JPH05313472A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH05313472A
JPH05313472A JP3347875A JP34787591A JPH05313472A JP H05313472 A JPH05313472 A JP H05313472A JP 3347875 A JP3347875 A JP 3347875A JP 34787591 A JP34787591 A JP 34787591A JP H05313472 A JPH05313472 A JP H05313472A
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JP
Japan
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developer
conductive
developing
developing device
carrier
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Pending
Application number
JP3347875A
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English (en)
Inventor
Chiseki Yamaguchi
智責 山口
Shinichiro Yasuda
晋一朗 安田
Kuniyasu Kawabe
邦康 河辺
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HIRAOKA H I KENKYUSHO KK
Kao Corp
Original Assignee
HIRAOKA H I KENKYUSHO KK
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】少なくとも現像剤を担持する現像剤担持体1
と、該現像剤担持体1上に形成される現像剤の薄層の層
厚を規制すると共に現像剤に対して電荷付与を行う規制
部材3を備えた現像装置において、該規制部材3の現像
剤担持体1に当接される部分が導電性繊維状部材よりな
り、かつ該現像剤担持体1および該導電性繊維状部材に
それぞれ高圧電源E3,E2が接続されており、かつ電
圧を制御することを特徴とする。 【効果】本発明の現像装置によれば、トナーに対して充
分な電荷付与が行われることとなり、安定したまた帯電
量のそろった現像剤の帯電が行われることとなる。ま
た、環境特性の面においても、各部への印加電圧を制御
することで現像条件を制御できる等の効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像を現像剤にて
現像する現像装置に関し、特に非磁性一成分の現像剤を
用いる現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、静電潜像、例えば一様帯電さ
れた感光体上に画像情報に基づく露光により形成される
静電潜像を現像する現像法としては、一般にトナーとキ
ャリアとからなる二成分の現像剤を用いる現像法、特に
磁気ブラシ現像法(以下、単に二成分磁気ブラシ現像法
という)が多く用いられている。しかし、二成分磁気ブ
ラシ現像法は、現像装置が大型化する、トナーとキャリ
アとの混合比の安定化が難しい、攪拌によるトナーの帯
電の安定化が難しい等といった実用上の問題点をもって
いる。
【0003】以上のような観点から、トナーだけのいわ
ゆる一成分の現像法が提案され、多く実用化されてい
る。また、一成分現像法でも、トナーに磁性を含むもの
含まないもの、また現像剤担持体を静電潜像形成体に接
触させながら現像するもの、あるいは接触させないで非
接触にて、トナーを現像剤担持体より静電潜像形成体へ
飛翔させて現像するものがある。そして、各トナー各方
式とも、その用途によりまた装置要求によって使いわけ
られている。磁性を含むトナーではトナーの搬送や飛散
防止に有効であり、磁性を含まないものではカラー化、
特にフルカラー化に有利である。さらに接触現像と飛翔
現像とでは高解像度化には接触現像が有利であり、飛翔
現像はカラー色重ね現像に用いられるものである。この
ようなことで一成分現像法は小型化、低コスト化、メン
テナンス性向上、信頼性の面を含め用途を合わせなが
ら、今後より求められる現像法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の一成分
現像法に用いられる現像装置では、一成分の現像剤を用
いることから現像剤担持体上への現像剤の供給及び現像
域へ搬送される現像剤の帯電さらには現像後現像剤担持
体上に残留する現像剤の現像剤担持体上からの除去、現
像剤の攪拌、循環が安定して行われないと画像かすれや
地汚れ等の画質劣化を発生させるという問題点があっ
た。例えば、図4に示すような圧接ブレード43により
現像剤Tの帯電と薄層形成とを同時に行う従来の現像装
置では、摩擦帯電によるために現像剤Tの帯電量が安定
せず、圧接ブレード43の材質や表面状態等の変化、さ
らには周囲環境の変化によって大きく影響を受けて信頼
性に欠けるという問題点があった。また、静電潜像形成
体42上の静電潜像の現像に使用されずに現像剤担持体
41上に残留した現像剤Tが現像剤担持体41上から除
去されることなく、残留した現像剤Tが現像剤担持体4
1の回転とともに次回の現像に使用されることになるの
で、現像剤Tの帯電量の安定性および現像剤Tの攪拌性
にも問題点があった。さらに、規制部材である圧接ブレ
ードの現像剤と接する面が略平面であるため、ブレード
を通過する際、現像剤層に対して摩擦帯電が充分でなく
また帯電が不均一になってしまうという問題もあった。
【0005】そこで、本発明の目的は上述の点に鑑み、
現像剤の供給、帯電、薄層形成、現像域への現像剤の供
給搬送、静電潜像への現像剤移行、現像剤担持体からの
現像剤の除去、攪拌および循環を安定して行い、特に今
後多く用いられると考えられる小粒径トナー、重合球形
トナー、カプセルトナー等に対しても安定した帯電を行
い得る、高品質の画像形成が出来る現像装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の現像装置は、少
なくとも現像剤を担持する現像剤担持体と、該現像剤担
持体上に形成される現像剤の薄層の層厚を規制すると共
に現像剤に対して電荷付与を行う規制部材を備えた現像
装置において、該規制部材の現像剤担持体に当接される
部分が導電性繊維状部材よりなり、かつ該現像剤担持体
および該導電性繊維状部材にそれぞれ高圧電源が接続さ
れていることにより構成される。また、導電性繊維状部
材としてはブラシ状に形成された導電性の繊維状物質が
用いられ、また導電処理をされてなる不織布、規則性を
もって織られた布状物または電気植毛が用いられる。ま
た、現像剤担持体および導電性繊維状部材へのそれぞれ
の印加電圧の制御手段を備えた構成からなる。
【0007】
【作用】本発明の現像装置では、高電圧の印加された導
電性現像剤供給部材により現像剤担持体へ供給された現
像剤は帯電されるが、本発明における規制部材は現像剤
担持体に当接される部分が導電性繊維状部材により構成
され、かつ高電圧が印加されているため、該規制部材に
より現像剤担持体上への現像剤の層厚を規制して薄層を
形成すると共に導電性繊維状部材からの電荷付与によっ
て小粒径トナー、重合トナー、カプセルトナー等の現像
剤の帯電がよりそろえられて安定化される。さらに、高
電圧が印加された現像剤担持体が前記により帯電の安定
化された現像剤を静電潜像形成体側へと搬送し、静電潜
像形成体上の静電潜像画像部電位と現像剤担持体の表面
電位との間の電界中で現像剤の移行を生じさせて現像を
行うものである。また、本発明の現像装置では、各部へ
の印加電圧を制御することにより現像条件を制御でき、
環境変動、現像剤の変動等に対しても安定して用いるこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
係る現像装置が配設された画像記録装置の構成図であ
る。本実施例の現像装置は、静電潜像の形成された感光
体(静電潜像形成体)4とギャップgをもって対向され
て回転可能に支持された金属ローラからなる現像剤担持
体1と、現像剤担持体1に一部が接触されつつ回転可能
に支持された導電性現像剤供給部材であるローラ状の多
孔質導電性弾性部材2と、現像剤を介して現像剤担持体
1に圧接し、少なくとも現像剤担持体1と当接する部分
が導電性繊維状部材よりなり現像剤担持体1上での現像
剤の薄層形成及び現像剤の帯電を行う規制部材である規
制板3と、現像剤供給部内の現像剤Tを攪拌する攪拌パ
ドル5と、現像剤担持体1の上部より現像剤Tが漏れる
のを防止する漏洩防止カバー6と、上記各部材を取り付
け現像剤Tを収納する現像剤供給部を形成する現像槽容
器7と、多孔質導電性弾性部材2に接続された高圧電源
E1と、規制板3に接続された高圧電源E2と、現像剤
担持体1に接続された高圧電源E3とから、その主要部
が構成されている。
【0009】現像剤担持体1は、アルミ、ステンレス、
ニッケル等よりなる金属ローラが通常用いられるが、導
電性樹脂層を表面に形成したものを用いることも可能で
ある。この場合、中間調再現の向上および現像剤担持体
のフレ精度を低減することが出来る。用いられる導電性
樹脂としては、導電性カーボン等を分散したフェノール
樹脂、ユリア樹脂、アクリル樹脂等であり、比抵抗は1
3 〜1012Ωcmで肉厚1.5〜5mmの層が形成さ
れる。
【0010】多孔質導電性弾性部材2は、導電性カーボ
ンを含んだ3次元構造の骨格組織をもった軟質ポリウレ
タンフォーム等の材料で金属軸上に導電性接着剤により
ロール状にしてとりつけられている。電気抵抗としては
103 〜1010Ωcm程度である。また、多孔質導電性
弾性部材2の多孔質のレベルは、セル(孔)数として2
5mm当たり15個以上〜45個以下が望ましい。ま
た、多孔質導電性弾性部材2の現像剤担持体1への接触
深さ(くい込み量)は、現像剤Tの搬送性および現像後
に現像剤担持体1上に残留する現像剤Tの除去効果の面
から見て0.5〜1.0mm程度が実験的に良好であ
る。
【0011】規制部材である規制板3は、前記のように
少なくとも現像剤担持体1と当接する部分が導電性繊維
状部材よりなっている。ここで用いられる導電性繊維状
部材としては、導電性の繊維状物質であれば特に制限さ
れることはなく、例えば不織布、規則性をもって織られ
た布状物または電気植毛を導電処理したもの等が好適に
用いられる。例えば不織布、規則性をもって織られた布
状物は、メッキあるいは金属コート、導電性ポリマーコ
ートにより導電処理したものが挙げられる。また、電気
植毛を用いる場合は支持体上に電気植毛を設け、その後
導電処理をしたものであってもよい。
【0012】具体的には不織布を用いる場合、PET、
PP、レーヨン、ナイロン、アクリル等を単体あるいは
複合したものを基材とした不織布に対して、Ni、Cu
等の金属メッキあるいはコート、あるいは金属フィラ
ー、カーボンを含有の導電性ポリマーコートにより導電
性化することにより導電性不織布が得られる。不織布そ
のものの製造については、抄紡方式によって水中に分散
させた短繊維を脱水、乾燥して仕上げる湿式、原料をパ
ラレル法等の普通紡糸あるいは特殊紡糸によりウェブ形
成し、溶融・化学的・機械的接着、交絡により結合させ
る乾式のどちらでもよい。
【0013】規則性をもって織られた布状物を用いる場
合も、同様にPET、PP、レーヨン、ナイロン、アク
リル等を単体あるいは複合したものを基材とした繊維か
らなる布状物を、前記の不織布の場合と同様にして導電
性化することにより使用することができる。また、電気
植毛を用いる場合はアルミ、ステンレス、ニッケル等の
支持体上に電気植毛を設け、その後金属コートあるいは
導電性ポリマーコート等により導電処理をしたものを使
用することができる。
【0014】このような導電性繊維状部材の厚みは、支
持体上に接着した状態で通常50〜2000μmであ
り、好ましくは100〜1000μm、重量は20〜2
000g/m2 、好ましくは40〜200g/m2 であ
る。導電性繊維状部材の繊維の太さは、通常0.1〜1
00μm、好ましくは1〜50μmである。繊維の太さ
が0.1μmより細いと現像剤担持体への当接部が略平
面化し、100μmより太いと布状とした時に支持体へ
の取りつけがしづらくなり、またトナーへの接触が充分
に出来ず電荷付与が不充分となる。なお、導電性繊維状
部材の電気抵抗は体積抵抗として103 〜109 Ω付近
が適当である。
【0015】導電性繊維状部材を有した規制板3とし
て、具体的には図2の(a)〜(f)に示すような例が
あげられる。 (a)金属板あるいは導電性カーボンを分散または付着
させたゴム板などの導電性弾性体21上で、現像剤を介
して現像剤担持体と当接される部分に短い導電性繊維状
部材22の一端が導電性接着剤23により固定されたブ
ラシ状に形成されてなる規制板。 (b)メッシュ状、格子状に織られた導電性繊維状部材
22を前記の(a)と同様に固定して形成されてなる規
制板。この場合、片側全面にとりつけても特に問題はな
い。 (c)前記の(b)において、その先端部を導電性繊維
状部材22でおおって形成されてなる規制板。この場
合、両面全面をおおってもよい。 (d)導電性繊維状部材として導電性不織布をとりつけ
た例である。 (e)規制板のベース部材は絶縁性であるが、導電性被
膜24をつけその上にあるいは導通状態にて、導電性繊
維状部材22をとりつけた例である。 (f)金属板に電気植毛25を行い、その後導電処理し
たものの例である。
【0016】規制板3としては、これらの例に限らず、
ブラシ状、メッシュ状、不織布状にして必要部材のみ、
あるいは片面さらには全面に導電性繊維状部材を固定し
たもの、またベース部材も金属、導電性弾性材、導電被
膜した絶縁材のいづれでもよく、高圧電源E2と導電性
繊維部材が電気的に接続されていれば特に限定されるも
のではない。また、ベース部材としては、現像材担持体
に対して機械的な当接条件を満足できるものであればよ
い。
【0017】攪拌パドル5は、特に形状等が限定される
ものではないが、現像槽容器7内の現像剤供給部におけ
る現像剤Tの攪拌および循環に効果的な形状のものであ
り、かつ現像剤Tの停留部や凝集部を形成しないものが
よい。漏洩防止カバー6は、薄肉のウレタンゴム板等で
形成されるのが適当である。現像剤担持体1、多孔質導
電性弾性部材2および攪拌パドル5は、現像槽容器7外
で歯車(図示せず)を介して連結されており、矢印に示
す方向にそれぞれ同時に回転するようになっている。
【0018】一方、感光体4の周りには、一様帯電を行
うコロトロンあるいはスコロトロンでなる帯電部と、画
像情報に従って露光を行うレーザスキャン方式等による
露光部(図示せず)と、感光体4上の現像剤像を記録媒
体に転写するローラあるいはコロトロンでなる転写部と
感光体4上に残留する現像剤Tを除去するクリーニング
装置と、感光体4上に残留する電荷を除電する除電ラン
プとが配設されている。高圧電源E1、E2、E3はそ
れぞれ多孔質導電性弾性部材2、規制板3、現像剤担持
体1に接続されている。
【0019】次に、このように構成された第1の実施例
の現像装置の動作について説明する。現像プロセスの動
作開始とともに、現像剤担持体1、多孔質導電性弾性部
材2および攪拌パドル5は、それぞれ矢印で示す方向に
回転を開始する。現像槽容器7内の現像剤供給部に収納
されている現像剤Tは、多孔質導電性弾性部材2および
攪拌パドル5の回転が始まると、多孔質導電性弾性部材
2の回転により、多孔質導電性弾性部材2と現像剤担持
体1との接触部分に運ばれる。ここで、現像剤Tは、高
圧電源E1に接続されている多孔質導電性弾性部材2に
より電荷付与を受けて帯電される。
【0020】多孔質導電性弾性部材2から電荷付与を受
けた現像剤Tは、現像剤担持体1および多孔質導電性弾
性部材2の回転とともに動き、一部は規制板3により2
0〜40μm程度の厚さに規制されて現像剤担持体1上
に薄層を形成するとともに、規制板3から電荷付与を受
けて安定した所定の帯電量に制御される。これは規制板
の現像剤担持体と当接している部分が高圧電源E2に接
続された導電性繊維状部材であるため、現像剤が規制板
と現像剤担持体間を通過する際、繊維状部材と接触し、
摩擦帯電と共に高圧電源E2からの電荷付与を受けてよ
り安定した帯電量に制御されるためである。従来からの
平面状の規制板では、現像剤との接触面積が限られてい
たため高圧電源に接続された導電性の規制板であって
も、帯電量の安定した現像剤は規制板と現像剤担持体間
の現像剤層のうち規制板側の現像剤のみであった。しか
し、本発明においては導電性繊維状部材を用いることに
より現像剤との接触面積が増し、より多くの現像剤と接
触でき、帯電量を安定化することができる。これによ
り、現像性を安定化しかつチリや地汚れを低減するもの
につながる。なおこのときの現像剤担持体1と現像剤T
との付着力は、現像剤Tがもつ電荷と金属性の現像剤担
持体1との間での鏡像力である。
【0021】現像剤担持体1上に形成された現像剤Tの
薄層は、現像剤担持体1の回転とともに静電潜像が形成
された感光体4を現像すべく現像域に運ばれ、ギャップ
g(現像剤Tの薄層厚)の距離をもって感光体4と対向
することになる。現像剤担持体1には高圧電源E3が接
続されており、現像域では感光体4上の静電潜像の画像
部と非画像部との間での表面電荷密度が異なるために、
現像剤Tの帯電量をq、現像域の位置での電界をEとす
ると、静電潜像の画像部と非画像部とでは現像剤Tに働
く力F=qEが異なって、画像部のみで現像剤Tが現像
剤担持体1より感光体4側に飛翔して移行し、現像が行
われる。
【0022】現像に使用されなかった現像剤担持体1上
の現像剤Tは、現像剤担持体1の回転とともに現像槽容
器7内の現像剤供給部に再収納されるべく漏洩防止カバ
ー6の方向へと搬送される。漏洩防止カバー6は、現像
剤担持体1に当たっているが、柔らかく接触しており、
かつ湾曲状部分で当たっているため、現像剤Tは漏洩防
止カバー6により現像剤担持体1上から剥ぎ取られるこ
となく現像槽容器7内に導かれる。
【0023】現像槽容器7内へと導かれた現像剤担持体
1上に残留する現像剤Tは、多孔質導電性弾性部材2の
方向へと搬送され、多孔質導電性弾性部材2により現像
剤担持体1上から掻き取られ、多孔質導電性弾性部材2
の回転とともに現像槽容器7内の攪拌パドル5の方向へ
と運ばれる。そこで、現像剤Tは、再び現像に寄与すべ
く現像槽容器7内を循環し攪拌されることになる。
【0024】高圧電源E1、E2、E3としては、通常
絶対値で300〜900Vであり、たとえば負極性反転
現像の場合E1=−600V、E2=−400V、E3
=−500Vとすることで比較的良好な現像条件とする
ことが出来る。以上のような動作を繰り返すことで、現
像プロセスが進行する。また、高圧電源E1として直流
のみならず、現像剤の凝集防止や搬送性向上、環境安定
のため交流を重畳してもよい。さらに高圧電源E2も現
像剤のより帯電性を向上させ、環境安定のためにここで
も交流を重畳することは効果のあるものである。高圧電
源E3においても交流を重畳することで解像性の向上し
た、またより画像濃度を向上させることが出来る。これ
は現像剤の現像剤担持体と感光体上の静電潜像間の現像
剤の往復運動により実現するものとされる。
【0025】さらにまた、各部への印加電圧を制御する
ことで現像条件を制御でき、環境変動、現像剤の変動あ
るいはこれら構成部材の電気抵抗の変動、ロットのばら
つき等が生じた場合でも、各印加電圧を制御することで
画像濃度のレベルを合わせることが可能である。例え
ば、感光体と現像剤担持体間の現像電界を制御するには
現像前に感光体表面近傍にとりつけた表面電位センサか
らの信号により、温度、湿度等に対する環境制御には現
像装置周辺に温度センサ、湿度センサ等を装着しこれら
からの信号により印加電圧を制御することができる。特
に、現像剤担持体および導電性繊維状部材へのそれぞれ
の印加電圧を制御するのが効果的であり、その手段とし
ては前記のように、例えば長期使用に伴う感光体特性の
変動による静電潜像電位変化を表面電位センサにより測
定し、変動分にみあった現像剤担持体への印加電圧を変
化させるようにして制御すればよい。
【0026】現像剤Tの消費にともなって現像槽容器7
内の現像剤供給部に現像剤Tを補給する場合には、供給
用蓋7aを開放することにより行うことができるし、ま
たカートリッジにて行うことも可能である。現像槽容器
7内の現像剤供給部では、現像剤Tとして残留現像剤T
や未使用現像剤Tが入り混じっているが、現像剤Tとし
て感光体4に付着寄与するものは全て多孔質導電性弾性
部材2および規制板3による接触および搬送を経るた
め、そこでの電荷付与によって帯電量が制御され、それ
までの現像剤Tの履歴に関係なく安定した帯電量とな
る。これは、現像にとって最も重要な画像部への現像剤
Tの飛翔力F=qEの安定化にともなって、画像を安定
したものとすることになる。
【0027】図3は、本発明に係る第2の実施例を示す
概略図である。ここでは、導電性現像剤供給部材として
ブラシ状に形成した繊維状導電性部材8を用いており、
現像剤担持体1が静電潜像形成体(たとえば感光体4)
と接触しており、規制部材が回転可能なローラ状に形状
されている(ローラ状規制部材9)。また、現像剤担持
体の回転軸が第1の実施例と逆になっており、合わせて
現像剤担持体の回転方向もかえてある。また未帯電トナ
ー等の現像域への供給を防止するため仕切り板10も配
設されている。
【0028】導電性現像剤供給部材としてのブラシ状の
繊維状導電性部材8としては、例えば、導電性カーボン
を分散させたナイロン、レーヨン等の導電性の樹脂繊維
や中央に導電性物質の層をもたせたナイロン、レーヨン
等の導電性の樹脂繊維によりブラシ状に形成されてい
る。繊維の導電化については、導電性カーボン等を微粒
子化して表面に付着させるなどの後処理にて導電化する
方法等もある。繊維状導電性部材8は、第1の実施例で
用いた多孔質導電性弾性部材2と同様に、現像槽容器7
の壁に支持され回転可能となった金属軸上にブラシ状に
形成されている。繊維状導電性部材8の金属軸への接着
には、多孔質導電性弾性部材2の場合と同様な導電性接
着剤が用いられる。
【0029】現像剤担持体1としては、静電潜像形成体
への接触時における弾性変形及び現像電極効果の点から
第1の実施例で導電性現像剤供給部材として用いた多孔
質導電性弾性部材と同様な部材を金属製軸上に導電性接
着剤等により接着させて形成したものを用いることがで
きる。この場合、多孔質内へのトナーのしみ込みを防止
するためセルの径を小さくしたものや表面に薄い誘電フ
ィルムを形成したものが用いられる。また、現像剤担持
体の表面を構成する層としては、このような多孔質性の
みではなく繊維状のもの、またはフレキシブルな薄肉体
を用いてもよい。また、この例では静電潜像形成体とは
ニップ巾をもって接触圧接する構成となっている。
【0030】ローラ状規制部材9は、現像剤担持体と当
接する部分に第1の実施例において示したいくつかの導
電性繊維状部材と同様のものを円筒状に形成して構成し
たものである。ローラ状とすることで平板状の規制部材
と比べ導電性繊維状部材の表面積は大きくなり、これと
積極的に接触をくりかえすことにより現像剤は電荷付与
をうけ、より安定した帯電量となる。また、高圧電源E
1、E2、E3はそれぞれ繊維状導電性部材8、ローラ
状規制部材9、現像剤担持体1に接続されている。
【0031】第2の実施例の動作について述べる。第1
の実施例と同様に繊維状導電性部材8により電荷付与さ
れ帯電された現像剤が現像剤担持体1の回転と共にロー
ラ状規制部材9と接する位置へ搬ばれる。ここで高圧電
源E2に接続され表面に導電性繊維状部材で形成された
ローラ状規制部材9により、現像剤の層厚が規制される
と共にローラ状規制部材9の導電性繊維状部材と積極的
に接触をくりかえすことにより現像剤は電荷付与をう
け、より安定した帯電量となる。ここでの現像剤と現像
剤担持体との付着力は、主に現像剤のもつ電荷と現像剤
担持体との間での静電気力である。
【0032】現像剤は現像剤担持体1の回転と共に現像
域へ運ばれ感光体と接触し、高圧電源E3と接続された
現像剤担持体1を感光体面上の静電潜像間での電界中で
画像部に付着し、現像が行われる。その後は、第1の実
施例と同様の動作を行い、現像プロセスが進行する。
【0033】ここで高圧電源E1、E2、E3の印加電
圧は、第1の実施例の場合と同様である。また、高圧電
源として直流のみならず、交流を重畳することは第1の
実施例の場合と同様に効果のあるものである。さらに、
同様に各部への印加電圧を制御することで現像条件を制
御でき、環境変動、現像剤の変動あるいはこれら構成部
材の電気抵抗の変動、ロットのばらつき等が生じた場合
でも、安定して現像を行うことができる。以上の実施例
では現像剤として非磁性一成分現像剤を用いて説明した
が磁性一成分現像剤を用いてもよく、効果・動作は同じ
である。さらに、現像剤の帯電極性や正規現像・反転現
像に関わりなく、本発明は実施可能であることは言うま
でもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
成分現像剤による現像プロセスを形成するうえで重要と
なる現像剤の供給、帯電、薄層形成、現像域への搬送、
飛翔力の制御、除去、攪拌および循環の各機能を有した
構成である。特に現像剤担持体と当接する部分が、高圧
電源に接続された導電性繊維状部材により構成された規
制部材としていることで、現像剤担持体上への現像剤層
の層厚を規制すると共に、従来の現像剤ばかりでなく小
粒径トナー、重合トナー、カプセルトナー等に対しても
充分電荷付与が行われることとなり、安定したまた帯電
量のそろった現像剤帯電が行われることとなる。従っ
て、チリや地汚れのないまた解像度が高く高濃度の画像
を安定して形成することが出来るという効果がある。
【0035】また、本発明においては環境特性の面にお
いても、周囲環境や材料の表面状態により大きく影響を
与える摩擦帯電方式を用いていないため、安定した特性
を示すものになるという効果がある。さらにまた、各部
への印加電圧を制御することで現像条件を制御でき、環
境変動、現像剤の変動あるいはこれら構成部材の電気抵
抗変動、ロットのばらつき等が生じた場合でも、各印加
電圧を制御することで画像濃度のレベルを合わせること
が可能であるという効果がある。本発明における規制部
材は、導電処理の施された導電性繊維状部材を金属板や
導電性弾性体に接着等により容易に取り付けることが出
来るためコスト的にも安価に出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる現像装置の概略図を示
す。
【図2】第1の実施例で用いる規制部材の概略図を示
す。
【図3】第2の実施例に係わる現像装置の概略図を示
す。
【図4】従来からの現像装置の概略図を示す。
【符号の説明】
1 現像剤担持体 2 多孔質導電性弾性部材 3 規制板 4 感光体 5 攪拌パドル 6 漏洩防止カバー 7 現像槽容器 8 繊維状導電性部材 9 ローラ状規制部材 10 仕切り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河辺 邦康 和歌山県和歌山市湊1334番地 花王株式会 社化学品研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも現像剤を担持する現像剤担持
    体と、該現像剤担持体上に形成される現像剤の薄層の層
    厚を規制すると共に現像剤に対して電荷付与を行う規制
    部材を備えた現像装置において、該規制部材の現像剤担
    持体に当接される部分が導電性繊維状部材よりなり、か
    つ該現像剤担持体および該導電性繊維状部材にそれぞれ
    高圧電源が接続されていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 導電性繊維状部材がブラシ状に形成され
    た導電性の繊維状物質である請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 導電性繊維状部材が導電処理をされてな
    る不織布、規則性をもって織られた布状物または電気植
    毛である請求項1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体および導電性繊維状部材へ
    のそれぞれの印加電圧の制御手段を備えた請求項1記載
    の現像装置。
JP3347875A 1991-12-02 1991-12-02 現像装置 Pending JPH05313472A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8412065B2 (en) 2008-10-31 2013-04-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with developing roller cleaning capability
JP2015175993A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 キヤノン株式会社 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8412065B2 (en) 2008-10-31 2013-04-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with developing roller cleaning capability
JP2015175993A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 キヤノン株式会社 画像形成装置

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