JPH0531584A - 一旦マツシユシ−ム溶接に供せられたワイヤの再使用 装置 - Google Patents

一旦マツシユシ−ム溶接に供せられたワイヤの再使用 装置

Info

Publication number
JPH0531584A
JPH0531584A JP3212660A JP21266091A JPH0531584A JP H0531584 A JPH0531584 A JP H0531584A JP 3212660 A JP3212660 A JP 3212660A JP 21266091 A JP21266091 A JP 21266091A JP H0531584 A JPH0531584 A JP H0531584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
drum
winding
seam welding
rewinding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3212660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2678839B2 (ja
Inventor
Minoru Nakatsu
稔 中津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEPIYUU GIKEN KK
Original Assignee
NEPIYUU GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEPIYUU GIKEN KK filed Critical NEPIYUU GIKEN KK
Priority to JP3212660A priority Critical patent/JP2678839B2/ja
Priority to KR1019910019399A priority patent/KR930002008A/ko
Priority to CA002072281A priority patent/CA2072281A1/en
Priority to GB9214929A priority patent/GB2258418B/en
Priority to US07/914,523 priority patent/US5249725A/en
Priority to DE4224512A priority patent/DE4224512C2/de
Publication of JPH0531584A publication Critical patent/JPH0531584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2678839B2 publication Critical patent/JP2678839B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/30Features relating to electrodes
    • B23K11/309Wire electrodes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Wire Processing (AREA)
  • Resistance Welding (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 銅ワイヤを利用してマッシュシ−ム溶接する
溶接機において、一旦使用されて形状等が変形した銅ワ
イヤを再使用できるように自動的に巻取りまたは巻戻し
て再使用できる装置を提案する。 [構成] マッシュシ−ム溶接機の上下ロ−ラ電極間で
押圧されて溶接に供せられた銅ワイヤを巻取りワイヤと
して導入する導入ロ−ラとこの導入ロ−ラを経て導入さ
れる巻取りワイヤを巻取るドラムとの間に、このドラム
から巻戻された巻戻しワイヤの形状等を検出して、ワイ
ヤ形状等の不良を検出したときに、マッシュシ−ム溶接
機におけるブランクシ−トの送りを停止する指令を与え
るワイヤ形状検出装置を設けるとともに、溶接機に向け
巻戻しワイヤを供給する排出ロ−ラとこのワイヤ形状検
出装置との間に、巻戻しワイヤの走行方向に逆らう制動
力を与えかつ巻戻しワイヤの送り方向にのみ回転できる
クラッチ装置を有するワイヤ制動装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一旦マッシュシ−ム溶接
に供せられたワイヤの再使用装置に係り、詳しくは、金
属板などのブランクシ−トの両側縁を重ね合わせて円筒
その他を形成し、この重ね合わされたオ−バラップ部を
上下ロ−ラ電極間で銅ワイヤを介してマッシュシ−ム溶
接するマッシュシ−ム溶接機において、その一部または
関連して配設されて、上下ロ−ラ電極間で一旦溶接に供
せられた銅ワイヤをスクラップとして廃棄することなく
巻取りワイヤとしてドラム上に自動的に巻取る一方、こ
のドラム上に巻取られた銅ワイヤを巻戻すと共に、再使
用できるか否かを判断して巻戻しワイヤとしてマッシュ
シ−ム溶接機に供給し、再び上下ロ−ラ電極間で溶接に
供するワイヤの再使用装置に係る。
【0002】なお、この銅ワイヤとしては、必ずしも銅
のみでなく、銅合金や、更に、これら以外に、熱導率に
すぐれてある程度の剛性を持つ金属や合金が含まれる。
【0003】更に、以下において、一旦マッシュシ−ム
溶接に供せられて略々偏平形状に押しつぶされたワイヤ
を、説明上、ドラムに巻取られるときを巻取りワイヤ、
ドラムから巻戻されてマッシュシ−ム溶接機で再使用さ
れるときを巻戻しワイヤとして区別する。
【0004】
【従来の技術】従来から、金属板や鋼板などのブランク
シ−トの側縁を突合わせるか、重ね合わせて突き合わせ
部か、オ−バラップ部を形成し、なかでも、このオ−バ
ラップ部を溶接する方法の一つとして、抵抗溶接の一つ
のシ−ム溶接(Seam Welding)が知られ、
この溶接法はオ−バラップ部を継ぎ合わせることから、
シ−ム溶接と云われている。一方、シ−ム溶接による
と、ブランクシ−トを円筒状に成型して両側縁を重ね合
わせて形成されるオ−バラップ部に耐密性に優れる溶接
部が与えられるところから、液体等の輸送パイプ、燃料
タンク、ドラム缶、食品缶等の溶接に好適であると云わ
れている。
【0005】すなわち、シ−ム溶接のうちで最も一般的
なものは、オ−バラップをシ−ム溶接するラップシ−ム
溶接法(Lap Seam Welding)であっ
て、鋼板や金属板等のブランクシ−トの側縁を重ね合わ
せてオ−バラップ部を形成し、このオ−バラップ部を一
対の円板状電極、つまり、上下ロ−ラ電極間にはさん
で、加圧し、この加圧下で上下ロ−ラ電極間でオ−バラ
ップ部が通電加熱されて抵抗溶接される。この抵抗溶接
法として最も一般的なものがスポット溶接であって、こ
のスポット溶接が上下ロ−ラ電極により連続的にくり返
され、具体的には、溶接時は、上下ロ−ラ電極間で断続
的な通電を規則的に行なわれていることによって、通電
時のジュ−ル熱によってオ−バラップ部が部分的に加熱
溶融し、連続的に所謂ナゲットが形成されて溶接され
る。従って、シ−ム溶接部では、鋼板などが重ね合わさ
れて形成されたオ−バラップ部があたかも連続する各ナ
ゲットにより縫い合わされた如く接合されており、この
ため、得られる溶接部は気密性や水密性に優れると云わ
れている。
【0006】しかし、従来例のシ−ム溶接では、上下の
ロ−ラ電極の接触面の幅がオ−バラップ部の幅よりも小
さいこともあって、オ−バラップ部において溶接部の両
側に不着部分が残る。このため、処理として、溶接部の
両側の不着部分を合成樹脂被覆により封鎖することが行
なわれているが、両側の不着部分に合成樹脂がのりにく
く、この不着部分から腐食が進行することもあり、不着
部分によって取扱い時に作業者が自分の手を切ったりす
る事故が発生することもある。
【0007】この不着部分が残らない一つの溶接方法と
して、マッシュシ−ム溶接法(Mash Seam W
elding)が提案実施されている。
【0008】このマッシュシ−ム溶接法は溶接すべきオ
−バラップ部の幅よりも大きい幅の接触面を持つ上下の
ロ−ラ電極によって、オ−バラップ部を加圧溶融して溶
接する一方、オ−バラップ部の端縁を押しつぶしてシ−
ム溶接する方法である。このシ−ム溶接法は通常のシ−
ム溶接法と相違して、溶接部の断面が斜めに押しつぶさ
れるため、溶接部の両側には不着部分が残らないほか、
溶接部には加熱溶融したナゲットが連続的に形成されて
いる。このため、マッシュシ−ム溶接によって得られる
溶接部は、その溶接面が均一に圧着され、機械的強度が
大きく、耐密性にすぐれ、とくに、飲料缶や食品缶など
の製造に好適であると云われている。
【0009】一方、飲料缶や食品缶の素材をみると、耐
食性等の要求から、冷延鋼板の表面にすずまたはその合
金をメッキ被覆した所謂すずめっき鋼板等の表面被覆鋼
板が用いられることが多い。この表面被覆鋼板から成る
ブランクシ−トの両側縁を重ねてオ−バラップ部を形成
し、このオ−バラップ部を、上記の如く、上下ロ−ラ電
極によって、マッシュシ−ム溶接すると、この溶接時
に、例えば、すず等の表面被覆金属が上下各ロ−ラ電極
の外周面、つまりオ−バラップ部の接触面側に移行して
各ロ−ラ電極の外周面が汚染される。このため、上下各
ロ−ラ電極の外周面上のすずなどの汚染物を除去する方
法や装置が提案されている。しかし、これら方法や装置
では汚染物は除去できないし、連続的に食品缶や飲料缶
を高速製造する上からは、例えば、食品缶などのオ−バ
ラップ部の溶接毎に、ロ−ラ電極の外周面を清浄化する
ことは実際上は不可能である。
【0010】このところから、従来例のマッシュシ−ム
溶接法の改善として、特公昭44−25213号公報に
示す如く、上下ロ−ラ電極の外周面には銅ワイヤを介在
させ、この銅ワイヤを介して上下ロ−ラ電極間で表面被
覆鋼板をマッシュシ−ム溶接する方法や装置が提案され
ている。この方法では、上下のロ−ラ電極の外周面上に
円方向にわたって銅ワイヤの収容溝を形成し、この収容
溝に銅ワイヤを収納させて上下のロ−ラ電極の回転とと
もに銅ワイヤを送って、シ−ム溶接されている。この溶
接方法では、上記の如く、ロ−ラ電極間でマッシュシ−
ム溶接する場合と同様に、銅ワイヤの接触面の幅は、オ
−バラップ部の幅より大きくする必要があり、円形断面
の銅ワイヤが素巻きされたパイルから略々円形断面の銅
ワイヤを取出してから、溶接前に、この銅ワイヤの円形
断面を偏平状断面に押しつぶして接触面の幅を拡大して
いる。
【0011】すなわち、図6は従来例のマッシュシ−ム
溶接機における溶接態様の説明図であって、図6におい
て、符号1は下溶接ア−ム、2は上溶接ア−ムを示し、
下溶接ア−ム1は固定されているのに対し、上溶接ア−
ム2は矢印方向に旋回自在に支持されている。両溶接ア
−ム1、2の先端にそれぞれ上ロ−ラ電極3と下ロ−ラ
電極4とが回転自在に取付けられている。これら両ロ−
ラ電極3、4の外周面には、銅ワイヤ5が収納されるワ
イヤ収納溝が形成されている。銅ワイヤ5は素巻きされ
たパイル(図示せず)から取出され、この取出されたと
きの銅ワイヤ5は円形断面を持っているが、圧潰ロ−ラ
7a、7bから成るフォ−ミング装置7によって押圧、
圧潰され、その断面がほぼ偏平形状に形成されて、上下
のロ−ラ電極3、4間に入る。
【0012】この偏平断面に成形された銅ワイヤ5はテ
ンション装置8を経て矢印方向に送られ、上ロ−ラ電極
3に巻付けられてマッシュシ−ム溶接に供されてから、
裏返しされた状態で再び下ロ−ラ電極4上に供給され巻
付けられ、再びマッシュシ−ム溶接に供せられる。この
ように上下ロ−ラ電極上に巻付けられた偏平状断面の銅
ワイヤ5の間に、ブランクシ−トから成る缶胴6のオ−
バラップ部が供給され、オ−バラップ部は2本の偏平断
面の銅ワイヤで挾さまれた状態で上ロ−ラ電極と下ロ−
ラ電極との間で加圧通電され、マッシュシ−ム溶接され
る。
【0013】このマッシュシ−ム溶接の間に上下ロ−ラ
電極3、4によってオ−バラップ部とともに加圧された
銅ワイヤ5は巻上げプ−リ9によって引張られて走行
し、この間のワイヤ張力がテンション装置10によって
与えられ、カッタ11に送られる。このカッタ11にお
いては、使用後の銅ワイヤ5は二度にわたる押しつぶし
によって変形されていることもあって、切断され、スク
ラップとして廃棄する。
【0014】要するに、溶接時の圧力によって銅ワイヤ
が相当変形されていることが予想され、溶接時のオ−バ
ラップ部との接触によって銅ワイヤの表裏面にはすずな
どのメッキ金属が移行し汚染されていることも予想され
る。更に、このように偏平形状に変形された銅ワイヤは
回収するためにドラムなどの上にほとんど間隙なく巻取
ることは不可能であると思われることから、銅スクラッ
プの市場価格が比較的高いこともあって、スクラップ化
し、投下コストの回収の一部にあてている。
【0015】しかしながら、いくら、銅スクラップの市
場価格が高いと云っても、高価な銅ワイヤを単に、一回
使用したのみでスクラップ化するのでは、溶接コストの
大部分を銅ワイヤ価格が占めることになって溶接コスト
はきわめて高くなり、この高い溶接コストによって溶接
される製缶コストが高くなって好ましくない。すなわ
ち、スクラップとして回収されるところは、最大にみて
も市販の銅ワイヤの1/3程度であり、このところが銅
ワイヤを利用したマッシュシ−ム溶接法の致命的欠陥で
ある。
【0016】なお、図6に示すマッシュシ−ム溶接機が
提案されるまでは、上下のロ−ラ電極にそれぞれ別個の
銅ワイヤを使用するものであって、図6に示すマッシュ
シ−ム溶接機も単一の銅ワイヤを使用するところから、
それ以前のものに較べると、銅ワイヤの使用を大巾に節
減するものである。
【0017】このところから、本発明者らは、使用後の
銅ワイヤの再使用の可能性について永年にわたって種々
の観点から研究した。しかし、溶接対象の食品缶や飲料
缶は食べる人の健康にかかわるものであり、食品缶や飲
料缶は、例えば、100万個、1000万個の如く多量
に市場に供しても、その多量の食品缶や飲料缶のうちの
1個であっても溶接欠陥が存在することは許されないも
のである。このため、一旦マッシュシ−ム溶接に供した
銅ワイヤの再使用装置やその方法は未だ提案されていな
い。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点の解
決を目的とし、具体的には、金属板等のブランクの両側
縁を重ね合わせたオ−バラップ部を上下ロ−ラ電極間で
銅ワイヤを介してマッシュシ−ム溶接するマッシュシ−
ム溶接機において、上下ロ−ラ電極、なかでも下ロ−ラ
電極を経て一旦押しつぶされた銅ワイヤを整然と巻取る
一方、この巻取った銅ワイヤを順次に巻戻して再びマッ
シュシ−ム溶接機で再使用できる一旦マッシュシ−ム溶
接に供したワイヤの巻取り巻戻し装置を提案する。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、金
属板などのブランクシ−トの両側縁を重ね合わせて例え
ば円筒状などの形状に成型し、この重ね合わせたオ−バ
ラップ部を上下ロ−ラ電極間で銅ワイヤを介してマッシ
ュシ−ム溶接するマッシュシ−ム溶接機において、上下
ロ−ラ電極間で一旦溶接に供せられた銅ワイヤを巻取り
ワイヤとしてドラム上に巻取る一方、このドラム上に巻
取られた銅ワイヤを巻戻して再使用できるか否かを判断
してから、巻戻しワイヤとしてマッシュシ−ム溶接機に
供給して上下ロ−ラ電極間で再び溶接に供するワイヤの
再使用装置であって、その特徴とするところは、この巻
取りワイヤを導入する導入ロ−ラとこの導入ロ−ラを経
て導入される巻取りワイヤを巻取るドラムとの間に、巻
取りワイヤの形状等を検出しかつこのドラムから巻戻さ
れた巻戻しワイヤの形状等を検出して、ワイヤ形状等の
不良を検出したときに、マッシュシ−ム溶接機における
被溶接材のブランクシ−トの送りを停止する指令を与え
るワイヤ形状検出装置を設ける一方、マッシュシ−ム溶
接機に向け巻戻しワイヤを供給する排出ロ−ラとこのワ
イヤ形状検出装置との間に、巻戻しワイヤの走行方向に
逆らう制動力を巻戻しワイヤに与えかつ巻戻しワイヤの
送り方向にのみ回転できるクラッチ装置を有するワイヤ
制動装置を設けて成ることにある。
【0020】以下、本発明の手段たる構成ならびにその
作用について、図によって説明すると、次の通りであ
る。
【0021】なお、図1は本発明の一つの実施例に係る
ワイヤ再使用装置の正面図であり、図2は巻取りワイヤ
の一例の一部を示す斜視図であり、図3は巻戻しワイヤ
の形状欠陥の一例の斜視図であり、図4はドラムの回転
機構の一例の一部を断面で示す正面図であり、図5は図
1に示すワイヤ再使用装置のワイヤ巻取りまたは巻戻し
態様の説明図である。
【0022】まず、図1において符号20は導入ロ−ラ
を示し、この導入ロ−ラ20を経て一旦マッシュシ−ム
溶接機、例えば、図6に示すマッシュシ−ム溶接機で使
用されて、例えば図2に示す如く、偏平断面の銅ワイヤ
が巻取りワイヤ21として導入される。すなわち、巻取
りワイヤ21は、例えば、図6に示すマッシュシ−ム溶
接機においてフォ−ミングロ−ラ7ならびに一対の上下
ロ−ラ電極3、4間で押しつぶされ、図2に示す如く、
例えば、偏平形状断面に変形されているものである。こ
の導入ロ−ラ20から導入された巻取りワイヤ21はガ
イドロ−ラ221、222ならびにワイヤ駆動ロ−ラ2
23から成る第1案内装置22で巻取られてから、ガイ
ドロ−ラ231、232から成る第2案内装置23を経
てワイヤ形状検出装置24に導入される。
【0023】このワイヤ形状検出装置24は巻取りワイ
ヤ21の場合はその表面性状の良否にかかわらず、全て
のものが通過するが、後記の如く、巻戻しワイヤのとき
は、その表面性状、例えば、表面粗度や、形状を検出す
るものであって、形状不良などが検出されたときには、
マッシュシ−ム溶接機のブランクシ−ト成形部に対しブ
ランクシ−トの取出しを停止する信号を送る。換言する
と、巻戻しワイヤに形状不良検出部分があっても、その
部分はそのままマッシュシ−ム溶接機に供給する。しか
し、この形状不良部分が上下ロ−ラ電極間を通過すると
きに被溶接材のブランクシ−トの溶接が行なわれると、
健全な溶接部が得られないため、この間に限ってはブラ
ンクシ−トを通過させないようにする。
【0024】更に詳しく説明すると、巻取りワイヤ21
は使用後の銅ワイヤであって、一旦フォ−ミングロ−ラ
や、一対の上下ロ−ラ電極間で押圧され偏平状断面にな
っており、更に、被溶接材ブランクシ−トの表面性状に
よってワイヤの接触面の性状が粗らされたり、例えば、
すずなどのメッキ金属が付着していることが多い。これ
をそのまま導入して巻取っても、再使用しても被溶接
材、つまり、ブランクシ−トの側縁を重ね合わせて形成
されたオ−バラップ部上の溶接部の溶接性が損なわれ
る。このため、巻取りワイヤ21のうちでも形状不良部
を巻取ることは好ましくない。しかし、この部分を途中
で切除すると巻取りワイヤが短かくなり、その後、巻戻
しても連続的に溶接に使用できない。このため、巻取り
ワイヤのときは、一部に形状不良部分が存在しても、そ
のまま導入してドラムに巻取り、ドラムから巻戻して使
用する巻戻しワイヤのときに、ワイヤ形状検出装置24
においては形状として巻戻しワイヤ30(図5で点線と
して示す。)の厚さと幅とを検出し、とくに、幅や厚さ
が急速に縮少しているところ(例えば、図3にこの部分
3011を示している。)を検出し、この断面縮小部分
がマッシュシ−ム溶接機の上下ロ−ラ電極間を通過する
ときにはマッシュシ−ム溶接機におけるブランクシ−ト
の供給を停止する。
【0025】一対の上下ワイヤ電極間ではじめにマッシ
ュシ−ム溶接に供せられる銅ワイヤの断面は円状を成し
ているが、これが一旦フォ−ミングロ−ラを通ると、上
記の如く、偏平状断面になる(図2参照)。溶接時に
は、所定の長さのブランクシ−トなどの被溶接材が偏平
断面の銅ワイヤにはさまれた状態で上下ロ−ラ電極間を
通ると、その間に押しつぶされてマッシュシ−ム溶接さ
れる。しかしながら、溶接されるべきブランクシ−トの
オ−バラップ部をみると、その中間部に較べてオ−バラ
ップ部の両端縁には過剰の電流が流れ、これにともなっ
て、銅ワイヤでもオ−バラップ部の両端縁に接触すると
ころに過剰の電流が流れる。このため、銅ワイヤでは、
過剰の電流の流れたところが溶かされることがある。ま
た、単位ロッドのブランクシ−トが一つづつ連続的に供
給されるとき、そのロッドのはじめのブランクシ−トの
先端部分とおわりのブランクシ−トの終了部分とにおい
てはこの傾向が顕著になり、これらのところでは局部的
に加熱されてその加熱部分のみが局部的に伸び、この部
分が図3に示す縮小部分3011としてあらわれる。要
するに、この縮小部分3011は、とくに、連続的にブ
ランクシ−トを溶接する際のスタ−ト時や、終了時にあ
らわれ易い。このところから、ワイヤ形状検出装置24
において、巻戻される巻戻しワイヤ30の厚さならびに
幅を測定し、周方向に形成されている縮小部分3011
を検出する。このように縮小部分3011が形成される
と、巻戻しワイヤ30は、縮小部分3011のところで
は上部のロ−ラ電極ならびに溶接すべきオ−バラップ部
に接触せずに浮上り、この部分のみでは十分な発熱溶込
みが得られない。得られる溶接継手は局部的に溶接欠陥
を持つものであって、裂陥部分から水等が漏れて缶等の
溶接に供することができない。また、巻戻しワイヤ30
の形状として厚さならびに幅を検出するほかに溶接性に
影響を与える表面粗さを検出することもできる。
【0026】なお、形状検出装置24は、ワイヤの厚
さ、巾などが高精度で測定できればどのようにも構成で
きるが、光学的に検出できるように構成すると、高精度
でかつ迅速に検出できる。すなわち、形状検出装置24
には投光部と受光部とを設け、この投光部と受光部との
間に巻戻しワイヤ30を通過させ、投光部から少なくと
も2本の赤外線を投光する。この間を巻戻しワイヤ30
の縮少部分3011が通過すると、この断面縮小部分が
通過したところの赤外線の示す影と通常の幅や厚さのと
ころが通過したときの赤外線の示す影とはその大きさが
異なり、高精度で幅や厚さが測定できる。
【0027】次に、形状検出装置24の下流側に、昇降
ロ−ラ251を具える張力付加装置25を設ける。この
装置25は、巻取りワイヤ21や巻戻しワイヤ30に一
定の張力を与え、巻取りワイヤ21や巻戻しワイヤ30
がゆるまないようにするものである。張力付加装置25
は巻取りまたは巻戻しなどのワイヤ21、30に対し一
定の張力を与えることができる装置であれば、いずれに
も構成できる。すなわち、図1において張力付加装置2
5は、昇降ロ−ラ251を有し、このロ−ラ251が縦
ガイド252に沿って昇降できるよう構成されている。
このため、巻取りワイヤ21を昇降ロ−ラ251に巻付
けると、昇降ロ−ラ251の位置によって巻取りワイヤ
21の張力を一定に保つことができ、換言すると、昇降
ロ−ラ251の位置を一定の保つと、巻取りワイヤ21
や巻戻しワイヤ30は一定の張力で巻取り、巻戻しでき
る。
【0028】また、昇降ロ−ラ251を縦ガイド252
に沿って昇降自在に構成することにともなって、昇降ロ
−ラ251の位置に応じてドラム28の回転数が制御さ
れるよう構成するのが好ましい。すなわち、ドラム28
上でワイヤを巻取ったり、巻戻したりする際、巻取りワ
イヤ21は先に巻付けられた巻取りワイヤ21の上にの
せられるため、ドラム28上に巻付けられたワイヤの巻
取り径は大きくなり、巻戻しワイヤ30ではこの反対に
巻戻し径は小さくなる。この巻取り径や巻戻し径の変化
に伴って巻取りワイヤ21や巻戻しワイヤ30の張力が
変化し、これに対応してドラム28の回転数を変化させ
ないと、ドラム28上に巻取りワイヤ21を整然と巻付
けたり、巻戻しワイヤ30を円滑に巻戻しできない。こ
のため、ドラム28上に巻付けられたワイヤの巻取り径
や巻戻し径の変化に応じて、ドラム28の回転数を制御
する必要がある。このところから、昇降ロ−ラ251の
一側に位置検出装置26を設けて、昇降ロ−ラ251の
位置を検出し、この装置26によって検出された昇降ロ
−ラ251の位置の検出信号によってドラム28の回転
数を制御する。なお、位置検出装置26としてはいずれ
にも構成できるが、昇降ロ−ラ251の位置が電圧の変
化として検出し、この電圧の変化によってドラムの回転
数を制御するように構成することもでき、更に、光セン
サなどで昇降ロ−ラ251の位置を光学的に検出できる
ようにも構成できる。
【0029】次に、この張力付加装置25の下流側にガ
イドロ−ラ261とともにワイヤ指向装置27を設け
る。ワイヤ指向装置27は巻戻しワイヤ30をドラム2
8上に整然、つまり、隣接ワイヤ間に0.02〜0.1
mm程度の間隙を残しかつ巻取りワイヤが重ならない状
態で巻付けたり、または、巻戻すべき巻戻しワイヤ30
を円滑に巻戻すための装置である。すなわち、このワイ
ヤ指向装置27は、巻取りワイヤ21の巻取りまたは巻
戻しワイヤ30の巻戻しの際、とくに、巻取りの際に、
平坦面211(図2参照)がドラム28の表面に接触す
るような方向に変換された巻取りワアヤ21をドラム2
8の表面に対し一定の方向で導入して巻付ける一方、巻
戻しワイヤでは、ドラム28上からの巻戻しが定常的に
行なわれるようにするために必要なものである。
【0030】また、ワイヤ指向装置27は昇降機構によ
って昇降自在に構成し、この昇降機構としては、例え
ば、チェン機構、空気圧又は油圧機構、ピニオン−ラッ
ク機構その他いずれにも構成できるが、図1や図4に示
す如く、ボ−ルねじ機構としても構成できる。すなわ
ち、図1ならびに図4に示す如く昇降ブロック271、
案内棒272、273、ボ−ルねじ274から成って、
昇降ブロック271上にガイドロ−ラ275、クランプ
装置276とともにワイヤ指向装置27が設けられてい
る。昇降ブロック271はボ−ルねじ274の回転によ
って案内棒272、273に沿って昇降する。
【0031】詳しく説明すると、ガイドロ−ラ275を
経て導入された巻取りワイヤ21はクランプ装置276
に入り、巻取りのときには、このクランプ装置276に
よって巻取りワイヤ21はその平坦面がドラム28の表
面に接触できる方向に変えられて、ワイヤ指向装置27
内に入る。ワイヤ指向装置27は、巻取りワイヤ21が
ドラム28上に巻付けられて巻取る際に、このドラム2
8上への巻取りワイヤ21がドラム28上に巻付けられ
る際に、このドラム28上への巻取りワイヤ21の導入
角度を一定、好ましくは、水平に保って導入するもので
ある。
【0032】なお、これら昇降ブロック271、クラン
プ装置276ならびにワイヤ指向装置27は、それぞれ
の目的が達成できれば、いずれにも構成できる。
【0033】また、ドラム28は縦型に構成して、回転
テ−ブル29の上にのせられ、回転テ−ブル29と共に
回転するように構成するのが好ましい。この理由は、ド
ラム28を回転テ−ブル29上におくのみで容易に交換
できるほか、巻取りワイヤ21や巻戻しワイヤ30が途
中で断線したときのクランプ装置272が構造的に直し
易いからである。
【0034】すなわち、図4に示す如く、回転テ−ブル
29には回転軸292が取付けられ、この回転軸292
は変速装置295ならびに駆動モ−タ296によって回
転駆動されるが、この回転軸292の回転を検出するた
めに、回転検出機構として、例えば、切欠き板等の検出
板293とセンサ294を設ける。なお、回転検出機構
としては例えば円コ−ダその他いずれのものも用いるこ
とができる。すなわち、駆動モ−タ296からの回転ト
ルクは変速装置295を経て回転軸292に伝達され、
この変速された回転トルクによって回転テ−ブル29は
回転される。検出板293とセンサ294とは回転検出
機構を成すため、回転テ−ブル29が単位回転する毎
に、検出板293の切欠き等の目印の位置がセンサ29
4によって検出できる。
【0035】このように回転テ−ブル29とともに回転
するドラム28の回転を単位回転毎に検出できると、単
位回転毎に昇降ブロック271を上昇若しくは下降さ
せ、ドラム28の上に巻取りワイヤ21をほとんど間隙
なく、例えば0.1mm以下の間隙を残しかつ重ならせ
ることなく整巻きできる。
【0036】なお、この整巻きを自動的に達成するため
に、センサ294からの単位回転毎の検出信号を昇降ブ
ロック271に送り、昇降ブロック271が単位距離だ
け上昇又は下降するよう、構成する。一方、昇降ブロッ
ク271の一側に、図4に示す如く、上下のセンサ30
1、302を設け、これらセンサ301、302によっ
て昇降ブロック271の上限位置と下限位置を検出し、
これら両位置間で昇降ブロック271が上昇または下降
するように構成する。
【0037】すなわち、昇降ブロック271はボ−ルね
じ274の回転によって昇降し、なかでも、ボ−ルねじ
274の単位回転によって昇降ブロック271が単位距
離だけ上昇または下降するよう構成する。昇降ブロック
271の上にはガイドロ−ラ275、クランプ装置27
6、ワイヤ指向装置27が設けられ、巻取りワイヤ21
は、このガイドロ−ラ275を経てクランプ装置276
ならびにワイヤ指向装置27に入り、ドラム28上に巻
取られる。このため、昇降ブロック271が上昇または
下降すると、ドラム28上における巻取りワイヤ21の
巻取られるべき位置が変化し、この昇降ブロック271
の上昇または下降を行なうボ−ルねじ274の回転を、
センサ294の検出信号によって、回転テ−ブル29の
回転に連動させると、巻取りワイヤ21はドラム28上
に整巻き状態で巻取られる。
【0038】更に詳しく説明すると、回転テ−ブル29
を支持する回転軸292の回転数を、例えば、検出板2
93とセンサ294とから成る回転数機構によって検出
すると、回転テ−ブル29が1回転する毎にセンサ29
4でその位置は検出され、そのセンサ294からの検出
信号がボ−ルねじ274が送られて回転し、所定ピッチ
だけ昇降ブロック271が上昇または下降する。巻取り
ワイヤ21が順次にドラム28上に巻付けられ、巻取り
の進行に応じて昇降ブロック271が上昇または下降さ
せる。昇降ブロック271が例えば上限位置に達したと
きには、センサ301が作動してボ−ルねじ274が反
対方向に回転されて昇降ブロック271が単位ピッチづ
つ下降し、下限位置に達したときは、センサ302が作
動してボ−ルねじ274の回転方向が変えられ、昇降ブ
ロック271が単位ピッチづつ上昇する。
【0039】なお、昇降ブロック271の昇降機構をボ
−ルねじ機構によって構成する代りに、例えば、チェン
機構、油圧または液圧機構、ピニオンラック機構によっ
て構成する場合も、例えば、ラチェット、ピニオン、油
圧または液圧シリンダ等を上記のところと同様に作動さ
せれば、同等の効果が達成できる。
【0040】以上の通り、ドラム28上への巻取りワイ
ヤ21の巻取り終了後においては、その巻取られたワイ
ヤを再使用するときには、図5に示す如く、ドラム28
上のワイヤを巻戻しワイヤ30として巻戻しつつ、再使
用する。なお、巻取りワイヤ21ならびに巻戻しワイヤ
30はともに同じ一旦溶接に供せられた偏平断面を持つ
銅ワイヤであるが、前者と後者とは走行方向が反対であ
って、図5においては、巻取りワイヤ21は実線、巻戻
しワイヤ30は点線で示す。
【0041】このドラム28上に巻付けられたワイヤを
巻戻し再使用するために、図1に示す通り、導入ロ−ラ
20に対比させて、排出ロ−ラ31を設け、第2案内装
置23に近接させて制動装置32を設け、巻戻し時の巻
戻しワイヤ30は、第2案内装置23のガイドロ−ラ2
81、282を通る間に制動装置32を通り、巻戻しワ
イヤ30は制動装置32で逆向きのブレ−キ力をかけて
排出ロ−ラ31から送り出され、一定速度でマッシュシ
−ム溶接機に供給される。
【0042】すなわち、制動装置32は、図1でその外
形が示される通り、その主要部が巻掛けプ−リから成っ
て、この巻掛けプ−リには、巻戻しワイヤ30が巻掛け
られている。この巻掛けプ−リは回転自在に支承すると
共に、巻掛けプ−リは一対の摩擦板(図示せず)によっ
て挾まれており、これら摩擦板の摩擦力によって巻掛け
プ−リに制動力を与えられ、一定の速度で第2案内装置
23を経て排出ロ−ラ31から巻戻しワイヤ30は送り
出される。また、巻掛けプ−リには、所謂ワンウェイク
ラッチ、つまり、巻戻しワイヤを送る方向のみ回転する
が、反対方向には回転しない構造のクラッチが設けられ
ている。このように所謂ワンウェイクラッチを介在させ
ると、ドラム28と張力付加装置25との間で巻戻しワ
イヤ30がたるんだとき等でも、その巻戻しワイヤ張力
の変化は制動装置32によって遮断されて、マッシュシ
−ム溶接機にはその変化が伝達されないため、マッシュ
シ−ム溶接機では安定した溶接が達成できる。
【0043】更に詳しく説明すると、ドラム28上に巻
取りワイヤを巻付ける際、順次にほとんど間隙なく整巻
きされる場合には全く問題はない。しかし、全てにわた
って整巻きされているとは限らず、一部に整巻きされて
いない部分があることがある。この不整巻き部分では、
例えばドラム28を1回転したときに巻戻される巻戻し
ワイヤの長さは、整巻き部分がドラム28の1回転によ
り巻戻される巻戻しワイヤの長さより長くなる。このた
め、巻戻しの際にワイヤの不整巻き部分に達すると、巻
戻しワイヤ30の長さが瞬間的に長くなり、巻戻しワイ
ヤ30がたるむ。更に、このたるみはそのまま溶接機に
もたらされると、ブランクシ−トのオ−バラップ部を良
好にマッシュシ−ム溶接できない。
【0044】しかしながら、上記の如く、第2案内装置
23に関連させて制動装置32が設けられ、溶接機に指
向する巻戻しワイヤ30には逆向きのブレ−キ力が加え
られているため、不整巻き部分の巻戻しによって一時的
に巻戻しワイヤがゆるみ、張力が低下すると、巻戻しワ
イヤ30はこの逆向きのブレ−キ力に逆らってマッシュ
シ−ム溶接機に向け走行、つまり、供給されない。その
上、制動装置32においては、巻掛けプ−リは所謂ワン
ウェイクラッチによって巻戻しワイヤ30を溶接機に送
る方向にのみしか回転できないよう構成されているた
め、巻戻しワイヤ30は不整巻き部分のゆるみに影響さ
れることなく一定の張力で定常的に溶接機に送られる。
【0045】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、本発明は、金
属板などのブランクシ−トの両側縁を重ね合わせて例え
ば円筒状などの形状に成型し、この重ね合わせたオ−バ
ラップ部を上下ロ−ラ電極間で銅ワイヤを介してマッシ
ュシ−ム溶接するマッシュシ−ム溶接機において、上下
ロ−ラ電極間で一旦溶接に供せられた銅ワイヤを巻取り
ワイヤとしてドラム上に巻取る一方、このドラム上に巻
取られた銅ワイヤを巻戻して再使用できるか否かを判断
して、巻戻しワイヤとしてマッシュシ−ム溶接機に供給
し、上下ロ−ラ電極間で再び溶接に供するワイヤの再使
用装置であって、その特徴とするところは、この巻取り
ワイヤを導入する導入ロ−ラとこの導入ロ−ラを経て導
入される巻取りワイヤを巻取るドラムとの間に、このド
ラムから巻戻された巻戻しワイヤの形状等を検出して、
ワイヤ形状等の不良を検出したときに、マッシュシ−ム
溶接機におけるブランクシ−トの送りを停止する指令を
与えるワイヤ形状検出装置を設ける一方、マッシュシ−
ム溶接機に向け巻戻しワイヤを供給する排出ロ−ラとこ
のワイヤ形状検出装置との間に巻戻しワイヤの走行方向
に逆らう制動力を巻戻しワイヤに与えかつ巻戻しワイヤ
の送り方向にのみ回転できるクラッチ装置を有するワイ
ヤ制動装置を設けるところにある。
【0046】従って、本発明によると、導入ロ−ラと巻
取りドラムとの間にワイヤ形状検出装置が設けられ、こ
の形状検出装置によって巻戻し時に一旦使用された銅ワ
イヤの形状を自動的に検出できるため、先の使用時に変
形した銅ワイヤであっても支障なく使用できる。また、
巻取りドラムと排出ロ−ラとの間にはワイヤ制動装置が
設けられ、巻戻しワイヤはこの制動装置を経て溶接機に
供給されるため、巻戻しワイヤは一定張力又は速度で送
られるとともに、巻戻し時のトラブルが溶接機に持ちき
たすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係るワイヤ再使用装置
の正面図である。
【図2】巻取りワイヤの一例の一部を示す斜視図であ
る。
【図3】巻戻しワイヤの形状欠陥の一例の斜視図であ
る。
【図4】ドラムの回転機構の一例の一部を断面で示す正
面図である。
【図5】図1に示すワイヤ再使用装置のワイヤ巻取りま
たは巻戻し態様の説明図である。
【図6】従来例のマッシュシ−ム溶接機における溶接態
様の説明図である。
【符号の説明】
20 導入ロ−ラ 21 巻取りワイヤ 22 第1案内装置 23 第2案内装置 24 ワイヤ形状検出装置 25 張力付加装置 27 ワイヤ指向装置 28 ドラム 29 回転テ−ブル 30 巻戻しワイヤ 31 排出ロ−ラ 32 ワイヤ制動装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板などのブランクシ−トの両側縁を
    重ね合わせて形成されたオ−バラップ部を上下ロ−ラ電
    極間で銅ワイヤを介してマッシュシ−ム溶接するマッシ
    ュシ−ム溶接機の一部または関連して配設され、しか
    も、前記上下ロ−ラ電極間で一旦溶接に供せられて略々
    偏平断面に押しつぶされた銅ワイヤを巻取りワイヤとし
    て巻取る一方、この巻取られた銅ワイヤを巻戻しワイヤ
    として前記マッシュシ−ム溶接機に再び供給し前記上下
    ロ−ラ電極間で溶接に供する一旦マッシュシ−ム溶接に
    供せられたワイヤの再使用装置において、 この巻取りワイヤを導入する導入ロ−ラとこの導入ロ−
    ラを経て導入される巻取りワイヤを巻取るドラムとの間
    に、このドラムから巻戻された前記巻戻しワイヤの形状
    等を検出し、しかも、ワイヤ形状等の不良を検出したと
    きに前記マッシュシ−ム溶接機からの前記ブランクシ−
    トの取出しまたは送りを停止する指令を送るワイヤ形状
    検出装置を設ける一方、このワイヤ形状検出装置と前記
    マッシュシ−ム溶接機に向け前記巻戻しワイヤを供給す
    る排出ロ−ラとの間に、前記巻戻しワイヤにその走行方
    向に逆らう制動力を与えかつ前記巻戻しワイヤの送り方
    向にのみ回転できるクラッチ装置を有するワイヤ制動装
    置を設けて成ることを特徴とする一旦マッシュシ−ム溶
    接に供せられたワイヤの再使用装置。
  2. 【請求項2】 前記ドラムが載置されかつその中心軸と
    一致する回転軸を有する回転テ−ブルを設けると共に、
    この回転テ−ブルの回転を検出する回転数検出センサを
    設けて成ることを特徴とする請求項1記載の一旦マッシ
    ュシ−ム溶接に供せられたワイヤの再使用装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤ形状検出装置と前記ドラムと
    の間に、前記巻取りワイヤまたは前記巻戻しワイヤに一
    定の張力を与える張力付加装置を設けることを特徴とす
    る請求項1記載の一旦マッシュシ−ム溶接に供せられた
    ワイヤの再使用装置。
  4. 【請求項4】 前記張力付加装置に、前記巻取りワイヤ
    または前記巻戻しワイヤが巻回されかつ昇降する昇降ロ
    −ラと、この昇降ロ−ラの下限位置を検出する検出セン
    サとを設けて成ることを特徴とする請求項3記載の一旦
    マッシュシ−ム溶接に供せられたワイヤの再使用装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤ形状検出装置と前記ドラムと
    の間に、前記巻取りワイヤの巻取りまたは前記巻戻しワ
    イヤの巻戻しの進行に応じて昇降すると共に、前記ドラ
    ムに巻取りまたは巻戻されるべき前記巻取りワイヤまた
    は前記巻戻しワイヤを前記ドラムに対し一定の方向に保
    持するワイヤ指向装置を設けて成ることを特徴とする請
    求項1記載の一旦マッシュシ−ム溶接に供せられたワイ
    ヤの再使用装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤ指向装置が昇降する昇降通路
    の上限位置と下限位置とに、位置検出センサを設けて成
    ることを特徴とする請求項5記載の一旦マッシュシ−ム
    溶接に供せられたワイヤの再使用装置。
  7. 【請求項7】 前記回転数検出センサによって検出され
    る前記回転テ−ブルの回転数の検出信号を前記ワイヤ指
    向装置に送るよう構成して成ることを特徴とする請求項
    2または6記載の一旦マッシュシ−ム溶接に供せられた
    ワイヤの再使用装置。
JP3212660A 1991-07-30 1991-07-30 一旦マッシュシーム溶接に供せられたワイヤの再使用装置 Expired - Lifetime JP2678839B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3212660A JP2678839B2 (ja) 1991-07-30 1991-07-30 一旦マッシュシーム溶接に供せられたワイヤの再使用装置
KR1019910019399A KR930002008A (ko) 1991-07-30 1991-11-01 맷슈심용접에 사용된 와이어를 재새용하는 장치
CA002072281A CA2072281A1 (en) 1991-07-30 1992-06-25 Apparatus for re-using wires used once for mash seam welding
GB9214929A GB2258418B (en) 1991-07-30 1992-07-14 Apparatus for re-using wires used once for mash seam welding
US07/914,523 US5249725A (en) 1991-07-30 1992-07-17 Apparatus for re-using wires used once for mash seam welding
DE4224512A DE4224512C2 (de) 1991-07-30 1992-07-24 Verfahren und Vorrichtung zum Widerstands-Rollenahtschweißen mit bereits verwendeter Drahtelektrode, insbesondere aus Kupferdraht

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3212660A JP2678839B2 (ja) 1991-07-30 1991-07-30 一旦マッシュシーム溶接に供せられたワイヤの再使用装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0531584A true JPH0531584A (ja) 1993-02-09
JP2678839B2 JP2678839B2 (ja) 1997-11-19

Family

ID=16626297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3212660A Expired - Lifetime JP2678839B2 (ja) 1991-07-30 1991-07-30 一旦マッシュシーム溶接に供せられたワイヤの再使用装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5249725A (ja)
JP (1) JP2678839B2 (ja)
KR (1) KR930002008A (ja)
CA (1) CA2072281A1 (ja)
DE (1) DE4224512C2 (ja)
GB (1) GB2258418B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100236685B1 (ko) * 1995-02-22 2000-01-15 와다 아끼히로 시임용접 방법 및 장치
US5796065A (en) * 1995-05-29 1998-08-18 Jasty R & D Inc. Apparatus for producing contact/connection member for electric and electronic parts
JP4445633B2 (ja) * 2000-02-28 2010-04-07 菊池プレス工業株式会社 シーム溶接方法及びその装置
CN105964744B (zh) * 2016-07-15 2017-11-28 南通超力卷板机制造有限公司 三辊联动可调数控四辊卷板机
JP7027122B2 (ja) * 2017-10-27 2022-03-01 シロキ工業株式会社 車両用ドアサッシュのシーム溶接方法
CN112045117B (zh) * 2020-08-20 2022-06-03 江苏朗禾控制系统有限公司 一种焊丝回收连接装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS532366A (en) * 1976-06-30 1978-01-11 Fuji Kogyosho Kk Seam welding machine
JPS5940006A (ja) * 1982-08-27 1984-03-05 住友金属工業株式会社 インナ−クランプ装置
JPS61242769A (ja) * 1985-04-18 1986-10-29 Fuji Kogyosho:Kk シ−ム溶接装置
JPS635191A (ja) * 1986-06-25 1988-01-11 ウアンケル・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング 回転ピストン送風機
JPS6475185A (en) * 1987-09-14 1989-03-20 Toyo Seikan Kaisha Ltd Method and instrument for inspecting welded can barrel

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH658419A5 (de) * 1983-02-15 1986-11-14 Fael Sa Verfahren zum elektrischen widerstands-rollennahtschweissen und schweissmaschine zum durchfuehren des verfahrens.
EP0136513B1 (de) * 1983-09-20 1988-01-20 Elpatronic Ag Verfahren zum elektrischen Widerstandsrollennahtschweissen mit nur einem Elektrodendraht und Schweissmaschine zur Durchführung des Verfahrens sowie Anwendung des Verfahrens
CH665982A5 (de) * 1984-04-24 1988-06-30 Elpatronic Ag Verfahren zur mehrfachen nutzung eines als elektrodendraht zum elektrischen widerstandslaengsnahtschweissen verwendeten kupferdrahtes.
JPS61135486A (ja) * 1984-11-24 1986-06-23 Toyo Seikan Kaisha Ltd 溶接缶胴体の製造方法
JPS61206576A (ja) * 1985-03-11 1986-09-12 Nepiyuu Giken:Kk 金属板等から成る缶胴のラツプ継手の溶接方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS532366A (en) * 1976-06-30 1978-01-11 Fuji Kogyosho Kk Seam welding machine
JPS5940006A (ja) * 1982-08-27 1984-03-05 住友金属工業株式会社 インナ−クランプ装置
JPS61242769A (ja) * 1985-04-18 1986-10-29 Fuji Kogyosho:Kk シ−ム溶接装置
JPS635191A (ja) * 1986-06-25 1988-01-11 ウアンケル・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング 回転ピストン送風機
JPS6475185A (en) * 1987-09-14 1989-03-20 Toyo Seikan Kaisha Ltd Method and instrument for inspecting welded can barrel

Also Published As

Publication number Publication date
CA2072281A1 (en) 1993-01-31
KR930002008A (ko) 1993-02-22
JP2678839B2 (ja) 1997-11-19
DE4224512A1 (de) 1993-02-04
US5249725A (en) 1993-10-05
GB2258418A (en) 1993-02-10
DE4224512C2 (de) 1995-08-10
GB9214929D0 (en) 1992-08-26
GB2258418B (en) 1994-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1039817A (en) Method and apparatus for seam welding overlapped edges
KR101045678B1 (ko) 조관 설비에 적용되는 철판 스트립 이음장치
JP2564042B2 (ja) 鋼製の帯状薄板をレザー光線溶接法で突き合わせ溶接する方法及び装置
CN111874739B (zh) 一种全自动卷绕打包机
US4618757A (en) Method and apparatus for manufacturing large, metal cylindrical structures
CN112191973B (zh) 一种改善焊头平整度的焊接装置及焊接方法
JP2678839B2 (ja) 一旦マッシュシーム溶接に供せられたワイヤの再使用装置
KR101839241B1 (ko) 소재 이송형 용접장치
CN110342005B (zh) 一种自动化双轴缠绕包装设备
JPH0422581A (ja) リム素材の製造システムとその装置
JP2554251Y2 (ja) 一旦マッシュシ−ム溶接に供せられたワイヤの再使用装置
JP3666682B2 (ja) 圧延材接合装置
JP2554250Y2 (ja) マッシュシ−ム溶接機に供せられるワイヤの再使用装 置
CN217096163U (zh) 一种色带的焊切设备
CN216736785U (zh) 一种色带的引带设备
JP2554252Y2 (ja) 一旦マッシュシ−ム溶接に供せられたワイヤの再使用装置
CN210417081U (zh) 一种双轴缠绕及滚扎装置
KR100523096B1 (ko) 코일제품의 표면결함 검사장치
CN219154822U (zh) 防缺料药版泡罩包装机
JPS6359938B2 (ja)
CN221827923U (zh) 一种双边复合集流体纠偏卷绕装置
CN217096189U (zh) 一种色带的切割设备
KR20020046333A (ko) 간지 공급장치
JPH06238470A (ja) エレクトロスラグ溶接用ワイヤ装填物
JP3781128B2 (ja) 圧接接合設備