JPH0645125A - ボンド磁石組成物およびその成形物 - Google Patents

ボンド磁石組成物およびその成形物

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JPH0645125A
JPH0645125A JP4198552A JP19855292A JPH0645125A JP H0645125 A JPH0645125 A JP H0645125A JP 4198552 A JP4198552 A JP 4198552A JP 19855292 A JP19855292 A JP 19855292A JP H0645125 A JPH0645125 A JP H0645125A
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JP
Japan
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coupling agent
weight
bonded magnet
silane coupling
ferrite powder
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Withdrawn
Application number
JP4198552A
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English (en)
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Tsuguo Fujii
嗣雄 藤井
Hideki Mitani
秀樹 三谷
Junichi Ishiwatari
淳一 石渡
Hidetomo Hatsutori
秀智 服部
Satoru Nakamura
悟 中村
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TDK Corp
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
TDK Corp
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シランカップリング剤で表面処理されていて
もよいハードフェライト粉末60〜85重量%、溶融粘
度500〜6000ポイズのポリフェニレンスルフィド
樹脂粉末10〜25重量%および長さ30〜200μm
のシランカップリング剤で表面処理されていてもよいガ
ラス繊維5〜25重量%からなる混合物100重量部
に、上記ハードフェライト粉末およびガラス繊維の前処
理剤とは別にシランカップリング剤を0.8〜3.0重
量部含有させてなるボンド磁石組成物およびこの組成物
から成形され、熱膨張係数が2.0×10-5〜2.5×
10-5cm/cm/℃、衝撃強度が3kg・cm/cm以上を有す
るボンド磁石である。 【効果】 成形時の耐サーマルショック性、成形性を著
しく向上でき、低熱膨張係数のボンド磁石が成形できる
組成物がえられる。したがって、上記組成物から成形さ
れるボンド磁石は、耐熱性、耐薬品性、衝撃強度等に優
れ、機械、電子あるいは電気部品、例えばモータやセン
サのコア部用として最適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来よりポリフェニレンスルフィド(以
下、PPS樹脂という)をマトリックスとした耐熱性が
大きく又、吸湿性が小さいボンド磁石が知られている。
ところが、このボンド磁石は、成形後に収縮が生じて寸
法精度に劣り、また、サーマルショック試験でクラック
が発生するという問題があった。この問題を解決する手
段として、PPS樹脂にケイ酸アルミ等の無機物及び少
量のガラス繊維を加えることによって、サーマルショッ
ク性、成形性、耐摩耗性、難燃性等を向上させることが
提案されている(特開昭62−176103号公報参
照)。また、上記ケイ酸アルミ等の無機物に代えて変性
ポリオレフィンを加えることによっても、サーマルショ
ック性、耐熱性、成形性等を向上させることが提案され
ている(特開平4−44304号公報参照)。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】最近の電気、電子製
品、自動車の軽量化に伴いボンド磁石製品も小型化、精
密化し、又製品の形状も複雑し、金属との複合化も行わ
れる様になり、これに伴い市場では、従来よりも厳しい
湿度条件下、極低温高温での耐サーマルショック性、イ
ンサートやアウトサート成形でクラックが生じず、より
大きい耐衝撃性と高強度を有するボンド磁石が要求され
るようになっている。
【0003】上記したように、PPS樹脂に補強材を加
えることによって、成形品のサーマルショックに対する
耐性をある程度向上させることができる。しかし、上記
従来の組成物では、例えば−65℃程度の低温から16
0℃程度の高温への急激なサーマルショックを数千回以
上も受ける過酷な条件に耐えうることは不可能であっ
た。また、金属部分とインサート成形を行う場合、冷却
過程においてクラックを生じ易いので、ある大きさ以上
の金属部品との一体的な成形は不可能であった。さら
に、上記のようにクラックを生じるので、ボンド磁石は
その大きさ、厚さ、形状等に制限を受けていた。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決し、熱膨
張係数が小さく、成形時直後の応力割れと使用時の耐サ
ーマルショック性、成形性を著しく向上させることが可
能で、高強度を有するボンド磁石がえられるボンド磁石
組成物を提供することである。また、本発明の他の目的
は、上記ボンド磁石組成物から小さい熱膨張係数を有
し、衝撃強度に優れる高強度のボンド磁石成形物を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記従来
の成形品の欠点が成形用材料が成形後の熱収縮ひずみに
耐えうる強度がなく、また、熱膨張係数が大きいことに
起因するものであることを見出し、この問題を解決する
ためにバインダー樹脂、フェライト粉末、補強材の特
性、その組合せ、また、カップリング剤の添加等を鋭意
検討した結果、バインダーとしてPPS樹脂を用い、ガ
ラス繊維を多量に添加し、さらにカップリング剤を別に
配合してえられる特定の配合割合としたボンド磁石組成
物とすること、さらにその混合条件を特定することで、
上記目的を達成することに成功し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明のボンド磁石組成物は、シラ
ンカップリング剤で表面処理されていてもよいハードフ
ェライト粉末60〜85重量%、溶融粘度500〜60
00ポイズのポリフェニレンスルフィド樹脂粉末10〜
25重量%および長さ30〜200μmのシランカップ
リング剤で表面処理されていてもよいガラス繊維5〜2
5重量%からなる混合物100重量部に、上記ハードフ
ェライト粉末およびガラス繊維の前処理剤とは別にシラ
ンカップリング剤を0.8〜3.0重量部含有させてい
ることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明のボンド磁石成形物は、上記
ボンド磁石組成物から成形され、熱膨張係数が2.0×
10-5〜2.5×10-5cm/cm/℃、衝撃強度が3kg・
cm/cm以上を有するものである。
【0008】以下、本発明をより詳細に説明する。本発
明に使用されるフェライト粉末としては、公知の種々の
フェライトが使用できるが、本発明ではその中でも硬度
が高い、例えばストロンチウムフェライト又はバリウム
フェライト等が好適に使用できる。このフェライト粉末
は、平均粒子径が0.5〜5μm、好ましくは1〜2μ
mが適当である。このフェライト粉末は、予めカップリ
ング剤で前処理を施すことが好ましい。
【0009】本発明で使用されるPPS樹脂としては、
従来から知られているもの、例えば架橋タイプ、リニヤ
ータイプ、セミリニヤータイプと種々のタイプのものが
使用できる。このPPS樹脂は、上記フェライト粉末の
分散性の向上、ガラス繊維配合による成形性低下の抑
制、さらにはサーマルショックによるクラック発生の抑
制等のため、320℃における溶融粘度が、500〜6
000ポイズ、好ましくは2000〜4000ポイズを
示すものが適当である。本発明では、PPS樹脂が上記
溶融粘度となるように、異なる溶融粘度を有する複数の
PPS樹脂を混合使用できる。ただし、架橋タイプで粘
度の高いものは避けるほうが好ましい。
【0010】本発明で使用されるガラス繊維は、その直
径は9〜15μm程度であり、通常3mmにカットされ
ている。一般に、成形品の機械的強度向上のためにガラ
ス繊維を配合するが、本発明では、つぎの理由によりそ
の長さが重要となる。ガラス繊維が短すぎると、成形品
の補強効果が得られず耐サーマルショック性、機械的強
度の改善がなされ難い。また、ガラス繊維が長いまま組
成物中に存在すると、均一に分散されず成形時にウエル
ド部で配向するので、前記と同様に耐サーマルショック
性、機械的強度が低下する。したがって、本発明では、
ガラス繊維の長さが30〜200μm、好ましくは60
〜150μmとなるように、混合時の攪拌強度、時間等
の混合条件を制御する必要がある。また、このガラス繊
維は、予めカップリング剤で前処理を施すことが好まし
い。
【0011】本発明のボンド磁石組成物は、前記ハード
フェライト粉末60〜85重量%、好ましくは70〜8
5重量%、PPS樹脂粉末10〜25重量%、好ましく
は10〜20重量%、ガラス繊維5〜25重量%、好ま
しくは7〜20重量%からなる混合物100重量部に、
シランカップリング剤を0.8〜3.0重量部、好まし
くは1.0〜2.0重量部添加、含有してなるものであ
る。
【0012】上記組成割合は、次に示す理由により決定
したものである。即ち、上記ハードフェライト粉末の量
は、所望する磁気特性に応じて変量すればよいが、混合
物の60重量%より少ないと、磁気特性が低下して好ま
しくなく、85重量%よりも多くなると、成形が困難と
なり好ましくない。また、上記PPS樹脂の量は、ボン
ド磁石の成形時に上記ハードフェライト粉末を保持する
ために、少なくとも混合物の10重量%が必要であり、
この量より少ないとボンド磁石の成形が困難となり好ま
しくない。
【0013】また、上記ガラス繊維の量は、ボンド磁石
に機械的強度を付与するため、少なくとも混合物の5重
量%が必要である。一般に組成物中のガラス繊維の配合
量が多いと、成形性に問題が生じるとされており、例え
ば前記公知例では、組成物の4重量%以下が使用されて
いる。ところが、上記のようにガラス繊維の量が5重量
%未満であると、成形品の熱膨張係数が高くなり、ま
た、機械的強度の補強がなされず、前記した−65℃〜
160℃の温度変化における数千回にも及ぶサーマルシ
ョック試験には耐えられないものとなる。一方、25重
量%を越えると、成形時の流動性が低下して成形が困難
となり好ましくない。
【0014】本発明の組成物は、上記混合物にさらにシ
ランカップリング剤を添加するもので、シランカップリ
ング剤を含有させることによって上記混合物の分散性を
向上させることができる。このシランカップリング剤の
添加量は、前記混合物100重量部に対して少なくとも
0.8重量部が必要であり、これよりも少ないと分散効
果がえられず、一方、3.0重量部を越えると、前記混
合物の溶融粘度が増加し、押し出し成形性が劣るように
なり好ましくない。さらに、成形時のガス発生により作
業性を著しく損なうようになり、また、成形物にボイド
等の欠陥が発生するので好ましくない。
【0015】このシランカップリング剤としては、上記
フェライトまたは/およびPPSと強い親和性を有する
基を含むシラン系カップリング剤、チタン系カップリン
グ剤等が挙げられ、例えばN−(2アミノエチル)3−
アミノプロピルトリメトキシシラン,3−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン,3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン,3−クロロプロピルトリメトキシシラ
ン,3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン,
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシラン
系カップリング剤が好適に使用できる。
【0016】本発明のボンド磁石組成物は、フェライト
粉体、PPS樹脂(固体)、ガラス繊維、シランカップ
リング剤(液体)と様々な形態の材料からなるので、そ
の調製は次に示す方法でなされる。まず、ハードフェラ
イト粉末とPPS樹脂粉末とガラス繊維の各所定量を秤
取し、ヘンシエルミキサー、ナウターミキサー、オムニ
ーミキサー等の攪拌機を用いて十分に混合し、さらにシ
ラン系カップリング剤を配合する。なお、上記の方法で
は3成分を一度に混合したが、最初にハードフェライト
粉末とPPS樹脂粉末にシラン系カップリング剤を添加
して混合し、ついでガラス繊維を添加混合するようにし
てもよい。ついでえられる混合物を、単軸または二軸押
出機等によって温度280〜340℃で加熱溶融混合し
てなされる。この加熱溶融混合段階で、ガラス繊維は、
ガラス繊維同士の摩擦等により切断されるようになり、
その繊維長が30〜200μm程度となって混合物中に
均一に分散されるようになる。
【0017】ガラス繊維の配合量および長さは、ボンド
磁石の熱膨張係数に影響を及ぼす組成物の溶融粘度を決
定する重要なファクターである。したがって、上記調製
方法によって、ボンド磁石に要求される熱膨張係数とす
ることができるボンド磁石成形物用組成物が容易に得ら
れるようになる。例えば、ボンド磁石組成物の320℃
における溶融粘度を15000〜40000ポイズに調
製するには、組成物中にガラス繊維を5重量%以上使用
し、その繊維長を30〜200μm程度に調製すること
が必要である。
【0018】本発明のボンド磁石組成物としては、上記
混合物をペレット状に製造することが好ましい。このペ
レット状に製造する方法としては、従来から知られてい
る各種方法が採用できるが、特にホットカット方式を用
いることが望ましい。
【0019】本発明のボンド磁石組成物からボンド磁石
を成形する方法としては、特に限定されるものではない
が、例えば上記ペレットを、射出成形、押出成形等の方
法が採用でき、任意の大きさ、形状に成形することがで
きる。この結果、150℃において2.0×10-5
2.5×10-5cm/cm/℃の熱膨張係数を有し、耐サー
マルショック性、成形性、機械的強度等が著しく改善さ
れたボンド磁石が得られる。
【0020】
【作用】本発明のボンド磁石組成物によれば、別にシラ
ンカップリング剤を添加、含有させるので、ハードフェ
ライト粉末とPPS樹脂とが容易に混和できるようにな
る。また特定の溶融粘度を有するPPS樹脂を使用する
ので、耐サーマルショック性を向上させることができ
る。また、組成物中に特定の長さを有するガラス繊維を
多量配合するので、ボンド磁石の機械的強度、耐サーマ
ルショック性を著しく向上させることができる。
【0021】また、シランカップリング剤を別に配合す
るので、ハードフェライト粉末とガラス繊維との混和性
が改善される。前記のPPS樹脂とハードフェライト粉
末とは混和されるので、PPS樹脂とハードフェライト
粉末とガラス繊維とが、均一に混和されるようになる。
したがって、ボンド磁石の磁気特性を均質にできるとと
もに、機械的強度、耐サーマルショック性、成形性を著
しく向上させることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をより具体的に説
明する。なお、本発明がこの実施例に限定されないこと
はいうまでもない。なお、実施例でえられる組成物の評
価は、次に示す方法で行った。
【0023】1.物性測定 引張り強度および引張り伸度は、ASTMD638で測
定した。曲げ強度および曲げ伸度は、ASTMD798
で測定した。Izod衝撃強度は、ノッチ付でASTM
D256に基づき測定した。
【0024】2.熱膨張係数 熱機械分析装置(TMA)によって常温〜150℃での
値を測定した。
【0025】3.成形性 流動性は、高化式フローテスターによって溶融粘度を測
定し、評価をした。なお、PPSは320℃、混合物は
340℃の値をとった。
【0026】4.落下強度 径60mm、厚さ5mm,幅10mmのリング状成形物を種々
の高さからコンクリート床板に落下させ、割れが生ずる
最低の高さを測定した。
【0027】5.成形後の割れ 実施例で調製した組成物を、図1で示すように、径16
mm、厚さ2mm、長さ10mmのリング状成形物1に射出成
形し、この内側に厚さ3mmの金属リング2をインサート
成形した後、常温で24時間放置後の割れ(クラック)
発生個数を調べた。ただし、検体数は100個とした。
【0028】6.耐熱衝撃性 上記5と同様に成形したリング状成形物に、液槽熱衝撃
試験機を用いてサーマルショックを与え、100個中の
割れ(クラック)発生個数を調べた。サーマルショック
は、リング状成形物を−65℃の液槽で5分間保持し、
ついで160℃の液槽で5分保持し、再び−65℃に冷
却することを1サイクルとして、200、500、10
00、2000サイクル実施した。
【0029】7.ガラス繊維長 混合物をルツボ中で500〜550℃で焼成後、磁石に
よって磁性体とガラス繊維を分離し、ガラス繊維を顕微
鏡を取付けた画像解析装置によって2000本以上測定
することによって行った。
【0030】実施例1 溶融粘度が5000ポイズであるPPS樹脂粉末15部
に、シラン系カップリング剤で表面処理したストロンチ
ウムフェライト75部を加え、ナウターミキサーを用い
て5分間混合後、シラン系カップリング剤1部を加えて
さらに5分間混合した。ついで、これに直径11μm、
長さ3mmのガラス繊維10部を加えて、さらに5分間混
合した。この混合物を320℃に加熱し、二軸混練押出
機により混練押出し、この押出物をホットカット法によ
りカッティングを行い、ボンド磁石ペレットを製造し
た。
【0031】(ボンド磁石試験片の作製)このペレット
を用い無磁場下で340℃で射出成形を行い、引張り強
度測定用、曲げ強度測定用、Izod衝撃強度測定用、
線膨張係数測定用の各試験片を作製した。又、落下強度
測定用、成形後の割れ測定用および熱衝撃試験用の各試
験片を、磁場下で340℃で射出成形した。上記試験の
結果は、表1に示す通りであった。
【0032】実施例2〜5および比較例1〜8 上記実施例1において、組成材料の配合量、種類を表1
に示すように変える以外は全て同様にしてそれぞれのペ
レットを製造した。さらにえられた各ペレットから、実
施例1と同様に各試験片を作製し各試験を行った結果、
表1(実施例)、表2(比較例)に示す通りであった。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】上記表1、表2から明らかなように、実施
例の組成物から成形されるボンド磁石は、比較例のもの
に比べて熱膨張係数が小さく、各種機械的強度、耐サー
マルショック性、成形性等に格段に優れるものであっ
た。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ボンド磁石組成物は、
320℃における溶融粘度が20000〜40000ポ
イズを有し、成形時の耐サーマルショック性、成形性を
著しく向上でき、機械的強度に優れる低熱膨張係数のボ
ンド磁石を得ることができる。したがって、上記組成物
から成形されるボンド磁石は、耐熱性、耐薬品性、衝撃
強度等のボンド磁石に要求される物理的性質に優れ、機
械、電子、電気部品、例えばモータやセンサのコア部用
として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形後の割れ試験を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1 リング状成形物 2 金属リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 淳一 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 服部 秀智 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 中村 悟 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シランカップリング剤で表面処理されて
    いてもよいハードフェライト粉末60〜85重量%、溶
    融粘度500〜6000ポイズのポリフェニレンスルフ
    ィド樹脂粉末10〜25重量%および長さ30〜200
    μmのシランカップリング剤で表面処理されていてもよ
    いガラス繊維5〜25重量%からなる混合物100重量
    部に、上記ハードフェライト粉末およびガラス繊維の前
    処理剤とは別にシランカップリング剤を0.8〜3.0
    重量部含有させていることを特徴とするボンド磁石組成
    物。
  2. 【請求項2】 シランカップリング剤で表面処理されて
    いてもよいハードフェライト粉末60〜85重量%、溶
    融粘度500〜6000ポイズのポリフェニレンスルフ
    ィド樹脂粉末10〜25重量%および長さ30〜200
    μmのシランカップリング剤で表面処理されていてもよ
    いガラス繊維5〜25重量%からなる混合物100重量
    部に、シランカップリング剤を0.8〜3.0重量部含
    有させてなる組成物から成形され、熱膨張係数が2.0
    ×10-5〜2.5×10-5cm/cm/℃、衝撃強度が3kg
    ・cm/cm以上を有するボンド磁石成形物。
JP4198552A 1992-07-24 1992-07-24 ボンド磁石組成物およびその成形物 Withdrawn JPH0645125A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6545075B2 (en) 1997-11-20 2003-04-08 Kureha Kagaku Kogyo K.K. Thermoplastic resin composition
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