JPH0531174U - 中間接続端子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付けの方向性をなくし、組付けの作業性を
向上させた中間接続端子を提供する。 【構成】 両端の対称な位置に同一構造の接触部１２を
配し、前後・左右および上下を各々対称形状とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車などに用いられる電気接続箱内の配線に使用される中間接続 端子に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来、電気接続箱においては、電気接続箱内部のバスバーとヒューズ、リレー などの電気部品との接続は、中間接続端子を用いて行われている。中間接続端子 は、例えば図３（ａ）、（ｂ）に示すような構造をしている。即ち、電気部品タ ブ用の接触部１はクリープし易いため、舌片２を用いた接触構造をしており、バ スバータブの接触部３はファストン構造となっている。接触部１、３に挿入され たタブ面の位置は、図３（ｂ）に示すように、同一面上になく、ずれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の中間接続端子には次のような問題があった。即ち、 １）中間接続端子の両端にある接触部は構造が異なり、中間接続端子の組付けに 方向性が有るため、作業性が悪い。また、逆方向に挿入すると、接続機能に問題 を生ずる。 ２）中間接続端子の両端にある接触部に挿入されるタブの厚さの中心位置が相対 的にずれており、中間接続端子の組付けの面の向きが特定されるため、作業性が 悪い。

【０００４】

【課題を解決するための手段と作用】

本考案は上記問題点を解決した中間接続端子を提供するもので、前後・左右お よび上下を各々対称形状としたことを特徴とするものである。 上述のように、前後・左右および上下を各々対称形状とすると、組付けに方向 性がなく、かつ、組付けの面の向きも特定されることがないため、組付けの作業 性が向上する。

【０００５】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案に係る中間接続端子の一実施例の斜視説明図である。中間接続 端子１１は、前後・左右および上下が各々対称形状となっている。即ち、両端の 対称な位置に同一構造の接触部１２を有しており、この接触部１２は、バネ材に 曲げ加工を施して成形され、接触面に対して対称な舌片による接触構造をなして おり、両側から各２枚の舌片１３により、挿入された電気部品１４のタブ１５、 およびバスバー１６のタブ１７を挟む構造になっている。この中間接続端子１１ をタブ１７に組付ける場合、両端の接触部１２は上下対称に配置されているため 、中間接続端子１１の上下の方向性はない。また、両端の接触部１２に挿入され たタブ１５、１７の板厚の中心面は同一面上に位置するため、中間接続端子１１ の面をどちら向きにしてもよい。したがって、本中間接続端子１１の組付け作業 性は従来の中間接続端子に比較して極めてよくなる。 図２は中間接続端子の他の実施例の斜視図である。この中間接続端子２１は両 端に舌片２３からなる同一構造の接触部２２を有している。接触部２２は舌片２ ３が外側から内側に曲げられた対称形をしており、挿入された両端のタブ面は同 一面上にくる。 なお、接触部の構造は上記実施例に限定されないことはいうまでもない。

【０００６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の中間接続端子は、前後・左右および上下が各々対 称形状となっているため、組付け時に中間接続端子の方向性を考慮す必要がなく なり、組付け作業性が向上するという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る中間接続端子の一実施例の斜視説
明図である。

【図２】本考案に係る中間接続端子の他の実施例の斜視
図である。

【図３】（ａ）、（ｂ）は従来の中間接続端子の斜視図
とＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１、３、１２、２２ 接触部 ２、１３、２３ 舌片 １１、２１ 中間接続端子 １４ 電気部品 １５、１７ タブ １６ バスバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前後・左右および上下を各々対称形状と
   したことを特徴とする中間接続端子。