JPH06157909A - 鉛粒含有γ線遮蔽材及びその製造方法 - Google Patents

鉛粒含有γ線遮蔽材及びその製造方法

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JPH06157909A
JPH06157909A JP31517892A JP31517892A JPH06157909A JP H06157909 A JPH06157909 A JP H06157909A JP 31517892 A JP31517892 A JP 31517892A JP 31517892 A JP31517892 A JP 31517892A JP H06157909 A JPH06157909 A JP H06157909A
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ray shielding
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shielding material
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JP31517892A
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Yoshifumi Harada
惠文 原田
Hisashi Okuda
久志 奥田
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Ask Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、7g/cm3以上の密度を
有する鉛粒含有γ線遮蔽材及びその製造方法を提供する
ことにある。 【構成】 本発明に係る鉛粒含有γ線遮蔽材は、付加型
液状シリコーンゴム100重量部及び鉛粉600〜20
00重量部よりなるγ線遮蔽能力を有する常温硬化性ポ
リオルガノシロキサン組成物100重量部と、直径3〜
10mmの鉛粒100〜300重量部よりなることを特
徴と、該γ線遮蔽材は所定の形状の型枠に付加型液状シ
リコーンゴム100重量部及び鉛粉600〜2000重
量部よりなるγ線遮蔽能力を有する常温硬化性ポリオル
ガノシロキサン組成物を流し込み、更に、前記組成物1
00重量部に対して100〜300重量部の直径3〜1
0mmの鉛粒を前記組成物の施工体上面より投入し、前
記組成物中を沈降、堆積させた後、該組成物を硬化させ
ることを特徴として製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、7g/cm3以上の密
度を有する鉛粒含有γ線遮蔽材及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、シリコーンゴムに鉛粉を充填
したγ線遮蔽材は既知である。従来のγ線遮蔽材は、二
液性シリコーンゴム液を配合する際に現場で鉛粉を混合
物に加え、γ線遮蔽を必要とする箇所に流し込んで使用
していた。しかし、鉛粉は有害であり、特に解放状態で
直接これを取り扱うことは健康上の問題等から好ましく
ない。
【0003】また、鉛粉は空気中で酸化し易いので、保
存中に酸化による凝集を起こし、作業性及び硬化物の物
性に悪影響を及ぼす。更に、従来使用されていたシリコ
ーンゴムはシリカ等の充填材を配合しないと必要な強度
が得られないので、このようなシリコーンゴム組成物を
使用している従来技術による遮蔽材では、鉛粉の配合量
には限界があり、単位容積当たりの鉛粉の含量は比較的
少なく、従って、必要なγ線遮蔽能力を得るには厚さの
厚い遮蔽材が必要であった。
【0004】これらの欠点を解決するγ線遮蔽能力を有
する常温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物を本発明
者らは先に出願している(特開昭61−98765号公報)。該
公報に記載された常温硬化性ポリオルガノシロキサン組
成物は、特別な組み合わせのビニル基含有ポリオルガノ
シロキサンをベースポリマーとするシリコーンゴム組成
物を使用することによって、シリカ等の充填材を配合し
なくても必要な強度が得られ、これに、鉛粉を予めシリ
コーンゴムの成分として密閉容器中で配合しておくこと
により、建設現場のような解放系で直接鉛粉に接触する
機会をなくすことができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示されたγ線遮蔽能力を有する常温硬化性ポリオルガノ
シロキサン組成物から得られる硬化体の密度は、5.0
g/cm3前後であり、更に密度が高いγ線遮蔽材が求
められている。
【0006】従って、本発明の目的は、7g/cm3
上の密度を有する鉛粒含有γ線遮蔽材及びその製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係るγ線
遮蔽材は、付加型液状シリコーンゴム100重量部及び
鉛粉600〜2000重量部よりなるγ線遮蔽能力を有
する常温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物100重
量部と、直径3〜10mmの鉛粒100〜300重量部
よりなることを特徴とする。
【0008】更に、本発明に係るγ線遮蔽材の製造方法
は、所定の形状の型枠に付加型液状シリコーンゴム10
0重量部及び鉛粉600〜2000重量部よりなるγ線
遮蔽能力を有する常温硬化性ポリオルガノシロキサン組
成物を流し込み、更に、前記組成物100重量部に対し
て100〜300重量部の直径3〜10mmの鉛粒を前
記組成物の施工体上面より投入し、沈降させた後、該組
成物を硬化させることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に使用するγ線遮蔽能力を有する硬化性
ポリオルガノシロキサン組成物に用いられる付加型液状
シリコーンゴムは特に限定されるものではなく、例えば
特開昭61−98765号公報に記載されているものを使用す
ることができる。
【0010】また、γ線遮蔽能力を有する硬化性ポリオ
ルガノシロキサン組成物に用いられる鉛粉としては溶融
噴霧によって製造されたものが好ましい。ここで、平均
粒径は1μm〜0.5mmのものが好ましく、更に好ま
しくは100メッシュ(147μm)全通のものである。
なお、1μm未満の鉛粉は製造しにくい上に、表面が酸
化され易く、状態が変化し易いために好ましくない。ま
た、0.5mmを超えると混合時の沈降速度が大きくな
り、また、硬化後の組成物の強度が低くなるために好ま
しくない。鉛粉の量は付加型液状シリコーンゴム100
重量部に対して600〜2000重量部、好ましくは8
00〜1500重量部の範囲である。鉛粉の量が600
重量部未満では十分なγ線遮蔽効果が得られず、また、
2000重量部を超えると付加型液状シリコーンゴムと
の均一な混練りが困難となり、現場での注入作業が困難
となり、硬化した組成物の強度が低下するために好まし
くない。
【0011】上述のようなγ線遮蔽能力を有する常温硬
化性ポリオルガノシロキサン組成物は市販品として容易
に入手できるものであり、例えば株式会社アスクよりガ
ンマーストップLAとして販売されているものを使用す
ることができる。
【0012】本発明のγ線遮蔽材は、上述のγ線遮蔽能
力を有する常温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
と、直径3〜10mmの鉛粒よりなるものである。鉛粒
の直径が3mm未満では鉛粒の前記組成物への沈降性が
悪く、該組成物に鉛粒を均一に堆積させることができな
いために好ましくなく、また、10mmを超えると鉛粒
と鉛粒の隙間が大きくなり、γ線遮蔽性能が悪くなるた
めに好ましくない。
【0013】γ線遮蔽能力を有する常温硬化性ポリオル
ガノシロキサン組成物と直径3〜10mmの鉛粒との配
合割合は、該組成物100重量部に対して鉛粒100〜
300重量部である。鉛粒の配合量が100重量部未満
であるとその添加効果は少なく、7g/cm3以上の密
度を有するγ線遮蔽材を得ることができず、また、30
0重量部を超えると相対的にγ線遮蔽能力を有する常温
硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の量が少なくな
り、鉛粒の隙間全体を充填することが困難となり、γ線
遮蔽性能が悪くなる。また、γ線遮蔽材の強度を維持で
きなくなるため好ましくない。
【0014】本発明のγ線遮蔽材は、上述のような配合
をもち、鉛粒が細密充填に近い程度まで存在し、その間
隙にγ線遮蔽能力を有する常温硬化性ポリオルガノシロ
キサン組成物が存在し、鉛粒の結合剤として機能してお
り、その結果として7g/cm3以上の密度を有するγ
線遮蔽材を提供することができるものである。
【0015】本発明のγ線遮蔽材は次のようにして製造
することができる。まず、所定の形状の型枠にγ線遮蔽
能力を有する常温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
を20〜40cm程度の深さに流し込む。次に、該組成
物が硬化する前に、その施工表面に、直径3〜10mm
の鉛粒を所定量投入し、自然に沈降させて堆積させる。
その後、該組成物を硬化させることにより製造すること
ができる。なお、1回の操作で所定の厚さに達しない場
合には、同じ操作を反復して行えばよい。
【0016】なお、本発明のγ線遮蔽材は施工現場に上
記方法により直接施工することもでき、所定の形状の成
形品に限定されるものではない。
【0017】
【実施例】
実施例1 100mm×100mm×25mmの寸法の型枠に、ガ
ンマーストップLA(株式会社アスク製:密度7g/c
3)を1.1cm(600g)の厚さに流し込んだ。次
に、直径3mmの鉛粒900gを投入したところ、沈降
してガンマーストップLA内に堆積した。この流し込み
体を硬化させて型枠から取り出したところ、密度は7.
9g/cm3であった。
【0018】実施例2 直径5mmの鉛粒を1200g使用した以外は実施例1
と同様の操作にてγ線遮蔽材を作製したところ、その密
度は8.3g/cm3であった。
【0019】実施例3 直径8.5mmの鉛粒を1400g使用した以外は実施
例1と同様の操作にてγ線遮蔽材を作製したところ、そ
の密度は8.6g/cm3であった。
【0020】実施例4 直径8.5mmの鉛粒を900g使用した以外は実施例
1と同様の操作にてγ線遮蔽材を作製したところ、その
密度は8.0g/cm3であった。次に、得られたγ線遮
蔽材の諸特性を評価したところ、下記のようなデータが
得られた。 圧縮強度 24kg/cm2 破壊時歪み 17% 寸法変化率 100℃ 1.1%(膨張) 150℃ 1.8%(膨張) 200℃ 2.5%(膨張) 熱伝導率 1.9kcal/mh℃(測
定温度25℃)
【0021】圧縮強度は、30mm×30mm×30m
mの試験片についてインストロン万能試験機を使用して
圧縮速度5mm/分で測定したものである。寸法変化率
は、150mm×50mm×20mmtの試験片につい
て常温、100℃、150℃、200℃の各温度で、長
さを測定し、寸法変化率(膨張率)を算出したものであ
る。熱伝導率は、200mm×200mm×30mmt
の試験片についてJIS A1412平板比較法を用いて測定し
たものである。
【0022】
【発明の効果】本発明のγ線遮蔽材によれば、7g/c
3以上の密度を確保することができ、加熱による寸法
変化も温度の上昇に伴い膨張する傾向にあるが、200
℃に加熱しても変形やクラック等の外観上の異常は認め
られず、優れたγ線遮蔽能と強度を有するものである。
また、本発明のγ線遮蔽材の製造方法によれば、所定の
形状の成形品は勿論のこと、構造物中の施工部位に直接
その形状に合わせてγ線遮蔽材を設置することができる
という効果もある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付加型液状シリコーンゴム100重量部
    及び鉛粉600〜2000重量部よりなるγ線遮蔽能力
    を有する常温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物10
    0重量部と、直径3〜10mmの鉛粒100〜300重
    量部よりなることを特徴とする鉛粒含有γ線遮蔽材。
  2. 【請求項2】 所定の形状の型枠に付加型液状シリコー
    ンゴム100重量部及び鉛粉600〜2000重量部よ
    りなるγ線遮蔽能力を有する常温硬化性ポリオルガノシ
    ロキサン組成物を流し込み、更に、前記組成物100重
    量部に対して100〜300重量部の直径3〜10mm
    の鉛粒を前記組成物の施工体上面より投入し、前記組成
    物中を沈降、堆積させた後、該組成物を硬化させること
    を特徴とする鉛粒含有γ線遮蔽材の製造方法。
JP31517892A 1992-11-25 1992-11-25 鉛粒含有γ線遮蔽材及びその製造方法 Pending JPH06157909A (ja)

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