JPH0531019U - 熱検知線 - Google Patents

熱検知線

Info

Publication number
JPH0531019U
JPH0531019U JP7935291U JP7935291U JPH0531019U JP H0531019 U JPH0531019 U JP H0531019U JP 7935291 U JP7935291 U JP 7935291U JP 7935291 U JP7935291 U JP 7935291U JP H0531019 U JPH0531019 U JP H0531019U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
room
copper
piano
insulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7935291U
Other languages
English (en)
Inventor
隆司 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP7935291U priority Critical patent/JPH0531019U/ja
Publication of JPH0531019U publication Critical patent/JPH0531019U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内に張り巡らせ長尺にしても電圧降下を小
さく抑えられ、印加電圧を高くしなくても異常高温の検
出を確実に行えるようにする。 【作用】 室内のあらゆる箇所の異常な温度上昇を事前
に検知するために熱検知線を室内に張り巡らせても、ピ
アノ線の表面に銅を被覆してあるため銅被覆ピアノ線に
印加されている電圧の電圧降下が大きくならない。ま
た、導体が銅を被覆したピアノ線であり、ピアノ線の鋼
線としての性質を備えている。このため室内の温度が異
常に上昇して絶縁体が軟化し、ピアノ線のスプリングア
クションによって2本のピアノ線が融解した絶縁体を押
し退けて互いに接触して短絡することができ、室内の特
定の箇所の異常な温度上昇を事前に検知することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、火災等によって高熱に晒された場合に異常高温を検出する異常高温 検知線に係わり、特に、長尺にしても電圧降下を小さく抑えることのできる熱検 知線に関する。
【0002】
【従来の技術】
近代住宅においては、ユニット工法の発達に伴い、各部屋の間取りがある程度 画一化され、設計施工が容易になっている。また、近年、親子二世帯が同居する 二世帯住宅の普及にともない部屋数が多くなり、建物の総建坪面積は増加する一 方で、かつ各部屋が独立した間取りとなっている。これらの近代住宅は、新建材 が使用されてはいるが全て不燃材が使用されているわけではなく木造を主体とし たものになっている。ところが、これら近代住宅は、オフィスビルなどと異なり 、スプリンクラーが設置されておらず、十分な防災設備が整っていない。
【0003】 特定の箇所における異常な温度上昇は、周辺の物体の変質あるいは周囲の物体 が発火するに至る危険性を伴うことがあり、このような異常な温度上昇を来した 場合には、迅速にその状況の変化を検知し、これらの危険を未然に回避すると共 に、異常箇所に対する急速な修復対策を講ずる必要がある。木造家屋では、一旦 火災が発生すると初期消火の段階で消火できないと建物を全焼してしまうことが 多い。そこで、近年では、異常な温度上昇による火災の発生を防止する意味で、 特定の部屋、あるいは各部屋における異常な温度上昇を事前に検知することが要 求されている。
【0004】 この異常な温度上昇を事前に検知するために従来は、図3(実開昭61−97 28号公報参照)に示す如き熱検知線が用いられている。すなわち、従来の熱検 知線100は、ピアノ線110を導体として用い、このピアノ線110の上に絶 縁体120を被覆した線心を数条(図3では、2本)撚り合わせ、この撚線の上 にポリエステル樹脂で構成されたフィルム130を押さえ巻きとして巻回し、図 示されていないがシースを被覆して形成されている。
【0005】 この熱検知線100は、対撚りした線心間に予め所定電圧を印加しておき、周 囲温度が一定の温度以上になると、絶縁体120が軟化し、ピアノ線110のス プリングアクションにより2本の線心が融解した絶縁体120を押し退けて互い に接触して短絡し、異常高温を感知するようになっている。
【0006】 この熱検知線100は、高温を検知する場所に張り巡らすことにより、その場 所の温度を検知するようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
室内のあらゆる箇所の異常な温度上昇を事前に検知するためには、熱検知線を 室内に張り巡らせる必要があり、室内に張り巡らせると熱検知線の長さが長尺と なる。ところが、従来の熱検知線にあっては、導体としてピアノ線を用いている ため、室内に張り巡らせて布設する熱検知線が長尺になると、ピアノ線に印加し ている電圧の電圧降下が大きくなる。このため、異常温度を検出するに必要な電 流が確保できなくなり、室内の温度が異常に上昇して絶縁体120が軟化し、ピ アノ線110のスプリングアクションによって2本のピアノ線110が融解した 絶縁体120を押し退けて互いに接触して短絡しても、異常高温を感知すること ができないという問題点を有している。
【0008】 本考案は、室内に張り巡らせ長尺にしても電圧降下を小さく抑え、印加電圧を 高くしなくても異常高温の検出を確実に行うことのできる熱検知線を提供するこ とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の熱検知線は、ピアノ線の表面に銅を被覆 して構成した導体の上に絶縁体を被覆してなる線心を複数条撚り合わせ、その上 に合成樹脂テープを巻回して構成したものである。
【0010】 また、上記目的を達成するために、本考案の熱検知線は、ヤング率が11.2 5×103 Kg/mm2 以上の銅合金線を導体とし、該導体の上に絶縁体を被覆 してなる線心を複数条撚り合わせ、その上に合成樹脂テープを巻回して構成した ものである。
【0011】
【作用】
室内のあらゆる箇所の異常な温度上昇を事前に検知するために熱検知線を室内 に張り巡らせても、ピアノ線の表面に銅を被覆してあるため銅被覆ピアノ線に印 加されている電圧の電圧降下が大きくならない。また、導体が銅を被覆したピア ノ線であり、ピアノ線の鋼線としての性質を備えている。このため室内の温度が 異常に上昇して絶縁体が軟化し、ピアノ線のスプリングアクションによって2本 のピアノ線が融解した絶縁体を押し退けて互いに接触して短絡することができ、 室内の特定の箇所の異常な温度上昇を事前に検知することができる。
【0012】 また、ヤング率が11.25×103 Kg/mm2 以上の銅合金線を導体とし て用いると、ヤング率が11.25×103 Kg/mm2 以上であればピアノ線 と同等のスプリングアクションを得ることができる。このため室内の温度が異常 に上昇して絶縁体が軟化し、銅合金線のスプリングアクションによって2本の銅 合金線が融解した絶縁体を押し退けて互いに接触して短絡することができ、室内 の特定の箇所の異常な温度上昇を事前に検知することができる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。 図1には、本考案に係る熱検知線の一実施例が示されている。 図において、1は熱検知線で、室内の至る所に張り巡らせて室内のあらゆる箇 所の異常な温度上昇を事前に検知するためのものである。 2はピアノ線である。このピアノ線2は高級な原料を用い、電気炉または酸性 平炉で溶製した炭素量0.6〜0.95%の高炭素鋼で、最後の線引過程におい て特殊の熱処理(900〜950℃の高温度から約500℃の鉛浴に移した後、 空冷する連続的操作)をした後、ダイスを通して強い冷間引き抜き加工を施して 線にしたものである。
【0014】 3は銅であり、ピアノ線2の上に金属押出機を用いて押し出し被覆したもので ある。このピアノ線2の上に銅3を被覆して構成される導体は、銅被覆鋼線とな っている。 4は絶縁体で、合成樹脂で構成されている。この絶縁体4は、例えば、ポリエ チレンで構成されている。
【0015】 このピアノ線2の上に銅3を押し出し被覆し、さらに、この上に絶縁体4を押 し出し被覆して線心5が構成されている。
【0016】 9は線心で、線心5同様、ピアノ線6の上に銅7を押し出し被覆し、さらに、 この上に絶縁体8を押し出し被覆して構成されている。 この線心5と線心9とは対撚りされている。この対撚線は、芯はピアノ線であ り、ピアノ線の鋼線としての性質を備えている。また、撚線となっているため、 熱検知線1にスプリングアクションを持たせることができる。この線心5と線心 9との間には、所定の電圧(約3V)が印加されている。 10は合成樹脂テープで、撚線を構成している線心5と線心9とを押さえ付け 、スプリングアクションの効果を有効に働かせるためのものである。この合成樹 脂テープ10は、具体的には、ポリエステル樹脂フィルムをテープ状に形成して 構成されている。この合成樹脂テープ10の上に通常は、塩化ビニル樹脂組成物 によって構成されるシースが被覆される(図示されていない)。
【0017】 次に、本実施例の作用について説明する。 まず、室内のあらゆる箇所の異常な温度上昇を事前に検知するために熱検知線 1を室内の隅々に張り巡らせる。このとき線心5と線心9との間には、所定の電 圧(約3V)が印加されている。 いま、室内の特定の箇所の温度が異常に上昇したとする。すると、熱検知線1 の表面が加熱され、一定の温度以上になると、絶縁体4、8が軟化融解し、ピア ノ線2、6のスプリングアクションによって2本のピアノ線2、6が融解した絶 縁体4、8を押し退けてピアノ線2に被覆した銅3とピアノ線6に被覆した銅7 とが互いに接触して短絡する。このピアノ線の上に銅を被覆して構成された銅被 覆鋼線の短絡によって、図示されていない検知機によって室内の特定の箇所の温 度が異常に上昇したことを検知する。
【0018】 図2には、本考案に係る熱検知線の他の実施例が示されている。 図において、20は熱検知線で、室内の至る所に張り巡らせて室内のあらゆる 箇所の異常な温度上昇を事前に検知するためのものである。 21は合金線で、ヤング率が11.25×103 Kg/mm2 以上の特性を有 している。ヤング率が11.25×103 Kg/mm2 以上としたのは、ヤング 率が11.25×103 Kg/mm2 未満では、室内の特定の箇所の温度が異常 に上昇し、熱検知線20の表面が加熱され、絶縁体が軟化融解したときに、スプ リングアクションが生じないからである。そして、この合金線21は、高力銅合 金または高力アルミ合金で構成されている。そして、この合金線21は、一般的 には、従来のアルミ線のものより長尺で使用するため、導電率が20%IACS 以上であることが要求される。
【0019】 22は絶縁体で、合成樹脂で構成されている。この絶縁体4は、例えば、ポリ エチレンで構成されている。 この合金線21の上に絶縁体22を押し出し被覆して線心23が構成されてい る。 26は線心で、線心23同様、合金線24の上に絶縁体25を押し出し被覆し て構成されている。 この線心23と線心26とは対撚りされている。この対撚線は、ヤング率が1 1.25×103 Kg/mm2 以上の合金線を用いているため、熱検知線20に スプリングアクションを持たせることができる。この線心23と線心26との間 には、所定の電圧(約3V)が印加されている。 27は合成樹脂テープで、撚線を構成している線心23と線心26とを押さえ 付け、スプリングアクションの効果を有効に働かせるためのものである。この合 成樹脂テープ27は、具体的には、ポリエステル樹脂フィルムをテープ状に形成 して構成されている。この合成樹脂テープ27の上に通常は、塩化ビニル樹脂組 成物によって構成されるシースが被覆される(図示されていない)。
【0020】 次に、本実施例の作用について説明する。 まず、室内のあらゆる箇所の異常な温度上昇を事前に検知するために熱検知線 20を室内の隅々に張り巡らせる。このとき線心23と線心26との間には、所 定の電圧(約3V)が印加されている。 いま、室内の特定の箇所の温度が異常に上昇したとする。すると、熱検知線2 0の表面が加熱され、一定の温度以上になると、絶縁体22、25が軟化融解し 、合金線21、24のスプリングアクションによって2本の合金線21、24が 融解した絶縁体22、25を押し退けて合金線21、24が互いに接触して短絡 する。この合金線21、24同志の短絡によって、図示されていない検知機によ って室内の特定の箇所の温度が異常に上昇したことを検知する。
【0021】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0022】 請求項1記載の熱検知線においては、室内のあらゆる箇所の異常な温度上昇を 事前に検知するために熱検知線を室内に張り巡らせても、ピアノ線の表面に銅を 被覆してあるため銅被覆ピアノ線に印加されている電圧の電圧降下が大きくなら ない。また、導体が銅を被覆したピアノ線であり、ピアノ線の鋼線としての性質 を備えている。このため室内の温度が異常に上昇して絶縁体が軟化し、ピアノ線 のスプリングアクションによって2本のピアノ線が融解した絶縁体を押し退けて 互いに接触して短絡することができ、室内の特定の箇所の異常な温度上昇を事前 に検知することができる。
【0023】 請求項2記載の熱検知線においては、ヤング率が11.25×103 Kg/m m2 以上の銅合金線を導体として用いると、ヤング率が11.25×103 Kg /mm2 以上であればピアノ線と同等のスプリングアクションを得ることができ る。このため室内の温度が異常に上昇して絶縁体が軟化し、銅合金線のスプリン グアクションによって2本の銅合金線が融解した絶縁体を押し退けて互いに接触 して短絡することができ、室内の特定の箇所の異常な温度上昇を事前に検知する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る熱検知線の実施例を示す断面図で
ある。
【図2】本考案に係る熱検知線の他の実施例を示す断面
図である。
【図3】従来の熱検知線を示す断面図である。
【符号の説明】
1,20……………………………………………熱検知線 2,6………………………………………………ピアノ線 3,7………………………………………………銅 4,8,22,25………………………………絶縁体 5,9,23,26………………………………線心 10,27…………………………………………合成樹脂
テープ 21,24…………………………………………合金線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピアノ線の表面に銅を被覆して構成した
    導体の上に絶縁体を被覆してなる線心を複数条撚り合わ
    せ、その上に合成樹脂テープを巻回してなる熱検知線。
  2. 【請求項2】 ヤング率が11.25×103 Kg/m
    2以上の銅合金線を導体とし、該導体の上に絶縁体を
    被覆してなる線心を複数条撚り合わせ、その上に合成樹
    脂テープを巻回してなる熱検知線。
JP7935291U 1991-10-01 1991-10-01 熱検知線 Pending JPH0531019U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7935291U JPH0531019U (ja) 1991-10-01 1991-10-01 熱検知線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7935291U JPH0531019U (ja) 1991-10-01 1991-10-01 熱検知線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0531019U true JPH0531019U (ja) 1993-04-23

Family

ID=13687515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7935291U Pending JPH0531019U (ja) 1991-10-01 1991-10-01 熱検知線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0531019U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022030555A (ja) * 2020-08-07 2022-02-18 日立金属株式会社 熱検知線及び多心ケーブル

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4512269Y1 (ja) * 1967-03-25 1970-05-29
JPS6361706B2 (ja) * 1982-03-04 1988-11-30

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4512269Y1 (ja) * 1967-03-25 1970-05-29
JPS6361706B2 (ja) * 1982-03-04 1988-11-30

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022030555A (ja) * 2020-08-07 2022-02-18 日立金属株式会社 熱検知線及び多心ケーブル
US11955259B2 (en) 2020-08-07 2024-04-09 Proterial, Ltd. Heat detection line and multi-core cable

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080106365A1 (en) Analog Line-Type Fixed Temperature Fire Detection Cable
JP2009301817A (ja) Lanケーブル
JP3555101B2 (ja) 耐火電線
JP4342443B2 (ja) コード状温度ヒューズと面状温度ヒューズ
JPH0531019U (ja) 熱検知線
CN109461542A (zh) 一种低烟无卤低毒公共安全用防火电缆制造方法
JPH11297128A (ja) 耐火電線
US4877467A (en) Electrically insulated wire
CA1151255A (en) Electrical insulated wire with flexibility and abrasion-resistant layer
CN105139949A (zh) 一种防火防水感温电缆及其制造方法
JP2010027423A (ja) 高速伝送用耐熱ケーブル
JPH0330951Y2 (ja)
CN205016289U (zh) 一种防火防水感温电缆
WO2019114208A1 (zh) 一种低烟无卤耐火软电缆
JPH0239291Y2 (ja)
CN210429390U (zh) 一种消防救援用环保电缆
CN216980147U (zh) 一种高阻燃电缆线
CN208189237U (zh) 一种抗氧化耐磨电线
CN213601678U (zh) 一种阻燃低烟无卤外护套卷筒机柔性电缆
JP4033525B2 (ja) 線状温度ヒューズ
CN211479706U (zh) 一种超高温环境阻燃光伏电缆
CN211125118U (zh) 一种耐火型智能化建筑用电线
JP2010129172A (ja) 線状温度ヒューズ
JPH0539536Y2 (ja)
CN208706272U (zh) 绿色防火安全电线