JPH05311059A - 注型成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

注型成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物

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Publication number
JPH05311059A
JPH05311059A JP11387792A JP11387792A JPH05311059A JP H05311059 A JPH05311059 A JP H05311059A JP 11387792 A JP11387792 A JP 11387792A JP 11387792 A JP11387792 A JP 11387792A JP H05311059 A JPH05311059 A JP H05311059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester resin
filler
particles
unsaturated polyester
less
Prior art date
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Pending
Application number
JP11387792A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shirata
寛 白田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多量の充填剤を用いても流動性に優れる注型
成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供する。 【構成】 不飽和ポリエステル樹脂と充填剤とからなる
硬化物の硬化線収縮率を0.9〜1.3%ととした注型
成形用不飽和ポリエステル樹脂において、前記充填剤
は、球形度がワーデルの球形度で0.5〜1.0、粒度
分布が粒径5μm以下の粒子の含有率:10重量%以
下、粒径10μm以下の粒子の含有率:15〜25重量
%、粒径50μm以下の粒子の含有率:50〜90重量
%、粒径100μm以上の粒子の含有率:2重量%以下
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多量の充填剤を用いて
も流動性に優れる注型成形用不飽和ポリエステル樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、充填剤を含む不飽和ポリエステル
樹脂は、硬化時不飽和ポリエステル樹脂の硬化収縮によ
り成形品にクラックが発生しやすい。このクラツク発生
を防止する方法として、充填剤を多量に添加して硬化時
の収縮率を小さくすることが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあって
は、その量が多量であるため混和物の粘度が著しく上昇
して注型作業が困難になり、さらに流動しにくくなる。
その結果成形品はボイドの発生や硬化物特性の低下を来
すという課題がある。本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、多量の充填剤を用いても流動性に優れ
る注型成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供する
ことを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、不飽和ポリエ
ステル樹脂と充填剤とからなる硬化物の硬化線収縮率を
0.9〜1.3%ととした注型成形用不飽和ポリエステ
ル樹脂において、前記充填剤は、球形度がワーデルの球
形度で0.5〜1.0、粒度分布が粒径5μm以下の粒
子の含有率:10重量%以下、粒径10μm以下の粒子
の含有率:15〜25重量%、粒径50μm以下の粒子
の含有率:50〜90重量%、粒径100μm以上の粒
子の含有率:2重量%以下であることを特徴とする。こ
こで、硬化物の線収縮率は下記の式から求められる。
【0005】
【数1】 また、ワーデルの球形度は下記の式から求められ、真球
の場合1.0の値を示す。
【数2】 さらに、充填剤の粒度分布は、レーザー回折式粒度分布
測定装置を用いて測定した値を示す。
【0006】本発明は、充填剤の種類と量を規定するこ
とによって、組成物の流動性を保持しながら成形品にク
ラックが発生しないことを同時に満たすことにある。一
般的に不飽和ポリエステル樹脂の種類を変えずに成形品
のクラックをなくす方法は、充填剤の量を多くし、成形
品の硬化収縮率を小さくする。しかし、充填剤の量を多
くすると組成物の粘度の上昇があり、特に注型成形の場
合は成形作業が行なえない場合がある。本発明では、こ
の相反する作用を両立させるため、充填剤の種類、即ち
粒子形状と粒度分布を前記のように規定した。充填剤の
粒度分布は、所定の粒径の充填剤を混合することによっ
て得られる。充填剤が上記粒度分布外、または上記球形
度外では充填剤を多量に用いた場合、組成物の流動性が
低下する。
【0007】本発明において、前記組成物の硬化線収縮
率範囲は、収縮率が1.3以上では充填剤を前記のよう
に規定しても成形品にクラックが発生する。また、収縮
率が0.9以下では前記に規定した充填剤の種類以外で
はクラックの発生はみられないが、流動性の大幅な低下
が起こった。従って、本発明は収縮率が0.9〜1.3
の範囲内で、しかも充填剤が前記の種類の場合に効果が
ある。本発明の組成物には、硬化剤、着色剤、消泡剤、
カップリング剤等を添加することができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を以下説明する。ガラス粉末
(日本電気硝子株式会社製)を表1に示すような粒度分
布となるように調整した。 実施例、比較例 不飽和ポリエステル樹脂(日立化成工業株式会社製)1
00部、硬化剤(化薬アクゾ株式会社製、パーカドック
ス16)1部に、表1に示した充填剤A〜Fを、表2に
示す量に配合し、その後混合脱臭し不飽和ポリエステル
樹脂を得た。
【0009】1)収縮率の測定 組成物を直径100mmのシャーレに厚みが10mmに
なるように注型し、60℃、1時間乾燥器で硬化させ円
盤状成形品を得た。その直径を測定し、前記の式から収
縮率を求めた。 2)クラック発生の確認試験 箱型の成形品(200mm×150mm×100 厚み
10mm)となる凹凸型に表2の組成物を注型し、60
℃、1時間硬化させた。その直後離型させ成形品にクラ
ックが生じたかを目視観察する。 3)流動性 表2に調整した組成物を、開き角度60度出口直径15
mmのロートに約500g移し、組成物がロートの出口
から流出する重量を1分間当りで示した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】本発明の注型成形用不飽和ポリエステル
樹脂組成物は、充填剤の多量添加による流動性の低下が
なく、しかも成形品にクラックの発生がみられない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和ポリエステル樹脂と充填剤とから
    なる硬化物の硬化線収縮率を0.9〜1.3%ととした
    注型成形用不飽和ポリエステル樹脂において、前記充填
    剤は、球形度がワーデルの球形度で0.5〜1.0、粒
    度分布が粒径5μm以下の粒子の含有率:10重量%以
    下、粒径10μm以下の粒子の含有率:15〜25重量
    %、粒径50μm以下の粒子の含有率:50〜90重量
    %、粒径100μm以上の粒子の含有率:2重量%以下
    であることを特徴とする注型成形用不飽和ポリエステル
    樹脂組成物。
JP11387792A 1992-05-07 1992-05-07 注型成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH05311059A (ja)

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JP11387792A JPH05311059A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 注型成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002114867A (ja) * 2000-07-17 2002-04-16 Showa Denko Kk 樹脂充填用水酸化アルミニウム粉体及びそれを用いてなる樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002114867A (ja) * 2000-07-17 2002-04-16 Showa Denko Kk 樹脂充填用水酸化アルミニウム粉体及びそれを用いてなる樹脂組成物

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