JPH05310560A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

Info

Publication number
JPH05310560A
JPH05310560A JP11013992A JP11013992A JPH05310560A JP H05310560 A JPH05310560 A JP H05310560A JP 11013992 A JP11013992 A JP 11013992A JP 11013992 A JP11013992 A JP 11013992A JP H05310560 A JPH05310560 A JP H05310560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
vapor deposition
support
patch
foam layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11013992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kitahiro
和雄 北広
Masayuki Yonekura
正行 米倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP11013992A priority Critical patent/JPH05310560A/ja
Publication of JPH05310560A publication Critical patent/JPH05310560A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患部への温感性にすぐれ、しなやかで肌への
なじみのよい貼付剤を提供する。 【構成】 片面にアルミニゥム蒸着層(13)が設けられた
合成樹脂フイルムからなる補強材(12)を蒸着面が外側に
なるように発泡体層(11)に積層された支持体(1) のアル
ミニゥム蒸着面に薬効成分を含む膏体層(3) が設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤に薬効成分を含
ませてなる膏体層が支持体の片面に設けられてなる医療
用貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腰痛症、捻挫、鞭打ち症、関節炎
等の治療に用いるものとして、発泡体層上に織布または
不織布からなる支持体を積層し、該織布または不織布面
に薬効成分を配合した膏体を間隔をおいて塗布されてな
る貼付剤が知られている(特開昭63ー145222号公報) 。
このものは、薬効成分により患部に温感を与える他、発
泡体層が有する断熱効果により温感効果を更に補うこと
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載のもの
は、発泡体層で温感効果を補うためには、ある程度以上
の厚みを有する発泡体層を使用することが要求され、結
果として貼付剤全体が厚くなって嵩張り、携帯や使用に
際して不便をもたらすことになる。本発明は上記従来の
欠点を解消した貼付剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の貼付剤
は、粘着剤に薬効成分を含ませてなる膏体層が支持体の
片面に設けられてなる医療用貼付剤において、片面にア
ルミニゥム蒸着層が設けられた合成樹脂フイルムからな
る補強材を蒸着面が外側になるように発泡体層に積層さ
れた支持体のアルミニゥム蒸着面に膏体層が設けられた
ことを特徴とするものである。
【0005】請求項2に記載の貼付剤は、粘着剤に薬効
成分を含ませてなる膏体層が支持体の片面に設けられて
なる医療用貼付剤において、片面にアルミニゥム蒸着層
が設けられた合成樹脂フイルムからなる補強材を蒸着面
が外側になるように発泡体層に積層された支持体のアル
ミニゥム蒸着面に保護層が設けられ、該保護層面に膏体
層が設けられてなることを特徴とするものである。
【0006】以下、本発明による貼付剤を構成する各要
素について説明する。 1) 支持体 (a) 支持体は、片面にアルミニゥム蒸着層が設けれた合
成樹脂フイルムからなる補強材を蒸着面が外側になるよ
うに発泡体層に積層されたもの、及び該蒸着層面に更に
保護層が設けられてなるものである。
【0007】(b) 支持体の構成要素である発泡体層は、
例えばポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、
ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの
樹脂製である。これらの樹脂は架橋型及び非架橋型とも
使用可能であるが、架橋型の樹脂が好ましい。発泡体層
の気泡形態は連続気泡、独立気泡いずれでも使用できる
が、断熱効果が高い点で独立気泡のものが好ましい。発
泡倍率は5〜55倍の範囲で適宜選択されるが、20〜30倍
が好ましい。発泡体層の厚みは 1.5mm〜 7mmの範囲が適
当である。
【0008】(c) 補強材としては合成樹脂フイルムの片
面にアルミニゥム蒸着層が設けられたものが用いられ
る。合成樹脂フイルムとしては、ポリエチレン、ホリプ
ロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリエチレ
ンテレフタレート、ナイロン等のフイルムが使用でき
る。この合成樹脂フイルムの厚みは10μm 未満であると
発泡体層に積層した支持体の剛性及び強度が低すぎて使
いにくく、100 μm を超えると支持体の剛性が高すぎて
身体になじみ難くなり、嵩張るので、10μm 〜100μm
の範囲であることが好ましいく、より好ましくは15〜50
μm である。
【0009】合成樹脂フイルムの表面はアルミニゥムの
蒸着強度を上げるために、コロナ放電処理等を施してお
くことが好ましい。アルミニゥム蒸着は通常の蒸着技術
で行えばよく、蒸着層の厚みは 2Å以上であればよい。
2 Åよりも薄いと身体からの輻射熱の反射力が低くて保
温性が悪くなるが、これ以上であれば通常の蒸着技術に
よる厚さの範囲で差し支えない。
【0010】(d) 上記補強材は、例えば、発泡体層上に
熔融樹脂を押出しながら補強材の合成樹脂フイルム面を
発泡体層に向けて押出しラミネートするか、発泡体層に
軽く炎を当て、発泡体層の表面を熔融状態にして合成樹
脂フイルム面を熱ラミネートするか、又は接着剤で積層
する等の手段により積層する。
【0011】積層する際に蒸着層を外側にする理由は、
発泡体層面には微小な凹凸があり、アルミニゥム蒸着層
がなじみにくく、且つ、アルミニゥム蒸着層はラミネー
ト時の熱では熔融しないので、発泡体層と熔融接合の状
態にはならず積層強度が低く、蒸着層と発泡体層とが剥
離し易くなるためである。
【0012】このようにして発泡体層上にアルミニゥム
蒸着層を外側にして積層された支持体が得られる。該蒸
着層上に膏体層が設けられるのであるが、蒸着層を保護
するために、蒸着層上に更に別のフイルムを保護層とし
て積層することが好ましい。保護層のフイルムは上記補
強材と同様のものを使用すればよい。又、その厚みも補
強材に準ずるかもしくはやや薄くてもよい。
【0013】2) 膏体層 膏体は粘着剤に薬効成分を配合されたものである。本発
明の貼付剤は温感タイプの膏体と共に使用するのに適し
ている。温感タイプの膏体としては、スチレンーイソプ
レンースチレンブロック共重合体、ポリアクリル酸エス
テル系重合体、各種合成ゴムなどの親油性重合体に、必
要に応じてテルペン系樹脂、脂環族系樹脂などの粘着付
与剤や、流動パラフィン、ポリブテンなどの軟化剤等を
配合したものに、トウガラシエキス、サンシシ、サリチ
ル酸グリコール、サリチル酸メチル等各種生薬や鎮痛消
炎剤等を配合したものが使用される。
【0014】上記膏体は支持体のアルミニゥム蒸着層面
又はアルミニゥム蒸着層面に更に積層された保護層面に
塗布される。塗布厚みは一般に 100〜350 μm である。
【0015】膏体は支持体の全面に塗布してもよいが、
例えば、間隔をおいて筋状に塗布すれば、膏体の部分は
皮膚に密着するが、塗布されていない部分は皮膚に密着
せず、そのために僅かな隙間から汗が蒸発してむれるの
を避けることができる。間隔をおいて塗布するとは、例
えば、筋状、網目状、斑点状などのように塗布部どうし
の間に非塗布部を存在させることをいう。
【0016】
【作用】本発明による貼付剤は、これを皮膚に貼り付け
て使用中に、支持体の外面の蒸着層により身体から放射
される輻射熱が蒸着層に遮られて外へ逃げず、そのため
に保温性がよく、温感効果が一層大となる。それ故血行
がよくなり、治療効果を促進する。又、発泡体層の厚み
を薄くすることができ、柔軟性を増して肌へのなじみが
よくなる。
【0017】
【実施例】
実施例1 1) 支持体の調整 発泡倍率が30倍で独立気泡である電子線架橋型のポリエ
チレン発泡体(積水化学社製、商品名「セキスイソフト
ロンIF30025 」)からなる厚み 3mmの発泡体層(11)に、
片面にアルミニゥム蒸着(厚さ約 8Å)を施した厚さ25
μm の低密度ポリエチレンフイルム(LDPE)を補強層
(12) としてそのLDPE(12) 面を熱ラミネート法により
積層して支持体(1)を製した。
【0018】2) 膏体の調整 スチレンーイソプレンースチレンブロック共重合体 100
重量部、流動パラフィン 180重量部、脂環族系樹脂 140
重量部、酸化チタン 5重量部及びアルキルフェノール系
老化防止剤(住友化学製 BHT) 3重量部からなる親油性
の粘着剤組成物に、薬効成分としてサンシシ乾燥エキス
1.0 重量部、6 %トウガラシエキス0.02重量部からなる
配合物を、ホットメルト法で130 〜140 °の温度で加熱
攪拌して膏体を製した。
【0019】3) 支持体への粘着剤の塗布 片面にシリコン層を有するポリエチレンテレフタレート
フイルムからなる厚み100 μm の剥離紙(2) を塗工機の
原反装着部に装着し、間隔をおいて塗布するために、塗
工厚みを設定するロールと塗工ロールとの間に幅10mmの
スペーサーを10mm間隔で挿入し、上記スペーサーの間か
ら粘着剤を塗工ロールに供給して剥離紙(2) のシリコン
層面に膏体層(3 )を筋状に塗布乾燥した。発泡体層(1
1)面に、剥離紙(2) 上に塗工された筋状膏体層(3) を
重ねてピンチロールを通して圧着したのち巻き取った。
【0020】4) 上記の如くして製した剥離紙付きの貼
付剤原反を腰痛用として図1に示す形状に打ち抜いて貼
付剤(A) とし、又、捻挫治療用として図4に示す形状に
打ち抜いて、それぞれ約200mm ×100mm の大きさの貼付
剤(B)を製した。
【0021】実施例2 図3に示すように、補強材(12)のアルミニゥム蒸着層(1
3)面に、厚さ15μm の低密度ポリエチレンフイルムを接
着剤で積層して保護層(14)を設けた他は実施例1と同様
にして貼付剤原反を製した。
【0022】実施例3 膏体の塗工に際し、塗工機のスペーサーを使用しなかっ
た以外は実施例1と同様にして蒸着層全面に膏体層を有
する貼付剤(C)(図示略) を製した。
【0023】4) 評価試験 実施例1〜3の貼付剤を、腰痛症8人が腰部に貼り付け
て使用したところ、全員が実施例1について「しなやか
で従来品よりも温感性が高い」、実施例2では「しなや
かさは少ないが温感性にすぐれる」、実施例3では「や
やむれる感じはあるが、しなやかさと温感性にすぐれ
る」との結果を得た。又、足首を捻挫した1人が実施例
2のものを患部に貼って使用したところ、温感性がよ
く、1日の使用で自覚症状が軽減し、30日の連続使用
で大幅な治療効果を得た。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記の構成となされているの
で、温感性が著しくよく、しなやかで肌によくなじみ、
患部の治療効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のIIーII線断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明貼付剤の使用例を示す平面図である。
【符号の説明】
A,B 貼付剤 1 支持体 11 発泡体層 12 補強層 13 アルミニゥム蒸着層 14 保護層 2 剥離紙 3 膏体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤に薬効成分を含ませてなる膏体層
    が支持体の片面に設けられてなる医療用貼付剤におい
    て、片面にアルミニゥム蒸着層が設けられた合成樹脂フ
    イルムからなる補強材を蒸着面が外側になるように発泡
    体層に積層された支持体の、アルミニゥム蒸着面に膏体
    層が設けられてなることを特徴とする貼付剤。
  2. 【請求項2】 粘着剤に薬効成分を含ませてなる膏体層
    が支持体の片面に設けられてなる医療用貼付剤におい
    て、片面にアルミニゥム蒸着層が設けられた合成樹脂フ
    イルムからなる補強材を蒸着面が外側になるように発泡
    体層に積層された支持体のアルミニゥム蒸着面に保護層
    が設けられ、該保護層面に膏体層が設けられてなること
    を特徴とする貼付剤。
JP11013992A 1992-04-28 1992-04-28 貼付剤 Pending JPH05310560A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013992A JPH05310560A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 貼付剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013992A JPH05310560A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 貼付剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05310560A true JPH05310560A (ja) 1993-11-22

Family

ID=14528024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11013992A Pending JPH05310560A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 貼付剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05310560A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6733775B1 (en) 1999-09-10 2004-05-11 Lts Lohmann Theraphie Systeme, Ag Plastic films, especially for use in a dermal or transdermal therapeutic system
JP2009249298A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toppan Printing Co Ltd 貼付剤用支持体およびこれを用いた貼付剤および貼付剤用支持体の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6733775B1 (en) 1999-09-10 2004-05-11 Lts Lohmann Theraphie Systeme, Ag Plastic films, especially for use in a dermal or transdermal therapeutic system
JP2009249298A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toppan Printing Co Ltd 貼付剤用支持体およびこれを用いた貼付剤および貼付剤用支持体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3442423B2 (ja) 簡易コルセット及び簡易コルセット貼付体
JP2542026B2 (ja) 平担な治療装置及びその製法
JP3585128B2 (ja) 経皮治療用パッチ(tts)の製造方法
US7063859B1 (en) Barrier film lined backing layer composition and method for topical administration of active agents
SK278995B6 (sk) Spôsob kontinuálnej výroby transdermálnej terapeut
JP2826667B2 (ja) 吸汗性温熱体構造物
JPH0761938B2 (ja) 腰痛用貼付剤
JPH05310560A (ja) 貼付剤
JPH09291028A (ja) 貼付剤
JPH08336554A (ja) 発熱体及びこれを用いる貼付剤
JP3233732B2 (ja) 通気性粘着テープの製造方法
JP3248764B2 (ja) 貼付剤
JPH04308527A (ja) 医療用貼付剤
JPH08217668A (ja) 貼付薬用積層材及びそれを用いた貼付剤
JP3581863B2 (ja) 貼付剤
JP3171935B2 (ja) 貼付性に優れた貼付剤
JPH1045569A (ja) 貼付剤
JP2000143503A (ja) 外用貼付剤
JPH10316559A (ja) 貼付剤
JP3429147B2 (ja) 温感型湿布
JPH08119855A (ja) 貼付剤
JPH04305522A (ja) 医療用貼付剤
JPH08133973A (ja) インドメタシン含有貼付剤
JP3115627B2 (ja) 医療用貼付剤
JPH1179989A (ja) インドメタシン含有貼付剤