JPH05309944A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH05309944A
JPH05309944A JP4143724A JP14372492A JPH05309944A JP H05309944 A JPH05309944 A JP H05309944A JP 4143724 A JP4143724 A JP 4143724A JP 14372492 A JP14372492 A JP 14372492A JP H05309944 A JPH05309944 A JP H05309944A
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JP
Japan
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recording material
thermal
epoxy resin
color forming
formula
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JP4143724A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nomura
正治 野村
Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Kenichi Mizoguchi
健一 溝口
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】無色または淡色の電子供与性発色性染料と酸性
物質とからなる発色性記録体において、例えば式(1)
で表されるエポキシ樹脂を含有することを特徴とする感
熱記録材料。 【化1】 【効果】耐熱性、耐湿性での未印字部の地肌カブリが少
なく印字部の発色濃度の低下が少なく、また耐水性およ
び耐可塑剤性および耐光性の良い発色画像を与える感熱
記録材料が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、特
に発色画像の保存安定性、地肌の白色度に優れた感熱記
録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色または淡色の発色性物質と該発色性
物質を熱時発色させうる顕色性物質を利用した感熱記録
材料は特公昭43−4160号、特公昭45ー1403
9号等に発表され広く実用化されている。一般に、感熱
記録材料はロイコ染料とフェノール性物質等の顕色剤を
それぞれ別個に微粒子状に分散化した後、両者を混合
し、これに結合剤、増感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を
添加して塗液となし、紙、フィルム、合成紙等の支持体
に塗布したもので加熱により、ロイコ染料と顕色剤の一
方または両者が溶融、接触して起こる化学反応により発
色記録を得るものであり通常シート状の感熱記録材料が
調製される。このような感熱記録シートの発色のために
はサーマルヘッドを内蔵したサーマルプリンター等が用
いられる。この感熱記録方法は他の記録方法に比較し
て、(1)記録時に騒音が出ない、(2)現像定着等の
必要がない、(3)メンテナンスフリーである、(4)
機械が比較的安価である等の特徴により、ファクシミリ
分野、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリン
ター分野、医療計測用のレコーダー分野、自動券売機分
野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いられている。
【0003】これらの利用分野の中でも小売店、スーパ
ーマーケットなどのPOSシステムの拡大に伴うラベル
類、駅務の自動化システムの乗車券等に使用が増加して
いる。しかしながらそれらの使用法においてはプラスチ
ックシート類との接触や水濡れ等によって発色画像が消
えてしまったり退色してしまうという点が大きな欠点に
なっている。
【0004】かかる欠点を解消する方法として感熱記録
層上に耐薬品性のある樹脂の水性エマルジョンを塗布す
る方法(特開昭54ー128347)、ポリビニルアル
コール等の水溶性高分子化合物を塗布する方法(実開昭
50ー125354)、又耐水性や発色画像の保存性を
高める目的でビスフェノール誘導体を使用する方法(特
開昭57ー195691、特開昭57ー20519
1)、ノボラックエポキシ樹脂を使用する方法(特開平
2−289378)等が提案されているが、充分満足の
いく効果は得られていない。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】本発明の目的は前記し
たような従来技術の欠点を解決することにある。即ち、
発色画像の水濡れやプラスチックフィルム類等との接触
による消色や退色が起こりにくく、高温高湿条件下での
地肌カブリが少なく、高耐水性、高可塑剤性の感熱記録
材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち、本発明は無色または淡色の電子供
与性発色性染料と酸性物質とからなる発色性記録体にお
いて、式(1)および式(2)で表されるエポキシ樹脂
の少なくとも1種以上を含有することを特徴とする感熱
記録材料を提供するものである。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】本発明の感熱記録材料に用いられる式
(1)又は式(2)で表されるエポキシ樹脂は通常感熱
発色層中に含有させるほかに、支持体と感熱発色層との
間に設けた中間層または感熱発色層上に設けた保護層中
等に含有させることも可能である。これにより耐可塑剤
性、耐油性が改善され、しかも地肌カブリを生じない感
熱記録材料が得られる。
【0010】本発明の感熱記録材料においては以下に示
すような(A)発色性化合物、(B)顕色性化合物、
(C)結合剤およびその他必要に応じ充填剤、熱可融性
化合物、界面活性剤等によって感熱発色層が調製され、
式(1)および式(2)で示される化合物は該感熱発色
層中に1ー50重量パーセント好ましくは2ー30重量
パーセント含有せしめられる。
【0011】(A)発色性化合物の例 フルオラン化合物、トリアリールメタン系化合物、スピ
ロピラン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジ
ン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物な
どが挙げられ、その具体例としては例えば次の化合物が
挙げられる。
【0012】フルオラン系化合物;2−アニリノ−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオラン 、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−
アニリノ−3−メチル−6−ジペンチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−エチル−N−イソペンチルアミ
ノ)フルオラン、2−(p−クロロアニリノ)−3−メ
チル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(p−フル
オロアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフル
オラン、2ーアニリノ−3−メチル−6−(p−トルイ
ジノエチルアミノ)フルオラン、2−(p−トルイジ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−(o−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−(o−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミ
ノフルオラン、2−(o−フルオロアニリノ)−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−(o−フルオロアニリ
ノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−ピペリジノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−ピロリジノフルオラン、2−エトキ
シエチルアミノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−クロロ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソブチル−N−
エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−((N−エチル−N−(エトキシプロピル)アミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−エチル−N−ヘキシルアミノ)フルオラン、など、
【0013】トリアリールメタン系化合物;3,3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3、3ービス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−
3−(1,2−ジメチルアミノインドール)−3−イソ
フタリドなど、 スピロピラン系化合物;3ーメチル−3−スピロージナ
フトピラン,−1,3,3−トリメチル−6−ニトロ−
8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベンゾ
ピラン)など、 ジフェニルメタン系化合物;N−ハロフェニル−ロイコ
オーラミンなど、
【0014】チアジン系化合物;ベンゾイルロイコメチ
レンブルーなど、 ラクタム系化合物;ローダミン−B−アニリノラクタム
など、 フルオレン系化合物;3、6ービス(ジメチルアミノ)
フルオレンスピロ(9,3’)−6−’ジメチルアミノ
フタリド、[3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド]、
[3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレン
スピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド]など
が挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしくは混
合して用いられる。
【0015】(B)顕色性化合物の例 α−ナフトール、β−ナフトール、p−オクチルフェノ
ール、4−t−オクチルフェノール、p−t−ブチルフ
ェノール、p−フェニルフェノール、1,1’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、1、1’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’
−チオビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデン
ジフェノール、4,4’−スルホニルジフェノール、
4,4’−スルホニル−ビス(2−アリルフェノー
ル)、2,2’−ビス(2、5−ジブロム−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピリデン
ビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4−クロロフェノール)、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル等のフェノール性化合物、p−ヒドロ
キシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチ
ル、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−
α−メチルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘
導体、芳香族カルボン酸又はその多価金属塩等が挙げら
れる。
【0016】(C)結合剤の例 メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビ
ニルアルコール(PVA)、カルボキシ基変性ポリビニ
ルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラ
チンの水溶液、イソプレンゴム、スチレン/無水マレイ
ン酸共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレ
ン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性の
もの或はポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重
合体、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウ
レタン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カル
ボキシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体,ス
チレン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、コロイダ
ルシリカとアクリル樹脂の複合体粒子等の水溶性エマル
ジョン等が用いられる。
【0017】その他の添加剤の例 充填剤の例としては炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タ
ルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ポリ
スチレン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂等がある。
【0018】熱可融性化合物としては、動植物性ワック
ス、ポリエチレンワックス、合成ワックスなどのワック
ス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属
塩、芳香族アミンのアセチル化物、芳香族エーテル化合
物、芳香族スルホン酸エステル、ビフェニル誘導体等常
温で固体であり約80℃以上の融点を有するものを使用
することができる。
【0019】これらの化合物の具体例としては、カプロ
ン酸アミド、カプリン酸アミド、パルミチン酸アミド、
ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルシン酸ア
ミド、リノール酸アミド、N−メチルステアリン酸アミ
ド、ステアリン酸アニリド、N−メチルオレイン酸アミ
ド、ベンズアニリド、リノール酸アニリド、N−エチル
カプリン酸アミド、N−ブチルラウリン酸アミド、N−
オクタデシルアセトアミド、N−オレインアセトアミ
ド、N−オレインベンズアミド、N−ステアリルシクロ
ヘキシルアミド、エルカ酸アミド、メチロールベヘン酸
アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチレンビス
ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、p−アセトトルイジド、ポリエチレングリコール、
1ーベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナ
フタレン、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステ
ル、1,2−ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキ
シブタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、
1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、1
−フェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、
1−フェノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタ
ン、1−(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メトキ
シフェノキシ)エタン、テレフタル酸ジベンジルエステ
ル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メ
チルベンジル)エステル、p−ベンジルオキシ安息香酸
ベンジルエステル、p−ベンジルビフェニル、m−ター
フェニル、1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−
3−オキサ−ペンタン、1,4−ビス(2ービニルオキ
シエトキシ)ベンゼン、p−ビフェニル−p−トリルエ
ーテル、ベンジル−p−メチルチオフェノール、フェニ
ルメシチレンスルフォナート、4−メチルフェニルメシ
チレンスルホナート等の化合物が例示される。
【0020】その他ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸アルミニウム等の滑剤、各種の
界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等が必要に応じて加
えられる。
【0021】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、顕色性化合物、式(1)およ
び式(2)で表されるエポキシ樹脂をそれぞれ別々に結
合剤あるいは必要に応じてその他の添加剤と共にボール
ミル、アトライター、サンドミルなどの分散機にて粉
砕、分散した後(式(1)のエポキシ樹脂は発色性化合
物又は顕色性化合物と予め混合して分散化をおこなって
もよい)混合して感熱発色層塗布液を調製し、紙、プラ
スチックシート、合成紙等の支持体上に通常乾燥時の重
量で1〜20g/m2 になるようにバーコーター,プレ
ードコーター等により塗布(発色性化合物と顕色性化合
物の比は通常乾燥重量比で1:1〜1:10である)乾
燥して本発明の感熱記録材料を得る。
【0022】又、必要に応じて感熱発色層と支持体との
間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバーコート層
を設けてもよい。式(1)及び/又は式(2)のエポキ
シ樹脂を含有する本発明の感熱記録材料は、従来公知の
ものに比べ発色画像の保存性が殊に優れている。
【0023】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明するが
本発明がこれらの例に限定されるものではない。実施例
中「部」は重量部を示す。
【0024】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて30分
間粉砕してそれぞれ[A]液、[B]液、および[C]
液を調製した。 [A]液: 2−アニリノ−3−メチル−6− 25部 ジブチルアミノフルオラン 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液: ビスフエノールA 8部 4−メチルフェニルメシチレンスルフォナート 8部 炭酸カルシウム 13.5部 カルボキシル化SBラテックス(50%) 7部 25%PVA水溶液 5部 水 58.5部 [C]液: 式(1)のエポキシ樹脂 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 ここで使用した式(1)のエポキシ樹脂は下記式で表さ
れる、エポキシ当量が277である軟化点102℃のエ
ポキシ樹脂である。
【0025】
【化5】
【0026】次いで上記[A]液:[B]液:[C]液
=6部:74部:20部の割合で混合して感熱発色層塗
布液を調製し、坪量50g/m2 の上質紙上に液量が3
0g/m2 となるように塗布、乾燥し、感熱発色層を設
けた。更に該感熱発色層上に10%PVA水溶液を乾燥
後の塗布量が3g/m2 となるように塗布乾燥して本発
明の感熱記録材料を得た。
【0027】実施例2 実施例1で[A]液の代わりに下記粉砕組成の[D]液 [D]液:2−o−フルオロアニリノ−6− 25部 ジブチルアミノフルオラン 25%PVA水溶液 20部 水 55部 を用い[D]液:[B]液:[C]液:水=6部:74
部:10部:10部の割合で混合して感熱発色層塗布液
を調製し、坪量50g/m2 の上質紙上に液量が30g
/m2 となるように塗布、乾燥し、感熱発色層を設け
た。更に該感熱発色層上に10%PVA水溶液を乾燥後
の塗布量が3g/m2 となるように塗布乾燥して本発明
の感熱記録材料を得た。
【0028】実施例3 実施例1で[C]液の式(1)のエポキシ樹脂の代わり
に式(2)のエポキシ樹脂を使用して実施例1と同様に
本発明の感熱記録材料を得た。式(2)のエポキシ樹脂
は下記式で表される、エポキシ当量が370である軟化
点112℃のエポキシ樹脂である。
【0029】
【化6】
【0030】実施例4 実施例1の(B)液中のビスフェノールAの代わりに
4,4’−スルホニルビス(2−アリルフェノール)を
用いた以外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録材
料を得た。
【0031】実施例5 実施例1の(B)液中のビスフェノールAの代わりに4
−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホ
ンを用いた以外は実施例1と同様にして本発明の感熱記
録材料を得た。
【0032】実施例6 実施例1の(B)液中のビスフェノールAの代わりにビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルを用いた以
外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得
た。
【0033】実施例7 実施例1の(A)液中の2−アニリノ−3−メチル−6
−ジブチルアミノフルオランの代わりに2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−エチル−N−イソペンチルアミ
ノ)フルオランを用いた以外は実施例1と同様にして本
発明の感熱記録材料を得た。
【0034】実施例8 実施例1の(B)液中の4ーメチルフェニルメシチレン
スルホナートの代わりにメチロールステアリン酸アミド
を用いた以外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録
材料を得た。
【0035】実施例9 実施例1の(B)液中の4ーメチルフェニルメシチレン
スルホナートの代わりにp−ベンジルビフェニルを用い
た以外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を
得た。
【0036】比較例1 実施例1において[C]液を使用しない以外は、実施例
1と同様にして感熱記録材料を得た。
【0037】比較例2 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No. 1の代わりに
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株);商品名 EOCN−104S、軟化点94℃)
を用いて実施例1と同様にして感熱記録材料を得た。
【0038】比較例3 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No. 1の代わりに
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(チバガイギー
社;商品名 ECN−299、軟化点97度)を用いて
実施例1と同様にして感熱記録材料を得た。
【0039】以上の様にして得た本発明の感熱記録材料
並びに比較用の感熱記録材料を用いて下記の品質評価試
験を実施した。
【0040】 表1 品質性能試験結果 地肌1) 発色濃度2) 耐熱性3) 耐水性4) 地肌部 画像部 画像部 実施例1 0.06 1.31 0.07 1.31 1.05 実施例2 0.05 1.27 0.06 1.27 1.05 実施例3 0.05 1.27 0.05 1.27 1.06 実施例4 0.06 1.38 0.07 1.38 1.35 実施例5 0.05 1.40 0.06 1.40 1.34 実施例6 0.05 1.36 0.06 1.36 1.29 実施例7 0.06 1.39 0.07 1.39 1.20 実施例8 0.06 1.35 0.07 1.35 1.20 実施例9 0.06 1.31 0.07 1.31 1.06 比較例1 0.06 1.36 0.07 1.22 0.68 比較例2 0.08 1.26 0.25 1.26 0.88 比較例3 0.08 1.25 0.22 1.25 0.88
【0041】 表2 品質性能試験結果 耐湿性5) 耐可塑剤6) 耐光性7) 地肌部 画像部 画像部 地肌部 画像部 実施例1 0.07 1.31 1.28 △ △ 実施例2 0.06 1.27 1.27 △ △ 実施例3 0.06 1.27 1.27 △ △ 実施例4 0.07 1.38 1.38 △ △ 実施例5 0.06 1.40 1.38 △ △ 実施例6 0.06 1.36 1.33 △ △ 実施例7 0.07 1.39 1.35 △ △ 実施例8 0.07 1.35 1.28 △ △ 実施例9 0.07 1.31 1.27 △ △ 比較例1 0.07 1.29 0.95 △ △ 比較例2 0.20 1.23 1.20 × ×× 比較例3 0.15 1.23 1.18 × ××
【0042】上記表において各試験は次のようにして実
施した。 1)地肌 試料の未発色部をマクベス反射濃度計
RD−914型で測定した値(反射濃度)。 2)画像濃度 石田衡器(株)製サーマルプリンター
(D−805P)で試料を印字した濃度をマクベス反射
濃度計RD−914型で測定した値。
【0043】3)耐熱性 未印字部及び上記サーマ
ルテストプリンターで印字した試料を60℃の恒温器中
に24時間放置した後の各々の濃度を上記マクベス反射
濃度計で測定した値。 4)耐水性 上記サーマルテストプリンターで印字
した試料を室温で水道水に2時間浸漬後風乾して、上記
マクベス反射濃度計で測定した値。
【0044】5)耐湿性 未印字部及び上記サーマ
ルテストプリンターで印字した試料を40℃、相対湿度
90%の恒温恒湿器中に24時間放置した後の各々の濃
度を上記マクベス反射濃度計で測定した値。 6)耐可塑剤性 上記サーマルテストプリンターで印字
した試料をPVCラップフィルムで両面よりサンドイッ
チし30g/cm2 の加重下25℃で24時間放置した
後の印字部を上記マクベス反射濃度計で測定した値。
【0045】7)耐光性 未印字部及び上記サーマ
ルテストプリンターで印字した試料を蛍光灯を用いて1
万ルックスの照度下100時間照射した後の各々の試料
の変色および退色を視覚で判定した。 ○印 変色および退色がほとんど認められないもの。 △印 変色または退色が少し認められるもの。 ×印 変色および退色がはっきり認められるもの。 ××印 変色および退色が著しいもの。
【0046】表1、表2から明かなように本発明の感熱
記録材料は耐熱性、耐湿性での未印字部の地肌カブリが
少なく印字部の発色濃度の低下も少ない。また耐水性お
よび耐可塑剤性および耐光性の良い発色画像を与える。
【0047】
【発明の効果】耐熱性、耐湿性での未印字部の地肌カブ
リが少なく、又印字部の発色濃度の低下も少ない感熱記
録材料が得られた。又本発明の感熱記録材料は耐水性、
耐可塑剤性、耐光性にすぐれた発色画像を与える。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無色または淡色の電子供与性発色性染料と
    酸性物質とからなる発色性記録体において、式(1)お
    よび式(2)で表されるエポキシ樹脂の少なくとも1種
    以上を含有することを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 【化2】
JP4143724A 1992-05-11 1992-05-11 感熱記録材料 Pending JPH05309944A (ja)

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