜
表面から余分な水溶液を取り除いた後、0.05重量%
のテレフタル酸クロライドと0.05重量%のトリメシ
ン酸クロライドを含んだ1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタン溶液を支持膜表面が完全に
濡れるように塗布して1分間静置した。次に支持膜を垂
直にして余分な溶液を液切りして除去した後、風乾で
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエ
タンを除去した。最後に0.2重量%の炭酸ナトリウム
水溶液に5分間浸漬して複合膜を得た。
【0024】このようにして得られた複合膜をpH6.
5に調製した3.5%合成海水を原水とし、56Kg/
cm2 、25℃の条件下で逆浸透テストした結果、排除
率99.2%、透水速度1.30m3 /m2 ・日の膜性
能であった。
【0025】比較例1 実施例1において、FR−PS支持膜の処理を90℃の
純水中で行う以外は同様に実施した結果、排除率99.
2%、透水速度0.98m3 /m2 ・日の膜性能であっ
た。
【0026】実施例2 実施例1のFR−PS支持膜を90℃の10重量%のN
−メチル−2−ピロリドンを含有する水溶液中に2分間
浸漬して処理した。熱処理したFR−PS支持膜は純水
中に入れて10分間放置することにより冷却するととも
にN−メチル−2−ピロリドンを洗浄除去した。
【0027】FR−PS支持膜を4重量%の1,3,5
−トリアミノベンゼンを含んだ水溶液中に1分間浸漬し
た。該支持膜を垂直方向にゆっくりと引上げ、支持膜表
面から余分な水溶液を取り除いた後、0.025重量%
のテレフタル酸クロライドを含んだ1,1,2−トリク
ロロ−1,2,2−トリフルオロエタン溶液を支持膜表
面が完全に濡れるように塗布して1分間静置した。次に
支持膜を垂直にして余分な溶液を液切りして除去した
後、風乾で1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタンを除去した。次にpHを7に調整した5
00ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液に2分間浸漬
した。1000ppmの亜硫酸水素ナトリウム水溶液に
浸漬して過剰な次亜塩素酸ナトリウムを除去した後、実
施例1と同様に逆浸透テストを行った結果、排除率9
9.5%、透水速度0.79m3 /m2 ・日の膜性能で
あった。
【0028】比較例2 実施例2において、FR−PS支持膜の処理を90℃の
純水中で行う以外は同様に実施した結果、排除率99.
6%、透水速度0.60m3 /m2 ・日の膜性能であっ
た。
【0029】実施例3 実施例1において、1重量%の1,3,5−トリアミノ
ベンゼンと1重量%のm−フェニレンジアミンを含んだ
水溶液の代わりに2重量%のm−フェニレンジアミン水
溶液を使用し、かつ、0.05重量%のテレフタル酸ク
ロライドと0.05重量%のトリメシン酸クロライドを
含んだ1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフル
オロエタン溶液の代わりに0.1重量%のトリメシン酸
クロライドを含んだ1,1,2−トリクロロ−1,2,
2−トリフルオロエタン溶液を使用する以外は、同様に
実施した結果、排除率99.1%、透水速度1.20m
3/m2 ・日の膜性能であった。
【0030】比較例3 実施例3において、FR−PS支持膜の処理を90℃の
純水中で行う以外は同様に実施した結果、排除率99.
1%、透水速度0.92m3 /m2 ・日の膜性能であっ
た。
【0031】実施例4 実施例1の処理をしたFR−PS支持膜を0.2重量%
のピペラジン、2重量%のエチレンジアミン、0.1重
量%のドデシルジフェニルエ−テルジスルホン、0.2
重量%のリン酸三ナトリウムを含んだ水溶液に1分間浸
漬した。該支持膜を垂直方向にゆっくりと引上げ、支持
膜表面から余分な水溶液を取り除いた後、5分間風乾し
た。次に0.12重量%のトリメシン酸クロライドと
0.18重量%のイソフタル酸クロライドを含んだ1,
1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフロオロエタン
溶液を表面が完全に濡れるように塗布し1分間静置し
た。次に支持膜を垂直にして余分な溶液を液切りして除
去した後、風乾で1,1,2−トリクロロ−1,2,2
−トリフルオロエタンを除去した。最後に純水中に入れ
過剰なアミンおよび酸クロライドを洗浄し除去した。
【0032】このようにして得られた複合膜をpH6.
5に調製した500ppm塩化ナトリウム水溶液を原水
とし、10Kg/cm2 、25℃の条件下で逆浸透テス
トした結果、排除率96.5%、透水速度1.17m3
/m2 ・日の膜性能であった。
【0033】比較例4 実施例4において、FR−PS支持膜の処理を90℃の
純水中で行う以外は同様に実施した結果、排除率96.
6%、透水速度0.89m3 /m2 ・日の膜性能であっ
た。
【0034】
【発明の効果】本発明により多孔性ポリスルホン支持膜
をポリスルホンの溶媒を5〜50重量%含有する50〜
100℃の水溶液に浸漬して処理することにより透水速
度がポリスルホンの溶媒を使用しないで処理した場合よ
りも約30%高い逆浸透法用複合膜が得られるようにな
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性ポリスルホン支持膜に多官能性ア
    ミンと多官能性アシルハライドを界面重縮合させて形成
    される架橋ポリアミドからなる活性層を被覆してなる逆
    浸透法用複合膜を製造する際に、あらかじめ該多孔性ポ
    リスルホン支持膜をポリスルホンの溶媒を5〜50重量
    %含有する50〜100℃の水溶液に浸漬して処理する
    ことを特徴とする逆浸透法用複合膜の製造方法。
JP12747092A 1992-05-20 1992-05-20 逆浸透法用複合膜の製造方法 Pending JPH05317667A (ja)

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