JPH05312578A - ジャイロ - Google Patents

ジャイロ

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JPH05312578A
JPH05312578A JP4143332A JP14333292A JPH05312578A JP H05312578 A JPH05312578 A JP H05312578A JP 4143332 A JP4143332 A JP 4143332A JP 14333292 A JP14333292 A JP 14333292A JP H05312578 A JPH05312578 A JP H05312578A
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JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
output
circuit
vibrator
drift component
Prior art date
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Pending
Application number
JP4143332A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nakamura
村 武 中
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドリフト成分を抑制することができる、ジャ
イロを提供する。 【構成】 振動ジャイロ10は、角速度センサとしての
振動子12を含む。振動子12は、2つの支持部材24
aおよび24bで、支持板26に支持される。この支持
板26は、支持軸28で回転可能に支持される。また、
支持板26には、角速度付与手段としての圧電素子30
が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はジャイロに関し、特に
回転角速度を検出することができ、たとえば振動ジャイ
ロ,光ファイバ,ガスレート,独楽ジャイロなどのジャ
イロに関する。
【0002】
【従来の技術】この発明の背景となる従来の振動ジャイ
ロとしては、たとえば、3角柱状の振動体の3つの側面
に圧電素子がそれぞれ形成された振動子を用いたものが
あった。この振動ジャイロでは、たとえば、2つの圧電
素子が駆動用かつ検出用として用いられ、他の1つの圧
電素子が帰還用として用いられる。
【0003】そして、この従来の振動ジャイロでは、帰
還用の1つの圧電素子から駆動用かつ検出用の2つの圧
電素子に駆動信号を与えれば、振動体が振動する。この
ように振動体が振動した状態で振動子が回転すれば、駆
動用かつ検出用の2つの圧電素子間に出力差が生じ、そ
の出力差に応じた出力信号によって回転角速度が検出さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の振動
ジャイロでは、ドリフト成分によって、出力信号に誤差
が生じ、回転角速度に誤差を生じる可能性がある。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、ド
リフト成分を抑制することができる、ジャイロを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、角速度セン
サと、角速度センサに既知の回転角速度を付与するため
の角速度付与手段とを含む、ジャイロである。
【0007】
【作用】角速度センサからは、検出すべき回転角速度に
相当する信号と、ドリフト成分とが出力される。この角
速度センサには、角速度付与手段によって、既知の回転
角速度が付与される。そのため、角速度センサからは、
既知の回転角速度に相当する信号も出力される。そし
て、角速度センサに既知の回転角速度のみを付与すれ
ば、検出すべき回転角速度に相当する信号が0となり、
角速度センサからは、ドリフト成分と、既知の回転角速
度に相当する信号とが出力される。この状態で、既知の
回転角速度に相当する信号が0のときには、角速度セン
サからの出力は、ドリフト成分のみとなり、ドリフト成
分が検出される。そして、このドリフト成分に相当する
補正信号を角速度センサの出力から差し引けば、ドリフ
ト成分が抑制される。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、ドリフト成分を抑制
することができる、ジャイロが得られる。そのため、こ
の発明にかかるジャイロを用いれば、角速度センサの出
力にドリフト成分が含まれていても、回転角速度をほと
んど誤差なく検出することができる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例としての振動ジャ
イロの一例を示すブロック図である。図2は図1に示す
振動ジャイロの振動子およびその周辺部分を示す側面図
である。この振動ジャイロ10は、角速度センサとして
の振動子12を含み、振動子12は、たとえば正3角柱
状の振動体14を含む。この振動体14は、たとえばエ
リンバ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セラ
ミックなど、一般的に機械的な振動を生じる材料で形成
される。
【0011】この振動体14には、その3つの側面の中
央に、圧電素子16a,16bおよび16cがそれぞれ
形成される。圧電素子16aは、たとえば磁器からなる
圧電層18aを含み、圧電層18aの両主面には電極2
0aおよび22aがそれぞれ形成される。なお、これら
の電極20aおよび22aは、たとえば金,銀,アルミ
ニウム,ニッケル,銅−ニッケル合金(モネルメタル)
などの電極材料で、たとえばスパッタリング,蒸着等の
薄膜技術であるいはその材料によっては印刷技術で形成
される。同様に、他の圧電素子16bおよび16cも、
それぞれ、たとえば磁器からなる圧電層18bおよび1
8cを含み、それらの圧電層18bと18cとの両主面
にも、電極20bおよび22bと20cおよび22cと
が、それぞれ形成されている。そして、これらの圧電素
子16a〜16cの一方の電極20a〜20cは、たと
えば接着剤で振動体14に接着される。
【0012】振動体14の2つのノード点の近傍部分
は、たとえば金属線からなるコ字形の支持部材24aお
よび24bで、それぞれ支持される。これらの支持部材
24aおよび24bの中央部は、たとえば溶接すること
によって、あるいは導電性ペーストで接着することによ
って、振動体14の2つのノード点の近傍部分にそれぞ
れ固着される。また、これらの支持部材24aおよび2
4bの端部は、支持板26の一方主面に固着される。
【0013】支持板26は、その端部が支持軸28で回
転可能に支持される。この場合、支持軸28は、振動体
14の軸と平行に延びる。さらに、支持板26の他方主
面には、角速度付与手段として、たとえば圧電素子30
が設けられる。圧電素子30は、たとえば磁器からなる
圧電層32を含み、圧電層32の両主面には、電極34
aおよび34bがそれぞれ形成される。この圧電素子3
0は、角速度センサとしての振動子12に既知の回転角
速度を付与するためのものである。
【0014】この振動子12では、たとえば、2つの圧
電素子16aおよび16bが駆動用かつ検出用として用
いられ、他の圧電素子16cが帰還用として用いられ
る。そして、帰還用の圧電素子16cからの出力を増幅
して駆動用かつ検出用の圧電素子16aおよび16bに
駆動信号を加えれば、振動体14が振動し、それらの圧
電素子16aおよび16bから同様の正弦波が出力され
る。また、その状態で振動子12がその軸を中心として
回転すれば、駆動用かつ検出用の一方の圧電素子の出力
は回転角速度に従って大きくなり、逆に駆動用かつ検出
用の他方の圧電素子の出力は回転角速度に従って小さく
なる。
【0015】そのため、この振動子12の帰還用の圧電
素子16cの電極22cと、駆動用の圧電素子16aお
よび16bの電極22aおよび22bとの間には、振動
子12を自励振駆動するための帰還ループとして、第1
の発振回路40および位相回路42が接続される。
【0016】さらに、圧電素子16aおよび圧電素子1
6bは、第1の差動回路50の2つの入力端に、それぞ
れ接続される。第1の差動回路50は、たとえばオペア
ンプを含み、このオペアンプの非反転入力端および反転
入力端に、圧電素子16aおよび16bの電極22aお
よび22bが、それぞれ接続される。この第1の差動回
路50は、圧電素子16aおよび16bの出力差を検出
するためのものである。
【0017】第1の差動回路50の出力端は、同期検波
回路52の入力端に接続される。同期検波回路52の別
の入力端には、位相回路42が接続される。この同期検
波回路52は、第1の差動回路50の出力を振動子12
の駆動信号に同期して検波するためのものである。
【0018】さらに、同期検波回路52の出力端は、整
流増幅回路54の入力端に接続される。この整流増幅回
路54は、同期検波回路52の出力を整流して増幅する
ためのものである。
【0019】整流増幅回路54の出力端は、第2の差動
回路56の一方の入力端に接続される。この第2の差動
回路56は、整流増幅回路54の出力からドリフト成分
を抑制するための補正信号を差し引くためのものであ
る。
【0020】一方、圧電素子30の電極34aおよび3
4bには、第2の発振回路60の出力端が接続される。
したがって、第2の発振回路60から圧電素子30に
は、駆動信号が与えられる。
【0021】また、第2の発振回路60の別の出力端
は、ゼロクロスデテクタ62の入力端に接続される。さ
らに、ゼロクロスデテクタ62の別の入力端には、整流
増幅回路54の出力端が接続される。このゼロクロスデ
テクタ62は、振動子12がほとんど回転していない場
合において、第2の発振回路60の出力が0であるとき
を検出するためのものであって、そのときにパルスを発
生する。
【0022】ゼロクロスデテクタ62の出力端は、サン
プリングホールド64の入力端に接続される。さらに、
サンプリングホールド64の別の入力端には、整流増幅
回路54の出力端が接続される。このサンプリングホー
ルド64は、ゼロクロスデテクタ62がパルスを発生し
たときのドリフト成分に相当する補正信号を出力するた
めのものである。また、このサンプリングホールド64
は、ゼロクロスデテクタ62が次のパルスを発生するま
で、その補正信号の出力を維持する。なお、ゼロクロス
デテクタ62が次のパルスを発生したときには、そのと
きのドリフト成分に相当する補正信号をサンプリングホ
ールド64が出力する。このサンプリングホールド64
の出力端は、第2の差動回路56の他方の入力端に接続
される。
【0023】次に、この振動ジャイロ10の操作ないし
動作について説明する。
【0024】振動ジャイロ10は、振動子12の帰還用
の圧電素子16cの出力が帰還ループとしての第1の発
振回路40および位相回路42よって駆動用かつ検出用
の圧電素子16aおよび16bに帰還されるため、自励
振駆動する。
【0025】さらに、第2の発振回路50から圧電素子
30に駆動信号が与えられているので、支持板26が支
持軸28を中心に揺動し、振動子12には既知の回転角
速度が付与されている。
【0026】振動子12がほとんど回転していないとき
には、整流増幅回路54の出力端からは、振動子12に
付与されている既知の回転角速度に相当する信号(図3
(A))と、たとえば経時的に大きくなるドリフト成分
(図3(B))とが出力される。
【0027】一方、ゼロクロスデテクタ62は、振動子
12がほとんど回転していないことを整流増幅回路54
の出力から検出している。それと同時に、ゼロクロスデ
テクタ62は、第2の発振回路60の出力が0であると
きを検出し、そのときにパルスを発生する。このときに
は、振動子12に付与されている既知の回転角速度に相
当する信号は0であり、整流増幅回路54の出力は、ド
リフト成分のみである。
【0028】また、ゼロクロスデテクタ62がパルスを
発生したときには、整流増幅回路54からサンプリング
ホールド64にドリフト成分に相当する信号のみが与え
られているので、このサンプリングホールド64では、
そのドリフト成分に相当する補正信号を出力する。この
サンプリングホールド64は、ゼロクロスデテクタ62
が次のパルスを発生するまで、その補正信号の出力を維
持する。なお、ゼロクロスデテクタ62が次のパルスを
発生したときには、そのときのドリフト成分に相当する
補正信号をサンプリングホールド64が出力する。した
がって、サンプリングホールド64から出力される補正
信号は、図3(C)に示すように、たとえば階段状とな
る。
【0029】そして、サンプリングホールド64から出
力される補正信号は、第2の差動回路56の他方の入力
端に入力される。したがって、第2の差動回路56の出
力は、整流増幅回路54の出力から補正信号を差し引い
た信号となる。そのため、第2の差動回路56の出力に
おいて、ドリフト成分が、図3(D)に示すように、た
とえばのこぎり波状となり、抑制される。
【0030】そのため、第2の差動回路56の出力は、
ほぼ既知の回転角速度に相当する信号となるが、その信
号は交流であるので無視され、第2の差動回路56の出
力から回転角速度がほぼ0であることが検出される。
【0031】一方、この振動ジャイロ10では、振動子
12がその軸を中心に一方向に回転した場合、たとえ
ば、駆動用かつ検出用の一方の圧電素子14aの出力が
その回転角速度に従って大きくなり、他方の圧電素子1
4bの出力がその回転角速度に従って小さくなる。その
ため、振動子12の回転角速度が大きくなればなるほ
ど、圧電素子14aおよび14bの出力差すなわち第1
の差動回路50の出力が大きくなり、整流増幅回路54
から出力される直流分の信号が大きくなる。
【0032】したがって、この振動ジャイロ10では、
圧電素子16aおよび16b間の出力差にドリフト成分
が含まれていても、第2の差動回路56から出力される
直流分の信号の大きさから、回転角速度をほとんど誤差
なく検出することができる。
【0033】また、振動子12が逆方向に回転している
場合は、圧電素子16aおよび16bの出力の大きさが
逆になるので、整流増幅回路54から出力される直流分
の信号の極性も逆になる。したがって、第2の差動回路
56から出力される直流分の信号の極性から、振動ジャ
イロ10の回転方向を知ることができる。
【0034】なお、上述の実施例では、振動子に正3角
柱状の振動体が用いられているが、たとえば4角柱状な
ど多角柱状の振動体が用いられてもよい。
【0035】さらに、上述の実施例では、角速度付与手
段として圧電素子が用いられているが、圧電素子に代え
て電磁石や各種アクチュエータが用いられてもよい。
【0036】また、上述の実施例では振動ジャイロにつ
いて説明したが、この発明は、振動ジャイロ以外にたと
えば光ファイバ,ガスレート,独楽ジャイロなどのジャ
イロにも適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての振動ジャイロの一
例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す振動ジャイロの振動子およびその周
辺部分を示す側面図である。
【図3】図1に示す振動ジャイロにおいて、振動子に付
与される既知の回転角速度に相当する信号と、ドリフト
成分と、補正信号と、補正後のドリフト成分との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 振動子 14 振動体 16a,16b,16c 圧電素子 24a,24b 支持部材 26 支持板 28 支持軸 30 圧電素子 40 第1の発振回路 42 位相回路 50 第1の差動回路 52 同期検波回路 54 整流増幅回路 56 第2の差動回路 60 第2の発振回路 62 ゼロクロスデテクタ 64 サンプリングホールド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角速度センサ、および前記角速度センサ
    に既知の回転角速度を付与するための角速度付与手段を
    含む、ジャイロ。
JP4143332A 1992-05-08 1992-05-08 ジャイロ Pending JPH05312578A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4143332A JPH05312578A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 ジャイロ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4143332A JPH05312578A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 ジャイロ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05312578A true JPH05312578A (ja) 1993-11-22

Family

ID=15336325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4143332A Pending JPH05312578A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 ジャイロ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05312578A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292506A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Sharp Corp 加速度・角速度検出装置および加速度・角速度検出方法
JP2011085429A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 音叉型振動ジャイロ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292506A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Sharp Corp 加速度・角速度検出装置および加速度・角速度検出方法
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