JPH05311125A - フィルム固定用接着剤 - Google Patents
フィルム固定用接着剤Info
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- JPH05311125A JPH05311125A JP12072092A JP12072092A JPH05311125A JP H05311125 A JPH05311125 A JP H05311125A JP 12072092 A JP12072092 A JP 12072092A JP 12072092 A JP12072092 A JP 12072092A JP H05311125 A JPH05311125 A JP H05311125A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、かかる接着剤の欠点に鑑み、フィ
ルム固定後の接着力維持特性に優れ、水分によって接着
力低下を惹起しない耐久性に優れたフィルム固定用接着
剤を提供せんとするものである。 【構成】本発明のフィルム固定用接着剤は、合成樹脂、
多官能性物質および光増感剤を含む接着剤組成物であっ
て、該接着剤組成物は紫外線で硬化することを特徴とす
るものである。
ルム固定後の接着力維持特性に優れ、水分によって接着
力低下を惹起しない耐久性に優れたフィルム固定用接着
剤を提供せんとするものである。 【構成】本発明のフィルム固定用接着剤は、合成樹脂、
多官能性物質および光増感剤を含む接着剤組成物であっ
て、該接着剤組成物は紫外線で硬化することを特徴とす
るものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムを固定するた
めの接着剤に関する。特に農業用ハウスなど屋外構造部
材に接着固定するための接着剤に関するものである。
めの接着剤に関する。特に農業用ハウスなど屋外構造部
材に接着固定するための接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋外構造物、たとえば温室などの農業用
ハウスには、アーチ型や切妻型さらには簡易温室がある
が、かかる構造物は、通常、ビス、ネジなどの機械的な
手段でフィルムを展張、固定していた。かかるフィルム
は、塩ビ等の軟質フィルムやポリエステル等の硬質フィ
ルムで、かつ光線透過率をそこなわない程度に透明であ
るものが用いられている。
ハウスには、アーチ型や切妻型さらには簡易温室がある
が、かかる構造物は、通常、ビス、ネジなどの機械的な
手段でフィルムを展張、固定していた。かかるフィルム
は、塩ビ等の軟質フィルムやポリエステル等の硬質フィ
ルムで、かつ光線透過率をそこなわない程度に透明であ
るものが用いられている。
【0003】従来、かかるフィルムを用いた農業用ハウ
スとして、特開平1−112923号公報に、両面接着
テープの粘着力で構造部材とフィルムを固定する方法が
提案されている。
スとして、特開平1−112923号公報に、両面接着
テープの粘着力で構造部材とフィルムを固定する方法が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−11292
3号公報に提案されている農業用ハウスは、屋外で長期
使用する用途には、接着力が除々に低下してフィルムと
構造部材間の剥離が生じやすく、特に太陽光線中の紫外
線によって両面接着テープ用接着剤の劣化が生じ、接着
力が低下しやすく、さらに雨水や冬場の結露により、水
分が接着剤に浸透して接着力を低下させ、フィルム固定
後の接着力維持が非常に困難であった。
3号公報に提案されている農業用ハウスは、屋外で長期
使用する用途には、接着力が除々に低下してフィルムと
構造部材間の剥離が生じやすく、特に太陽光線中の紫外
線によって両面接着テープ用接着剤の劣化が生じ、接着
力が低下しやすく、さらに雨水や冬場の結露により、水
分が接着剤に浸透して接着力を低下させ、フィルム固定
後の接着力維持が非常に困難であった。
【0005】本発明は、かかる接着剤の欠点に鑑み、フ
ィルム固定後の接着力維持特性に優れ、水分によって接
着力低下を惹起しない耐久性に優れたフィルム固定用接
着剤を提供せんとするものである。
ィルム固定後の接着力維持特性に優れ、水分によって接
着力低下を惹起しない耐久性に優れたフィルム固定用接
着剤を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
解決するために次のような手段を採用する。
解決するために次のような手段を採用する。
【0007】すなわち、本発明のフィルム固定用接着剤
は、合成樹脂、多官能性物質および光増感剤を含む接着
剤組成物であって、該接着剤組成物は紫外線で硬化する
ことを特徴とするものである。
は、合成樹脂、多官能性物質および光増感剤を含む接着
剤組成物であって、該接着剤組成物は紫外線で硬化する
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明は、屋外構造物において、接着力低下を
惹起しない接着剤について鋭意検討したところ、フィル
ム固定後に硬化させることにより、接着力の維持が可能
であることを究明し、さらに紫外線硬化型にすることに
よって、自然に経日的に徐々に硬化させることができ、
フィルムを構造部材にフィットした状態にしてから接着
し、硬化させることができるので、フィルムに無理がな
く、その上、水分によって浸蝕されないので、耐久性に
優れた接着力を発揮する接着剤を提供することができる
ことを究明し、本発明に到達したものである。
惹起しない接着剤について鋭意検討したところ、フィル
ム固定後に硬化させることにより、接着力の維持が可能
であることを究明し、さらに紫外線硬化型にすることに
よって、自然に経日的に徐々に硬化させることができ、
フィルムを構造部材にフィットした状態にしてから接着
し、硬化させることができるので、フィルムに無理がな
く、その上、水分によって浸蝕されないので、耐久性に
優れた接着力を発揮する接着剤を提供することができる
ことを究明し、本発明に到達したものである。
【0009】すなわち、本発明でいう接着剤組成物は、
合成樹脂、多官能性物質および光増感剤を含み、好まし
くはそれ自身が粘着性を有するものが、施工時の作業性
を改善することができてよい。本発明の該組成物の特徴
は、紫外線で硬化するところにある。すなわち、接着施
工後に、太陽光線中の紫外線によって、硬化することに
より、接着力をさらに強固なものにし、フィルムを構造
部材に無理なくフィットした状態で固定することがで
き、その上、硬化することによって、接着剤中に水分を
浸透させないという効果を発揮するものである。
合成樹脂、多官能性物質および光増感剤を含み、好まし
くはそれ自身が粘着性を有するものが、施工時の作業性
を改善することができてよい。本発明の該組成物の特徴
は、紫外線で硬化するところにある。すなわち、接着施
工後に、太陽光線中の紫外線によって、硬化することに
より、接着力をさらに強固なものにし、フィルムを構造
部材に無理なくフィットした状態で固定することがで
き、その上、硬化することによって、接着剤中に水分を
浸透させないという効果を発揮するものである。
【0010】本発明の合成樹脂としては、たとえば、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、NBR
樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エチレン−酢酸
ビニール共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体等、
通常接着剤に配合されるものを使用することができる。
これらの合成樹脂は、一種または二種以上の混合物とし
て使用することもできる。かかる合成樹脂の中でも、特
にアクリル樹脂とウレタン樹脂が屋外暴露後の接着力低
下防止上好ましい。
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、NBR
樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エチレン−酢酸
ビニール共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体等、
通常接着剤に配合されるものを使用することができる。
これらの合成樹脂は、一種または二種以上の混合物とし
て使用することもできる。かかる合成樹脂の中でも、特
にアクリル樹脂とウレタン樹脂が屋外暴露後の接着力低
下防止上好ましい。
【0011】かかる合成樹脂としては、好ましくは分子
量が2万以上で、かつ、ガラス転移温度が−80℃〜2
0℃、さらに好ましくは−70〜−10℃の範囲にある
ものがよい。分子量が2万未満で、ガラス転移温度が2
0℃を越えるものは、接着剤としての塗膜が硬くて脆
く、柔軟性を満足するものが得られず、構造部材とフィ
ルム間の十分な接着力が得られにくくなる。また、分子
量が2万未満で、ガラス転移温度が−80℃未満のもの
は、接着剤としての塗膜のベタつきが強く、塗膜内で凝
集破壊を生じるようになり、接着力が低下する傾向があ
る。
量が2万以上で、かつ、ガラス転移温度が−80℃〜2
0℃、さらに好ましくは−70〜−10℃の範囲にある
ものがよい。分子量が2万未満で、ガラス転移温度が2
0℃を越えるものは、接着剤としての塗膜が硬くて脆
く、柔軟性を満足するものが得られず、構造部材とフィ
ルム間の十分な接着力が得られにくくなる。また、分子
量が2万未満で、ガラス転移温度が−80℃未満のもの
は、接着剤としての塗膜のベタつきが強く、塗膜内で凝
集破壊を生じるようになり、接着力が低下する傾向があ
る。
【0012】かかる合成樹脂の配合量は、塗膜中に94
〜40重量%、さらに好ましくは、88〜60重量%の
範囲で配合されているのが、接着剤の紫外線硬化状態お
よび接着力の点からよい。
〜40重量%、さらに好ましくは、88〜60重量%の
範囲で配合されているのが、接着剤の紫外線硬化状態お
よび接着力の点からよい。
【0013】本発明の多官能性物質としては、たとえば
ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレンオキ
サイド変性ビスフェノールAジアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、酸性燐酸メタクリル酸エステル等
のポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、
ウレタンアクリレートやロジン変性アクリレート等の官
能基数が二官能〜六官能のものを一種または二種以上混
合物したものが好ましく用いられるが、これらに限定さ
れるものではない。
ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレンオキ
サイド変性ビスフェノールAジアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、酸性燐酸メタクリル酸エステル等
のポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、
ウレタンアクリレートやロジン変性アクリレート等の官
能基数が二官能〜六官能のものを一種または二種以上混
合物したものが好ましく用いられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0014】かかる多官能性物質の配合量は、好ましく
は塗膜中に5〜40重量%、さらに好ましくは10〜3
0重量%の範囲がよい。配合量が5重量%未満では、接
着剤の硬化が不十分であり、一方、40重量%を越える
場合は、接着剤の塗膜の柔軟性が欠ける傾向を示し、剥
離し易くなる。
は塗膜中に5〜40重量%、さらに好ましくは10〜3
0重量%の範囲がよい。配合量が5重量%未満では、接
着剤の硬化が不十分であり、一方、40重量%を越える
場合は、接着剤の塗膜の柔軟性が欠ける傾向を示し、剥
離し易くなる。
【0015】本発明の光増感剤は、たとえばアセトフェ
ノン、ベンゾフェノン、ベンゾインイソブチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ミヒラーケト
ン、2−ニトロフルオレン、N−メチル−2−ベンゾイ
ルβ−ナフトチアゾリン、ベンジル、10−ブチル−2
−クロロアクリドン等を使用することができ、これらは
一種または二種以上を混合したものが好ましく用いられ
る。光増感剤の配合量は、硬化速度や塗膜の硬さなどの
関係から、塗膜中に、好ましくは0.2〜20重量%、
より好ましくは1〜10重量%の範囲で使用するのがよ
い。
ノン、ベンゾフェノン、ベンゾインイソブチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ミヒラーケト
ン、2−ニトロフルオレン、N−メチル−2−ベンゾイ
ルβ−ナフトチアゾリン、ベンジル、10−ブチル−2
−クロロアクリドン等を使用することができ、これらは
一種または二種以上を混合したものが好ましく用いられ
る。光増感剤の配合量は、硬化速度や塗膜の硬さなどの
関係から、塗膜中に、好ましくは0.2〜20重量%、
より好ましくは1〜10重量%の範囲で使用するのがよ
い。
【0016】本発明の接着剤組成物には、必要に応じ
て、エステルガム、ロジンエステル、テルペンフェノー
ル樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、アルキルフェノー
ル樹脂等の粘着性付与剤やシランカップリング剤等の接
着性向上剤を併用することもできる。
て、エステルガム、ロジンエステル、テルペンフェノー
ル樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、アルキルフェノー
ル樹脂等の粘着性付与剤やシランカップリング剤等の接
着性向上剤を併用することもできる。
【0017】かかる接着剤組成物は、ペースト状態とし
て、構造部材の接着面に刷毛、ローラー等で塗布してお
き、必要に応じて乾燥して溶剤を除去した後にフィルム
を貼り合わせる。かかる溶剤としては、ケトン類、セロ
ソルブ類、ジオキサン、芳香族炭化水素および酢酸エチ
ル等を使用することができる。
て、構造部材の接着面に刷毛、ローラー等で塗布してお
き、必要に応じて乾燥して溶剤を除去した後にフィルム
を貼り合わせる。かかる溶剤としては、ケトン類、セロ
ソルブ類、ジオキサン、芳香族炭化水素および酢酸エチ
ル等を使用することができる。
【0018】接着テープとして使用する場合は、上記ペ
ーストを離形紙やシリコーン等を塗布した離形フィルム
からなるセパレータ上に塗布して、溶剤を乾燥後テープ
にすればよい。かかる接着剤の塗膜の厚みは、好ましく
は1〜70μ、より好ましくは1〜40μの範囲が塗膜
強度の点からよい。
ーストを離形紙やシリコーン等を塗布した離形フィルム
からなるセパレータ上に塗布して、溶剤を乾燥後テープ
にすればよい。かかる接着剤の塗膜の厚みは、好ましく
は1〜70μ、より好ましくは1〜40μの範囲が塗膜
強度の点からよい。
【0019】かかる接着剤組成物は、紫外線透過率を損
なわない程度に補強材を使用してもよく、たとえば、不
織布、和紙、フォームシート、ゴムシート、フィルム等
を使用することができる。
なわない程度に補強材を使用してもよく、たとえば、不
織布、和紙、フォームシート、ゴムシート、フィルム等
を使用することができる。
【0020】
【実施例】以下実施例により、本発明を具体的に説明す
る。 実施例1、比較例1〜2 次の組成物を混合分散してペーストを試作した。 [接着剤組成] アクリル樹脂 27.5重量% (帝国化学株式会社製、テイサンレジンSG811) 多官能性物質 3.8重量% (東レ株式会社製、GX) 光増感剤 0.8重量% (黒金化成株式会社製、NBCA) 粘着付与剤 2.3重量% (荒川化学株式会社製、スーパーエステルA18) メチルエチルケトン 65.6重量% このペーストを構造部材である亜鉛メッキ鋼板の接着面
に刷毛で塗布した。乾燥後の接着塗膜の厚みは、平均し
て30μであった。次いでこの塗膜面上に150μ厚の
ポリエステルフィルムを置いて、仮接着後、ポリエステ
ルフィルムの上面を手で押さえて固定した(実施例
1)。
る。 実施例1、比較例1〜2 次の組成物を混合分散してペーストを試作した。 [接着剤組成] アクリル樹脂 27.5重量% (帝国化学株式会社製、テイサンレジンSG811) 多官能性物質 3.8重量% (東レ株式会社製、GX) 光増感剤 0.8重量% (黒金化成株式会社製、NBCA) 粘着付与剤 2.3重量% (荒川化学株式会社製、スーパーエステルA18) メチルエチルケトン 65.6重量% このペーストを構造部材である亜鉛メッキ鋼板の接着面
に刷毛で塗布した。乾燥後の接着塗膜の厚みは、平均し
て30μであった。次いでこの塗膜面上に150μ厚の
ポリエステルフィルムを置いて、仮接着後、ポリエステ
ルフィルムの上面を手で押さえて固定した(実施例
1)。
【0021】得られた接着固定体をテンシロンで180
度剥離試験を行った結果、1.2Kg/cmの接着力を示し
た。この時点では接着剤塗膜は紫外線で硬化していない
ためにアセトンで容易に溶解した。この接着固定体を、
アイスーパーUVテスターF型(大日本プラスチック株
式会社製)で、雰囲気温度63℃、照射距離23.5c
m、照射時間200時間の条件で紫外線暴露試験を行っ
た結果、アセトンに浸漬しても溶解せず、塗膜が紫外線
で硬化していることが確認された。この接着固定体の接
着力は、1.5Kg/cmで、接着力も向上していた。
度剥離試験を行った結果、1.2Kg/cmの接着力を示し
た。この時点では接着剤塗膜は紫外線で硬化していない
ためにアセトンで容易に溶解した。この接着固定体を、
アイスーパーUVテスターF型(大日本プラスチック株
式会社製)で、雰囲気温度63℃、照射距離23.5c
m、照射時間200時間の条件で紫外線暴露試験を行っ
た結果、アセトンに浸漬しても溶解せず、塗膜が紫外線
で硬化していることが確認された。この接着固定体の接
着力は、1.5Kg/cmで、接着力も向上していた。
【0022】一方、光増感剤を使用していないペースト
を用いて、上述の実施例1と同様にして接着固定体を作
成した(比較例1)。
を用いて、上述の実施例1と同様にして接着固定体を作
成した(比較例1)。
【0023】更に、市販の両面粘着テープを使用して、
上述の実施例1と同様にして接着固定体を作成した(比
較例2)。
上述の実施例1と同様にして接着固定体を作成した(比
較例2)。
【0024】第1表に実施例1で得られた接着固定体と
比較例1および比較例2で得られた接着固定体の接着力
を比較して示した。
比較例1および比較例2で得られた接着固定体の接着力
を比較して示した。
【0025】比較例1および比較例2による接着固定体
の場合は、UVテスター試験後および市水浸漬試験後の
いずれにおいても、接着力が低下するのに対して、実施
例1のものは、各種試験での接着力に優れていた。
の場合は、UVテスター試験後および市水浸漬試験後の
いずれにおいても、接着力が低下するのに対して、実施
例1のものは、各種試験での接着力に優れていた。
【0026】実施例2 下記の接着剤組成物からなるペーストをシリコーン塗布
した25μ厚のポリエステルフィルムである離形フィル
ムのシリコーン面上に塗布して、溶剤を乾燥した。乾燥
後の接着剤塗膜の厚みは、25μであった。この離形フ
ィルム付きの接着剤塗膜を幅25mmにスリットして、長
尺の巻き物に仕上げた。この巻き物の接着剤面を構造部
材の接着面に押し当てて貼着し、次に離形フィルムを剥
離後、150μ厚のポリエステルフィルムを接着テープ
上に仮り止めした。その後に該フィルムの上面から約1
00℃の加熱ゴテを押しあてた後、空冷して接着固定体
とした。
した25μ厚のポリエステルフィルムである離形フィル
ムのシリコーン面上に塗布して、溶剤を乾燥した。乾燥
後の接着剤塗膜の厚みは、25μであった。この離形フ
ィルム付きの接着剤塗膜を幅25mmにスリットして、長
尺の巻き物に仕上げた。この巻き物の接着剤面を構造部
材の接着面に押し当てて貼着し、次に離形フィルムを剥
離後、150μ厚のポリエステルフィルムを接着テープ
上に仮り止めした。その後に該フィルムの上面から約1
00℃の加熱ゴテを押しあてた後、空冷して接着固定体
とした。
【0027】 [接着剤組成] ウレタン樹脂 32.0重量% (日本ポリウレタン株式会社製、ニッポラン2304) ウレタン樹脂 3.6重量% (日本ポリウレタン株式会社製、ニッポラン3007) 多官能性物質 3.0重量% (第一工業製薬株式会社製、GX8416) 光増感剤 1.0重量% (黒金化成株式会社製、NBCA) 光増感剤 0.8重量% (日本化薬株式会社製、カヤキュアEPA) 粘着付与剤 3.0重量% (荒川化学株式会社製、スーパーエステルL) メチルエチルケトン 39.6重量% トルエン 17.0重量% この接着固定体を実施例1と同様に評価して表1に示し
た。表1からわかるように、UVテスターでの塗膜の硬
化状態も良好であり、接着力も良好であった。
た。表1からわかるように、UVテスターでの塗膜の硬
化状態も良好であり、接着力も良好であった。
【0028】実施例3 下記の接着剤組成物中に不織布を浸漬して、溶剤を乾燥
した後に、この不織布を離形紙上に積層して、幅25mm
にスリットした後、長尺のテープとした。このテープを
アルミニウムからなる構造部材の接着面に仮り止めした
後、離形紙を剥離し、150μ厚のポリエステル系フィ
ルム(帝人株式会社製:シックスライト)を仮り止め
し、該フィルム上面から約100℃の加熱ゴテを押しあ
てて接着固定体とした。
した後に、この不織布を離形紙上に積層して、幅25mm
にスリットした後、長尺のテープとした。このテープを
アルミニウムからなる構造部材の接着面に仮り止めした
後、離形紙を剥離し、150μ厚のポリエステル系フィ
ルム(帝人株式会社製:シックスライト)を仮り止め
し、該フィルム上面から約100℃の加熱ゴテを押しあ
てて接着固定体とした。
【0029】 [接着剤組成] アクリル樹脂 34.8重量% (帝国化学株式会社製、WS023) アクリル樹脂 6.0重量% (東レ株式会社製、LU651) 多官能性物質 4.0重量% (第一工業製薬株式会社製、TMPT) 光増感剤 1.0重量% (黒金化成株式会社製、NBCA) 粘着付与剤 2.0重量% (荒川化学株式会社製、スーパーエステルA18) 粘着付与剤 2.0重量% (荒川化学株式会社製、スーパーエステルA75) メチルエチルケトン 35.0重量% トルエン 15.2重量% この接着固定体を実施例1と同様に評価して表1に示し
た。
た。
【0030】表1からわかるように、実施例1、2と同
様に良好な結果を示した。
様に良好な結果を示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、屋外構造物において、
接着力低下を惹起せず、フィルム固定後に硬化するので
接着力の維持が可能で、かつフィルムに無理がなく、耐
久性に優れた接着力を発揮する接着剤を提供することが
できる。
接着力低下を惹起せず、フィルム固定後に硬化するので
接着力の維持が可能で、かつフィルムに無理がなく、耐
久性に優れた接着力を発揮する接着剤を提供することが
できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 合成樹脂、多官能性物質および光増感剤
を含む接着剤組成物であって、該接着剤組成物は紫外線
で硬化することを特徴とするフィルム固定用接着剤。 - 【請求項2】 合成樹脂が、分子量が2万以上で、か
つ、−80℃〜20℃の範囲のガラス転移温度を有する
樹脂である請求項1記載のフィルム固定用接着剤。 - 【請求項3】 光増感剤が、380nm以上の感光波長端
を有するものである請求項1記載のフィルム固定用接着
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12072092A JPH05311125A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | フィルム固定用接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12072092A JPH05311125A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | フィルム固定用接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05311125A true JPH05311125A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14793335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12072092A Pending JPH05311125A (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | フィルム固定用接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05311125A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7560143B2 (en) | 2002-10-21 | 2009-07-14 | Surface Specialties Austria Gmbh | Aqueous non-ionically stabilized epoxy resins |
-
1992
- 1992-05-13 JP JP12072092A patent/JPH05311125A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7560143B2 (en) | 2002-10-21 | 2009-07-14 | Surface Specialties Austria Gmbh | Aqueous non-ionically stabilized epoxy resins |
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