JPH0531127U - 導電性ゴムコネクタ用ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】導電性ゴムコネクタを予めホルダーに仮固定
し、自動組立て用部品にも供することができるようにす
ることを目的とする。 【構成】ホルダー７に導電性ゴムコネクタ６を挿入し得
る、やや大きめの貫通孔８を設け、この貫通孔８の両側
壁に突起９（図１）又は爪１０（図２）、或いは貫通孔
８Ａを円弧状に形成して（図３）、このような構造の貫
通孔８又は８Ａに導電性ゴムコネクタ６を挿入し、仮固
定する。 【効果】貫通孔８又は８Ａの両側壁で導電性ゴムコネク
タ６を機械的に保持できるので、脱落することがない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば、印刷配線基板と他の印刷配線基板とを導電性ゴムコネク タを用いて電気的に接続するための導電性ゴムコネクタのホルダーに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

先ず、図４を用いて従来技術を説明する。同図Ａは従来の導電性ゴムコネクタ を用いて２枚の印刷配線基板を接続する場合を示した分解図であり、同図Ｂは同 図Ａに示した各部品の組立て寸前を示した一部断面図である。 図４において符号１は一方の印刷配線基板を、符号２は他方の印刷配線基板を 示している。これらの印刷配線基板１、２には電気回路３が印刷されており、そ れらの一端に電極４及び５が形成されている。符号６は断面が角型で棒状をして おり、その一部が導電体になって、矢印Ｙの方向に導通する導電性ゴムコネクタ ６である。符号７は前記導電性ゴムコネクタ６を保持するための板体のホルダー で、その所定の位置に、前記導電性ゴムコネクタ６を挿入し得る、やや大きめの 貫通孔８が形成されている。このホルダー７は、また、両印刷配線基板１、２を 組立てた時の、両者のスペーサをも兼ねている。

【０００３】 この部品構成で両印刷配線基板１、２を導電性ゴムコネクタ６で接続する場合 、先ず、印刷配線基板１にホルダー７を載せ、そのホルダー７の貫通孔８に導電 性ゴムコネクタ６を挿入し、その後印刷配線基板２を載せ、導電性ゴムコネクタ ６で電極４と電極５を接続し、両印刷配線基板１、２を締めつけ、固定するよう にしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この組立てを自動組立てする場合には、導電性ゴムコネクタ６がゴム であるため、その弾性が災いし、位置決めが出せず、手作業で導電性ゴムコネク タ６を組み込んでいる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのためこの考案は、前記貫通孔の両側壁で前記棒状の導電性ゴムコネクタ６ を機械的に保持し得るように構造にした。

【０００６】

【作用】

従って、この構造の貫通孔８により導電性ゴムコネクタ６を保持できるので、 その導電性ゴムコネクタ６が貫通孔８から脱落することを防止できる。

【実施例】

以下、この考案の実施例を図を用いて説明する。図１はこの考案の導電性ゴム コネクタ用ホルダーの第１の実施例を示しており、同図Ａはその一部斜視図であ り、同図Ｂはその一部上面図である。図２はこの考案の導電性ゴムコネクタ用ホ ルダーの第２の実施例を示しており、同図Ａはその一部斜視図であり、同図Ｂは その一部上面図である。図３はこの考案の導電性ゴムコネクタ用ホルダーの第３ の実施例を示す一部上面図である。 なお、図４の導電性ゴムコネクタ用ホルダーにおける構成、構造と同一の構成 、構造の部分には同一の符号を付した。

【０００７】 先ず、図１を用いてこの考案の第１実施例である導電性ゴムコネクタ用ホルダ ーを説明する。 この考案の板体からなるホルダー７に開けられた貫通孔８は、断面角型の棒状 の導電性ゴムコネクタ６を十分に挿入し得る大きさの長孔に形成されていて、そ の長辺の両側壁に互い違いに、その板体の厚さ全体にわたって、複数の帯状の突 起９を形成した。 このような貫通孔８に、予め導電性ゴムコネクタ６を挿入する。導電性ゴムコ ネクタ６は、図１Ｂに示したように、それら複数の突起９によって曲げられ、導 電性ゴムコネクタ６がその反発力で、この貫通孔８から脱落しないように構成し た。

【０００８】 次に、図２を用いてこの考案の第２実施例である導電性ゴムコネクタ用ホルダ ー７を説明する。 図２Ａはホルダー７に開けた貫通孔８の長辺に沿って、その中央部で切断した 一部断面を示している。この第２の実施例では、その貫通孔８の両側壁に、複数 の爪１０を形成した。 このような貫通孔８に、予め導電性ゴムコネクタ６を挿入すると、導電性ゴム コネクタ６は、同図Ｂに示したように、それら複数の爪１０に引っ掛かり、この 貫通孔８から脱落しないように構成した。

【０００９】 図３に示したこの考案の第３実施例であるホルダー７は、これまでに説明した 実施例の長方形の貫通孔８とは異なり、その貫通孔８Ａはその平面上の形状が円 弧状に形成されている。 この円弧状の貫通孔８Ａに、棒状の導電性ゴムコネクタ６を挿入すると、その 導電性ゴムコネクタ６が図示のようにやや円弧状に屈曲し、その反発力と摩擦で 貫通孔８Ａの両側壁に機械的に保持されることになり、この貫通孔８Ａから脱落 しない。

【００１０】

【考案の効果】

以上のような構造のホルダーに、扱いにくい導電性ゴムコネクタ６を予め組み 込んでおくことにより、その導電性ゴムコネクタ６が脱落し難く、従って、１個 の部品として取り扱え、自動組立て用部品としてしようできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の導電性ゴムコネクタ用ホルダーの第
１の実施例を示しており、同図Ａはその一部斜視図であ
り、同図Ｂはその一部上面図である。

【図２】この考案の導電性ゴムコネクタ用ホルダーの第
２の実施例を示しており、同図Ａはその一部斜視図であ
り、同図Ｂはその一部上面図である。

【図３】この考案の導電性ゴムコネクタ用ホルダーの第
３の実施例を示す一部上面図である。

【図４】従来の導電性ゴムコネクタを用いて２枚の印刷
配線基板を接続する場合を示していて、同図Ａはその分
解図であり、同図Ｂは同図Ａに示した各部品の組立て寸
前を示した一部断面図である。

【符号の説明】

１ 印刷配線基板 ２ 印刷配線基板 ３ 電気回路 ４ 電極 ５ 電極 ６ 導電性ゴムコネクタ ７ ホルダー（兼スペーサ） ８ 貫通孔 ８Ａ 貫通孔 ９ 突起 １０ 爪

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】棒状の導電性ゴムコネクタを挿入し得る大
   きめの貫通孔を開け、その貫通孔の両側壁で前記棒状の
   導電性ゴムを機械的に保持し得るように構成した板体か
   らなる導電性ゴムコネクタ用ホルダー。