JPH05310695A - 芳香族化合物 - Google Patents

芳香族化合物

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JPH05310695A
JPH05310695A JP5028832A JP2883293A JPH05310695A JP H05310695 A JPH05310695 A JP H05310695A JP 5028832 A JP5028832 A JP 5028832A JP 2883293 A JP2883293 A JP 2883293A JP H05310695 A JPH05310695 A JP H05310695A
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JP
Japan
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compound
formula
lower alkyl
aromatic compound
ethyl
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Withdrawn
Application number
JP5028832A
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English (en)
Inventor
Fumio Suzuki
文夫 鈴木
Hiroaki Hayashi
裕晃 林
Hiroshi Karasawa
啓 唐沢
Junichi Ikeda
淳一 池田
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血管拡張作用を有する芳香族化合物を提供す
る。 【構成】 式(I) で表される芳香族化合物またはその薬理上許容される
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血管拡張作用を有する
芳香族化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連して、α−ヒドロキシイミ
ノオレフィン部を有する抗血栓作用、抗高血圧作用を示
す脂肪族化合物が特開昭59−152366号公報に開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】狭心症薬としては、古
くからニトログリセリンが発作時に繁用されている。し
かし、ニトログリセリンは経口吸収性が悪いため、狭心
症の発作予防薬として用いることができず、常に発作時
の救急治療薬として舌下投与により用いられている。イ
ソソルビッド二硝酸エステルも狭心症や心不全等の治療
に用いられているが、作用強度、副作用(頭痛、嘔吐な
ど)の面で必ずしも満足されるものではない。また、こ
れらの硝酸エステル系薬剤は爆発性なので、その取り扱
いに注意をしなければならない。
【0004】本発明により、経口吸収性にすぐれ、かつ
強力な血管拡張作用を示す新規芳香族化合物が提供され
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(I)
【0006】
【化5】
【0007】{式中、Pは
【0008】
【化6】
【0009】、
【0010】
【化7】
【0011】または
【0012】
【化8】
【0013】〔式中、aはNH, OまたはSを表わし、
b,cおよびdは同一または異なって、CHまたはNを表
わし、R1 ,R2 およびR3 は同一または異なって、水
素、低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ベンジ
ル、(CH2)mOR4(式中、R4 は水素または低級アルキル
を表わし、mは0〜3の整数である)、低級アルカノイ
ル、低級アルコキシカルボニルを表わす〕を表わし、R
5 ,R6 ,R7 およびR8は同一または異なって、水素
または低級アルキルを表わす}で表わされる芳香族化合
物〔以下、化合物(I)という。他の式番号の化合物に
ついても同様である〕またはその薬理上許容される塩を
提供することができる。
【0014】式(I)の各基の定義における低級アルキ
ル、低級アルカノイルおよび低級アルコキシカルボニル
のアルキル部分は、直鎖または分岐状の炭素数1〜6の
例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル等が
あげられる。ハロゲンはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素の
各原子を表わす。
【0015】化合物(I)の薬理上許容される塩として
は、酸付加塩やアミノ酸付加塩等があげられる。酸付加
塩としては、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石
酸塩、クエン酸塩等の有機酸塩があげられ、アミノ酸付
加塩としては、リジン、グリシン、フェニルアラニン等
の付加塩があげられる。次に化合物(I)の製造法につ
いて説明する。
【0016】化合物(I)は、下記反応式に従い、化合
物(II)を溶媒中、亜硝酸ナトリウム、次いで酸で処理
することにより得ることができる。
【0017】
【化9】
【0018】(式中、P,R5 ,R6 ,R7 およびR8
は前記と同義である) 使用する溶媒は、例えば水、メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール等のアルコール類が単独または
混合して用いられる。また、使用する酸としては、例え
ば塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸があげられる。反応は
−30〜100℃、好ましくは−10〜50℃で行わ
れ、通常10分〜24時間で終了する。
【0019】なお、原料化合物(II)は、後述する参考
例の方法あるいはそれに準じて合成することができる。
上述した製法における中間体および目的化合物は、有機
合成化学で常用される精製法、例えば濾過、抽出、洗
浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に
付して単離精製することができる。また中間体において
は、特に精製することなく次の反応に供することもでき
る。
【0020】化合物(I)の塩を取得したいとき、化合
物(I)が塩の形で得られる場合には、そのまま精製す
ればよく、また、遊離の形で得られる場合には、適当な
溶媒に溶解もしくは懸濁させ、酸またはアミノ酸を加え
て塩を形成させればよい。化合物(I)およびその薬理
上許容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の形
で存在することもあるが、これら付加物も本発明に包含
される。
【0021】上記製造法によって得られる化合物(I)
の具体例を第1表に示す。
【0022】
【表1】
【0023】次に、化合物(I)の血管拡張作用を試験
例で示す。 試験例1 (a)冠血管収縮モデルに対する効果(リジン−バソプ
レッシン試験) ウイスター系ラット(雄,体重 200〜250 g)を実験に
用いた。本試験の心電図(ECG)は心電計(RB−
5;日本光電)で測定し、ポリグラフ(RPM−620
0;日本光電)で記録した。
【0024】試験化合物を経口投与または腹腔内投与で
ラットに各々麻酔30分前または20分前に投与した。
ラットをウレタンで麻酔した後、冠血管収縮を生じさせ
るため、ラットにリジン−バソプレッシン(V−287
5;シグマ)0.3 I.U./kgを静脈内投与した。リジン−
バソプレッシン投与後、ECGにおいてT−波の上昇が
観測された〔アルツナイミッテル フォルシュング(Ar
zneim. Forsh.)36巻、1454頁、1986年〕。
【0025】本試験において、リジン−バソプレッシン
投与後のT−波上昇の減衰効果を抗狭心症活性とし、リ
ジン−バソプレッシン投与後20〜30秒間のT−波の
上昇を測定し、試験化合物による減衰率を次式により算
出した。
【0026】
【数1】
【0027】なお本試験においてT−波の上昇を有意に
20%以上減衰させた化合物を、冠血管収縮モデルに対
して有効と定義し、その抗血管収縮活性を示す最少投与
量を最少有効量(MED)と定義した。結果を第2表に
示す。
【0028】
【表2】
【0029】(b)ウサギ摘出胸部大動脈標本に対する
効果 雄性ウサギに耳静脈より過剰のペントバルビタールのナ
トリウム塩を静注して殺したのち、胸部大動脈を摘出し
た。血管周囲の結合組織を剥離したのち、幅2〜3mmの
螺旋状に切り、外膜を剥離したのち、1〜1.5 cmに切り
一標本とした。ホルダーの先端にセルフィンで一端を固
定し、他端をトランスデューサー(TB-611T:日本光電)
に絹糸で連結した。この標本を95% O2+5% CO2の混合
ガスで通気した37℃の Krebs-Heseleit (118mM NaCl,
4.7mM KCl, 1.2mM MgSO4, 1.8mM CaCl2, 1.2mM KH2PO4,
24.9mM NaHCO3, 11.1mM グルコース)で満たした浴槽
中(20ml)に懸垂し、約1.5gの静止張力をかけ、数回収縮
を発生させ標本が安定したのち実験を行った。
【0030】血管収縮物質としてL−フェニレフリンを
添加し、発生する収縮張力を等尺性に測定、記録(LR81
00:横川電気)した。L−フェニレフリン (1μM)によ
り持続性収縮を惹起した標本に、薬物を累積的に添加し
弛緩作用を調べた。弛緩反応は、L−フェニレフリン
(1μM)で発生する張力を100 %とした時の相対値を用
い、50%弛緩させる濃度をIC50として表示した。
【0031】その結果を第3表に示す。
【0032】
【表3】
【0033】化合物(I)またはその薬理上許容される
塩はその薬理作用に応じて、投与目的に対し、そのまま
あるいは各種の製薬形態で使用することができる。本発
明の製薬組成物は活性成分として、有効な量の化合物
(I)またはその薬理上許容される塩を薬理上許容され
る担体と均一に混合して製造できる。この担体は投与に
対して望ましい製剤の形態に応じて、広い範囲の形態を
とることができる。これらの製薬組成物は、経口的また
は注射による投与に対して適する単位服用形態にあるこ
とが望ましい。
【0034】経口服用形態にある組成物の調製において
は、何らかの有用な薬理的に許容し得る担体が使用でき
る。例えば懸濁剤およびシロップ剤のような経口液体調
製物は、水、シュークロース、ソルビトール、フラクト
ースなどの糖類、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、
大豆油などの油類、アルキルパラヒドロキシベンゾエー
トなどの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミン
トなどのフレーバー類などを使用して製造できる。粉
剤、丸剤、カプセルおよび錠剤は、ラクトース、グルコ
ース、シュークロース、マンニトールなどの賦形剤、で
ん粉、アルギン酸ソーダなどの崩壊剤、マグネシウムス
テアレート、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結
合剤、脂肪酸エステルなどの表面活性剤、グリセリンな
どの可塑剤などを用いて製造できる。錠剤およびカプセ
ルは投与が容易であるという理由で、最も有用な単位経
口投与剤である。錠剤やカプセルを製造する際には固体
の製薬担体が用いられる。また注射用の溶液は、蒸留
水、塩溶液、グルコース溶液または塩水とグルコース溶
液の混合物から成る担体を用いて調製することができ
る。化合物(I)またはその薬理上許容される塩の有効
容量および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、
症状等により異なるが、通常1日当り、1〜50 mg /kg
を3〜4回に分けて投与するのが好ましい。
【0035】以下に、実施例、参考例および製剤例をも
って本発明の態様を説明する。
【0036】
【実施例】
実施例1:2−〔(E)−3−エチル−1−ヒドロキシ
イミノ−4−ニトロ−2−ペンテニル〕−1−メトキシ
メチルイミダゾール(化合物1) 亜硝酸ナトリウム4.13g(59.86 ミリモル)を参考例2
で得られる化合物b 3.20 g(15.51 ミリモル)の40
%メタノール水溶液150ml に加えた。混合物を塩酸水溶
液でpH3に調整し、次いで室温で30分間攪拌した。こ
の反応混合物に、さらに亜硝酸ナトリウム4.13g(59.8
6 ミリモル)を加え、混合物を塩酸水溶液でpH3に調整
後、室温で15分間攪拌した。この操作を更に6回繰り
返した。反応終了後、酢酸エチルで3回抽出し、有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;クロロホルム/メタノール=40/1)で精製
し、化合物1を1.27g(収率29%)得た。
【0037】化合物1( 1.27 g)のイソプロピルアルコ
ール−アセトン混合溶液にフマル酸0.52g(4.48ミリモ
ル)を加え室温で攪拌した。この溶液を室温で攪拌下n
−ヘキサンに加え、析出する結晶を濾取し、乾燥させて
化合物1のフマル酸塩0.86g(収率48%)を得た。 融点:108〜114℃ 元素分析(%): C12H18N4O4 ・ C4H4O4 理論値; C 48.24, H 5.56, N 14.06 実測値; C 48.54, H 5.72, N 13.92 IR(KBr) cm-1: 3120(br), 1687, 1680, 1667, 1545, 1
388, 1276, 981 NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 11.85(1H, brs), 7.41(1H,
d, J=1.0Hz), 7.00(1H,d, J=1.0Hz), 6.62(2H, s), 6.4
4(1H, s), 5.48(2H, s), 5.44(1H, q, J=6.9Hz), 3.20
(3H, s), 1.83(2H, q, J=7.4Hz), 1.63(3H, d, J=6.9H
z), 0.77(3H, t, J=7.4Hz)
【0038】実施例2:1−ベンジル−2−〔(E)−
3−エチル−1−ヒドロキシイミノ−4−ニトロ−2−
ペンテニル〕イミダゾール(化合物2) 化合物bの代わりに参考例3で得られる化合物cを用い
る以外は、実施例1の方法に準じて化合物2(収率18
%)および化合物2のフマル酸塩(収率74%)を得
た。 MS(EI) m/z:328(M+) IR(KBr) cm-1: 2970(br), 1678, 1668, 1554, 1421, 1
277, 1232, 982, 724, 647 NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 11.75(1H, brs), 7.05-7.50
(5H, m), 7.00(1H, s),6.62(2H, s), 6.39(1H, s), 5.4
3(2H, s) 、5.40(1H, q, J=6.3Hz), 1.69(2H, q, J=7.4
Hz), 1.60(3H, d, J=6.3Hz), 0.66(3H, t, J=7.4Hz)
【0039】実施例3:2−〔(E)−3−エチル−1
−ヒドロキシイミノ−4−ニトロ−2−ペンテニル〕ベ
ンゾイミダゾール(化合物3) 化合物bの代わりに参考例4で得られる化合物dを用い
る以外は、実施例1の方法に準じて化合物3(収率20
%)および化合物3のフマル酸塩(収率35%)を得
た。 融点:187.6〜190.5℃ MS(EI) m/z:288(M+) IR(KBr) cm-1: 2980(br), 1680, 1667, 1551, 1420, 1
279, 1234, 647 NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 12.02(1H, s), 7.35-7.75(2
H, m), 7.05-7.35(2H, m), 6.63(2H, s), 6.40(1H, s),
5.53(1H, q, J=6.8Hz), 2.03(2H, q, J=7.8Hz),1.70(3
H, d, J=6.8Hz), 0.87(3H, t, J=7.8Hz)
【0040】実施例4:2−〔(E)−3−エチル−1
−ヒドロキシイミノ−4−ニトロ−2−ペンテニル〕ピ
リジン(化合物4) 化合物bの代わりに参考例5で得られる化合物eを用い
る以外は、実施例1の方法に準じて化合物4(収率6
%)を油状物質として得た。 MS(EI) m/z:249(M+) NMR(CDCl3) δ(ppm) : 8.65(1H, dd, J=5.0、 1.0Hz),
7.74(1H, m), 7.66(1H,d, J=7.9Hz), 7.31(1H, m), 6.5
1(1H, s), 5.29(1H, q, J=6.8Hz), 2.00(2H, q,J=7.7H
z), 1.82(3H, d, J=6.8Hz), 0.90(3H, t, J=7.7Hz)
【0041】参考例1:2−エチルクロチルトリフェニ
ルホスホニウムブロマイド(化合物a) 水素化ホウ素ナトリウム15.6g(0.412 モル)のメタノ
ール溶液150ml に、0℃で攪拌下、2−エチルクロトン
アルデヒド40.3g(0.411 モル)のメタノール溶液150m
l を20分かけて滴下し、さらに0℃で10分間攪拌し
た。反応終了後、水を加え、クロロホルムで抽出した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧下留
去し、2−エチルクロチルアルコール35.2g(収率86
%)を得た。 NMR(CDCl3 ) δ(ppm):5.53(1H, q, J=7.0Hz), 4.10(2
H, s), 2.16(2H, q, J=7.6Hz), 1.65(3H, d, J=7.0Hz),
1.00(3H, t, J=7.6Hz)
【0042】上記化合物 35.2 g(0.351 モル)のアセ
トニトリル溶液80mlに、水浴攪拌下、トリフェニルホ
スフィンジブロマイド150g(0.355 モル)のアセト
ニトリル溶液300mlを10分かけて滴下し、さらに室
温で1時間攪拌した。反応終了後、水を加え、クロロホ
ルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、溶媒を減圧下留去した。これにトリフェニルホスフ
ィン92.9g(0.354モル)およびトルエン 500mlを順次加
え、30分間加熱還流した。攪拌下に冷却後、析出する
結晶を濾取し乾燥させて化合物aを 86.6 g(収率58
%)得た。 NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 7.4-8.0(15H, m), 5.24(1H,
q, J=6.4Hz), 4.41(2H,d, J=15.3Hz), 1.68(2H, q, J=
7.8Hz), 1.48(3H, d, J=6.4Hz), 0.84(3H, t, J=7.8Hz)
【0043】参考例2:2−(3−エチル−1,3 −ペン
テンジエニル)−1−メトキシメチルイミダゾール(化
合物b) 水素化ナトリウム0.51g(21.25 ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン溶液 100mlに、0℃で攪拌下、参考例1で得
られる化合物a 9.00 g(21.16ミリモル)を少量ずつ加
え、さらに0℃で15分間攪拌した。この溶液に、氷冷
攪拌下、2−ホルミル−1−メトキシメチルイミダゾー
ル2.99g(21.18ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液20
mlを加え、さらに50℃で1時間攪拌した。反応終了
後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;n
−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、化合物b
を 3.32 g(収率76%)得た(幾何異性体混合物)。
【0044】参考例3:1−ベンジル−2−(3−エチ
ル−1,3−ペンテンジエニル)イミダゾール(化合物
c) 2−ホルミル−1−メトキシメチルイミダゾールの代わ
りに1−ベンジル−2−ホルミルイミダゾールを用いる
以外は、参考例2の方法に準じて化合物c(収率75
%)を得た。
【0045】参考例4:2−(3−エチル−1,3−ペ
ンテンジエニル)ベンゾイミダゾール(化合物d) 2−ホルミル−1−メトキシメチルイミダゾールの代わ
りに2−ホルミル−1−トリメチルシリルエトキシメチ
ルベンゾイミダゾール〔ジャーナル・オブ・オーガニッ
ク・ケミストリー(J. Org. Chem.), 51, 1891(1986)の
方法に準じて合成〕を用いる以外は参考例2の方法に準
じて、2−(3−エチル−1,3−ペンテンジエニル)
−1−トリメチルシリルエトキシメチルベンゾイミダゾ
ールを得た(収率71%)。
【0046】該化合物 2.83g (8.26ミリモル) および1
N塩酸水溶液50mlの混合物を3時間加熱還流した。反応
終了後、希水酸化ナトリウム水溶液を加え中和し、溶媒
を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール=70
/1)で精製し、化合物dを1.29g(収率74%)得た。
【0047】参考例5:2−(3−エチル−1,3−ペ
ンテンジエニル)ピリジン(化合物e) 2−ホルミル−1−メトキシメチルイミダゾールの代わ
りに2−ピリジンカルバルデヒドを用いる以外は、参考
例2の方法に準じて化合物e(収率70%)を得た。
【0048】製剤例1:錠 剤 常法により、次の組成からなる錠剤を作成する。
【0049】 化合物1: 50mg 乳 糖: 150mg 馬鈴薯でん粉: 75mg ポリビニルアルコール: 7.5mg ステアリン酸マグネシウム: 2.5mg
【0050】
【発明の効果】本発明により、血管拡張作用を有する芳
香族化合物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/04 107 E 8829−4C 498/04 105 8415−4C 513/04 343 8415−4C // A61K 31/415 ABR 7252−4C 31/44 7252−4C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 {式中、Pは 【化2】 、 【化3】 または 【化4】 〔式中、aはNH, OまたはSを表わし、b,cおよびd
    は同一または異なって、CHまたはNを表わし、R1 ,R
    2 およびR3 は同一または異なって、水素、低級アルキ
    ル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ベンジル、(CH2)mOR4
    (式中、R4 は水素または低級アルキルを表わし、mは
    0〜3の整数である)、低級アルカノイル、低級アルコ
    キシカルボニルを表わす〕を表わし、R5 ,R6 ,R7
    およびR8は同一または異なって、水素または低級アル
    キルを表わす}で表わされる芳香族化合物またはその薬
    理上許容される塩。
JP5028832A 1992-03-12 1993-02-18 芳香族化合物 Withdrawn JPH05310695A (ja)

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JP4-53384 1992-03-12
JP5338492 1992-03-12

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2735470A1 (fr) * 1995-06-13 1996-12-20 Synthelabo Nitrocetones et nitroximes, leur preparation et leur application en therapeutique

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