JPH0829071A - 焼成用台車 - Google Patents

焼成用台車

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JPH0829071A
JPH0829071A JP6158391A JP15839194A JPH0829071A JP H0829071 A JPH0829071 A JP H0829071A JP 6158391 A JP6158391 A JP 6158391A JP 15839194 A JP15839194 A JP 15839194A JP H0829071 A JPH0829071 A JP H0829071A
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JP
Japan
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brick
seal plate
truck
frame
sand seal
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JP6158391A
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English (en)
Inventor
Masaru Yasue
勝 安江
Yukiji Taguchi
幸示 田口
Shuichi Okumura
修一 奥村
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CHIYUUNOU YOGYO KK
Original Assignee
CHIYUUNOU YOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱や焼成、冷却等の操作を繰り返し受けて
も劣化し難い、耐火性と熱シール性、及び耐久性に優れ
た焼成用台車を提供すること。 【構成】 上面側に被焼成物が載置される台車本体の下
面側に支持した車軸の両側の車輪を転動させつつキルン
内に敷設されたレール上を移動する焼成用台車であっ
て、台車製缶枠体11と、カーズリレンガ12と、該カ
ーズリレンガ12を支持するために台車製缶枠体11に
突設した突出部14と、その上端が前記カーズリレンガ
12の側壁下端を覆設したサンドシール板15と、前記
カーズリレンガ12の内側に敷設した断熱材17とを含
む構成からなり、前記サンドシール板15が台車製缶枠
体11の端面を覆い着脱自在に垂設固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燻し瓦や各種の窯業製
品、工業用セラミック製品を焼成する連続焼成トンネル
炉に使用される焼成炉用台車に関し、更に詳細には、台
車製缶枠体が台車の側壁面に露出することがないよう
に、これを覆う耐火性サンドシール板を備えた焼成用台
車に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、燻し瓦や各種のタイル等の窯業製
品、工業用セラミック製品などの被焼成物を連続的に焼
成する際には、所謂連続焼成トンネル炉を用いるのが一
般的となっている。この連続焼成トンネル炉にあって
は、上面部に被焼成物を載置した焼成用台車の下面側に
備えた車輪を炉の内に敷設したレール上で転動させつつ
移動することによって搬送しながら、加熱、焼成、冷却
等の操作工程を連続的に実施することができるので、こ
れらを大量生産するのに適した加熱炉である。そして、
従来のかかる連続焼成トンネル炉に使用される焼成用台
車は、台車自体が炉床の一部を構成しているので、炉内
の高温ガスが炉の壁と台車の側壁との空隙を経て、台車
の下に回り込むことを防止するため、台車の下部にサン
ドシール板を取り付けることが普通であった。
【0003】従来の一般的な焼成用台車40を、図4に
従い詳細に説明すると、台車製缶枠体41の下面側は車
輪を備えており、これをキルンの内に敷設したレール上
で転動させつつ移動することによって、台車本体の上面
側に載置された被焼成物を搬送しながら、加熱、焼成、
冷却等の操作工程を連続的に実施することができるよう
になっている。台車本体の側壁は、台車製缶枠体41の
両端にそれぞれ突設した嵌合凹部43に耐火性カーズリ
レンガ42の下方に形成した嵌合凸部44を挿着すると
共に該台車の進行方向と平行にこれらを連結する構成か
らなる構造となっている。又、台車製缶枠体41の下面
両端には、炉壁に備えられたサンド槽内に至るように鋼
鉄製のサンドシール板45が台車の進行方向と平行に垂
設固定されており、これにより炉内の高温ガスが炉の壁
と台車の側壁との空隙を経て、台車の下に回り込むこと
を防止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
焼成用台車の台車製缶枠体とサンドシール板は、いずれ
も鋳物又は鋼鉄板で形成されており、又、炉内の高温ガ
スに直接触れる構造となっているため、これらが炉内の
高温ガス雰囲気中に曝されると、熱膨張を起こして歪ん
だり、熱酸化等を受けて腐食されることを防止すること
ができなかったので、一定期間経過後はそのシール性が
急激に低下するという問題があった。
【0005】台車製缶枠体が劣化するとカーズリレンガ
を安定に支持することができなくなってしまうため、搬
送時等に、例えば棚棒上に載置された支持棒がガタつい
てしまって被焼成物を安定して保持することができない
ので、被焼成物の変形不良や冷め割れの発生等の原因と
なり、これによる品質の低下をもたらすという不都合が
あった。しかも操炉中にこのようなトラブルが発生して
もこれを修理することができず、火止めを行うか次の火
止めを行うまでそのまま操炉を続行しなければならず、
時には、台車製缶枠体に保持されたカーズリレンガ等が
バランスを失い、その結果、例えば焼成用棚組材が崩れ
てしまったりすることもあり、このような場合には炉体
本体をも損傷することがあるという問題があった。
【0006】又、焼成用台車それ自体が炉床の一部を構
成しているので、焼成用台車の下面側に備えた車輪や炉
内に敷設したレール等の台車の搬送手段にも損傷を与え
ることがあるという問題があった。
【0007】一方、サンドシール板の熱シール性の劣化
がおきると、炉内の高温ガスが炉の壁と台車の側壁との
空隙を通過して、台車の下に回り込んでしまうので、炉
内の温度分布が不均一となり、これにより被焼成物の焼
成のバラツキ(不均一性)が大きくなってしまったり冷
め割れの発生等の原因となるので、品質の低下をもたら
すという問題があった。時としては、上述と同様に、該
焼成用台車の下面側に備えた車輪や炉内に敷設したレー
ル等の台車の搬送手段にも損傷を与えることがあり、操
炉中にこのようなトラブルが発生してもこれを修理する
ことができず、火止めを行うか次の火止めを行うまでそ
のまま操炉を続行しなければならないという不都合があ
った。
【0008】本発明はこのような実情に鑑み創案された
ものであって、その解決すべき課題は、従来の焼成用台
車の、特に台車製缶枠体とサンドシール板の耐久性を改
良することである。そして、その目的とするところは、
加熱や焼成、冷却等の操作を繰り返し受けても劣化し難
い、耐火性と熱シール性、及び耐久性に優れた焼成用台
車を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のかかる問題点を解
決するために本発明が採った手段は、請求項1記載の発
明にあっては、「上面側に被焼成物が載置される台車本
体の下面側に支持した車軸の両側の車輪を転動させつつ
キルン内に敷設されたレール上を移動する焼成用台車に
おいて、台車製缶枠体11と、カーズリレンガ12と、
該カーズリレンガ12を支持するために台車製缶枠体1
1に突設した突出部14と、その上端が前記カーズリレ
ンガ12の側壁下端を覆設したサンドシール板15と、
前記カーズリレンガ12の内側に敷設した断熱材17
と、を含む構成からなり、前記サンドシール板15が台
車製缶枠体11の端面を覆い着脱自在に垂設固定されて
いる」処に特徴を有する焼成用台車を、その内容とす
る。
【0010】次に、請求項2記載の発明にあっては、
「前記サンドシール板15が、少なくとも2個以上の耐
火性焼成物を連結してなる」処に特徴を有する請求項1
記載の焼成用台車を、請求項3記載の発明にあっては、
「前記サンドシール板15と前記カーズリレンガ12と
の間、サンドシール板15と前記台車製缶枠体11に備
えた取付け部16との間、カーズリレンガ12と台車製
缶枠体11との間、カーズリレンガ12と突出部14と
の間、突出部14と断熱材17との間、断熱材17と台
車製缶枠体11との間、又は複数個の耐火性焼成物を連
結してなるサンドシール板の少なくとも1箇所以上の連
結部、の少なくとも1以上の位置にシール材が定着され
ている」処に特徴を有する請求項1又は2のいずれかに
記載の焼成用台車、請求項4記載の発明にあっては、
「前記カーズリレンガ22の下面に台車製缶枠体21の
上面に突設した突出部24に嵌合する嵌合部23が形成
されており、該嵌合部23と突出部24とが嵌設されて
カーズリレンガ22がずれ止めされている」処に特徴を
有する請求項1〜3のいずれかに記載の焼成用台車を、
それぞれその内容とする。
【0011】次に、請求項5記載の発明にあっては、
「前記カーズリレンガの側壁下端を覆うように覆設され
てカーズリレンガを支持する」処に特徴を有する請求項
1〜4のいずれかに記載のサンドシール板を、請求項6
記載の発明にあっては、「前記カーズリレンガの側壁下
端を覆うように覆設されて、カーズリレンガを支持す
る」処に特徴を有する請求項2又は3のいずれかに記載
の耐火性焼成物を、請求項7記載の発明にあっては、
「前記耐火性焼成物は、その対向する連結面が相互に衝
合する形状に形成されている」処に特徴を有する請求項
6記載の耐火性焼成物前記耐火性焼成物を、それぞれそ
の内容とする。
【0012】
【作用】以上のように構成された請求項1記載の焼成用
台車10によると、その下面側に備えた一対の車輪を炉
内に敷設したレール上で一体転動させつつ移動する。前
記台車本体を組立る時、台車製缶枠体11は、台車本体
の骨格として実質的に作用する。台車製缶枠体11の下
面両側にはサンドシール板15を着脱自在に垂設固定す
るための取付け部材16が備えられているので、これに
よりサンドシール板15の上端部がカーズリレンガ12
の下端部及び台車製缶枠体11の端面を覆うように、台
車本体の両側にそれぞれほぼ鉛直方向に台車本体の前部
から後部に至るまで垂設固定することができるのであ
る。
【0013】一方、台車製缶枠体11の上面側端よりや
や内側に台車の進行方向と平行に突出部14が形成され
ている。そして、前記突出部14と、取付け部材16を
介して固定したサンドシール板15の上端部と、の間に
カーズリレンガ12の下端部を挿嵌することができる構
成となっているため、これにより、台車の進行方向と平
行にカーズリレンガ12を連結固定することによって台
車本体の両側壁を形成することができ、炉内の高温ガス
が台車の下に回り込んでしまうことを防止することがで
きるのである。
【0014】又、台車本体の両側に備えたサンドシール
板15は、カーズリレンガ12の外側側壁の下端を支持
すると共に台車製缶枠体11の端面を覆うように垂設固
定されているため、これにより台車製缶枠体11が炉内
の高温ガスに直接触れることがない構造となっているの
で、台車製缶枠体11が炉内の高温ガスに曝されて熱膨
張を起こして歪んだり、熱酸化等を受けて腐食されるこ
とを防止することができるように作用する。
【0015】又、台車製缶枠体11の上面側には耐火性
材料からなる断熱材17が敷設されて炉床の一部を構成
するようにしてあるので、台車本体の前記側壁と同様
に、炉内の高温ガスが上面から台車の下に漏出すること
を防止することができる。
【0016】請求項2記載の焼成用台車によると、少な
くとも2個以上の耐火性焼成物を連結してなるサンドシ
ール板がカーズリレンガの下端及び台車製缶枠体の両端
面をそれぞれ覆うように着脱自在に垂設固定された構造
となっているので、請求項1記載の台車製缶枠体と同様
に台車製缶枠体が炉内の高温ガスに直接触れることはな
く、これにより台車製缶枠体が炉内の高温ガスに曝され
て熱膨張を起こして歪んだり、熱酸化等を受けて腐食さ
れることを防止することができるのであり、更に、例え
ば前記耐火性焼成物の一部が損傷してサンドシール板の
シール性が低下したときには、操炉を継続したまま容易
に損傷した耐火性焼成物を交換することができ、これら
に修理を施すことができるのである。
【0017】請求項3記載の焼成用台車によると、サン
ドシール板は、前述した請求項1記載の焼成用台車と同
様に台車製缶枠体の両端面を覆って炉内の高温ガスに直
接触れることがない構造となっているので、台車製缶枠
体が炉内の高温ガスに曝されて熱膨張を起こして歪んだ
り、熱酸化等を受けて腐食されることを防止するように
作用する。更に、サンドシール板とカーズリレンガとの
間、サンドシール板と取付け部との間、カーズリレンガ
と台車製缶枠体との間、カーズリレンガと突出部との
間、突出部と断熱材との間、断熱材と台車製缶枠体との
間、又は複数個の要素を含み構成されているサンドシー
ル板の連結部のすべて又は少なくともいずれか1箇所以
上の場所にあっては例えばファイバーブランケット等の
シール材を介して取り付ける構成となっているので、こ
れにより炉内の高温ガスがこれらの空隙を経て台車の下
に回り込むことを更に防止することができる構造となっ
ているのである。
【0018】次に、請求項4記載の焼成用台車20によ
ると、台車製缶枠体21に突設した突出部24に嵌合す
る嵌合部23がカーズリレンガの下面に形成されてお
り、該嵌合部23には台車製缶枠体21に突設した突出
部24が嵌合されているので、これによりカーズリレン
ガ22がずれないように支持することができるのであ
る。また、サンドシール板25にあっては、台車製缶枠
体21の両端面をそれぞれ覆うように着脱自在に垂設固
定された構造となっているので、請求項1記載の焼成用
台車と同様に台車製缶枠体21が炉内の高温ガスに直接
触れることはなく、これにより台車製缶枠体21が炉内
の高温ガスに曝されて熱膨張を起こして歪んだり、熱酸
化等を受けて腐食されることを防止することができるの
であり、更に、例えば前記耐火性焼成物の一部が損傷し
てサンドシール板のシール性が低下したときには、操炉
を継続したまま容易に損傷した耐火性焼成物を交換する
ことができ、これらに修理を施すことができるのであ
る。
【0019】請求項5記載のサンドシール板又は請求項
6記載の耐火性焼成物によると、これらをそれぞれ例え
ば鉄製の薄板が耐火性セラミックで被覆されているサン
ドシール板又は前述した如き耐火性焼成物であるので、
炉内の高温ガスに曝されても、これらが熱膨張して歪ん
だりすること、熱酸化されて腐食されることを防止する
ことができ、更に、その一部が損傷してサンドシール板
のシール性が低下したときには、操炉を継続したまま容
易に損傷した耐火性焼成物を交換することができ、これ
らに修理を施すことができるのである。
【0020】請求項7記載の耐火性焼成物によると、該
耐火性焼成物の対向する連結面が相互に衝合する形状に
形成されているので、これにより炉内の高温ガスがこれ
らの空隙を経て台車の下に回り込むことを更に防止する
ことができる構造となっているのである。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る実施例1を図1に従って
更に詳細に説明すると、実施例1に係る台車本体は、台
車製缶枠体11の下面に一体回転するように支持された
車輪が、図示しないバーナが固設されたトンネル状の焼
成炉の床面に付設されたレール上で転動させながら一方
向へ移動するように設けられている。
【0022】カーズリレンガ12は所謂当業者公知の耐
火性レンガであって、炉壁に形成された突出部と係合す
る凹溝18を有する側壁面の下方に、例えば、台車本体
の進行方向と平行な切欠け部13が形成された長さ約1
0cm、幅約15cm、高さ約23cmの略長方体に形
成されており、前記切欠け部13はサンドシール板15
の上端部と嵌合するようになっている。サンドシール板
15は鉄製の薄板が耐火性セラミックで被覆された長さ
約300cm、幅約18cm、厚さ約0.6cmの単板
であって、適宜間隔に形成された複数個の固定用貫通孔
を介して台車製缶枠体11に備えられた取付け部16に
ボルトとナットで垂設固定されているが、サンドシール
板15を垂設固定する構成を特に限定するものではな
い。このようにサンドシール板15は、金属製の薄板が
耐火性セラミックで被覆された構成となっているため、
金属製の薄板が炉内の高温ガスに直接触れることがない
ので、炉内の高温ガスに曝されて熱膨張を起こして歪ん
だり、熱酸化等を受けて腐食されることを防止すること
ができるのである。
【0023】一方、カーズリレンガ12の側壁に前記切
欠け部13を形成することなく、サンドシール板15の
上端部でカーズリレンガ12の側壁下端を直接覆うよう
にサンドシール板15を垂設固定する構成としてもよ
い。
【0024】台車本体を組立る時、台車製缶枠体11
は、台車本体の骨格として実質的に作用する。実施例1
に係る焼成用台車10にあっては、前述したように、台
車製缶枠体11に備えた突出部14とサンドシール板1
5の上端部との間にカーズリレンガ12の下端部が挿嵌
され、且つ台車製缶枠体11上に載置された複数個のカ
ーズリレンガ12が台車の進行方向と平行に連結されて
おり、これにより台車本体の側壁部が形成されているの
で、炉内の高温ガスが台車の側壁を通過して、台車の下
に回り込んでしまうことを防止することができる。
【0025】又、台車製缶枠体の上面側には耐火性材料
からなる断熱材17が敷設されて炉床の一部を構成する
ようにしてあるので、台車本体の前記側壁と同様に、炉
内の高温ガスが上面から台車の下に漏出することを防止
するように作用する。
【0026】実施例2に係る焼成用台車にあっては、図
2に示したように、例えば台車製缶枠体21に備えた突
出部24に嵌合する嵌合部23がカーズリレンガ22の
下面に間欠的に形成されて嵌合される構成となっている
ので、カーズリレンガ22のずれ止めとして作用するの
である。そして、サンドシール板25は、その上端部が
前述したようにカーズリレンガ22の下端部を覆うよう
に垂設固定されているので、実施例1と同様に、複数個
のカーズリレンガ22を連結して台車本体の側壁部を容
易に形成することができるので、これにより炉内の高温
ガスが台車の側壁を通過して台車の下に回り込んでしま
うことを防止することができる。又、台車製缶枠体21
の上面側には耐火性材料からなる断熱材27が敷設され
て炉床の一部を構成するようにしてあるので、炉内の高
温ガスが上面から台車の下に漏出することを防止するこ
とができる。
【0027】台車製缶枠体21の下面両側にサンドシー
ル板25の取付け部26が備えられており、これにより
サンドシール板25が垂設固定される構成となっている
ため、耐火性サンドシール板25を台車の前部から後部
に至るまで台車の進行方向と平行であって且つ台車製缶
枠体21の両端を覆う構造にすることができる。そし
て、このようなサンドシール板25にあっては、炉の壁
と台車の側壁との空隙を通過した炉内の高温ガスが、台
車の下に回り込んでしまうことを防止することができ
る。更に又、サンドシール板25は台車製缶枠体21の
端面を覆う構成となっているので、台車製缶枠体21が
炉内の高温ガスに直接触れることがないため、これらが
炉内の高温ガス雰囲気中に曝されて熱膨張を起こして歪
んだり、熱酸化等を受けて腐食されることを防止するこ
とができるのである。
【0028】図3に示したように、一方の焼成物31に
設けた切欠け部33と突出部34とを両者の対向面にそ
れぞれ設け、その切欠け部33と突出部34とを衝合し
てサンドシール板に形成してもよい。実施例3に係る焼
成用台車は、耐火性セラミックで形成された複数個の耐
火性焼成物を連結してなるサンドシール板が、実施例1
と同様、前記カーズリレンガに備えた切欠け部に該サン
ドシール板の上端部を嵌合した状態で台車製缶枠体の下
面に備えた取付け部に着脱自在に垂設固定されている。
前記耐火性焼成物は、例えば縦約18cm、横約40c
m、厚さ約1.2cmの長方体に形成されている。連結
する焼成物の大きさは特に限定しないが、台車当り7か
ら10枚の焼成物を連結してなるサンドシール板が好適
である。前記耐火性焼成物を形成する耐火性素材は特に
限定しない。又、台車製缶枠体の上面側には耐火性材料
からなる断熱材が敷設されて炉床の一部を構成するよう
にしてあるので、炉内の高温ガスが上面から台車の下に
漏出することを防止することができる。
【0029】このように複数個の耐火性焼成物を連結し
てなるサンドシール板によれば、実施例1と同様に、前
記台車製缶枠体の両端面は耐火性焼成物で覆われている
ため、台車製缶枠体が炉内の高温ガスに直接触れること
はなく、従って、これらが炉内の高温ガスに曝されて熱
膨張を起こして歪んだり、熱酸化等を受けて腐食される
ことを防止することもないのである。
【0030】又、前記耐火性焼成物31は、一方の耐火
性焼成物に設けた切欠け部32と突出部34とを両者の
対向面にそれぞれ設け、該切欠け部32と突出部34と
を衝合連結するように形成してもよい。このように形成
された耐火性焼成物から構成されたサンドシール板にあ
っては、耐火性焼成物が密着して連結部32の間隙が少
ない形状になっているので、炉内の高温ガスが上面から
台車の下に漏出することを防止することができるととも
に、連結した耐火性焼成物が使用中にずれることを防止
するずれ止めとして作用する。耐火性焼成物に設けた相
互に対向する切欠け部と突出部との形状は、図3に示す
ように、様々な形状にすることができる。
【0031】更に又、実施例3に係る焼成用台車によれ
ば、例えば複数個の耐火性焼成物のうち、損傷又はシー
ル性の劣化した耐火性焼成物のみを部分的に取り替える
ことができるのである。
【0032】実施例4に係る焼成用台車は、鋼鉄製の断
面略矢頭上の部材を最前部に装着したサンドシール板を
有する焼成用台車であって、サンドシール板の最前部を
このような構成とすることによって、前述した被覆した
サンドシール板の耐火性セラミック又は連結した耐火性
焼成物の最前部が使用時に欠けてしまうことを防止する
ことができる。
【0033】実施例5に係る焼成用台車は、前記連結部
を例えばファイバーブランケット等のシール材を介して
これらを衝合したものである。そのほか、サンドシール
板とカーズリレンガとの間、サンドシール板と取付け部
との間、カーズリレンガと台車製缶枠体との間、カーズ
リレンガと突出部との間、突出部と断熱材との間、又は
断熱材と台車製缶枠体との間、のそれぞれシール材を備
えることもでき、これにより、炉内の高温ガスが連結部
等の空隙を経て台車の下に漏出することを更に防止する
ことができるため、炉内の温度分布が不均一となって、
これにより被焼成物の焼成のバラツキ(不均一性)が大
きくなってしまったり冷め割れの発生による不良品の発
生が防止されるので歩止まりが向上するのである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る焼成
様台車は、サンドシール板が例えばカーズリレンガに備
えた切欠け部にその上端部を嵌合した状態で台車製缶枠
体の両端を覆い且つ台車の進行方向と平行に台車本体の
前部から後部に至る側壁下部に垂設固定されているた
め、サンドシール板の鋼鉄部及び台車製缶枠体が炉内の
高温ガスに直接触れることを防止することができるの
で、これらが炉内の高温ガスに曝されて熱膨張を起こし
て歪んだり、熱酸化等を受けて腐食されることを防止す
ることができ、更に、熱シール能の低下による燃費の悪
化や冷め割れによる製造不良の発生を防止することがで
きるという格別の効果を奏する。
【0035】本発明に係る複数個の焼成物を衝合してな
るサンドシール板を有する焼成用台車によれば、従来の
鋼鉄製サンドシール板とは異なり、炉内の高温ガス雰囲
気中に曝されて熱膨張を起こして歪んだり、熱酸化等を
受けて腐食されることがないので、熱シール能の低下に
よる燃費の悪化や冷め割れによる製造不良の発生を防止
することができる。更に、複数個の焼成物を衝合して形
成したサンドシール板を有する焼成用台車によれば、例
えば摩耗等で劣化した焼成物のみを容易に取り替えるこ
とができるので、耐久性に優れた焼成様台車を提供する
ことができるという優れた作用効果を奏する。
【0036】更に又、焼成物の連結部を例えばファイバ
ーブランケット等のシール材を介して衝合してなるサン
ドシール板を有する焼成用台車にあっては、これによ
り、炉内の高温ガスが連結部の空隙を経て台車の下に漏
出することを更に防止することができるため、炉内の温
度分布が不均一となって、これにより被焼成物の焼成の
バラツキ(不均一性)が大きくなってしまったり冷め割
れの発生による不良品の発生を防止しすることができ、
歩止まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼成用台車の1実施例の熱遮断部
を示す断面図である。
【図2】本発明に係る焼成用台車であって、カーズリレ
ンガの下面に台車製缶枠体に突設した突出部に嵌合する
嵌合部が形成されて、これによりカーズリレンガがずれ
止めされている1実施例の熱遮断部を示す断面図であ
る。
【図3】本発明に係る焼成用台車に備えた複数個の耐火
性焼成物を連結してなるサンドシール板の連結部の変更
形状例を示す断面図である。
【図4】従来の焼成用台車の熱遮断部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10…焼成用台車 11…台車製缶枠体 12…カーズリレンガ 13…切欠け部 14…突出部 15…サンドシール板 16…取付け部材 17…断熱材 18…凹溝 20…焼成用台車 21…台車製缶枠体 22…カーズリレンガ 23…嵌合部 24…突出部 25…サンドシール板 26…取付け部材 27…断熱材 31…焼成体 32…連結部 33…切欠け部 34…突出部 40…焼成用台車 41…台車製缶枠体 42…カーズリレンガ 43…嵌合凹部 44…嵌合凸部 44…嵌合部 45…サンドシール 46…取付け部材 47…断熱材 48…炉体側壁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側に被焼成物が載置される台車本体
    の下面側に支持した車軸の両側の車輪を転動させつつキ
    ルン内に敷設されたレール上を移動する焼成用台車にお
    いて、台車製缶枠体と、カーズリレンガと、該カーズリ
    レンガを支持するために台車製缶枠体に突設した突出部
    と、その上端が前記カーズリレンガの側壁下端を覆い且
    つこれを支持するサンドシール板と、前記カーズリレン
    ガの内側に敷設した断熱材と、を含む構成からなり、前
    記サンドシール板が台車製缶枠体の端面を覆い着脱自在
    に垂設固定されていることを特徴とする焼成用台車。
  2. 【請求項2】 前記サンドシール板が、少なくとも2個
    以上の耐火性焼成物を連結してなることを特徴とする請
    求項1記載の焼成用台車。
  3. 【請求項3】 前記サンドシール板と前記カーズリレン
    ガとの間、サンドシール板と前記台車製缶枠体に備えた
    取付け部との間、カーズリレンガと台車製缶枠体との
    間、カーズリレンガと突出部との間、突出部と断熱材と
    の間、断熱材と台車製缶枠体との間、又は複数個の耐火
    性焼成物を連結してなるサンドシール板の少なくとも1
    箇所以上の連結部、の少なくとも1以上の位置にシール
    材が定着されていることを特徴とする請求項1又は2の
    いずれかに記載の焼成用台車。
  4. 【請求項4】 前記カーズリレンガの下面に台車製缶枠
    体の上面に突設した突出部に嵌合する嵌合部が形成され
    ており、該嵌合部と突出部とが嵌設されてカーズリレン
    ガがずれ止めされていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の焼成用台車。
  5. 【請求項5】 前記カーズリレンガの側壁下端を覆うよ
    うに覆設されてカーズリレンガを支持することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のサンドシール板。
  6. 【請求項6】 前記カーズリレンガの側壁下端を覆うよ
    うに覆設されて、カーズリレンガを支持することを特徴
    とする請求項2又は3のいずれかに記載の耐火性焼成物
  7. 【請求項7】 前記耐火性焼成物は、その対向する連結
    面が相互に衝合する形状に形成されていることを特徴と
    する請求項6記載の耐火性焼成物 。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101806538A (zh) * 2009-02-17 2010-08-18 扬州冶金机械有限公司 一种高温台车式加热炉
KR101458075B1 (ko) * 2014-08-13 2014-11-05 강신복 열처리로용 운반대차
CN108826969A (zh) * 2018-07-27 2018-11-16 东台市圣德尔耐热材料有限公司 高密闭隧道窑

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