JPH0531518Y2 - - Google Patents

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JPH0531518Y2
JPH0531518Y2 JP2788490U JP2788490U JPH0531518Y2 JP H0531518 Y2 JPH0531518 Y2 JP H0531518Y2 JP 2788490 U JP2788490 U JP 2788490U JP 2788490 U JP2788490 U JP 2788490U JP H0531518 Y2 JPH0531518 Y2 JP H0531518Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は焼成台車を移動させつつ被焼成品を加
熱するようにした焼成炉における焼成台車の熱シ
ール構造に関する。
(従来の技術) 例えばセラミツク製品焼成用のトンネル窯にお
いては、第4図に示すように、トンネル状の炉壁
1にバーナー2を設け、この炉内を、上部に被焼
成品3を支持した焼成台車4を順送りに移動させ
て焼成を行うようにしている。この場合、バーナ
ー2からの燃焼ガスにより炉内は高熱雰囲気とさ
れるのであるが、台車4の両側部と炉壁1との間
に熱シールを施し、車輪5を有する台車4の下部
を被焼成品3が加熱される上部の高熱雰囲気から
隔離することが行われる。従来では、この熱シー
ル構造として、台車4の両側部下部に例えば鋼板
製のプレート6,6を設け、炉内底部に台車4の
進行方向に延びて砂溜部7,7を設け、この砂溜
部7内の砂8中に前記プレート6の下端を差入れ
るようにしていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来の熱シール構造で
は、次のような問題点があつた。
即ち、砂溜部7内に砂8を収納したものを予め
造つておくことはできないので、どうしてもトン
ネル窯の築造時に、別に多量の砂8を用意してお
いてその施工現場にて砂溜部7内に砂8を収容さ
せる作業を行わねばならない。この場合、ひとつ
のトンネル窯で砂8を数百Kg程度用意しなければ
ならず、この砂8を収容させる作業は極めて手間
がかかるものであつた。
また、台車4の移動に伴いプレート6が砂8内
を摺動することにより、砂8が少しづつながら持
ち去られるようになるので、使用に伴い砂溜部7
内の砂8の深さが次第に減少して行くようになり
このため、比較的早期に熱シールの効果が低下し
てしまい、補給作業が必要となる。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、焼成炉への施工が容易で、長期間の使
用に耐え得る焼成台車の熱シール構造を提供する
にある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の焼成台車の熱シール構造は、焼成台車
及び焼成炉の内壁のうちの一方に、焼成台車の進
行方向に延びる長尺な箱状をなし内部に耐火繊維
からなる断熱部材を収納するフアイバー保持ボツ
クスを設け、他方に、先端縁部がフアイバー保持
ボツクス内に差込まれた状態で断熱部材内を相対
的に摺動するシールプレートを設けた構成に特徴
を有する。
(作用) 上記手段によれば、シールプレートと相対的に
摺動する断熱部材は軽量な耐火繊維からなり、し
かも、その断熱部材はフアイバー保持ボツクス内
に収納されて保持されるので、予めフアイバー保
持ボツクスに断熱部材を収納した形態での工場生
産,出荷が可能である。従つて、焼成炉の築造現
場での施工を容易に済ませることができる。ま
た、断熱部材を構成する耐火繊維は、砂のような
粉粒体とは異なりシールプレートに持ち去られる
ことはないから、長期間の使用に耐えることがで
きる。
(実施例) 以下本考案をトンネル窯に適用した一実施例に
ついて第1図及び第2図を参照して説明する。
第1図はセラミツク製品焼成時における焼成炉
たるトンネル窯11の様子を概略的に示してい
る。ここで、トンネル窯11は夫々耐火物製の炉
底12、炉壁13,13、天井14などによりト
ンネル状に形成されている。そして、炉壁13,
13の要所にはバーナー15,15が設けられて
いる。この場合、下部のバーナー15は後述する
焼成台車16の高さよりも若干高い位置に取付け
られ、上部のバーナー15は天井14に近い位置
に取付けられている。
焼成台車16は、耐火物からなる矩形状の台部
17の下部に炉底12上を移動するための車輪1
8を設けて構成されている。台部17上には、例
えば瓦,タイル,衛生陶器などセラミツク製品の
被焼成品19が、複数本の支柱20を介していわ
ゆる火道を確保した状態で載置されている。この
状態で、焼成台車16はバーナー15,15から
の燃焼ガスにより高熱雰囲気とされたトンネル窯
11内を順送りに移動され、以て、被焼成品19
が加熱されて焼成されるようになつている。
而して、かかるトンネル窯11にあつては、焼
成台車16の車輪18の保護、被焼成品19部分
への風の流入の防止、熱効率の向上などを図るた
め、台車17の下方部を高熱雰囲気の上方部から
隔離することが行われる。そのための構造につい
て以下述べる。
前記焼成台車16の台部17の両側部には焼成
台車16の進行方向に延びる凸条部17a,17
aが設けられている。一方、前記炉壁13,13
のうち、焼成台車16の台部17の側面に対向す
る部位には、該台部17との間に若干の間隙を有
して炉内側に突出した突出部21,21が設けら
れ、この突出部21に前記凸条部17aに対応す
る溝部21aが形成されている。また、この溝部
21aには例えばセラミツクフアイバー製の摺接
部材22が設けられ、この摺接部材22に凸条部
17aの先端が摺接するようになつている。これ
にて、焼成台車16の上方部の高熱が下方に流入
することが極力防止されている。
そして、さらに焼成台車16の両側部と炉壁1
3,13との間には、本発明に係る次のような熱
シール構造が設けられている。
即ち、第2図にも示すように、炉壁13には前
記突出部21のすぐ下部に位置してフアイバー保
持ボツクス23が設けられている。この場合、こ
のフアイバー保持ボツクス23は、前記焼成台車
16の進行方向に延びる角形の長尺の箱状をな
し、トンネル窯11の内側にて長手方向に延びる
開口部23aを有している。そして、このフアイ
バー保持ボツクス23内には、例えばセラミツク
フアイバーなどの耐火繊維からなる断熱部材24
が収納されている。この断熱部材24としては、
耐火度600℃以上のアルミナ,シリカ系のセラミ
ツクフアイバーで、ブランケツトあるいはブロツ
ク状のものが適している。本実施例では、耐火度
1260℃乃至1400℃の、イソライト工業(株)製の「カ
オウール(商標)」ブランケツト(密度0.13Kg/
l)を使用し、前記フアイバー保持ボツクス23
よりも大きめに切つたものを積重ね、これを30%
〜50%圧縮した状態でフアイバー保持ボツクス2
3内に収納している。一方、前記焼成台車16に
は例えば鋼板製のシールプレート25が設けられ
ている。このシールプレート25は、焼成台車1
6の側辺部全体にわたつて該焼成台車16の進行
方向に延びる板状をなし、この場合、台部17の
両側の下縁辺部に取付けられたL形金具26部分
に、板面を略水平として炉壁13側に突出するよ
うに取付けられている。そして、このシールプレ
ート25は、開口部23aからフアイバー保持ボ
ツクス23内に差込まれ、その先端縁部が積層状
態にあるブランケツト間に挟まれるようにして断
熱部材24内を摺動するようになつている。
上記構成によれば、フアイバー保持ボツクス2
3とシールプレート25とにより、焼成台車16
の両側部と炉壁13との間は確実に熱シールさ
れ、焼成台車16の上方部の高熱が下方に流入す
ることが阻止されるので、焼成台車16の車輪1
8の保護、被焼成品19部分への風の流入の防
止、熱効率の向上などが図られる。また、本実施
例では、凸条部17aと溝部21aとによる熱シ
ールの作用と合わせていわば二重に熱シールされ
た状態となつているから、より高い熱シール効果
を得ることができる。
そして、シールプレート25と相対的に摺動す
る断熱部材24は軽量な耐火繊維からなり、しか
も、その断熱部材24はフアイバー保持ボツクス
23内に収納されて保持されるので、予めフアイ
バー保持ボツクス23に断熱部材24を収納した
形態での工場生産,出荷が可能である。従つて、
従来の熱シール構造のような、比較的重い粉粒体
である砂8を用いるためトンネル窯の築造時に別
に多量の砂8を用意しておいてその施工現場にて
砂溜部7内に収容させるといつた非常に手間のか
かるものと異なり、フアイバー保持ボツクス23
を取付けるだけで済むから、トンネル窯11の築
造現場で施工作業を極めて容易に済ませることが
できる。
また、断熱部材24を構成するセラミツクフア
イバーのブランケツトは、従来の砂8のような粉
粒体とは異なり、シールプレート25の摺動によ
り持ち去られることはないから、補給をすること
なしに長期間にわたつて熱シールの効果を確保す
ることができる。
さらに、本実施例ではフアイバー保持ボツクス
23を側方に開口させたので、フアイバー保持ボ
ツクス23内にごみなどが侵入することを防止で
きる利点もある。
このように本実施例によれば、焼成台車16の
両側部と炉壁13との間を確実に熱シールできる
ものであつて、トンネル窯11への施工が容易で
あり、長期間の使用に耐え得る熱シール構造を提
供することができるものである。
第3図は本考案の他の実施例を示すものであ
る。本実施例が上記実施例と異なる点は、断熱部
材27を収納したフアイバー保持ボツクス28を
焼成台車29に設け、先端縁部がフアイバー保持
ボツクス28に差込まれるシールプレート30を
炉壁31に設けるようにしたところにある。
かかる構成としても上記実施例と同様の効果を
得ることができる。
尚、上記各実施例では、耐火繊維としてセラミ
ツクフアイバーを採用したが、さほど温度が高く
ない焼成炉であればロツカウールなどを使用して
も良い。また、断熱部材24はブランケツト状の
セラミツクフアイバーを積重ねて構成したが、横
方向に積層するあるいはブロツク状のセラミツク
フアイバーから構成しても良く、この場合には、
シールプレート25の先端縁部が差込まれて摺動
するための切込みを形成しておけば良い。
その他、本考案は要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変更して実施し得るものである。
[考案の効果] 以上の説明にて明らかなように、本考案の焼成
台車の熱シール構造によれば、焼成台車及び焼成
炉の内壁のうちの一方に、焼成台車の進行方向に
延びる長尺な箱状をなし内部に耐火繊維からなる
断熱部材を収納するフアイバー保持ボツクスを設
け、他方に、先端縁部がフアイバー保持ボツクス
内に差込まれた状態で断熱部材内を相対的に摺動
するシールプレートを設けたので、焼成台車の両
側部と焼成炉の内壁との間を確実に熱シールでき
るものであつて、焼成炉への施工が容易で、長期
間の使用に耐え得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図はトンネル窯の縦断面図、第2図は
要部の拡大縦断面図であり、第3図は本考案の他
の実施例を示す第2図相当図である。また、第4
図は従来例を示す第1図相当図である。 図面中、11はトンネル窯(焼成炉)、13,
31は炉壁、15はバーナー、16,29は焼成
台車、17は台部、17aは凸条部、18は車
輪、19は被焼成品、21は突出部、21aは溝
部、22は摺接部材、23,28はフアイバー保
持ボツクス、23aは開口部、24,27は断熱
部材、25,30はシールプレートを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部に被焼成品を支持した焼成台車を下部に設
    けられた車輪により移動させつつ前記被焼成品を
    加熱するようにした焼成炉における、前記焼成台
    車の両側部と前記焼成炉の内壁との間を熱シール
    するための構造であつて、前記焼成台車及び前記
    焼成炉の内壁のうちの一方に設けられ該焼成台車
    の進行方向に延びる長尺な箱状をなし内部に耐火
    繊維からなる断熱部材を収納するフアイバー保持
    ボツクスと、前記焼成台車及び前記焼成炉の内壁
    のうちの他方に設けられた先端縁部が前記フアイ
    バー保持ボツクス内に差込まれた状態で前記断熱
    部材内を相対的に摺動するシールプレートとを具
    備することを特徴とする焼成台車の熱シール構
    造。
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