JPH05310690A - ビスペルオキシケタールの製造方法 - Google Patents

ビスペルオキシケタールの製造方法

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JPH05310690A
JPH05310690A JP4137707A JP13770792A JPH05310690A JP H05310690 A JPH05310690 A JP H05310690A JP 4137707 A JP4137707 A JP 4137707A JP 13770792 A JP13770792 A JP 13770792A JP H05310690 A JPH05310690 A JP H05310690A
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JP
Japan
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formula
hydroperoxide
bis
bisperoxyketal
methyl
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JP4137707A
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Inventor
Noriaki Sakai
規彰 酒井
Norihisa Ujigawa
典久 氏川
Kazuo Matsuyama
一夫 松山
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビニルモノマーの重合開始剤、硬化剤、架橋
剤として有用なビスぺルオキシケタールを、高収率で安
全にしかも経済的に製造する。 【構成】 ケトンとアルキルヒドロぺルオキシドとを酸
性触媒の存在下に反応させるに際し、極性溶媒と乾燥剤
とを併用して、一般式 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は水素原子または炭素数0
ないし3のアルキル基を、R4 は炭素数1ないし3のア
ルキル基を表わし、R5 およびR6 は、それぞれが分離
している場合にはR5 は炭素数1ないし3のアルキル基
を、R6 は炭素数2ないし10のアルキル基、シクロア
ルキル基またはアリール基を、それぞれが結合している
場合にはシクロアルカン構造を表わす。)で示されるビ
スペルオキシケタールを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビスペルオキシケター
ルの改良された製造方法に関し、高収率で安全に製造す
ることができる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスペルオキシケタールは、重合開始
剤、硬化剤および架橋剤として工業的に有用な化合物で
あり、これまでさまざまな製造方法が提案されている。
たとえば、酸性触媒の存在下にケトンとヒドロペルオキ
シドとを反応させる方法(特開昭49−110617号
公報)が一般的であるが、酸性触媒を用いてアセトンジ
メチルアセタールとヒドロペルオキシドとを反応させる
方法(米国特許第3576826号明細書)も提案され
ている。また、酸性触媒に不安定なヒドロペルオキシド
を用いる場合には、はじめに酸性触媒に安定なビスペル
オキシケタールを製造し、次いでヒドロペルオキシドと
の交換反応によって、酸性触媒に不安定なヒドロペルオ
キシドのモノまたはビスペルオキシケタールを製造する
方法(英国特許第1120354号明細書)、さらに
は、極性溶媒を用いることを特徴とする、酸性触媒存在
下でのケトンのアセタールと第3級アルキルヒドロペル
オキシドとの交換反応による方法(特開平1−2268
71号公報)などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来公知の製造方法では、多量の強酸性触媒たとえば硫
酸を、反応基質であるケトンに対して等モル当量以上使
用しないと反応が効率よく進まないため、特に酸分解を
受けやすいヒドロペルオキシドを使用する場合には、安
全かつ収率よく目的とするビスペルオキシケタールを得
ることができなかった。このヒドロペルオキシドの酸分
解は、ケトンの存在下において著しく促進され、特に
1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシド以外のヒド
ロペルオキシドの場合に著しい。また、ケトンのジメチ
ルアセタールとヒドロペルオキシドとの交換反応では、
反応時間が長く、かつ触媒の濃度を高めなければならな
い上に、ケトンのジメチルアセタールのコストが高いた
め経済性が悪いなどの欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の欠
点を解消するため鋭意研究を重ねた結果、酸性触媒存在
下におけるケトンとヒドロペルオキシドとの反応による
ビスペルオキシケタールの製造方法において、極性溶媒
と乾燥剤とを併用すると、高収率で安全に前記ビスペル
オキシケタールが得られることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、一般式
【化4】 (式中、R1、R2およびR3は水素原子または炭素数0
ないし3のアルキル基を表わす。)で示されるケトン
と、一般式
【化5】 (式中、R4は炭素数1ないし3のアルキル基を、R5
よびR6は、それぞれが分離している場合にはR5は炭素
数1ないし3のアルキル基を、R6は炭素数2ないし1
0のアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基
を、それぞれが結合している場合にはシクロアルカン構
造を表わす。)で示されるアルキルヒドロペルオキシド
とを酸性触媒の存在下で反応させて、一般式
【化6】 (式中、R1〜R6はそれぞれ化4、化5の場合と同じで
ある。)で示されるビスペルオキシケタールを製造する
際に、極性溶媒と乾燥剤とを併用することを特徴とする
ビスペルオキシケタールの製造方法に関する。
【0006】本発明に反応基質として用いられる化1で
示されるケトンの具体例としては、シクロヘキサノン、
3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンなどが挙げら
れる。
【0007】本発明に用いられる化2で示されるアルキ
ルヒドロペルオキシドの具体例としては、たとえば、
1,1−ジメチルプロピルヒドロペルオキシド、1,1
−ジメチルブチルヒドロペルオキシド、1,1,2−ト
リメチルプロピルヒドロペルオキシド、1,1,3,3
−テトラメチルブチルヒドロペルオキシド、1−メチル
−1−フェニルエチルヒドロペルオキシド、ピナンヒド
ロペルオキシド、p−メンタンヒドロペルオキシドおよ
び1−メチル−1−(p−イソプロピルフェニル)エチ
ルヒドロペルオキシドなどがあり、これらは、酸性触媒
に特別に不安定なα−置換芳香族ヒドロペルオキシドを
使用せざるを得ない場合に好適である。
【0008】本発明におけるケトンに対するアルキルヒ
ドロペルオキシドのモル比は、2ないし3が望ましい。
前記モル比が2未満ではビスペルオキシケタールの収率
が下がり、さらにモノペルオキシケタールが副生するた
め、ビスペルオキシケタールの分離が困難になるので好
ましくない。また、前記モル比が3を超えると反応設備
が大型となり、さらに未反応アルキルヒドロペルオキシ
ドの回収設備などの諸経費がかかり好ましくない。
【0009】本発明で得られる化3で示される製品のビ
スペルオキシケタールの具体例としては、たとえば、
1,1−ビス(1,1−ジメチルプロピルペルオキシ)
シクロヘキサン、1,1−ビス(1,1−ジメチルブチ
ルペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(1,
1,2−トリメチルプロピルペルオキシ)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ルペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(1−メ
チル−1−フェニルエチルペルオキシ)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(ピナンペルオキシ)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(p−メンタンペルオキシ)シクロヘ
キサン、1,1−ビス〔1−メチル−1−(p−イソプ
ロピルフェニル)エチルペルオキシ〕シクロヘキサン、
1,1−ビス(1,1−ジメチルプロピルペルオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(1,1−ジメチルブチルペルオキシ)3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(1−メチル−
1−フェニルエチルペルオキシ)3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、1,1−ビス〔1−メチル−1−
(p−イソプロピルフェニル)エチルペルオキシ〕3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンなどがある。
【0010】本発明に使用される酸性触媒としては、た
とえば、硫酸、塩酸、リン酸などの無機酸、およびp−
トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸が
あり、シリカ、アルミナ、酸性白土のような無機固体酸
も使用することができる。この酸性触媒のケトンに対す
るモル比は、0.1モルないし0.3モルが好ましい。
【0011】本発明に使用される極性溶媒としては、下
記の一般式
【化7】 (式中、R7は水素原子またはメチル基を、R8およびR
9は水素原子、炭素数1ないし4のアルキル基またはフ
ェニル基を表わし、nは1ないし10の整数である。)
【化8】 (式中、R10は炭素数1ないし4のアルキル基またはフ
ェニル基を表わす。)
【化9】 (式中、R11は炭素数1ないし4のアルキル基、フェニ
ル基またはベンジル基を表わす。)
【化10】 (式中、R12は水素原子またはメチル基を表わす。)で
示されるものであり、室温において任意の割合で水と混
合したとき、均一溶液となる極性の高い有機溶媒であ
る。
【0012】前記一般式化7で示される化合物として
は、たとえば、エチレングリコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エ
チレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、ジエチレングリコール、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコー
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレング
リコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコール
モノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ
フェニルエーテル、ジプロピレングリコール、ジプロピ
レングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレング
リコールモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコー
ルなどを、前記一般式化8で示される化合物としては、
たとえば、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン
酸トリフェニルなどを、前記一般式化9で示される化合
物としては、たとえば、ジメチルスルホキシド、ジエチ
ルスルホキシド、ジプロピルスルホキシド、ジブチルス
ルホキシド、ジフェニルスルホキシド、ジベンジルスル
ホキシドなどを、前記一般式化10で示される化合物と
しては、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなどを挙げることができ
る。
【0013】本発明における極性溶媒の使用量は、酸性
触媒の0.5ないし30倍のモル当量であり、0.5倍
未満ではアルキルヒドロペルオキシドの分解が起こり、
30倍を超えると極性溶媒の回収のためのコストが高く
なり好ましくない。また、この極性溶媒は、単独で用い
ても、また2種以上を併用してもよい。
【0014】本発明に用いられる乾燥剤としては、たと
えば、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無
水硫酸カルシウム、酸化カルシウム、無水塩化カルシウ
ムなどの水溶性の乾燥剤;活性アルミナ、シリカゲル、
ゼオライト(モレキュラシーブス)などの非水溶性の乾
燥剤が挙げられる。
【0015】本発明における乾燥剤のケトンに対するモ
ル比は、0.01ないし3であり、好ましくは0.5な
いし1.5の範囲である。モル比が0.01未満ではア
ルキルヒドロペルオキシドの分解が起こり、3を超える
と乾燥剤の分離のためのコストが高くなる。また、この
乾燥剤は、単独で用いても、また2種以上を併用しても
よい。
【0016】本発明における反応温度は、通常−10な
いし70℃であり、好ましくは5ないし50℃である。
この反応温度が、−10℃未満では反応速度が遅くな
り、70℃を超えるとアルキルヒドロペルオキシドの分
解が起こるため好ましくない。
【0017】本発明のビスペルオキシケタールの製造方
法は、回分式または連続式のいずれの製造方法でも行な
うことができ、また反応後は、水洗浄、アルカリ洗浄、
蒸留、再結晶などの公知の方法によって、得られたビス
ペルオキシケタールを精製することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成されている
ため、以下に述べるいくつかの利点を有する。第一に、
乾燥剤を用いて反応系内に生成する水を除去するととも
に、酸性触媒を特定の極性溶媒中に存在させ、円滑な触
媒作用が発現できるようにしているため、従来より短時
間で、かつ酸性触媒に対して不安定なアルキルヒドロペ
ルオキシドを用いても、支障なく反応を行なうことがで
きる。第二に、安価なケトンとアルキルヒドロペルオキ
シドとを直接反応させることができるので、原料コスト
を大幅に低減することができるとともに、少量の酸性触
媒でビスペルオキシケタールの製造ができるため、経済
的に有利である。第三に、用いた極性溶媒および乾燥剤
は、反応終了後水またはアルカリ水で洗浄するか、ある
いは濾過することにより容易に反応混合液から除去する
ことができるため、ビスペルオキシケタールの精製が容
易である。第四に、乾燥剤がアルキルヒドロペルオキシ
ドの酸分解を防ぐため、安全にビスペルオキシケタール
を得ることができる。
【0019】
【実施例、比較例】次に、本発明の実施例および比較例
を示すが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0020】実施例1 [1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペル
オキシ)シクロヘキサンの製造]ジメチルスルホキシド
8.0gとp−トルエンスルホン酸5.5gとの混合液
を20℃に保ちながら、シクロヘキサノン9.8g、1
−メチル−1−フェニルエチルヒドロペルオキシド4
7.9g、無水硫酸ナトリウム6gの混合液に滴下し
た。このときの酸濃度は0.4モル/kg反応混合液で
あった。さらに、攪拌下に20℃で4時間かけて反応を
完結させた。反応混合液に20ccの石油エーテルを加
え、まず10ccの水で、次いで50ccの5%カセイ
ソーダ水溶液で、さらに20ccの水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に極性溶媒を留去し、
純度83%の1,1−ビス(1−メチル−1−フェニル
エチルペルオキシ)シクロヘキサン38.4g(収率8
5%)を得た。さらに、このものを再結晶することによ
って、純度96%の製品のビスペルオキシケタールを得
た。得られた製品が本発明のビスペルオキシケタールで
あることの確認は、活性酸素量、元素分析、屈折率、I
RおよびNMRスペクトルにより行ない、その構造を以
下のデータに基づいて確認した。 活性酸素量:8.03%(理論活性酸素量8.32
%)、元素分析 C:74.59%,H:8.43%
(計算値C:74.97%,H:8.39%)、屈折率
n:1.5344、IRスペクトル:940cm-1(−
OO−)、1600cm-1(Ph)、NMRスペクト
ル:7.3−7.6(C−Ph,10H)、1.6(−
C(CH32,−CH2−,22H)
【0021】比較例1 [1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペル
オキシ)シクロヘキサンの製造]実施例1において、シ
クロヘキサノン9.8gの代わりに、シクロヘキサノン
ジメチルアセタール14.4gを使用し、無水硫酸ナト
リウム6gを使用せず、さらに反応時間を4時間から7
時間にする以外は、実施例1に準じて実施し、純度80
%の1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペ
ルオキシ)シクロヘキサン41.0g(収率77%)を
得た。
【0022】実施例2 [1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペル
オキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンの製
造]実施例1において、シクロヘキサノン9.8gの代
わりに、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン14
gを使用する以外は、実施例1に準じて実施し、純度8
2%の1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル
ペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン4
4.3g(収率85%)を得た。さらに、このものを再
結晶することによって、純度96%の製品のビスペルオ
キシケタールを得た。得られた製品が本発明のビスペル
オキシケタールであることの確認は、実施例1と同様に
行ない、その構造を以下のデータに基づいて確認した。 活性酸素量:7.21%(理論活性酸素量7.50
%)、元素分析 C:75.68%,H:8.99%
(計算値C:76.06%,H:8.92%)、屈折率
n:1.5347、IRスペクトル:940cm-1(−
OO−)、1600cm-1(Ph)、NMRスペクト
ル:7.3−7.6(C−Ph,10H)、1.62
(−C(CH32,−CH2−,28H)
【0023】比較例2 [1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペル
オキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンの製
造]実施例2において、無水硫酸ナトリウム6gを使用
しない以外は、実施例2に準じて実施したが、反応開始
直後に反応混合液が激しく分解し実験が不可能となっ
た。
【0024】実施例3 [1,1−ビス〔1−メチル−1−(p−イソプロピル
フェニル)エチルペルオキシ〕シクロヘキサンの製造]
実施例1において、1−メチル−1−フェニルエチルヒ
ドロペルオキシド47.9gの代わりに1−メチル−1
−(p−イソプロピルフェニル)エチルヒドロペルオキ
シド51.5gを使用する以外は、実施例1に準じて実
施し、純度80%の1,1−ビス〔1−メチル−1−
(p−イソプロピルフェニル)エチルペルオキシ〕シク
ロヘキサン49.1g(収率84%)を得た。さらに、
このものを再結晶することによって、純度95%の製品
のビスペルオキシケタールを得た。得られた製品が本発
明のビスペルオキシケタールであることの確認は、実施
例1と同様に行ない、その構造を以下のデータに基づい
て確認した。 活性酸素量:6.50%(理論活性酸素量6.84
%)、元素分析 C:76.54%,H:9.51%
(計算値C:76.92%,H:9.40%)、屈折率
n:1.5351、IRスペクトル:940cm-1(−
OO−)、1600cm-1(Ph)、NMRスペクト
ル:7.3−7.6(C−Ph,8H)、1.61(−
C(CH32,−CH2−,34H)、3.3((C
H)3−CH−Ph,2H)
【0025】比較例3 [1,1−ビス〔1−メチル−1−(p−イソプロピル
フェニル)エチルペルオキシ〕シクロヘキサンの製造]
実施例3において、無水硫酸ナトリウム6gを使用しな
い以外は、実施例3に準じて実施したが、反応開始直後
に反応混合液が激しく分解し実験が不可能となった。
【0026】実施例4 [1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペル
オキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンの製
造]実施例2において、ジメチルスルホキシド8.0g
の代わりに、ジエチレングリコール5.3gとリン酸ト
リエチル9.1gとの2種を併用する以外は、実施例2
に準じて実施し、純度83%の1,1−ビス(1−メチ
ル−1−フェニルエチルペルオキシ)3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン43.1g(収率84%)を得
た。さらに、このものを再結晶することによって、純度
96%の製品のビスペルオキシケタールを得た。
【0027】実施例5 [1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペル
オキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンの製
造]実施例2において、ジメチルスルホキシド8.0g
の代わりに、N,N−ジメチルホルムアミド7.3gを
使用する以外は、実施例2に準じて実施し、純度81%
の1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペル
オキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン44.
7g(収率85%)を得た。さらに、このものを再結晶
することによって、純度96%の製品のビスペルオキシ
ケタールを得た。
【0028】実施例6 [1,1−ビス(1−メチル−1−フェニルエチルペル
オキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンの製
造]実施例2において、無水硫酸ナトリウム6gの代わ
りに、ゼオライト10gを使用する以外は、実施例2に
準じて実施し、純度82%の1,1−ビス(1−メチル
−1−フェニルエチルペルオキシ)3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン43.6g(収率84%)を得た。
さらに、このものを再結晶することによって、純度96
%の製品のビスペルオキシケタールを得た。
【0029】以上の実施例および比較例の結果から明ら
かなように、ケトンとアルキルヒドロぺルオキシドとを
酸性触媒の存在下に反応させる際に、極性溶媒と乾燥剤
とを併用する実施例1〜6においては、それぞれ目的と
するビスぺルオキシケタールが得られているのに対し、
乾燥剤を使用しない比較例1〜3においては、ケトンの
代わりにアセタールを使用する比較例1を除いて、いず
れも途中で実験不能となり、製品のビスぺルオキシケタ
ールを得ることができない。また、比較例のうち、ただ
一つ製品の得られた比較例1においても、ケトンの代わ
りにアセタールを使用するため、反応時間が実施例1〜
6の4時間に対して7時間と長く、しかもまずケトンを
アセタール化するための一工程が増加し、さらに極性溶
媒留去後の反応生成物の収率が77%と低く、経済的に
不利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/10 27/16 31/02 103 31/04 C07B 61/00 300 C07C 407/00 8018−4H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は水素原子または炭素数0
    ないし3のアルキル基を表わす。)で示されるケトン
    と、一般式 【化2】 (式中、R4は炭素数1ないし3のアルキル基を、R5
    よびR6は、それぞれが分離している場合にはR5は炭素
    数1ないし3のアルキル基を、R6は炭素数2ないし1
    0のアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基
    を、それぞれが結合している場合にはシクロアルカン構
    造を表わす。)で示されるアルキルヒドロペルオキシド
    とを酸性触媒の存在下に反応させるに際し、極性溶媒と
    乾燥剤とを用いることを特徴とする一般式 【化3】 (式中、R1〜R6はそれぞれ化1、化2の場合と同じで
    ある。)で示されるビスペルオキシケタールの製造方
    法。
JP4137707A 1992-04-30 1992-04-30 ビスペルオキシケタールの製造方法 Pending JPH05310690A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102863369A (zh) * 2012-09-21 2013-01-09 江苏强盛功能化学股份有限公司 一种1,1-双(叔丁基过氧基)环己烷的制备方法
JP2017213144A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフボール

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