JPH04227455A - 新規な冷蔵庫類用表面材及び該表面材を使用した冷蔵庫類 - Google Patents

新規な冷蔵庫類用表面材及び該表面材を使用した冷蔵庫類

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JPH04227455A
JPH04227455A JP26803290A JP26803290A JPH04227455A JP H04227455 A JPH04227455 A JP H04227455A JP 26803290 A JP26803290 A JP 26803290A JP 26803290 A JP26803290 A JP 26803290A JP H04227455 A JPH04227455 A JP H04227455A
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JP
Japan
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surface material
film
metal
fluororesin
refrigerator
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JP26803290A
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English (en)
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Masao Sawara
佐原 昌夫
Ikuo Mimura
育夫 三村
Yasuharu Habasaki
幅崎 康晴
Tadashi Sugiyama
正 杉山
Yoshiyuki Bando
坂東 慶幸
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な冷蔵庫類用表面材及びそれを使用した冷
蔵庫類に関するものであり、さらに詳しくは、金属板の
表面に含フッ素樹脂層を有する新規な表面材及び該表面
材を使用した冷蔵庫類に関する。
〔従来技術〕
従来調理店や、食品販売店などの業務用の冷蔵庫や冷凍
庫、製氷庫、冷凍食品用ショーケースなどの表面材はほ
とんどステンレスで占められてきた。その主な理由は強
度と湿気からの腐蝕に耐える事にある。又扉等外壁は調
理場特有の汚れから衛生的に保つため常に洗浄される必
要がありその際の乱暴な磨きに耐えられることが要求さ
れる。
ところで塗装鋼板の場合は湿気による腐蝕の問題ととも
に−30℃にもなる低温ではその塗膜は著しく脆くなっ
ており、わずかなショックにより塗膜に亀裂が入ったり
ひどい場合は一部が剥落するなどの問題がある。一方こ
れら基材の場合外気や被冷蔵、被冷凍物に由来する湿気
が壁に霜氷となってこびりつき容量が小さくなるなどの
問題がある。又構造によっては熱効率が悪くなることも
あった。
従って付着した氷を可能な限り少なくする為に氷の除去
作業を繰返し行うのが好ましいにもかかわらず、低温下
での作業である故頻度を多く出来ず又氷が強固に付着し
ており簡単には落ちない。かといって温度を上げること
は保存物の問題もありままならないのが現状である。又
扉の周辺に付着した氷は扉の開閉にも支障を来すため扉
周囲に熱線を張り巡らせたりしていた。
又料理店などに於てはその冷蔵庫は大きく調理場の中で
金属色の冷たい壁として存在することとなり客に必ずし
も喜ばれずもっと意匠性のあるものに変えたいという要
望があった。
一方家庭に於てはその意匠性と共に子供に落書きをされ
る、又料理の蒸気類などの汚染がある一方逆にメモ類を
その前面パネルに貼ったりすることが良くみられる。こ
れらの場合には落書きなどが落としやすく、メモ類が簡
単にとれることが要望されていた。
〔本発明の解決しようとする問題点〕
本発明の目的は従来技術が有していた前述の問題点を解
決しようとするものであり、従来全く知られていなかっ
た新規な冷蔵庫類用表面材及びそれを使用した冷蔵庫類
を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前述の問題を解決するべくなされたものであ
り、少なくとも冷蔵庫類の表面材の表面層が主に含フッ
素樹脂からなり、さらに基板が金属板からなることを特
徴とする新規な冷蔵庫類を提供するものである。以下本
発明の構成について、さらに詳細に説明する。
本発明でいう「含フッ素樹脂」とは、樹脂の分子構造式
中にフッ素原子を含有する熱可塑性樹脂であれば、特別
に規制するものではないが、一般的には、樹脂の分子構
造式中に4個のフッ素原子を有する四フッ化エチレン系
樹脂、さらに三フッ化エチレン系樹脂、二フッ化エチレ
ン系樹脂、一フッ化エチレン系樹脂及びこれら樹脂から
なる共重合物、さらには混合物等であり、中でも四フッ
化エチレン系樹脂及び二フッ化エチレン系樹脂が好まし
く、さらに、四フッ化エチレン系樹脂が好ましい。ここ
で、四フッ化エチレン系樹脂とは、具体的には、例えば
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン
・パーフロロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、
四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン・パーフロロア
ルコキシエチレン共重合体(EPE)及び四フッ化エチ
レン・エチレン共重合体(ETFE)等があり、中でも
PFA、ETFEが好ましく、特にETFEが好ましい
。また、上記三フッ化エチレン系樹脂とは、具体的には
、例えば、三フッ化塩化エチレン樹脂(PCTFE)及
び三フッ化塩化エチレン・エチレン共重合体(ECTF
E)等であり、中でも、PCTFEが好ましい。前記二
フッ化エチレン系及び一フッ化エチレン系樹脂とは、具
体的には、例えば、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)
及びフッ化ビニル樹脂(PVC)である。
また本発明における表面層に使用される含フッ素樹脂層
は、ピンホール等の損傷のないものであることは言うま
でもなく、基板となる金属板を完全に被覆しているもの
であれば、その膜厚はいづれでも良いが、一般的には、
5〜200μ、好ましくは20〜100μ、でありピン
ホールなどの点より予め製膜されたフィルム層であるこ
とが好ましい。
これら含フッ素樹脂系フィルムの製造方法は、従来行わ
れている方法によって得ることができ、例えば、熱融溶
押出法及びキャスティング法等により適宜製膜すること
ができ、必要に応じ、顔料、染料を配合し着色したり、
ガラス粉末、ガラスビーズ、ガラス繊維等の無機充填剤
、酸化アルミニウム、タルク、マイカ及びシリカ等を配
合強度などを改良することができる。又所望の図柄を印
刷することも出来る。
さらに本発明でいう「金属板」とは、特に限定されるも
のではなく、いづれの金属板でも使用できるが、一般的
には、例えば、鉄系、アルミニウム系、銅系、等の金属
板であり、中でも、鉄系、アルミニウム系金属板が好ま
しい。
前記鉄系金属板とは、組成的に主に鉄が含有されている
金属板であればいづれの金属板でも良く、具体的には、
例えば、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金メッキ鋼
板、アルミニウムメッキ鋼板、銅メッキ鋼板、ステンレ
ス鋼板、リン酸処理鋼板及びアルミニウム−亜鉛合金メ
ッキ鋼板等があり、中でも、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金
メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鉛鋼板、アルミニウム
−亜鉛合金メッキ鋼板及びステンレス鋼板が好ましい。
また、前記アルミニウム系金属板としては、組成的に主
にアルミニウム金属が含有されている金属板であればい
づれの金属板でも良いが、一般的には、例えば、昭和5
7年9月30日、(社)軽金属協会発行「アルミニウム
ハンドブック(第2版)」第13〜22頁記載のアルミ
ニウム板であり、具体的には、純アルミニウム、(Al
−Cu)系、(Al−Mn)系、(Al−Si)系、(
Al−Mg)系、(Al−Mg−Si)系及び(Al−
Zn−Mg)系板等があり、中でも純アルミニウム系、
(Al−Mn)系及び(Al−Mg)系板が好ましい。
本発明における金属板の板厚は特に規定すべきものでは
ないが、一般的には、例えば、0.1〜2m/m、好ま
しくは0.2〜1m/mである。
次に前記外壁層となる含フッ素樹脂系フィルムと内壁層
となる前記金属板とは、接合されている必要があり、接
合方法は接着剤を用いる方法や加熱融着する方法がある
が、加熱融溶接着する方法が好ましい。
フィルムを加熱溶融接着するには従来行われている方法
により接合することができるが、一般的には、例えば、
前処理工程、加熱工程、フィルム積層、加圧工程、再加
熱工程及び冷却工程等の工程により、得ることができる
。以下上記工程につき説明する。
(1)前処理工程 本工程は、金属板と含フッ素樹脂系フィルムとを、より
強力に被覆するために、必要に応じ行う工程である。
■金属板の前処理工程 金属板の前処理の目的は、表面に付着している油状物、
異物、酸化被膜等を洗浄除去すること、また研磨等によ
り地金を表面に露出せしめること、また、表面メッキ、
酸処理等の表面処理を施すこと、さらに必要に応じて、
表面に粗度をつけること等を行う。
a、表面洗浄 特に限定されるものではなく、従来、特定金属で行われ
ている洗浄方法が使用され、例えば脱脂方法としては、
有機溶剤、アルカリ性水溶液、界面活性剤等により脱脂
、洗浄する。
b、表面研磨 例えば機械的及び化学的研磨等により、表面研磨し、地
金を表面に露出させることができる。
c、表面処理 必要に応じ、フィルムを被覆する表面にメッキ処理、金
属酸化物膜層を設置する被膜処理、防錆処理等の化成処
理を行うことができる。例えば、鉄系金属の化成処理の
具体例としては、例えば、リン酸亜鉛、リン酸カルシウ
ム等のリン酸塩処理及び反応型クロメートや塗布型クロ
メート等によるクロメート処理等がある。
d、表面粗化 ブラッシング、サンドブラスト及びショットブラスト等
の物理的手段による表面粗化方法、あるいは化学的電気
化学的エッチング方法及びこれらの組み合わせによる表
面粗化方法により表面を粗化することができる。
■フィルムの前処理工程 フィルム面に付着している油状物、異物等を除去するこ
と、また、コロナ放電処理、薬材処理等により、酸化被
膜等を付与すること、さらに、種々の表面処理剤、例え
ば、アミノシラン、ビニルシラン、メルカプトシラン等
を塗布すること等の処理を行うことあができる。
(2)加熱工程 前処理を行った金属板を大気中もしくは実質的に酸素の
存在しない雰囲気下で加熱処理する工程であり、本発明
においては鉄系の場合は特に後者が好ましく、また必要
に応じ、フィルムをも同時に加熱処理する工程である。
■加熱雰囲気 上記でいう「実質的に酸素の存在しない雰囲気」とは、
前記前処理工程を受けた金属板及びフィルムの表面状態
を、実質的に保持しつつ加熱できる雰囲気であれば、特
に制限するものではないが、具体的には、酸素含有量が
1%以下が好ましい。この加熱雰囲気にするために、不
活性ガスで充満するか、もしくは真空状態にして加熱す
ることができる。不活性ガスの種類は、いづれでも良い
が、一般的には、窒素ガス、アルゴンガス、ネオンガス
及びヘリウムガス等であり、中でも窒素ガス、アルゴン
ガスが好ましく、特に窒素ガスが好ましい。
また、真空状態とは、5Torr以下、好ましくは1T
orr以下である。
■加熱温度 加熱温度は、被覆する含フッ素樹脂系フィルム及び金属
板の種類によって、適宜最適温度が決定されるが、一般
的には、含フッ素樹脂系フィルムの軟化点温度(mp)
以上、好ましくは(mp+30)℃以上、さらに好まし
くは(mp+50)℃以上、熱分解温度以下とすること
が望ましく、具体的には、含フッ素樹脂系フィルムの場
合、四フッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン
共重合体では、一般的に280〜400℃、エチレン−
テトラフルオロエチレン系共重合体では、一般的に26
0〜370℃、エチレン−クロロトリフルオロエチレン
系共重合体では、一般的に220〜350℃、及びポリ
フッ化ビニリデンでは250〜300℃等である。
■加熱時間 加熱時間は、加熱方法により異なり特に規定すべきもの
ではなく、少なくとも金属板の表面が、加熱温度に到達
するまでの時間であることが必要で、金属板の種類及び
板厚等によって適宜決定される。
(3)積層工程 本工程は、加熱された金属板上に含フッ素樹脂系フィル
ムを、積層・プレスにより被覆する工程である。
■積層雰囲気 積層雰囲気は、特別に制限されるものではないが、鉄系
の場合は少なくとも加熱金属板上にフィルムが積層・載
置されるまでは、実質的に酸素の存在しない雰囲気であ
ることが望ましく、その雰囲気は前工程(2)に準ずる
ことが好ましい。
■プレス 加熱金属板上に積層・載置されたフィルムを、例えば2
本のロール等により連続的にプレスして、強力に被覆す
る工程である。ここで、フィルムに接するロールは、ゴ
ムロールもしくは金属ロール等フィルムと粘着しないロ
ールが好ましく、加圧力は5〜30kg/cm2、好ま
しくは10〜20kg/cm2である。
(4)再加熱工程 本工程は、前工程で得られたフィルム被覆金属板の金属
板とフィルムとの融着力をさらに強力なものとするため
に、必要に応じて行う再加熱工程である。
■加熱雰囲気 加熱雰囲気は特に限定されるものではなく、大気下でも
良いが、好ましくは前工程(2)に準じた雰囲気である
■加熱温度 加熱温度は、被覆する含フッ素樹脂系フィルム及び金属
板の種類によって適宜最適温度が決定されるが、一般的
には、含フッ素樹脂系フィルムの軟化点温度(mp)以
上、好ましくは(mp+20)℃以上、さらに好ましく
は(mp+30)℃以上、熱分解温度以下とすることが
望ましく、具体的には、含フッ素樹脂系フィルムの場合
、四フッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン共
重合体では、一般的に280〜400℃、エチレン−テ
トラフルオロエチレン系共重合体では、一般的に260
〜360℃、エチレン−クロロトリフルオロエチレン系
共重合体では、一般的に220〜350℃及びポリフッ
化ビニリデンでは200〜250℃等である。
■加熱時間 加熱時間は、特に規定すべきものではなく、少なくとも
金属板が、所定温度に到達した後、融着力が充分に出る
までの時間であることが必要で、フィルム金属板の種類
等によって適宜決定されるが、一般的に1〜20分であ
る。
(5)冷却工程 本工程は、再加熱されたフィルム被覆金属板を室温まで
に冷却する工程であり、例えば、風冷ファン、水等によ
り冷却することができる。
以上の工程によって得られた本発明フィルム被覆金属板
は、金属板と含フッ素樹脂系フィルムとが強力な融着力
を示し、耐久性の優れたものとなっている。
以上の工程により得られた金属と含フッ素樹脂系フィル
ムとの接合体を冷蔵庫類の表面材化する工程は、従来行
われている工程、例えば、切断工程、プレス工程、さら
に必要に応じて、接合工程等がある。
フッ素樹脂系フィルム積層金属板の成形加工法としては
、剪断切断(シャーリング)、切削(ミーリング、ソー
イング)などの方法で所要の形状に切断(切断工程)後
、曲げ加工、絞り加工などで、冷蔵・冷凍庫の表面材に
成形した後、必要に応じて溶接(アーク溶接、プラズマ
溶接、電子ビーム溶接)、ロウ付け、はんだ付け、リベ
ット加工接着などの方法で接合加工(接合工程)を行う
ことができる。その後断熱材と組合わせ扉や壁材として
仕上げる。
前記印刷層としては特願平1−73899号、及び特願
平1−139155号に記載されている印刷層を設ける
ことが好ましい。例えば特願平1−73899号の印刷
層としては金属表面に熱融着されたフッ素樹脂層が形成
され、且つ最上層にはチキソトロピー指数(TI値)が
2〜8のフッ素系樹脂組成物からなるインキを用いて印
刷した印刷層が形成されている印刷層であり、特願平1
−73899号の印刷層としては金属表面に、印刷層を
有するフッ素樹脂フィルムが、該印刷層を内側にして熱
融着されてなる印刷層が好ましい態様として挙げられる
このようにして得られた本発明冷蔵庫類用表面材は、そ
の表面層がピンホールの全く無い含フッ素樹脂層による
平滑な連続均一層であるため、外壁に使用すれば料理に
起因する汚れ、床からの塵芥などは、簡単な水洗程度で
除去出来常に清潔に保てるのみならず各種メモ板の代り
に使えるとともに印刷を施したフィルムをその表面に被
覆したものを使えば極めて優れた意匠性を発揮すること
が出来、全く新しい調理場に雰囲気を変えうる。又耐蝕
性が極めて良いので耐久性も優れている。
一方内壁に使用すれば氷の付着が少ないか付着しても非
常に簡単に除去出来るため庫内を広く使えると共に扉に
氷が付着し扉の開閉が困難になるといった事もない。
更に被冷凍物が庫壁に氷により密着しとれないといった
事故もない。このように本発明で得られたフッ素樹脂被
覆金属板を用いた冷蔵・冷凍庫は極めて優れた諸性質を
もったものとなる。
以下実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は
実施例にのみ限定されるものでないことは言うまでもな
い。
実施例1 先ず、アルミニウム基材として、JISH4000に規
定するA3004P−H34(厚さ1mm)のアルミニ
ウム板を用い、該アルミニウム板の表面を、サンドブラ
スト処理(還元鉄粉80メッシュ使用、ニューマ圧力3
kg/cm2)により、Ra(中心線平均粗さ)を1.
8μmに荒らした後、4%塩化ナトリウム水溶液中で電
流密度3.3A/dm2の条件で電解エッチングしてR
aが3.5μmの粗面を形成した。
このアルミニウム板を温度350℃に加熱し、形成した
上記粗面に厚さ50μmのエチレンテトラフルオロエチ
レン共重合体フィルム(メルトフロー・インデックス3
0m3/秒)とを熱融着し、第1図に示したと同形状の
フッ素樹脂積層アルミニウム板を得た。
得られたフッ素樹脂の上記熱融着は、加熱された上記金
属板と上記フィルムを、直径10cmのシリコンロール
を用いて加圧力15kg/cmの条件行った。
以上の如くして形成された樹脂積層アルミニウム板を用
いて冷蔵庫の表面材を作製する。まず所定の大きさに切
断、プレスにて所定の形状にプレス成形し冷蔵庫の扉と
した。
実施例2 実施例1に於けるフッ素フィルムの金属と接する面をコ
ロナ処理しぬれ指数42dyn/cmに活性化した。次
にポリフッ化ビニリデンをジメチルアセトアミドに溶解
すると共に顔料を混合したインキを用いて上記フィルム
の活性面にスクリーン印刷を行ない印刷フィルムを作製
した。
次にこの印刷フィルムの印刷面が金属に接するようにし
実施例1と同様にフッ素樹脂フィルム被覆アルミニウム
板を得、冷蔵庫の扉を作製した。
実施例3 JIS G4304に規定されるSUS304(ステン
レス合金)板の表面を、粗さ200番のサンドペーパー
を取り付けた直径50mmの円形金属板を固定したフラ
イス盤を用い、該フライス盤の回転速度100rpm及
びけがき速度10cm/minの条件でけがき加工を行
った。得られた線状けがき模様のけがき深さは、1μで
あった。
上記けがき加工を行ったSUS304板の表面を1%苛
性ソーダ水溶液で脱脂した後、実施例1と同じ、厚さ5
0μのエチレン−四フッ化エチレン共重合樹脂フィルム
を熱融着させることにより樹脂積層金属を得た。
上記熱融着の条件は、350℃にあらかじめ加熱した上
記金属板と上記フィルムを、直径10cmのシリコンロ
ールを用いて、加圧力150kgの条件で加圧した後、
340℃で10分間の後処理を行うものである。得られ
た樹脂積層板を用い実施例1と同様に冷蔵庫扉とした。
実施例4 市販のリン酸塩処理電気亜鉛めっき鋼板(新日本製鉄:
ボンデ鋼板EGC、厚さ0.6m/m)をアルカリ性脱
脂剤(日本パーカライジング製、ファインクリーナー3
01を使用)で60℃3分間の条件で表面を洗浄した後
水洗乾燥をした。この鋼板を酸素濃度0.1%の窒素置
換された加熱炉に入れて350℃で6分間加熱処理した
後、やはり同一酸素濃度の窒素雰囲気下に置かれた一対
のシリコンロールを用いて、厚み50μの酸化チタンを
8重量部含有するエチレンテトラフルオロエチレン樹脂
の白色フィルムを7kg/cm2の圧力で熱融着した。
さらに、この熱融着鋼板を窒素雰囲気中で325℃7分
間再加熱処理し、室内に放置することにより冷却してエ
チレンテトラフルオロエチレン樹脂フィルム被覆鋼板を
得た。得られた被覆鋼板を用い冷蔵庫の内壁を作製した
実施例5 実施例4に於て白色エチレンテトラフロオロエチレン樹
脂フィルムを実施例2で作製した印刷フィルムを使用し
印刷面側を金属に融着させた。得られた樹脂積層アルミ
ニウム板を冷蔵庫扉とした。
実施例6 実施例1に於けるエチレンテトラフルオロエチレンフィ
ルムをフッ化ビニリデンフィルム(厚さ50μ)に変え
た。なお加熱温度は270℃で行った。
実施例7 実施例1に於けるエチレンテトラフロオロエチレンフィ
ルムをフッ化ビニルフィルム(厚さ50μ)に変えた。
なお加熱温度は230℃で行った。
以上各実施例で作った表面材の残りを利用し以下のテス
トを行ない評価し、結果を表−1に示した。
(評価法) 1、洗浄性 A:肉汁を板上にぬり乾燥後、雑巾にてふきとった。簡
単に拭きとれたものを○とした。
B:マジックインキで字を書いた。乾燥7日後エタノー
ルを用い拭きとった。跡かたもなく完全に拭きとれたも
のを○とした。
C:■粘着ラベルを貼、■別の場所に上質紙をセロテー
プでとめる。1ケ月放置後上記ラベル及びセロテープを
剥がした。両者共きれいに剥離出来たものを○とした。
2、氷付着性 板上に水をたらし−30℃で氷らせた。この板を室温に
とり出し木のヘラで落とした。おとせたものを○とした
3、低温性 −10℃の雰囲気下で長さ100mm、幅50mm、の
試験片の中央に直径2mmの調製丸棒を配し、該丸棒を
支点として180゜の曲げ加工を行い、その際に曲げ部
分に生じるクラック・剥離の有無を調べ、クラック・剥
離が無い場合を○とした。
4、耐蝕性 各例で試作した残の平板を用い径5cm、深さ2cmの
円筒径容器を作製し、内部に王水を3cc入れ70℃放
置し変化の有無を観察した。
3日間異常のないものを○とした。
5、意匠性 印刷色及びけがき色については印刷図柄やけがき図柄が
目視により鮮明か否かチェックした。
印刷図柄が加工後も鮮明なものを○とした。
〔発明の効果〕
上記表−1より本発明によるフッ素樹脂被覆金属板より
作られる冷蔵庫類用表面材及びそれを用いた冷蔵庫類は
耐久性が良く汚れが簡単に落とせると共に白板同じく様
々なメモ板に使用可能であると共に優れた意匠性を有す
ることは明らかである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表面が主にフッ素樹脂含有被覆
    層からなることを特徴とする金属製の新規な冷蔵庫類用
    表面材。
  2. 【請求項2】該フッ素樹脂含有被覆層がフッ素樹脂系フ
    ィルムである特許請求の範囲第1項記載の新規な冷蔵庫
    類用表面材。
  3. 【請求項3】該フッ素樹脂フィルムが印刷層を有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の冷蔵庫類用
    表面材。
  4. 【請求項4】該フッ素樹脂が四フッ化樹脂である特許請
    求の範囲第2項記載の新規な冷蔵庫類用表面材。
  5. 【請求項5】該四フッ化樹脂がエチレン−テトラフロロ
    エチレン共重合体である特許請求の範囲第3項記載の新
    規な冷蔵庫類用表面材。
  6. 【請求項6】該フッ素樹脂フィルムが2フッ化樹脂であ
    る特許請求の範囲第2項記載の新規な冷蔵庫類用表面材
  7. 【請求項7】該フッ素樹脂フィルムが1フッ化樹脂であ
    る特許請求の範囲第2項記載の新規な冷蔵庫類用表面材
  8. 【請求項8】該フッ素樹脂被膜の膜厚が5〜200μで
    ある特許請求の範囲第1項記載の新規な冷蔵庫類用表面
    材。
  9. 【請求項9】該金属がアルミニウム系金属である特許請
    求の範囲第1項記載の新規な冷蔵庫類用表面材。
  10. 【請求項10】該金属が鉄系金属である特許請求の範囲
    第1項記載の新規な冷蔵庫類用表面材。
  11. 【請求項11】該金属が0.1〜2mm/mの板状であ
    る特許請求の範囲第1項第8、第9項第10項記載の新
    規な冷蔵庫類用表面材。
  12. 【請求項12】少なくとも冷蔵.冷凍庫の表面となる面
    に、 主にフッ素樹脂含有被覆層を持つことを特徴とする金属
    板を使用した冷蔵庫類。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09280252A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Nippon Seiko Kk 耐食転動部材
EP1205719A1 (en) * 2000-10-12 2002-05-15 Electrolux Zanussi S.p.A. Refrigerator appliance door
CN105135799A (zh) * 2015-09-07 2015-12-09 合肥华凌股份有限公司 冰箱面板、冰箱门及冰箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09280252A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Nippon Seiko Kk 耐食転動部材
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