JPH05309786A - 樹脂積層金属 - Google Patents

樹脂積層金属

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JPH05309786A
JPH05309786A JP14681392A JP14681392A JPH05309786A JP H05309786 A JPH05309786 A JP H05309786A JP 14681392 A JP14681392 A JP 14681392A JP 14681392 A JP14681392 A JP 14681392A JP H05309786 A JPH05309786 A JP H05309786A
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JP
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film
metal
resin
plate
treatment
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Application number
JP14681392A
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English (en)
Inventor
Masao Sawara
昌夫 佐原
Ikuo Mimura
育夫 三村
Yasuharu Habasaki
康晴 幅崎
Norihisa Hojo
典久 放生
Naotake Osaki
直武 大崎
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の防汚性樹脂積層金属を利用した樹脂
積層板加工品、例えばレンジフ−ド、ガスレンジのトッ
ププレ−ト、電柱、駅舎、ホ−ム、地下道の壁面は防汚
性、洗浄性、耐久性に優れたものである。 【構成】 少なくとも金属の外面がフッ素含有量が70
%以上のフッ素系樹脂含有層からなることを特徴とする
防汚性樹脂積層金属である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な防汚性樹脂積層金
属であり、特定なフッ素系樹脂含有層を有する防汚性パ
ネルに関する。更に詳しくはレンジフ−ド、ガスレンジ
等に使用する防汚性樹脂積層金属に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ガスレンジのトッププレ−トは油脂
類が飛散ったり煮物が吹きこぼれたり、塩、正油など調
味料がこぼれたりするため防触性があり多数回の拭き掃
除に耐えるように塗装鋼板やステンレスで作られてい
る。しかしながら飛散した油類は高温のために酸化され
粘度が高いものとなり拭き取るのが困難となる。
【0003】又、汁類や正油などは乾燥し、こびりつく
あるいは焦げつくため単に雑巾などで拭く程度では取れ
なくなると同時に傷や、ピンホ−ルなどにする込まれる
タワシなどで強く磨くことが必要になるなど掃除は重労
働であるばかりでなく錆を引き起したりする原因ともな
っていた。一方近年住宅の高級化が進みデザインも様々
なものが要求され、色柄などを周囲の壁面などのデザイ
ンに合わせたものにすることが必要とされるようになっ
てきた。これらの要望を満足させるべく種々の検討がな
されており洗浄性については、フッ素樹脂のコ−ティン
グが試みられている。
【0004】しかし樹脂にピンホ−ルが生じる、又平滑
性が劣るため洗浄性、耐久性共に充分とは言い難い。更
にディスパ−ジョンの分散時に高濃度の着色顔料を混合
することは不可能に近い、又ディスパ−ジョン自体に着
色顔料を分散することも多くの場合困難であり、図柄な
どの彩色を施すことは実質的に不可能である。上述の如
く、未だ洗浄性と装飾性を兼備したレンジはないのが現
状である。
【0005】また、従来より家庭やホテル、飲食店など
の調理場では料理時に発生する、熱、油、油ミスト、水
蒸気、煙、臭などを屋外に排出するために前記のものの
発生源の上にフ−ドをつけている。これら現在のフ−ド
に使われている材質は家庭用は主として塗装鋼板、業務
用はステンレスやブリキなどの鋼板がそのまま使用され
ている。
【0006】ところでフ−ドはその性質上非常に汚れ易
く掃除もしにくい、なぜなら前述の如く、油ミスト、水
蒸気、煙を集め排出するものなるその表面には水蒸気や
油が付着する、この付着に空中のチリや煙のススなどが
吸着され更に下からの熱により酸化され茶や黒色に変色
し汚くなると同時に粘度アップ、もしくは硬化するし更
に衛生的にも問題が生ずる。又一方フ−ドはレンジの上
部にありあまり支えがないため簡単に拭けないのみなら
ず強くこすることも難しい。
【0007】一方家庭や飲食業における調理場をみるに
近年著しくカラフルとなり様々なデザイン性が要求され
るようになってきている。従来の材質では金属色or塗装
の単色がほとんどであり、洗浄性が良く耐熱性があって
意匠性が高いものは今までなかった。
【0008】さらに、従来電柱、駅舎、ホ−ム、劇場、
地下道、各種橋架公園の建造物、工事現場の隔離防護
壁、公衆便所などに於て落書きや各種貼紙がなされ美観
を損っているばかりでなく、時間がたつと雨や日光によ
り茶褐色に変色したり一部ちぎれたり非常に見苦しい状
態になっているケ−スが多数みられる。又掃除をするに
も簡単にとれず問題となっている。
【0009】これらを防ぐ目的で電柱には凹凸のついた
パネルを巻いて貼り紙を防止している程度にしか解決の
方法はない。このような状況より、貼紙が出来ないかも
しくは、非常に簡単に剥離できる。又落書きが出来ない
か、簡単に消去できるようなパネルの要望は強かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来技
術が有していた前述の問題点を解決しようとするもので
あり、従来全く知られていなかった新規なガスレンジ及
びそれに使用する資材または、新規な洗浄性、耐久性、
意匠性に富んだレンジ用フード及びそれに使用する資材
など図柄、彩色を施すことで装飾性をも兼備した従来全
く知られていなかった新規な防汚性樹脂積層金属を提供
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題を
解決するべくなされたものであり、少なくとも金属の外
面がフッ素含有量が70%以上のフッ素系樹脂含有層を
提供するものであり、好ましくは上記フッ素樹脂含有層
がフッ素樹脂フイルムであることを特徴とする防汚性樹
脂積層金属であり、更に好ましくはフッ素系樹脂層がフ
ッ素系樹脂フイルムを熱融着して形成されることを特徴
とする防汚性樹脂積層金属を提供するものである。
【0012】以下本発明の構成については、さらに詳細
に説明する。本発明でいう「フッ素系樹脂」とは樹脂の
分子量構造中にフッ素原子を70%以上(70重量部以
上)含有する熱可塑性樹脂、好ましくは73%以上、特
に好ましくは75%以上含有する 熱可塑性樹脂であれ
ば特別に規制するものではないが、
【0013】一般的には、樹脂の分子構造式中に4個の
フッ素原子を含有する四フッ化エチレン系樹脂、さらに
三フッ化エチレン系樹脂、及びこれら樹脂からなる共重
合体、さらには混合物等である。ここで、四フッ化エチ
レン系樹脂とは、具体的には、例えば四フッ化エチレン
樹脂(PTFE F含有量76%)、四フッ化エチレン
・パーフロロアルコシエチレン共重合体(PFA F含
有量73.1%)、 四フッ化エチレン・六フッ化プロピ
レン・パーフロロアルコキシエチレン共重合体(EPE
F含有量73.8%)及び四フッ化プロピレン共重合
体(FWP F含有量76%)、等が挙げられ、防汚
性、加工性等を考慮するとPFA,FEPが好ましい。
【0014】また、上記三フッ化エチレン系樹脂とは、
具体的には、例えば、三フッ化塩化エチレン樹脂(PC
TFE)及び三フッ化塩化エチレン・エチレン共重合体
(ECTFE)等であり、中でも、PCTFEが好まし
い。
【0015】また、本発明らおける1面に使用されるフ
ッ系樹脂層はピンホール等の損傷のないフイルムである
ことが好ましく、基盤となる金属板を完全に被覆してい
るものであれば、その層厚はいづれでも良いが、一般的
には、5〜200μ、好ましくは20〜100μ、であ
る。
【0016】これら含フッ素系樹脂含有量フイルムの製
造方法は、従来行われている方法によって得ることがで
き、例えば、熱融溶押出法及びキャスティング法等によ
り適宜制膜することができ、必要に応じ、顔料、染料を
配合し着色したり、ガラス粉末、ガラスビーズ、ガラス
繊維等の無機充填剤、酸化アルミニウム、タルク、マイ
カ及びシリカ等を配合強度などを改良することができ
る。又所望の図柄を印刷することもできる。
【0017】さらに本発明でいう「金属」とは、特に限
定されるものではないが一般には「金属板」として使用
される。また金属板は、特に限定されるものではなく、
いずれの金属板でも使用できるが、一般的には、例え
ば、鉄系、アルミニウム系銅系、等の金属板であり、中
でも、鉄系、アルミニウム系金属板が好ましい。
【0018】前記鉄系金属板とは、組成的に主に鉄が含
有されている金属板であればいづれの金属板でも良く、
具体的には、例えば、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛
合金メッキ鋼板、アルミニウム
【0019】メッキ鋼板、銅メッキ鋼板、ステンレス鋼
板、リン酸処理鋼板及びアルミニウム−亜鉛合金メッキ
鋼板等があり、中でも、、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金メ
ッキ鋼板、アルミニウムメッキ鉛鋼板、アルミニウム−
亜鉛合金メッキ鋼板及びステンレス鋼板が好ましい。
【0020】また、前記アルミニウム系金属板として
は、組成的に主にアルミニウム金属が含有されている金
属板であれば、いづれの金属板でも良いが、一般的に
は、例えば、昭和57年9月30日、(社)軽金属協会発
行「アルミニウムハンドブック(第2版)」第13〜2
2頁記載のアルミニウム板であり、具体的には、純アル
ミニウム、(Al−Cu)系、(Al−Mn)系、(A
l−Si)系、(Al−Mg)系、(AL−Mg−S
i)系及び(Al−Zn−Mg)系板等があり、中でも
純アルミニウム系、(Al−Mn)系及び(Al−M
g)系板が好ましい。
【0021】本発明における金属板の板厚は特に規定す
べきものではないが、一般的には、例えば、0.05〜
3m/m、好ましくは0.1〜2m/mである。次に前記含フ
ッ素樹脂系フイルムと、基板となる前記金属板とは、接
合されている必要があり、接合方法は接着剤を用いる方
法や加熱融着する方法があるが、加熱溶融接着する方法
が好ましい。
【0022】フイルムを加熱溶融接着するには従来行わ
れている方法により接合することができるが、一般的に
は、例えば、前処理工程、加熱工程、フイルム積層、加
圧工程、再加熱工程及び冷却工程等の工程により、得る
ことができる。以下上記工程につき説明する。
【0023】(1)前処理工程 本工程は、金属板と含フッ素樹脂系フイルムとを、より
強力に被覆するために、必要に応じ行う工程である。 * 金属板の前処理工程 金属板の前処理工程の目的は、表面に付着している油状
物、異物、酸化被膜等を洗浄除去すること、また研磨等
により地金を表面に露出せしめること、また表面メッ
キ、酸処理等の表面処理を施すこと、さらに必要に応じ
て、表面に粗度をつけること等を行う。
【0024】a.表面洗浄 特に限定されるものではなく、従来、特定金属で行われ
ている洗浄方法が使用され、例えば脱脂溶液、界面活性
剤等により脱脂、洗浄する。
【0025】b.表面研磨 例えば機械的及び科学的研磨等により、表面研磨し、地
金を表面に露出させることができる。
【0026】c.表面処理 必要に応じ、フイルムを被覆する表面にメッキ処理、金
属酸化物膜層を設置する被膜処理、防錆処理等の化成処
理を行うことができる。例えば、鉄系金属の化成処理の
具体例としては、例えば、リン酸亜鉛、リン酸カルシウ
ム等のリン酸塩処理及び反応型クロメートや塗布型クロ
メート等によるクロメート処理等がある。
【0027】d.表面粗化 ブラッシング、サンドプラスト及びショットプラスト等
の物理的手段による表面粗化方法、あるいは化学的電気
化学的エッチング方法及びこれらの組み合わせによる表
面粗化方法により表面を粗化することができる。
【0028】* フイルムの前処理工程 フイルム面に付着している油状物、異物等がを除去する
こと、また、コロナ放電処理、薬材処理等により、酸化
被膜等を付与すること、さらに、種々の表面処理剤、例
えば、アミノシラン、ビニルシラン、メルカプトシラン
等を付着すること等の処理を行うことができる。
【0029】(2)加熱工程 前処理を行った金属板を大気中もしくは実質的に酸素の
存在しない雰囲気下で加熱処理する工程であり、本発明
においては鉄系の場合は特に後者が好ましく、また必要
に応じ、フイルムをも同時に加熱処理する工程てある。
【0030】* 加熱雰囲気 上記でいう「実質的に酸素の存在しない雰囲気」とは、
前記前処理工程を受けた金属板及びフイルムの表面状態
を、実質的に保持しつつ加熱できる雰囲気であれば、特
に制限するものではないが、具体的には、酸素含有量1
%いかが好ましい。この加熱雰囲気にするために、不活
性ガスで充満するか、もしくは真空状態にして加熱する
ことができる。
【0031】不活性ガスの種類は、いづれでも良いが、
一般的には、窒素ガス、アルゴンガス、ネオンガス及び
ヘリウムガス等であり、中でも窒素ガス、アルゴンガス
が好ましく、特に窒素ガスが好ましい。また、真空状態
とは、5Torr 以下、好ましくは1Torr 以下、さらに好
ましくは0.1Torr 以下である。
【0032】* 加熱温度 加熱温度は、被覆する含フッ素樹脂系フイルム及び金属
板の種類によって、適宜最適温度が決定されるが、一般
的には、含フッ素樹脂系フイルムの軟化点温度(mp)
以上、好ましくは(mp+30)℃以上、さらに好まし
くは(mp+50)℃以上、熱分解温度以下とすること
が望ましく、具体的には、含フッ素樹脂系フイルムの場
合、四フッ素エチレン・パーフルオロアルコシエチレン
共重合体では、一般的に280〜400℃、四フッ化エ
チレン・六フッ化エチレン共重合体では、一般的に30
0〜390℃等である。
【0033】* 加熱時間 加熱時間は、加熱方法により異なり特に規定するもので
はなく、少なくとも金属板の表面が、加熱温度に到達す
るまでの時間であることが必要で、金属板の種類及び板
厚等によって適宜決定される。
【0034】(3)積層工程 本工程は、加熱された金属板上に含フッ素樹脂系フイル
ムを、積層・プレスにより被覆する工程である。
【0035】* 積層雰囲気 積層雰囲気は、特別に制限されるものではないが、鉄系
の場合は少なくとも加熱金属板上にフイルムが積層・載
置されるまでは、実質的に酸素の存在しない雰囲気であ
ることが望ましく、その雰囲気は前工程(2)に準ずるこ
とが望ましい。
【0036】* プレス 加熱金属板上に積層・載置されたフイルムを、例えば2
本のロール等により連続的にプレスして、強力に被覆す
る工程である。ここで、フイルムに接するロールは、ゴ
ムロールもしくは金属ロール等フイルムと粘着しないロ
ールが好ましく、加圧力は5〜30kg/cm2、好ましくは
10〜20kg/cm2である。
【0037】(4)再加熱工程 本工程は、前工場で得られたフイルム被覆金属板の金属
板とフイルムとの融着力をさらに強力なものとするため
に、必要に応じて行う再加熱工程である。
【0038】* 加熱雰囲気 加熱雰囲気は特に限定されたものではなく、大気下でも
良いが、好ましくは前工程(2)に準じた雰囲気である。
【0039】* 加熱温度 加熱温度は、被覆する含フッ素樹脂系フイルム及び金属
板の種類によって適宜最適温度が決定されるが、一般的
には、含フッ素樹脂系フイルの軟化点温度(mp)以
上、好ましくは(mp+20)℃以上、さらに好ましく
は(mp+30)℃以上、熱分解温度以下とすることが
望ましく、具体的には、含フッ素樹脂系フイルの場合、
四フッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン共重
合体では、一般的には280〜400℃、四フッ化エチ
レン・六フッ化エチレン共重合体では290〜390℃
である。
【0040】* 加熱時間 加熱時間は、特に規定すべきものではなく、少なくとも
金属板が、所定温度に到達した後、融着力が充分に出る
までの時間であることが必要で、フイルム金属板の種類
等によって適宜決定されるが、一般的に1〜20分であ
る。
【0041】(5)冷却工程 本工程は、再加熱されたフイルム被覆金属板を室温まで
に冷却する工程であり、例えば、風冷ファン、水等によ
って得られた本発明フイルム被覆金属板は、金属板と含
フッ素樹脂系フイルムとが強力な融着力を示し、耐久性
の優れたものとなっている。
【0042】以上の工程により得られた金属と含フッ素
樹脂系フイルムとの接合体を防汚性パネルにする工程
は、従来行われている工程、例えば、切断工程、プレス
工程、さらに必要に応じて、接合工程等がある。
【0043】前記印刷層としては特願平1−73899
号、特願平1−139155号、特願平3−11216
9号に記載されている印刷層を設けることが好ましい。
例えば特願平1−73899号の印刷層としては金属表
面に熱融着されたフッ素樹脂層が形成され、且つ最上層
にはチキソトロピー指数(TI値)が2〜8のフッ素系
樹脂組成物からなるインキを用いて印刷した印刷層が形
成されている印刷層であり、特願平1−73899号の
印刷層としては金属表面に、印刷層を有するフッ素樹脂
フイルムが、該印刷層を内側にして熱融着されてなる印
刷層が好ましい態様として挙げられる。
【0044】さらに、特願平3−112169号の印刷
層としては、アルミニウム表面に中心線平均粗さ(R
a)が0.5〜30.0μmで且つ十点平均粗さ(Rz)
が1.0〜100μmの粗面を形成したのち、該アルミ
ニウム表面に印刷層を形成した後、フッ素樹脂フイルム
を熱融着されてなる態様が例示できる。
【0045】また、接合方法として前期接着剤を用いる
方法としては、上記、フッ素樹脂フイルムと金属とを、
エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂お
よびフッ素系樹脂接着剤を用いて積層する方法があり、
その中でもフッ素樹脂接着剤を用いて接合したものが好
ましい。
【0046】また、上記金属は、その表面を表面処理し
て上記フッ素系樹脂等の合成樹脂フイルムが密着しやす
いようにしたものが好ましい。この表面処理としては、
例えば、機械的処理、化学的処理、プライマー処理があ
る。上記機械的処理としては、サンドプラスト処理、バ
フ研磨処理、ワイヤーブラシ処理、バレル処理、スチー
ルウール研磨処理があり、上記化学的処理としては、例
えば、溶融、電解、共析メッキによるメッキ処理、クロ
メート、リン酸塩、クロム酸塩、シュウ酸による化学膜
処理、化学エッチング処理、電解エッチング処理、陽極
酸化皮膜処理がある。
【0047】また、プライマ−処理を施す場合には、必
要に応じて、例えばシランカップリング剤、チタネート
カップリング剤を添加することが好ましい。また、上記
金属がアルミニウムの場合には、電解エッチング処理、
化成エッチング処理、薬剤脱脂、溶解脱脂、陽極酸化被
膜処理(アルマイト)、クロメート処理を施したものが
好ましい。
【0048】また、上記フッ素系接着剤は、上記合成樹
脂フイルムよりも融点が低いものが好ましく、その融点
が100〜260℃のものが好ましく、150〜240
℃のものがより好ましい。このようなフッ素系接着剤
は、主成分であるフッ素系樹脂を所定の溶剤に融解し、
これに粘度調整剤、無機充填剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、光安定剤、顔料等の通常用いられる添加剤を添加
して調整したものである。上記のような融点を有するフ
ッ素系接着剤を用いることにより、上記合成樹脂フイル
ムを熱融着する場合よりも低い温度で金属表面に上記合
成フイルムを密着した状態で貼着することができ、従来
の合成樹脂フイルムの熱融着による種々の悪影響をなく
して、フイルムの耐熱性、耐候性、耐酸性、耐アルカリ
性などを高めることができる。
【0049】而して、上記フッ素系接着剤の主体となる
フッ素系樹脂としては、フルオロオレフィン系樹脂があ
る。上記フルオロオレフィン系樹脂としては、テトラフ
ルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ビニリ
デンフルオライド、パーフルオロアルコキシエチレン等
の重合体、及びその他の樹脂との共重合体がある。
【0050】また、上記フルオロオレフィンの共重合体
を構成する有機化合物としては、例えば、特開昭55−
25411号広報に記載された、アルキルビニルエーテ
ル及びシクロヘキシルビニルエーテルがある。そして、
この共重合体に用いられるフルオロオレフィンは、テト
ラフルオロオレフィン及びクロロトリフルオロエチレン
から選ばれる少なくとも一種類のフルオロオレフィン
で、この共重合体におけるフルオロオレフィンの含有量
が40〜60モル%のものが好ましい。また、上記アル
キルビニルエーテルのアルキル基の数は、2〜6のもの
が好ましく、上記アルキルビニルエーテルと上記シクロ
ヘキシルビニルエーテルとのモル比は1/9〜9/1の
ものが好ましい。
【0051】更に、上記フルオロオレフィンの共重合体
としては、特開昭55−25411号広報に記載された
共重合体の成分にヒドロキシアルキルビニルエーテルを
添加した特開昭57−34107号広報に記載されたも
のも好ましい。この場合のフルオロオレフィンの含有量
は40〜60モル%が好ましく、また、上記各成分及び
添加剤の含有量、固有粘度は、同広報に記載された範囲
に調整されたものが好ましい。
【0052】また、上記フルオロオレフィン共重合体と
しては、特開昭55−25411号広報に記載された共
重合体の成分にグリシジルビニルエーテルを添加した特
開昭57−34108号広報に記載されたものも好まし
く用いられる。この場合のフルオロオレフィンの含有量
は40〜60モル%が好ましく、また、上記各成分及び
添加剤の含有量、固有粘度は、同広報に記載された範囲
に調整されたものが好ましい。
【0053】その他のフルオロオレフィンの共重合体と
して、特開昭62−288666号広報に記載されたパ
ーフルオロオレフィンとシクロヘキシル環及び水酸基を
有するビニルエーテル系モノマーとの共重合体、特開昭
63−54469号広報に記載されたフルオロオレフィ
ンと他の共単量体との共重合体、特開昭63−1102
65号広報に記載されたパーフルオロオレフィンと水酸
基含有アルキルビニルエーテル(このうち少なくとも第
2級の水酸基を含有するものが10モル%を含む)等と
の共重合体が好ましい。
【0054】また、上記フルオロオレフィンの共重合体
の組成成分としては、パーフルオロビニルエーテル、ア
ルコキシシリイル基を含有するビニルエーテル(イソシ
アネート基を有するアルコキシシランとヘキシルビニル
エーテルとの反応によって得られる)、フルオロアルキ
ルビニルエーテル(例えば、2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピル)、及び官能基として水酸基、グリシジ
ル基、アミノ酸、カルボン酸基を有するビニルエーテル
が好ましい。
【0055】上記粘度調整剤としては、例えば、コロイ
ダルシリカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が好まし
く、上記無機充填剤としては、例えば、シリカ、アルミ
ナ、水酸化アルミニウム等が好ましく、上記紫外線吸収
剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリア
ゾール系、シアノアクリレート系、酸化チタン、酸化
鉄、酸化亜鉛等の微粉末が好ましい。その他の酸化防止
剤、光安定剤、顔料としては従来公知のものを用いるこ
とができる。
【0056】また、上記フッ素系接着剤を用いて上記樹
脂フイルムを上記金属に貼着する場合には、上記フッ素
系接着剤をそのまま用いることもできるが、必要に応じ
て架橋剤を添加してその溶融粘度を増加させて貼着時に
上記樹脂フイルムの皺が発生しないようにすることが好
ましい。この架橋剤としては、例えば、アルミキレート
剤、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、ルラ
ミン系架橋剤がある。
【0057】このようにして得られた本発明防汚性樹脂
積層金属(防汚性パネル)は、その樹脂層がピンボール
の全く無い含フッ素系樹脂層による平滑な連続均一層で
あるため、前述したような対象物の周囲を囲んだり覆っ
たりすれば貼紙をするにも適当な接着剤がなく、貼れな
いか、せいぜい粘着性物による仮固着であるため剥離が
非常に簡単である。又、落書きをするにも適当なバイン
ダーがなく樹脂に残こらないかたとえ残っても雑巾など
で簡単に落ちるものがほとんどである。又マジック等の
強固に固着するようなものでも洗剤液あるいはアルコー
ル程度で簡単に拭きとれる。
【0058】更に屋外の地面近くで高湿度に曝される場
所に於ける「カビ」や藻、又鳩等の鳥のふんなども本パ
ネルの場合簡単に落とせる。又耐候性が非常に優れてい
るため屋外の前記対象物に美麗な彩色図柄を施しうると
共にその美しさを長く保ち得るので、公共性の場を快適
な空間に保つことが出来る。
【0059】また、本発明の積層金属を使用して製造さ
れるガスレンジ用トッププレートは、その外壁層がピン
ホールの全く無い含フッ素樹脂層による平滑な連続均一
層であるため、塩や正油などの金属層への浸透がなく耐
久性が大であるのはもちろんその非濡れ性のため油汁等
の付着物及びそれらの乾燥物や焦げ付きを布帛や紙で拭
き取れるばかりでなく平滑であるためトッププレート面
にピンホールや凹味に起因する異物の埋設もないので完
全な掃除が非常に簡単に行える。
【0060】又耐熱性が高く科学的に安定であるため、
従来の塗装板に比し熱変色や酸化劣化、油や汁との反応
による化学変化がなく、いつまでも美麗な表面が保てる
と同時にフイルムや金属に印刷するあるいは金属に描画
を施せば粉末の焼付けコーティングやディスパージョン
コーティングでは得られない豊かなデザイン性のあるガ
スレンジ用トッププレートが得られ、これから作られる
ガスレンジは広く現代生活の要求にマッチしたす優れた
ものとなる。
【0061】また、本発明の防汚性樹脂積層金属を利用
し、レンジフード化する工程は、従来行われている工
程、例えば、切断工程、レンジフード化工程、さらに必
要に応じて、接合工程等がある。
【0062】フッ素系樹脂フイルム積層金属板の成形加
工法としては、剪断切断(シャーリング)、切削(ミーリ
ング、ソーイング)などの方法で所要の転開形状に切断
(切断工程)後、曲げ加工、絞り加工、などの方法で容
器形状に成形した(レンジフード化工程)後、必要に応
じて溶接(アーク溶接、プラズマ溶接、電子ビーム溶
接)ロウ付け、はんだ付け、リベット加工接着などの方
法で接合加工(接合工程)を行うことができる。
【0063】このようにして得られた本発明レンジフー
ドは、その内容がピンボールの全く無い含フッ素樹脂系
フイルムによる連続均一層であるために、付着した油ミ
ストや水蒸気、すすは言うに及ばずそれらの酸化硬化膜
も非常に簡単にふきとれると同時に、清掃作業そのもの
が軽減される。又機能的な耐久性と共に熱にも強く変、
褪色もないのでいつまでも美しい。更に印刷による図
柄、彩色が可能であり極めて意匠性に富んだものとな
る。
【0064】本明細書で使用する「レンジフード類など
のフード」とは台所から発生する汚れた気体等を排出す
るフード類や工場や集会場等の空気を排出する吸引部の
フードなどである。また含フッ素樹脂系フイルムは汚れ
た気体等と接する部分全体が被覆されているのが好まし
いが、特に汚れの激しい部分を一部被覆するのでもよ
い。例えばフードの基材層の両面(内壁層と外壁層)を
被覆する場合もあれば、内壁層だけを被覆する場合もあ
れば、外壁層だけを被覆する場合もある。
【0065】
【実施例】以下、実施例により、さらに詳細に説明する
が本発明は実施例にのみ限定されるべきものではないこ
とは言うまでもない。
【0066】実施例1 先ず、アルミニウム基材として、JIS H 4000
に規定するA5083P−H34(厚さ1.0mm)のア
ルミニウム板を用い、該アルミニウム板の表面を、サン
ドプラスト処理(還元鉄粉80メッシュ使用)、ニュー
マ圧力3kg/cm2)により、Ra(中心線平均粗さ)を
1.8μmに荒らした後、4%塩化ナトリウム水溶液中で
電流密度3.3A/dm2の条件で電解エッチングしてRa
が3.5μmの粗面を形成した。
【0067】このアルミニウム板を温度380℃に過熱
し、形成した上記粗面に厚さ50μmの四フッ化エチレ
ン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体フイルム
(メルトフロー・インデックス25m2/秒)とを熱融
着し、さらに、380℃10分間の再加熱処理を行なっ
てフッ素樹脂積層アルミニウム板を得た。上記熱融着
は、過熱された上記金属板と上記フイルムを、直径10
cmのシリコンロールを用いて加圧力15kg/cmの条件行
った。以上の如くして形成された樹脂層アルミニウム板
を用い、レンジフードを作成した。
【0068】実施例2 実施例1のフイルムを四フッ化エチレン・六フッ化エチ
レン共重合体フイルムとした以外は同じ条件で樹脂積層
アルミニウム板を用いてレンジフードを作成した。
【0069】実施例3では、アルミニウム基材として、
JIS H 4000に規定するA5052P−Q(厚
さ1.0mm)のアルミニウム板を1250mm×2500m
mの大きさに裁断したものを用意した。そして、このア
ルミニウム板をサンドプラスト処理(還元鉄粉:80メ
ッシュ、ニューマ圧力:3kg/cm)して中心線平均粗さ
(Ra)を1.8μm、十点平均粗さ(Rz)を10.5
μmの微小な凹部を形成するように荒らした後、シート
レベラーを用いてアルミニウム板の歪を1mm以下になる
ように調整した。次いで、得られたアルミニウム板を4
%の塩化ナトリウム水溶液中で電流密度3.3A/dm2
条件で電解エッチングして中心線平均粗さ(Ra)が
3.5μmで十点平均粗さ(Rz)が25μmの粗面を形
成した。
【0070】また、印刷インクとして、下記配合割合の
配合物をインキミルクによってインキスペース樹脂とし
ては、カイナー9301を用い、下記配合割合のように
イソホロン/シクロヘキサノン(1/1)に溶解させ、
更に、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチ
レン共重合体の微粒子を分散させたものをインキスペー
スとして用いた。
【0071】四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキ
シエチレン共重合体:90重量部 カイナー9301 :10重量部 イソホロン :75重量部 シクロヘキサノン :75重量部 コバルトブルー :50重量部
【0072】また、樹脂フイルムとしては、四フッ化エ
チレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体から
なる無孔質の透明フイルム(厚さ:50μm)を用い
た。上記印刷インキを用いて、表面処理を施した上記ア
ルミニウム板上に格子模様をスクリーン印刷を行って印
刷層を形成し、この印刷物を120℃の熱風循環乾燥器
内で10分間乾燥させた。更に、印刷されたアルミニウ
ム板を窒素雰囲気中で370℃に余熱し、引き続いて3
70℃で10分間過熱処理して熱融着させて作製した樹
脂積層アルミニウムを本発明品として得た。
【0073】実施例4 JIS G4304に規定される厚さ0.6m/mのSU
S430(ステンレス合金)板の表面を、粗さ200番
のサンドペーパーを取り付けた直径50mmの円形金属板
を固定したフライス盤ょ用い、該スライス盤の回転速度
100rpm及びけがき速度10cm/minの条件でけがき加
工を行った。得られた線上けがき模様のけがき深さは、
1μであった。
【0074】上記けがき加工を行ったSUS430板の
表面を1%苛性ソーダ水溶液で脱脂した後、実施例1と
同じ、厚さ50μの四フッ化エチレン・パーフルオロア
ルコキシエチレン共重合樹脂フイルムを熱融着させるこ
とにより樹脂積層金属を得た。
【0075】上記熱融着の条件は、370℃にあらかじ
め過熱した上記金属板と上記フイルムを、直径10cmの
シリコンロールを用いて、加圧力50kgの条件で加圧し
た後、380%で10分間の後処理を行うものである。
得られたフッ素樹脂積層板を用いてレンジフードを作製
した。
【0076】実施例5 市販のリン酸塩処理電気亜鉛めっき鋼板(新日本製鉄:
ボンデ鋼板EGC、厚さ0.8m/m)をアルカリ性脱脂
剤(日本パーカライジング製、ファインクリーナー30
1を使用)で60℃3分間の条件で表面を洗浄した後水
洗乾燥をした。この鋼板を酸素濃度0.1%の窒素置換
された加熱炉に入れて360℃で6分間加熱処理した
後、やはり同一酸素濃度の窒素雰囲気下に置かれた一対
のシリコンロールを用いて、厚み50μのPFA樹脂フ
イルムを37kg/cmの圧力で熱融着した。
【0077】さらに、この熱融着鋼板を窒素雰囲気中で
370℃7分間再加熱処理し、室内に放置することによ
り冷却してエチレンテトラフルオロエチレン樹脂フイル
ム被覆鋼板を得た。得られた樹脂フイルム被覆鋼板を用
いレンジフードを作製した。
【0078】実施例6 実施例1の方法で形成された樹脂積層アルミニウム板を
用いてレンジのトップレートを作製する。まず所定の大
きさに切断、次にバーナー部を打ち抜き、プレスにて所
定の形状にプレス成形とトッププレートとした。
【0079】実施例7 本実施例では、金属基材として、A5052P系のアル
ミニウム圧延板を2000mm×1000mm(?)の大き
さに切断したものを用意した。そして、このアルミニウ
ム圧延板の片面をサンドプラスト処理して平均凹凸度1
0〜20μmの粗面を形成した後、このアルミニウム圧
延板を50℃の10%苛性ソーダ水溶液に2分間浸漬
し、更に、20℃の8%硫酸水溶液に2分間浸漬した
後、アルミニウム圧延板を水洗した。
【0080】また、合成樹脂フイルムとしては、四フッ
化エチレン・六フッ化エチレン共重合体(FEP)及び
酸化チタンを二軸混練押出機により溶融混練した後、一
軸押出機を用いて加熱溶融押出法で成形して、酸化チタ
ン含有量8重量%、厚さ50μmの無孔質の白色フイル
ムを用意し、このフイルムにナトリウム−ナフタレン錯
体を用いて化学表面処理を行なった。
【0081】また、接着剤を調整するに当り、まず、常
法により合成したクロロトリフルオロエチレン、シクロ
ヘキシルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ヒド
ロキシブチルビニルエーテルの共重合体を用意した。こ
の共重合体のモル比は、核磁気共鳴法で測定した結果、
クロロトリフルオロエチレン・シクロヘキシルビニルエ
ーテル:エチルビニルエーテル:ヒドロキシブチルビニ
ルエーテル=50:18:22:10であった。そし
て、この共重合体100gをトルエン100g中に溶解
させてフッ素系樹脂接着剤溶液を接着剤1として調整
し、更に、この接着剤に架橋剤を添加して接着剤の溶融
時に粘度を高くした。この増粘には、100重量部の上
記接着剤に対して、アルミハレートA(川研ファインケ
ミカル製)重量部を添加した。
【0082】次いで、ワイヤーバーを用いて増粘処理し
た接着剤1を上記アルミニウム圧延板の粗面に塗布して
100℃で10分間乾燥し、厚さが10μmの接着剤層
を得た。然る後、このアルミニウム圧延板を120℃で
10分間加熱処理(予熱処理)した後、上記合成樹脂フ
イルムをコロナ放電処理面を内側にして一対のシリコン
ロールを用いて上記接着剤層に圧着してフッ素系樹脂フ
イルム層を形成した。次いで、このフッ素樹脂フイルム
積層アルミニウム圧延板10を250℃で10分間加熱
処理(なまし処理)して本発明品を得た。以上、実施例
1〜6のそれぞれについての性能評価をし、その結果を
下記表1に示した。
【0083】
【表1】
【0084】(評価法) 1.洗浄性 A法:試作した樹脂積層板にカーボを分散したサラダ油
を1ccうすくぬりひろげた。次にティッシュペーパーに
て拭き取った後、油の残留を指触で調べた。 なお評価基準は下記のとおり。 油がほとんど手につかない ○ 〃 わずかに手につく △ 〃 手につく ×
【0085】B法:試作した樹脂積層板に魚の煮汁をた
らし、乾燥させた後、ティッシュペーパーで拭きとっ
た。なお評価基準は下記のとおり。 簡単にとれる ○ こすればとれる △ 力を入れてこすらないととれない ×
【0086】2.耐触性 各例で樹脂積層板を用いて径5cm、深さ2cmの円筒径容
器を作成し、内部に王水を3cc入れ70℃放置し変化の
有無を観察した。
【0087】3.意匠性 印刷色及びけがき色については印刷図柄やけがき図柄が
目視により鮮明か否かチェックした。なお評価基準は次
のとおり。 印刷図柄が加工後も鮮明 ○ 〃 〃 でないがみえる △ 〃 〃 大きく変化している ×
【0088】4.耐熱性 トッププレートの表面にトーチバーナーの火炎に60秒
間さらし、表面の変化を観察する。
【0089】
【発明の効果】本発明の防汚性樹脂積層金属を使用した
樹脂積層板加工品の、具体的には、レンジフード、電
柱、駅舎、ホーム、地下道、ガスレンジのトップフレー
トは明らかに洗浄に優れると共に耐久性にも優れ、更に
単色の塗装色もしくは金属色に限られ周囲の色やデザイ
ンに合わせることが出来なかったガスレンジを印刷する
こと等により、現代生活にマッチした意匠性に富んだも
のにすることが出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも金属の外面がフッ素含有量が
    70%以上のフッ素系樹脂含有層からなることを特徴と
    する防汚性樹脂積層金属。
  2. 【請求項2】 該フッ素系樹脂含有層がフッ素系樹脂フ
    イルムであることを特徴とする請求項1記載の防汚性樹
    脂積層金属。
  3. 【請求項3】 該フッ素系樹脂層がフッ素系樹脂フイル
    ムを熱融着して形成されることを特徴とする請求項1記
    載の防汚性樹脂積層金属。
JP14681392A 1992-05-14 1992-05-14 樹脂積層金属 Pending JPH05309786A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120234470A1 (en) * 2005-05-10 2012-09-20 Mitsubishi Plastics, Inc. Laminate film for coating metal sheet, and laminate film for coating metal sheet for screen board
JP2018134739A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 日立金属株式会社 金属・樹脂複合材料

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US20120234470A1 (en) * 2005-05-10 2012-09-20 Mitsubishi Plastics, Inc. Laminate film for coating metal sheet, and laminate film for coating metal sheet for screen board
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