JPH0530976A - 耐熱性スーパーオキシドジスムターゼをコードする遺伝子及びそれを含むプラスミド - Google Patents

耐熱性スーパーオキシドジスムターゼをコードする遺伝子及びそれを含むプラスミド

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JPH0530976A
JPH0530976A JP3208747A JP20874791A JPH0530976A JP H0530976 A JPH0530976 A JP H0530976A JP 3208747 A JP3208747 A JP 3208747A JP 20874791 A JP20874791 A JP 20874791A JP H0530976 A JPH0530976 A JP H0530976A
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sod
dna
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ala
gene
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JP3208747A
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Hidemasa Motojima
英雅 元島
Etsuo Minagawa
悦雄 皆川
Fuji Tsukasaki
不二 司城
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YOTSUBA NYUGYO KK
Original Assignee
YOTSUBA NYUGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 高度好熱性細菌サーマス属由来の耐熱性を有
するスーパーオキシドジスムターゼをコードしているD
NA配列。 【効果】 本発明によって、サーマス属に属するサーマ
ス・アクアティカスYT-1が有する極めて耐熱性の強い、
マンガン型スーパーオキシドジスムターゼ(SOD−
T)をコードする遺伝子の配列及びそれから推定される
アミノ酸配列が明らかとなった。また、本発明により、
遺伝子工学的に耐熱性SODを大量に生産する製造方法
が提供され、サーマス属の菌体から分離、精製するより
も極めて経済的に天然のものと同等の耐熱性を有するS
ODを生産することが可能となった。また、本発明のD
NA配列をもつオリゴヌクレオチドもしくはDNA断片
あるいはその一部の配列のDNA断片をプローブとし
て、他のサーマス属菌種あるいはサーマス属と近縁の他
属の生物のスーパーオキシドジスムターゼ遺伝子をクロ
ーニングすることも、常法によって可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高度好熱性細菌である
サーマス属に属する菌株が生産する耐熱性スーパーオキ
シドジスムターゼをコードするDNA配列に関するもの
である。スーパーオキシドジスムターゼはEC1.1
5.1.1.に分類される酵素であり、超酸化物不均化
酵素とも呼ばれる。このDNA配列でコードされるスー
パーオキシドジスムターゼは高い耐熱性を持ち、75〜
80℃でも活性を失わないという特徴を有しており、熱
に対して極めて安定であり、常温でも活性がある。その
ため、炎症剤や放射線防御剤などの医薬として、さらに
は研究試薬,酵素電極,バイオリアクター用酵素等とし
て極めて有用なものである。
【0002】
【従来の技術】スーパーオキシドジスムターゼは活性酵
素(O2 - ) を酸素(O2) と過酸化水素(H2O2)に不均化
する酵素で、ほとんどの生物に存在し、生体中で、活性
酸素によるDNAの損傷、過酸化物の生成を防止すると
いう、極めて重要な役割を担っている。また、この酵素
は活性中心に金属を含むもので、銅/亜鉛型, 鉄型及び
マンガン型の3種類のスーパーオキシドジスムターゼ
(以下、SODと略称することがある。)が知られてい
る。すでに多くの生物のSODが分離、精製され、その
性質が決定されている。しかし、このうち高度好熱性細
菌であるサーマス(Thermus )属のMn型SODの遺伝子
配列については報告された例はまだない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】微生物由来のSOD
は、菌体内に比較的微量にしか存在せず、またその他の
共存タンパク質と分離して精製するのは、多くの労力を
要し、経済的にも不利である。SODを効率的に生産
し、精製しやすくするためには、遺伝子工学的な生産が
理想的である。しかし、高度好熱性細菌のSODに関し
ては、前述したように、その遺伝子配列はまだ報告され
ていない。本発明の目的は、高度好熱性細菌由来のSO
D遺伝子の塩基配列を決定し、SODの遺伝子工学的な
生産を可能とすることにより、耐熱性のSODを効率的
に製造することを可能とすることである。
【0004】また、本発明によって得られたDNA配列
を持つオリゴヌクレオチドもしくはDNA断片あるいは
その一部の配列のDNA断片をプローブとして、他のサ
ーマス属菌種あるいはサーマス属と近縁の他属の生物の
スーパーオキシドジスムターゼ遺伝子をクローニングす
ることも可能となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、サーマス・アクアティカス(Thermus aquatic
us)YT-1 株が持つ染色体DNAからMn−型SOD(以
下、SOD−Tと称することがある。)遺伝子を分離す
ることに成功した。また、SOD−T遺伝子の全塩基配
列を決定することが出来た。さらに、このようなSOD
−T遺伝子を組み込んだプラスミドで形質転換された微
生物を用いることによって、耐熱性を有するSOD−T
を極めて効率良く生産することが出来ることを見出し
た。特に、大腸菌などの中温性菌にSOD−T遺伝子を
導入して、SOD−Tを生産させた場合、生産されたS
OD−Tは天然物と同等の耐熱性を有するので、このよ
うな大腸菌菌体を遠心分離等によって回収し、超音波等
の手段で破砕した後、単に70〜80℃程度の加熱を一
定時間行うだけで、SOD−T以外の大腸菌由来の菌体
タンパク質は大部分熱変性して不溶化する。次いで、こ
れを遠心分離することにより、可溶性の画分に含まれる
タンパク質の大部分がSOD−Tである溶液が得られ
た。それ故、極めて容易にSOD−Tを分離、精製する
ことが可能となった。本発明はかかる知見により完成さ
れたものである。
【0006】本発明は、高度好熱性細菌サーマス属由来
の耐熱性を有するスーパーオキシドジスムターゼをコー
ドしているDNA配列を提供するものである。
【0007】本発明のに用いる高度好熱性細菌サーマス
属微生物としては、例えばサーマス・アクアティカスYT
-1株がある。本菌は、アメリカンタイプカルチャーコレ
クションにATCC25104として寄託されており、
何人も入手可能である(American Type Culture Collect
ion Catalogue of Bacteria and Phages 17th ed. 1989
参照)。
【0008】本発明の上記DNA配列の決定は次の方法
で行うことが出来る。 (1)SOD−TをコードするSOD−T遺伝子のクロ
ーニング。 本発明にかかわるクローニングの基本的手法は、例えば
J.Sambrook,E.F.Fritsch, T. Maniatis(ed.), "Molecu
lar Cloning:A Laboratory Manual,2nd edition,"Cold
Spring Harbor Laboratory Press,1989 等に詳しく紹介
されており、何人も実行可能である。
【0009】まず、サーマス・アクアティカスYT-1株を
栄養培地で培養し、菌体を回収後、Saito-Miura 法[Bio
chim. Biophys. Acta, 72,619(1963)]などにより染色体
DNAを抽出し、制限酵素で切断する。これをアガロー
ス電気泳動した後、メンブランフィルターに、例えばサ
ザンの方法[E,M,Southern, J. Biol.Chem.98, 508(197
5)]で移行させる(以降、サザントランスファーと称す
ることがある。)。一方、天然のSOD−TのN−末端
のアミノ酸配列を参考にして合成したオリゴヌクレオチ
ドをプローブとしてハイブリダイゼーションを実施す
る。合成オリゴヌクレオチドと特異的にハイブリダイズ
するバンドが見出されたなら、その大きさに相当するD
NA断片をアガロースゲルから抽出する。一方、適当な
ベクタープラスミドを同じ制限酵素で切断したのち、こ
の抽出した断片をリガーゼを用いて連結させる。この連
結したDNAを用いて標準的な方法で宿主となりうる細
菌を形質転換し、得られた形質転換株のうち、コロニー
ハイブリダイゼーションにより前記のプローブと特異的
にハイブリダイズするコロニーを釣菌し、これらの中か
らSOD−T遺伝子を含むと予想されるプラスミドを抽
出する。次いで、このプラスミドの制限酵素地図を常法
に従い作製する。一方、これらの分解したDNA断片を
アガロース電気泳動し、メンブランにサザントランスフ
ァーし、このメンブランを用いてSOD−T遺伝子に特
異的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドをプロー
ブとしてハイブリダイゼーションを実施する。プローブ
にハイブリダイズしたバンドを制限酵素地図より特定す
る。
【0010】(2)SOD−T遺伝子のDNA配列の決
定 SOD−T遺伝子を含んでいると予測される領域につい
て、そのDNA配列の全DNA配列を常法により決定す
る。このように決定された配列から、そのコードするア
ミノ酸配列を推定し、それを天然物のアミノ酸配列と比
較することによって、その領域がSOD−Tのタンパク
をコードしているか否かを知ることが出来る。このよう
にして得られたSOD−T遺伝子配列の知見に基づい
て、SOD−T遺伝子を含むプラスミドの中からSOD
−T遺伝子を含む領域を切り出して適当な市販の発現ベ
クターに組み込み、SOD−Tを遺伝子工学的に生産す
ることが可能となる。
【0011】(3)SOD−T遺伝子の発現 本発明のSOD−TをコードするDNA配列を含むDN
A断片を適当なプラスミドに組み込み、これを大腸菌な
どの適当な微生物に導入して形質転換し、該形質転換微
生物を培養してSOD−Tを生産することが出来る。S
OD−T遺伝子のアミノ酸をコードする配列を同じアミ
ノ酸をコードする別の塩基で置換することも可能であ
る。また、同等の機能を有する別のアミノ酸をコードす
る塩基に置換することも可能である。DNA配列中の一
部の塩基を他の塩基で置換することは、部位特異的変更
法等の常法により容易に可能である。
【0012】本発明においてクローニング,サブクロー
ニング及びDNA配列決定等に用いる宿主,プラスミ
ド,試薬,酵素類等はいずれも市販されており、容易に
入手できる。上述したことから明らかな如く、本発明の
SOD−T遺伝子の解明によって初めて可能となったS
OD−T遺伝子工学的な生産により、耐熱性の非常に高
いSOD−Tを効率良く生産できるので、本発明は産業
上極めて有用なものである。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例1 サーマス・アクアティカスYT-1からの染色体DNAの抽
出サーマス・アクアティカスYT-1(ATCC25104)株を特公
昭62−11092号公報に記載の方法と同様に培養し
た。培養後、菌体を遠心分離で回収後、菌体6g(湿物
量)からSaito-Miure 法(前出)に従って染色体DNA
を得た。
【0014】実施例2 オリゴヌクレオチドプローブの作製 SOD−T遺伝子を染色体DNAの制限酵素分解断片か
ら検出するために合成オリゴヌクレオチドをプローブと
して用いた。サーマス・アクアティカスYT-1の菌体より
抽出、精製されたSOD−Tの化学的分析により、N−
末端側の一部のアミノ酸配列がすでに明らかとなってい
る[S.Sato and J.I.Harris, Eur. J.Biochem. 73,373(1
977)] 。このアミノ酸配列から、それをコードするDN
Aの配列を推定し、図1に示したイノシン(I)13個
を含む99mer のオリゴヌクレオチドを合成し、プロー
ブとした。
【0015】プローブの設計においてサーマス属の遺伝
子のコドンの利用率においてコドンの3番目の塩基が著
しくGかCに偏っているということを利用して、3番目
の塩基をGかCあるいはイノシンに置き換えて合成し、
混合オリゴヌクレオチドとなるのを避けた。合成にはア
プライドバイオシステムズ社の381A型DNA合成機
を用いた。このプローブを53pmol/μlの濃度に調製
した。これをアマシャム社(Amersham Corp.)のECL遺
伝子検出システムを用いて非放射性のラベリングを行っ
た。方法はアマシャム社のプロトコルに従った。具体的
には2μlのオリゴヌクレオチド溶液(53pmol)を1
8μlの水に溶かして5分間煮沸後、冷却し、20μl
のラベリング試薬(アマシャム社)を加え混合後、さら
に20μlグルタルアルデヒド溶液を加え混合した。3
7℃10分間反応させプローブ溶液とした。
【0016】実施例3 ハイブリダイゼーション 実施例1で得られた染色体DNA約100μgをHind I
II,Pst I, Kpn Iで分解し、常法によりアガロース電気
泳動した。このゲルをサザントランスファーを行い、D
NAをナイロンメンブラン(Hybond N , アマシャム社
製)に移した。0.4N NaOH で20分固定後、2× SSC
で約30秒すすいだ。この膜を0.5M NaCl , 5%ブロ
ッキング剤(アマシャム社製)を含むハイブリダイゼー
ションバッファー(ECL用, アマシャム社製)50mlに入
れ、密閉容器内で42℃にて10分間プレハイブリダイ
ゼーションを行った。次に、実施例2で作製したプロー
ブ溶液約60μl全量を加えて40℃で一昼夜ゆっくり
と振とうしながらハイブリダイゼーション反応を行っ
た。その後、メンブランを取り出し洗浄液I(6M尿
素,0.5×SSC 、42℃)約100mlで20分間の洗浄
を2回行った後、5×SSCで室温にて5分間、2回洗浄
し、これをECL検出試薬(アマシャム社製)によりフ
ィルムに感光させた。その結果、約2.8KbのHind III断
片にハイブリダイズすることが明らかとなった(図
2)。
【0017】実施例4 マルチクローニングサイトを持ちアンピシリン耐性を有
するベクタープラスミドの回収 プラスミドpUC118あるいはpUC119(宝酒造製)を保持す
る宿主E.coli MV1184株をLブロス(トリプトン1%,
酵母エキス0.5%,NaCl0.5%,グルコース0.2%、pH
7.0、アンピシリン50μg/ml含有)で一昼夜培養
後、菌体を遠心分離により回収し、これよりアルカリ溶
菌法でプラスミドを回収した。次いで、Hind IIIで完全
に分解し、バクテリアルアルカリフォスファターゼで処
理することにより5’末端のリン酸基を除去し、ベクタ
ーとした。
【0018】実施例5 SOD−Tを含むDNA断片のベクターへの組み込みと
形質転換 サーマス・アクアティカスYT-1の染色体DNA約100
μgを新たにHind IIIで完全に分解し、アガロース電気
泳動を実施した。約2.8Kbに相当するHind III断片をゲ
ルから切り出し、常法により抽出した。このDNA断片
約0.1μgを、実施例4で得たpUC119のHind III分解物
約0.5μgと混合し常法に従い、T4リガーゼを用いて
ライゲーションした。この約0.1μgをあらかじめルビ
ジウム法[S.R.Kushner,in "Genetic Engineering",ed.b
y H.B. Boyer and S.Nicosia, Elsevier/North-Hollan
d,Amsterdam, 1978, pp.17-23] に従ってコンピテント
化したE. coli MV1184のコンピテントセル100μl
に、上記DNA0.1μgを加え、0℃に30分おいたの
ち、43.5℃で30秒ヒートショックを加え、1mlのL
−ブロスを加えた。次に、37℃で1時間振とう培養し
た。この培養液を、表面にナイロンメンブラン(Hybond
N,アマシャム社製)を敷いたH−プレート寒天培地〔1
%バクトトリプトン,0.8% NaCl,1.2%寒天,0.05
mM Isopropylβ−D-thiogalactopyranoside(IPTG),50
μg/ml アンピシリン,50μg/ml 5-bromo-4-chloro
-3-indolyl−β−D-galactoside(X-gal)含有〕のメンブ
ラン表面に塗布した。
【0019】37℃で培養後、コロニーが、肉眼で見え
る程度の大きさに成長したとき、同じ大きさのメンブラ
ンを重ねてレプリカをとった。オリジナルとレプリカの
メンブランをそれぞれH−プレート表面にのせて、さら
に約8時間培養した。このレプリカのメンブランを風乾
後、0.5N NaOH, 1.5M NaClバッファーで5分間、2回
処理してアルカリ変性した。次に、1.5M NaCl, 0.5M
Tris HCl (pH7.5)0.001mM EDTA で5分間、2回中
和したのち3×SCC で10分間、1回洗浄した。次に、
0.4N NaOHで20分間アルカリ固定し、5×SCC で軽く
洗浄した。このメンブランを実施例3と同様にSOD−
Tのプローブを用いたハイブリダイゼーションに用い
た。その結果、合計202個のコロニーのうち7個がS
OD−Tのプローブと特異的にハイブリダイズすること
がわかった。オリジナルのプレートから、対応するコロ
ニーを釣菌し、L−ブロスで培養したのち、菌体からア
ルカリ溶菌法でプラスミドを抽出した。これらのプラス
ミドの制限酵素分解パターンを比較したところ、すべて
同一の断片がクローニングされていることが明らかとな
った。制限酵素地図を図3に示す。
【0020】実施例6 SOD−T遺伝子の全DNA配列の決定 図3に示した制限酵素地図のうち、SOD−Tのタンパ
クをコードしていると考えられる領域について、サンガ
ーのジデオキシ法[F.Sanger, S.Nicklen and A.R. Coul
son, Proc. Natl.Acad. Sci. U.S.A., 74, 5463(1977)]
に従った方法により、その全DNA配列を決定した。具
体的には、アプライドバイオシステムズ社の370A
DNAシーケンサーを用いて行った。
【0021】このようにして、SOD−Tをコードして
いる構造遺伝子部分を完全に決定することが出来た。配
列表の配列番号2にSOD−Tの構造遺伝子のDNA配
列並びにそれから推定されるアミノ酸配列を示した。こ
の結果、SOD−TはATGを開始コドンとして、20
4個のアミノ酸に相当する塩基によりコードされている
ことが明らかとなった。また、推定される分子量は開始
メチオニンを含めると22903.9ダルトンであった。
【0022】実施例7 SOD−T遺伝子の大腸菌での発現 実施例5で得られた約2.8KbのHind III断片を含むプラ
スミドpHS6と、このpHS6をHind III,SacI で分解しSO
D−T遺伝子を含む断片を回収し、pUC119のHind III,
SacIサイトに挿入して構築したpS6を図4に示した。こ
れらを持つ大腸菌ではSOD−T遺伝子が発現したが、
pHS6についてその例を示す。pHS6をもつ大腸菌E.coli M
V1184 株を2本の10mlのL−ブロス(50μg/mlア
ンピリシン含有)に接種し、37℃で十分振盪しながら
培養し、600nmにおける吸光度が約0.3に相当したと
ころで、一方にはIPTGを1mMになるように加え、さらに
16時間培養後、1.5mlずつ4回にわけて8000g,
5分間で遠心分離を行い、菌体を回収した。次いで、こ
の菌体に1mlのバッファー(50mM Tris HCl(pH8.
5),1mM CoCl2) を加え、超音波で菌体を破砕した。
80℃で30分間加熱後、15000gで5分間遠心分
離を行い、上澄液を回収した。この上澄液のSOD活性
をシトクロムC法[J.M.McCord and I, Fridorich, J.Bi
ol. Chem., 244,6049(1969)]に従って測定した。その1
例を表1に示す。
【0023】
【表1】 表1 大腸菌におけるSOD−Tの生産例 ───────────────────────── プラスミド IPTGの有無 上澄液のSOD活性 (U/ml) ───────────────────────── pUC119 有 0 pHS6 無 743.1 有 877.5 ─────────────────────────
【0024】実施例8 SDS−ポリアクリルアミド電気泳動による大腸菌で生
産されたSOD−Tの確認 実施例7で得られた上澄液をレムリーの方法[Laemmli,
U.K.,Nature(London)227,680-685(1970)]に準じて、S
DS−ポリアクリルアミド電気泳動により分析した。上
澄液5μlをレムリーの方法に従って処理し、泳動した
結果を図5に示した。なお、濃縮ゲルは4.5%アクリル
アミドゲル、分離ゲルは12.5%のアクリルアミドゲル
を使用した。また、分子量を比較するために、分子量マ
ーカーとして、フォスフォリラーゼb(94,00
0)、アルブミン(67,000)、オボアルブミン
(43,000)、カルボニックアンヒドラーゼ(3
0,000)、トリプシンインヒビター(20,00
0)、α−ラクトアルブミン(14,000)を用い
た。なお、図5の各レーンの説明は次のとおりである。
【0025】 レーン 試 料 の 説 明 ──────────────────────────────── 1 pUC119を持つ大腸菌菌体 2 pHS6を持つ大腸菌菌体(IPTGで誘導したもの) 3 pHS6を持つ大腸菌菌体を超音波破砕後、80℃で30分加熱処 理し、遠心して回収した上澄液(IPTGで誘導導したもの) 4 同上(ただしIPTGで誘導しなかったもの) 5 pS6 をもつ大腸菌で生産したSOD−TをHPLCで精製したもの 6 サーマス・アクアティカスYT-1菌体から精製した天然物由来S OD−T m 分子量マーカー ────────────────────────────────
【0026】図5から明らかなように、pHS6をもつ大腸
菌はIPTGで誘導しても、誘導しなくても、分子量が約2
5,000のSOD−Tタンパクと発現していることが
判った。また、このタンパクは加熱しても、変性せずに
上澄液に残ることが明らかとなった。このことにより、
本発明で明らかとなったSOD−T遺伝子を含むプラス
ミドpHS6を持つ大腸菌を用いてSOD−Tを生産した場
合、菌体破砕物を加熱し、遠心分離するだけで、極めて
効率良くSOD−Tを粗精製できることが明らかとなっ
た。
【0027】実施例9 大腸菌で生産されたSOD−Tの耐熱性 実施例7で示した大腸菌で生産したSOD−Tを、サー
マス・アクアティカスYT-1の菌体から精製したSOD−
T(天然物由来SOD−T)、他の中温菌である大腸菌
由来のMn−型SOD(シグマ社製)及び好熱性菌である
バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearot
hermophilus)由来のMn−型SOD(シグマ社製)と、そ
の熱安定性を比較した。なお、大腸菌で生産したSOD
−TはMono Q HR5/5(ファルマシア社製)で精製し、S
DS−ポリアクリルアミド電気泳動的に一本のバンドを
示すまで精製した(図5のレーン5に相当)。これら4
種類のMn−型SODをタンパク量で約100μg /mlに
調製してバッファー(50mM Tris HCl(pH8.5)、1mM
CoCl2)に溶解した。この溶液を80℃及び70℃でそ
れぞれ0.5,2,5,24時間インキュベートした後、
サンプリングし、シトクロムC法に従って活性を測定し
た。インキュベーションしていないサンプルのSOD活
性を100としてその相対活性の経時的変化を図6(8
0℃)及び図7(70℃)に示した。
【0028】この図から明らかなように、大腸菌で生産
されたSOD−Tは天然物由来のSOD−Tと全く同様
の耐熱性を示し、80℃で24時間保持後でも、SOD
の活性を失なわないことが明らかとなった。また、好熱
菌バチルス・ステアロサーモフィルス由来のMn−SOD
と比べても一層安定であることが明らかとなった。
【0029】
【発明の効果】本発明によって、サーマス属に属するサ
ーマス・アクアティカスYT-1が有する極めて耐熱性の強
い、マンガン型スーパーオキシドジスムターゼ(SOD
−T)をコードする遺伝子の配列及びそれから推定され
るアミノ酸配列が明らかとなった。また、本発明によ
り、遺伝子工学的に耐熱性SODを大量に生産する製造
方法が提供され、サーマス属の菌体から分離、精製する
よりも、極めて経済的に天然のものと同等の耐熱性を有
するSODを生産することが可能となった。また、本発
明のDNA配列をもつオリゴヌクレオチドもしくはDN
A断片あるいはその一部の配列のDNA断片をプローブ
として、他のサーマス属菌種あるいはサーマス属と近縁
の他属の生物のスーパーオキシドジスムターゼ遺伝子を
クローニングすることも、常法によって可能となった。
【0030】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:204 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Pro Tyr Pro Phe Lys Leu Pro Glu Leu Gly Tyr Pro Tyr Glu Ala 1 5 10 15 Leu Glu Pro His Ile Asp Ala Arg Thr Met Glu Ile His His Gln Lys 20 25 30 His His Gly Ala Tyr Val Thr Asn Leu Asn Ala Ala Leu Glu Lys Tyr 35 40 45 Pro Tyr Leu Gln Gly Ala Glu Val Glu Thr Leu Leu Arg His Leu Thr 50 55 60 Ala Leu Pro Ala Asp Ile Gln Ala Ala Val Arg Asn Asn Gly Gly Gly 65 70 75 80 His Leu Asn His Ser Leu Phe Trp Arg Leu Leu Thr Pro Gly Gly Ala 85 90 95 Lys Glu Pro Val Gly Glu Leu Lys Lys Ala Ile Asp Glu Gln Phe Gly 100 105 110 Gly Phe Ala Ala Leu Lys Glu Lys Leu Thr Gln Ala Ala Met Gly Arg 115 120 125 Phe Gly Ser Gly Trp Ala Trp Leu Val Lys Asp Pro Phe Gly Lys Leu 130 135 140 His Val Ile Ser Thr Ala Asn Gln Asp Asn Pro Val Met Gly Gly Phe 145 150 155 160 Ala Pro Ile Val Gly Ile Asp Val Trp Glu His Ala Tyr Tyr Leu Lys 165 170 175 Tyr Gln Asn Arg Arg Ala Asp Tyr Leu Gln Ala Ile Trp Asn Val Leu 180 185 190 Asn Trp Asp Val Ala Glu Glu Ile Tyr Lys Gly Ala 195 200 配列番号:2 配列の長さ:612 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:サーマス・アクアティカス (Thermus aquaticus ) 株名:YT-1 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..615 特徴を決定した方法:E 配列 ATG CCG TAC CCG TTC AAG CTA CCC GAG CTA GGC TAC CCC TAC GAG GCC 48 Met Pro Tyr Pro Phe Lys Leu Pro Glu Leu Gly Tyr Pro Tyr Glu Ala 1 5 10 15 CTC GAG CCC CAC ATT GAC GCC AGG ACC ATG GAG ATC CAC CAC CAG AAG 96 Leu Glu Pro His Ile Asp Ala Arg Thr Met Glu Ile His His Gln Lys 20 25 30 CAC CAC GGC GCC TAC GTC ACC AAC CTG AAC GCC GCC CTG GAG AAG TAC 144 His His Gly Ala Tyr Val Thr Asn Leu Asn Ala Ala Leu Glu Lys Tyr 35 40 45 CCC TAC CTC CAA GGC GCC GAG GTG GAA ACC CTC CTC CGG CAC CTC ACC 192 Pro Tyr Leu Gln Gly Ala Glu Val Glu Thr Leu Leu Arg His Leu Thr 50 55 60 GCC CTC CCC GCC GAC ATC CAG GCC GCC GTG CGC AAC AAC GGG GGC GGG 240 Ala Leu Pro Ala Asp Ile Gln Ala Ala Val Arg Asn Asn Gly Gly Gly 65 70 75 80 CAC CTG AAC CAC AGC CTC TTC TGG CGC CTC CTC ACC CCG GGC GGG GCC 288 His Leu Asn His Ser Leu Phe Trp Arg Leu Leu Thr Pro Gly Gly Ala 85 90 95 AAG GAG CCC GTG GGG GAG CTG AAG AAG GCC ATT GAC GAG CAG TTT GGC 336 Lys Glu Pro Val Gly Glu Leu Lys Lys Ala Ile Asp Glu Gln Phe Gly 100 105 110 GGC TTC GCC GCC CTA AAG GAG AAG CTC ACC CAG GCG GCC ATG GGG CGC 384 Gly Phe Ala Ala Leu Lys Glu Lys Leu Thr Gln Ala Ala Met Gly Arg 115 120 125 TTC GGC TCC GGG TGG GCC TGG CTG GTC AAG GAC CCC TTC GGC AAG CTC 432 Phe Gly Ser Gly Trp Ala Trp Leu Val Lys Asp Pro Phe Gly Lys Leu 130 135 140 CAC GTG ATC TCC ACC GCC AAC CAG GAC AAC CCA GTG ATG GGA GGC TTC 480 His Val Ile Ser Thr Ala Asn Gln Asp Asn Pro Val Met Gly Gly Phe 145 150 155 160 GCC CCC ATC GTG GGC ATT GAC GTC TGG GAG CAC GCC TAC TAC CTG AAG 528 Ala Pro Ile Val Gly Ile Asp Val Trp Glu His Ala Tyr Tyr Leu Lys 165 170 175 TAC CAG AAC CGC CGG GCC GAC TAC CTG CAG GCC ATC TGG AAC GTC CTG 576 Tyr Gln Asn Arg Arg Ala Asp Tyr Leu Gln Ala Ile Trp Asn Val Leu 180 185 190 AAC TGG GAC GTG GCC GAG GAG ATC TAC AAG GGC GCC TGA 615 Asn Trp Asp Val Ala Glu Glu Ile Tyr Lys Gly Ala 195 200
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いたSOD−TのN−末端のアミ
ノ酸配列から推定して合成したイノシン(I)13個を
含む99−mer の合成オリゴヌクレオチドの配列を示
す。
【図2】 サザンハイブリダイゼーションの結果を示
す。矢印は図1で示したプローブがハイブリダイズした
約2.8Kbのバンドの位置を示す。
【図3】 プラスミドpHS6中でサーマス・アクアティカ
スYT-1由来のSOD−T遺伝子を含む約2.8Kbの断片の
制限酵素地図を示す。黒い矢印部分はSOD−Tの構造
遺伝子部分を示す。制限酵素サイトは主なもののみ示し
た。下部の矢印は塩基配列を決定した領域を読み取り方
向を示した。
【図4】 SOD−T遺伝子を含むプラスミドpHS6とpS
6 の構造を簡単に示した。図中の太い線で描かれた領域
はpUC119に由来する。サーマス・アクアティカスYT-1由
来の部分は細い線で示し、SOD−Tをコードする部分
は、白ヌキの矢印で示した。ここではサーマス・アクア
ティカス由来の制限酵素サイトのうちSacIサイトのみを
示してある。
【図5】 SOD−を生産させた大腸菌のSDS−ポリ
アクリルアミド電気泳動の写真である。
【図6】 組換え体SOD−Tと天然物由来SOD−
T、好熱菌バチルス・ステアロサーモフィルス由来Mn−
型SOD及び大腸菌E.coli由来のMn−SODの耐熱性を
80℃で比較した図である。
【図7】 組換え体SOD−Tと天然物由来SOD−
T、好熱菌バチルス・ステアロサーモフィルス由来Mn−
型SOD及び大腸菌E.coli由来のMn−SODの耐熱性を
70℃で比較した図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高度好熱性細菌サーマス属由来の耐熱性
    を有するスーパーオキシドジスムターゼをコードしてい
    るDNA配列。
  2. 【請求項2】 DNAが配列表の配列番号1記載のアミ
    ノ酸配列またはそれと実質的に同一の機能を有するアミ
    ノ酸配列をコードするものである請求項1記載のDNA
    配列。
  3. 【請求項3】 DNAが配列表の配列番号2記載の塩基
    配列またはそれと実質的に同一の機能をもつ塩基配列を
    有するものである請求項1記載のDNA配列。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のDNA配列にハイブリッ
    ドするDNA配列であって、かつ耐熱性スーパーオキシ
    ドジスムターゼ活性を有するポリペプチドをコードする
    DNA配列。
JP3208747A 1991-07-26 1991-07-26 耐熱性スーパーオキシドジスムターゼをコードする遺伝子及びそれを含むプラスミド Pending JPH0530976A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3820857A1 (de) * 1988-06-04 1989-12-07 Licentia Gmbh Durch einen elektromotor angetriebener luefter
JP2018533981A (ja) * 2016-02-23 2018-11-22 杭州睿道医薬科技有限公司 新規の組換え高安定性スーパーオキシドジスムターゼおよびその応用

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DE3820857A1 (de) * 1988-06-04 1989-12-07 Licentia Gmbh Durch einen elektromotor angetriebener luefter
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