JPH05309364A - 吸着材引抜装置 - Google Patents

吸着材引抜装置

Info

Publication number
JPH05309364A
JPH05309364A JP12020292A JP12020292A JPH05309364A JP H05309364 A JPH05309364 A JP H05309364A JP 12020292 A JP12020292 A JP 12020292A JP 12020292 A JP12020292 A JP 12020292A JP H05309364 A JPH05309364 A JP H05309364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
tank
adsorption
tanks
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12020292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Ishikawa
嘉一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP12020292A priority Critical patent/JPH05309364A/ja
Publication of JPH05309364A publication Critical patent/JPH05309364A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】吸着槽の吸着材を自動的に、かつ、低コストで
効率良く引き抜くことができ、また、吸着槽の管理を容
易にする。 【構成】排水ガリットによって分割され、それぞれ吸着
材から成る吸着層14を有する複数の槽11a,11b
が設けられ、一つの槽11aの端部に吸着材を受け入れ
るための吸着材受入口31が、他の槽11bの端部に吸
着材を引き抜くための吸着材引抜口32が設けられる。
複数の槽11a,11b間に連絡口58が配設され、吸
着材を前記一つの槽11aから他の槽11bに移動させ
る。また、前記各槽11a,11bを洗浄する手段を有
する。空洗又は逆洗を行うと槽11a,11b内の吸着
材が流動状態になり、各槽11a,11b間を移動し、
自動的に吸着材の入替えが行われる。前記連絡口58の
高さを、吸着材の通常の表面の高さと逆洗時における膨
張面の高さの中間に設定すると、洗浄中に吸着材が連絡
口58を介して移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸着材引抜装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、河川などから取り込んだ水中の有
機物や臭気を除去する浄水工程において、水は沈砂池、
着水井、フロック形成池、沈澱(ちんでん)池、活性炭
吸着槽、急速ろ過池、消毒設備等を経て浄化されるよう
になっている。そして、前記活性炭吸着槽は、前記有機
物や臭気などの汚染物質を除去するための粒状活性炭な
どを収容しており、該活性炭吸着槽が大規模である場
合、逆洗空気や逆洗水を供給するポンプの容量を小さく
するために、複数、例えば12槽の吸着槽に分割され
る。そして、各吸着槽内に沈澱池からの原水を取り込
み、汚染物質を吸着した後の処理水を急速ろ過池に送る
ようになっている。
【0003】図2は従来の吸着槽の概念図、図3は従来
の吸着槽の断面図である。図2において、11は吸着
槽、12は該吸着槽11の最下部に配設された集水装
置、13は該集水装置12の上に配設され、砂利などで
形成された支持層、14は該支持層13の上に形成さ
れ、粒状活性炭などの吸着材から成る吸着層である。
【0004】前記吸着槽11においては、原水を下に向
けて前記吸着層14に通すことによって、原水中の汚染
物質が吸着層14中で吸着材によって吸着される。一
方、吸着された処理水は、支持層13を介して集水装置
12内に集水される。なお、25は原水を吸着槽11に
供給するための流入弁、26は処理水を吸着槽11から
排出するための流出弁である。
【0005】ところで、吸着層14に原水を繰り返し通
すと、浮遊物によって吸着層14が閉塞(へいそく)さ
れ、運転効率が低下してしまう。そこで、前記吸着槽1
1への通水を中断し、逆洗を行う。そのため、前記集水
装置12に逆洗空気ブロワ16及び逆洗水ポンプ17が
接続される。そして、集水装置12から逆洗空気及び逆
洗水を吸着層14内に噴射することによって、吸着層1
4内を洗浄することができる。
【0006】また、図3において、21は原水供給口、
22は原水が供給される部分と吸着層14が形成される
部分を分離する分離壁、23はポンプ室、24はポンプ
井である。ところで、前記構成の吸着槽11において、
繰り返し原水の処理を行っていると、前記吸着層14を
形成する吸着材に有機物や臭気が吸着され、飽和状態に
なってしまう。そこで、例えば、12槽の吸着槽11か
ら成る活性炭吸着槽の場合、各吸着槽11の吸着材が2
年間で飽和状態になるとすれば、1年間で6槽の吸着槽
11から吸着材を引き抜いて順次入れ替えるようにして
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の吸着材引抜装置においては、各吸着槽11が例え
ば、6〔m〕×20〔m〕の2分割式の場合、3〔m〕
×20〔m〕の槽が2面となり、吸着材の入替えを行う
に当たり、槽内を人力で空にするのに多大な労力を必要
としてしまう。そこで、省力化のために吸着材の入替え
を自動的に行うことも試みられているが、槽内の吸着材
を均一に引き抜くことができない。
【0008】本発明は、前記従来の吸着材引抜装置の問
題点を解決して、吸着槽内の吸着材を自動的に、かつ、
低コストで効率良く引き抜くことができ、また、吸着槽
の管理を容易にすることができる吸着材引抜装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の吸
着材引抜装置においては、排水ガリットによって分割さ
れ、それぞれ吸着材から成る吸着層を有する複数の槽が
設けられ、そのうちの一つの槽の端部に吸着材受入口が
設けられ、吸着材を受け入れる。また、他の槽の端部に
吸着材引抜口が設けられ、吸着材を引き抜く。前記排水
ガリット上に連絡口が配設され、吸着材を前記一つの槽
から他の槽に移動させる。
【0010】また、前記各槽を洗浄する手段を有する。
前記連絡口の高さを、吸着材の通常の表面の高さと逆洗
時における膨張面の高さの中間に設定することができ
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、前記のように排水ガリットに
よって分割され、それぞれ吸着材から成る吸着層を有す
る複数の槽が設けられ、そのうちの一つの槽の端部に吸
着材受入口が設けられ、吸着材を受け入れる。また、他
の槽の端部に吸着材引抜口が設けられ、吸着材を引き抜
く。前記排水ガリット上に連絡口が配設され、吸着材を
前記一つの槽から他の槽に移動させる。
【0012】また、前記各槽を洗浄する手段を有する。
したがって、空洗又は逆洗を行うと槽内の吸着材が流動
状態になり、吸着材は連絡口を移動し、自動的に吸着材
の入替えが行われる。前記連絡口の高さを、吸着材の通
常の表面の高さと逆洗時における膨張面の高さの中間に
設定すると、洗浄中に吸着材が連絡口を介して移動す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す吸着材引抜装置の平面図、図4は図1のX−X矢示
断面図、図5は本発明の第2の実施例を示す吸着材引抜
装置の平面図、図6は本発明の吸着材引抜装置を使用し
た吸着材入替装置を示す図である。
【0014】図1及び図4において、51は複数の吸着
槽11から成る活性炭吸着槽であり、各吸着槽11は中
央を長手方向に延びる排水ガリット53によってA面及
びB面の槽11a,11bに分割される。前記排水ガリ
ット53は、槽11a側に側壁54を、槽11b側に側
壁55を、下方に底壁56を有しており、内側に溝57
を形成する。
【0015】各吸着槽11は最下部に集水装置12を有
し、該集水装置12の上に砂利などで形成された支持層
13が配設され、該支持層13の上に粒状活性炭などの
吸着材から成る吸着層14が形成される。前記吸着槽1
1の上方には原水供給口21(図2参照)が設けられ、
該原水供給口21から原水が供給される。そして、前記
吸着槽11において原水は下に向けて吸着層14に通さ
れ、原水中の汚染物質が吸着層14中で吸着材によって
吸着される。一方、吸着された処理水は、支持層13を
介して集水装置12内に集水される。
【0016】前記槽11a,11bはいずれも幅が3
〔m〕、長さが20〔m〕の細長い形状を有しており、
槽11aの一方(図の下方)すなわち管廊側の端部に吸
着材受入口31が、槽11bの一方の端部に吸着材引抜
口32が、また、前記槽11a及び槽11bの他方(図
の上方)の端部に連絡口58が形成されている。そのた
め、前記側壁54,55及び底壁56は吸着槽11の一
方から下方に向けて下り勾配(こうばい)が形成され、
前記連絡口58の部分においては、溝57の上が天端5
9によって閉鎖されている。該天端59は、中央が高く
合掌形を有している。そして、該連絡口58の天端59
の高さは、吸着材の通常の表面の高さL1 と逆洗時にお
ける膨張面の高さL2 の中間になるように設定される。
【0017】なお、活性炭などの特定の吸着材を使用す
る場合、吸着材の平均粒径、逆洗流速、及び逆洗時にお
ける膨張率の関係は把握されており、吸着層14の厚さ
を決定すれば逆洗時における吸着材の膨張面の高さL2
は予測することができる。前記側壁54,55の上縁近
傍には、横方向に複数の排水トラフ61が設けられ、逆
洗時の逆洗水を該排水トラフ61を介して前記排水ガリ
ット53に排出する。
【0018】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5において、11は吸着槽であり、分割壁65
〜68によってA面〜D面の槽11a〜11dに分割さ
れ、槽11a,11b間が連絡口71によって、槽11
b,11c間が連絡口72によって、槽11c,11d
間が連絡口73によって連絡される。
【0019】各槽11a〜11dには、それぞれ排水ト
ラフ61が放射状に配設され、各排水トラフ61の中央
には排水溝63が設けられ、逆洗時の逆洗水が前記排水
トラフ61を介して排水溝63に排出される。この場
合、吸着槽11が円形であり、充填された吸着材は吸着
槽11内を円周方向に一巡して引き抜かれる。
【0020】次に、前記構成の吸着材引抜装置を使用し
た吸着材入替装置について説明する。図6において、1
1は吸着槽であり、B面の槽11bのみを示す。本実施
例においては、説明の便宜上活性炭吸着槽51(図1)
は3槽の吸着槽11から成っているものとする。
【0021】12は該吸着槽11の最下部に配設された
集水装置、13は該集水装置12の上に配設され、砂利
などで形成された支持層、14は該支持層13の上に形
成され、粒状活性炭などの吸着材から成る吸着層であ
る。前記吸着槽11においては、原水を下に向けて前記
吸着層14に通すことによって、原水中の汚染物質が吸
着層14中で吸着材によって吸着される。一方、吸着さ
れた処理水は、支持層13を介して集水装置12内に集
水される。
【0022】ところで、吸着槽11は浮遊物を除去する
ためのものではないが、吸着層14に原水を繰り返し通
すと、浮遊物によって吸着層14が閉塞されることがあ
り、運転効率が低下してしまう。そこで、前記吸着槽1
1への通水を中断し、洗浄を行う。そのために、前記集
水装置12に逆洗空気ブロワ16(図2参照)及び逆洗
水ポンプ17が接続される。そして、集水装置12から
逆洗空気及び逆洗水を吸着層14内に噴射することによ
って、吸着層14内を洗浄することができる。また、前
記集水装置12と逆洗水ポンプ17間及び集水装置12
と逆洗空気ブロワ16間に図示しない逆洗弁が配設され
る。
【0023】そして、洗浄工程の初期において前記槽1
1aの一方の端部に吸着材を充填し、吸着材が流動状態
になる前記槽11bの一方の端部から吸着材を引き抜
き、槽11a,11b内において同時に同程度の流動状
態を形成する。そして、この場合、前記洗浄工程の後半
において、槽11a,11bの吸着材の表面が均一にな
るように面均(なら)しを行う。
【0024】そのため、前記槽11aの一方の端部に吸
着材受入口31が、前記槽11bの一方の端部に吸着材
引抜口32が設けられる。吸着材は、運搬車によって搬
入され、受入設備33において受け入れられ、充填設備
34から充填ライン35を介して各吸着槽11の吸着材
受入口31に供給される。この場合、前記吸着槽11内
においては、逆洗空気及び逆洗水が上方に向けて噴射さ
せられていて、前記吸着材受入口31から槽11a内に
供給された吸着材は、面均しが行われるとともに槽11
a内を他方側に移動し、連絡口58に至る。該連絡口5
8の天端59の高さは、吸着材の通常の表面の高さL1
と逆洗時における膨張面の高さL2 の中間になるように
設定されているため、吸着材は天端59を乗り越えて槽
11b内に進入する。
【0025】一方、吸着材引抜口32においては、該吸
着材引抜口32に接続されたエゼクター38が吸引力を
発生し、吸着材は吸着材引抜口32を介して槽11bか
ら引き抜かれる。そのため、エゼクター駆動ポンプ39
から成る引抜設備が設けられ、圧水供給ライン40を介
して前記エゼクター38に圧水が供給され、エゼクター
38においてエゼクター効果による吸引力が発生するよ
うになっている。
【0026】このようにして引き抜かれた吸着材は、引
抜ライン41を介して水切設備42に排出され、該水切
設備42において水切りが行われた後、積出設備43か
ら運搬車によって搬出される。なお、48は吸着材を充
填するために開閉される充填弁、49は吸着材を引き抜
くために開閉される引抜弁である。
【0027】前記構成の吸着槽11において、まず、年
間入替計画書が作成され、該年間入替計画書の計画に沿
って吸着材の入替えが行われる。図7は本発明の吸着材
の入替方法における入替計画を示す図、図8は本発明の
吸着材の入替方法のタイムチャートである。例えば、5
槽の吸着槽11(図1)を有し、各吸着槽11が6
〔m〕×20〔m〕の2分割式のものであり、各槽11
a,11bが3〔m〕×20〔m〕であって、各吸着槽
11内の吸着材の厚さが2〔m〕(240〔m3 /1
槽〕)である場合、年間入替回数、年間入替作業週数、
週間入替量、週間入替作業日数、1日入替量、1日1槽
入替量等が設定される。
【0028】そして、入替計画及び洗浄条件に適合する
諸設備が設けられる。すなわち、1日1槽入替量を所定
の充填時間中に定量的に充填することができる充填設備
34(図6)が設けられ、1日1槽入替量を所定の引抜
時間中に定量的に引き抜くことができる引抜設備が作ら
れる。この場合、エゼクター駆動ポンプ39、充填弁4
8等を作動させ、洗浄工程にあらかじめ組み込まれた充
填時間内に、入替計画で設定した所定量の吸着材を吸着
材受入口31から充填する。また、エゼクター駆動ポン
プ39、引抜弁49等を作動させ、洗浄工程における引
抜時間内に、入替計画で設定した所定量の吸着材を吸着
材引抜口32から引き抜く。
【0029】そして、洗浄工程表に従って吸着槽11の
水位を下げて空気と水で洗浄を行い、該吸着槽11内の
吸着材を膨張させ、槽11aから槽11bに吸着材を移
動させる。この場合、各槽11a,11bの排水トラフ
61は同一レベルに設けられており、かつ、各槽11
a,11bの図示しない排水弁は開いている。したがっ
て、槽11aに入る吸着材充填用の水の半分と槽11b
から出る吸着材引抜用の水の半分程度が連絡口58を通
ることになるので、吸着材は槽11aから槽11bへ確
実に移動する。
【0030】続いて、洗浄工程表に従って引抜きを止め
逆洗だけを行い、槽11a,11b内の吸着材を面均し
する。このように、日常的に実施される洗浄工程中にお
いて、吸着槽11の吸着層14に対して吸着材を部分的
に充填し、部分的に引き抜くことによって入替えが行わ
れるので、吸着材の搬入及び搬出が容易になり、管理を
行いやすく、省力化することができる。また、洗浄工程
中において吸着材を流動状態にして引抜きを行うように
しているので、消費エネルギを低減することができる。
さらに、引抜きのためにポンプやブロワなどを運転する
必要がない。
【0031】そして、入替えを行うに当たり吸着槽11
を空にする必要がないので、エゼクター38を作動させ
る時以外は水が排出されることがなく、節水することが
できる。しかも、入替期間中に吸着槽11が使用不能に
なることがなく、吸着材の入替中や洗浄中の予備槽が不
要となり、設備費を低減することができる。また、ろ過
砂の上に粒状活性炭を重ねて多層吸着ろ過を行うように
したものにおいては、入替えの際に吸着槽11を空にす
ると、取り抜いた吸着材中にろ過材が混入することがあ
るが、本発明の場合においては、吸着層14の表面の近
傍から引き抜けば、ろ過材が混入することがなく、安全
かつ確実に吸着材を入れ替えることができる。
【0032】そして、数箇月間吸着し続けると、吸着槽
11中に微生物が繁殖して吸着材を覆い、生物処理が行
われて有機物が除去されるようになる。ところが、吸着
槽11を空にして入替えを行う方法では、生物処理機能
が中断され、入替えが終了した後に再び微生物が繁殖を
開始することになる。本発明の吸着材の入替方法におい
ては、日常的かつ連続的に吸着材の一部を入れ替えるの
で、生物処理機能が長期間安定して維持され、水質管理
が容易になる。
【0033】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、排水ガリットによって分割され、それぞれ吸着材
から成る吸着層を有する複数の槽が設けられ、そのうち
の一つの槽の端部に吸着材受入口が設けられ、吸着材を
受け入れる。また、他の槽の端部に吸着材引抜口が設け
られ、吸着材を引き抜く。前記排水ガリット上に連絡口
が配設され、吸着材を前記一つの槽から他の槽に移動さ
せる。
【0035】また、前記各槽を洗浄する手段を有する。
したがって、空洗又は逆洗を行うと槽内の吸着材が流動
状態になり、吸着材は各槽間を移動し、自動的に吸着材
の入替えが行われ、省力化することができる。前記連絡
口の高さを、吸着材の通常の表面の高さと逆洗時におけ
る膨張面の高さの中間に設定すると、洗浄中に吸着材が
連絡口を介して移動する。
【0036】したがって、日常的に実施される洗浄工程
中において、吸着槽の吸着層に対して吸着材を部分的に
充填し、部分的に引き抜くことによって入替えが行われ
るので、吸着材の搬入及び搬出が容易になり、管理を行
いやすく、省力化することができる。また、洗浄工程中
において吸着材を流動状態にして引抜きを行うようにし
ているので、消費エネルギを低減することができる。さ
らに、引抜きのためにポンプやブロワなどを運転する必
要がない。
【0037】そして、入替えを行うに当たり吸着槽を空
にする必要がないので、余分な水が排出されることがな
く、節水することができる。しかも、入替期間中に吸着
槽が使用不能になることがなく、吸着材の入替中の予備
槽が不要となり、設備費を低減することができる。ま
た、ろ過砂の上に粒状活性炭を重ねて多層吸着ろ過を行
うようにしたものにおいては、引き抜いた吸着材中にろ
過材が混入することがなく、安全かつ確実に吸着材を入
れ替えることができる。
【0038】そして、数箇月間吸着し続けると、吸着槽
中に微生物が繁殖して吸着材を覆い、生物処理が行われ
て有機物が除去されるようになるが、吸着材の入替えを
行っても生物処理機能が持続され、生物処理機能を長期
間安定して維持することができ、水質管理が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す吸着材引抜装置の
平面図である。
【図2】従来の吸着槽の概念図である。
【図3】従来の吸着槽の断面図である。
【図4】図1のX−X矢示断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す吸着材引抜装置の
平面図である。
【図6】本発明の吸着材引抜装置を使用した吸着材入替
装置を示す図である。
【図7】本発明の吸着材の入替方法における入替計画を
示す図である。
【図8】本発明の吸着材の入替方法のタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
11a〜11d 槽 14 吸着層 31 吸着材受入口 32 吸着材引抜口 53 排水ガリット 54,55 側壁 56 底壁 58,71〜73 連絡口 65〜68 分割壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)排水ガリットによって分割され、
    それぞれ吸着材から成る吸着層を有する複数の槽と、
    (b)一つの槽の端部に設けられ、吸着材を受け入れる
    吸着材受入口と、(c)他の槽の端部に設けられ、吸着
    材を引き抜く吸着材引抜口と、(d)前記排水ガリット
    上に配設され、吸着材を前記一つの槽から他の槽に移動
    させる連絡口と、(e)前記各槽を洗浄する手段を有す
    ることを特徴とする吸着材引抜装置。
  2. 【請求項2】 前記連絡口の高さが、吸着材の通常の表
    面の高さと逆洗時における膨張面の高さの中間に設定さ
    れた請求項1記載の吸着材引抜装置。
JP12020292A 1992-05-13 1992-05-13 吸着材引抜装置 Withdrawn JPH05309364A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12020292A JPH05309364A (ja) 1992-05-13 1992-05-13 吸着材引抜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12020292A JPH05309364A (ja) 1992-05-13 1992-05-13 吸着材引抜装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05309364A true JPH05309364A (ja) 1993-11-22

Family

ID=14780435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12020292A Withdrawn JPH05309364A (ja) 1992-05-13 1992-05-13 吸着材引抜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05309364A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4547286A (en) Water filtration process and apparatus having upflow filter with buoyant filter media and downflow filter with nonbuoyant filter media
US5173194A (en) Filtration method and apparatus having a filtrate collection chamber within the filter bed
JPH0318483B2 (ja)
US4443341A (en) Process and apparatus for removal of solids from liquids
KR100949058B1 (ko) 여과장치
JPH05309364A (ja) 吸着材引抜装置
US6998046B2 (en) Filter system and methods of operating the same
KR20040058088A (ko) 자동 역세 사여과기
JPH11104679A (ja) 横流式廃水処理装置
JP2690852B2 (ja) 自然ろ過装置の運転方法
JPH05269457A (ja) 吸着材の入替方法
JP2001310193A (ja) 汚水処理装置
JP2003220305A (ja) 移動ろ床式ろ過装置
JPH05309363A (ja) 吸着材引抜・利用装置
JPH078001Y2 (ja) 汚泥処理用沈殿装置
JPH0615108A (ja) 固液分離装置
KR200305743Y1 (ko) 하수 및 오폐수 3차처리시스템의 역세척장치
JP2536318B2 (ja) 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法
JPH078070Y2 (ja) 廃水浄化槽
KR200307799Y1 (ko) 자동 역세 사여과기
JPH0125676Y2 (ja)
JP2572327B2 (ja) 有機性汚水の処理方法および処理装置
KR101483681B1 (ko) 분산 바스켓 압력식 여과기
JPH07108111A (ja) 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法
JP2003062409A (ja) 濾過装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990803