JPH05314487A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH05314487A
JPH05314487A JP12379792A JP12379792A JPH05314487A JP H05314487 A JPH05314487 A JP H05314487A JP 12379792 A JP12379792 A JP 12379792A JP 12379792 A JP12379792 A JP 12379792A JP H05314487 A JPH05314487 A JP H05314487A
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JP
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envelope
gain
time
agc
automatic gain
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JP12379792A
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English (en)
Inventor
Toyoaki Takeuchi
豊明 竹内
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1トラック当たりのセクタ数の違う複数の種類
のディスクに対して安定にAGCをかけることができ、
信頼性の高い2値化情報信号を取り出すこと。 【構成】RF信号のエンベロープの時間幅T1、及びエ
ンベロープの時間間隔T2の測定結果から、1トラック
当たりのセクタ数に応じたAGCの最適応答速度を求め
る。そして、求めた最適応答速度に基づいて、AGCの
ゲインの変化応答特性を所定値に設定し、安定したAG
Cをかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に情報の記録/
再生を行う情報記録再生装置であって、特に種類のディ
スクに対して安定にAGCをかける情報記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】情報記録再生装置においては、光情報記
録媒体(以下光ディスク)間の反射率や記録再生感度の
違い、光ピックアップの構成部品の特性差、電気回路の
構成部品の精度等により情報再生アナログ信号の波高値
は、大きくばらつくことになる。
【0003】光ディスクから光ピックアップで拾い出し
た情報再生アナログ信号から、2値化回路を通してディ
ジタル信号に変換し、これを同期化、復調し情報を取り
出す。このとき、アナログ信号から2値化信号に変換す
る際に、アナログ信号の波高値が一定範囲に保たれてい
ないと、コンパレータのスライスレベルに波高値が達せ
ず2値化信号が取り出せなかったりする。あるいは、波
形が歪んで2値化信号の時間間隔が不安定になる等、情
報の正確な取り出しができなくなる。
【0004】そこで、通常光情報記録再生装置において
は、自動ゲイン調整回路(以下AGC回路)を、光ピッ
クアップと2値化回路との間に挿入し、2値化回路に入
力されるアナログ信号の波高値が一定範囲に収まるよう
に制御し、2値化の安定化を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在の光ディスクは標
準化がなされ、フォーマット等が決まっているが、ディ
スクの回転速度が一定で、1トラック当たりのセクタ数
も一定のいわゆるCAV(Constant Angular Velocit
y)方式である。
【0006】この現行のCAV方式のディスクと比較す
ると、回転数は一定だが、ディスクの内周から外周に向
かって1トラック当たりのセクタ数を漸次増加させ、デ
ィスク1枚当たりに記録可能な情報量を1.5〜2倍に
増やすことが可能な、いわゆるMCAV(Modified C
AV)方式が提案されている。
【0007】MCAV方式の光ディスクが記録再生可能
な装置は、当然のことながら現行のCAV方式のディス
クに対して互換性が求められるため、装置には数種のデ
ィスクが装着されることが前提となる。
【0008】AGC回路の特性の1つに、アタック・タ
イム及びディケイ・タイムと呼ばれるゲインの変化応答
時間がある。AGC回路は、入力の変動に対して、ゲイ
ンを変え出力を一定に保つものであるが、その応答速度
は無限にできず、ある有限値、すなわち時定数を持つ。
アタック・タイムは、AGC回路で設定したゲインが大
きすぎて出力が所定の波高値以上となる場合、ゲインを
下げて、本来得るべき波高値になるまでの応答時間をい
う。また逆に、ディケイ・タイムは、ゲインが小さすぎ
てた場合、ゲインを上げて、本来得るべき波高値になる
までの応答時間をいう。
【0009】図4には、入力信号とアタック・タイム及
びディケイ・タイムの関係について示している。図4
(a)は入力信号、図4(b)は出力信号である。入力
の変動、特に光ディスクから読み出された信号は、プレ
フォーマット部では、周期的に急激な、立ち上がり、立
ち下がりを繰り返すことになるが、これらの時間をある
適切な値に設定する必要がある。
【0010】これらの時間の設定が適切でないと、例え
ばアタック・タイムが遅い場合、図5(a)の入力に対
して、図5(b)のように波形が飽和してしまうことに
なる。また、図5(c)に示すように、アタックタイム
の設定が速すぎる場合、ゲインを低下させ過ぎて波高値
が小さくなり過ぎ、結果として2値化が不安定になる期
間が長くなる。さらに、プリフォーマットエリアの先頭
のセクタマークが認識できなくなったり、プリアンブル
パターンが正確に出力されず、データに同期がかからな
くなったりすることが発生する。いづれにしても、アタ
ック・タイム及びディケイ・タイムの設定が不適切であ
ると、2値化が不安定になり、安定した読みとりができ
なくなる虞が高くなる。
【0011】現行のCAV方式のディスクでは、内周か
ら外周までデータの記録周波数は一定であるため、前記
アタック・タイム及びディケイ・タイムの設定は所定の
値を選択しておけば、2値化が不安定な期間は一定の範
囲に収めることができ、不安定期間のデータ数も一元的
に決まる。これは、CAV方式の媒体では、データ転送
レートが内周、外周で一定だからである。つまり、一定
時間に納まるデータ数は、一定であることを意味する。
【0012】ところが、CAV方式のディスクに比べ、
高記録容量をめざしているMCAV方式のディスクで
は、図6(a),(b)に示すように、1トラック当た
りのセクタ数は内周部でも元々多く、さらに内周から外
周に向かってセクタ数が増加する分ますます記録周波数
が高くなり、データ1バイトに相当する時間が、CAV
方式の場合に比べ短くなる。
【0013】このため、CAV方式のディスクの仕様に
合わせて設定した、遅めのアタック・タイム及びディケ
イ・タイムでは、AGC回路のゲイン変化応答時間に相
当する波形が飽和したり、所定の波高値に達しないこと
により起こる不安定な2値化データ数が多くなり、MC
AV方式のディスクの場合、データを安定に取り出し難
い状態が起こる。つまり、誤ったデータを取り出す確率
が高くなり、アタック・タイム及びディケイ・タイムが
遅いと、この不安定な期間も長くなる。MCAV方式の
ディスクの場合、特に外周側のゾーンに向かうほど、時
間当たりデータ数が多いので、エラー発生率も高くな
る。図6(a),(b)参照。
【0014】逆に、MCAV方式のディスクの仕様に合
わせて設定した速めの、アタック・タイム及びディケイ
・タイムでは、CAV方式の媒体に対して過度にゲイン
を下げてしまい、やはりデータを取り出し難い状態が起
こる。
【0015】このため装置は、イニシャル時に装着され
たディスクを判断し、内部回路の定数等を所定の適性値
に切り換える必要がある。
【0016】CPUが、回転数等、設定した定数の基
で、プレフォーマット部のID情報を読むことができれ
ば、逆にこれは、CPUで設定した定数が合っているこ
とを意味する。従って、CPUは、後は光ディスクの仕
様に従って、イコライザ、シンセサイザなどの内部回路
の定数切り換えや、AGCの制御をシーケンシャルに行
うことができる。
【0017】しかし、セクタマークが認識でき、IDを
読むことができるまではCPUは、装着されたディスク
の種類や、現在、光ピックアップがトラッキング中のト
ラックが含まれる(MCAV方式の場合)ゾーンが判ら
ない。1トラック当たりのセクタ数が異なれば、設定す
る前記定数も変わることになるが、CPUが設定した定
数が合わなければ、IDも読めない。そして、AGC回
路に対して適切な制御が行えず、2値化が安定しないた
めIDが読めないという、悪循環に陥る虞れがある。
【0018】尚、IDを読めるまで、前記定数を順次可
変して読みとりを試みても良いが、定数の組み合わせが
多すぎて、現実的ではない。
【0019】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、1トラック当たりのセクタ数の違う複数の種類の
ディスクに対して、安定にAGCをかけることができ、
信頼性の高い2値化情報信号を取り出すことのできる情
報記録再生装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、情報再生信号
の増幅手段のゲインを変化させることにより情報再生信
号の振幅値を一定範囲に保ち、かつゲインの変化応答特
性を可変させる手段を有した自動ゲイン調整手段を備え
ている情報記録再生装置であって、前記自動ゲイン調整
手段を所定の固定ゲインに設定する手段と、前記固定ゲ
インに設定された自動ゲイン調整手段の出力信号から、
前記記録媒体の製造時に予めアドレス番号等の情報が記
録されたプリフォーマット部のRF信号のエンベロープ
の有無を検出する手段と、前記エンベロープが検出され
ている時間幅を測定する手段と、前記エンベロープが検
出される時間間隔を測定する手段と、前記エンベロープ
の時間幅、及び前記エンベロープの時間間隔の測定結果
から、前記自動ゲイン調整手段の最適応答速度を求める
手段と、求めた最適応答速度に基づいて、前記自動ゲイ
ン調整手段のゲインの変化応答特性を所定値に設定し、
前記自動ゲイン調整手段を制御する手段とを備えてい
る。
【0021】
【作用】本発明の装置は、RF信号のエンベロープの時
間幅、及び前記エンベロープの時間間隔の測定結果か
ら、1トラック当たりのセクタ数に応じた前記自動ゲイ
ン調整手段の最適応答速度を求める。そして、求めた最
適応答速度に基づいて、前記自動ゲイン調整手段のゲイ
ンの変化応答特性を所定値に設定し、前記自動ゲイン調
整手段を制御する。従って、最適なゲインの変化応答特
性の基で、記録媒体の情報を安定に再生することができ
る。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図3は本発明の一実施例に係り、図1
は情報記録再生装置の概略的なブロック図、図2は図1
の装置の動作に係るフローチャート、図3は図1に示す
装置のセクタ時間の計測を説明するための波形図であ
る。
【0023】記録媒体としての光磁気ディスクは、内周
側から順に、光ピックアップが出射する光スポットの光
量調整やフォーカシングを行なうための全反射領域と、
ユーザーが情報を書き込むことのできる複数のトラック
からなるユーザー領域とを備えている。この構成は、C
AV方式及びMCAV方式の両方に共通である。
【0024】光磁気ディスクがCAV方式の場合、ユー
ザー領域には、半径方向に複数のトラックを備え、ある
一定周波数の基準クロックで、かつ一定のディスク回転
数で情報の記録/再生が行われるものである。また、光
磁気ディスクがMCAV方式の場合、ユーザー領域に
は、半径方向に複数(一般に、1000本程度)の前記
トラックを有する図示しない複数のゾーンを備え、各ゾ
ーン毎に異なる周波数の基準クロックで、かつ一定のデ
ィスク回転数で情報の記録/再生が行われるものであ
る。ゾーンは、内周側から外周側に向かって、基準クロ
ック周波数が段階的に高くなっている。
【0025】CAV方式及びMCAV方式のトラック
は、複数または単数のセクタから構成され、例えば、5
12バイト/セクタ、及び1024バイト/セクタのフ
ォーマットのものが有る。また、光磁気ディスクがMC
AV方式の場合、1トラック当たり(あるいは1回転当
たり)のセクタ数は、最内周側のゾーンから順に最外周
ゾーンまで段階的に多くなっている。また、各セクタに
は、先頭のセクタマーク、トラックアドレスなどのID
が予めフォーマットされたプレフォーマット部と、デー
タの書き込みが可能なユーザーデータ部とが設けられて
いる。
【0026】図1に示す光学式情報記録再生装置として
の光磁気ディスク装置41は、CAV方式またはMCA
V方式等、1トラック当たりのセクタ数の違う複数種類
のディスクに対して、情報の記録/再生を行うマルチフ
ァンクション型の装置である。この光磁気ディスク装置
41は、光磁気ディスク2へレーザ光を照射して、セク
タ単位で情報の記録/消去/再生を行うようになってい
る。
【0027】前記光磁気ディスク装置41は、図示しな
いモータ制御回路により回転が制御されるスピンドル・
モータ2と、図示しないレーザ光源、光学系及び光検出
器等を有して、光磁気ディスク2へレーザ光を照射する
光ピックアップ(以下、P/Uと略記する)3と、P/
U3の光検出器が光磁気ディスク2からの反射光を電気
信号に変換し、これら電気信号を入力する演算回路4と
を備えている。この演算回路4は、前記電気信号から、
トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号を生成
すると共に、前記トラックのプレフォーマット部及びユ
ーザーデータ部の再生信号を出力するものである。
【0028】また、前記光磁気ディスク装置41は、P
/U3を粗シークさせるためのボイス・コイル・モータ
(以下、VCMと略記する)5と、図示しないトラッキ
ング・アクチュエータを介して、トラッキング及び精シ
ーク(トラックジャンプ)の駆動制御を行うアクチュエ
ータ制御回路6と、P/U3の粗シークを行わせるため
のVCM5を駆動制御するVCMサーボ回路7とを備え
ている。前記アクチュエータ制御回路6は、図示しない
フォーカシング・アクチュエータを介して、P/U3の
フォーカス・サーボをかけている。尚、前記アクチュエ
ータ制御回路6には、サーボのためのトラッキングエラ
ー信号、フォーカスエラー信号が、スイッチ8を介して
入力されるようになっている。また、P/U3が移動す
る際、P/U3を安定させるため、いわゆる二段サーボ
制御を行うようになっている。スピンドル・モータ2の
回転数は、光磁気ディスク2の記録方式すなわち、1ト
ラック当たりのセクタ数によって切り換えている。
【0029】さらに、前記光磁気ディスク装置41は、
スイッチ9を介して、前記プレフォーマット部及びユー
ザーデータ部の情報再生信号を入力する電圧制御増幅器
(VCA)10と、VCA10が出力する前記再生信号
を2値化する2値化回路11と、2値化された前記再生
信号の同期をとり、変調される前の情報に復調する同期
回路12及び復調回路13と、光磁気ディスク2の種類
に対応する周波数の基準クロックを発生して、同期回路
12及び復調回路13へ出力するシンセサイザ発振器1
4とを備えている。
【0030】また、前記光磁気ディスク装置41は、A
GC(オート・ゲイン・コントロール)のループを構成
する各回路と、AGCの制御、基準クロック周波数の指
示、及びP/U3の移動指示等装置全体の制御を行うC
PU15とを備えている。
【0031】前記VCA10は、AGC回路のループ内
にあって、入力する前記再生信号を一定レベルにするよ
うゲインが制御されている。また、前記AGC回路のル
ープには、AGC回路のループゲインを所定の時定数で
制御する充放電回路23と、充放電回路23の充放電の
タイミングや電流値を制御する充放電制御回路24と、
ループゲインを最大に設定する第1のDAC25とを有
している。
【0032】前記充放電回路23は、定電流回路26,
27、スイッチS1,S3,S4,S5、及びコンデンサC
1から構成されている。また、充放電制御回路24は、
前記第 2,第3のコンパレータ18,19、第2のD
AC28、及びアンプ29,30とを有している。
【0033】前記スイッチS1ないしS3の開閉は、CP
U15により制御されている。また、また、スイッチS
4,S5の開閉は、前記第2,第3のコンパレータ18,
19の出力により、制御されている。そして、充放電回
路23の定電流回路26,27は、スイッチS1を介し
て、アタック・タイム、及びディケイ・タイムが最適と
なるよう、充放電の電流値が制御されている。この電流
値の設定は、アンプ29,30を介し、CPU15の指
示により、第2のDAC28の出力値を制御して行って
いる。
【0034】前記第1のDAC25は、CPU15の指
示により、スイッチS2を介して、VCA10を最大ゲ
インに設定するようになっている。
【0035】記録情報の再生時に、CPU15は、P/
U3、演算回路4、スイッチ9、VCA10、2値化回
路11、同期回路12及び復調回路13を介して、情報
を読みとるようになっている。また、情報の記録/消去
時に、装置41は、図示しない変調回路の変調信号に応
じて、記録/消去用光束の出射を指示し、光磁気ディス
ク効果を利用して、記録情報の消去をする一方、変調し
た情報を光磁気ディスク2へ記録するようになってい
る。
【0036】さらに、前記光磁気ディスク装置41は、
1トラック当たりのセクタ数を知るための構成を有して
いる。すなわち、全波整流回路16は、図3(a)に示
すように、前記演算回路4が出力するプレフォーマット
部再生信号(RF信号)をVCA10を介して入力す
る。そして、全波整流回路16は、各セクタ毎のプレフ
ォーマット部に相当するRF信号を検波して、図3
(b)に示すように、エンベロープ検波出力信号を第1
のコンパレータ17、第2のコンパレータ18、及び第
3のコンパレータ19へ出力するようになっている。
【0037】第1のコンパレータ17は、エンベロープ
検波出力信号を入力し、波形成形したコンパレータ出力
信号を第1のカウンタ20のEN(イネーブル)端子へ
出力すると共に、インバータ21を介して、第2のカウ
ンタ22のEN端子へ出力する。さらに、前記コンパレ
ータ出力信号は、CPU15にも入力されている。
【0038】また、CPU15は、第1のカウンタ2
0、及び第2のカウンタ22のカウント値を入力すると
共に、同カウンタへクロックを供給するようになってい
る。
【0039】CPU15は、コンパレータ出力信号か
ら、図3に示す一つのセクタから次のセクタまでのセク
タ間時間T3を知る。そして、CPU15は、セクタ間
時間T3から、テーブルにより、1トラック当たりのセ
クタ数を求める。次に、CPU15は、求めたセクタ数
に対応する(MCAV方式の)ゾーンに最適の基準クロ
ック周波数をシンセサイザ発振器14に指示する。
【0040】図2のフローチャートを参照して、本装置
41動作について説明する。まず、電源投入後、VCM
5を制御し、P/U3を最内周位置に移動させる。次に
ステップS1,S2で、P/U3のレーザを点灯し、フ
ォーカスサーボをONにする。
【0041】VCM5に所定の電流を流し、P/U3を
ディスクの外周方向に移動させる。このとき、P/U3
移動中のトラッキングエラー信号をモニタし、トラッキ
ングサーボ系の回路ゲインを調整し、波高値を所定の値
に合わせる。VCM5に減速用の電流を流し、所定の移
動速度以下になったことをトラッキングエラー信号で確
認し、ステップS3で、最内周から外周へ向けて、P/
U3を移動させ、トラックサーボをONする。このとき
のトラックは、任意のトラックである。
【0042】ステップS4で、CPU15は、AGC回
路のループゲインを所定の時定数で制御する充放電回路
23を、スイッチS1をOFFにすることによって切離
すと同時に、第1のDAC25に指示を送り、スイッチ
S2をONして、ステップS5で、AGCループ内のV
AC10を最大ゲインに設定する。
【0043】ステップS6で、AGCループ内の全波整
流回路16の出力信号を第1のコンパレータ17でレベ
ル検出し、レベル“H”の間の時間T1を第1のカウン
タ20で測定する。図3(b)に示すように、この時間
T1は、図3(a)に示すエベーロープが検出される
(有り)の時間であり、つまりプレフォーマット部の長
さに相当する。CPU15は、第1のカウンタ20のカ
ウント値を、エベーロープが検出される時間T1として
取り込む。
【0044】続いて、ステップS7で、レベル“H”と
次のレベル“H”との時間間隔T2を第2のカウンタ2
2で測定する。図3(b)に示すように、時間間隔T2
は、エンベロープが検出される時間間隔(エベーロープ
無しの時間)であり、つまりユーザーデータ記録部の長
さに相当する。CPU15は、第2のカウンタ22のカ
ウント値を、エベーロープ無しの時間として取り込む。
【0045】ステップS8で、CPU15は、時間T
1,T2の結果を連続で数回、取り込み、近似した値が二
つ以上続けて得られたか否かを比較し判断する。その結
果、近似していないデータは捨て、近似した複数のデー
タを得るようにする。これは、測定結果のうち、不安定
データを取り除き、安定した残りの数値からT1,T2の
平均値T1AVE,T2AVEを求めるための処置である。
【0046】平均値T1AVEはプレフォーマット部、T2A
VEはユーザーデータ記録部を表しているので、CPU1
5は、装着されたディスクを識別し、2値化データの同
期ならびに復調のための基準クロック周波数を決めてシ
ンセサイザ発振器に指示を出すと同時に、ステップS9
に示すように、T1AVEとT2AVEとの和から、図3(b)
に示す1セクタ当たりの平均時間T3AVEを求める。1ト
ラックにかかる時間は分かっており、T3AVEから、CP
U15は、テーブルよって1トラック当たりのセクタ数
を認識する。
【0047】ステップS11で、認識した前記1トラッ
ク当たりのセクタ数に応じて、CPU15は、VCA回
路10のゲインの増減を制御する充放電回路23の充電
電流及び放電電流を、所定のアタック・タイム、ディケ
イ・タイムに応じた値に設定するよう指示を送る。そし
て、1トラックのセクタ数に応じて、最適のアタック・
タイム、ディケイ・タイムが設定される。例えばアタッ
ク・タイムを1μs、ディケイ・タイムを50μsに設
定する。
【0048】ここで、アタック・タイム、ディケイ・タ
イムの設定は、CPU15が、第2のDAC28にセッ
トする値によって決定される。
【0049】アタック・タイムは、アンプ30を介し
て、定電流回路27に供給される第2のDAC28の出
力に応じて、決定される。スイッチS3及びスイッチS5
がONのとき、所定の放電電流が流れて、このときAG
C回路が所定のアタック・タイムで動作する。スイッチ
S5は、全波整流回路16の出力が、例えば所定レベル
より低いとき、コンデンサC1に充電するよう、ONと
なる。すなわち、プレフォーマット部が立ち上がったと
きである。
【0050】また、ディケイ・タイムは、アンプ29を
介して、定電流回路26に供給される第2のDAC28
の出力に応じて、決定される。スイッチS3及びスイッ
チS4がONのとき、所定の充電電流が流れて、このと
きAGC回路が所定のディケイ・タイムで動作する。ス
イッチS4は、全波整流回路16の出力が、例えば所定
レベルより高いとき、コンデンサC1が放電するよう、
ONとなる。すなわち、プレフォーマット部が立ち下が
ったときである。
【0051】続いてCPU15は、前記AGCループ内
の全波整流回路16の出力信号の有無を検出する第1の
コンパレータ17が“L”である、つまりプレフォーマ
ット部ではないことを確認して、ステップS12で、ス
イッチS2をOFF、スイッチS1をONするよう指示を
出す。
【0052】RFエンベロープが無い状態が続くので、
次のプレフォーマット部の先頭部が来るまでにAGC回
路は最大ゲインになる。
【0053】続いてプレフォーマット部が始まると、先
頭部は飽和するが、ステップS11で設定されたアタッ
ク・タイムでAGC回路はゲインを変化させ、波高値は
所定時間後一定範囲に収まる。このとき、CPU15
は、スイッチS3、及びスイッチ5をONとする。
【0054】CPU15は、プレフォーマット部が終わ
り第1のコンパレータ17が再び“L”になったことを
検知して、ステップS14で、スイッチS3をOFF
し、AGC回路をホールド状態にし、AGC回路のゲイ
ンを固定する。尚、ディケイ・タイムは、アタック・タ
イムの10倍遅いので、ホールド値は、プレフォーマッ
ト部終了直前のホールド値と差はない。
【0055】ステップS15で、第1のコンパレータ1
7の出力が“H”で、CPU15は、プレフォーマット
部が始まったことを認識する。再びプレフォーマット部
が始まると、CPU15は、ステップS16で、スイッ
チS3をONし、AGC回路をゲイン変化状態に復帰さ
せる。
【0056】ステップS16では、前回のプレフォーマ
ット部開始の状態とは違い、最大ゲインでプレフォーマ
ット部が始まらないため、波形が飽和することはなく、
安定な2値化が可能になる。
【0057】データが安定に2値化できるようになり、
同期、復調が安定すればCPU15は、読み取ったID
情報から正確なセクタの開始位置(時間間隔)が判るよ
うになるため(ステップS17)、この時点でRFエン
ベロープに基づいたアタック・タイム、ディケイ・タイ
ムの設定、AGCのホールド制御を中止し、読み取った
ID情報から求めたアタック・タイム、ディケイ・タイ
ムの設定値ならびにシーケンスで、AGC回路を制御す
る。
【0058】本実施例の装置では、RFエンベロープの
時間幅を求め、時間幅長さに応じてAGCのゲイン変化
応答時間を切り換えて、最適なアタック・タイム及びデ
ィケイ・タイムを設定でき、1トラック当たりのセクタ
数の違う複数の種類のディスクに対して、安定にAGC
をかけることができ、信頼性の高い2値化情報信号を取
り出すことのできる。
【0059】従って、本装置では、RFエンベロープに
よって、1トラック当たりのセクタ数が分かるので、例
えばMCAV方式の媒体の場合でも、ピックアップ3が
いるトラックまたはトラックが含まれるゾーンを認識
し、最適なAGCの制御を行うことができる。CAV方
式の媒体でも同様である。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、1トラック当たりのセ
クタ数の違う複数の種類のディスクに対して安定にAG
Cをかけることができ、信頼性の高い2値化情報信号を
取り出すことのできるという効果がある。
【0061】
【発明の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】図1は一実施例に係る情報記録再生装置の概略
的なブロック図。
【図2】図2は図1の装置の動作に係るフローチャー
ト。
【図3】図3は図1に示す装置のセクタ時間の計測を説
明するための波形図。
【図4】図4はアタックタイム及びディケイタイムの説
明図。
【図5】図5はアタックタイムの設定が不適切な場合の
波高値の説明図。
【図6】図6は媒体の内周と外周での周波数の違いと、
データが不安定な期間の関係とを示す説明図。
【符号の説明】 1…光磁気ディスク 10…VCA 16…全波整流回路 17,18,19…第1,第2,第3のコンパレータ 20,22…第1,第2のカウンタ 23…充放電回路 24…充放電制御回路 25,28…第1,第2のDAC 41…光磁気ディスク装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報再生信号の増幅手段のゲインを変化
    させることにより情報再生信号の振幅値を一定範囲に保
    ち、かつゲインの変化応答特性を可変させる手段を有し
    た自動ゲイン調整手段を備えている情報記録再生装置に
    おいて、 前記自動ゲイン調整手段を所定の固定ゲインに設定する
    手段と、 前記固定ゲインに設定された自動ゲイン調整手段の出力
    信号から、前記記録媒体の製造時に予めアドレス番号等
    の情報が記録されたプリフォーマット部のRF信号のエ
    ンベロープの有無を検出する手段と、 前記エンベロープが検出されている時間幅を測定する手
    段と、 前記エンベロープが検出される時間間隔を測定する手段
    と、 前記エンベロープの時間幅、及び前記エンベロープの時
    間間隔の測定結果から、前記自動ゲイン調整手段の最適
    応答速度を求める手段と、 求めた最適応答速度に基づいて、前記自動ゲイン調整手
    段のゲインの変化応答特性を所定値に設定し、前記自動
    ゲイン調整手段を制御する手段と、 を備えていることを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記RF信号のエンベロープの有無を検
    出する手段によって、エンベロープが検出されている期
    間のみ、前記自動ゲイン調整手段のゲインの変化が可能
    なように制御することを特徴としている請求項1記載の
    情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記RF信号のエンベロープの有無を検
    出する手段によって、エンベロープが検出されない期間
    中は、前記自動ゲイン調整手段のゲインをエンベロープ
    が検出されなくなる直前のゲインにホールドし、ゲイン
    の変化を停止させることを特徴としている請求項1記載
    の情報記録再生装置。
JP12379792A 1992-05-15 1992-05-15 情報記録再生装置 Withdrawn JPH05314487A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0821357A2 (en) * 1996-07-22 1998-01-28 Fujitsu Limited AGC circuit of disk storage apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0821357A2 (en) * 1996-07-22 1998-01-28 Fujitsu Limited AGC circuit of disk storage apparatus
EP0821357A3 (en) * 1996-07-22 1999-07-28 Fujitsu Limited AGC circuit of disk storage apparatus

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