JPH0624139A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH0624139A
JPH0624139A JP4206273A JP20627392A JPH0624139A JP H0624139 A JPH0624139 A JP H0624139A JP 4206273 A JP4206273 A JP 4206273A JP 20627392 A JP20627392 A JP 20627392A JP H0624139 A JPH0624139 A JP H0624139A
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JP
Japan
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chemical
halogen
group
alkyl
formula
Prior art date
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JP4206273A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nomura
正治 野村
Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Kenichi Mizoguchi
健一 溝口
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】無色または淡色の電子供与性発色性染料と酸性
物質とからなる発色性記録体において、例えば式(1)
で表されるエポキシ樹脂を含有することを特徴とする感
熱記録材料。 【化1】 【効果】耐熱性、耐湿性での未印字部の地肌カブリが少
なく印字部の発色濃度の低下が少なく、また耐水性およ
び耐可塑剤性および耐光性の良い発色画像を与える感熱
記録材料が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、特
に発色画像の保存安定性に優れた感熱記録材料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】無色または淡色の発色性物質と該発色性
物質を熱時発色させうる顕色性物質を利用した感熱記録
材料は特公昭43−4160号、特公昭45ー1403
9号等に発表され広く実用化されている。一般に、感熱
記録材料はロイコ染料とフェノール性物質等の顕色剤を
それぞれ別個に微粒子状に分散化した後、両者を混合
し、これに結合剤、増感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を
添加して塗液となし、紙、フィルム、合成紙等の支持体
に塗布したもので加熱により、ロイコ染料と顕色剤の一
方または両者が溶融、接触して起こる化学反応により発
色記録を得るものであり通常シート状の感熱記録材料が
調製される。このような感熱記録シートの発色のために
はサーマルヘッドを内臓したサーマルプリンター等が用
いられる。この感熱記録方法は他の記録方法に比較し
て、(1)記録時に騒音が出ない、(2)現像定着等の
必要がない、(3)メンテナンスフリーである、(4)
機械が比較的安価である等の特徴により、ファクシミリ
分野、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリン
ター分野、医療計測用のレコーダー分野、自動券売機分
野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いられている。
【0003】これらの利用分野の中でも小売店、スーパ
ーマーケットなどのPOSシステムの拡大に伴うラベル
類、駅務の自動化システムの乗車券等に使用が増加して
いる。しかしながらそれらの使用法においてはプラスチ
ックシート類との接触や水濡れ等によって発色画像が消
えてしまったり退色してしまうという点が大きな欠点に
なっている。
【0004】かかる欠点を解消する方法として感熱記録
層上に耐薬品性のある樹脂の水性エマルジョンを塗布す
る方法(特開昭54ー128347)、ポリビニルアル
コール等の水溶性高分子化合物を塗布する方法(実開昭
50ー125354)、又耐水性や発色画像の保存性を
高める目的でビスフェノール誘導体を使用する方法(特
開昭57ー195691、特開昭57ー20519
1)、ノボラックエポキシ樹脂を使用する方法(特開平
2−289378)等が提案されているが、充分満足の
いく効果は得られていない。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】本発明の目的は前記し
たような従来技術の欠点を解決することにある。即ち、
発色画像の水濡れやプラスチックフィルム類等との接触
による消色や退色が起こりにくく、高温、高湿時での地
肌カブリが少なく、高耐水性、高可塑剤性の感熱記録材
料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち、本発明は無色または淡色の電子供
与性発色性染料と酸性物質とからなる発色性記録体にお
いて、式(1)、式(2)または式(3)で表されるエ
ポキシ樹脂の少なくとも1種以上を含有することを特徴
とする感熱記録材料を提供するものである。
【0007】
【化11】
【0008】
【化12】
【0009】
【化13】
【0010】(式(1)〜(3)中R1 及びR2 は同一
もしくは異なり、式(a)、(b)、(c)、(d)又
は(e)
【化14】
【0011】
【化15】
【0012】
【化16】
【0013】
【化17】
【0014】
【化18】
【0015】であり、Aはアルキレン、シクロアルキレ
ン、ハロゲン、シクロアルキル、アリールで置換された
アルキレン、
【0016】
【化19】
【0017】又は
【0018】
【化20】
【0019】であり、X1 〜X42はそれぞれ独立して水
素原子、アルキル基またはハロゲンである。R3 〜R5
はアルキル基、ハロゲンで置換されたアルキル基、アリ
ール基、アルキルまたはハロゲンで置換されたアリール
基またはシクロアルキル基、アルキルまたはハロゲンで
置換されたナフチル基、アルキルまたはハロゲンで置換
されたビフェニル基を示す。またMはグリシジル基また
は水素原子である。またnは1以上の整数である。但し
Mは少なくとも1個がグリシジル基である。本発明のエ
ポキシ樹脂は例えば式(5)で表されるエポキシ樹脂の
アルコール性水酸基とエピクロルヒドリンとの反応をジ
メチルスルホキシドまたは4級アンモニウム塩または
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとアルカリ金
属水酸化物の存在下に行うことにより得られる。
【0020】
【化21】
【0021】(式中R1 、R2 およびnは前記式(1)
〜(3)に於けるのと同じ意味を表す。) 本発明において式(1)〜(3)で表されるエポキシ樹
脂としては、例えば式(1)におけるR1 およびR2
【0022】
【化22】
【0023】で表されるものとしては、例えば
【0024】
【化23】
【0025】
【化24】
【0026】
【化25】
【0027】
【化26】
【0028】
【化27】
【0029】
【化28】
【0030】で表されるものとしては、例えば
【0031】
【化29】
【0032】
【化30】
【0033】で表されるものとしては、例えば
【0034】
【化31】
【0035】
【化32】
【0036】
【化33】
【0037】
【化34】
【0038】
【化35】
【0039】
【化36】
【0040】
【化37】
【0041】
【化38】
【0042】式(d)
【0043】
【化39】
【0044】で表されるものとしては、例えば
【0045】
【化40】
【0046】式(e)
【0047】
【化41】
【0048】で表されるものとしては、例えば
【0049】
【化42】
【0050】
【化43】
【0051】などが挙げられるがこれらに限定されるも
のではない。またR3 ,R4 およびR5 としては、例え
【0052】
【化44】
【0053】
【化45】
【0054】
【化46】
【0055】
【化47】
【0056】
【化48】
【0057】
【化49】
【0058】
【化50】
【0059】
【化51】
【0060】
【化52】
【0061】
【化53】
【0062】
【化54】
【0063】
【化55】
【0064】
【化56】
【0065】
【化57】
【0066】であるものなどが挙げられるがこれらに限
定されるものでない。また式(1)〜(3)におけるR
1 、R2 、R3 、R4 、R5 は別々のものを含んでも良
い。
【0067】式(1)〜(3)におけるnは1以上であ
るが好ましくは1〜13、特に好ましくは1〜6であ
る。13を越えるとエポキシ樹脂の軟化点が高くなり保
存性改良効果が低下する場合がある。また軟化点が低す
ぎると感熱記録紙の白色度が低下する場合がある。好ま
しい軟化点は60〜150℃、とくに好ましくは80〜
120℃に軟化点を有するエポキシ樹脂である。
【0068】本発明においてエポキシ樹脂は通常感熱発
色層中に含有させるほかに、支持体と感熱発色層との間
に設けた中間層または感熱発色層上に設けた保護層中等
に含有させることも可能である。これにより耐可塑剤
性、耐油性が改善され、しかも地肌カブリを生じない感
熱記録紙が得られる。
【0069】本発明の感熱記録材料においては以下に示
すような(A)発色性化合物、(B)顕色性化合物、
(C)結合剤およびその他必要に応じ充填剤、熱可融性
化合物、界面活性剤等によって感熱発色層が調製され、
式(1)〜(3)で示される化合物は該感熱発色層中に
1ー50重量パーセント好ましくは2ー30重量パーセ
ント含有せしめられる。
【0070】(A)発色性化合物の例 フルオラン化合物、トリアリールメタン系化合物、スピ
ロピラン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジ
ン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物な
どが挙げられ、その具体例としては例えば次の化合物が
挙げられる。
【0071】フルオラン系化合物;2−アニリノ−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオラン 、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−
アニリノ−3−メチル−6−ジペンチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−エチル−N−イソペンチルアミ
ノ)フルオラン、2−(p−クロロアニリノ)−3−メ
チル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(p−フル
オロアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフル
オラン、2ーアニリノ−3−メチル−6−(p−トルイ
ジノエチルアミノ)フルオラン、2−(p−トルイジ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−(o−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−(o−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミ
ノフルオラン、2−(o−フルオロアニリノ)−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−(o−フルオロアニリ
ノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−ピペリジノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−ピロリジノフルオラン、2−エトキ
シエチルアミノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−クロロ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソブチル−N−
エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6(N−エチル−(N−3−エトキシプロピル)アミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−エチル−N−ヘキシルアミノ)フルオランなど、
【0072】トリアリールメタン系化合物;3,3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3、3ービス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−
3−(1,2−ジメチルアミノインドール)−3−イソ
フタリドなど、 スピロピラン系化合物;3ーメチル−3−スピロージナ
フトピラン,−1,3,3−トリメチル−6−ニトロ−
8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベンゾ
ピラン)など、 ジフェニルメタン系化合物;N−ハロフェニル−ロイコ
オーラミンなど、
【0073】チアジン系化合物;ベンゾイルロイコメチ
レンブルーなど、 ラクタム系化合物;ローダミン−B−アニリノラクタム
など、 フルオレン系化合物;3、6ービス(ジメチルアミノ)
フルオレンスピロ(9,3’)−6−’ジメチルアミノ
フタリド、[3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド]、
[3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレン
スピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド]など
が挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしくは混
合して用いられる。
【0074】(B)顕色性化合物の例 α−ナフトール、β−ナフトール、p−オクチルフェノ
ール、4−t−オクチルフェノール、p−t−ブチルフ
ェノール、p−フェニルフェノール、1,1’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、1、1’−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’
−チオビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデン
ジフェノール、4,4’−スルホニルジフェノール、
4,4’−スルホニル−ビス(2−アリルフェノー
ル)、2,2’−ビス(2、5−ジブロム−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピリデン
ビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4−クロロフェノール)、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル等のフェノール性化合物、p−ヒドロ
キシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチ
ル、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−
α−メチルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘
導体、芳香族カルボン酸又はその多価金属塩等が挙げら
れる。
【0075】(C)結合剤の例 メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビ
ニルアルコール(PVA)、カルボキシ基変性ポリビニ
ルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラ
チン、水溶液 イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸共重合体の
アルカリ塩、いそ(又はジイソ)ブチレン/無水マレイ
ン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの或はポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリスチ
レン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタン、スチレ
ン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボキシル化スチ
レン/ブタジエン(SB)共重合体,スチレン/ブタジ
エン/アクリル酸系共重合体、コロイダルシリカとアク
リル樹脂の複合体粒子等の水溶性エマルジョン等が用い
られる。
【0076】その他の添加剤の例 充填剤の例としては炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タ
ルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ポリ
スチレン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂等がある。
【0077】熱可融性化合物としては、動植物性ワック
ス、ポリエチレンワックス、合成ワックスなどのワック
ス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金属
塩、芳香族アミンのアセチル化物、芳香族エーテル化合
物、ビフェニル誘導体等常温で固体であり約80℃以上
の融点を有するものが挙げられる。その他ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニ
ウム等の滑剤、各種の界面活性剤、消泡剤等が必要に応
じて加えられる。
【0078】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、顕色性化合物、式(1)〜
(3)で表される化合物をそれぞれ別々に結合剤あるい
は必要に応じてその他の添加剤と共にボールミル、アト
ライター、サンドミルなどの分散機にて粉砕、分散した
後(式(1)〜(3)の化合物は発色性化合物又は顕色
性化合物と予め混合して分散化をおこなってもよい)混
合して感熱発色層塗布液を調製し紙、プラスチックシー
ト、合成紙等の支持体上に通常乾燥時の重量で1〜20
g/m2 になるようにバーコーター,プレードコーター
等により塗布(発色性化合物と顕色性化合物の比は通常
乾燥重量比で1:1〜1:10である)乾燥して本発明
の感熱記録材料を得る。
【0079】又、必要に応じて感熱発色層と支持体との
間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバーコート層
を設けてもよい。式(1)〜(3)の化合物を含有する
本発明の感熱記録材料は、従来公知のものに比べ発色画
像の保存性が優れている。
【0080】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明するが
本発明がこれらの例に限定されるものではない。実施例
中「部」は重量部を示す。
【0081】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて30分
間粉砕してそれぞれ[A]液、[B]液、および[C]
液を調製した。 [A]液: 2−アニリノ−3−メチル−6− 25部 ジブチルアミノフルオラン 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液: ビスフエノールA 8部 4−メチルフェニルメシチレンスルフォナート 8部 炭酸カルシウム 13.5部 カルボキシル化SBラテックス(50%) 7部 25%PVA水溶液 5部 水 58.5部 [C]液: エポキシ樹脂No1. 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 ここで使用したエポキシ樹脂No1.は式(1)のR1
およびR2
【0082】
【化58】
【0083】であり式(1)の平均のnが5.2でMの
うち2.6個がグリシジル基である軟化点90℃のエポ
キシ樹脂である。
【0084】次いで上記[A]液:[B]液:[C]液
=6部:74部:20部の割合で混合して感熱発色層塗
布液を調製し、坪量50g/m2 の上質紙上に液量が3
0g/m2 となるように塗布、乾燥し、感熱発色層を設
けた。更に該感熱発色層上に10%PVA水溶液を乾燥
後の塗布量が3g/m2 となるように塗布乾燥して本発
明の感熱記録材料を得た。
【0085】実施例2 実施例1で[A]液の代わりに下記粉砕組成の[D]液 [D]液:2−o−フルオロアニリノ−6− 25部 ジブチルアミノフルオラン 25%PVA水溶液 20部 水 55部 を用い[D]液:[B]液:[C]液:水=6部:74
部:10部:10部の割合で混合して感熱発色層塗布液
を調製し、坪量50g/m2 の上質紙上に液量が30g
/m2 となるように塗布、乾燥し、感熱発色層を設け
た。更に該感熱発色層上に10%PVA水溶液を乾燥後
の塗布量が3g/m2 となるように塗布乾燥して本発明
の感熱記録材料を得た。
【0086】実施例3 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No2.を使用して実施例1と同様に本発
明の感熱記録材料を得た。エポキシ樹脂No2.は式
(1)のR1 およびR2
【0087】
【化59】
【0088】と
【0089】
【化60】
【0090】との混合物で、式(1)の平均のnが2.
5でMのうち1.2個がグリシジル基である軟化点80
℃のエポキシ樹脂である。
【0091】実施例4 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No3.を使用して実施例1と同様に本発
明の感熱記録材料を得た。エポキシ樹脂No3.は式
(1)のR1 およびR2
【0092】
【化61】
【0093】であり式(1)の平均のnが2.1でMは
全部がグリシジル基である軟化点148℃のエポキシ樹
脂である。
【0094】実施例5 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No4.を使用して実施例1と同様に本発
明の感熱記録材料を得た。No4.は式(1)のR1
よびR2
【0095】
【化62】
【0096】であり式(1)の平均のnが3.2でMの
うち1.6個がグリシジル基である軟化点98℃のエポ
キシ樹脂である。
【0097】実施例6 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No5.を使用して実施例1と同様に本発
明の感熱材料を得た。No5.は式(1)のR1 および
2
【0098】
【化63】
【0099】であり式(1)の平均のnが2.2でMの
うち1.1個がグリシジル基である軟化点89℃のエポ
キシ樹脂である。
【0100】実施例7 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No6.を使用して実施例1と同様に本発
明の感熱記録材料を得た。No6.は式(2)のR1
よびR2
【0101】
【化64】
【0102】
【化65】
【0103】との混合物でありR3 およびR4
【0104】
【化66】
【0105】であり式(2)の平均のnが2.8でMは
全部がグリシジル基である軟化点102℃のエポキシ樹
脂である。
【0106】実施例8 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No7.を使用して実施例1と同様に本発
明の感熱記録材料を得た。No7.は式(2)のR1
よびR2
【0107】
【化67】
【0108】であり,R3 およびR4
【0109】
【化68】
【0110】であり式(2)の平均のnが7.4でMは
全部がグリシジル基である軟化点104℃のエポキシ樹
脂である。
【0111】実施例9 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No8.を使用して実施例1と同様に本発
明の感熱記録材料を得た。No8.は式(3)のR1
よびR2
【0112】
【化69】
【0113】と
【0114】
【化70】
【0115】との混合物でありR5
【0116】
【化71】
【0117】であり式(3)の平均のnが1.5でMの
うち1.2個がグリシジル基である軟化点78℃のエポ
キシ樹脂である。
【0118】実施例10 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No9.を使用して実施例1と同様に本発
明の感熱記録材料を得た。No9.は式(3)のR1
よびR2
【0119】
【化72】
【0120】と
【0121】
【化73】
【0122】との混合物でありR5
【0123】
【化74】
【0124】であり式(3)の平均のnが3.1でMは
全部がグリシジル基である軟化点99℃のエポキシ樹脂
である。
【0125】実施例11 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No10.を使用して実施例1と同様に本
発明の感熱記録材料を得た。No10.は式(1)のR
1 およびR2
【0126】
【化75】
【0127】であり式(1)の平均のnが2.1でMの
うち1.1個がグリシジル基である軟化点81℃のエポ
キシ樹脂である。
【0128】実施例12 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No11.を使用して実施例1と同様に本
発明の感熱記録材料を得た。No11.は式(1)のR
1 およびR2
【0129】
【化76】
【0130】であり式(1)の平均のnが3.3でMの
うち1.7個がグリシジル基である軟化点77℃のエポ
キシ樹脂である。
【0131】実施例13 実施例1の(B)液中のビスフェノールAの代わりに、
4,4’−スルホニル−ビス(2−アリルフェノール)
を用いた以外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録
材料を得た。
【0132】実施例14 実施例1の(B)液中のビスフェノールAの代わりに、
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホンを用いた以外は実施例1と同様にして本発明の感熱
記録材料を得た。
【0133】実施例15 実施例1の(B)液中のビスフェノールAの代わりに、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエステル
を用いた以外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録
材料を得た。
【0134】実施例16 実施例1の(A)液中の2−アニリノ−3−メチル−6
−ジブチルアミノフルオランの代わりに2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−エチル−N−イソペンチルアミ
ノ)フルオランを用いた以外は実施例1と同様にして本
発明の感熱記録材料を得た。
【0135】比較例1 実施例1において[C]液を使用しない以外は、実施例
1と同様にして感熱記録材料を得た。
【0136】比較例2 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1の代わりにク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬(株)
製;商品名 EOCN−104S(軟化点94℃))を
用いて実施例1と同様に感熱記録材料を得た。
【0137】比較例3 実施例1で[C]液のエポキシ樹脂No1の代わりにク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂(チバ・ガイギー社
製;商品名 ECN−299(軟化点97度))を用い
て実施例1と同様に感熱記録材料を得た。
【0138】以上の様にして得た本発明の感熱記録材料
並びに比較用の感熱記録材料を用いて下記の品質評価試
験を実施した。
【0139】 表1 品質性能試験結果 地肌1) 発色濃度2) 耐熱性3) 耐水性4) 地肌部 画像部 画像部 実施例1 0.06 1.31 0.07 1.31 1.05 実施例2 0.06 1.28 0.07 1.28 1.02 実施例3 0.06 1.33 0.07 1.33 1.06 実施例4 0.05 1.29 0.06 1.29 1.03 実施例5 0.06 1.31 0.06 1.31 1.05 実施例6 0.06 1.31 0.07 1.31 1.05 実施例7 0.06 1.31 0.06 1.31 1.05 実施例8 0.06 1.31 0.06 1.31 1.05 実施例9 0.06 1.35 0.07 1.35 1.08 実施例10 0.06 1.32 0.07 1.32 1.06 実施例11 0.06 1.35 0.07 1.35 1.08 実施例12 0.06 1.35 0.07 1.35 1.08 実施例13 0.06 1.42 0.07 1.41 1.35 実施例14 0.05 1.45 0.06 1.45 1.31 実施例15 0.05 1.35 0.06 1.35 1.28 実施例16 0.06 1.40 0.07 1.40 1.19 比較例1 0.06 1.36 0.07 1.22 0.68 比較例2 0.08 1.26 0.25 1.26 0.88 比較例3 0.08 1.25 0.22 1.25 0.88
【0140】 表2 品質性能試験結果 耐湿性5) 耐可塑剤6) 耐光性7) 地肌部 画像部 画像部 地肌部 画像部 実施例1 0.07 1.31 1.28 △ △ 実施例2 0.07 1.28 1.25 △ △ 実施例3 0.07 1.33 1.30 △ △ 実施例4 0.06 1.29 1.26 △ △ 実施例5 0.06 1.31 1.28 △ △ 実施例6 0.07 1.31 1.28 △ △ 実施例7 0.06 1.31 1.28 △ △ 実施例8 0.06 1.31 1.28 △ △ 実施例9 0.07 1.35 1.32 △ △ 実施例10 0.07 1.32 1.29 △ △ 実施例11 0.07 1.35 1.32 ○ ○ 実施例12 0.07 1.35 1.32 △ △ 実施例13 0.07 1.41 1.41 △ △ 実施例14 0.06 1.45 1.42 △ △ 実施例15 0.06 1.35 1.32 △ △ 実施例16 0.07 1.40 1.37 △ △ 比較例1 0.06 1.29 0.95 △ △ 比較例2 0.20 1.23 1.20 × ×× 比較例3 0.15 1.23 1.18 × ××
【0141】1)地肌 試料の未発色部をマクベ
ス反射濃度計RD−914型で測定した値(反射濃
度)。 2)画像濃度 石田衡器(株)製サーマルプリンター
(D−805P)で試料を印字した濃度をマクベス反射
濃度計RD−914型で測定した値。 3)耐熱性 未印字部及び上記サーマルテストプリ
ンターで印字した試料を60℃の恒温器中に24時間放
置した後の各々の濃度を上記マクベス反射濃度計で測定
した値。
【0142】4)耐水性 上記サーマルテストプリ
ンターで印字した試料を室温で水道水に2時間浸漬後風
乾して、上記マクベス反射濃度計で測定した値。 5)耐湿性 未印字部及び上記サーマルテストプリ
ンターで印字した試料を40℃、相対湿度90%の恒温
恒湿器中に24時間放置した後の各々の濃度を上記マク
ベス反射濃度計で測定した値。 6)耐可塑剤性 上記サーマルテストプリンターで印字
した試料をPVCラップフィルムで両面よりサンドイッ
チし30g/cm2 の加重下25℃で24時間放置した
後の印字部を上記マクベス反射濃度計で測定した値。
【0143】7)耐光性 未印字部及び上記サーマ
ルテストプリンターで印字した試料を蛍光灯を用いて1
万ルックスの照度下100時間照射した後の各々の試料
の変色および退色を視覚で判定した。 ○印 変色および退色がほとんど認められないもの。 △印 変色または退色が少し認められるもの。 ×印 変色および退色がはっきり認められるもの。
【0144】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は耐熱性、耐湿性
での未印字部の地肌カブリが少なく印字部の発色濃度の
低下も少ない。また耐水性および耐可塑剤性および耐光
性の良い発色画像を与える。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無色または淡色の電子供与性発色性染料と
    酸性物質とからなる発色性記録体において、式(1)、
    式(2)または式(3)で表されるエポキシ樹脂の少な
    くとも1種以上を含有することを特徴とする感熱記録材
    料。 【化1】 【化2】 【化3】 (式(1)〜(3)中R1 及びR2 は同一もしくは異な
    り、式(a)、(b)、(c)、(d)又は(e) 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】 であり、Aはアルキレン、シクロアルキレン、ハロゲ
    ン、シクロアルキル、アリールで置換されたアルキレ
    ン、 【化9】 又は 【化10】 であり、X1 〜X42はそれぞれ独立して水素原子、アル
    キル基またはハロゲンである。R3 〜R5 はアルキル
    基、ハロゲンで置換されたアルキル基、アリール基、ア
    ルキルまたはハロゲンで置換されたアリール基またはシ
    クロアルキル基、アルキルまたはハロゲンで置換された
    ナフチル基、アルキルまたはハロゲンで置換されたビフ
    ェニル基を示す。またMはグリシジル基または水素原子
    である。またnは1以上の整数である。但しMは少なく
    とも1個がグリシジル基である。
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