JPH05310542A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH05310542A
JPH05310542A JP12197392A JP12197392A JPH05310542A JP H05310542 A JPH05310542 A JP H05310542A JP 12197392 A JP12197392 A JP 12197392A JP 12197392 A JP12197392 A JP 12197392A JP H05310542 A JPH05310542 A JP H05310542A
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JP
Japan
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group
polymer
detergent composition
acid
nonionic
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JP12197392A
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English (en)
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Toshie Takahashi
俊江 高橋
Jun Kametani
潤 亀谷
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(a)〜(c)を含有する洗浄剤組
成物。 (a)糖系非イオン性界面活性剤、(b)非イオン性ポ
リマー、陽イオン性ポリマー、陰イオン性ポリマー及び
両性ポリマーからなる群より選ばれる一種又は二種以上
の水溶性ポリマー、(c)尿素 【効果】 この洗浄剤組成物は、使用時の感触に優れる
と共に、泡質も良好で、かつ皮膚に対して刺激の低い、
極めて有用なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄剤組成物、更に詳し
くは皮膚に対する刺激性が低く、泡質が良好で、かつ洗
浄時の感触に優れる洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
皮膚洗浄剤、毛髪洗浄剤には、一般にアルキルサルフェ
ート、エトキシ化アルキルサルフェートなどの合成陰イ
オン性界面活性剤が用いられているが、これらの合成陰
イオン性界面活性剤は洗浄力、起泡力等の点では優れて
いるものの、皮膚や毛髪への刺激が高いという欠点を有
している。
【0003】そこで近年では、かかる欠点を解決する洗
浄剤として例えば、皮膚や毛髪に対して低刺激である糖
系非イオン性界面活性剤を基剤とした洗浄剤組成物が知
られている。
【0004】しかし、糖系非イオン性界面活性剤は、刺
激性の低いという特性を有する反面、洗浄時の泡が粗
く、かつ洗浄からすすぎにかけてのきしみが強い等、感
触的に劣るという問題を有していた。更に、感触向上剤
として通常用いられるポリマーの溶解性が低いため、感
触を向上させるのが困難であるという欠点をも有してい
た。
【0005】従って、皮膚に対する刺激性が低く、かつ
泡質と感触に優れた洗浄剤組成物が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結
果、糖系非イオン性界面活性剤に尿素を併用すれば、皮
膚に対して低刺激であり、泡のきめが細かくて泡質が良
好であると共に、感触向上剤である非イオン性ポリマ
ー、陽イオン性ポリマー、陰イオン性ポリマー又は両性
ポリマーの溶解性が向上し、使用時の感触に優れた洗浄
剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は次の成分(a)〜
(c)、(a)糖系非イオン性界面活性剤、(b)非イ
オン性ポリマー、陽イオン性ポリマー、陰イオン性ポリ
マー及び両性ポリマーからなる群より選ばれる一種又は
二種以上の水溶性ポリマー、(c)尿素を含有する洗浄
剤組成物を提供するものである。
【0008】本発明洗浄剤組成物において、成分(a)
として用いられる糖系非イオン性界面活性剤としては、
例えば次のアルキルサッカライド系界面活性剤、糖アミ
ド系界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル系界面活性剤等
が挙げられる。
【0009】(A−1)次の一般式(1)で表わされる
アルキルサッカライド系界面活性剤。 R1−O−(R2O)a−Gb (1) (式中、R1は炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアル
キル、アルケニル又はアルキルフェニル基を示し、R2
は炭素数2〜4のアルキレン基を、Gは炭素数5〜6の
還元糖を示し、aは0〜10の数を、bは1〜10の数
を示す)
【0010】(1)式中、R1は炭素数6〜18の直鎖
又は分岐鎖のアルキル、アルケニル又はアルキルフェニ
ル基であるが、特に炭素数9〜14の直鎖又は分岐鎖の
アルキル基(デシル基、ラウリル基、ミリスチル基等)
が起泡性等の洗浄特性の面で好ましい。R2はエチレン
基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基等を示
す。また、アルキレンオキシドの平均重合度aは0〜1
0の値を示すが、起泡性等の洗浄特性の点から0〜3が
好ましく、特に0が好ましい。更に、親水基であるサッ
カライド部分((1)式中、G)は炭素数5〜6の還元
糖を基本単位とするが、この還元糖としては、グルコー
ス、ガラクトース、フルクトースが好ましい。サッカラ
イドの平均重合度bは、1〜10であるが、b=1〜4
であるものが80%以上であることが好ましく、特に平
均重合度が低いもの、すなわち1〜1.4のものが好ま
しい。また、平均重合度と基R1の両者が化合物(1)
の特性に与える影響を考慮すれば、R1が炭素数8〜1
1である時、bは1〜1.4が、またR1が炭素数12
〜14である時、bは1.5〜4.0が好ましい。
【0011】(A−2)次の一般式(2)で表わされる
糖アミド系界面活性剤
【0012】
【化1】
【0013】(2)式中、R3は炭素数5〜17の直鎖
又は分岐鎖のアルキル、アルケニル又はアルキルフェニ
ル基を示すが、なかでもR3−CO−がカプリン酸、カ
プリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸から誘導
されるものが好ましく、特にカプリン酸、ラウリン酸か
ら誘導されるものが好ましい。R4の具体例としては例
えば水素、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシ
ル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、
ドデシル基、ステアリル基、イソステアリル基又は重合
度2〜10のポリエチレングリコール基、ポリプロピレ
ングリコール基又は2−ヒドロキシエチル基、2−ヒド
ロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基等が挙げ
られるが、なかでも水素、メチル基、エチル基、2−ヒ
ドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒ
ドロキシプロピル基が好ましい。Xは炭素数4〜30の
糖残基からなるポリヒドロキシアルキル基を示すが、モ
ノ−、ジ−又はオリゴサッカライド基とグリコシド結合
している炭素数4〜7のポリヒドロキシアルキル基であ
っても良い。
【0014】(A−3)次の一般式(3)で表わされる
ショ糖脂肪酸エステル系界面活性剤
【0015】
【化2】
【0016】(式中、R6、R7、R8は同一又は異なっ
ていてもよく、少なくとも1つは直鎖又は分岐鎖の飽和
又は不飽和の炭素数8〜24のアシル基を示し、残りは
水素原子を示す)で表わされるもの等が挙げられ、一般
にモノ、ジ、トリアシル化合物の混合物から成る。式
中、R6、R7、R8は炭素数6〜24のアシル基を示す
が、特に炭素数10〜18のものが好ましく、また、モ
ノ体/ジもしくはトリ体の比率は70/30〜30/7
0が好ましい。
【0017】本発明において、成分(a)の糖系非イオ
ン性界面活性剤は、それぞれ単独でも、又は二種以上を
併用して用いてもよく、その配合量は組成物全量中に
0.1〜95重量%(以下、単に%と示す)、特に1〜
15%が好ましい。
【0018】本発明洗浄剤組成物において、成分(b)
として用いられる非イオン性ポリマーとしては、例えば
ポリビニルアルコール誘導体、ポリビニルピロリドン、
メチルセルロースやヒドロキシエチルセルロースなどの
セルロース誘導体、ポリエチレンオキサイド、トラガン
トゴム等が挙げられる。その平均分子量が300〜5,
000,000の範囲にあるものが好ましい。特に好ま
しいものとしては、次の式(4)で表わされる平均分子
量8,000〜200,000の部分鹸化ポリビニルア
ルコール等が挙げられる。
【0019】
【化3】
【0020】〔式中、dは70〜100mol%に相当す
る数を示し、eは0〜30mol%に相当する数を示す〕
この非イオン性ポリマー(4)は酢酸ビニルをメタノー
ル存在下で重合して得られるポリ酢酸ビニルを鹸化して
得られるポリマーであるが、ポリ酢酸ビニルの代わりに
酢酸ビニルとビニルエーテル類、アクリルアミド、アク
リル酸若しくはメタクリル酸のエステル類、ビニルピロ
リドン等の共重合物を用いて製造されたものも使用でき
る。
【0021】また、非イオン性ポリマーは市販のものを
用いることができ、例えばポリビニルアルコール誘導体
としてポバール(信越化学工業社製)などが、ポリビニ
ルピロリドンとしてPVP K15,30,60,90
(GAF社製)などが、セルロース誘導体としてセロサ
イズQP52000H(HEC)(ユニオン カーバイ
ド社製)、メトローズ60SH4000(MP)(信越
化学工業社製)、HPC−H(HPC)(トーソー社
製)などが、ポリエチレンオキサイドとしてPOLYO
X(ユニオン カーバイド社製)などが、更にGAF社
製のドラガントゴムなどが使用できる。
【0022】また、本発明洗浄剤組成物において成分
(b)として用いられる陽イオン性ポリマーとしては、
例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、
カチオン化グアガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム
塩重合物、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミ
ド共重合物、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリ
グリコールポリアミン縮合物、アジピン酸/ジメチルア
ミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合物、
カチオン化デキストラン、キチン/キトサン誘導体共重
合物、カチオン化タンパク(カチオン化ケラチン、カチ
オン化コラーゲンなど)及び特開昭53−139734
号公報、特開昭60−36407号公報等に記載のカチ
オン化ポリマーを使用することができる。
【0023】これらのうち、カチオン化セルロース誘導
体としては、次の一般式(5)で表わされるものが好ま
しい。
【0024】
【化4】
【0025】〔(5)式中、Eはアンヒドログルコース
単位の残基を示し、fは50〜30,000の整数であ
り、各R9は、それぞれ次の一般式(6)で表わされる
置換基を示す。
【0026】
【化5】
【0027】〔(6)式中、R10,R11:炭素数2又は
3アルキレン基 g:0〜10の整数 h:0〜3の整数 i:0〜10の整数 R12:炭素数1〜3のアルキレン又はヒドロキシアルキ
レン基 R13,R14,R15:同じか又は異なっており、炭素数1
0までのアルキル基、アリール基、アラルキル基又は式
中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよい。 X1 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等)〕
【0028】カチオン化セルロースのカチオン置換度
は、0.01〜1、すなわちアンヒドログルコース単位
あたりのcの平均値は、0.01〜1、好ましくは0.
1〜0.5である。また、m+oの合計は平均1〜3で
ある。置換度は、0.01以下では充分でなく、また1
以上でもかまわないが反応収率の点より1以下が好まし
い。例えばR29、R30、R31としては全てCH3基、又
は2つのCH3基などの短鎖アルキル基であり残り1つ
が炭素数10〜20の長鎖アルキル基であるものが好ま
しい。ここで用いるカチオン化セルロースの分子量は約
10,000〜20,000,000の間である。市販
品としてはカチナール(東邦化学製)、Polymer
LR400,JR400,Quatrisoft P
olymerLM200(ユニオン カーバド社製)、
Celquat L200(ナショナル スターチ社
製)等が挙げられる。
【0029】カチオン性澱粉としては次の一般式(7)
で表わされるものが好ましい。
【0030】
【化6】
【0031】〔(7)式中、D:澱粉残基 R16:アルキレン基又はヒドロキシアルキレン基 R17,R18,R19:同じか又は異なっており、炭素数1
0以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基又は式
中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよい。 X2 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等) k:正の整数〕
【0032】カチオン性澱粉のカチオン置換度は0.0
1〜1、すなわち無水グルコース単位当り0.01〜1
個、特に0.02〜0.5個のカチオン基が導入された
ものが好ましい。置換度が0.01以下では充分でな
く、また1以上でもかまわないが反応収率の点より1以
下が好ましい。
【0033】カチオン化グアガム誘導体としては、次の
一般式(8)で表わされるものが好ましい。
【0034】
【化7】
【0035】〔(8)式中、J:グアガム残基 R20:アルキレン基又はヒドロキシアルキレン基 R21,R22,R23:同じか又は異なっており、炭素数1
0以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基又は式
中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよい。 X3 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等) l:正の整数〕
【0036】カチオン化グアガム誘導体のカチオン置換
度は、0.01〜1個、特に0.02〜0.5個のカチ
オン基が糖ユニットに導入されたものが好ましい。この
型のカチオン性ポリマーは、特公昭58−35640号
公報、特公昭60−46158号公報、及び特開昭58
−53996号公報中に記載されており、例えばセラニ
ーズ−シュタイン・ホール社から商標名ジャガーで市販
されている。
【0037】ジアリル4級アンモニウム塩重合物又はジ
アリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物と
しては、次の一般式(9)又は(10)で表わされるも
のが好ましい。
【0038】
【化8】
【0039】〔(9)及び(10)式中、 R24,R25:同じか又は異なっており、水素、アルキル
基(炭素数1〜18)、フェニル基、アリール基、ヒド
ロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル
基、アルコキシアルキル基、カルボアルコキシアルキル
基 R26,R27,R28,R29:同じか又は異なっており、水
素原子、低級アルキル基(炭素数1〜3)、フェニル基 X4 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、メチル硫酸、硝酸など) m:1〜50の整数 n:0〜50の整数 o:150〜8000の整数〕
【0040】ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルア
ミド共重合物の分子量としては約30,000〜2,0
00,000、好ましくは100,000〜1,00
0,000の範囲が好ましく、市販品としてはMerq
uat 100,550(メルク社製)等が挙げられ
る。
【0041】4級化ポリビニルピロリドン誘導体として
は、次の一般式(11)で表わされるものが好ましい。
【0042】
【化9】
【0043】〔(11)式中、R30:水素原子又は炭素
数1〜3のアルキル基 R31,R32,R33:同じか又は異なっており水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
ミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキ
ル基、カルボアルコキシアルキル基 Y:酸素原子又はアミド結合中のNH基 X5 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、炭素数1〜4のアルキル硫酸、リン酸、硝酸等) p:1〜10の整数 q+r=20〜8000の整数〕
【0044】4級化ポリビニルピロリドン誘導体の分子
量としては10,000〜2,000,000、好まし
くは50,000〜1,500,000が特に良い。上
記のビニル重合体中に含まれるカチオン性高分子に由来
するカチオン性窒素の含有量はビニル重合体に対して
0.004〜0.2%、好ましくは0.01〜0.15
%である。0.004%以下では充分に効果がなく、
0.2%以上では性能的によいがビニル重合体の着色原
因にもなりまた、経済的にも不利となる。市販品として
はGafquat 734,755,755N(GAF
社製)等が挙げられる。
【0045】ポリグリコールポリアミン縮合物として
は、次の一般式(12)で表わされるものが好ましい。
【0046】
【化10】
【0047】〔(12)式中、R34,R36,R37
39:炭素数2〜4のヒドロキシアルキレン基 R35,R38:炭素数2〜3のアルキレン基 s,t:10〜20の整数 u:2〜4の整数 v:2〜6の整数 w:1〜50の整数 R40:炭素数6〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基〕
【0048】ポリグリコールポリアミン縮合物の市販品
としては、ポリコート H81,NH(ヘンケル白水社
製)等が挙げられる。
【0049】また、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロ
キシプロピルエチレントリアミン共重合物としては、例
えば商品名カルタレチンとして米国サンドス社から製
造、販売されているものが好ましく、カチオン化デキス
トランとしては、例えば商品名カチオン化デキストラン
として名糖産業から製造販売されているものが好まし
い。
【0050】更に、キチン/キトサン誘導体共重合物と
しては、例えばキチンリキッド(一丸ファルコス社製)
が挙げられる。
【0051】本発明においてはこれらの陽イオン性ポリ
マーのうち、特にカチオン化セルロース誘導体が好まし
く、なかでもヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルが好ま
しい。これはヒドロキシエチルセルロースにグリシジル
トリメチルクロリドを付加させて得られるポリマーであ
り、窒素0.5〜2.5%を含み、平均分子量は10,
000〜20,000,000のポリマーである。なか
でも特に好ましくは、平均分子量400,000〜6,
000,000のものが挙げられる。
【0052】また、本発明洗浄剤組成物において成分
(b)として用いられる陰イオン性ポリマーとしては、
例えばアルギン酸誘導体、カルボキシメチルセルロース
などのセルロース誘導体、キサンタンガム、カラギーナ
ン、キチン誘導体、カルボキシビニルポリマーなどのア
クリル酸誘導体、アラビアゴム等が挙げられる。特に好
ましいものとしては、アクリル酸誘導体が挙げられる。
【0053】また、陰イオン性ポリマーは市販のものを
用いることができ、例えばセルロース誘導体としてダイ
セルCMC(ダイセル社製)などが、キサンタンガムと
してケルトロール(ケルコ社製)などが、カラギーナン
としてソアギーナMV220(ダイヤケムコ社製)など
が、キチン誘導体としてカルボキシメチル化キチン(一
丸ファルコス社製)などが、アクリル酸誘導体としてカ
ーボポール910,934,940,941,1342
(グッドリッチ社製)などが使用できる。
【0054】更に、本発明洗浄剤組成物において、成分
(b)として用いられる両性ポリマーとしては、例えば
カルボキシル基やスルホン酸基などのアニオン性基を有
するモノマーと塩基性窒素を有するモノマーとの共重合
体、カルボキシベタイン型モノマーの重合体又は共重合
体、カルボキシル基やスルホン酸基などのアニオン性基
をカチオンポリマーに導入したもの、塩基性窒素含有基
をアニオンポリマーに導入したもの等が挙げられる。特
に好ましいものとしては、カルボキシベタイン型モノマ
ーの共重合体が挙げられる。
【0055】また、両性ポリマーは市販のものを用いる
ことができ、例えばカルボキシベタイン型モノマーの重
合体又は共重合体としてプラサイズL401(互応化学
社製)、ユカフォーマーM75(三菱油化社製)などが
使用できる。
【0056】本発明において、成分(b)の水溶性ポリ
マーは、それぞれ単独でも又は二種以上を併用して用い
てもよく、その配合量は組成物全量中に0.01〜30
%、特に0.1〜20%が好ましい。
【0057】また、本発明洗浄剤組成物における成分
(c)の配合量は組成物全量中に0.1〜70%、特に
0.5〜40%が好ましい。
【0058】本発明の洗浄剤組成物は前述した成分
(a)の糖系非イオン性界面活性剤及び成分(c)の尿
素を併用することにより、成分(b)の非イオン性ポリ
マー、陽イオン性ポリマー、陰イオン性ポリマー及び両
性ポリマーからなる群より選ばれる一種又は二種以上の
水溶性ポリマーの溶解性を向上させ、泡質及び使用時の
感触を向上することができる。また、本発明の洗浄剤組
成物のpHは6〜8が好ましい。
【0059】尚、本発明の洗浄剤組成物には、上記必須
成分以外に、一般に配合される任意成分を配合すること
ができる。これらの任意成分としては、例えば陰イオン
性界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性
剤、プロピレングリコール、グリセリン等の溶解剤;エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール、ヒドロキシ
エチルセルロース、メチルセルロース、高級アルコール
等の粘度調整剤;抗脂漏性物質;抗生物質;硫黄、サリ
チル酸、酵素等の角質溶解性又は角質軟化性物質;脱臭
剤、ローション化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、防腐剤等が挙げられる。
【0060】本発明の洗浄剤組成物は常法により調製す
ることができるが、まず成分(a)及び成分(b)を混
合溶解し、これに成分(c)の溶液を添加して攪拌・混
合することにより調製するのが好ましい。
【0061】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は糖系非イオン性
界面活性剤に尿素を併用することにより、感触向上剤と
しての水溶性ポリマーの溶解性を向上することができ、
使用時の感触に優れると共に、泡質も良好で、かつ皮膚
に対して刺激の低い、極めて有用なものである。
【0062】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれらによって何ら限定されるものではな
い。
【0063】実施例1 表1に示す組成の洗浄剤組成物を調製し、非イオン性ポ
リマー(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)の溶解
性を肉眼観察により評価した。更に、これらの洗浄剤組
成物を用いて洗髪時の泡質及び感触を評価した。結果を
表1に示す。尚、洗浄剤組成物の製法及び評価基準は以
下の通りである。
【0064】(製法) 本発明品1:成分(a)、成分(b)及び水の一部を混
合して得られた水溶液に、成分(c)及び残りの水を混
合した水溶液を攪拌下添加した。 比較品1:成分(a)を水に攪拌溶解した。 比較品2,3:成分(a)及び水の一部を混合して得ら
れた水溶液に、成分(c)及び残りの水を混合した水溶
液を攪拌下添加した。 (評価基準) 溶解性 ○:透明溶解 △:一部不溶 ×:不溶 泡質 ○:普通 ×:粗い 感触 ○:きしみ無し △:ややきしむ ×:きしむ
【0065】
【表1】
【0066】表1の結果より明らかな如く、本発明の洗
浄剤組成物は、ポリマーの溶解性に優れ、泡質及び感触
に優れている。
【0067】
【表2】 実施例2 シャンプー組成物 (組成) (%) (1)アルキルグルコシド*3 8.0 (2)ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル 二ナトリウム塩 8.0 (3)カチオン化セルロース*4 0.5 (4)尿素 10.0 (5)香料 0.3 (6)色素 微量 (7)水 バランス *3:式(1)においてR1 =デシル基,G=グルコース a=0,b(平均値)=1.5 *4:LR−30M(ユニオン カーバイド日本社製)
【0068】本シャンプー組成物は皮膚刺激性が低く、
かつ泡質及び感触等のシャンプー性能に優れていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)〜(c)、(a)糖系非
    イオン性界面活性剤、(b)非イオン性ポリマー、陽イ
    オン性ポリマー、陰イオン性ポリマー及び両性ポリマー
    からなる群より選ばれる一種又は二種以上の水溶性ポリ
    マー、(c)尿素を含有する洗浄剤組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996000054A1 (de) * 1994-06-27 1996-01-04 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Kosmetische mittel
WO1996034083A1 (en) * 1995-04-28 1996-10-31 Unilever Plc Detergent bars
JP2009532566A (ja) * 2006-04-13 2009-09-10 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー カチオン性ヒドロキシエチルセルロースポリマーを含有する液体洗濯洗剤
WO2012137642A1 (ja) * 2011-04-01 2012-10-11 ライオン株式会社 液体洗浄剤

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