JPH0531115B2 - - Google Patents

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JPH0531115B2
JPH0531115B2 JP57210736A JP21073682A JPH0531115B2 JP H0531115 B2 JPH0531115 B2 JP H0531115B2 JP 57210736 A JP57210736 A JP 57210736A JP 21073682 A JP21073682 A JP 21073682A JP H0531115 B2 JPH0531115 B2 JP H0531115B2
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solenoid coil
main solenoid
pair
coil
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Shunji Yamamoto
Tadatoshi Yamada
Masatami Iwamoto
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0531115B2 publication Critical patent/JPH0531115B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F7/00Magnets
    • H01F7/06Electromagnets; Actuators including electromagnets
    • H01F7/20Electromagnets; Actuators including electromagnets without armatures

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  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、磁界の空間的均一度を高めるため
の、磁界分布の補正技術を使用した均一磁場発生
装置に関するものである。
従来、この種の装置として第1図に示すものが
あつた。図において、1は永久磁石、1aは、こ
の永久磁石1の磁極表面、2は、上記永久磁石1
の磁極表面1aに隣接する平面内にとりつけられ
た磁界補正コイル、3は、上記磁極表面1a間の
中心にある高均一磁界領域であり、球によりこの
高均一磁界領域を表わす。また、座標軸X−Y−
Zも図示したが、座標の原点は2個の磁極表面1
の中心面にとる。永久磁石1はZ軸の正の方向
に主磁界成分が現われるような極性である。磁極
発面1aと、磁界補正コイル2の取付けられた表
面とはお互に平行である。
磁界補正コイル2は、シムコイルとも呼ばれ、
NMR(核磁気共鳴)を用いた分析装置などの高
均一磁界を必要とする装置には不可欠のコイルで
ある。第1図に示した磁界補正コイルは、Z軸方
向の磁界Hzが、座標Zに比例して変化する場合
に、このような成分を打消すような出力を発生さ
せるコイルであり、一般にはZ1シムコイルと呼ば
れ様々な種類があるシムコイルの中の1種であ
る。また第1図に示した2個の磁界補正コイルの
アンペアターンは等しく、電流は、図中に矢印で
示したように、逆向きである。
次に動作について説明する。2個の永久磁石1
がつくる磁界はZ軸方向に主磁界成分Hzをもつ
が、磁極表面は有限の大きさであるから、磁力線
(図示しない)がZ軸とは全て平行とはならない。
そのため、Hzが空間的に変化し、空間的な磁界均
一度を高くすることができないので、均一度の高
い磁界を得るために磁界補正コイル2を用いる。
磁界補正コイル2は、主磁界成分Hz中にZに比例
して変化するような微弱な成分ΔHz・Zのみが含
まれ、永久磁石1の作る全磁界が、Ho+ΔHz・
Zと表わせる場合に磁界の補正が可能なコイルで
ある。ここで、Hoは空間的に変化しない主磁界
成分、ΔHzは直線的に変化する微弱な磁界成分の
傾きである。磁界補正コイル2のアンペアターン
を調整することにより、磁界補正コイル2の出力
磁界が−ΔHz・Zとすれば、永久磁石1と、磁界
補正コイル2との合成磁界のZ成分は、Ho+Δ
Hz・Z−ΔHz・Z=Hoとなるので、Z軸と共に
全く変化しない磁界を発生させることができる。
但し、磁界補正コイル2がZに比例した磁界を発
生できる領域は限られており、磁界補正コイル2
の近くではZと比例した磁界出力は得られない。
従つて、必要とする高均一磁界領域3は、磁界補
正コイル2から十分離れねばならぬ。
上記のような従来の技術の磁界補正コイル2
は、高均一磁界領域3から、できる限り離れた位
置に取付けられ、また対をなすコイルは、Z=0
面に対して対称配置となつている。
但しZ軸の両端には永久磁石1があるので、磁
極表面1aより外側に磁界補正コイルを取付ける
ことはできない。
1個の磁界補正コイル2は4本の直線導体によ
り構成されているが、Z軸に比例するような磁界
出力を発生させるのに必要となる導体は、Y軸に
平行な2本の導体のみであり、X軸に平行な2本
の導体は、ここでは単に渡り線としての意味しか
ない。
上記の従来技術による磁界補正コイル2とし
て、Z軸に比例する磁界出力を有するZ1シムコイ
ルについてのみ記述したが、Z軸方向の磁界変化
分には、他にもZ2に比例するもの、Z3に比例する
もの等種々有り、これらの磁界変化分に対応した
磁界補正コイルが別に必要となる。
従来の磁界補正コイル2は以上のように構成さ
れているので、磁界補正コイル2は、永久磁石1
の磁極表面1a間にしか設置できないので、多種
類の磁界補正コイル2を取付けると、そのために
広い空間を必要とし磁極表面1a間に存在する高
均一磁界領域3が狭められてしまい、高均一磁界
領域3中におく、被測定試料(図示しない)の大
きさが著しく制限される。もちろん、永久磁石1
を大型化し、磁極間距離を長くすれば、上記の問
題は解決するが、この場合には、永久磁石1が著
しく高価になるので、改良の対象となる方法では
ない。
また、磁界補正効果を発揮するためには、磁極
表面1aに隣接した平面内に磁界補正コイルを集
中して設置する必要があり、高均一磁界領域3を
できる限り広くとるという観点からしてZ軸上に
広く分布して磁界補正コイル群を取付けることは
できないので、コイル取付時の作業性が著しく悪
い。
また、従来の磁界補正コイル2が、磁界の補正
を行い得る高均一磁界領域は狭く、一般には、直
径10mm程度であり、これ以上の領域を高均一磁
界化するのには適さない。
この発明は、上記のような従来のものの欠点を
除去するためになされたもので、同じ直径をもつ
円形コイルをZ軸上に広く分布させることによ
り、被測定試料の大きさを磁界補正コイル自身が
制限することがなく、また、コイル取付時の作業
性を著しく向上させた磁界補正コイルを提供する
ことを目的としている。
以下、この発明の一実施例を第2図、第3図に
ついて説明する。第2図において、21は円筒形
状を成す主ソレノイドコイルであり、その内部に
軸方向の磁場を発生するように成されている。2
2は主ソレノイドコイル21の外周囲上に巻回さ
れた磁界補正コイルである。また、主ソレノイド
コイルの中心に高均一磁界領域3を示すと共に、
座標軸Z−Xを示した。なお主ソレノイドコイル
21が原点から等距離の点に作る不均一磁界の大
きさは、Z軸上で最大であることが判つているの
で、以下の磁界補正の説明は全てZ軸上のみで行
うことにする。
第3図は、第2図の磁界補正コイル2の1種類
を詳細に示した図である。図において、2aは、
Z1シムコイルであり、Z1シムコイルは各々円形コ
イル(電流ループ)であり、Z=0面を対称面と
する面対称配置とされている。同図には、Z1シム
コイル2aの取付距離2.Z0、直径2aを示したが、
Z1シムコイルの位置は|Z01/a|=0.866もしく
は、この|Z01/a|に十分近い値をもつ。Z1
ムコイル2aは有限の断面積をもつているが、断
面の中心を基準として、Z01およびaを定める。
2個のZ1シムコイル2aのアンペアターンは等し
く、電流の向きは各々のコイルで逆向きである。
電流の向きは第3図のZ1シムコイル2a中に矢印
で示した。主ソレノイドコイル21と、Z1シムコ
イル2aとは同軸である。
次に、本発明によるZ1シムコイルの取付位置を
定めるための解析方法を説明する。以下の説明で
は、磁界に透磁率を乗じた磁速密度を用いる。
Z=Z0面に取付けられた円電流ループが、Z軸
上の任意点ZにつくるZ軸方向の磁速密度Bz
(z)は、次式で表わされる。
Bz(z)=μ0Ia2/2{a2+(Z−Z023/2…… ここで、Iは円電流ループに流れる全電流値
で、アンペアターンに等しい。aは円電流ループ
の半径、μ0は、、真空中の透磁率である。
式を用い、1個の円電流ループがz=0近傍
につくる磁速密度をテイラー展開を用いて表わす
と、次式となる Bz(z)= 〓 〓n=0 1/n〓〔∂nBz(z)/∂Zn〕z=0Zn=Bo{ε0+ε
1(Z/a)+ε2(Z/a)2+ε3(Z/a)3+…}
…… 但し、 Bo=μ0I/2a1/(1+β23/2 …… β=Zo/a ε0=1 ε1=3β/1+β2 …… ε2=3(1−4β2)/2(1+β22 …… ε3=−5/2 β(3−4β2)/(1+β23…… ε4以上の各係数も〜式と同様にして求めた
が、必要な係数だけを本文中に記入してある。
式により、1個の円電流ループがZ軸上の任意点
につくる磁束密度が得られた。ここで述べる一実
施例においては、Z1シムコイルについて扱うが、
このシムコイルは、出力がBoε1(Z/a)の形とな り、座標Zに比例する出力のみをもつシムコイル
である。一般に、シムコイルは指定した変数例え
ば変数Zの特定次数出力のみを発生させる必要が
ある。指定しない出力が同時に発生する場合に
は、その出力が、磁界の補正とは全く逆に、磁界
の均一度を悪化させる可能性がある為である。
従つて、複数種のシムコイルを取付ける場合に
も、各々のシムコイル出力は全く独立でなければ
ならぬ。主ソレノイドコイル21の形の対称性か
ら考え、不均一磁界もZ=0面に対して対称にな
る可能性が強いので磁界補正コイル2の出力は、
Z=0面に対して対称でなければならない。従つ
て、磁界補正コイル2は、Z=0面に対し、面対
称に設置する。例えば、位置±Zoにある2個の
円電流ループがZ=0近傍につくる磁束密度Bz
(z)は次式となる。但し、各コイルのアンペア
ターンは同一とする。
Bz(z)=Bo+{ε0 ++ε1 +(Z/a)+ε2 +(Z/a
2+…}+Bo-{ε0 -+ε1 -(Z/a+ε2 -(Z/a)
2+…}…… 式の添字、+-は、各々Z座標が正の位置に
あるコイル、Z座標が負の位置にあるコイルに対
応していることを表わす。
円電流ループの電流の向きが逆の場合には、
式を用いて次のような出力を得る。
Bz=2Bo+{ε1 +(Z/a)+ε3 +(Z/a)3ε5 +(Z
/a)5+…} …… 同様にして、円電流ループの電流が同じ向きに
流れる場合は次式となる。
Bz=2Bo+{ε0 ++ε2 +(Z/a)2+ε4 +(Z/a)4
…} …… ,式中のBoとεn(n=0,1,2,…)のつ
いている添字+を省略すると、〜式と同一と
なる。以後+記号は簡単の為略す。
ここで説明するZ1シムコイル2aをつくるため
には、式中の右辺第1項、2Boε1(Z/a)のみを 発生させねばならない。そこで、第1項に最も影
響の大きい3次の項ε3(Z/a)3を消去する必要があ る。そのためには、ε3=0であればよいが、式
より、次式を満すβが存在すればよいとわかる。
β(3−4β2)=0 …… 但し、 β=Zp1/a 式で示す所は、式よりε1をも0にしてしま
い、ここで必要とする出力が得られないので、こ
こでは用いることはできない。従つてZ1シムコイ
ル2aの位置は式の解を用いて次式で示され
る。
β=Zp1/a=±√3/20.866 …… 式のβを用いた場合のZ1シムコイル2aの出
力は次式となる。
Bz=2Bo{ε1(Z/a)+ε5(Z/a)5+……}…
… 式より、Z1シムコイル2aは、1次出力だけ
ではなく、5次以上の寄数次出力も発生させる。
しかし、|Z/a|<0.3となるようなZ=0近傍
についてのみ用いる場合には、1次の項と5次の
項の間には、4次の次数差(Z/a)4があるので、 5次の項は1次の項の1%未満の大きさとなり、
実用上は全く問題とはならない。ただしε1とε5
同程度の大きさであるとわかつている。
上記の説明では、磁界補正コイル2の断面積に
ついては触れてはいないが、例えば有限の断面を
もつZ1シムコイル2aを考える場合には、コイル
断面の中心が式を満すように設置すれば、初期
の目的が達成できる。
以上のようにして、適切な位置に取付けられた
Z1シムコイル2aの各々のコイルに、アンペアタ
ーンが等しく、向きが逆の電流を流す。また、ア
ンペアターンは、高均一磁界領域3内の1次の不
均一磁界、すなわち、座標Zに比例するような不
均一磁界が、最小となるように調整する。場合に
よつては当初設定した電流の向きを全て逆転させ
る必要がある。
説明文中では、電流値とアンペアターンを同じ
意味で用いているので、コイルが複数巻の場合の
電流値とは、コイル導体1本当りに流れる電流に
コイル巻数を乗じたものである。
なお、上記実施例では、Z1シムコイル2aにつ
いて説明したが、2次の磁界成分を補正するZ2
ムコイルについても上記実施例と同様に製作でき
る。
Z2シムコイルは、円電流ループに同方向の電流
を流した場合の式が基準となる。ε3をもつ2次
の項に最も影響の大きい不必要項は0次の項と、
4次の項である。まず、4次の項を消去する方法
を示す。この項を消去するためには、ε4=0とす
る必要がある。ε4は、式で示した各項と同様に
して求めると次式となる。
ε4=15/8(1−12β2+8β4)/(1+β24……
従つてε4=0となるβは次式より求まる。
1−12β2+8β4=0 …… 上式をβについて解くと、次式を得る。
β1 2=3+√7/4 〓β1=Zp1/a±1.188 …… β2 2=3−√7/4 〓β2±0.298 …… 従つて、4次の項が消去されたZ2シムコイルは
式、又は式を満す1対の円形コイルがあれば
よいが、しかし、次に0次の項も消去せねばなら
ない。0次項を消去するためには、Zp1/aにあるコ
イル対と、Zp2/aにあるコイル対に、逆向きの電流
を流すことにより、0次項を相殺する方法をと
る。この時、ここで必要とする2次の磁界成分
は、2組のコイル対の出力の差としてとり出せ
る。式より、0次の出力を発生させない条件
は、次式を満す電流比であることがわかる。
μ0/2a{I1/(1+β1 23/2+I2/(1+β2 23/2
}=0…… 式を解くと、 I1およびI2は、各々位置Zp1/a,Zp2/aにあるコイ ルのアンペアターンを表わす。
以上の結果を第4図にまとめる。第4図におい
て2bはZ2シムコイル、Z2シムコイル2bには電流
値I1,I2と、各々のコイルの電流の向きを矢印で
示した。また、Z2シムコイル2bの位置を、2Zp1
2Zp2により示した。Z2シムコイル2bの設置によ
り、Z2に比例するような不均一磁界成分を補正す
ることができる。Z2シムコイル2bの出力には、
磁界補正に必要となる2次の項の他に、6次以上
の偶数次項が含まれるが、2次の項に比し4次以
上の次数差があるので、Z1シムコイルの場合と同
様に|Z/a|<0.3程度の高均一磁界領域とするな ら、実用上全く問題はない。
次に、3次の磁界成分、すなわち、Z3に比例す
る不均一磁界成分を補正するシムコイルについて
も、上記実施例と同様に製作でき、Z3に比例する
不均一磁界成分に対し、上記実施例と同様の効果
を奏する。第5図に、このような磁界補正コイル
を示す。図において、2cは、Z3シムコイルで、
Z3に比例して変化する不均一磁界成分を除去する
効果がある磁界補正コイルである。Z3シムコイル
cの構成について説明する。式において、ε3
をもつ3次の値に絶対項が最も近いのは、5次の
項と1次の項である。従つて、3次の項に対し最
も影響の大きい項が、5次の項と1次の項といえ
るので、まず、5次の項がとり除かれたコイル配
置を考える。ε5は、式で示した各項と同様にし
て求めると次式となる。
ε5=3/8β(35−140β2+56β4)(1+β25
… 従つて、ε5=0となるβは、次式となる。
β=0 …… 35−140β2+56β4=0 ……23 式は、ε3をも0にしてしまうので、ここで必
要とする3次の出力磁界も0にするので用いるこ
とはできない。23式をβについて解くと次式を得
る。
β1 2=5+√15/4 〓β1=Zp1/a1.489 …… β2 2=5−√15/4 〓β2=Zp2/a±0.531 ……〓〓 従つて、5次の項が消去されたZ3シムコイル2
cは、24式か又は、25式を満す1対の円形コイル
があればよいが、しかし、次に1次の項も消去せ
ねばならない。1次の項を消去するためには、第
5図に矢印で示すように隣り合うコイルの電流が
全て逆向きとなるように各コイル電流を流すこと
により、位置Zp1/aにあるコイル対が発生する1次 の項を、位置Zp2/aにあるコイル対が相殺する方法 とする。式より、1次の出力を発生させない条
件は、次式を満す電流比であることがわかる。
0/2a{I1β1/(1+β1 25/2+I2β2/(1+β2
25/2}=0……〓〓 26式を解くと、 I1およびI2は、各々、位置Zp1/a,Zp2/aに
あるコイルのアンペアターンを表わす。
z3シムコイル2cの出力には、3次の項の他
に、7次以上の奇数次項が含まれるが、Z1シムコ
イルの場合と同様に、|Z/a|<0.3程度の高均一 磁界領域3とするなら実用上全く問題はない。
次に、0次の磁界成分、すなわち、高均一磁界
領域3中の均一磁界の値をわずかに変化させるZ0
シムコイルについても、上記実施例と同様に製作
でき、上記実施例と同様の効果を奏する。
Z0シムコイルは、第4図に示した2次のシムコ
イル2bの2対のコイルのうち、位置Zp1/aにある 1対のコイル、又は位置Zp1/aにある1対のコイル のいずれかを用いる。
1対のコイルを用いた場合には、0次の項と2
項の項の両者が発生することを前述しているが、
ここでは、まず、0次の項が必要な値になるまで
電流値を変化させた上で、同時に発生している2
次の項を、Z2シムコイル2bで補正する方法を用
いることにより、0次項のみを発生するシムコイ
ルが実現できた。6次以上の偶数次の不均一磁界
が発生するが、実用上何ら問題にはならないの
は、上記実施例や上記変形例と同様の理由によつ
ている。
また、2対のコイルから成るZ2シムコイルを、
形状を変えることなくそのままZ0シムコイルにも
用い得る。ただし、この場合には、各対のコイル
間のアンペアターン比は、次式を満さねばならな
い。
I2/I1=−(1+β2 2/1+β1 27/2(1−4β1 2/1
−4β2 2) Z2シムコイルのβ1とβ2を用いると、I2/I1は次の
具体値となる 上記のZ0シムコイルは、2次の項と4次の項を
もたず、0次項を発生した際に付随して発生する
不必要磁界は、6次以上の偶数次となる。
なお、特許請求の範囲第1〜9項のうち、第
1,2項は第3図のZ1シムコイルに関するもので
あり、第3〜5項は第4図のZ2シムコイルに関す
るものであり、第6,7項は第5図のZ3シムコイ
ルに関するものである。また、第8,9項は第4
図のZ2シムコイルをZ0シムコイルとして用いる場
合に関するものである。
以上のように、この発明によれば、磁界補正コ
イルを円筒形の主ソレノイドコイルの外周上に同
軸的に全て同一直径として設置したので、シムコ
イルの存在により、被試料空間である高均一磁界
領域3を狭めることが全くなく、大きな試料を用
いることができる効果がある。また、シムコイル
を、Z軸上に広く分布して設置するので、コイル
を取付ける際に隣り合うコイルがじやまになつて
コイル取付の作業性が悪くなるということがな
く、極めて容易にコイル取付作業ができる効果が
ある。また、各シムコイルの直径が全て等しいの
で、ターン数を等しく製作して置くことにより、
アンペアターンの変更が必要な場合には、通電電
流を変化させる方式とすることができ、このため
コイルの形状、巻数を全く同一に製作することが
でき、従つて大量、一かつ生産方式に適し、コイ
ル価格を著しく安くすることができる効果があ
る。
なお、上述した解析の結果得られた磁界補正コ
イルの位置(比で示してある)の値での使用は、
効果が最大であるが、実用上は、その値の近傍で
適用してもよく、この発明の技術思想の範囲に含
まれるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の磁界補正コイルを示す斜視
図、第2図は、この発明の一実施例を示す断面
図、第3図は、第2図の詳細図、第4図と第5図
は、この発明の他の実施例を示す斜視図である。 2……磁界補正コイル、2a……Z1シムコイ
ル、2b……Z2シムコイル、2c……Z3シムコイ
ル。なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円筒形状を有し内部に軸方向の磁場を発生す
    るように成された主ソレノイドコイルと、上記主
    ソレノイドコイルの外周囲に同軸的に巻回され且
    つこの主ソレノイドコイルの中心点から互いに反
    対方向に等距離の位置に設けられ且つ同一半径及
    び同一アンペアターンを有し且つ互いに逆向きの
    電流方向を有し上記磁場を均一に補正する磁場を
    発生するように成された一対の磁界補正コイルと
    を備えた均一磁場発生装置。 2 上記一対の磁界補正コイルの半径をaとする
    ときこと一対の磁界補正コイルが上記主ソレノイ
    ドコイルの中心点から互いに3−4(Zo/a)2=0 をほぼ満たすZoの距離に置かれたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の均一磁場発生装
    置。 3 円筒形状を有し内部に軸方向の磁場を発生す
    るように成された主ソレノイドコイルと、上記主
    ソレノイドコイルの外周囲に同軸的に巻回され且
    つこの主ソレノイドコイルの中心点から互いに反
    対方向に等距離の位置に設けられ且つ同一半径a
    及び同一アンペアターンI1及び同一電流方向を有
    し上記磁場を均一に補正する磁場を発生するよう
    に成された第1の一対の磁界補正コイルと、上記
    主ソレノイドコイルの外周囲に同軸的に巻回され
    且つこの主ソレノイドコイルの中心点から互いに
    反対方向に上記等距離とは異る等距離の位置に設
    けられ且つ同一半径a及び同一アンペアターン
    【式】を有し且つ上記第1の 一対の磁界補正コイルの電流方向とは逆向きの同
    一電流方向を有し上記磁場を均一に補正する磁場
    を発生するように成された第2の一対の磁界補正
    コイルとを備えた均一磁場発生装置。 4 上記第1及び第2の磁界補正コイルが上記主
    ソレノイドコイルの中心から互いに1−12(Zo/a)2 +8(Zo/a)4=0をほぼ満たすZoの距離に置かれ ていることを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載の均一磁場発生装置。 5 上記第1の一対の磁界補正コイルのアンペア
    ターンがI1以上又は第2の一対の磁界補正コイル
    のアンペアターンがI2以上であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項記載の均一磁場発生装
    置。 6 円筒形状を有し内部に軸方向の磁場を発生す
    るように成された主ソレノイドコイルと、上記主
    ソレノイドコイルの外周囲に同軸的に巻回され且
    つこの主ソレノイドコイルの中心点から互いに反
    対方向に等距離の位置に設けられ且つ同一半径a
    及び同一アンペアターンI1を有し且つ互いに逆向
    きの電流方向を有し上記磁場を均一に補正する磁
    場を発生するように成された第1の一対の磁界補
    正コイルと、上記主ソレノイドコイルの外周囲に
    同軸的に巻回され且つこの主ソレノイドコイルの
    中心点から互いに反対方向に上記等距離とは異る
    等距離の位置に設けられ且つ同一半径a及び同一
    アンペアターン を有し且つ上記第1の一対の磁界補正コイルと隣
    り合うコイルどうしの電流方向が互いに逆向きと
    なるような互いに逆向きの電流方向を有し上記磁
    場を均一に補正する磁場を発生するように成され
    た第2の一対の磁界補正コイルとを備えた均一磁
    場発生装置。 7 上記第1及び第2の一対の磁界発生コイルが
    上記主ソレノイドコイルの中心点から互いに35−
    140(Zo/a)2+56(Zo/a)4=0をほぼ満たすZoの
    距離 に置かれていることを特徴とする特許請求の範囲
    第6項記載の均一磁場発生装置。 8 円筒形状を有し内部に軸方向の磁場を発生す
    るように成された主ソレノイドコイルと、上記主
    ソレノイドコイルの外周囲に同軸的に巻回され且
    つこの主ソレノイドコイルの中心点から互いに反
    対方向に等距離の位置に設けられ且つ同一半径a
    及び同一アンペアターンI1及び同一電流方向を有
    し上記磁場を均一に補正する磁場を発生するよう
    に成された第1の一対の磁界補正コイルと、上記
    主ソレノイドコイルの外周囲に同軸的に巻回され
    且つこの主ソレノイドコイルの中心点から互いに
    反対方向に上記等距離とは異る等距離の位置に設
    けられ且つ同一半径a及び同一アンペアターン を有し、且つ上記第1の一対の磁界補正コイルの
    電流方向と同一電流方向を有し上記磁場を均一に
    補正する磁場を発生するように成された第2の一
    対の磁界補正コイルとを備えた均一磁場発生装
    置。 9 上記第1及び第2の一対の磁界補正コイルが
    上記主ソレノイドコイルの中心点から互いに1−
    12(Zo/a)2+8(Zo/a)4=0をほぼ満たすZoの距
    離 に置かれていることを特徴とする特許請求の範囲
    第8項記載の均一磁場発生装置。
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